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"生前葬”という名の猪木祭り

10月21日 ISM「INOKI ISM2~アントニオ猪木『生前葬』~」7000人超満員札止め?


<アピール、コメントなどは週プロモバイルより>
◇第1試合◇
▼「カール・ゴッチ杯2017」1回戦/5分2R
○鈴川真一(1R3分3分54秒 肩固め)×チエゴ安楽


◇第2試合◇
▼「カール・ゴッチ杯2017」1回戦/5分2R
○桜井隆多(2R1分40秒 スリーパー・ホールド)×"brother"YASSHI


◇第3試合◇
▼30分1本
ロッキー川村 ○マックス・ザ・ボディ(13分46秒 腕ひしぎ逆十字固め)タカ・クノウ ×蓮見隆太


◇第4試合◇
▼30分1本
○ハマーストーン(4分32秒 片エビ固め)×モンターニャ・シウバ
※バックフリップ


◇第5試合◇
▼ムエタイマッチ ピン級/3分3R
○吉成名高(判定3-0)×セガイ・ラッチアノン


◇第6試合◇
▼「カール・ゴッチ杯2017」決勝戦/5分2R
○桜井隆多(1R2分32秒 肩固め)×鈴川真一


◇第7試合◇
▼時間無制限1本
○スコット・ノートン(5分21秒 TKO)×ピーター・アーツ
※セコンドのタオル投入


◇アントニオ猪木「生前葬◇
メインが終ると場内は暗転し、生前葬の準備がおこなわれた。しばらくして明転するとリング中央には白い棺桶が…。いよいよアントニオ猪木の生前葬がスタート! 司会は生島ヒロシさんが務める。まずはスタン・ハンセンが呼び込まれ、「ウィー」とポーズ、つづいて藤波辰爾が、最後にリングインした藤原喜明は数珠を持っている。さっそく一言ずつ、挨拶。


ハンセン「(英語で)まずアントニオ猪木さんは素晴らしいライバルであり、素晴らしいファイターであります。数多くの闘いを挑んでまいりましたけど、ホントにいまだにレジェンドであります」


藤波「(生前葬とはびっくりですね)びっくりですね。(白い棺桶があります)どういうことでありますでしょう?(中に入ってらっしゃるんでは? 猪木さんに一言お願いします)猪木さんにはずっと背中を追いかけてきたんで、これから…。でも今日…ずっと背中を追わせてくださいと言いたいんですよね」


藤原「般若心経(特技のお経)をあげたいと思います(仏の道を極められた?)えっ? ホントに亡くなられたんじゃないですか? ホントに亡くなられたんじゃないですか?」


3人の挨拶が終ると、アントニオ猪木追悼の10カウントゴングが鳴らされる。観客は立ち上がると、前もって配られていたキャンドルを点灯。会場からは「イノキ~!」と声が飛ぶ。ここで場内には猪木のような二通りの声による会話が流れる。


A「おい、オマエはだれだ?」
B「オマエこそだれだ?」
A「ふざけるな! ひとりで勝手に行こうとするんじゃないぞ」
B「バカヤロー! そんな狭いところに入ってなにやってんだ、オマエは」
A「いいか、オマエとオレがふたつになったらおかしいだろ」
B「オレとオマエがひとつじゃなきゃおかしいだろ」
A「バカヤロー! 同じこと言うんじゃねーよ。オレがそっち行ってやるわ!」


どこからともなくトランペットの演奏が鳴り響き、入場ゲートからはスモークが流れ出すと、猪木の歌声が聞こえてくる。『千の風になって』の替え歌で「街のお墓の前で泣かないでください。そこに私はいません。死んでなんかいません。千の風に、千の風になって、あの大きな空を吹きわたっています♪」と歌う。


ついに入場ゲートからアントニオ猪木が姿を現す。真っ白いガウンを脱ぐと、黒のスーツに真っ赤なマフラー姿。リングに立った猪木は「手違いばかりです。え~、まずはご挨拶を。生前葬なんてオレもなんだかわかってない。引退興行の前にみなさんにお集まりいただいて、ありがとうございます。オレはそこにいねーよ。なんでこんなもん(棺桶)が用意されてるのかわからないけどね。(棺桶をパンチする)ホントに俺がいないよ」


