伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

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世界最強タッグリーグ戦事件史 番外編 超獣コンビが世代交代をかけた"春”の最強タッグ

 1982年晴れて全日本プロレスに移籍したスタン・ハンセンは4月の「'82グランド・チャンピオン・シリーズ」に参戦、20日の愛知県体育館大会では盟友であるブルーザー・ブロディとの超獣コンビを結成してジャイアント馬場、ジャンボ鶴田の師弟コンビが保持するインターナショナルタッグ王座に挑戦、試合は3本勝負で行われたが、1本目はハンセンのウエスタンラリアットからブロディのキングコングニードロップの殺人フルコースで鶴田から3カウントを奪い1本を先取、2本目はセコンドについたバック・ロブレイが手渡したチェーンで超獣コンビが馬場にクローズラインを決めて反則負けでタイスコアとなるが、3本目は両者リングアウトと引き分けで師弟コンビが防衛も、内容的には超獣コンビが圧倒しており、師弟コンビは両者リングアウトで逃げるのがやっとだった。


 超獣コンビはこの年の世界最強タッグにエントリー、天龍源一郎&阿修羅原組に反則負けを喫した以外は破竹の勢いで勝ち進み、12月9日札幌大会でも馬場&鶴田の師弟コンビが、ハンセンのラリアットとブロディのキングコングニーのフルコースを馬場が喰らい完敗、13日の蔵前国技館大会で1点差で追いかけるドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンクのザ・ファンクスと優勝をかけて対戦。超獣コンビもブロディが4・21大阪でドリーを破ってインターナショナルヘビー級王座を奪取し、ハンセンも9・11後楽園でリングアウトながらもラリアットでテリーを粉砕、ハンセン自身も手リーに対して「テキサスの化石になれ!」と言い放つなど、時代は完全にファンクスからハンセン&ブロディに移り変わろうとしていたこともあって、世代交代をかけた対戦でもあった。



 試合はファンクスでさえも超獣コンビの前になすすべもなく圧倒され、テリーが前年度同様場外でハンセンのラリアットでKOされると、ブロディがドリーを羽交い絞めにしてハンセンがラリアットを炸裂するはずだったが、二人掛りの攻撃を制止するために入ったジョー樋口レフェリーを巻き込んでKOしてしまい、レフェリーと鶴田のバックドロップの指南役としてシリーズに帯同していたルー・テーズがサブレフェリーに入ると、超獣コンビはうっかり大先輩であるテーズにも手を出したため、怒ったテーズが超獣コンビの反則負けを宣告、ファンクスが逆転優勝となったが、超獣コンビによってボロボロにされたファンクスはまるで敗者で、優勝を逃した超獣コンビが勝者に見えたが、時代は間違いなく超獣コンビに傾きつつあった。



 しかし試合後に超獣コンビが結果に納得せず、リマッチを要求すると、超獣コンビの要求を飲んだ全日本が、83年4月の「グラウンド・チャンピオン・カーニバル パート1」にて馬場&鶴田の師弟コンビを加えた「10万ドル争奪!世界最強タッグ・リマッチ」を開催することを決定、ルールは3チームが2回総当りリーグ戦を行い、最多得点チームが優勝、得点方式もフォール・ギブアップ勝ちが5点、反則勝ち、リングアウト勝ち、引き分けが3点、負けが0点とされた。


 最強タッグリマッチ開催に先駆けて4・14大阪ではハンセンvsテリーの最強タッグリマッチの前哨戦が行われるが、テリーを流血に追い込んだハンセンがブルロープで絞首刑にされるだけでなく吊るされ、これに怒ったドリーが乱入してテリーの反則負けとなるが(絞首刑にされたシーンはTVはカット)超獣コンビとファンスの遺恨はますます深まっていった。


 リマッチの公式戦は4・16愛知での師弟コンビvsファンクスからスタートした


4・16愛知県体育館
▼世界最強タッグ・リーグ戦リマッチ1回戦/45分1本
〔1分=3点]ジャイアント馬場 ジャンボ鶴田(45分時間切れ引き分け)〔1分=3点]ドリー・ファンク・ジュニア テリー・ファンク


4・20東京体育館
▼世界最強タッグ・リーグ戦リマッチ1回戦/45分1本
[1勝=3点]スタン・ハンセン ○ブルーザー・ブロディ(13分55秒 リングアウト)[1敗1分=3点]ドリー・ファンク・ジュニア ×テリー・ファンク 


4・22札幌中島体育センター
▼世界最強タッグ・リーグ戦リマッチ2回戦/45分1本
[1勝1敗1分=3点]ドリー・ファンク・ジュニア ○テリー・ファンク(16分38秒 反則勝ち)[1勝1敗=3点]スタン・ハンセン ×ブルーザー・ブロディ
※レフェリーに暴行 


4・24大宮スケートセンター
▼世界最強タッグ・リーグ戦リマッチ2回戦/45分1本
[1分両リン=3点]ジャイアント馬場 ジャンボ鶴田(26分5秒 両者リングアウト)[1勝1敗1分位両リン=6点]ドリー・ファンク・ジュニア テリー・ファンク


4・26富山市体育館
▼世界最強タッグ・リーグ戦リマッチ1回戦/45分1本
[1勝1分1両リン=6点]ジャイアント馬場 ○ジャンボ鶴田(9分54秒 反則勝ち)[1勝2敗=3点]×スタン・ハンセン ブルーザー・ブロディ
レフェリーに暴行


 リマッチも反則、リングアウト、引き分けという結果となっているが、ファンクスは6点で公式戦を終了、超獣コンビは負けが先行、師弟コンビが超獣コンビとの2回戦を残して優勝に王手をかけるという意外な展開となった。


4・28京都府立体育館
▼世界最強タッグ・リーグ戦リマッチ2回戦/45分1本
[2勝2敗=8点]○スタン・ハンセン ブルーザー・ブロディ(13分9秒 体固め)[1勝1敗1分1両リン=6点]ジャイアント馬場 ×ジャンボ鶴田
※ウエスタンラリアット


 最終公式戦である師弟コンビvs超獣コンビはブロディが鶴田にシュミット流バックブリーカーを決めたところで、ハンセンがコーナーからニードロップを投下する合体技を決めると、最後はハンセンのラリアットが炸裂して3カウント、超獣コンビが5点プラスで8点目を獲得して優勝、全公式戦の中で唯一のフォール決着となったが、得点ルールを最大限に生かした超獣コンビのしたたかさが優る結果となり、超獣コンビが初めてファンクスを上回ることが出来た。





