NOAH
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マイバッハ谷口がKENTAを裏切り矢野通、飯塚高史と合体・・・生まれ変われたことへの答えを出せるか?
NOAH「The Second Navg,2013」2月9日後楽園ホール大会で新GHCヘビー級王者のKENTAが高山善廣、平柳玄藩と組み丸藤正道、モハメドヨネ、石森太二組と対戦。試合はKENTAがgo2sleepで石森を降したが、試合後にセミでマイバッハ谷口、マイバッハ谷口Jr組と対戦した新日本プロレス・CHAOSの矢野通と飯塚高史が乱入しKENTAを襲撃、マイバッハが駆けつけてKENTAを襲撃かと思いきや、マイバッハがKENTAを襲撃、矢野と飯塚はそのドサクサに紛れてGHCヘビー級王座だけでなくタッグベルトまで強奪、会場から逃走、これを受けてNOAHは3月10日の横浜大会ではKENTAvsマイバッハのGHCヘビー級選手権と丸藤、杉浦vs矢野、飯塚のGHCタッグ選手権が決定した。
ヘビー級王座に関しては誰も挑戦に名乗りを挙げてこなかったことでKENTAが不快感を示したが、まさかNO MERCYの同門であるマイバッハがKENTAを裏切るという形で挑戦を表明するとはKENTA自身も思わなかったと思う。“谷口周平”がNO MERCY入りした際にKENTAから「今までのもん全部捨てろ!生まれ変われ」と“谷口周平”を捨て去れとアドバイスされマイバッハ谷口が誕生した。マイバッハは自分なりのスタイルを作り上げて生まれ変わることに成功した。今回のマイバッハの裏切り劇は生まれ変われたことへの答えをKENTAに出せるかへの挑戦なのではと思う。
タッグ選手権に関しては当初は永田裕志、小島聡組が最有力候補とされていたがIWGPタッグ王者にもなったことがある矢野、飯塚が挑戦となった。NOAHvs新日本に関しては永田が「蒔いた種を咲かせてみろよ、NOAH!」とアピールしたのにもかかわらず、誰も対永田に名乗りを挙げなかったことで永田自身がツイッターで「オフを返上してノアのシリーズに参戦してきたが、最終戦大阪大会の週プロの自分の試合リポートを観るとシリーズ通じて色々投げてきたメッセージや何やらが無意味だった様に感じられでアホらしくなってきたゼァ。」と何も反応を示さないNOAHに不快感を示していたが、矢野と飯塚はNOAHが何も反応を示さないことを良い事に一方的に侵攻を始めたようだ。また丸藤も昨年のG1 CLIMAXでは矢野に煮え湯を飲まされている、頭脳派ヒールの矢野と狂乱型ヒールの飯塚はNOAHにないタイプの選手だけに丸藤も杉浦も振り回されるのは必至と見なければならない。
NOAHvs新日本は侵攻する新日本に対しNOAHが反応しないことで無意味なものになりかけたが、矢野と飯塚が起爆剤になったことで一気に燃え上がった。その二人にマイバッハも加わる、マイバッハとCHAOSがどう絡んでいくのかも注目だと思う。PR -
KENTAがソウルメイトの前でGHCヘビー級王座奪取!!革命成就という新しい物語の始まり
今日(1月27日)はプロレスリングNOAHを観戦に大阪ボディーメーカーコロシアムへ、観戦は秋山準らの離脱騒動前から決まっていたが、前日に秋山準、潮崎豪らNOAH離脱組が全日本プロレス大田区大会に現れ、2月からの参戦が決まり、NOAHも今年初のビッグマッチということで注目を浴びた大会だった。(写真は後日UP予定)
観客の入りは前年の9月の大会と比べると少し減ったかなといった感じだった、9月の大会は地元出身の秋山のデビュー20周年大会ということで、そこそこ入っていたが、今日はWJを観戦したときのような観客動員になるのではと覚悟はしていたものの、出足こそ悪かったが結構良く入っていた。
メインのGHCヘビー級選手権の(王者)森嶋猛vs(挑戦者)KENTAの一戦は、まずKENTAの入場の際にKENTAのソウルメイトである柴田勝頼がステージに登場、KENTAと一緒に入場しそのままセコンドに着いたが、柴田の登場は自分らも知らず全くのサプライズ、そのせいかファンも大いに盛り上がった。
試合の先手を奪ったのはKENTA、森嶋の首筋にハイキックを浴びせると首攻めを展開するが、場外戦になると森嶋が場外でのボディースラムからスパインバスターで反撃し、森嶋はKENTAの痛めた腰に体重をかけた逆エビ固めなどで集中砲火を浴びせる、それでもKENTAは打撃で流れを変え、場外パワーボムを狙った森嶋に対してDDTで切り返し、更にはコーナー最上段からのダイビングブットスタンプを投下しダメージを与える。
ここで勝負と見たKENTAはgo2sleepを狙ったが腰を痛めているせいか上がらず、森嶋は踏ん張って、潰しうつ伏せのKENTAにボディープレスを連発しキャメルクラッチで絞めあげ、魚雷ラリアットからの雪崩式裏投げで再び腰にダメージを与える。
勝負と見た森嶋はホームラン級のラリアットを狙うがKENTAはGAME OVERで切り返す、しかし森嶋は極まる直前に逃れたが、KENTAの打撃が炸裂すると柴田を意識してかスリーパーからのPKを炸裂させ、やっとgo2sleepが決まるもカウントは2、ならばKENTAは生膝go2sleepを炸裂させるがカウント2でクリアされると、ロープへ走ったところで森嶋のホームラン級のラリアットが炸裂する。
ここで森嶋はバックドロップを連発し9月の悪夢の再現かと思われたが、森嶋が完膚なきまでに叩き潰そうとしたのか、もう一発を狙ったところでKENTAがGAME OVERで切り返し、今度はガッチリ極まったため森嶋はたまらずタップ、KENTAが新王者となった。
試合後は柴田が駆け寄りKENTAを抱き起こすと、ベルトを受け取ったKENTAを肩車してリングを一周し祝福、柴田は大声援のなか一足早くリングを退場していった。