ここで四方のリングポストから白いスモークが噴射される。


猪木「ふつうは魂が空を飛んで火の玉になるんですけども、なんでこんなことをやったかというと、私の友人がですね。10何年前に『おい、一緒に生前葬をやろう』と言われたことがあります。その間に仲間やいろんな人が旅立っていきました。ふっと考えたら、オレも送り人じゃなくて、そろそろ送られ人になりそうだ。そんなことを思いつき、人をびっくりさせる。驚かせることが大好きなもんでから、ちょっと驚いてもらいました。日本には昔から姥捨て山という話があります。長野と山梨の間くらい。姥捨という駅があります。その村の掟で70歳になると山に捨てられてしまう。孝行息子だけど、お母さんは70になる前に、69で『私は山に行くよ』と、息子は止めましたが、『とにかく連れて行け』という。日本だけでなく、世界にはいろんな埋葬の仕方があります。火葬、水葬、土葬、鳥葬、ほかにもまだいっぱいある。そういうなかで、ばあちゃんを山に置いて、見もしないで一目散で降りてきて。毎日、寝ても覚めても、そのことが頭に浮かび、もう死んじゃってるし。でもばあちゃんが一番好きだったカラスミと日本酒を添えてお供えしようと山に登って行った。
たしかあの辺の一番高いとこだなと思っていたら、後ろから『オマエ何やってんだ』と大きな声でお母さんの声がする。びっくりして、『なんで食べ物もなくて、いままで生きていられたんだ』と聞いたら、『あのカラスどもが、死んだふりをすると、胸を空けてやると、ちょっとエロいカラスが飛んでくるんで、そいつを捕まえて毎日食べて元気にしてる』と。その山に登ることになったものですから、だれかエンマ大王に伝手をもってる人、つながる人がいないかと言ったら。ある人が出てきて、ふつうの電話じゃつながらないから、なんとか直通電話の番号教えてくれと。その番号を聞いて一生懸命電話をしたけどつながらない。留守電ばかり。ある日出て来て、『なんだ、オマエも地上でがんばったね』というから『じゃ、こうこうしかじかで、生前葬をやったんで、そちらでチケットを予約したいんですけど』


『いやぁ、こちらもいっぱいでな。窓口でも捌ききれないんだよ。もう天手古舞なんだよ』


『なんとかキャンセル待ちはどうですか?』


『キャンセル待ちもいっぱいで5年、10年詰まってる状態』


『オレもこんなことをやった以上、そちらに行くしかないんですけど。なんとか、できたら地獄のチケットでもいいから取れませんかね』


『地獄は待遇改善で。お釈迦様が垂らしてくれた糸が一本だったんで、その奪い合いで大変なんだ。糸を100本にするってみんなが大騒ぎして、とてもじゃないが、オマエを迎え入れることはできないんだ』


『行くことができないんじゃ、困りましたね。オレも金もないし。これから1年、全国を生前葬ツアーで…』


バカ言ってんじゃねーよ、ということで。ホントに昔はひと言でこの両国でもどこでも札止めになったんですが、格闘技界も低迷してました。なんとかスターが生まれてきてね。もうひとつ世界平和という部分では世界から大使が来られてます。インドとパキスタン、いろいろと紛争があるんですが。あと選挙中ということで、いろいろ来たい人がキャンセルして。こういう時期ですので、なんとか日本ももっと平和であれ。私がパキスタンの英雄と闘った、その甥っ子がいます。レスリングで頑張って。また外国の選手、日本の選手限らず、ステージに上げたいと思いますが、いい選手が、そのまた次の弟子たちに遺伝子を継いでもらえたら思います。ということで、なんか葬式とか俺に似合わないな。一回、これを締め括ることにして、例の『1、2、3、ダー!』をやったあとに、今日の狙いは生前葬なんだ。わかりますか? みなさん座ったままで、いくぞ、1、2、3、ダー!」と締める。


