WRESTLE-1
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鈴木秀樹が近藤を降し王座防衛も、KAIが“覚悟”の丸刈りで再戦へ
6月18日 WRESTLE-1「OUTBREAK」 後楽園ホール 1100人
<アピール、コメントなどは週プロモバイルより>
◇第1試合◇
▼WRESTLE-1vs東京愚連隊 30分1本
○大和ヒロシ 芦野祥太郎(6分45秒 首固め)NOSAWA論外 ×MAZADA
◇第2試合◇
▼30分1本
○浜亮太(5分30秒 体固め)×中之上靖文
※オオキドプレス
◇第3試合◇
▼ WRESTLE-1vsDESPERADO 30分1本勝負
○船木誠勝 アンディ・ウー (7分41秒 片エビ固め)KAZMA SAKAMOTO ×エル・イホ・デル・パンテーラ
※ハイブリットブラスター
◇第4試合◇
▼30分1本
○吉岡世起 ジェイ・フレッディー(14分48秒 エビ固め)×田中稔 カズ・ハヤシ
※スライディングキック
◇第5試合◇
▼“new Wild order"入団査定6人タッグマッチ 30分1本
五代目ブラックタイガー ○葛西純 村瀬広樹(13分10秒 体固め)AKIRA 征矢学 ×熊ゴロー
※リバースタイガードライバー
(試合後)
征矢「本日はご来場誠にありがとうございました。今日はですね、ニュー・ワイルド・オーダーの新メンバーを決定する試合をおこなわせていただいたんですけども、それでは新メンバー発表したいと思っております! 試合中、ワイルドな、そしてなんといっても勝利を収めた…葛西純選手! 見事ニュー・ワイルドオーダー、入団になりました! それと、もう一人お願いします。(村瀬コール)ちょっと黙ってもらっていいですか? 試合には負けました。でもまだ彼は若い。ヤングワイルド、そんなやつが今日出ました。熊ゴロー、オマエも今日からニュー・ワイルド・オーダーの一員だ。よろしくお願い致します。(ブラックコール)そして5代目ブラックタイガー、ストイック村瀬、君たち、今日はどう
も、お疲れ様でした! お下がりください。(村瀬に)君はそもそもワイルドじゃないね? ストイックでしょ? それと(ブラックに)わかってますよ、高○さんじゃないですか。○岩さんどうもすいません。それではみなさん、今日からニュー・ワイルド・オーダー、(AKIRAも含めた)この4人でやっていこうと思います。新メンバーに入りました葛西さん、一言お願いします」
葛西「おい、学ちゃんよ、一言お願いしますってオマエ、全然ワイルドじゃねえぞ! おい学ちゃんよ、俺らスポーツマンでもアスリートでもねえんだよ。ワイルドレスラーなんだよ。おい、学ちゃんよ、オレッチが入団したからには、頑張りますとか応援よろしくお願いしますなんていらねえんだよ。おめえとオレッチがやるからには、ここのてっぺんだ。タッグタイトル狙っていこうじゃねえかよ」
征矢「純ちゃん、2人でよ、タイトル取ろうぜ。次回WRESTLE-1のタイトルマッチ、俺と純ちゃんで挑戦決定だ! この4人でニュー・ワイルド・オーダー、やっていくんで(写真撮影用に4人の立ち位置を整えながら)、これからみんな目を離さず俺たちをガン見してくれ! ありがとう! センキュー!」
【征矢、AKIRAの話】
征矢「これからニュー・ワイルド・オーダー、また4人で再スタートするぞ!」
AKIRA「オレもニュー・ワイルド・オーダーなのか?」
征矢「ニュー・ワイルド・オーダーですよ。なに言ってるんですか?」
AKIRA「テスト受けろって言わなかった?」
征矢「そんなこと言ってないですよ。そもそもなんでオーディションを受けてるんですか? とにかくこれからニュー・ワイルド・オーダー、4人で再スタートだ! これからワイルドにいくぜ!」
◇第6試合◇
▼WRESTLE-1vsDESPERADO 30分1本
○KAI TAJIRI(8分23秒 片エビ固め)河野真幸 ×パニッシャー・ビッグ・ブルート
※スプラッシュプランチャ
◇第7試合◇
▼「Road to KEIJI MUTO」スペシャルシングルマッチ 60分1本
○武藤敬司(13分7秒 体固め)×黒潮“イケメン"二郎
※ムーンサルトプレス
【武藤の話】「まあなかなか苦戦したけど、なんとか愛情ある気持ちで。まあ老いちゃいねえけど、まあ潰すことはできたかなって思っています。なんか、チャラチャラした部分が身についてたけど、ここ1カ月2カ月、船木と一生懸命やってきて、ちょっとこう最初はグラウンドで攻めようと思ったけど、まだまだ、ジャケット自体がまだ邪魔になってるというかさ。実はグレート・ムタ戦以降に小川がジャケットを脱いだのと一緒で、やっぱりまだアイツにとってはジャケットをこなしきれてないというか、アイツにとって攻める余地を与えてるというか、そういうところが今からの課題でもあるし。なかなかWRESTLE-1の未来を背負ったレスラーの一人でもあります。(すごいイケメンコールで、自身が攻める
とブーイングが起きるというあまりない現象が起きたが?)まあ所詮、判官びいきでしかとらえてないからさ。あとはアイツのパフォーマンスが若干うけてるだけであってさ。パフォーマンスっていうのはすぐお客さんも飽きるし。ただ、彼はもっと引き出しを増やせる、可能性のあるレスラー。要はそのパフォーマンスだけでは終わってほしくない。攻めの中で若干、そういうところを教えたつもりなんだけど、オレはオレでまあまあ動きがそんなにいい方じゃないから。武藤敬司自身の。どこまで何をアイツに見せることができたか。オレ自身もちょっと不安なところがあるけど、まあ時間をかけてゆっくり。彼はまだこれからいっぱいプロレス人生待ってるわけだから。ぜひ今日の試合もひとつの経験として、カサにしてほしいですね。(あえてムーンサルトを出した?)コイツごときにムーンサルトを出すのもシャクだなとも思ったけどさ。一瞬迷ったんですよ。一瞬迷ったんだけど、仮にもオレの看板がついてるRord to KEIJI MUTOを勝ち上がってきた敬意を表して。イケメンごときにムーンサルト出したくなかったけどよ、そこはあえて。アイツもオレの技2発くらい盗んできてるからな。あとでロイヤリティ請求してやるよ」
【黒潮の話】「強い。強いですね。メッチャ強い。全部すごい。プロレス始めてきて本当に自分の中で山場だと思ってたんですけど、いま3年半の中でいちばん山場だなと思って武藤敬司選手と闘ったんですけど、すごかった。強い。強いっていうか強さだけじゃない。すごかった。強かった、本当に。イケメンワールドとかもう、本当に目いっぱいこっちが気を張ってないと、たぶん1分で試合、お客さんの空気流れて、何もなく終わってました。まだまだ勉強することばかりです。でもいまこの日本で、いま僕がこの日本でやるべきことというか、ちょっと今日出し切っちゃった感じがしますね。これから先、ちょっと考えることが、課題がひとつできました。ただ感激です。武藤さん、ありがとうございました」
◇第8試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本
[第4代王者]○鈴木秀樹(19分25秒 片エビ固め) [挑戦者]×近藤修司
※ダブルアームスープレックス
☆第4代王者が2度目の防衛に成功(試合後、ブーイングの中、KAIがリングへ。)
KAI「鈴木、オマエが覚悟覚悟、覚悟っていうから、俺の覚悟、見せに来たぞ」
(KAIがバリカンで自分の髪を刈ろうとすると鈴木がKAIを蹴り飛ばしマイク。)
鈴木「人の前でな、散髪見せるなバカヤロー。そうやって今までみたいに譲ってもらうか? なあ? 田中や船木や武藤に譲ってもらったように、俺にも譲ってほしいんだろ? なあ?」
(KAIが鈴木にトラースキックを打ち込み)
KAI「これが俺の覚悟だ」
(バリカンで自分の髪の毛を刈る)
鈴木「オマエ、人気ないよ。なあ? オマエ、次やってもいけど、オマエやったら終わるぞ。(やらなくていいという観客に)うるせえ黙ってろ。もう誰にも気を使ってもらえねえぞ。エースの順番待ちさせてもらえねえからな。それでもいいんだな? 次、やってほしい? やってほしいんだろ? 大きな声で言ってみろ、やってほしいって」
KAI「(地声で)覚悟見せただろ。やれ。やらせろ」
鈴木「もういいや。じゃあな」
KAIはリングから「オイオイオイ! 覚悟見せたぞ!」
鈴木は「わかった。やってやるから」
(退場)
KAI「やるのかやんねえのかどっちだ! はっきり言え!(鈴木の背中に叫んで、またバリカンで髪を刈る)俺は覚悟見せたぞ! 覚悟見せたらやるって言ったよな? 言いましたよね、みなさん? 言いましたよ。ブーイングされてね、構わないから。俺は誰がなんといおうと、必ずアイツから俺が取り返す! 以上!」
【鈴木の話】「(攻め込まれる場面もあったが?)でも、立ち上がったのはどっちですか?(鈴木選手です)そうですよね。ゆっくり時間かけてやっただけですから。すべてを出す前に終わったら、また言い訳されるから。いいんじゃないですか、声援もあったし。その上でボクが勝ったんだから。やっぱりパワーはありますね。スゴいパワーでした。(試合後、KAIが出て来てリング上で髪を刈っていたが?)リング上で言った通りです。自分の散髪を人前で見せるなって。(挑戦を受ける意思はある?)あまりにも分からず屋なんでね。やってもいいですよ。でも、やったら彼、終わるんで。魅力あります? もうほとんど魅力はないと思うんですよね。ボクが全部、根こそぎ奪ったんで。まあいいんじゃないですか。