セミのGHCタッグ選手権(王者)丸藤正道、杉浦貴vs(挑戦者)マイバッハ谷口、高山善廣は先手を奪ったのはNO MERCYで王者組を分断、場外戦ではマイバッハがGHCタッグベルトで杉浦の顔面をフルスイングして流血に追い込み、のテーブル貫通チョークスラムで大ダメージを与える。
リングに戻るとヒールモードとなった高山が再三にわたって杉浦の額を噛みつき傷口をえぐったが、まるでブレッド・ブラッシーを彷彿させる。やっと丸藤に交代し得意のトラースキックや不知火で流れを変え、杉浦もスピアーやジャーマンで続くが、高山も膝蹴りで応戦しセコンドのマイバッハ谷口Jrと平柳玄藩の介入や、マイバッハが西永レフェリーを盾して無法地帯を作り上げるなどしてラフで再び主導権を奪う。
マイバッハがコーナーに登った丸藤を刺又投げで大ダメージを与えると、試合権利のある杉浦をジャーマンで追い詰めるが、杉浦はターンバックルジャーマンで反撃し鬼エルボーを乱打、丸藤との合体技から杉浦は鬼エルボーを再び乱打すると、最後はフルネルソンスープレックスから後頭部への鬼エルボー、急角度のオリンピック予選スラムで3カウントを奪い王座を防衛、しかし最後の鬼エルボーの乱打は、以前のように杉浦が“谷口周平”にダメ出しをするような形ではなく、完全に追い詰められ余裕を失ったような感じでだった・・・・
GHCジュニアヘビー級選手権(王者)近藤修司vs(挑戦者)石森太二はゴングと同時に石森が奇襲をかけたものの、近藤は持ち前のパワーですぐ主導権を奪いKUBINAGEなどで試合の主導権を奪う、しかし石森は場外の近藤にコーナーポスト越えのノータッチトペコンで流れを変えると、ダイブ式のダブルニーや剣山式フェイスバスターで攻勢をかけ、うつ伏せの近藤に450°スプラッシュ、正調の450°スプラッシュと勝負をかけにいく。
近藤もランセルセからのBTボムで悪い流れを断ち切るとキングコングラリアットを狙ったが、石森は丸め込み技の連打で畳み掛け、近藤も変形のパイルドライバーからキングコングラリアットを繰り出すも、雪崩式BTボムは石森は雪崩式DDTで切り返し、ウルトラウラカンラナ、雪崩式デスバレーボムと繰り出していく、近藤はキングコングラリアットを決めたが、倒れない石森は掟破りのラリアットを炸裂させると、最後は奥の手レポルシオンを決め3カウント、新王者となった。今までの石森は全てを出し切れないまま結果を出せなかったが、今回は全てを出し切った上での勝利だった。
大会全体の感想はKENTAが以前に「聞こえる?風向きが変わる音。俺が大阪でベルトを獲って、この長かった、長い長い冬に春の暖かい風を運び込みたいと思います。」とコメントしたが、KENTAが約束通りベルトを奪取し革命を成就させたが、それと同時にNOAHの舵取りを託されたことで新しい戦いが始まった、今日勝ったとしてもKENTAにしてみればまだNOAHには春が来たわけではないが、新しい芽は生まれた、その芽をいかに大事にして育てるかKENTAやNOAHの課題でもある、だが課題があるからこそ面白味も出てくる。今日いえることはまだNOAHは生きているし、まだ物語は続いてく・・・ -
マイバッハが二人に増殖!?NOAHの2013年度が始まった
NOAH「New Year Navig.2013」1月6日後楽園大会をG+で視聴、メインの1月27日大阪大会で行われるGHCヘビー級選手権の前哨戦、森嶋猛vsKENTAは森嶋との体格差に苦しむも、的確さで流れを変えたKENTAがgo2sleepで3カウントを奪い勝利を奪い前哨戦を制した。11分と短期で打撃中心の試合だったが、内容的には短くにまとめたことによって1月27日の予告編としては良かった試合だった。
セミの杉浦貴vsマイバッハ谷口はラフとパワーでマイバッハが杉浦を圧倒、杉浦もマイバッハのイス攻撃を受けて流血してしまう、2011年12月23日のディファ大会で杉浦vs谷口周平が実現し杉浦が谷口を“駄馬”と罵倒して鬼エルボーで叩き潰したが、今回はマイバッハの方に余裕が感じられ杉浦には余裕が感じられなかった。最後もマイバッハボムでマイバッハが完勝、現在のマイバッハは谷口周平を引きずっていない、完全にマイバッハ谷口になりきってしまっている。またセミ前に行われた丸藤正道vs高山善廣も丸藤の下からの突進を高山がカウンターでのニーリフトで捕らえてフォール勝ち、丸藤も立てなかったことからKO勝利といった試合だった。
モハメドヨネvs平柳玄藩は金丸義信がNOAHを退団したことで玄藩に自覚が出てきたのか笑いなしのシリアスモードでヨネに挑んだものの体格差で押されてしまう、そこで刺又を持参してマイバッハが現れるが、ヨネの背後からもう一人のマイバッハが乱入してヨネを襲撃した(試合はヨネの反則勝ち)、これを受けて1月27日大阪大会ではGHCタッグ王者の杉浦、丸藤組に高山、マイバッハ組の挑戦が決定。高山とマイバッハは本来昨年の6月にタッグ王座に挑戦する予定だったが(王者は秋山準、斎藤彰俊)、高山が肩を脱臼し欠場してしまい、マイバッハは金丸を代役に指名して王座に挑戦した。もう一人のマイバッハはマイバッハ谷口Jrと名付けられた、タッグ選手権は高山の調子が思ったより良いことと、マイバッハに余裕が感じられ杉浦相手にも引けを取らなくなったこと、そしてマイバッハJrの存在・・・そういった意味ではいろんな楽しみ方が出来る試合になると思う。
秋山準、潮崎豪らが抜け、リッキー・マルビンも外国人選手扱いとなって所属が10名のみになったNOAHだったが、後楽園大会の感想は前哨戦もあったが、これからの戦いの図式はBREVEvsNO MERCYの戦いが軸になっていくことを再確認出来て良いスタートを切れた大会だった。 -
田上明デビュー25周年!