 後年ハンセンはテリーとの対談で「トップチームのポジションを得るためにはリアルなコンペティション(競争)を仕掛けるしかなかったんだ。年齢にはそんなに差はないが、『俺たちが次の世代なんだ!』という意味で『ユース(ロングホーン)』が生まれた」と語れば、テリーも「それが人生だよ、リアルな人生だから、日本のファンを動かすことが出来たんだと思う、歴史を振り返ると、凄くミックスされたカクテルのようなものだよ」と答えた。ハンセンもブロディもファンクスに対する面白くない感情、押しのけてやるという気持ちをぶつけたからこそ、日本でトップに立つことが出来た。ドリーが「プロレスとはリアルとエンターテイメントのカクテルでなければいけない」と語っていたとおり、ファンクスvs超獣コンビもリアルとエンターテイメントのカクテルのような戦いでもあった。


 8月31日にテリーも引退したことで、ドリーも一歩引き、外国人選手は超獣コンビの時代となり、本番である『83世界最強タッグ決定リーグ戦』も鶴田&天龍源一郎の鶴龍コンビを破って念願の優勝を果たし、世界最強タッグ・リーグ戦リマッチは翌年も初代PWFタッグ王座決定リーグ戦という形で開催され、超獣コンビ、馬場&ドリー組、鶴龍コンビ、AWA世界タッグ王者組であるグレッグ・ガニア&ジム・ブランゼルの4チームがエントリー、最終公式戦が行われた1984年4月25日横浜文体大会で初代王者をかけて超獣コンビと馬場&ドリー組が対戦するも、馬場が場外で超獣コンビの合体パイルドライバーを喰らった後で、ハンセンのラリアットを喰らってKOされると、最後はブロディにスピニングトーホールドを決めているドリーに対してもラリアットを浴びせてブロディがカバーして3カウントを奪い、超獣コンビが初代PWFタッグ王者となり、頭部と首を負傷した馬場は最終戦の大宮大会を欠場、国内無欠場記録記録に打ち、師弟コンビで保持していたインタータッグ王座も返上、インタータッグ王座は後に鶴龍コンビが巻くことになるが、超獣コンビは全日本の世代交代への役目を果たす存在となったことを考えると、"春の最強タッグ"は超獣コンビのために開催されたリーグ戦でもあった。
<参考資料 日本プロレス事件史Vol.25 GスピリッツVol.38>

2017年度プロレス大賞のMVPは2年連続で内藤哲也!

2017年度のプロレス大賞が発表された


最優秀選手賞(MVP):内藤哲也


年間最高試合賞(ベストバウト):オカダ・カズチカvsケニー・オメガ(1.4東京ドーム)


最優秀タッグチーム賞:諏訪魔&石川修司


殊勲賞:YAMATO


敢闘賞:柴田勝頼


技能賞:鈴木秀樹


新人賞:青柳優馬


女子プロレス大賞:紫雷イオ


特別賞:松井珠理奈


MVPは2年連続で内藤、候補にもオカダ、ケニーが挙がっていたが圧倒的多数で内藤となった。自分的にはオカダかケニーかと思われたが、圧倒的多数で内藤となったという。MVPの候補が内藤、オカダ、ケニーの3人だけということは、まだまだ新日本プロレスの力は強く、この3人が新日本の中心になったということなのかもしれない。


ベストバイトは1・4東京ドーム大会のオカダvsケニー、6・11大阪城ホールでのオカダvsケニーも候補に入っていたが、インパクトの大きさと。決着をつけたことで1・4のオカダvsケニーが圧倒的多数で決まった。


タッグと新人賞には全日本プロレスが受賞、タッグの諏訪魔&石川は結成したばかりだが、最強タッグ優勝というのが大きく響いた。新人賞にはファン人気の高い北村克哉の候補に入っていたが、実績の部分で青柳が優ったようだ。三賞に関してはYAMATO、鈴木秀樹、柴田勝頼が受賞。YAMATOと鈴木に関しては文句はないといったところだが、1年通してDDTのトップとして頑張ってきた竹下幸之介が入らなかったのは残念、女子はやっぱりイオしかいなかったということなのか、センダイガールズの橋本千紘や、フリーの松本浩代も候補に入っていたのだが、圧倒的多数でイオとなったという。


今年もあと僅かとなったが、年明けになると宣伝になるが恒例の「伊賀プロレス大賞」の投票受付を開始。今回からは予告になるが投票ルールを大幅に変更します。詳細は後日発表しますのでお楽しみに!

発表!11月の月間MVP、ベストバウト、ベストシリーズ&興行

11月の月間MVP、ベストバウト ベストシリーズ&興行が決定しました


11月の月間MVP
棚橋弘至(新日本プロレス)


投票結果=投票数34
棚橋弘至(新日本プロレス)=14
拳王(NOAH)=7
ジョー・ドーリング=3
望月成晃(DRAGON GATE)=3
ケニー・オメガ(BULLET CLUB)=1
マーティ・スカル(BULLET CLUB)=1
TAJIRI=1
原田大輔(NOAH/RATEL'S)=1
芦野祥太郎(WRESTLE-1/ENFANTS TERIRIBLES)=1
世羅りさ(アイスリボン)=1
紫雷イオ(スターダム/クイーンズ・クエスト)=1


11月のタッグMVP
SHO YOH(新日本プロレス/ROPPONGI 3K)


投票結果=投票数23
SHO YOH(新日本プロレス/CHAOS)=6
野村直矢 青柳優馬(全日本プロレス/NEXTREAM)=5
HARASHIMA 丸藤正道(DDT&NOAH)=4
CIMA ドラゴン・キッド(DRAGON GATE/CK-1)=3
YAMATO B×Bハルク Kzy(DRAGON GATE/TRIBE VANGUARD)=2
岡本将之 吉江豊=1
伊東竜二 アブドーラ・小林(大日本プロレス)=1
DASH・チサコ KAORU=1


11月のベストバウト
11月5日 新日本プロレス「wateRouge by home+ Presents POWER STRUGGLE」エディオンアリーナ大阪
▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合/60分1本
[第16代王者]棚橋弘至(29分26秒 片エビ固め)[挑戦者]×飯伏幸太
※ハイフライフロー
☆棚橋が3度目の防衛に成功