奪われる覚悟で向かって来るならいいですよ。次、後楽園はいつですか? 7月12日? けっこう空くな。まあいいですよ。次勝ったら、ボクの希望を一つぐらいやってくれてもいいんじゃないですか。まあ、KAIよりは今日の近藤修司の方が良かったんじゃないですか。お客さんも沸いてくれたし。KAIとやったときは、え~って言われちゃいましたから。ボクのせいじゃないですよ。アイツが弱すぎるから、しょっぱいからですよ。船木さんも言ってたけど、プロレスは一人でやるもんじゃないですから。誰もKAIを止めに行くヤツもいないし。KAIでいいと思います? 誰もなんにも言わないっていうことは、みんないいと思ってないんですよ」
【KAIの話】「オレは覚悟見せたぞ。覚悟、もう一回見せてやる(と言って、再び髪を刈り出す)。覚悟見せましたよ。覚悟を見せろって言ったんだから、受けるか受けないかは、チャンピオンが決めるでしょ。言ったんだから、オレは覚悟を見せたんだから、受けてもらいますよ。ブーイングもありましたよ。でもそれもオレが蒔いたタネなんで。誰になにを言われようと、オレが取り返さないといけないんですよ」
WRESTLE-1後楽園大会のセミで武藤への挑戦権を懸けられたトーナメント 「ROAD TO KEIJI MUTO」を制した黒潮が武藤へと挑み、試合は武藤がグラウンドへと引きずり込むが、ショルダータックルを仕掛けると黒潮はネックスプリングで立ち上がり、髪をかき上げるイケメンアピールを展開、トラースキックから掟破りのブラッシングエルボーを繰り出し、掟破りのプロレスLOVEを展開して武藤を威嚇する。
ここで武藤はドラゴンスクリューからアキレス腱固め、足4の字固めと得意の足攻めを展開、だが武藤の串刺しをかわされると、黒潮はハリウッドスタープレスを投下、武藤もシャイニング・ウィザードで応戦したが、ブロックした黒潮は旋回式ダイビングボディプレス、ラウンディング・ボディプレス、ムーンサルトプレスと畳み掛け、武藤を追い詰めたかに見えたが、クリアした武藤は低空ドロップキックからシャイニングウィザード、ムーンサルトプレスと畳み掛けて3カウントを奪い貫禄の差を見せつけたが、試合後は武藤も多少のダメ出しはあったものの、黒潮を高く評価した。
メインはWRESTLE-1王者の鈴木に近藤が挑み、序盤から近藤はヘッドロックで執拗に絞め上げるが、ワンハンドバックブリーカーで流れを変えると、すぐさまダブルアームスープレックスを狙うが、近藤はコーナーに押し込んで難を逃れるも、鈴木の攻勢は止まらずエルボースマッシュ、コブラツイスト、ストレッチボム、ランニングニーと繰り出していく、
近藤も顔面にヒザ蹴りを浴びせると、強引に逆片エビ固め、マンハッタンドロップ、DDTと畳みかけ、エルボースマッシュの連打を浴びても近藤は低空ドロップキック3連発からバックドロップ、鈴木のスリーパーに捕まるが前方に投げ落として胴締めスリーパーで絞め上げる。
近藤はランサルセ、串刺しキングコングラリアット、ブレーンバスターからキングコングラリアットを狙うも、かわした鈴木はワンハンドバックブリーカーを狙う、しかし押し潰した近藤は延髄へのキングコングラリアットからスリーパーで捕獲も、ショルダーアームブリーカーで脱出した鈴木ら延髄斬りからバックドロップで投げる。
だが近藤はショートレンジのキングコングかラリアットを炸裂させ、鈴木もドラゴンスープレックスで応戦するが近藤も再びキングコングラリアットを炸裂させる。
そしてエルボー合戦となるが鈴木が競り勝つとワンハンドバックブリーカーからダブルアームスープレックスを決め3カウントを奪い王座を防衛した。
試合後は前王者のKAIが再戦をアピールし覚悟を示すため、自らバリカンで頭を刈る、KAIの覚悟を確認した鈴木は挑戦を受諾した。
次期挑戦者にはグレート・ムタの声もあったがKAIが前王者の権利と覚悟の丸刈りで再戦に漕ぎ着けた、しかしKAIには現実を突きつけるようなブーイング、今までは鈴木がブーイングを受ける立場だったが、いつの間にかWRESTLE-1のファンから支持される存在となった、対するKAIは“自称”エースとアピールして何度も期待を裏切っていることから、それがブーイングとなって表れているのかもしれない。果たしててKAIは自ら蒔いた種を摘み取ることができるのだろうか…
またnew Wild order入団査定マッチではFREEDOMの葛西が熊ゴローから3カウントを奪い、熊ゴロー共々ワイルド入りを果たし、葛西は征矢とのタッグでタッグ王座挑戦を表明した。PR -
武藤敬司が最も期待をかけていた“次期エース”真田聖也がWRESTLE-1を退団へ
(デイリースポーツより)
WRESTLE-1(W-1)の真田聖也(27)が退団する可能性が高いことが12日、分かった。
昨夏からW-1と“ダブル契約”の形をとった上で、優先的に出場してきた米TNAとの契約が4月に終了。しかし、海外志向が強く、フリーな立場でチャレンジしていくものとみられる。真田は13年9月にW-1入団。14年3月にTNA Xディビジョン王座を奪取し、TNAへ本格参戦を果たした。帰国時にW-1マットに上がり、同12月には武藤敬司のW-1王座に挑戦し敗れた。
真田聖也がWRESTLE-1を退団することが明らかになった、真田はWRESTLE-1とTNAの二団体同時契約をしており、TNAの合間を縫って帰国しWRESTLE-1にも参戦していた。
しかし4月をもってTNAを離脱、ジェフ・ジャレッドが主宰しているGFWへ参戦することが明らかになり、またWRESTLE-1も武藤敬司体制から高木三四郎CEO体制に移行することになったことで去就が注目されていた。
真田は武藤敬司やコーチ役のカズ・ハヤシが次期エース候補として最も期待をかけていた選手、武藤にしても真田の退団は惜しいと思う、だが真田が決断してしまった以上仕方がないだろう。
だが真田が旗揚げ間近のGFWへ参戦とは、GFWは新日本プロレスと提携している、まさか・・・
(追記、プロレス格闘技DXより)
真田聖也がWRESTLE-1を退団し、フリーに転向することになった。海外での成功をおさめるために退路を断つことが理由。13日に都内W-1事務所で会見し、自ら発表した。W-1&米TNAのダブル所属として日米を股にかけて活動してきた真田だが、4月中旬にTNAとの契約を満了。同時に5月15日をもってW-1との契約も終了することになった。会見で真田は「ずっとダブル契約したんですが、中途半端だった。今だと日本に帰ってきて“誇れるもの"がない。自分が納得してから帰ってきたいと思ったからです」と説明した。
現在、生活の中心はアメリカ。TNA参戦を通じて「日本とアメリカのプロレスは別もの」との思いも強くなった。いずれかに集中しなければ“成功"は手にできない。真田は「TNAに行った時はゴールを日本に決めてた。そこで海外に対する欲に甘えが出たとも思う。アメリカに骨をうずめる覚悟もないと成功できない。自分を追い込む意味で今回の行動を起こした部分もあります」と話した。世界最大の団体WWEへの挑戦も「可能性は0ではない」と否定しなかった。
武藤敬司社長、高木三四郎CEOからも惜しまれつつ送りだされた。「武藤社長と高木CEOには感謝しています。いつか恩返ししたい」と真田。来週にも帰米し、“フリーレスラー"としての活動をスタートさせる。
会見における真田の詳細コメントおよびW-1からの発表事項は以下の通り。
【会見の模様】
▼真田「まず報告が遅くなってしまったのですが、4月中旬でTNAとの契約が終了しまして、武藤さんとも相談して“フリー"ということになりました。高木CEO体制になって、この間の後楽園大会も満員と聞きました。凄く波に乗ってる状態で自分のわがままを聞いてくれた武藤社長と高木CEOには感謝しています。いつか恩返ししたいと思っています。今後については、まったく決まっていませんが、来週アメリカ戻りまして、ツアーがあるのでそれに出る予定です」――なぜ海外に集中しようと思った?
▼真田「自分の中で中途半端な状態。満足しきってないというか。自分が納得してから帰ってきたいと思ったからです。ずっとダブル契約したんですが、両立ってなかなか難しくて。海外に行って思ったのは“日本とアメリカのプロレスは別"ということ。それが大きかったですね」
――後ろ盾が無い状態でイチから始める?
▼真田「はい。その方が自分のためになると思います。必死にやってるつもりですが、もっと必死になれると思う」
――現時点で決まっている試合は?
▼真田「カナダのツアーと、GWFというジェフ・じゃレットの新しい団体ですね。GFWは所属ではないです」
――アメリカで満足できる状況というのは?
▼真田「自分でも分からないですけど、今だと日本に帰ってきて“誇れるもの"がない。満足は一生ないかもしれないですが、“今"じゃないな、というのは分かりますね。かといって次のW-1の後楽園にいたりするかも。フリーなので」
――タイミングがあればW-1に限らず日本の団体に上がることもあり得る?
▼真田「ありえるとは思います。何とも言えないですが。今は決まっていることを一生懸命やります」
――アメリカでの生活拠点は?
▼真田「今、借りているところで当面は。その場所が不便と感じるようになれば引っ越すかもしれませんし。今、日本に住所は無いんですよ」
――武藤社長からは?
▼真田「俺がここで止めたって、あの時海外に行かせてあげれば良かったとか、あとであれこれ言われてもイヤだから自分のタイミングで行け…と」
――WWEを目指してみたい気持ちは?
▼真田「何とも言えないですね。ただ可能性としては0ではない。すべてが一致した時にあるのかもしれない」
――将来的に日本に帰ってきたい気持ちはある?