猪木のテーマがヒットし、「イノキ」コールが沸き起こるなか、サンバの踊り子たちが大勢入ってくる。


猪木「ということで、もう一度、締めをやりたいと思います。世界が平和でありますように。そして今日は嵐が来ます。井伏鱒二さんが訳した『花に嵐のたとえがあるぞ サヨナラだけが人生だ』という言葉があります。そういうひとつの人生の生きざま、若い人がこれからどうしていくか、われわれはますます元気で世の中のためになにができるか。もう一度、気合が入ったとことろで。行くぞ、1、2、3、ダー!」


【猪木の話】「(大会を終えて?)いやいや、イベント屋としては(まだまだ)。頭のなかで絵は描けて。でも、ハプニングがあってもイベントは生だからと思いますが、せっかく俺が恥をかいて歌を歌ったのに、出してくれないというね。


(どんなメッセージを伝えたかった?)高齢化というね、ホントはもうちょっと長く話してもよかったんですけど、場所が場所だからね。今年はちょうど100歳以上の人が6万人ぐらいいて。さらに3000人、4000人がそこにいくわけで。社会全体が抱えるメッセージとして、俺はあんまりズレがあっちゃいけないので、今日来てるお客がね。政治だったら街頭に立ってしゃべってれば、これを聞きたい人もいるわけで。そこはちょっとうまく、あまり偏ってもいけないしね。政治の話しも本当は、生前葬というのは世界中にないような形みたいで。最初にやったのは1907年の三遊亭金朝という人らしくて。そういう意味で、これからどうなるか知りませんよ。それがいいとか悪いとか。ただひとつの節目として、俺らもいつ迎えがきてもおかしくない年を迎えて。いつもの挨拶は『もっと長生きしてください』『100歳まで頑張ってください』って。その人の運命っていうのがあるし、100まで生きたからって幸せかどうかはわからない。その人の天命なわけですから。俺らはどちらかといえば、燃え尽きていきたいというのが。
(今後に関しては?)生前葬の全国ツアーなんて誰かが言ってたけど、止めてくれよって(苦笑)。まぁできる限り、若い議員さんたちがいま日本をどうしようかっていろんな議論をしてるけど、非情のパフォーマンスばかりが多くて。名前はあげませんけど、今回、一番話題になった人たちとか、俺たちは商売でやってきたんで、これは何が本物かなっていうのは割りと直感的に見分ける力を持っているんです。これはパフォーマンスだよって。でも、パフォーマンスもひとつの生き方なんでね。それはそれでいいと思うけど、ただし、それだけだったらホントにぼろが見えてしまう。国のために、国民のために、みんな言いますよ。でもその姿を見た時に、どこまでホントかな?って。俺だけじゃなくて、国民の皆さんもしっかりと見分けられるように。勉強なり。パフォーマンスも否定はしません。俺は67年間かな、人気商売をやってきてますから。だからわかるんです。一般の人たちが見方ができないというか。そういう視点から見て行くと、世のなかのウソというかコピーというか。その辺が判断できて。いかんせん俺たちはいま政治の場にいて。議員の1人ですから。なかなか数がなきゃできませんけど、その辺をひとつね。猪木ファンというのがいますんでね。ネットを通じたり、発信していこうと思います。


(そのメッセージはプロレス界にも当てはまるもの?)頑張ってくれる人間がいればね。一概に俺は『わかんねぇんだろうな』って決めてしまったらいけないと思ってるから。ぜひそういうような。社会的現象というか、力道山が戦後のプロレスを通じてメッセージを送ってきたように、我々が、ジャイアント馬場さんも含めて俺たちがアリ戦しかり、そういうなかで次に継ぐメッセージを。何らかの、プロレスファンだけじゃなくて、環状線理論でいう七号、八号に伝えてくれるような選手が出てきてほしいと思います」


 猪木の生前葬興行が開催され、まず「カール・ゴッチ杯」は鈴川、チエゴ、桜井、YASSHIがエントリーし、決勝には鈴川と桜井が進出。鈴川vs桜井はパンチから打撃戦も、桜井が組み倒してパウンドを連打、ハーフガードから肩固めで捕らえて桜井が優勝。