投票結果=投票数30
棚橋弘至vs飯伏幸太(新日本プロレス 11月5日 エディオンアリーナ大阪)=6
拳王vs潮崎豪(NOAH 11月19日 後楽園ホール)=4
拳王vs田中将斗(NOAH 11月11日 エディオンアリーナ大阪第二競技場)=3
ジョー・ドーリングvsヨシタツ(全日本プロレス 11月9日 後楽園ホール)=2
YAMATO B×Bハルク Kzyvs鷹木信悟 Eita 神田裕之(DRAGON GATE 11月26日 宮城・仙台サンフェスタ)=2
ケニー・オメガvsバレッタ(新日本プロレス 11月5日 エディオンアリーナ大阪)=1
マーティ・スカルvsウォル・オスプレイ(新日本プロレス 11月5日 エディオンアリーナ大阪)=1
SHO YOHvs田口隆祐 ACH(新日本プロレス 11月5日 エディオンアリーナ大阪)=1
竹田誠志 丸山敦vs青木篤志 佐藤光留(全日本プロレス 11月9日 後楽園ホール)=1
宮原健斗 ヨシタツvs野村直矢 青柳優馬(全日本プロレス 11月23日 仙台・夢メッセみやぎ)=1
宮原健斗 ヨシタツvsTAJIRI KAI(全日本プロレス 11月26日 新木場1stRING)=1
橋本大地 神谷英慶vs宮原健斗 ヨシタツ(全日本プロレス 11月29日 横浜ラジアントホール)=1
望月成晃vs横須賀ススム(DRAGON GATE 11月3日 エディオンアリーナ大阪)=1
YAMATO B×Bハルク Kzyvs鷹木信悟 T-Hawk 吉田隆司vs土井成樹 吉野正人 Kotoka(DRAGON GATE 11月3日 エディオンアリーナ大阪)=1
佐々木大輔vs高尾蒼馬(DDT 11月23日 後楽園ホール)=1
世羅りさ60分間アイアンウーマンデスマッチ(アイスリボン 11月14日 後楽園ホール)=1
芦野祥太郎vs熊ゴロー(WRESTLE-1 11月5日 後楽園ホール)=1
ビオレント・ジャックvs正岡大介(FREEDOMS 11月13日 後楽園ホール)=1


11月のベストシリーズ&興行
11月5日 新日本プロレス「wateRouge by home+ Presents POWER STRUGGLE」エディオンアリーナ大阪 5480人超満員札止め


投票結果=22
新日本プロレス「wateRouge by home+ Presents POWER STRUGGLE」11月5日 エディオンアリーナ大阪=6
豊田真奈美30周年記念興行~飛翔天女~ 豊田真奈美引退 11月3日 神奈川・大さん橋ホール=6
NOAH「グローバルリーグ戦2017」10月14日 後楽園ホール~11月19日 後楽園ホール=4
全日本プロレス「2017 STARTING OVER~Jr.TAG BATTLE OF GLORY~」11月3日 千葉 Blue Field~9日 後楽園ホール=2
DRAGON GATE「THE GATE OF DESTINY 2017」11月3日 エディオンアリーナ大阪=2
ZERO1「風林火山タッグトーナメント2017」11月23日 後楽園ホール=1
大日本プロレス「秋の上野プロレス祭り2017」11月14~17日 東京・上野恩賜公園野外ステージ=1


決戦投票の結果

投票ありがとうございました

世界最強タッグリーグ戦事件史⓷馬場の起死回生の一打!スタン・ハンセン、全日本電撃移籍!


倉持アナ「ブルーザー・ブロディとジミー・スヌーカが入場して参りました。おっと、誰でしょうか?その後ろにはウエスタン・ハットを被った大型の男がいますが……。あ、スタン・ハンセンだ!」

山田隆 「ハンセンですよ!」


 倉持「スタン・ハンセンがセコンド!大ハプニングが起きました!」

 1981年12月13日 「世界最強タッグ決定リーグ戦」の最終戦が行われた全日本プロレス蔵前国技館、メインイベントでこの年の最強タッグの優勝をかけてドリー・ファンク・ジュニア、テリー・ファンクのザ・ファンクスが、秋から抗争を繰り広げているブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカー組と対戦するが、ブロディ組のセコンドに新日本プロレスのトップ外国人選手だったスタン・ハンセンが登場する事件が勃発、館内は騒然となった。当時は新日本プロレスと全日本プロレスの間に外国人選手による引き抜き合戦が勃発していたが、アントニオ猪木の好敵手でもあり、トップ外国人選手であるハンセンの全日本マット登場は、新日本を震撼させた。


 なぜハンセンは全日本に移籍したのか?話は遡って1981年5月8日の新日本プロレス川崎市体育館に、全日本プロレスのトップ外国人選手だったアブドーラ・ザ・ブッチャーが現れ、新日本が提唱していたIWGPに賛同という名目で新日本に参戦を表明、これを発端に新日本と全日本の間に外国人選手の引き抜き合戦が勃発した。ブッチャーを引き抜かれた馬場は「新間の野郎!」と怒り、地下室にトレーニングルームに入ってベンチプレスをガンガン始めたという。新日本プロレスは初代タイガーマスクのデビューから絶大な人気を誇るようになり、猪木の片腕で営業本部長である新間寿氏も「プロレスブームではなく、新日本プロレスのブームなんです」と言わしめるほどだった。一方ライバル団体の全日本プロレスは旗揚げから放送されていたテレビ中継が土曜8時から土曜夕方に降格され、観客動員も低迷し経営も苦しい状況だった。そこで全日本の経営危機をチャンスと見た新日本が攻勢をかけ、その第一弾としてブッチャーを引き抜きにかかったのだ。


 しかしブッチャーを引き抜かれて怒った馬場さんだけではなく、ブッチャーを全日本にブッキングしていたザ・ファンクスも激怒、"猪木は馬場のビジネスを終わらせようとしている"と危機感を抱いたファンクスは自分の門下生でもあり、新日本プロレスのトップ外国人であるハンセンを引き抜くことを考え、馬場にハンセン引き抜きを提案し、馬場自身も同意した。テリーはハンセンとコンタクトを取った、ハンセンもアントニオ猪木と名勝負を繰り広げていたが、行き詰まりを感じ始めていた矢先だった。ハンセンは1981年6月極秘裏にダラスを訪れた馬場、元子夫妻と会談、話し合いにはテリーは立ち会わなかった。馬場さんはハンセンに全日本へ参戦して欲しいと持ちかけると、ハンセンも承諾したが新日本とは12月まで契約が残っているから全てクリーンにしてから移籍したいとすると、身辺をクリーンにした上での移籍は馬場さんも望むことでもあったことから承諾、密約を交わすことに成功したが、移籍は誰にも漏れないようにトップシークレットとされた。