NOAHの社長でもあり全日本プロレス・四天王の一角だった田上明が今年の1月をもってデビュー25周年を迎えた。6日の後楽園大会で丸藤正道から花束を贈呈(大会のことは後日更新します)されたが、全日本・四天王も引退を控える小橋健太と田上だけとなった。
田上は全日本の生え抜きではなく1987年にジャパン・プロレスからプロレス界入りし全日本に入団したが、当時は輪島大士がプロレス入りをしたのをきっかけにビッグ・ジョン・テンタや嵐(当時は高木功)がこぞって全日本入りしたことから、馬場さんは相撲協会への配慮もあって田上をジャパンプロレスからスタートさせた。1988年1月2日の新春ジャイアント・シリーズの開幕戦でデビューし馬場さんとのタッグでポール・ハリス、バディ・ランデル組と対戦、この試合は「全日本プロレス中継」で放送され、田上がバックフリップで勝利となるも、馬場さんにリードされていたという印象が強く、試合中にも攻め込まれる田上が馬場さんに交代を求められるも“もっと行け!”と言わんばかりに背中を押されるなど、いまひとつの内容のデビュー戦だった。また当時は日本人選手が飽和だったこともあってデビュー戦後は目立つ存在ではなかった。
長州力らが新日本プロレスにUターンした後は、天龍源一郎と阿修羅原による天龍同盟が全日本の主軸となり、ぬるま湯に浸かっていた田上はタイガーマスク(三沢光晴)、高野俊二、仲野信市、高木功らと共に決起軍を結成して天龍同盟を迎え撃ったが、田上は天龍同盟のかわいがりの的にされ、天龍の顔面キックで鼻血を出すは、原のラリアットを喰らって血ヘドを吐くはでいいようにやられていた。その後決起軍も三沢タイガーの長期欠場と馬場さんから「決起しないから」と理由に解散、田上もぬるま湯へと戻っていく。
その田上がやっと台頭し始めたのは天龍が全日本を退団後、田上は三沢光晴、川田利明、小橋、菊地毅らと超世代軍を結成していたが、ジャンボ鶴田のパートナーだった谷津嘉章とザ・グレート・カブキがこぞって退団してしまい、田上は超世代軍と敵対する鶴田軍に組み込まれ、鶴田の正パートナーに抜擢されるが、鶴田と組み始めた頃は鶴田や鶴田軍の参謀である渕正信にリードされていたという印象があったものの、次第に眠っていた怪物性を発揮させ、1991年3月の武道館で川田とのシングルでは場外マットを剥がしてのノド輪落としでリングアウトながら降し、この頃から田上火山の片鱗を見せ始めた。
鶴田とのタッグで世界タッグ王座を奪取したものの、この頃から鶴田の体調不良が目立ち始め、田上がフィニッシュを任される機会が増え、そして鶴田が内臓疾患で長期欠場となって一線を退いてしまい、田上も一本立ちを余儀なくされる。
田上は川田とのタッグで聖鬼軍を結成し、三沢と小橋の超世代軍と抗争を展開するが、頂点である三冠ヘビー級王座にはなかなか届かなかった、1996年のチャンピオン・カーニバルでは開幕戦で小橋を断崖式のノド輪落としという荒技を披露してから初公開のダイナミックボムで3カウントを奪う断崖式の技を披露したのは田上が最初だった。ここから田上火山が一気に噴火した田上は快進撃を続け、スティーブ・ウイリアムスを破ったチャンカンを制覇、次期シリーズでは三沢を降し三冠王座を初奪取に成功、この年には世界タッグ王座を奪取し、世界最強タッグを制覇していることからグランドスラムを達成、四天王の中では田上が最初だった。
田上はNOAHに移籍し一歩引いたスタンスを取っていたが、2005年にGHCヘビー級王座を奪取、新日本プロレス勢とも対戦し永田裕志との対戦では田上火山を噴火させ、永田を大いに苦しめた。
そして現在は死去した三沢の後を受けてNOAHの社長に就任し、現役は続けているものの社長業に専念するためかリングに上がる機会が減ってしまった。
自分にとっての田上明は火山、普段はおとなしいけどイザとなれば大噴火する魅力を持ち、また三沢の追悼興行で武藤敬司とタッグを結成した際にはシャイニングウィザードを披露するなど意外性も発揮するレスラーである。社長業が主になっているが、小橋が引退してしまうと四天王は田上一人に、まだまだ頑張って欲しいが・・・
最後に田上明選手、デビュー25周年おめでとうございます! -
杉浦貴が潮崎豪にぶつけた素の感情と、秋山準が丸藤正道を試した最後の試練
NOAH「NOAHful Gift in Differ 2012 vol.1」12月23日ディファ大会をSAMURAIで視聴。
セミの杉浦貴vs潮崎豪は、東京スポーツで潮崎破壊を予告した杉浦が潰すといわんばかりの試合展開で潮崎も抵抗するも、杉浦は潰す姿勢を崩さない。潮崎はゴーフラッシャーやラリアットで攻勢をかけるも、杉浦は鬼エルボーからオリンピック予選スラムを決める、しかし杉浦の攻めの手は止めず完全グロッキーになっている潮崎に後頭部へのPK、マウントでの鬼エルボーを繰り出し、危険と判断した西永レフェリーの制止をも振り切ってしまう。最後はオリンピック予選スラムで3カウントを奪い勝利となったが、角度もいつもと違ってどキツイ角度、杉浦の素の感情を去っていく潮崎に対し思いっきりぶつけた試合だった
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メインの丸藤正道vs秋山準はセミと違って安心してみていられるカード、今までも白GHCやGHCヘビー級王座をかけて何度も対戦した両雄だが、今回の秋山は鬼となって丸藤に対してNOAHの舵取りを託すことが出来るかどうか試すように厳しい攻めだった、秋山の厳しい足殺しを凌いだ丸藤は不知火で反撃するも後が続かず、秋山は丸藤の動きをことごとく封じる、丸藤は虎王からポール・シフトを狙うも秋山はフロントネックロックで捕獲し丸藤は落ちて試合がストップ、秋山の完勝だったが、秋山は旗揚げ試合も三沢光晴をフロントネックロックで仕留めたが、NOAHラストマッチもフロントネックロックで終わる、秋山らしいフィニッシュだった。
試合後に丸藤は「オイ!秋山。オレは絶対に勝ち逃げは許さないから。何ヶ月後、何年後になろうとも、オマエが試合をしたくなるリングにして、オレは待っている!」と叫んで大会は幕となったが、今日の試合でも丸藤は秋山にNOAHの象徴としては認められなかった、しかし秋山なりに“もっとしっかりしろ”というエールは受け取った、今回の秋山の攻めはせめてもの置き土産だったのかもしれない。
今日のクリスマスイブ大会でNOAHの2012年が終了すると共に、秋山が去っていくことで三沢光晴のNOAHも終わる、そして来年からは丸藤正道のNOAHが始まる分岐点のような大会でもあった。丸藤正道のNOAHが認められるかどうか、これからが勝負である。
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秋山準、金丸義信は円満退団強調も、潮崎豪ら旧AMNUはNOAHと完全決別!?
