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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

プロレス多事争論2012 「逆風が吹いた箱舟」

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プロレス多事争論2012 「逆風が吹いた箱舟」

 今年のNOAHは一言で言えば「逆風」、そのきっかけは1月の大阪ボディーメーカーコロシアム大会での秋山準の怒り、斎藤彰俊と組んでジャイアント・バーナード、カール・アンダーソン組からGHCタッグ王座を奪還したものの、試合後に秋山が「何でこんなにノアのためにやってる人間がフリーに切られて、なんでこのタイトルマッチに出てんだよ! (机を激しく叩きながら)いい加減にしろ! ちゃんとやれよ!! ちゃんとやれよ、全部! 普通にやれよ!! なんだよ!! 選手の気持ち考えろ!!!」」とフロントと現場側が上手くいっていないことに対して怒りを爆発させた、秋山にしてみれば社長の田上明、GMだった仲田龍氏や現場責任者である丸藤正道に対して、もっと話し合ってしっかりして欲しいという激のつもりだった、しかし同じ時期に宝島社から暴露本が出版され、三沢光晴未亡人と所属していた泉田純祐が多額のタニマチだった人物から多額の金額を騙し取られたことと仲田氏と永源氏が暴力団関係者と接触していたことを報じ、仲田氏や永源氏が全責任を負い平社員降格ということ形で失脚した。


 今思えば仲田氏の失脚は暴露本だけが理由だったのだろうか、秋山の怒りのあとでしてか丸藤も自分に相談もなく彰俊らのフリー契約を勝手に決めてしまった仲田氏に対して不信感を露にしていた、仲田氏はGスピリッツ誌「特集90年代の全日本プロレス」で「判断を間違ったと思うのは丸藤選手をブッカーにしたということだね、やっぱりお客さんはかっこいい丸藤選手を観たいわけだよね、でも彼は、そういう立場であるわけだから一歩退くじゃない、彼の想いとか性格があって、わからなくてもいいのにわかっちゃうんだよね、そういう立場を。今が一番いい時で、そのいい時にカッコいいところを見せてもらわなきゃいけないから、選手の方にウエートを置いたほうがいいのかなって気がする、ウチは。天才だもんね、三沢社長と同じ匂いがするもんね」と答えていた、それを考えると仲田氏は“丸藤に出来るだけレスラーに専念して欲しい”“余計な負担をかけさせたくない”という考えがあって配慮したつもりだったのではないだろうか、しかし丸藤にしてみれば自分抜きで勝手に決められたことで面白くなかったのではないだろうか、だが仲田氏は全日本プロレス時代にはジャイアント馬場さんの側近であり故・三沢光晴の側近で業界の大先輩、丸藤にしても今までは意見しづらい部分もあったはず、仲田氏の失脚は周囲から疎んじられた結果であり、ある意味潮時だったのかもしれない。


仲田氏の失脚を契機にNOAHは路線を大きく転換させた、関係が途絶していたZERO1との交流を再開、TAJIRIのWNCとも交流するなど丸藤色を強め、内部の戦いも秋山が旗揚げ時に提唱していたユニット制に移行するなどしてどん底から這い上がろうと模索し始めた。


 仲田氏の失脚は何だったのかというと、自分の考えでもあるが暴露本の影響があろうがなかろうが、選手らから疎まれていた時点で潮時だったのではと思う、いや三沢の死去後の新体制となった時点で仲田氏は潮時だった、だが新体制から必要とされてしまったことでGMとして留まったが、結果的には批判の的にされ晩節を汚すことになってしまった。


 仲田氏が失脚してNOAHがよくなるのかというと、簡単によくなるものではない。現在のNOAHは三沢体制からきているツケが圧し掛かっている状態、時間をかけるしかないといったところだ。選手らの足並みが揃っていないのかというと秋山や丸藤、KENTAのインタビューを見る限りでは考え方の違う人間が集まっているのだから、足並みを揃えるというのは難しいのは当たり前でもある、しかしNOAHを良くしよう、這い上がろうという考えは、みんな同じでありだから残っている、それが全てではないだろうか・・・・


 逆風の2012年はまもなく終わるが、2013年の箱舟はどう向かっていくのか・・・

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