▼真田「TNAに行った時はゴールを日本に決めてた。『絶対将来は日本で活躍するんだ』って。ただ、そこで海外に対する欲に甘えが出たとも思う。本音を言えば日本でやりたい。ただ、アメリカに骨をうずめる覚悟もないと成功できない。これまで日本にいても、団体に甘えっ放しだった。自分を追い込む意味で今回の行動を起こした部分もあります。今は何も考えずに無我夢中でやります」
☆真田聖也選手に関してのご報告
WRESTLE-1&TNAダブル所属としてアメリカを拠点とし活動しております真田聖也選手に関してご報告させて頂きます。TNAに関してですが、4月中旬で契約満了となり退団いたしております。
真田聖也選手の今後に関してですが、現在もアメリカ団体よりオファーも数件あり、本人も引き続きアメリカを拠点とした活動を希望しております。
そこで弊社代表取締役・武藤敬司、CEO・高木三四郎と本人が話し合いをした結果、本人の意思を尊重し今後もアメリカを拠点とし活動していく旨をご報告させていただきます。
これに伴い、WRESTLE-1との契約も5月15日付で満了となり、今後はフリーとしてアメリカで活動していくことも合わせてご報告させていただきます。
今後もアメリカを中心に活動を続ける真田聖也選手に変わらぬ熱いご声援・ご支援のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。
WRESTLE-1
WRESTLE-1退団が報じられた真田聖也が会見を開き、今後フリーとしてアメリカを中心とした海外で活動することを発表した。
確かに真田はWRESTLE-1とTNAの二団体と契約していたが、日本よりアメリカの方に魅力を感じてしまったということか、帰国すればWRESTLE-1の次期エースの座はしっかり約束されている、しかし敷かれたレールから外れて挑戦をしたくなったということなのかもしれない。
確かに武藤や高木CEOからしてみれば手放したくない存在かもしれないが、本人が覚悟をした以上止めることは出来ない。
真田には月並みかもしれないが頑張って欲しい、それしかいいようがない。 -
高木三四郎がWRESTLE-1のCEOに就任!稔がカズとの激闘を制して初代クルーザー級王者に
5月5日 WRESTLE-1「WRESTLE-1 TOUR 2015 TRIUMPH」後楽園ホール 1500人 超満員札止め
◇試合前◇
武藤は「W-1後楽園ホール大会、多数ご来場ありがとうございます。これからますます飛躍するために、ある人物を招き入れることになりました。これからW-1の最高経営責任者CEOに就任した人です」
(DDT・高木三四郎大社長がスーツ姿で登場)
高木「W-1ファンの皆様、はじめまして。高木三四郎でございます。5月より株式会社DDTの社長業と兼任という形ではありますが、CEOに就任しました」とあいさつ。「私は選手、そして登場人物としてこのリングに上がるわけではありません。あくまで裏方として、W-1の経営に携わっていきたいと思います日産とルノーのCEOであるカルロス・ゴーンさんのように2団体経営者として、このプロレス業界をファンの皆様と一緒に盛り上げていきたいと思います」
【高木の話】「正式には5月より、DDTの社長業と兼任という形なんですが、W-1の最高経営責任者に就任することになりました。(どういう経緯で話があった?)3月末に武藤社長の方からお話がありまして。今までW-1の経営をやられていた方が諸事情により退陣されることになり、急きょW-1の舵を取る、陣頭指揮を執る人間が必要だということで、いろいろと探したみたいなんですが見当たらず、私のところに話が来たという経緯がございます。(すぐに決断できた?)最初に聞いた時は『そんな話があるの?』って思ったんですよね、正直。ビックリしました。僕もW-1がどういう団体なのか、試合を観たことがなかったので、4月1日の興行を陰で観させていただいた時に、お客さんの熱が凄かったんですよ。この熱のあるお客さんがいるのであれば、経営をやることができるんじゃないかと思ったんですね。いろんな数字の面も見させていただきました。その上で、いろいろとコストカットする部分も出てくるでしょうし、売り上げを上げていかなくちゃいけない。今、地方に関しては一旦撤退しているという話もあったんですけど、僕は地方にドンドン出て行こうと思います。もちろん採算を見直して、キチンと採算ベースにあう形で出て行きたいなと思っています。それと、興行とは別に新規事業のアイディアもありますので。経営することになって、この先、この団体がどこに向かうのかを考えた時に、正直大変だと思ってます。DDTの仕事も結構あるし、飲食業なんかもやっていますんで。上手く時間の有効活用をして、キチンとした組織作りをして、採算ベースに見合った興行をやっていき、地方にドンドン進出していき、ひとつの目標として大きな大会も視野に入れて考えていきたいと思います。やっぱり気持ち的にはカルロス・ゴーンですね。彼をお手本にして、DDTもW-1も両方経営してきたいと思います。(武藤からどんな話をされた?)『高木、頼むよ』と言われましたね。DDTの社風も基本は丸投げなんですけど、経営を丸投げされたのは初めてです。でも、その一言で十分だなって。僕は武藤敬司さんって日本を、いや世界を代表する立派なプロレスラーであり、スーパースターだと思っていますんで。その方を神輿に担いで、W-1の形を作るのがひとつの夢でもあるし。W-1を立ち上げて、どこか奥に行ってしまっていた部分もあると思うので。一番知名度があるのは武藤さんだし、武藤さんに集まってみんな来たわけだから。武藤社長のコンセプトを体現化していくのが一番いいと思います。今までDDTは業界の隙間を縫ってやってきたようなところがありますけど、こういう伝統的な団体を経営するというのは初めてのことなので。いろいろな部分で学ぶことは多々あるでしょうし、自分のスキルアップも頭に入れてやっていこうと思っています。(選手としては一切上がるつもりはない?)上がるつもりはまったくないですね。あと、よくある登場人物のような形で出ることもないです。そういうつもりで来たのではないので。DDTの人間を上げることは今の段階でまったく考えてないです。それをやっても一過性のものにしか過ぎないので。そんなことじゃなくて、今のW-1の現有戦力で盛り上げていくのがまず大事だと思います。(別団体としてやっていくと?)まったく別物ですね。たぶんリング上でご挨拶することはほとんどないと思います。本当に任されたのは経営なんです。数字を全部洗い出して、採算ベースに見合ったことをやっていくしかないと思います。(今までは見合ってなかった?)なかった部分もあったと聞いてます。でも、ちょっとしたことで抑えることができたりするんでね。僕らはどちらかというと、いかに安くやることが一番肝心な部分なので、そのノウハウを共有していければなと思っています。(W-1にとって最大の課題と伸びしろとして期待できる部分は?)課題は興行数を増やすこと。どう考えてもこの所帯を養っていくには、興行数が圧倒的に足りないので。それイコール露出も減ってくるので、露出を増やすために興行を増やす。売り上げを上げていくために興行を増やすところですね。希望は若くて素晴らしい選手が圧倒的に多いところですね。そこは全日本からついてきた選手もそうですし、WNCから来た選手もしかりで。正直、若い戦力という点では今のプロレス団体の中で、DDTも結構多い方なんですけど、全然負けてないと思います。(どれぐらいの期間を見据えている?)若い選手が多いので、やっぱり5年10年というスパンで見ていきたいと思います。それはDDTも同じです。僕の基本的な考え方は5年10年というスパンなので。こうやって記者の方に囲まれるだけでも、DDTとは違うなと思うんですよ。そのノウハウがあるはずなので、それを僕自身も見つけながら、お互いのいいところを組み合わせて、もっともっとプロレス界を盛り上げていきたいです。(W-1といい関係ではない団体との付き合いは?)私はこう見えて根回しが得意なので、一応きちんと主要な団体にはご挨拶をさせてもらいました。そこは今の時代なんで隠す部分でもないですし」
◇第1試合◇
▼30分1本
藤原ライオン ○パニッシャー・ビッグ・ブルート ジェイ・フレッディー(9分19秒 片エビ固め)村瀬広樹 X熊ゴロー 芦野祥太郎
※ラリアット
◇第2試合◇
▼「WRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント」準決勝/無制限1本
○田中稔(7分34秒 秘技・グラウンドコブラ)Xエル・イホ・デル・パンテーラ
◇第3試合◇
▼「WRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント」準決勝/無制限1本
○カズ・ハヤシ(14分38秒 片エビ固め)X大和ヒロシ
※パワープラント
【カズの話】「見たろ? これがW-1のリングだ。今の現状を見ろ。田中稔が勝ち、そしてカズ・ハヤシが決勝戦に勝ち上がった。この2人のどちらかが…いや、俺がチャンプだ。これがW-1だよ。強い者が勝つんだ。当たり前のことをしてるんだ」
【大和の話】「(あと一歩のところで敗れてしまったが?)でも、結局は1個勝っただけですからね。このトーナメントに臨むにあたって、とにかく勝つことだけにこだわって。今日もですよ。今までなかなか開けなかった自分のある意味でルーツであるルチャという引き出しを開けて。で、今までずっと出稽古とかに行きながら身に付けてきたアンクルホールドとか、そういったものを使いながら。行けるんじゃないかと思ったんですけどね。確かに手応えはありましたよ。今のハヤシさんはタッグのベルトを持ってて、ずっと高いレベルで競い合ってて。たぶん今日やったハヤシさんと、以前僕が戦ったハヤシさんは全然違う選手だったと思います。でもね、そういったことを考えても、やっぱりリングの上の前に進むだけのスピードじゃ…。ハヤシさんと同じことをやっているつもりはないんですよ。ハヤシさん以上にいろんな練習をして、いろいろと追い込んで、毎日練習してますけど、それでもまだまだ追いつけない気がします。だから、もしかしたら今までやってきた大和ヒロシというものが…このクルーザー級のトーナメントに到達する前の大和ヒロシが本当は正解だったんじゃないかなって思い始めてますね。いろんなことをやってきて、いろんな方面から攻められるからこそ、誰よりも近い道を見つけられるんじゃないかなって。近道なんてないですけど、それがこのクルーザーのトーナメントに勝つためだけに出て、そして負けた結果の答えかもしれないですね」
◇第4試合◇
▼「WRESTLE-1 vs DESPERADO」/30分1本
○近藤修司 吉岡世起 アンディ・ウー(6分07秒 反則勝ち)河野真幸 XKAZMA SAKAMOTO 土肥孝司
※急所攻撃
☆試合後にブルートがデスペラードに加入!