 7月3日に全日本熊谷大会ではハンセンと同じ新日本のトップ外国人選手だったタイガー・ジェット・シンが乱入、シンも全日本での商売敵であるブッチャーが移籍したことでプライドを傷つけられたことでの全日本移籍だった。その後新日本も全日本の所属だったタイガー戸口やディック・マードックを引き抜けば、全日本もシンの相棒である上田馬之介、チャボ・ゲレロを新日本のタイトルであるNWAインタージュニア王座ごと引き抜くと一進一退となるが、まだ全日本はハンセンという切り札を隠したままで、新日本も新間氏が「まもなく全日本は潰れるよ」とハンセンに全日本に移籍しないように契約更新を求めたが、ハンセンは話をはぐらかせ契約更新を先送りにし、新間氏も既に全日本とハンセンが密約を結んでいたことも全く気づいてなかった。


 ハンセンは11月から開幕する「第2回MSGタッグリーグ戦」に参戦するが、一番懸念していたことがあった。それは盟友であるブロディの存在で、ブロディとは若手時代から苦楽を共にしてきた仲だったが、その分ブロディのプライドの高さも充分にわかっていた。ハンセンはあらかじめブロディの了承を得ておこうとコンタククトを取り、ちょうど新日本も全日本も愛知県内で興行していた11月30日に二人は再会するも、ハンセンから全日本移籍を打ち明けられたブロディは不快感を示した。しかしハンセンはブロディとのタッグを再結成できるなどブロディを説得、ブロディも盟友であるハンセンの頼みとあって、ハンセンが全日本に移籍することは秘密にすると約束したものの、ハンセンを誘ったファンクスに対しては不満を抱えたままだった。


 12月10日に「第2回MSGタッグリーグ戦」が終了となり、新日本もハンセンは全日本に移籍しないと安堵したが、11日にハンセンはホテルをチェックアウトして姿を消し、全日本側が用意したホテルへ秘かに移った。ホテルに新日本関係者がハンセンを成田空港まで送るために迎えにいったが、チェックアウトしたと知らされるも、新日本側は「一日早く予定を切り上げて帰った」としか考えていなかった。ハンセンは当初13日に帰国する予定だったが、新日本側はハンセンは自分で予定を切り上げて1日早くアメリカへ帰ったとしか考えていなかった。そして全日本の興行が行われている横須賀にハンセンが現れた。ハンセンは、「久しぶりにブロディと話したいから寄った。明日は予定通りアメリカに帰るから」と会場の中へ入っていったが、この時点でハンセンが全日本に引き抜かれたことは明白だった。




 そして1981年12月13日の蔵前大会、ハンセンが登場すると館内のファンはハンセンコールで歓迎を受けた。ハンセンがブロディ組のセコンドとして姿を現すシーンは馬場さんとファンクスが考えたものだったが、狙い通りに大きなインパクトを与えた。試合は五分の攻防もブロディは自分抜きでハンセンを引き抜いたファンクスに怒りをぶつけて徹底的に痛めつけた。試合は終盤にドリーがスヌーカーをスピニングトーホールドで捕らえている間に、場外でブロディがテリーをハンセンめがけてホイップすると、ウエスタンラリアットが炸裂、テリーはKOされ、この時点でハンセンが全日本に上がる既成事実を作り上げてしまう。そして孤立したドリーをブロディ組が集中攻撃を与え、最後は懸命に粘るドリーをブロディがキングコングニードロップで3カウントを奪い、ブロディ&スヌーカーがこの年の最強タッグを優勝。優勝トロフィーを手にするブロディ、ハンセン、スヌーカーはドリーを袋叩きにする。これに怒った馬場&ジャンボ鶴田の師弟コンビが乱入して馬場さんはハンセンの脳天チョップを乱打して流血に追い込むなどして大乱闘となる。ブロディとハンセンが引き揚げた後で馬場さんはファンにハンセンを迎え撃つことをアピールした、後年テリーは自分の中でベストマッチの一つとしていた最強タッグは修羅場の中で幕を閉じた。


 同日に新日本プロレスでは藤波辰己の結婚披露宴が行われていたが、披露宴に出席していた新間氏はハンセンが全日本のリングに乱入したことを知らされ愕然としていた、そして会見でハンセンを引き抜いた全日本に対して怒りを露わにしたが、後の祭りだった。


 年明け早々新間氏は週刊ゴングの竹内宏介氏を通じて馬場さんに会談を申し入れ、竹内氏はハンセンの全日本移籍第1戦が行われた1982年1年15日の木更津大会で馬場さんに打診、馬場さんも応じると新間氏も猪木も出席させることを提案、2月7日のホテルニューオータニで馬場-猪木会談が実現、新日本が休戦を申し入れたことで、8ヶ月に及ぶ引き抜き抗争は一旦終止符が打たれたが、もし引き抜き抗争が継続されるなら馬場はアンドレ・ザ・ジャイアントや新日本では神様として崇められていたカール・ゴッチにも触手を伸ばすつもりだったという。

 1982年2月4日に東京体育館で馬場はハンセンとPWFヘビー級王座をかけて対戦したが、1月から日本テレビから松根光雄氏が派遣され社長に就任、馬場は会長に棚上げされ、日テレから経営建て直しを厳命された松根氏は、観客動員や視聴率の低迷の責任は全て馬場にあるとみて、全日本の若返りを図り、エースの座とプロモート全てを鶴田に譲ることを含めて、馬場に引退勧告を突きつけており、ハンセンに敗れたら馬場は引退というムードの中での対戦となったが、試合は両者反則で引き分けに終わったものの、馬場はハンセン相手に互角以上に渡り合い、馬場引退ムードを一掃させることに成功、松根氏も馬場の必要性も認めざる得なかった。後年新間氏は「引き抜きのメリット?それはマンネリ刺激と馬場さんを長生きさせたことだよ。今思うと新間がいたおかげでレスラー生命が延びた。新間の野郎!と怒ったことで活力が出たから」と語っていたが、新間氏の全日本潰しだけでなく、引退勧告を突きつけた新体制への怒りも馬場の復活への活力にもなった。そう考えるとハンセンの引き抜きは、全日本だけでなく馬場にとって起死回生の一打だったのかもしれない。