 メインで行われたノートンvsアーツはノートンがパイルドライバーで突き刺すも、アーチは打撃で反撃しパンチでダウンを奪う、そこでノートンのセコンドのハマーがアーツを挑発、アーツが気を取られるとノートンがラリアットで反撃、アーツも打撃で応戦するが、ノートンがスピアーからの逆エビ固めで捕らえ、アーツのセコンドがタオルを投入、ノートンがTKO勝利もハマーの加勢もあって不可解な試合となり、観客も微妙な空気となる。


 しかし最後に行われた猪木の生前葬にはハンセン、藤波、藤原、ザ・コブラのマスクを被ったジョージ高野も登場して猪木劇場となり、最後はサンバの踊り子達が登場してサンバを踊り、猪木が「1・2・3ダー!」で締めくくった。


 今回のISMは国技館という大会場を使い、大会前にチケットもソールドアウトとアナウンスされ、札止めとされたが、実際は空席が多く、あてこんだ招待客層が悪天候の影響で来ず、おまけに大雨の中で開場時間も大幅に遅れ、ゲストに招かれる予定だったタイガー・ジェット・シンやドン・フライも当日なってキャンセルになっていたことがわかるなど不手際を連発(サイモン氏が聞いたら大笑いしそうだが)、ISMは夫人を中心とした素人スタッフが仕切っていると聞いていたが、改めて認識せざる得ないようだ。


 ISMが団体というレベルなら不手際の連発も信用問題となるのだが、ISMを見ていると団体ではなく、猪木一派によるプロデュース興行で、スタッフも素人であることと今後の開催は明確にしなかった考えると、猪木自身も団体をやるつもりはなく、あくまで猪木の名前を使ったのプロデュース興行に留めたいのかもしれない。


 今回は生前葬に名を借りた猪木祭り、試合は全て前座で最後の猪木劇場でドンチャン騒ぎ、だが猪木自身もリングを去る際に手を借りて足腰の不安定さを露呈するなど、表向きは元気なれど、74歳の年齢とレスラー時代のツケも重なって体力の衰えも否定できなくなった。そう考えると猪木が生前葬を行いたい理由もわからくもないが、そんな猪木を現在の側近達がどこまで突き動かそうというのだろうか…

猪木が生前葬を開催もカードに藤田和之の名はなく…

<日刊スポーツより>
アントニオ猪木(74)が14日、都内で10月21日に東京・両国国技館で開催する「INOKI ISM.2 猪木劇場~アントニオ猪木『生前葬』~」発表記者会見を開いた。


猪木は生前葬開催の大きなきっかけが、今年に入って兄弟2人が心臓の病などで亡くなったことだと明かした。猪木自身、11日に北朝鮮から帰国した際に息切れしたと訴えており「2人、兄弟が亡くなって…心臓系のあれで、兄貴もその下も。俺も、この間も羽田に着いた時の記者会見で、やっぱり、ちょっと息切れが出てきたことがあった」と、自身の体調に変化を感じていることも口にした。


 猪木は会見冒頭で「元気ですかぁ~!!」と叫んだ。その後、生前葬をやるにあたっての心情を語った。


 猪木 生前葬をやるという話になって急きょ、この話が盛り上がった。何年か前にジャイアント馬場さんが亡くなった。リングの上で、いつも挑戦していたんですが、理由を付けて逃げ回っていた。ある日『挑戦状を受ける…三途の川で待っている』と。三途の川まで行くには、ちょっと早いな。そろそろ迎えに来てもいいかな。


 猪木は1999年(平11)1月31日に亡くなった、ジャイアント馬場さん(享年61)の挑戦状を受ける意義が、今回の大会にはあると強調した。


 席上で当日、行われる7試合が発表され、メインイベントで、新日本プロレスでIWGPヘビー級王座を2度獲得した“超竜”スコット・ノートン(56)とK-1グランプリで3度優勝のピーター・アーツが時間無制限1本勝負で対戦することが決まった。ノートンは7月24日に東京・後楽園ホールで開催された「カール・ゴッチ没後10周年、モハメド・アリ没後1周年大会 INOKI 『ISM』」に続く参戦となる。またスタン・ハンセン、タイガー・ジェット・シン、ドン・フライ、藤原喜明も参列する。