◇第5試合◇
▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ次期挑戦者決定戦 3WAYマッチ/無制限1本
○NOSAWA論外 MAZADA(9分14秒 超高校級ラ・マヒストラル)XAKIRA 征矢学
※もう1チームは船木誠勝&黒潮“イケメン"二郎
◇第6試合◇
▼スペシャル6人タッグマッチ/60分1本
グレート・ムタ ○ザ・グレート・カブキ TAJIRI(10分48秒 体固め)KAI 中之上靖文 X児玉裕輔
※アッパーカット
◇第7試合◇
▼「WRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント」決勝戦/無制限1本
○田中稔(23分53秒 片エビ固め)Xカズ・ハヤシ
※トルネードカッキーカッター
☆稔が初代王者となる
(試合後TAJIRI登場)
TAJIRI「いい意味でも悪い意味でも20代のあんちゃんみたいなやつが巻いてたら、そのベルトがかわいそうだと思うんだよ。だから、僕が挑戦してそのベルト奪ってあげるから感謝して」
稔「あんたよ、このトーナメント始まる前から、クルーザーディビジョン、レベルが低い、つまんない、さんざん言ってたよな。でも、それはあんたが決める問題じゃない。トーナメントに出てた8人が決める問題でもない。決められるのはよ、今日見てくれたお客さんだけなんだ。みんな、クルーザーディビジョントーナメント、おもしろかった?(大歓声&稔コール)だってさ。あんたでも、なんだかんだケチつけながら、このベルトめちゃくちゃほしいんだろ? ただ、TAJIRIさんさ、クルーザーディビジョンの体重制限、知ってる? 見たところ90キロ以上ありそうだな。よってこのベルトには挑戦させません。まあでも、俺も鬼じゃないからさ、挑戦させるとしたら…そうだ、ちょうどそのドイツのベルト(EWPインターコンチネンタル)がさ、防衛期限が近づいてて、早く防衛しなさいってドイツのEWPに詰め寄られちゃってるからさ、このベルトだったら挑戦させてあげるよ。しかも、しかも、ラウンド制で」
TAJIRI「ああ、つまりあたらしもん好きの君は取ったばっかのベルトは取られたくないけど、古いベルトなら構わない、そういうことだね。じゃあいいよ。とりあえずそのベルトに挑戦してしんぜよう。そして、それを取ったら次はこれ(クルーザー)だ。だけど、せっかくラウンド制でドイツのベルトを懸けて闘うなら、国際色豊かな試合をしたくないか。たとえば、ガイジンのレフェリー呼んでくるとか」
(TAJIRIは退場。)
稔「ガイジンのレフェリーってこないだ来たヒゲ面のやつだろ。まあいいや。夢の4冠王になっちゃいました。真面目な話、うち後楽園ホールいつも集客苦戦してたねどけ、今日はこれだけ多数の皆さんが集まってくれて、ものすごいうれしいです。6月18日、また来たいなと思ってもらえたら最高です。このクルーザーディビジョンでWRESTLE-1ガンガン盛り上げていくんで、W-1について来~い!」
【稔の話】「いやぁ、死ぬかと思った。昼間、ZERO1ジュニアの救世主って強がってるけど、日高が強いのは昔からわかってる。あいつと23分、ヒザをガンガン攻めてきて、首を準決勝のパンテーラにやられて、決勝は普通にやってもきついカズさん。今年43歳になる俺がこんなハードなシングル3試合やって自信になった。みんなベルトに対する思いを持ってて、結果、俺が獲った。俺が一番ベルトへの思いが強かったということ。いつも集客に苦しんでた後楽園が今日は満タン。聞いたら当日券買えなかった人もいたらしい。涙が出るほどうれしいね。夢の4冠になったんで、責任もってクルーザーディビジョンを盛り上げていきますよ。カズさんと紙一重。世紀君とも紙一重。みんなそう。競い愛がないと伸びない。競い合いがないとZERO1ジュニアみたいになるんでね。競い合ってこのベルトを高める。だから誰でもこい、このスットコドッコイ!」
【カズの話】「クルーザーディビジョンの第一歩を踏み出した。俺の夢は叶った。嬉しかねえよ。俺はなんでレスラーになったんだ? 夢を追いかけて、チャンピオンベルトを獲るためにレスラーになったんだ。それを田中稔に獲られた。今日の試合、誰がどれだけ支持してくれようと、俺はリベンジをする。田中稔、最初にお前に挑戦する。チャレンジャーはこの俺だ。今のプロレス界、今の俺たちの力を見せてやる」
◇第8試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ/60分1本
[第4代王者]○鈴木秀樹(9分26秒 片エビ固め)[挑戦者]X浜亮太
※エルボー
☆鈴木が初防衛に成功
(試合後試合後、ベルトを巻いた鈴木がセコンドにいた芦野を挑発。芦野がエプロンに上がり鈴木に張り手)
鈴木「W-1のチャンピオンでありエースの鈴木です。以前言ったとおり、前回の防衛戦の後出てきたのがこれ(浜)だけだったので、これでいいですね。防衛戦は終わりです。ベルトはもらって、もうここには来ません。いいですね。(にらみつける村山レフェリーに)言ってることが間違いだったら言い返したらどうですか!」
KAIが現れ「鈴木、俺に挑戦させろ!」
鈴木「(KAIに)オマエはないよ。なんでオマエ負けたときもう一回俺にかかってこなかったんだよ」近藤「(KAIに)オマエ、前回鈴木にあんな情けない負け方して、よく言えるな。帰れ」
(KAIが鈴木に詰め寄ると、近藤がKAIにショートレンジラリアット。征矢が現れる。)
近藤「おい、鈴木、俺は今タッグのチャンピオンなんだよ。この団体で一番俺が実績残してんだ。俺と闘え」
征矢「ちょっと待て。俺にはその資格がある! KAI、オマエは一度鈴木に負けてる、オマエにはチャンスはない」
(鈴木があきれたように花道へ。征矢は観客に「私にチャンスがあると思いますか!」と問い掛けるが微妙な反応。ワイルドコールをあおる。そこへ河野がデスペラードを引き連れて登場。鈴木は花道でイスに座って見守る。)
河野「うるさいですよ、みなさん。初めまして、W‐1チャンピオンシップ初代王者のデスペラードの河野です。ガタガタうるさいよオマエ。鈴木秀樹の言う通りじゃねえか。近藤さん、そのベルトはタッグのベルト、シングルの実績とは一切関係ない。だから挑戦資格はありません。そして征矢、オマエはとりあえずない。そしてKAI、オマエは前回負けてんだから挑戦資格すらないよ。オマエが負けたからこういうわけわかんねえ状態になってんだよ。ところで鈴木、そのベルト、俺のなんだよ。半年前に武藤敬司に貸してるベルトなんだよ。だからよ、デスペラードとして俺個人として、そのベルト必要なんだ。返せ」
(征矢が流れを無視して「鈴木、必ず俺がそのベルト取り返す!」と叫ぶ。鈴木がマイク。)
鈴木「で、どうすんの? またトーナメントとかやる? トーナメントで何回大会やるの? お客さんの負担が増えるから1回でやりたい。1回で全員まとめて。どうする? やる? やらない? じゃあいいや」
(鈴木は退場。コーナーでうずくまるKAIを残して、リング上の選手も退場。KAIがマイク。)
KAI「もとはと言えば俺がまいた種です。自分のケツは自分でふきます。必ず俺が鈴木からベルトを取り返します! 必ず取り返します! 本日はご来場誠にありがとうございました!」
【鈴木の話】「(攻め込まれる場面もあったが?)いいんじゃないですか、重たくて。(最後はエルボー一発で勝利したが?)それで負けるぐらいだから、弱かったんじゃないですか。(試合後、今回は4選手が出てきたが?)ダメですよね。もうお客さんに笑われちゃっているんで。よくあるパターンですよね。なんか見たことある。僕、タイトルをやるとは言ってないですからね。ただ、やるならそこで決めればと言っただけで。決めるんだったら、またトーナメントをやって、何大会も開いてお客さんに同じものを見せても困るんで。会社の内輪揉めをお金を払ってもらって見せてもしょうがないと思うんでね。やるんだったら1回でやったらどうですかというアドバイスですよ。(前回とは違って名乗りを挙げてきた部分については?)こっちが言ったからでしょ? 言ってからやっているんじゃプロレスは遅いんですよ。言わないでやらないとね。どっかみたいに『乱入します』と言って乱入したら、乱入じゃないですからね。そういうところもしょっぱいです。だから、KAI選手が言った時にブーイングになったんじゃないですか。その次の人はタッグだって言っているし、次の人は面白かっただけだし、最後もよくわからないし。これで挑戦を受ける方がおかしいと思うんですよ。受ける理由がないというか。あれはKAI選手が悪いというのをみんなの前で言い合っただけですよ。別に僕は関係ないですから。それをちゃんと終わらせてから話をした方がいいと思うんですね。(今日は満員のお客さんが集まったが?)それは嬉しかったです。僕が来ることでお客さんが入ってくれれば一番いいわけですし。それはW-1でお客さんが入っているわけじゃないですから。僕で入っているんですから。あとはまた数時間の協議をして決めてください。次は間違えないように」
【浜の話】「惜しかったですよね。勝負に対する執念はチャンピオンの方が凄かったかなと思います。コンディションも動きもよかったんで、相撲で勝って勝負で負けたという感じだね。でも、勝負では報われなかったんですけど、今日は大相撲の世界から関取衆や先輩後輩がみんな来てくれたし、僕が住んでいる群馬や埼玉の方からも100人ぐらいの応援団が来てくれたんで、それが凄い嬉しかったですね。勝負には負けたけど、人としては記念に残る最高の1日でした。感謝の気持ちでいっぱいです。今回は5年ぶりだったけど、また元気なうちにタイトルマッチに挑めるよう明日から一生懸命頑張りたいと思います」
【KAIの話】「俺が蒔いた種なんで。自分のケツは自分で拭かなきゃいけないんで。俺が必ず鈴木秀樹からあのベルトを獲り返します。(観客からは厳しい声が起きたが?)それは覚悟の上なんで。その上でも俺は獲り返す気持ちでいるんで。実際俺が外に流出させた張本人ですから」
【近藤の話】「リングに上がった4人の中では一番支持率があったんじゃないかなって。俺は旗揚げ当初から言っていた無差別級を実現するためにも、鈴木から俺がベルトを獲るのが一番いいんじゃないかなと。話が早いと思う。どっちにしろ、この団体のために俺があのベルトを獲った方がいいと思う。まあ、KAIと征矢は絶対にないよな。KAIはあんな情けない獲られ方をしておいて、もう1回挑戦なんてどこの口が言ってんだって感じだよ。征矢は論外ということで。何でもいいよ。チャンピオンが一番偉いから、チャンピオンに言われた通りに俺は残りの3人を倒す」
【征矢の話】「KAIがベルトを流出させた時点で、必然的に自分が行くのが相応しいんじゃないかと。過去を思い返せば、KAIがW-1のエースという発言をして。僕がマッチメイカーをやっていた時の話ですね。KAIが俺はエースだと言っていた時も僕はマッチメイカーとして責任があったので。KAIが獲られた時は、アイツのケツも拭いてあげなきゃいけないんで、自然と僕が次の挑戦者に相応しくなるんじゃないかなと。ああしてお客さんは『征矢が行け』と大賛成してくれたので、ぜひとも私は次の挑戦者として試合に臨みたいなと思います。(否定的な声が大多数だったが?)そんな言葉は僕の耳に入ってこなかったですね。お客さんからも『お前しかいない』という言葉が飛び交っていたので。僕はそれに応えるしかないですから」
【河野の話】「あのベルトはまだ俺のだからね。武藤敬司に貸している最中に向こうでチョロチョロやっているけど。そもそも両国で俺は負けてないから。VTRを見てくれたらわかるけど、俺が足4の字を食らっている時に武藤敬司のセコンドがリングの中に入っているんだよ。反則負けだと思うんだよね。ご祝儀でみんなは見て見ぬふりをしているけど、そういうところを含めて俺に権利はあると思うんだよね。まあ、デスペラードはちょっと準備に時間がかかっていたけど、これからまた前に行くよ。ゆくゆくはデスペラード興行や俺たちが舵取りするイベントも考えているから。そのためにはみんなベルトがあった方がいいと思うから。この世界、ベルトがないと発言権がないからね。だから、『返せ』と。鈴木選手は俺が貸したとか全然しらないのかもしれないけど」
WRESTLE-1後楽園大会前に武藤敬司が登場し、最高経営責任者として高木三四郎DDT大社長が就任することが発表された。
理由は大社長のコメントでもあったとおり、WRESTLE-1側の都合で経営のテコ入れが迫られたからだと言う。
NOAHが新日本プロレスからテコ入れを受けているが、NOAHも怪しい会社からテコ入れを受けるよりは新日本からテコ入れを受けた方がマシと判断したのと同じで、武藤も白石伸生で失敗したことを考えると、信頼のできる人物にテコ入れを受けた方がマシと考えた上での決断だったのではないだろうか…。
大社長はWRESTLE-1では表に出ず、あくまで裏方として活動するそうだが、大社長がWRESTLE-1をどうテコ入れしていくか、手腕も期待だがその分責任も重大だと思う。
本題であるクルーザービジョン初代王者決定戦トーナメントの準決勝は稔がパンデーラと対戦。TAJIRI、土肥のデスペラード勢の介入に稔は苦しむも、パンデーラが羽交い締めにしてのTAJIRIの突進が誤爆となると稔はグラウンドコブラで3カウントを奪い決勝に進出。
カズvs大和はカズが場外ボディースラムから大和の腰に集中攻撃を浴びせ、大和も脚攻めで反撃も、コーナーの攻防を制したカズが雪崩式ファイナルカットを決める。
カズはファイナルカットを狙うが大和は阻止し、ならばカズはハンドスプリング式レッグラリアットを狙うがキャッチした大和はアンクルホールドで捕獲し、雪崩式の曼陀羅捻りでダメ押しする。
大和は大☆中西ジャーマンからノーザンライトボムを狙うも、カズは阻止し読み合いを制してハンドスプリング式レッグラリアットを放つとトラースキック、ファイナルカット、リバース式ファイナルカットからパワープラントを決め3カウント、決勝へ進出する。
決勝のカズvs稔はカズが徹底した首攻めを展開して先手を奪うが、カズを場外へ出した稔はコーナー最上段からのムーンサルトアタックを炸裂させ、カズのライオンサルトを自爆させ、飛びつきヒザ十字固めを決める。
耐えたカズターンバックルへのコンプリートショットで反撃し、三角飛び式雪崩式フランケンから顔面蹴り、雪崩式ファイナルカットを決め、ツームストーンパイルドライバーからファイナルカットを決め追い詰めにかかると稔もグラウンドコブラ、投げっ放しタイガースープレックス、顔面蹴りで応戦、しかしトルネードカッキーカッターを阻止したカズはリバースブレーンバスター、リバースゴリースペシャルボムと畳み掛ける。
稔はハイキックからHEATクラッチを決めると低空ドロップキック、延髄斬りの波状攻撃に出て、雪崩式ハーフハッチ、ダイビングフットスタンプで急降下から最後はトルネードカッキーカッターを決め3カウントを奪い初代クルーザー級王者となりEWPインターコンチネンタル王座、ZERO1のジュニアに2冠も併せてシングル4冠王となった。
メインは鈴木に流出したWRESTLE-1王座に浜が挑戦、浜はぶちかましなど巨体を活かした攻めで先手を奪うが、攻め疲れが目立ち始めると鈴木はエルボースマッシュを乱打、浜もリョウタハンマーで打ち返し、投げっぱなしジャーマンからランニングボディプレス、リバーススプラッシュと圧殺する。
勝負と見た浜はリョウタハマーを狙うが、背後に着地した鈴木はスリーパーで捕獲、浜は後ろに浴びせ倒し脱出するが、鈴木は延髄斬りから再度スリーパーで捕獲し、上体を挙げた浜にエルボーを浴びせて3カウントで鈴木が王座防衛、試合後にWRESTLE-1での防衛戦を拒否した鈴木に対し前王者のKAI、近藤、征矢、河野が挑戦に名乗りを挙げ、挑戦者決定トーナメント開催が濃厚となった。
高木三四郎新体制となったWRESTLE-1、果たしてどう変わるのか?