 その後全日本は馬場の愛弟子である佐藤昭雄がブッカーに就任、馬場を補佐しつつ一歩退かせて、鶴田と天龍の時代へと移行させていった。1983年9月3日、千葉公園体育館大会で馬場はハンセンのウエスタンラリアットに敗れてPWF王座を明け渡し、ジャンボ鶴田がインターナショナルヘビー級王座を獲得したことで、再び世代交代が叫ばれたが、1984年7月31日に馬場は蔵前国技館大会でハンセンを首固めで破り王座を奪還。しかしその1年後の1985年7月30日の福岡スポーツセンター大会でハンセンのバックドロップを喰らい敗れ王座の奪還を許したが、この試合を最後に馬場はシングル王座戦線から撤退、馬場vsハンセンが行われたのもこの試合が最後となった。


(参考資料参考資料Gスピリッツ Vol.27、日本プロレス事件史Vol.8 スタン・ハンセン著「魂のラリアット)
 

諏訪魔&石川が宮原&ヨシタツ、大神とのダブルヘッダーを制し最強タッグを制覇!

12月12日 全日本プロレス「2017世界最強タッグ決定リーグ戦~旗揚げ45周年記念シリーズ~」後楽園ホール 1660人 超満員札止め


<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼20分1本
渕正信 西村修 ○ウルティモ・ドラゴン(6分56秒 ラ・マヒストラル)岩本煌史 丸山敦 ×阿部史典


◇第2試合◇
▼30分1本
中島洋平 ○鈴木鼓太郎 佐藤恵一(9分4秒 片エビ固め)青木篤志 佐藤光留 ×岡田佑介
※ランニングエルボー


◇第3試合◇
▼「2017世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦/30分1本
[3勝6敗=4点]○征矢学 ブラック・タイガーⅦ(4分39秒 グラウンドコブラツイスト)[3勝6敗=6点]×TAJIRI KAI


【NOSAWAの話】「俺もWRESTLE-1の裏切り者だよ。近藤修司、今日来なかったな! そういうことで、俺もこれからは全日本プロレス優先で戦っていく。だいたい大森取締役が悪いんだ。征矢を捨てて、去年優勝した。征矢を捨てて、秋山社長と最強タッグにエントリーしたために、俺があいつのお守りをした。ただそれだけだ。来年はケンドー・カシンと一緒に世界最強タッグにエントリーする。決定だ、決定」


 【征矢の話】「どうなってんだよ、おい! 意味がわかんねえぞ。仲間割れ…あいつは最初から俺とちゃんと組む気があったのかわからねえぞ。そもそも中身は何なんだ? ブラック・タイガーVIIも元WRESTLE-1チームと手を組んでたんだろ? KAI&TAJIRIとそうじゃないのか? 勝ったけど、気持ちよくねえな」
 
【試合後のTAJIRI&KAI】
KAI「最強タッグありがとうございました」


TAJIRI「ありがとうございました。最後は意味わからないけど。まあ、最強タッグが終わって、2人でずっと組んできたけど…」


KAI「正直、そんなに組みたくないですね」


TAJIRI「なるべく、あんまり軽々しく組みたくないね。意味がある時にしたいね、今後は」


KAI「もちろん嫌いとかそういうわけじゃないんですけど。もちろん頼れるパートナーなんですけど」


TAJIRI「意味がある時に組みたいですね、できたら」


KAI「なんか大切にしたいですね。軽々しく組みたくない。必要のある時に組みたい」


――大事に続けたいという気持ちが強い?


TAJIRI「そうですね」


KAI「最強タッグを戦うにつれて、ドンドンドンドンその思いが強まりましたよ。そうやって言いながら、来年もまた…。それはまたわからないか。そういうことです」


――この2人が組むのは狙うものやテーマがある時?


TAJIRI「できたらそうしたいですね」


――もったいない気もするが?


KAI「もちろん組みたいですし、組みます。でも、簡単に毎日のように組みたくはないです」


――TAJIRI選手は初めての最強タッグを振り返ると?


TAJIRI「まず出れたことが嬉しかったっていうね。無傷であんなデカい人たちに囲まれて。ちょっと油断して、ちょっとヒザをやっちゃいましたね。とりあえず出れただけで嬉しかったと」


KAI「夢のような3週間っていうか」


TAJIRI「架空の世界から、今は現実に戻ってきたような」


KAI「いや、本当だ。遠い過去のような」


TAJIRI「オリンピアって曲で始まる童話の世界に3週間にいたっていうか。ファンタジーの世界に」


KAI「楽しかった」


◇第4試合◇
▼「2017世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦/30分1本
[3勝6敗=4点]○崔領二 将火怒(11分45秒 片エビ固め)[4勝5敗=8点]ゼウス ×ザ・ボディガー
※赤川鉄橋


【試合後の崔&将火怒】
将火怒「最初出遅れて、負けが続いたけど。優勝できなかったけども、最後の最後であのボディガー&ゼウス組に勝ったのはデカいよ。足を引っ張るって言った通り、番狂わせをしてやったよ」


崔「優勝に行かれなかったけど、多大なものを掴ませてもらいました。将火怒も初めて全日本に来て、いろいろと感じてくれたと思う。俺は毎回言ってるけど、優勝した、ベルトを獲った、なんだかんだっていうのは凄いことだけど、その時で終わる。でも、この最強タッグ中、素晴らしいチームと試合をさせてもらって、いろんなことを感じて。で! 3日後、俺の口から皆さんに発表します。俺だって命かけてます、ランズエンドで。とてつもない大金使って、とてつもないトーナメント…日本じゃないですよ。外国で意味あるトーナメントを、プロレスの未来のために開きたいと思います。日本の全団体、どこも誰もできないから。俺しかできないから、俺がやりたいと思います。来年1月21日、ご期待ください。12月15日に俺の口から発表したいと思います。皆さんにリリース流しますんで。俺がやりたいことは俺が決めるし。若いヤツは若いヤツにしかできない道を切り開く。上の選手はどうこう言えない。やったことがないんだから。俺にしかできないことだって沢山ある。だから、俺はみんなが用意できない、誰1人思いつかない、そんなやり方とそんな大金を持って、意味のあるトーナメントを、アジアのとある国で大々的にやりたいと思います。もう発表します。ありがとうございました」