田上明社長が会見を開き、正式に秋山準、金丸義信、潮崎豪、鈴木鼓太郎、青木篤志ら5選手の12月31日で退団を発表した。
だが5選手が一緒に行動するわけではなく秋山はオーバーホールのため休養、金丸はインストラクターの資格を持っていることから将来を踏まえての退団を強調した(引退は明言せず現役続行)
秋山は昨日更新されたブログで退団を報告、「本日、田上社長より発表があった様に12年間お世話になったプロレスリング・ノアを退団させて頂く事になりました。退団の理由は少し休んで体調を整えたいという事、20周年を区切りにもう一度新たにという事などいろいろあります。ノアの秋山準を応援して頂いたファンのみなさん、本当にありがとうございました。そして、申し訳ありません。僕は退団しますが、ノアには素晴らしい選手がいます。これからもプロレスリング・ノアへのご声援宜しくお願い致します!横浜大会のリング上、ノアをトップ押し上げて行くと言ったのに・・僕にはそれが出来ませんでした。 本当に申し訳ありません。」と更新されていた。
秋山はオーバーホールが退団理由なのが全てなのかというと、昨日更新したとおりNOAHは秋山準を必要としていない現状、舵取り役は丸藤やKENTAに託されている流れ・・・それを考えると“自分がいなくてもNOAHはやっていける”天龍源一郎みたいに“オレがやめたらNOAHによいことが起きるよ”と考えた末での退団と見ていいと思う、しかし要請があればフリーとしてNOAHに出場する構えを見せていることから、第2の人生を考えた上で退団する金丸も含めてNOAHと縁はまだ続く、一番紳士的な退団なのではないだろうか。
しかし潮崎、鼓太郎、青木ら旧AMNUは考え方が違っていたようだ、今日発売の東京スポーツ誌上で「NOAHにいたら、他のやりたいことにNOAHから規制がかかる、外へ行ってやりたいことをしてみたい」と発言しており、NOAHの考える方向性と旧AMNUの考える方向性の違いが退団理由であることを明かした。
三沢光晴体制のNOAHだったら選手に意志を尊重したのだろうが自由にやらせていたのだろうが、現在のNOAHは言い方は悪いかもしれないが選手個人の勝手は許されないのが現状、杉浦貴が両国大会で怒りをぶつけた理由は“潮崎らの行動は自由ではなく単なる身勝手だ”と考えていたからではないだろうか・・・・
12月23日ディファでは丸藤vs秋山、杉浦vs潮崎が組まれている。丸藤vs秋山に関しては遺恨も一応ないため安心して見てられるだろうが、杉浦vs潮崎は・・・、昨日も書いたとおり円満に贈り出してほしいが、秋山や金丸と違って旧AMNUはNOAHと完全決別する気なのかもしれない・・・ -
秋山準はNOAHにおける“必要悪”だった
今日の日刊スポーツで秋山準、金丸義信、潮崎豪、鈴木鼓太郎、青木篤志ら5選手のNOAH退団が正式に決まったと報じた。おそらくだが12月23、24日のディファ大会でNOAH側から正式発表されると思う。
秋山がNOAHを去っていく理由は「NOAHはもうオレのことを必要としていないから」
秋山は先週発売された週刊プロレスでの天龍源一郎との対談で話していたことだが、今思えば自分らだけでなく週刊プロレス側も、これが秋山の退団に繋がるとは思っても見なかったのではと思う。
NOAHにおける秋山準とは何だったのか、秋山は“必要悪”的な存在だったと思う、確かに今までは体制批判などをしてきたが、それは“もっとしっかりして欲しい”という提言でもあり、前社長である三沢光晴もそれを認めていたからこそ秋山の行動や言動を認めてきた。しかし三沢が急逝しNOAHは体制が変わった、体制が変わるとNOAHの方針も変わってくるし、秋山の言動の受け取られ方も人によって変わってしまう。
以前にブッカーである丸藤正道はNOAHの象徴として認められなかったと書いたが、秋山個人はどう思っていたのか、レスラーとしての技量は認めていても秋山もジャイアント馬場、三沢光晴という二人の象徴の下にいたことから秋山にとって丸藤は象徴としてはまだまだの存在、だからこそ“丸藤にはもっとしっかりして欲しい”という提言を贈る意味で敢えて悪役を買って出て丸藤を盛り立ててきたはずだったが、仮に丸藤が秋山を必要悪として認め理解していても周囲はどうだったのか、面白く見てない人達も当然いるし「秋山だけがNOAHを引っ張ってきたわけではない」という人間もいてもおかしくない。
秋山の対談の相手となった天龍は全日本からSWSへ移籍する際にジャイアント馬場さんから意向を受けた仲田龍氏や和田京平氏が引き止めるために天龍と話し合ったものの「オレが辞めたら、全日本はきっと良いことがあるよ」と返答して引きとめには応じなかった、そして天龍退団後は三沢光晴という新しいスターが生まれ新しい時代を築きあげた。NOAHも秋山からKENTAという新しい舵取り役も出てきつつある、小橋建太の引退だけでなくKENTAの台頭・・・今の秋山は全日本退団時の天龍と同じ気持ちなのかもしれない。馬場さんは天龍が去るときは法的処置を取らず追い込むことを控えた「袋に空気を一杯いれて、パーンと叩いたら袋が破れちゃうだろ?でも袋に小さい穴を開けたておいたら破れることはない、京平、オレは天龍に対して袋を破らないように心がけたんだよ」と京平さんに話していたという。馬場さんにしてみれば天龍を追い込んだところで得もないし、下手に追い詰めたら業界関係者にとばっちりを食らうという考えだったが、その小さい穴から天龍を慕う選手や待遇面で全日本に不満を抱いていた選手が続々と離脱してしまい、一人で辞めるつもりだった天龍は自分の意志とは別に反馬場のリーダー格として祭り上げられてしまった。