株式会社DDTプロレスリング代表取締役社長 高木三四郎氏が兼任という形でWRESTLE-1 CEOに就任したことを報告させて頂きます。詳細→http://t.co/MjzuhIhTAw #w_1 pic.twitter.com/vf1VqW64Jy
— WRESTLE-1(W-1公式) (@W_1_official) 2015, 5月 5本日、WRESTLE-1のCEO就任を発表しました。今後はDDTの社長と兼務する形で、最高経営責任者としてWRESTLE-1の経営にも携わります。DDTともどもプロレス界を盛り上げていきます!応援よろしくお願いします! pic.twitter.com/5Qd3f3dQxo
— 高木三四郎 (@t346fire) 2015, 5月 5 -
鈴木秀樹が圧倒的な強さでKAIを降しWRESTLE-1王座を強奪!
4月1日 WRESTLE-1「WRESTLE-1 TOUR 2015 Cherry blossom」後楽園ホール 1050人
<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼30分1本
○熊ゴロー(6分40秒 逆エビ固め)X芦野祥太郎
◇第2試合◇
▼30分1本
○大和ヒロシ 児玉裕輔 藤原ライオン(9分10秒 片エビ固め)NOSAWA論外 MAZADA X村瀬広樹
※ノーザンライトボム
◇第3試合◇
▼「WRESTLE-1 vs DESPERADO」/30分1本
船木誠勝 ○黒潮“イケメン"二郎(9分06秒 イケメンフラッシュ)TAJIRI X土肥孝司
◇第4試合◇
▼「WRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント」1回戦/無制限1本
○エル・イホ・デル・パンテーラ(8分08秒 体固め)Xアンディ・ウー
※スペシャルDDT
【パンテーラの話】「世界最強の集団デスペラードに入っている以上、俺が世界一のクルーザーファイターだ」
【TAJIRIの話】「くだらない特訓のエキスを注入したんで、パンテーラの優勝間違いない」
【アンディの話】「反則されても言い訳にしたくないし、この悔しさは絶対に忘れない。もう一回あいつとできるなら、次は絶対勝つ!」
◇第5試合◇
▼「WRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント」1回戦/無制限1本
○田中稔(17分26秒 片エビ固め)X吉岡世起
※トルネードカッキーカッター
【稔の話】「世起君と出会ってどれぐらい経ったかわからないけど、全日本の岡山で初めて出会って、いい選手だと思った。Too Sharp対決で先輩が負けちゃいかんでしょ。4冠という部分で俺の意地が勝ったかなと。ジュニスタ対決みたいに、Too Sharp対決で客を呼べるカードにしたいし、タッグのベルトもあきらめてない。EWPもジュニア2冠獲った試合も全部トルネードカッキーカッターに助けられてる。10月にもらった時は垣原さん元気だったけど、今はとんでもない病と戦ってる。垣原さんが命かけて闘病してるパワーももらってる。カッキーカッターが出れば勝てる安心感がありますよ。俺が4冠王になる。目指せ4冠! 準決勝、決勝、誰がくるかわからないけど、誰でもかかってこい。腕が違うんだ、このスットコドッコイ!」
◇第6試合◇
▼「WRESTLE-1 vs DESPERADO」/30分1本
武藤敬司 ○浜亮太 中之上靖文(10分13秒 体固め)河野真幸 崔領二 XKAZMA SAKAMOTO
※リョウタハマー
◇第7試合◇
▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ/60分1本
[初代王者組]カズ・ハヤシ ○近藤修司(18分57秒 片エビ固め)[挑戦者組]征矢学 XAKIRA
※キングコングラリアット
☆カズ&近藤が6度目の防衛に成功
【試合後のカズ&近藤】
▼近藤「勝ったぞ。W-1に相手いねぇな。ひと区切りだ。カズさんはクルーザー。俺は…」
▼カズ「ベルト総獲りだろ」
▼近藤「二人だけのチームでベルト総獲りだ。この団体、甘いよ。みんな甘い。考え方が甘い」
▼カズ「ひと回りしたから俺たちに挑戦してくる奴いねぇだろ。相手いねぇよ。次の新しい246の勲章、クルーザーのベルトを俺が獲りにいって、このタッグのベルトと同じように、ベルトとは何ぞやというものをみせてやる。団体の歴史は短い。その中で俺たち246が試合で俺たちのメイクヒストリーやっていくから。俺たちが新しい歴史を作ってやる」
▼近藤「ワイルドは3回負けただろ。反省が必要だな。(国道)246(号線)をもう一回走れ。自分の足でだ。それか頭とヒゲ丸めてもいい。何でもいいぞ。反省しろ」
◇第8試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ/60分1本
[挑戦者]○鈴木秀樹(6分57秒 片エビ固め) [第3代王者]XKAI
※ダブルアームスープレックス
☆KAIが初防衛に失敗。鈴木が第4代王者となる
(試合後)
浜「なめくさりやがって! 次の挑戦者はこの俺だ!」
【試合後の鈴木】
▼鈴木「みての通りだと思います。別に何ら変わってないんで」
――KAIに強さは?
▼鈴木「ないですね」
――浜が挑戦を表明してきたが?
▼鈴木「決まってないんでしょ? (浜は)去年は何してた? 前座でお茶濁してたんでしょ? パートナーがやられたから? 第2試合、第3試合でやってた奴が急に強くなるんですか? 無理でしょ。(KAIとは)武藤敬司に譲ってもらった人間と力ずくで獲った人間の差だと思いますよ。(挑戦者を)決めるのは僕。チャンピオンが一番偉いんですよ」
――W-1王座を手にして、改めてW-1の印象は?
▼鈴木「武藤敬司ですよ。W-1は武藤敬司以外、何もない。近い位置に船木誠勝でしょうね」
――武藤とベルトをかけてやってみたい?
▼鈴木「やってみたいじゃなく、やらないとダメでしょう。KAIvs鈴木秀樹じゃなくて、武藤敬司vs鈴木秀樹をみたいでしょ」
――鈴木選手にとってW-1ベルトにはどんな意味がある?
▼鈴木「わかりませんね。当然、(挑戦する王者が)武藤さんのつもりでいたけど。やっぱり武藤敬司でしょう。これでリングに上がってきた奴が挑戦者だったらガッカリですね」
【浜の話】「どいつもこいつもだらしねぇんだ。だから俺がいってやる。あんな品格のないチャンピオンみたの初めてだよ。俺がいってやるからな」
WRESTLE-1後楽園大会のメインは新WRESTLE-1王者となったKAIに鈴木が挑戦、KAIvs鈴木はKASSEN2 3月13日 新宿FACEでの5vs5綱引きマッチで対戦したが、両者リングアウトの引き分けも場外で鈴木のスリーパーで絞め落とされ、タッグマッチでも対戦するもKAIは対鈴木に打開策が見出せないままタイトルマッチを迎えた。
試合は鈴木がグラウンドを仕掛け、チキンウイングアームロック、腕十字と腕攻めを展開、スタンディングでの打撃戦も鈴木のエルボースマッシュに対しKAIはハイキック、トラースキックで応戦、鈴木がスリーパーを仕掛けるがKAIは背負い投げで場外へ追いやりトペスイシーダを放つ。
勝負と見たKAIはLATからスプラッシュプランチャを投下するが、鈴木は待っていたかのように剣山で迎撃しスリーパーで捕獲、KAIはバックドロップで逃れようとするが鈴木は逃さず更に絞めあげ、一旦離してドラゴンスープレックスから再度スリーパーで絞めあげ、最後はダブルアームスープレックスで3カウント、僅か6分57秒で勝利を収め王座を奪取した。
試合後はKAIのパートナーである浜が挑戦に名乗りも、鈴木はWRESTLE-1の総帥である武藤との対戦に視野に入れた。
KAIvs鈴木が決まった時点でKAIにとってリスクの大きい相手ではと思っていたが案の定内容的にも完敗、船木を破った自信はダテではなかった。
WRESTLE-1vsZERO1の対抗戦という観点では、鈴木が頂点であるWRESTLE-1王座を取ったことでZERO1が一気にリード、三冠統一ヘビー級王座を獲得したことのある浜が挑戦に名乗りを挙げたが、鈴木が武藤を引っ張り出せるか、それとも誰かが歯止めをかけるか?