 猪木 元気ですかぁ~! 元気があれば、あの世の旅も楽しめる…どうかなぁ(笑い)だいぶ前に、生前葬をやろうよという話があったが、そのままだった。急きょ、この話が盛り上がった。何年か前にジャイアント馬場さんが亡くなられて。リングの上で、いつも私がジャイアント馬場に挑戦していたんですが、理由を付けて逃げ回っていた。そうしたら、ある日「挑戦状を受ける…さんずの川で待っている」と。さんずの川まで行くには、ちょっと早いな。そろそろ、いつ迎えに来てもいいかな…。今年は2人、兄弟が旅立ちまして。1つには世の中が高齢化で、高齢化が悪いとは言わないんですが、その中で生きている限り、元気であって欲しいと思いながら。私の場合は、16歳の時にブラジルに移民して、パナマ運河を越えてクリストバルの港で元気だったじいさんが、バナナが元で亡くなりました。戦後初めて水葬になった…それは後で知った話ですが、その中で人の死、別れというのは寂しい。最初の娘も飛行機で急変して亡くした。いつ、何がきても、その日までは元気で頑張って戦っていきたい。(中略)今回、格闘技に、もうちょっと元気を出してくれよと。皆さんが私に期待してくれるのは大変ありがたいが、選手が元気でいい試合を見せてくれないと困ります。(中略)ジャイアント馬場からの挑戦状が届き、今回は、そろそろ受ける時期に来たのかな。「挑戦状を受ける…さんずの川で待っている」。さんずの川まで行ったら、戻ってこられないのかな? と思って、あるプールでターンの練習をしています。泳ぐの好きなんで…私のパフォーマンスで、プロレスファンを含め、世の中の皆さんが元気になってもらえればいい。


 -生前葬のアイデアのきっかけは


 猪木 よく、ひらめくんですよね。誰かのひと言から、ひらめく。昔は、あそこに行くぞと言ったら、その場にいたくらい。今は考えて、しばらくして、よっこらしょと立ち上がらないといけない。今回は1カ月くらい前に、そんな話がありネットを調べてみたら過去、生前葬をやられた方の名前があった。水の江滝子さんとか、仰木彬監督、ビートたけしさん、これは番組だと思うけれど桑田佳祐さん、SMAPも。最近、ボケてきてねぇ…。


 -生前葬…死を予感することがあった


 猪木 2人、兄弟が亡くなって…心臓系のあれで、兄貴もその下も。俺も、この間も羽田に着いた時の記者会見で、やっぱり、ちょっと息切れが出てきたことがあった。ちょうど、平壌に行った時に話をしたら、生前葬という発想がなかった。日本くらいかな?


 -スタン・ハンセン、タイガー・ジェット・シン、ドン・フライ、藤原喜明といった往年の好敵手も参列する。何をする


 猪木 いろいろな選手と交渉しているようです。何せ、時間が短かったということもあります。急いで、これからやらないといけない。興業屋として、どの会場をいっぱいにしないといけない。まさか、この年になって、切符売りをしなければいけない。マッチ売りの少女はかわいいけど、切符売りのおじさんはかわいくない。当日、出来れば面白いことをさせていただければと思います。


 -力道山さんのひ孫について、もう少し詳しく


 猪木 2年前に(北朝鮮の)柔道の練習場で紹介された。先のことですから、どうなるか分からない。今は16歳…東京五輪の頃には19、20歳になる。そういう意味では、北朝鮮でも力道山の名前は知られている。日本でも、皆さんに興味を持ってもらえると思う。


 -拉致被害者が帰ってきて14年。拉致被害者を戻すための行動は


 猪木 行くたびにその話はします。ただし、もう解決済みという話を言われる。圧力と対話が、今は圧力に変わってきた。(北朝鮮側は)日本政府や拉致被害者の動向を見ていると思います。拉致被害者の家族の方は、米ワシントンに行かれているんですかね。横田めぐみさんのお母さんが、モンゴルでめぐみさんの子どもとお会いしたんですよね。1番、お母さんが我々以上に知っているんだと思う。拉致問題については(被害者家族に)常に呼び付けられて「対話の中で、どう解決するか?」と言ったら「とんでもない。そういうことを言ってもらっては困る」と言われる。どちらがどうこうは別にして、それぞれの立場があるから、指をさすのは気を付けようと。それが早く帰国するために、解決を早くすればいい…そのための(方法)。