離脱組は秋山がリーダーとされているが、今思えば秋山がリーダーになることが本意だったのか、潮崎や鼓太郎の最近の試合後のコメントを見ても二人の場合はマッチメーク面での不満、特に鼓太郎は安易にシングルマッチを組みすぎるなど不満を訴えてきたことを考えると、たまたま同じ時期に潮崎らが辞めることになり、周囲によって秋山や潮崎がリーダー格に祭り上げられてしまったのではと思う、だが秋山と天龍が違うのは引き抜きや新団体設立ではなく一レスラーとして勝負に出ることだ。
23、24日の試合でNOAHにおける秋山らSAT、金丸の試合はラストになると思う、自分の願いとすればこのまま秋山らを円満に送り出して欲しいということ、現在は袂を分かつがいずれまた交わるときが来る、現在のプロレス界は絶対に交わらないという言葉はないのだ。 -
別れもあるが、始まりもあり続きはある・・・NOAHという物語はまだまだ続く
NOAH今年最後のビッグマッチ「GREAT VOYAGE 2012 in RYOGOKU vol.2」をG+で視聴。
第4試合後に東京スポーツ誌上でNOAHから戦力外通告と報道された小橋建太が背広姿でリングに登場、小橋は報道を否定し7月に首の手術を受けたことを公表、小橋は復帰を前提にして首の手術を受けたが調子が上がらず、引退を決断したという。
小橋の負傷は肘や膝が主だと思っていたが首まで痛めていたとは思ってもみなかった、しかし小橋も故・三沢光晴や川田利明同様四天王プロレス時代のツケで首も痛めていてもおかしくはない、今までは首も鍛えていたことからダメージも軽減していたのだろうが、いくら鍛えていても体の中にあるダメージは半端なものではなかったと思う。
小橋は完全燃焼して踏ん切りをつけたいということで引退試合をやりたいとアピール、だが引退試合の日程は来年と予定されているのみ、小橋の体調問題もあり、NOAHも会場を用意できるかの問題もある、救いなのはNOAHで小橋を贈り出せることと、NOAHの小橋で終われること、自分は小橋に対する感謝の気持ちは引退の日までとっておきたい、引退するまで小橋建太は現役レスラーである、それが小橋に対する気持ちでもある。
そして注目の試合であるKENTA、マイバッハ谷口、高山善廣vs大仁田厚、矢口壹琅、保阪秀樹の一戦はストリートファイトトルネードマッチということでルールを生かした大仁田軍がイスやテーブル、有刺鉄線バットを使いうルールに慣れないNO MERCYを翻弄、KENTAに集中砲火を浴びせ、カットに入る高山、マイバッハも蹴散らしてしまう、しかしマイバッハが持参していた拘束棒や有刺鉄線バットで大暴れしたことで一気に流れを変え、KENTAが急所打ちなどで粘る保阪をgo2sleepで仕留め勝利となるも、大仁田が赤い毒霧をKENTAに浴びせ、アパッチプロレス軍の金村キンタローやNOAHの準レギュラーである青柳政司も大仁田に加勢してNOAH勢と大乱闘となる。
そして大仁田がマイクを持ってKENTAとの対戦を要求するもKENTAは「オマエが狙っても!オマエが狙っても!オマエが狙っても!オレはオマエには興味がない」と大仁田口調を真似て対戦を拒否、さすがの大仁田も一本取られたのかスンナリと引き上げてしまった。KENTAが無言で返してしまったら大仁田劇場になりかねなかったが、今回はKENTAが最後は締めてKENTA劇場にしてしまい完全勝利してしまった。
メインのGHCヘビー級選手権(王者)森嶋猛vs(挑戦者)小島聡は、小島が経験を生かして試合の主導権を握り続けて、森嶋が反撃しても単発に終わるなど大苦戦となってしまう、終盤に小島のラリアットを凌いだ森嶋がハイキックからホームラン級のラリアットで畳み掛け、バックドロップで3カウントを奪い王座を死守するも、いつものようなスカっとさがなく強引に勝ったという印象が強い試合だった。
試合後にはゲスト解説を務めていたKENTAが改めてグローバルリーグ優勝の実績を盾にして挑戦を表明、来年1月27日の大阪ボディーメーカーコロシアム大会での選手権が決定となった、KENTAにしていれば9月に同会場で挑戦して敗れていることから大阪の借りは大阪で返したいといったところ、それにNOAHの光になると言い切っただけにKENTAにしてみても正念場になるだろう。
最後に金丸義信が平柳玄藩と組んでGHCジュニアタッグ王座(王者リッキー・マルビン、スペル・クレイジー)、鈴木鼓太郎がGHCジュニアヘビー級王座(王者・近藤修司)に挑戦して敗れ、セミでは丸藤正道、杉浦貴組が潮崎豪、斎藤彰俊組の保持するGHCタッグ王座に挑む、試合は杉浦が彰俊をオリンピック予選スラムで破り王座を奪取、試合後には丸藤と潮崎が睨みあいになるも二人は何かを話し合い分かれ、そして杉浦が勝利者インタビューで「去っていくものはどうでもいいけど、試合で当たったら本当にやるからな!」と発言したことで秋山準、潮崎、金丸、鼓太郎、青木篤志らの年内での離脱を肯定した。NOAH中継では試合に集中してもらおうと敢えて触れなかったのだろうが、メインでも森嶋が「残っているみんなで頑張る」と発言するなど、残る森嶋や杉浦そしてKENTAも去っていく秋山らに言いたいことは山ほどあったと思う。