セミのタッグ選手権は246がAKIRAを捕らえチームワークの差を見せつけるも、交代した征矢が持ち前のパワーで盛り返しカズをサソリ固めで捕獲すると、AKIRAも近藤をオールドボーイで捕獲するなど形勢逆転を狙う。
しかし勝負を狙ったワイルドボンバーはカズがトラースキックで応戦し、AKIRAも近藤にロコモーション式ジャーマンで攻め込むが、近藤はKUBINAGEで返す。
近藤のブルドッギングヘッドロックとネックブリーカーの合わせ技狙いは征矢が入ってダブルドロップキックを放つと、ワイルドボンバーと延髄斬りの同時攻撃で攻め込むが、カズが征矢を分断するとAKIRAに集中砲火、近藤はキングコングラリアットを炸裂するも征矢がカットし、逆に近藤を捕らえて征矢がワイルドボンバーからデスバレーボム、AKIRAがムササビプレスを投下も、もう一発はカズが雪崩式フェースクラッシャーで叩き落す。
AKIRAは延髄斬りからドラゴンスープレックスで粘りも、立ち上がった近藤がキングコングラリアットを炸裂させ3カウントで王座を防衛した。
新設されたWRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者を決めるトーナメントも開幕、パンデーラvsアンディーの遺恨対決は序盤から空中戦を展開も、パンデーラが急所蹴りから河野が介入してイスで一撃し、最後はクラッチ式の変形ドライバーで3カウントを奪って1回戦を突破。
田中vs吉岡は吉岡がキックからクロスフェースで絞めあげるも、稔はハイキックで反撃、吉岡は変型ロックボトムからスワントーンボムで勝負に出るが自爆となるも、稔はグラウンドコブラからドラゴンスープレックス、タイガースープレックスと畳み掛けた後で、顔面蹴りからトルネードカッキーカッターで3カウントを奪い1回戦を突破した。
また5月5日の後楽園大会では“東洋の神秘”ザ・グレート・カブキの参戦が発表され、グレート・ムタ、TAJIRIとトリオを組むことになった。毒霧の競演もあり3選手ともアメリカで一世風靡しただけにどんな試合となるか楽しみである。無事防衛しました! 応援ありがとうございます! 246の試合をし続けるよ! アドレナリンがおさまらないなー 今日は、深夜テレビを見続けるかな? http://t.co/J3E8qyvYGz
— カズ・ハヤシ (@kaz_hayashi) 2015, 4月 1クルーザーディビジョン王者決定トーナメント一回戦無事勝利!☆!初のToo Sharp対決だったけど世起くん強かったわ!今日もトルネードカッキーカッターに助けてもらったぜ♪垣原さんありがとうございます!よし、目指すは4冠!行くぜ一気にテッペンまで!!!
— 田中 稔 (@minoru_official) 2015, 4月 1 -
KAIが念願の武藤越えを達成しWRESTLE-1王座奪取!
3月8日 WRESTLE-1「WRESTLE-1 TOUR 2015 TRANS MAGIC」東京・後楽園ホール
<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第0試合◇
▼15分1本
○熊ゴロー(5分50秒 逆エビ固め)X芦野祥太郎
◇第1試合◇
▼「WRESTLE-1 vs DESPERADO」/30分1本
河野真幸 TAJIRI KAZMA SAKAMOTO 土肥孝司 ○エル・イホ・デル・パンテーラ(10分05秒 首固め)浜亮太 Xアンディ・ウー 稲葉大樹 村瀬広樹 藤原ライオン
◇第2試合◇
▼KASSENスペシャルシングルマッチ「WRESTLE-1 vs ZERO1」対抗戦/30分1本
○鈴木秀樹(1分16秒 片エビ固め)X中之上靖文
※ダブルアームスープレックス
【鈴木の話】「(圧勝に終わったが?)弱いからじゃないですか。(団体の頂点を目指すと言っていたが?)せっかく障害を避けずに、嫌な上司を避けずに…まあ、上司じゃないですけど、やってきたので。やりますよ。組まなかったら、ここの人たちから面倒臭い方法でやることにします。(メインの勝者と?)敗者とやってもしょうがないでしょ。(どっちでもいい?)まあ、勝った方でいいんじゃないですか。この団体でベルトを持っているヤツが顔のわけですよね。その顔に泥を塗ってやる」
◇第3試合◇
▼「Road to Cruiser Division」/30分1本
○児玉裕輔(10分16秒 ウラカンラナ)X吉岡世起
◇第4試合◇
▼「Road to Cruiser Division」/30分1本
○大和ヒロシ(6分15秒 片エビ固め)X田中稔
※ノーザンライトボム
◇第5試合◇
▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ次期挑戦者決定戦3WAYマッチ/無制限1本
○征矢学 AKIRA(9分3秒 逆さ押さえ込み)船木誠勝 X黒潮“イケメン"二郎
※もう1チームはNOSAWA論外、MAZADA
☆征矢&AKIRA組が挑戦権獲得
◇第6試合◇
▼KASSENスペシャルタッグマッチ「WRESTLE-1 vs ZERO1対抗戦」/30分1本
カズ・ハヤシ ○近藤修司(12分48秒 片エビ固め)田中将斗 X小幡優作
※キングコングラリアット
◇第7試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ/60分1本
[挑戦者]○KAI (19分13秒 片エビ固め)[第2代王者]X武藤敬司
※スプラッシュプランチャ
☆武藤が3度目の防衛に失敗。KAIが第3代王者となる
(試合後)
KAI「武藤さん、今日は本当にありがとうございました!(武藤が引き揚げながら手を上げて応える。すると鈴木秀樹がリングへ。KAIの頭をなでなでする。)帰れ!(鈴木が退場)鈴木、いつなんどき誰の挑戦でも受ける。(鈴木がリングに戻り額をつけてにらみ合う。鈴木が退場。村山レフェリーと激しく言い合い、後ろから稲葉が突進してバックステージへ。)武藤さんからこのベルトを取った責任は十分感じてます。わかってます。今日から、今から、俺たちのWRESTLE-1のスタートだと思ってます。これからも精進していきますので、今日はありがとうございました!」
【KAIの話】「さきほどリング上で言った通り、嬉しいというよりも、このベルトを武藤さんから受け継いだということは、責任重大だと思うし、俺も重く受け止めてます。これからは、今日からは俺たちがこのW-1をスタートしないといけないと思っているんで。その自覚は十分あります。今日の相手は武藤さんで、もう百戦錬磨ですよ。そんな中、どう自分と戦うかが課題だったんで。武藤さんにも散々左腕を攻められましたけど、自分自身最後まで諦めなかったら取れたと思うし。でも、自分だけのベルトじゃないと思っているんで。やっぱり普段からW-1、そして俺を応援してくれるファンのおかげだと思うし、その人たちみんなの力のおかげで取れたと思っているんで。このベルトは俺だけのものじゃないです。(1階まで行ってファンを見送ったのはなぜ?)俺がファンの時に来ていたのは後楽園ホールだし、そこの1階まで行って、いつかチャンピオンになってファンのみんなを見送りたいなという気持ちがあったんで。それができて凄い良かったです。(さっそく鈴木が挑戦表明したが?)俺は誰からも逃げないし、いつ何時誰の挑戦でも受けます。(王者としてどういうW-1を作り上げていきたい?)何でもしますよ。W-1が盛り上がるためなら。それこそ誰とでも戦うし、どんなところでも戦うし、どんなファイトスタイルでも戦います。何も怖くないですよね。何でもやりますよ。ホント、日頃からW-1に携わっているスタッフ、社員、選手。そしてファンも。みんなのおかげで俺はこのベルトを獲れたし、みんながいるからこそチャンピオンでいられると思うので、その感謝を忘れずに、これからも精進していきたいと思います」
【武藤の話】「チャンピオンになって数ヵ月。チャンピオンになると、対戦相手だけじゃなくて、もちろんお客さんもそうだし、関係者からも刺激を受けるというか、視線を感じるというか。正直毎回プレッシャーは感じてたし。そういう中で、ちょっと持久力がなかったというか、スタミナ切れしたかなって。今日に限ってはね。その反面、最後の最後は追い詰めてたというような実感もあるし、いま一丁だなと感じさせるような試合でもあったのは事実ですね。(KAIの戦いぶりは?)ひたむきに一生懸命頑張ってましたよ。ただ、俺に勝った後のチャンピオンは意外にしんどいものもあったりしてね。『俺たちの時代だ。俺に楽をさせる』なんてことをアイツは公言しているんだけど、そういう部分で言うと、エースになるべく、ちょっとしたチケットをゲットしただけであって。プロレスの神様はきっと途中下車はさせるだろうし、今からがしんどいと思うよ。(W-1を託せる?)託せるようになっていってほしいけど、プロレスなんてひとりでやるものでもないし。やっぱりみんなでKAIを追いかける形で、いいピラミットができれば理想かなと思っています。(下の選手に敗れてベルトを失う心境は?)現時点では体が痛いから、ちょっとホッとしている部分はあるよ。チャンピオンはなかなかしんどいわけであって、ちょっと荷が下りたかなって思ったりもするけれど、またすぐエネルギーが充電できてきたら、欲が出たりするかもしれないし。まあまあ、試合の中でも過去の俺がちょっとした時にキーポイントで出していた技や引き出しを出したりしているんだけど、こういう隠れた伝家の宝刀というのをあまりにも使わないと、錆びてくるというか。そういうことも少し考えながら、次に向かいたいなとは思ってますね。(今後については?)今後は今までと一緒ですよ。スタンスは変わらないですよ。武藤敬司が少しおしとやかになると、また裏の顔が出てきて。裏の顔だけがドンドン知らないところで大きくなる。3月末にも海外からオファーが来てたりしてね。それは断ったんだけど、4月にもオファーが来て。どこかで凄い膨らんでいて。裏の顔がね。もしかしたら武藤敬司がおしとやかになっているところで、グレート・ムタが気張って出てくるかもしれないですね。まだわからないですけど」
WRESTLE-1後楽園大会で武藤の保持するWRESTLE-1王座にKAIが挑戦、試合はじっくりとしたグラウンドでスタートするが、先に仕掛けたのはKAI、武藤のブラッシングエルボーをかわすとドロップキックを連発し場外へ出すが、追撃を狙ったトペはセコンドの熊ゴローに誤爆、この際にKAIは左腕を痛めると、すかさず武藤がKAIの左腕に低空ドロップキックを発射し、キーロック、アームロックなどで執拗に左腕攻めを展開する。
