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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

秋山準はNOAHにおける“必要悪”だった

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秋山準はNOAHにおける“必要悪”だった

 今日の日刊スポーツで秋山準、金丸義信、潮崎豪、鈴木鼓太郎、青木篤志ら5選手のNOAH退団が正式に決まったと報じた。おそらくだが12月23、24日のディファ大会でNOAH側から正式発表されると思う。
 

 
 秋山がNOAHを去っていく理由は「NOAHはもうオレのことを必要としていないから」
 秋山は先週発売された週刊プロレスでの天龍源一郎との対談で話していたことだが、今思えば自分らだけでなく週刊プロレス側も、これが秋山の退団に繋がるとは思っても見なかったのではと思う。


 NOAHにおける秋山準とは何だったのか、秋山は“必要悪”的な存在だったと思う、確かに今までは体制批判などをしてきたが、それは“もっとしっかりして欲しい”という提言でもあり、前社長である三沢光晴もそれを認めていたからこそ秋山の行動や言動を認めてきた。しかし三沢が急逝しNOAHは体制が変わった、体制が変わるとNOAHの方針も変わってくるし、秋山の言動の受け取られ方も人によって変わってしまう。
 以前にブッカーである丸藤正道はNOAHの象徴として認められなかったと書いたが、秋山個人はどう思っていたのか、レスラーとしての技量は認めていても秋山もジャイアント馬場、三沢光晴という二人の象徴の下にいたことから秋山にとって丸藤は象徴としてはまだまだの存在、だからこそ“丸藤にはもっとしっかりして欲しい”という提言を贈る意味で敢えて悪役を買って出て丸藤を盛り立ててきたはずだったが、仮に丸藤が秋山を必要悪として認め理解していても周囲はどうだったのか、面白く見てない人達も当然いるし「秋山だけがNOAHを引っ張ってきたわけではない」という人間もいてもおかしくない。


 秋山の対談の相手となった天龍は全日本からSWSへ移籍する際にジャイアント馬場さんから意向を受けた仲田龍氏や和田京平氏が引き止めるために天龍と話し合ったものの「オレが辞めたら、全日本はきっと良いことがあるよ」と返答して引きとめには応じなかった、そして天龍退団後は三沢光晴という新しいスターが生まれ新しい時代を築きあげた。NOAHも秋山からKENTAという新しい舵取り役も出てきつつある、小橋建太の引退だけでなくKENTAの台頭・・・今の秋山は全日本退団時の天龍と同じ気持ちなのかもしれない。

 

 馬場さんは天龍が去るときは法的処置を取らず追い込むことを控えた「袋に空気を一杯いれて、パーンと叩いたら袋が破れちゃうだろ?でも袋に小さい穴を開けたておいたら破れることはない、京平、オレは天龍に対して袋を破らないように心がけたんだよ」と京平さんに話していたという。馬場さんにしてみれば天龍を追い込んだところで得もないし、下手に追い詰めたら業界関係者にとばっちりを食らうという考えだったが、その小さい穴から天龍を慕う選手や待遇面で全日本に不満を抱いていた選手が続々と離脱してしまい、一人で辞めるつもりだった天龍は自分の意志とは別に反馬場のリーダー格として祭り上げられてしまった。


 離脱組は秋山がリーダーとされているが、今思えば秋山がリーダーになることが本意だったのか、潮崎や鼓太郎の最近の試合後のコメントを見ても二人の場合はマッチメーク面での不満、特に鼓太郎は安易にシングルマッチを組みすぎるなど不満を訴えてきたことを考えると、たまたま同じ時期に潮崎らが辞めることになり、周囲によって秋山や潮崎がリーダー格に祭り上げられてしまったのではと思う、だが秋山と天龍が違うのは引き抜きや新団体設立ではなく一レスラーとして勝負に出ることだ。


 23、24日の試合でNOAHにおける秋山らSAT、金丸の試合はラストになると思う、自分の願いとすればこのまま秋山らを円満に送り出して欲しいということ、現在は袂を分かつがいずれまた交わるときが来る、現在のプロレス界は絶対に交わらないという言葉はないのだ。

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