今回の離脱劇の根本は秋山らが丸藤をNOAHの象徴として認めなかったということ、NOAHは三沢光晴というカリスマがいてまとまっていた団体、三沢が急逝し仲田龍氏は新たなるカリスマとして丸藤をまとめ役に指名したのだろうが、丸藤は若すぎるということで秋山らはなかなか認めようとせず、丸藤も負傷から本格復帰したことでNOAHを丸藤カラーの団体に染め上げようとしていたが、秋山らはマッチメークに不満を露にして拒絶した、ブッカーである丸藤の至らなさもあったが、まとめ役に丸藤を指名した仲田氏にも責任の一旦はあると思う。
周囲はNOAHは危機と騒ぎ立てるだろうが、前向きな意見とすれば小橋の引退と秋山らの離脱はNOAHを丸藤カラーに染め上げるチャンスでもある、新日本プロレスもアントニオ猪木色を脱し、全日本プロレスもジャイアント馬場色を脱して武藤敬司色へと染め上げて今日に至っている、NOAHもいつまでも三沢光晴、小橋建太、秋山準ではない、丸藤カラーのNOAHに染め上げることが最大の課題である。
今回の両国大会の総括は別れもあるが、始まりもあり続きはある、NOAHという物語はNOAHでやりたいレスラー達がいる限りまだまだ続いていく・・・ -
四天王プロレス時代の終焉・・・小橋建太が引退を決意
小橋建太が来年の引退を決意していることを東京スポーツが報じた、長期欠場中の小橋は回復具合が思わしくないため、現役続行を断念、NOAHから契約を解除されたのも要因もなったという。
小橋も三沢光晴と同じく全日本時代からケガとの戦いだった、NOAHを旗揚げし参加しても両膝の負傷で欠場、復帰してGHC王者となり絶対王者として一時代を築くも、王者から転落し暫くしてから病気に倒れ欠場、それ以降もケガが続き欠場を繰り返してきた。
三沢も亡くなり、川田利明も第2の人生を歩んでいることから実質上引退状態、田上明もNOAHの社長業専念で試合をすることが少なくなっている、その中での小橋の引退、四天王時代が終わったと思わざる得ない。
東スポでは来年の日本武道館で引退と報じているが、NOAHは今年の不祥事の影響で日本武道館から締め出されており、武道館での開催は難しい状態となっている。NOAHとして贈り出すのか、それとも違う形(秋山らの主催興行?)で贈り出すのか・・・? -
ジャイアント馬場さんの遺したジンクス・・・「プロレス界は10年に1度、大きな事件が起きるものだよ」
「プロレス界は10年に1度、大きな事件が起きるものだよ」
このジンクスはジャイアント馬場さんが生前に和田京平さんに遺したジンクスである。
小橋建太、秋山準、潮崎豪らのNOAH離脱騒動はいろんな情報が錯綜しているが、わかるのは田上明社長が慰留に務めても秋山らは去る覚悟をしているということだ。
なぜ10年に1度かというと、組織も10年以上やってくると無駄な部分やいろんな不満や鬱憤も溜まってくる、馬場体制の全日本も順風万班で来たのかというと、途中馬場さんのやり方に不満を抱いてた人間からクーデターを起こされそうになったり、日本テレビから役員が入って社長を降ろされたり、看板選手だった天龍源一郎が去ったりで何度も苦い経験をしてきた。馬場さん死去後も全日本は三沢らが大量離脱し、新日本プロレスもクーデター騒ぎがきっかけとなって選手が1度に大量離脱し、また暗黒時代には看板だった武藤敬司、橋本真也が去っていくなど苦い経験をしてきた。それを考えるとNOAHも例外ではなかったのかもしれない。
和田京平さんは2004年7月に三沢が全日本に参戦した際に「今はNOAHは安泰だろうけど、きっと10年経ったら何か事件が起こるかもしれない、三沢-小橋-秋山の盾の信頼関係が万全な間は心配ないけど、その後で何かが起こるかもしれない、野心あるレスラーが出てきて、そいつに悪知恵を入れる腹心だって登場するんだ」と三沢に忠告したが、三沢は笑って答えるだけだったという。
しかし10年も経たないまま三沢が死去し、馬場さんや京平さんが遺したジンクスがNOAHに圧し掛かってしまった。果たして三沢はこのジンクスをどう思ったのだろうか・・・ -
小橋建太解雇がきっかけか!?秋山準、潮崎豪ら5選手もNOAHを退団へ(追記あり)
プロレスリングNOAHが小橋建太を解雇、また秋山準、潮崎豪、金丸義信、鈴木鼓太郎、青木篤志が来期以降はNOAHと契約を結ばず退団することが明らかになった。
小橋は2月仙台での「ALL TOGETER」で両膝を骨折後欠場、以降復帰のメドが立たない状態が続いていたが、まさか戦力外通告で解雇とは・・・またSATから秋山、潮崎、鼓太郎、青木、NO MERCYからは金丸が年内を以って退団、秋山はグローバルリーグ開幕戦でリーグ戦のあり方に不満をぶつけていたが、これが退団のきっかけになったとは思いにくい、多分だが小橋を慕っていたことから小橋の解雇がきっかけになったのでは、また潮崎や鼓太郎も最近はマッチメーク上での不満をブッカーである丸藤正道にぶつけ、また青木そしてNO MERCYとして敵対している金丸も秋山寄りであることから追随する結果になったのではと思う。
苦しい状況とはいえ結果的にこれまでNOAHを引っ張ってきた小橋、秋山らを手放すのは苦渋の決断でもあるが、これがNOAHにとって良かったことなのかこれからを見るしかないが、しかし小橋、秋山グループは退団という最後の切り札を切ってしまったことでどう動いていくのか・・・
(追記)東スポの記事を読んで改めて思ったことは、今回の離脱劇の根本は小橋の戦力外通告、ブッカー丸藤への不満が一番の要因なのではと思う。