KAIもブレーンバスターで反撃を狙うが腕に力が入らず、逆に武藤がトップロープ上に乗せるとネックスクリュー、腕への低空ドロップキックからアームロック、早くも串刺し式のシャイニングウィザードからドラゴンスクリュー、そしてシャイニングウィザードを発射するが、KAIはブロックして延髄斬りで応戦、しかし武藤もブロックしてシャイニングウィザードを炸裂させれば、KAIも延髄斬りを炸裂させ両者はダウンとなる。
武藤は再び低空ドロップキックからシャイニングウィザードを放つと、KAIもトラースキックで応戦、武藤は浴びせ蹴りから串刺し式シャイニングウィザードを狙うが、KAIがハイキックで迎撃しパワーボムは上がらずも、セカンドロープから武藤の後頭部にキックからバックドロップ、フェースロック猛ラッシュをかけるがLATは武藤が脇固めで切り返し、アームロック、ドラゴンスクリューで攻め込む。
凌いだKAIはトラースキック、延髄斬り、ラリアットと畳みかけ、サンダーファイヤーパワーボムからのスプラッシュプランチャはカウント2、武藤は奥の手のフランケンシュタイナーからの腕十字の連続技へと持ち込むがKAIはロープに逃れるも、武藤はすかさずシャイニングウィザードを放ちKAIはブロックするが腕を押さえてうずくまる。
武藤は前、後頭部へのシャイニングウィザードからムーンサルトプレスを投下するも膝を強打してうずくまると、これを逃さなかったKAIがスプラッシュプランチャ、そして背中へスプラッシュプランチャを投下すると、最後は正調スプラッシュプランチャで3カウントを奪い武藤越えを達成、WRESTLE-1王座を奪取した。
WRESTLE-1旗揚げから「俺がエースだ」とアピールしてきたKAI、しかし先に走っていたのは後輩の真田聖也で、KAIはエースとアピールしても結果を出せず、GMだった征矢から戦力外通告され、河野に敗れて丸坊主にされるなど、どん底へと叩き落され、いつしかKAIの口から“エース”という言葉すら出さなくなった。
そして今回の王座奪取だけでなく真田や征矢、河野が破ることが出来なかった“師匠”武藤からの勝利は大きいが、まだKAIの口からエースという言葉は出なかった。
武藤を破ったとはいえKAIをエースと認めるかはファンが決めること、それはKAIが一番痛感しているはず、そのKAIに外敵である鈴木が挑戦を表明、今大会の鈴木は中之上と対戦し、先に中之上がダブルアームスープレックスを仕掛けるが、エルボーを受け流した鈴木がエルボースマッシュ一発からツームストーンパイルドライバー、ビル・ロビンソン直伝のダブルアームスープレックスで僅か76秒で勝利を収め強さを見せつけた、強い挑戦者をいかに退けるか・・・王者になってからもKAIの試練は続く。
また王者から転落した武藤も安心して一歩引くというわけでもなく、グレート・ムタ登場を示唆するなどまだまだ意欲的だ。
【WRESTLE-1】武藤超え成就! KAIが悲願のW-1王座戴冠、鈴木が挑戦表明▼黒潮奮闘もワイルドがタッグ王座挑戦権奪取▼チーム246がKASSEN2前哨戦制す…後楽園大会 http://t.co/vuGwN7jyL4 #W_1 pic.twitter.com/spNizPFlrU
— プロレス/格闘技DX編集部 (@PKDX) 2015, 3月 8メインイベントはKAI選手の勝利!KAI選手「俺だけのベルトじゃない。みんなで獲ったベルト。WRESTLE-1を盛り上げるために俺は何でもやる。」#w_1 #後楽園 pic.twitter.com/6XwKfbiG00
— WRESTLE-1(W-1公式) (@W_1_official) 2015, 3月 8 -
1年ぶりのWRESTLE-1観戦、武藤全日本化推進で上々!
2月22日 WRESTLE-1「WRESTLE-1 TOUR 2015 WEST SIDE STORY」大阪ボディーメーカーコロシアム第二競技場 750人 満員
<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼30分1本
NOSAWA論外 ○MAZADA 藤原ライオン (9分37秒 片エビ固め)黒潮“イケメン"二郎 稲葉大樹 X村瀬広樹
※正田落とし
◇第2試合◇
▼30分1本
○吉岡世起(8分12秒 エビ固め)X児玉裕輔
※スライディングキック
◇第3試合◇
▼「WRESTLE-1vsDESPERADO」/30分1本
○大和ヒロシ(7分21秒 エビ固め)X土肥孝司
※ノーザンライトボム
◇第4試合◇
▼「WRESTLE-1vsDESPERADO」/30分1本
征矢学 AKIRA ○アンディ・ウー(11分30秒 エビ固め )河野真幸 XKAZMA SAKAMOTO エル・イホ・デル・パンテーラ
【試合後のAKIRA&征矢&アンディ】
▼征矢「あれがデスペラードのやり方か!?」
▼アンディ「今まであいつを目覚めさせて一緒にやろうと思ってたけど、あいつが好きにやるなら、俺も好きにやる。あいつに同じことやってやる」
▼AKIRA「狂っていいよ」
▼征矢「やり方が問題だ。あっちは何人だ? こっちは3人だぞ。あいつら本当に実力あるのかって」
▼アンディ「やってやります!」
▼征矢「296倍返しだ!」
【河野の話】「ラッキーだ、ラッキー。リング上の最後の状況みて、どっちが勝ったかわかるだろ。命より大事なマスクがここにあるんだ。その時点でアンディ・ウーの負けだ。クルーザー級やるんだろ。デスペラードの枠、用意しろ。パンテーラにいかせる。必ずベルト獲らせるから」
◇第5試合◇
▼「KASSENスペシャルシングルマッチ〜WRESTLE-1 vs ZERO1対抗戦〜」/60分1本
○田中将斗(11分30秒 エビ固め)X近藤修司
※スライディングD
【田中の話】「KASSEN以来2度目の対戦やったけど、初めてやった時も感じたけど、体格的に体重とかは向こうの方が上で、パワーも上かもしれん。ジュニアのくくりにいるかもしれんけど、やってて全く感じなかった。いついかれるかわからん状態に持ち込まれた。初対決した時より粘り強いし、やってる人間と近くにいるレフェリーしかわからんと思うけど、息遣いの荒さもこの間より感じなかった。スタミナどうのというトレーニングをしてるのを感じたね。このタイミングで当たったし、また次やる時がどのぐらいのスパンでやるかわからんけど、次やるのが楽しみではありますね。前回、東京でやって、今回は大阪。違いとこに呼ばれるなら、違うとこでも近藤との戦いをみせたいね。望まれるなら喜んで」
【近藤の話】「やっぱ強ぇな。ホント心から素直に思う。田中将斗、強ぇ。ジュニアという階級で甘えてたな。向こうは同じぐらいの体格でヘビー級とガンガンやってきたわけだから。身長、体重じゃねぇな。気持ちの問題だと思う。2連敗だよ。でも目標ができた。田中将斗を追いかけるぞ。クルーザーがあるけど、俺は参加しない。無差別を狙う。その前に田中将斗。1回2回負けたぐらい何だ。もう一回やらせろ。(再戦の)希望を出す。(3月のKASSEN2で再戦したい?)その前にウチの3月の後楽園に呼べよ。何回やってもいい試合になるよ」
◇第6試合◇
▼60分1本
KAI 浜亮太 ○中之上靖文(14分45秒 片エビ固め)武藤敬司 船木誠勝 X芦野祥太郎
※ノックアウェイ
【KAIの話】「(2・13)後楽園で言った通り、次の挑戦者は自分でお願いします。返答もらってないんで、もらいたい。今日は偶然にもデビュー8周年ということで、武藤さんと久しぶりに当たる機会があったけど、獲りたかった。今日は地元・大阪の二人(浜&中之上)に後押しされて勝たせてもらった。この間言って、今日も言って、(武藤からの)何かしらのリアクションがほしい。自分の覚悟は本気なんで、返答をもらいたい。(王者・武藤と初めて当たったが?)前回当たったのは結構前だけど、僕の中でその時の武藤さんとそんな変わってないと思えましたね。よりいっそう身が引き締まったし、油断できないですね。(武藤を攻略する感触は?)過信にはならないけど、何かをつかみかけましたね。今日もそこまで触れ合ってないんで。返答をいただかなきゃ俺は先に進めない。過信じゃない自信はありますよ」
【武藤の話】「(KAIの)気持ちは伝わってきたよ。もしかしたら最初からKAIはチャレンジャーとして筆頭にくるぐらいのチャレンジャーかもしれないね。逆にうれしいですよ。ベソかいてるKAIはみたくないからね。(KAIの挑戦を受ける?)そうだね。(新人・芦野をパートナーに抜擢したが?)W-1で新陳代謝をよくしていかないと。ウチの唯一の自慢が若い奴が多いことだからね。早く上がってきてくれないとな。このマッチメークも俺が決めたわけじゃないけど、期待の表われだよ」
◇第7試合◇
▼60分1本
○田中稔(18分41秒 HEATクラッチ)Xカズ・ハヤシ
(試合後)
稔「この間、カズさんが言ってたクルーザー・ディビジョンの戦い、俺が最前線で引っ張っていく」
カズ「次は田中稔へのリベンジだ。そしてクルーザー・ディビジョン、お前と二人で争ってやる」
(すると大和、吉岡、アンディ、児玉、ライオン、パンテーラが次々と登場)
大和「二人だけで新しい世界を作れるわけがない。我々で切磋琢磨してこそ新しい世界を創造できる。私も入れて下さい」
吉岡「カズさん、稔さん、上の人と肩を並べたい…いや超えたい。この二人でクルーザー・ディビジョンの世界を作るなら俺も混ぜてもらいますよ」
児玉「ここにいる全員より強くなってクルーザー・ディビジョンを面白くします」
アンディ「今の俺には実績がないけど、俺もこの戦いに混ぜてくれ」
ライオン「俺が一番になる!」
稔「W-1に新しいベルト、クルーザー・ディビジョンを作って一番を決める。その一番は俺がなる。そしてW-1は俺が盛り上げる、今日集まったみんな、一人残らずW-1についてこい!」
【稔の話】「とりあえず阿部(誠リングアナ)さんから3戦2勝1敗と聞くまで勝ち越してるとは思わなかった。W-1になって初めて。きつかった。最後(マイクを)噛んじゃったぐらいダメージがあったからね。これで後楽園の借りは一つ返した。(クルーザーベルトをかけてカズと)もう一回シングルと思ってたけど、あれだけのメンバーが出てきて、何人いたかわからないけど、あれだけの人数がいる。会社には早急にW-1クルーザー・ディビジョンを新設してもらって、トーナメントで一番を決めたい。もちろん俺が一番になる。この団体を盛り上げて世界一の団体にする。集客は苦戦してるけど、その志は変わってないからね。俺たちがこの団体を盛り上げていく。テッペン、一番は譲らない。ZERO1もEPWもあるし、4冠王を狙いますよ」【カズの話】「俺の次の目標はクルーザー・ディビジョン。いろいろ入ってきたけど、俺の中では俺と田中稔の戦いだと思ってる。クルーザー・ディビジョンを作り、田中稔と決着つける。一言で言えばリベンジだ。これから続いていくから。クルーザー・ディビジョンの中でのリベンジだ。みとけ」