 -生前葬に北朝鮮の友人を呼ぶと言ったが出席予定は


 猪木 帰る時に「ぜひ、招待いただければ、喜んで参加しますよ」と。何人かの人に、話はしております。(政治の世界には)表と裏があるのは、しょうがない。私は出来るだけ表と裏がないようにしているが、どういう形にすれば1番いいのか模索する中で、北朝鮮はいろいろ検討されていると思います。さっき言い忘れたんですけど、ジャイアント馬場とさんずの川でバトル。いつも、俺は絶対に100%、勝つ自信があるんですけど、今回は100何十パーセント。なぜかと言うと…足がないからです。十六文キックを食わなくて済むからね


 14日、アントニオ猪木が都内ホテルにて会見を開き、10・21『INOKI ISM.2 猪木劇場~アントニオ猪木生前葬~』両国国技館大会の開催、対戦全カードも発表されたI 


 【ISM】10/21(土)東京・両国国技館『INOKI ISM.2〜アントニオ猪木生前葬〜』


◇第1試合◇
▼「カール・ゴッチ杯2017」1回戦/5分2R
ヂエゴ安楽vs鈴川真一


◇第2試合◇
 ▼「カール・ゴッチ杯2017」1回戦/5分2R
“brother"YASSHIvs桜井隆多


◇第3試合◇
▼20分1本
ロッキー川村 マックス・ザ・ボディvsタカ・クノウ 蓮見隆太


◇第4試合◇
▼30分1本
モンターニャ・シウバvsハマーストーン


◇第5試合◇
▼ムエタイマッチ ピン級/3分3R※延長なし
セガイ・ラッチアノンvs吉成名高


◇第6試合◇
▼「カール・ゴッチ杯2017」決勝戦/5分2R
第1試合の勝者vs第2試合の勝者


◇第7試合◇
▼時間無制限1本
ピーター・アーツvsスコット・ノートン


◇猪木劇場◇
▼アントニオ猪木生前葬
[参列]
スタン・ハンセン、タイガー・ジェット・シン、ドン・フライ、藤原喜明ほか


 両国大会にはアーツ、IGFを離脱した鈴川、猪木とは全く縁のないYASSHIが参戦、猪木の生前葬にはハンセンやシンだけでなく、猪木の引退試合の相手となったフライが参列、フライに関してはリハビリを行っている高山善廣へ向けたメッセージがIGFを通じて発表されたばかりだが、IGFへ対して含みもあるのではという見方も出来る。


 IGF問題や復帰を表明した藤田和之に関しては猪木はコメントはなかった。IGF問題に関しては株主だった猪木が株主総会サイモン・ケリー氏を含めた現経営陣に退陣を求めたものの、監査役である湯川剛氏が増資をしたことで筆頭株主となり、猪木の要求は全て否決された。猪木は法的処置を取るとしたが、IGF奪還は断念したようだ。


 藤田に関しては、大仁田厚がケンドー・カシンを通じて藤田を引退試合の相手に引きずりだそうとしたが、大仁田嫌いの猪木の意志を重視して藤田は拒絶、だが大仁田は藤田の意志を一方的に無視して引退試合の相手に指名。またIGFも藤田の参戦を希望するなど争奪戦の様相を呈している。
 藤田は猪木に復帰への挨拶するとしていたが、まだなされていないのか?ただ猪木と藤田の出方次第ではISM両国大会の追加カードとして藤田のカードも入る可能性も否定できない。


 猪木の生前葬に関しては、猪木らしい発想というか、現在の猪木は自分の好き勝手にしている。サイモン氏だけでなく新間寿氏、草間政一氏などは猪木は変わったとしているが、24時間プロレスラーである意識と、誰がどうこう言おうが自分の考えはしっかり貫く反骨精神だけは、猪木の変わらない部分でもあり、ここまで生きてくると生き方も変えられないのではと思う。