小橋の戦力外通告だが、自分の個人の見解とすれば残って欲しい、だが団体側の判断は間違っていない、故障続きで復帰のメドが立たず、また復帰してもフル参戦は難しいとなると、今後の扱いも難しくなる、NOAHの本音とすれば引退勧告だったと思う、しかし小橋はあくまで現役続行を望んだことでNOAHとすればフリーとして出すしかなかったのではと思うしNOAH側の考えも間違いではない。
秋山はNOAHへの不満はあったのも事実だが、先に書いたとおり敵対することもあったが兄のように慕っていた小橋の退団が一番のきっかけだったのではと思う、また金丸は現在はNO MERCYとして敵対しているがはかつてバーニングやスターネスで秋山と行動を共にし、青木も秋山の付き人で現在はSATの一員として行動を共にしていることから追随したと見ていいと思う。
しかし潮崎と鼓太郎の場合はブッカーを務める丸藤への不満が主な要因だと思う、潮崎は東スポで、鼓太郎は他のマスコミなどでマッチメークへの不満を訴えていたが、自分は丸藤は周囲から軽く見られていたのではと思っている。
確かに丸藤はレスラーとして一流だが、NOAHの象徴といわれているものの、団体を仕切れる器にはなりきれていない、それを感じたのは9月新日本プロレス神戸大会で行われたIWGPヘビー級選手権である棚橋弘至戦、棚橋はIWGP王者として一時代を築いていることで新日本の象徴的存在になりつつあるが、丸藤はNOAHではまだ自身の時代を築けていない。
まだ団体を仕切る器にはなりきれてないのに仲田龍氏は丸藤をブッカーに据えてしまった、ある意味仲田氏の責任でもあるのだが、昨日更新した「プロレス多事争論」でも述べている通り、一番このことを危惧し後悔していたのは仲田氏本人で危惧していたとおりとなった。
http://iga23.iga-log.com/Entry/127/
Gスピリッツ誌で元全日本プロレスの佐藤昭雄氏がブッカーという仕事がなんたるかをインタビューで答えていたが、佐藤氏の場合は敢えてジャイアント馬場さんやジャンボ鶴田の後押しを受け、また佐藤氏本人も馬場さんの黒子に徹したことで辣腕を振るえたのだが、丸藤の場合は一番後押しを受けていた仲田氏が失脚したことで小橋、秋山らベテランだけでなく他の選手からも軽く見られて始めていたのでは・・・(丸藤も途中から仲田氏を疎んじ始めていたが・・・)
NOAHはどうなるかというと、結果がどうであろうと丸藤の好きなようにやれよと言いたい、これで良かったのかどうかは先を見なければわからないし、ただ好きなようにやるには丸藤にはもっとしっかりして欲しい、それがファンの願いでもあると思う。
19時20分更新の追記
NOAH千葉大会の前に田上明社長が会見を行い小橋建太、秋山準、金丸義信、鈴木鼓太郎、潮崎豪、青木篤志ら6選手の退団報道に関して
田上社長「ウチから解雇したということはありません、12月9日両国大会で、小橋自身から何だかの発表をしたいと言っています」(秋山に関して)「契約を今年いっぱいにして欲しいと言われていますが、まだ今は検討中でして退団はありません」、とコメントしまた他の選手も秋山と同じ今年いっぱいの契約して欲しいと申し入れはあったことを明かした。
このコメントを見る限りでは、話し合われていたことが漏れて田上社長が慌てているといった感じのようだ。
わかるのは小橋の去就を巡って何かがあったということ、その答えは両国を待つしかない。 -
KENTA発言でNOAHに大仁田厚を呼び込んだ!
29日のNOAH事務所に大仁田厚が矢口壹琅を伴い現れ、西永秀一渉外に田上明社長とKENTAに対し挑発した落とし前として12月9日両国大会に参戦することをアピールして去っていったという。
きっかけは昨夜放送のSAMURAI TVのバトルメン、KENTAが生出演した際に「刺激的な相手としたい」「中途半端な相手よりは、ぶっとんだ相手と対戦したい」とコメントしたところで、司会のユリオカ超特Qが大仁田の名前を挙げると「それはないですね」と否定、だが大仁田はこれを挑発と受け止めてしまったようだ。
この一報を聴いたときは故・三沢光晴や仲田龍氏だったら猛反対していたということ、三沢と大仁田は全日本時代には後輩先輩の間柄だったが良好な関係ではなく、二人が健在だったら間違いなく猛反対していた。
しかし現在は丸藤プロデュース体制のNOAH、KENTAがどう反応を示すか次第だが、KENTAがGOサインを出せば上げざる得ないと思う。
問題はNOAHは今後大仁田をどう扱ってくるのか、レスラー活動を活発化させた大仁田はリアル・ジャパンでは初代タイガーマスク、ZERO1では曙と多方面にわたって活躍していることから本格的に扱っていくのかどうかはわからない、両国大会のカードを見ても、あくまでGHCのタイトルマッチをメインテーマになることから大仁田を主役として扱うとは思えないが・・・ -
KENTAがグローバルリーグを制覇!同時に自身を追い詰めて背水の陣を敷いた・・・・
NOAH「グローバルリーグ戦2012」11月23日 後楽園ホール 2200人(超満員札止め)
グローバルリーグBブロック公式戦
<8点>○杉浦貴(9分37秒 フランケンシュタイナー)●丸藤正道<6点>
<8点>○マイバッハ谷口(7分33秒 体固め)●秋山準<6点>
*マイバッハボム
杉浦がマイバッハとの直接対決を制しているため決勝へ進出
グローバルリーグBブロック公式戦
<9点>○KENTA(11分3秒 GAME OVER)●潮崎豪<6点>
<8点>○森嶋猛(15分5秒 片エビ固め)●永田裕志<8点>
*バックドロップ