【ゼウスの話】「最強タッグ、これで終わりかよ? クソ! 気にいらんで。来年は絶対この最強タッグで優勝する! あともう1つ。年末やから言うとったるわ。今年1年、何のために1回も三冠チャレンジせんと過ごしてきたかわかるか? それはな、来年必ず三冠を獲ったろうと思ってや! それで辛抱してきたんや。来年、初っぱなから飛ばしていくぞ。ええか!? 正月からぶっ飛ばす! ジョー・ドーリングの持つ三冠ベルトに、このゼウス、挑戦させてくれや! それが俺からの全日本プロレス…会社への、そしてファンのみんなへのメッセージや。ええか、ゼウスの人生、みんなの人生、たった1回きりの人生。この人生は…人生は祭りやで! ワッショイ! ワッショイ! ワッショイ! まあ、そういうこっちゃ。よろしく」


◇第5試合◇
▼「2017世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦/30分1本
[5勝4敗=10点]秋山準 ○大森隆男(10分11秒 片エビ固め)[5勝4敗=10点]ジョー・ドーリング ×太陽ケア
※アックスボンバー


【試合後の秋山&大森】
秋山「ありがとう」


大森「ありがとうございました」


※ガッチリと握手を交わすと


――現チャンピオンがいるチームから最後ガッチリ獲りましたが?


秋山「こっちも現タッグチャンピオンだから。いやもうね、もう1歩届かなかったけど、こうやって最後まで無事に走りきれてよかったなと思います」


大森「本当にそう思いますね。本当に厳しい…厳しい厳しい厳しいワイルドな最強タッグ。日程も試合もそうだったけど、最後に勝ったのはハッピーだったな。ただ、やっぱ若い力の台頭も感じたと同時に、負けてたまるかって気持ちもあるし、複雑な心境ですね」


――若い選手や新しいチームがいる中で、お二人で存在感を示したのは大きい?


秋山「まあ、示せたかどうかはわからないけども、大森が言ったように、若い選手が奮起したのも見れたし、俺らもまだまだ負けちゃいかんという気持ちもあるし。まあまあ、俺らにとっては、こういう結果だったけど、いい最強タッグだったなと思います」


――チャンピオンとしては来年以降の戦いもあるが?


秋山「そうですね。まあ、今回長いシリーズだったけど、一撃の戦いにはまだお互いにいけると思っていると思うからね。頑張ります」


大森「そうはいかんすよ。そうはいかん。世界のベルト自体、そしてその価値、歴史にどれだけ重みがあるっていうのを示してやろうという気持ちは存分にありますよ。負けてたまるか」


秋山「OK。ありがとう」


◇第6試合◇
▼「2017世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦/30分1本
[6勝3敗=12点]○橋本大地 神谷英慶(14分1秒 片エビ固め)[5勝4敗=10点]野村直矢 ×青柳優馬
※シャイニングウィザード


【試合後の大地&神谷】
大地「今、ポイント的には俺らがトップなんじゃないの? 何事もなければ、俺らがこれで優勝をもらっただろ? あっちのチャンピオンだって倒してんだ。ただ今、また10点同士がやるんだったら。どっかでやるの? どっちにしろ、どことどこだって? 諏訪魔組と宮原組? どっちでもいいから。俺らが今、とりあえずトップだっていうこと。ここからどうなるかわからないけど、俺らがトップのまま最強タッグは終わり。最侠と最強を俺らが獲って終わりなんだ」


――ここまでやってきてシリーズの手応えはどうだった?


大地「いや、俺らはこれのおかげでまた1つでかくなってる。大神っていうのはさ。今日だってそうだし、今までだってそういう風な勝ち方してきたし。シングルとタッグっていうのは違うじゃん? 俺ら大神としてのタッグは今、ここまで高みに持っていってるんだ。その手助けをしちゃったんだよ、全日本は」


――最侠タッグ優勝チームとして出場して、確かな爪跡を残したが?


大地「俺は最初から言ってるじゃん。最侠と最強を獲るよって。何回も言ってるじゃん、最初から。俺らはその通りやってきたし、しっかりここまで実績残してきたんだから」


神谷「ただ、結果がどうなるかわからないんで。全日本プロレス、世界最強タッグリーグ、優勝しなきゃ意味ないと思っているんで。戦うんだったら戦う。戦わないんだったら戦わない。どっちにしろ、僕たちは負けるつもりなんて一切ないんで。やってやるだけですよ」


※メイン前に得点状況がアナウンスされると


大地「なるほどね。もう1試合やれってことか。どっちかな? よし、やったろう。どっちが来てもいいよ。どっちにしろ俺らの優勝だ」


 【試合後の野村&青柳】
野村「ああ、クソ!」


青柳「チクショウ! マジか…」


野村「優勝できなかったら一緒ですよ。ああ、クソ!」


青柳「大日本、ふざけんな。チクショウ」


野村「また這い上がるぞ、絶対!」


青柳「そうですよ!」


野村「ここから絶対這い上がる!」


青柳「そうですよ、もちろん! 去年、一昨年の俺らだったらね、よくやったよって言ってもらえるかもわからないですけど、もうダメだよ、俺らは。俺らはもうチャンピオンだから、勝たないとね」


野村「また俺らで一から這い上がっていきますよ」


青柳「どん底に落ちようと…もうどん底に落ちたなら、あとはよくあるでしょ? 這い上がるだけ」


野村「俺らは這い上がる。以上!」


青柳「もっともっとアジアのベルトを輝かせてやる! 来年だ、来年!」


◇第7試合◇
▼「2017世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦/30分1本
[6勝3敗=10点]○諏訪魔 石川修司(25分17秒 体固め)[5勝4敗=10点]宮原健斗 ×ヨシタツ
※ラストライド


【宮原の話】「(ヨシタツに肩を貸しながら)このタッグ終わらせねえぞ! このままじゃ終わらねえぞ!」


◇第8試合◇
▼「2017世界最強タッグ決定リーグ戦」優勝決定戦/時間無制限1本
諏訪魔 ○石川修司(11分14秒 片エビ固め)橋本大地 ×神谷英慶
※ジャイアントスラム
☆諏訪魔&石川組が優勝

(試合終了後)
石川「皆さんのおかげで優勝することができました。ありがとうございます。この1年、全日本さんのリングにずっと上がって来て、こうやって最後も最高の形で締めれたのは、自分のパートナーである諏訪魔選手のおかげです。周りからは組むなって声もありましたけど、でもこうやって結果を残せて、諏訪魔選手という強力なパートナーともっともっと暴れていきたいと思います」