 生前葬というが、猪木は本当に亡くなるまでどういう生き様を見せていくのか、自分も30年にわたり猪木を見てきただけに、じっくり見定めてもらう。

猪木が新ブランド「ISM」始動も、IGFからの対抗戦要求は"黙殺”

7月24日 ISM「カール・ゴッチ没後10周年 モハメド・アリ没後1周年記念大会『ISM』」後楽園ホール 1800人 超満員


<アピールなどは週プロモバイルより>
◇第1試合◇
▼15分1本
○蓮見隆太(5分42秒 腕ひしぎ逆十字固め)×マックス・ザ・ボディ


◇第2試合◇
▼異種格闘技トーナメント1回戦/5分2R
○ヂエゴ安楽(1R0分59秒 腕ひしぎ逆十字固め)×ノブ・ハヤシ


◇第3試合◇
▼異種格闘技トーナメント1回戦/5分2R
○ピーターソン・シャカル(1R1分55秒 TKO)×安藤雅生


◇第4試合◇
▼30分1本
○スコット・ノートン 佐藤光留(10分8秒 体固め)鈴木秀樹 ×松本崇寿
※超竜ボム


◇第5試合◇
▼45分1本
○タカ・クノウ(3分52秒 膝十字固め)×西島洋介


◇第6試合◇
▼異種格闘技トーナメント決勝戦/5分2R
△ヂエゴ安楽(2R終了判定引き分け)△ピーターソン・シャカル


◎延長戦
○ヂエゴ安楽(2分15秒 ギブアップ)×ピーターソン・シャカル


◇第6試合◇
▼60分1本
○ロッキー川村(5分37秒 体固め)×モンターニャ・シウバ
※素手でのパンチの連打


(大会終了後)
メイン後、猪木ら立会人と出場選手がリングへ。川村はエプロンでしばらく倒れたまま。西村があいさつ。


西村「本日はこんなにもたくさんの皆さまのご来場、誠にありがとうございます。いまからちょうど10年前、2007年の7月28日に故カール・ゴッチ先生はこの世を旅立たれてしまいました。腹部大動脈の破裂でござました。82歳でございました。そしてその際にジョー・マレンコとわたくしども何人かの側近によりまして、日本にお墓を立てたらいいのではないかと、このような経緯になったわけでございます。約90%のご遺灰は、ゴッチさんが何十年もお住まいでありましたフロリダ州タンパの北側にありますキーストンレイクという湖に散灰をされました。そして約10%、いまも残っております。分骨をしたわけでございますけど、ようやく9年かかりまして、本日、ご住職いらっしゃってますけど、荒川区にございます浄土宗のお寺をようやく見つけたわけでございました。最後の最後にゴッチさんがもう一度、猪木会長にありがとうとメッセージを伝えたい、そして長い間ご声援くださいました日本の皆さまにありがとうともう一度言いたいとの思いはようやく10年目にしてかなったわけでございます。ここまで大変な時間がかかってまいりましたことを皆さまお許しくださいませ。そしてこのことに関しまして多大なるご協力、そしてご理解をいただきました皆さま、そしてアントニオ猪木会長に心より深く御礼の意を表したいと思います。どうもありがとうございました」


猪木「ありがとう! やっぱり政治家になるとしゃべりがうまいですね。西村塾に入ってしゃべり方を勉強しないといけないな(笑)。でも、ホントにそういうわけでですね、ゴッチさんも喜んでくれていると思います。アリも、本が出ましたね、この前。日本語に訳した本を先日、送ってくれました。また近々には名前が出せないんですが、有名な作家がまたアリ戦の本を出してくれるそうです。今回の格闘技の原点というか、当時は無我夢中でやって、40年たってやっとあの試合の価値、あるいは評価も上がってきたというような。必ずまた格闘ブームが起きるように、先頭に立って走れるもう歳ではありませんがね、後ろからハッパをかけることはできると思いまして。それではもう一回、例のヤツをやらせてもらいますので。いくぞー! 1、2、3、ダー!」