優勝決定戦
○KENTA(21分3秒 片エビ固め)●杉浦貴
*go2sleep KENTAが優勝
グローバルリーグは丸藤を破った杉浦、潮崎を破ったKENTAが決勝へ進出しKENTAが優勝を果たした。
この一報を聴いたときに思ったことは、KENTAは優勝と同時に自ら背水の陣を敷いたということ、決勝戦に関しては丸藤vsKENTAに期待していた声が多かったが、決勝に進出したのは杉浦、杉浦に関しては自分も本命に押していたことからある意味順当だったのかもしれない。
試合に関しては後日G+を見るとして、詳細を見るとGAMEOVERを狙うKENTAに対し杉浦がアンクルホールドで切り返すなど、グラウンドに関しては杉浦の上手さが光ったのだろうが、KENTAがgo2sleepから一気にキック中心の打撃で畳み掛け、3度目のgo2sleepで決めたという、GAMEOVERに拘らず、持ち前の打撃で勝負したきとがKENTAの勝因だったのかもしれない。
KENTAは7月に復帰し9月17日の大阪では森嶋の保持するGHCヘビー級王座に挑んだが敗れ、10月8日の横浜でマイバッハ谷口と組んではサモア・ジョー、マグナス組からGHCタッグ王座を奪取しながらも26日の新潟では潮崎、彰俊組に破れ王座から転落し短期政権に終わった、ファンの支持率の高いKENTAにしてみればファンの期待に応えることの難しさをひしひしと感じていたはず。
おそらくKENTAの挑戦は年明けの1月27日の大阪ボディーメーカーコロシアムになるだろうし、王者は12月8日の両国の結果次第では森嶋になるか新日本プロレスの小島聡になるかわからない、だがKENTAにしてみれば三度目の正直であり、また奪取が出来ないとなればファンの支持どころかKENTAの存在意義も問われる、今回の優勝はKENTAが自分自身が追い詰め背水の陣を敷いたということなのだ。
リーグ戦全体を振り返ると盛り上げたという意味もあるとすればMVPは永田なのかもしれないが、もう一人MVPを上げるとすればマイバッハ谷口だと思う、マイバッハは最後の公式戦は秋山だったのだが、序盤からキラーモードとなった秋山がマイバッハのマスクを破るがキラーモードが裏目に出たのか、マイバッハの怒りが大爆発し秋山を破ったというのだ。ラフもあったというが今まで勝てなかった秋山を破ったのも事実であり現実である、星取表も終わってみれば丸藤、秋山、彰俊などを破って4勝の8点、昨年の“谷口周平”と比べると大飛躍でもある、様々な問題点を抱えて開幕したグローバルリーグも終わり良ければすべて良し、逆風が吹いた箱舟の2012年も両国、クリスマス大会を終えるともう少しで終わる・・・ -
壮絶打撃戦!永田裕志vsKENTA!!
昨夜SAMURAI TVでNOAH「グローバルリーグ2012」11月17日愛知大会を視聴、注目の試合は公式戦であるKENTAvs永田裕志、以前に更新したとおり http://iga23.iga-log.com/Entry/113/ 2年前に観戦していたこともあって、自分的にもイチオシのカードだった。
試合は互いに出方を伺うが先手を仕掛けたのかKENTA、永田をコーナーに押し込んだ際に永田の顔面に張り手を見舞わせると永田もやり返して打撃戦、そしてKENTAが2年前を憶えていたのか永田の顔面にヘッドバットを浴びせ、永田を一気に失速させる。打撃戦に関しては手数や鋭さではKENTAだったが、重さでは体格のある永田の方が上、
中盤からは打撃戦からプロレスの攻防になるが、仕掛けたのがKENTAの方だったこともあって焦りを感じた、そのせいかKENTAのgo2sleepやGAME OVERも永田にスタミナが残っていたのか封じられてしまい、左右のミドルを放つも打つ手が打撃戦だけとなったところで永田の重いキック一発が炸裂してからのバックドロップホールドで3カウント、壮絶な打撃戦だったが体格差で永田が優った試合だった。
試合後は永田がマイクで「1・2・3ゼア!」で締めくくったが、潮崎豪戦のような余裕ではなく、彷徨っているような感じだったが、永田はKENTAの打撃で記憶を飛ばしていたという、敗れはしたが永田の記憶を飛ばすことでKENTAも意地を見せつけたが、受けきったKENTAの鋭いキックを正面から受けきった永田もさすがだった。 -
NOAHの大ベテラン、小川良成が1年ぶりに復帰!
NOAHのベテランの一角、小川良成が12月シリーズの開幕戦(4日、千葉大会)から復帰することが発表された。
小川は昨年11月14日の後楽園大会で故バイソン・スミスのバイソンデニエルを受けた際に脳天から落とされて頭を強打、試合後も意識ははっきりしていたものの体が動けず病院送りとなって頚椎捻挫ならびに胸鎖関節損傷で長期欠場に追いやられて、その後も都内のNOAHの会場には顔を出していたものの、復帰のメドが立たない状態が続いていた。
小川も今年で46歳、全日本プロレス時代からヘビー級と渡り合ってきただけに、蓄積されたダメージもかなりあったのではと思う、1年は本当に長かった。
復帰してからの小川のポジションは潮崎豪、鈴木鼓太郎と組んでいた関係からSATの一員として迎えられるそうだが、戦力的にもBRAVEが優っていることから小川の加入は、以前から最前線にと望んでいた秋山準にしてみれば大歓迎といったところ。
あとは社長業専念の田上明はともかくとして、欠場しているのは小橋建太だけ、小橋もいろいろ言われているが、存在感の大きさを考えると小橋はまだまだNOAHには必要な存在だと思っている。