諏訪魔「応援ありがとうございます。そして! 石川選手、俺のワガママをきいてくれてありがとう」

石川「諏訪魔選手と自分はこれからのこの全日本プロレスを盛り上げるために、体を張ってガッチリ戦っていきますんで、これからも応援よろしくお願いします。前にも言いましたけど、僕らは40代。でも、今が全盛期だと思って戦ってますんで。皆さんも今が全盛期と思って、毎日を楽しく過ごしてください。そして、その何%かが全日本プロレスだったら凄く嬉しいです。3、2、1、俺たちは全盛期だ! オイッ!」

【試合後の諏訪魔&石川】
諏訪魔「いやあ、嬉しいですよ。途中、長い最強タッグで俺が負けて。俺のワガママをきいてくれて。途中、ケンカもしたけれど、でもわかってもらえて。合体技までできて。スゲエ濃密な時間を過ごすことができた。そして、最後はこういう形になって優勝できたっていうのは本当に嬉しい」


石川「最強タッグ、本当に長くて。全勝優勝すると思って組んだけど。まあ、衝突が何回もあったけど、こうやって終わってみるとね、それもこの優勝するためのスパイスじゃないけど、優勝するために必要だったのかなっていう気も…。今は優勝したからこそ思うのかもしれないですけど。でも、本当にメインの宮原&ヨシタツも強かったけど、そのあとも、やっぱり若いっていうのは凄いですね(笑) 疲れましたね。強い。でも、本当に最強のパートナーが隣にいたんで。自分がフォールを返せば勝てると思ってたんで。諏訪魔選手と組んだことで、この最強タッグで優勝して、全日本プロレスで戦った1年を最高の形で締めれて、本当に幸せです」


――石川選手はチャンピオン・カーニバルも制し、三冠王座も巻き、最強タッグも優勝してMVP級の活躍を見せたが?


石川「それは場所を提供してもらった秋山社長をはじめ、全日本プロレスのスタッフの皆さんのおかげなんで。本当に心地いい場所で戦わせてもらったんで。またそこで、諏訪魔選手とか、宮原選手とか、素晴らしい選手がたくさんいたんでね。そこで自分がもっともっと頑張ろうという気持ちになれたんで、本当に感謝しかないです。本当に感謝の1年ですね」


諏訪魔「本当にね、メインで全部出し切ろうと思った。石川選手に繋げば何とかしてくれるんじゃないかと。最後は動けなかったよね。でも、本当に助けてもらって、やっぱり頼りになる。最強のパートナーが横にいてくれてありがたい。感謝ですよ。ただね、まだまだ俺らは全盛期。若えのになんかに負けねえぞって。負けねえよ! 跳ね返してやるから。どんだけ俺がつらい思いをしてきたかっていうのをまだまだわからせてやるぞ。ね?」


石川「頑張りましょう。若いヤツと胸を出し合って、正面からぶつかって、うちらがまだ上だっていうのを毎回毎回、何回でも見せて、うちらの全盛期をもう何年でも延ばしてやるから」


諏訪魔「ああ、そうだよ。まだまだ」


石川「いきましょう(缶ビールでの乾杯を促されると振ったほうがいいんですか?」


諏訪魔「乾杯! もうかけあっちゃう?」


石川「かけますか!?(2人でビールをかけ合うと)痛い痛い痛い!」


諏訪魔「ウワー!! いやあ、痛えわ、この痛み」


石川「こんな痛いんだ(苦笑)」


諏訪魔「最強タッグで一番痛えな(笑) いやどうも、ありがとうございました。またお願いします」


石川「ありがとうございました」


【試合後の大地&神谷】
大地「悔しいよ、正直。そりゃ悔しいよ。俺らはここまで来て、ついさっきまで得点1位だったんだから。本当に正直言って悔しい。でもね、俺らはまだまだ諦めねえからさ。スゲエ悔しいし、最後なんで俺は助けに行けなかったんだろうとか、いろいろ悔やむ部分はあるけどさ。そんなのは次に回せばいいって思ってるから。俺らはまだまだこれからだってあるし、来年のうちの最侠タッグもしっかり優勝して、またこっちへ戻ってきて、その時に優勝させてもらうから。スゲエ悔しいですよ。でも、ここまで行ったっていう実績があるんだから。全日本のファンの人たちもみんな見てるだろ? 次に来た時は必ず優勝するから。みんな見てるんだから、エントリーだってできるはずだ」


神谷「いや、完敗ですね。こんな強いタッグチームがあるって知らなかったから。僕らもっともっと強くなって、次は全日本プロレスも最強タッグリーグも制覇してみせます。1回負けたぐらいで僕らはへこたれないんで。絶対やり返しますから」


大地「大神はずっとそうやってやってきたから」


神谷「負けたまま終わりたくないですから」


大地「でも、楽しかった。俺も楽しいと思える試合だった。それで負けたから。だから、次は絶対に勝つ」


 諏訪魔&石川、宮原&ヨシタツ、野村&青柳、ジョー&ケア、大神の5チームがトップで同点のままで、最終公式戦を迎えた「2017世界最強タッグ決定リーグ戦」


 まずジョー組は自力Vが消滅したワイルドバーニングと対戦、場外戦で大森を捕らえたジョー組が主導権を握り、秋山に交代してもケアがエルボーからリバーススプラッシュ、サンケアキックから河津落としと攻め込み、大森に対してもハリケーンスパイクで突き刺す。ジョー組はジョーがレボリューションボム、ケアがTKOの競演を狙うが、ワイルドバーニングがそれぞれリバースすると、秋山がケアに串刺しジャピングニーからエクスプロイダー、大森のアックスボンバーと畳みかけて3カウントを奪い、ジョー組は一歩後退、ワイルドバーニングは可能性を残す。


 野村&青柳vs大神は、神谷が青柳に場外ブレーンバスターから捕らえて大地と共に腰攻めを展開、だが青柳も懸命に食い下がって反撃し、交代した野村が串刺しエルボーからノーザンライトスープレックス、神谷のブレーンバスターも着地した野村はエルボーを放って、大地のミドルキックも受けきってスピアーを炸裂させる。
 交代した青柳は秋山から伝承されたジャンピングニーからダイビングクロスボディーを発射するが、バックドロップ狙いは堪えられると、、神谷が入って大神がトレイン攻撃、ダブルブレーンバスター、サンドウィッチキックと捕らえにかかるが、大地のミドルはキャッチして青柳がドラゴンスクリューを決めると、野村が入ってトレイン攻撃から青柳がフィッシャーマンズバスター、そしてロックスターバスターを狙うが、大地がファルコンアローで切り返す。
 それでも青柳は大地にバックドロップから、野村がフロッグスプラッシュを投下も、再度のロックスターバスターを阻止した大地は、神谷のラリアットの援護を得てからシャイニングウィザードを決め3カウント、大神がこの時点でトップに立ち、この時点で野村&青柳、ジョー&ケア、ワイルドバーニングの3チームが脱落する。 