 アントニオ猪木の新イベント『ISM』の旗揚げ戦が「カール・ゴッチ没後10周年 モハメド・アリ没後1周年記念大会」の名目で行われ、かつてIGFに参戦していた鈴木秀樹、クノウ、佐藤、モンターニャ、新日本最強外国人選手だったノートンが参戦した。


 メインはパンクラスismの川村がモンターニャと対戦、序盤は川村がジャブやパンチ中心で攻めるが、巨体のモンターニャには通用せず、モンターニャはアームパンチ、フロントハイ、ニーリフトとリーチの長さを利用して川村を圧倒。
 モンターニャはドロップキックを発射してからニーリフトを浴びせ、川村は3度目のダウンするも、ボクシンググローブを外した川村は生の拳でのボディーブローを放つと、モンターニャは失速、最後は顔面へのフックから押さえ込んで3カウントとなり勝利を収めた。


 第5試合のクノウvs元ボクサーでK-1やPRIDEに参戦経験のある西島は、西島がパンチで圧倒もクノウが猪木アリ状態から、西島の足に絡み付いてアキレス腱固め、バックドロップと反撃するとm、最後は膝十字固めでギブアップを奪い勝利となった。


 第4試合は久しぶりの来日であるノートンが鈴木のショルダー狙いを弾くなど健在ぶりをアピール、終盤では鈴木への超竜ボム狙いはリバースされると、松本との連係でノートンを捕らえるが、佐藤がカットに入るとノートンが松本に超竜ボムを決めて3カウントを奪い勝利を収め、メイン終了後には猪木を始めとする全選手や発起人である藤原喜明、木戸修、西村修などが揃って、猪木の号令で1・2・3ダーで締めくくった。


 大会は2時間足らずで終了、大会のテーマであるゴッチイズムとはかけ離れたプロ格路線中心の大会となり、プロ格にこだわったのもあってまずまずの内容だったが、観客動員の方は超満員札止めとしながらも南側などが空席が目立った。全席完売と発表されたときは猪木ブランドはまだまだ健在と思わせたが、1ヶ月前に開催発表されたのと月曜日開催、そして一連の泥仕合の影響もあって観客動員は厳しかったようだ。


 そしてISMとの対抗戦を訴えていたIGFのサイモン・ケリー氏は遂に現れず、猪木も一切コメントせず黙殺する構えを見せ、IGFとの泥仕合に関しても猪木は「好きに書いてくれ」と留めた。猪木とIGFの泥試合に関しては現在双方の弁護士が泥仕合を収集するために話し合いをしており、おそらくだが弁護士から全てが終わるまではコメントは差し控えるように釘を刺されたと見ていいだろう。


 IGFの今後に関してはサイモン氏ら幹部達の総退陣、猪木を含む新経営陣がIGFを掌握することで決着することが有力視されており、サイモン氏らは猪木側との対抗戦に僅かな望みを託して25日までの回答期限を設けていたが、猪木が黙殺することで、25日を待たずして僅かな望みも断たれてしまった。


 サイモン氏らが残された道は猪木ブランドの返上~湯川剛氏ら数少ない支持者の支援を得て新団体旗揚げへしか選択肢がなく、その線で動きだしているという。だが猪木のWWE殿堂入りや選挙出馬の当選など、アントニオ猪木というブランドを高めたのは自分の功績であると自負していたサイモン氏にしてみれば納得しがたいものがあることから、このまま簡単に引き下がるとは思えない。


 そしてISMの今後に関してもはっきりせずだが、猪木がこのままIGFを牛耳り続けるなら、ISMの名前も必要とは思えない。また継続するにしても議員活動で多忙な猪木が陣頭指揮を執るのか?IGFやISMに関しても今後に関して不明瞭な点が多い。


 ただわかるのはアントニオ猪木という金の成る木がまだまだ健在な限りは、猪木の元にどんどんスポンサーが集まってくること、そして金の成る木を巡って周囲が奪い合っていく、アントニオ猪木という存在は孤独なのか、それとも罪作りな存在なのか…

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