 メインの諏訪魔組vs宮原組は、諏訪魔組が"諏訪魔嫌い”を公言するヨシタツを狙い撃ちにし、場外戦で石川がひな壇からのダイビングフットスタンプ、キチンシンク、リングに戻っても諏訪魔が、ダブルチョップ、エルボードロップと徹底的にヨシタツを痛めつけにかかる。それでも懸命に粘るヨシタツはやっと宮原に交代、宮原は串刺しエルボーからノーザンライトスープレックスと流れを変えようとするが、ビックブーツをキャッチした諏訪魔はキャプチュード、石川も串刺しラリアットからダイビングフットスタンプで続き、宮原のブラックアウト狙いをラリアットで迎撃してから32文ミサイルキックを発射する。
 石川はもう一発を狙うが、ヨシタツがしがみついて阻止すると、宮原は雪崩式ブレーンバスターで投げ、交代を受けたヨシタツも諏訪魔にスワンダイブ式ミサイルキック、コンプリートショットからヨシタツロックと続くが、天下取りバックドロップ狙いは諏訪魔が堪え、ジャンピングショルダーを炸裂させる。
 ここで石川が入るとヨシタツにトレイン攻撃を決めるが、サンドウィッチラリアットはヨシタツがかわして同士討ちになると、宮原が入って諏訪魔を連係攻撃で捕らえ、ヨシタツが突進するも、諏訪魔は万力スリーパーで捕獲し、バックドロップで投げる。勝負に出た諏訪魔組は諏訪魔がラストライド、石川がスプラッシュマウンテンの競演を狙うが、宮原とヨシタツがそれぞれリバースすると、宮原組はバイシクルキックの競演、石川を排除した後で、諏訪魔にトレイン攻撃、ヨシタツはトルネードDDTも、石川がファイヤーサンダーでカットに入り、諏訪魔とのラストマウンテンを狙う。
 しかし宮原がカットに入ると、諏訪魔にジャーマンからブラックアウト、ヨシタツがコーナーからのニールキックを立て続けに浴びせ、ダブルチョップを乱打する諏訪魔にヨシタツがコンプリートショットからヨシタツロックで捕獲、ヨシタツは天下取りバックドロップ狙いは諏訪魔が堪えると逆にバックドロップで投げ、ヨシタツがジャーマンで応戦すれば、諏訪魔はラリアットで返し、宮原が石川にブラックアウトを決めれば石川がキチンシンクで応戦して4選手ダウン
 諏訪魔とヨシタツはエルボー合戦、ヨシタツがヘッドバットから串刺し狙いは諏訪魔が迎撃してドロップキックを炸裂させると、諏訪魔は左のラリアットからラストライドで3カウントを奪い、25分にわたる熱戦を諏訪魔組が制して、大神に並んで優勝決定戦に持ち込む。


 10分のインターバルの後で優勝決定戦が行われるが、休養充分の大神に対し、僅か10分しか体を休めなかった諏訪魔組が重苦しい感じで登場。
 試合も石川が神谷とのマッチアップで競り負け、諏訪魔もソバットコンポで怯んでしまうなど、先手を奪われ、諏訪魔は大地のSTFで絞めあげられ、カットに入る石川も神谷のストレッチプラムに捕まってしまう。
 大神は諏訪魔に代わって前面にたった石川を捕らえにかかるが、神谷がバックドロップを狙うと、諏訪魔が入ってジャーマンで投げ、石川がランニングニーを炸裂させると、合体ラストマウンテンを決め、神谷が意識が飛んだのかダウンして起き上がれない。
 ここは勝負と見た石川が神谷を無理やり起こすも、神谷はバックドロップを決め、諏訪魔も大地をジャーマンで投げるも、大地もシャイニングウィザードで応戦して4選手がダウンとなってしまう。神谷と石川がエルボー合戦から、石川が競り勝つも突進したところで、神谷がラリアットを連発してバックドロップ狙いは、石川が堪えてキチンシンクからカミゴエ、ランニングニーと浴びせ、諏訪魔も大地をバックドロップで排除、そして石川が神谷にファイヤーサンダーで突き刺すとジャイアントスラムで3カウントを奪い諏訪魔組が優勝となった。
 
 終わってみれば大本命の諏訪魔組の優勝となったが、開幕戦から黒星スタートとなり、リーグ戦中には二人が対立して、一時は負け越すなど何度も危機に晒されるも、やっと優勝にこぎつけた。また諏訪魔にとっては方向性が定まらず迷走した1年だったが、最強タッグを優勝することで、終わりよければ全て良しとなった。


 またリーグ戦全体を振り返ると、優勝は出来なかったが野村&青柳は大飛躍となり、またヨシタツも諏訪魔相手にあと一歩まで迫るなど、MVP級の活躍を見せつけた。


 他の公式戦ではビッグガンズvsランズエンドは、ビックガンズが崔を捕らえるも、ダブルインパクトが失敗に終わると一気に崩れ、崔が赤川鉄橋で3カウントを奪い勝利。試合後はゼウスが三冠王座挑戦を表明した。優勝候補の一角であるビッグガンズが負け越しでという意外な結果となり、ゼウスにしても今年は結果を残せないどころか、四強(ジョー、諏訪魔、宮原、石川)にも食い込むことが出来なかった。野村&青柳の突き上げも考えると、ゼウスにとっても三冠挑戦は失地回復を狙いたいところなのだろうが・・・


 また征矢組vsTAJIRI組は、征矢のワイルドボンバーの誤爆の連発からブラックⅦと不穏な空気となり、征矢がTAJIRIをコブラツイストを決めたところで、ブラックⅦが蹴り倒して、征矢が丸め込む形で勝利も、試合後はブラックⅦが征矢を裏切りKAI、TAJIRIと結託、TAJIRIも征矢にグリーンミストを噴射し、ブラックⅦもイスで殴打した。バックステージに戻るとブラックⅦはマスクを取り、正体はNOSAWA論外と明かし、フリー参戦してきたWRESTLE-1を離脱して全日本に定着することを表明した。

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