今回はWRESTLE-1を1年ぶりに観戦、WRESTLE-1も何度か観戦しようとしたがなかなかスケジュールが合わず、今回は大阪大会が仕事が休みだったこともあり、観戦することにした。
第4試合は征矢、AKIRA、アンディーvs河野、SAKAMOTO、パンデーラの6人タッグは、仲間割れから遺恨が勃発したアンディーとパンデーラが序盤からど派手に場外戦を展開する、場外戦のあとはアンディがセコンドの土肥を加えたデスペラード勢に捕まるも、征矢とAKIRAのニューワイルドオーダーが連係攻撃で試合を盛り返す、終盤にはデスペラードがアンディを再び捕らえ、SAKAMOTOが大技連発で追い詰めるがアンディは懸命に粘り、みちのくドライバーを狙うSAKAMOTOを腕決め変形エビ固めで3カウントを奪い逆転勝利となるが、試合後はパンデーラがアンディを襲撃しマスクを剥ぐ暴挙を働いたことで二人の遺恨はますますエスカレートとなったが、デスペラード勢は副将の崔領二、参謀のTAJIRIを欠いたのが大きいようだ。
第5試合は近藤vs田中のWRESTLE-1vsZERO1の対抗戦、序盤は田中が場外戦で先手を奪ったが、近藤はエプロンの田中にキングコングラリアットを放って反撃、だが田中はエルボーを中心にして攻め立て、近藤がランセルセや低空DDTで反撃しても、田中もDDTでやり返しラリアットを連発してからスーパーフライを投下、だが近藤は剣山で迎撃して食い下がる。
しかし田中の勢いは止まらずエルボーやバックブローで攻め立て、近藤もザ☆オリジナルで反撃するがラリアットが相打ちになっても近藤が撃ち負けてしまう。
田中はファルコンアローから勝負に出て、スーパーフライを投下、近藤もキングコングラリアットを放つも2発目は田中がカマイタチラリアットで迎撃、最後は垂直落下式ブレーンバスターからのスライディングDで田中の完勝となった。
セミの武藤、船木、芦野vsKAI、浜、中之上はWRESTLE-1王座を狙うKAIが先発で出るも、武藤は先発に出ずデビューしたばかりでセミに抜擢された芦名が先発、芦名は攻め込まれるも武藤がアドバイスを贈りつつ激を飛ばす。
武藤が登場してKAIと対峙するが武藤がSTFやクロスフェースなどでKAIの動きを封じるも、武藤はすぐ船木に交代、こういったときはKAIが武藤に積極的に食い下がって欲しかったが出来ないまま、武藤に飲まれたままという印象を受けてしまった。
終盤ではKAIの延髄斬りと武藤のシャイニングウィザードの応酬となるが、武藤も膝が悪いのか、シャイニングウィザードが必殺技になりえなくなってきている。
武藤は中之上にシャイニングウィザードを放ってから芦名に交代、芦名も金星狙いで中之上を攻めるが、KAIと浜がカットに入り武藤も入るとKAIはLATからフェースロックで絞めあげ、その間に中之上が芦名をでノックアウェイ仕留め、試合後はKAIが武藤に改めて挑戦を迫り、武藤も受諾となったが、今回の印象では武藤に飲まれたままという印象が強かった。
メインのカズvs稔は全日本時代から何度も対戦しているはずれなしのカード、カズが稔をうつ伏せにしてサードロープに固定してからのライオンサルトを放ち、ここから稔の首攻めで先手を奪う、稔も左腕にキックを放ってから腕攻めで反撃するが、カズはナガタロックⅡ、ツームストーンパイルドライバーで反撃しリバース・ファイナルカットやリバースブレーンバスターで稔の首に大ダメージを与える。
稔は延髄斬りでカズの動きを止めてから雪崩式ハーフラッチ、そしてFIRE BALLスプラッシュを投下するがカウントは2、腕十字も決めるが決め手にはならない。
カズはファイナルカット、リバースゴリースペシャルボムと畳み掛けてパワープラントを狙うが、阻止した稔がハイキックを浴びせるとそのままHEATクラッチで3カウントを奪い逆転勝利、試合後は稔がカズが提唱したクルーザー・ディビジョンに名乗りを挙げれば大和、吉岡、アンディ、児玉、ライオン、パンテーラと続々と名乗りを挙げ、最後は稔が王座奪取をアピールして幕となった。
昨年観戦したときは空席が目立ち満員とならなかったが、今回は用意されたイスもほとんど埋まり満員、WRESTLE-1も試行錯誤しながらも少しずつ上向いているようだ。 -
KAIが田中を降し満を持して武藤に挑戦へ!タッグ王座防衛に成功したカズがクルーザー級王座新設をアピール!
2月13日 WRESTLE-1「WRESTLE-1 TOUR 2015 WEST SIDE STORY」1050人 後楽園ホール
<アピール、コメントなどは週プロモバイルより>
◇第1試合◇
▼熊ゴロー、芦野祥太郎デビュー戦/30分1本
○芦野祥太郎(6分32秒 逆エビ固め)X熊ゴロー
◇第2試合◇
▼「NOSAWA軍 vs MAZADA軍」/30分1本
○浜亮太 MAZADA 村瀬広樹(8分00秒 体固め)大和ヒロシ XNOSAWA論外 藤原ライオン
※オオキドプレス
◇第3試合◇
▼「WRESTLE-1 vs DESPERADO」/30分1本
○KAZMA SAKAMOTO 土肥孝司 (6分43秒 エビ固め)アンディ・ウー Xエル・イホ・デル・パンテーラ
※アンディーの水能覆舟誤爆
◇第4試合◇
▼「WRESTLE-1 vs DESPERADO」/30分1本
中之上靖文 児玉裕輔 ○稲葉大樹(10分48秒 横入り式回転エビ固め)河野真幸 グレート・ムタ XTAJIRI
【河野、TAJIRIの話】
河野「フザけんなよ、クソが。チキショー、まぐれだよ、まぐれだよ。これがデスペラードからのバレンタインチョコレートだよ。ただ、さすがオレが見込んだだけはあるよ。アイツ(稲葉)がドラフト1位だから。でも、前回はオレが負け、今回はTAJIRIが負けて、この先、ちょっと真剣にデスペラードのことを考えないといけないかもしれないな」
TAJIRI「クソッ。なんかヒザ悪くしたな、これ。今日はツイてねえな」
【中之上、児玉、稲葉の話】
中之上「勝ったぞ」
稲葉「勝った。オレたちでこれからW-1を変えていきましょう」
児玉「試合前に稲葉さんが、味方であってもボクらにも負けないってコメントしていましたけど、本当にその通りの試合で」
稲葉「これがマグレにならないように、これからもいきましょう」
中之上「いこう、いこう」
◇第5試合◇
▼30分1本
○征矢学 AKIRA(11分57秒 片エビ固め)船木誠勝 X黒潮“イケメン"二郎
※ワイルドボンバー
◇第6試合◇
▼KASSENスペシャルシングルマッチ「WRESTLE-1 vs ZERO1」対抗戦/60分1本
○KAI (12分16秒 片エビ固め)X田中将斗
※スプラッシュプランチャ
(試合後)
KAI「田中将斗、いや田中さん! 俺の3度目の挑戦、受けてくれて、ありがとうございました!(土下座)田中さん、ありがとございました!(頭を下げる。さらに歩み寄り頭を下げる)」
田中「(マイクを取り)正直、負けるとは思わんかったけど、お前俺を倒したんやからこれからは田中さんじゃないよな、田中って呼べよお前。エースになる存在なんやろ!? そんな、オレにさん付けしててどうすんのや! そうだろうが。去年の借り返していったんやったら、ベルト取るんやったら取れ。そしたらよ、オレが一発目、お前おいしくなったら、もう一回、俺がオマエに今度は挑戦する。じゃあな」(退場)
KAI「(引き揚げる田中に)田中! ありがとー! 会場にお集まりの皆さん、本当にありがとうございました! やっと、やっとこれで、自信がつきました。武藤さん! 俺の挑戦、次、受けてください! ベルトを巻きます! 今日はありがとうございました!」
【KAIの話】「やっと、やっと、田中将斗さん…じゃない、田中に勝った。でもオレは勝ち逃げするつもりはないし、いつかまた闘ってもいいと言ってくれたんでね。オレは逃げないし、またいつか闘います。年始に船木さんに勝って、河野に勝って、これで田中にシングルで勝って、もう過信じゃないです。自分自身、やっと信じることができたんで。自信がついたので、みずからを信じることができたので、次、武藤さんのベルトに挑戦します。あとは武藤さんがどう返答するか。それ次第なので、それを待つのみですね。いや、本当にキツかった。並大抵の人じゃないし、オレがあこがれた大仁田さんの弟子ですから。オレはその人ととことん闘って、向こうもとことんぶつかってくれたので、感謝します。この経験
を糧にして、これからのレスラー人生、生きていきます。(年始のときといまとで、内面に変化はある?)今日で吹っ切れましたね。でも勝てたのは、なにより応援してくれるファンの方のおかげですよ。本当にカラダは痛いですけど、これが幸せじゃないですか」
◇第7試合◇
▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ/60分1本
[初代王者組]○カズ・ハヤシ 近藤修司(20分24秒 片エビ固め)[挑戦者組]X田中稔 吉岡世起
※パワープラント
☆カズ&近藤組が5度目の防衛に成功
カズ「稔さん、稔さん、あなたが吉岡世起、吉岡世起、世起世起世起って言ってる間に、俺たちととんでもねえ差がついちまったぞ。WRESTLE-1、クルーザーという世界を作りたい。稔さん、あなたは今、その輪の中に入れるのか、教えろ」
稔はマイクを持つが、投げ捨てて退場。
カズ「(観客の声を受け)そうだよな。入りたいやつが入ったらいい。ほかのベルトよりも上でもない、下でもない、クルーザーディビジョン、クルーザーの世界を俺たちで作っていきます。稔! 信じてるぞ!」
【チーム246の話】
カズ「上(リング上)で言った通りです。ジュニアじゃないよ。どのベルトよりも上とか下とか関係のないベルト、クルーザーの世界というものを、W-1の中に作らないといけない。そういう時期だと思います。その中に田中稔が入るか? 知らないよ。でも、世界一のベルトをめざしていくために、田中稔選手と闘っていきたい。(実際に闘ってみて稔の手ごたえは?)まだまだだな。オレが知ってる田中稔じゃない。技術的にどうのじゃない。あの人が新日本プロレスという団体を辞めて全日本プロレスに上がった。あのときに大きなものを捨てて、何もかもを捨てて、人生を懸けて乗り込んできた。あのときの田中稔選手を知ってるから。田中稔が本当に上をめざすのなら、吉岡のためだとかそんなこと言っ
てる場合じゃない。オレだってコンちゃんとやってるけど、コンちゃんのためにだとか思ったことない。コンちゃんだってたぶんそうだよ。オレら、同じようにてっぺんめざしていくから強いんだろ。だからここまでの試合できるんだ。(クルーザー級という名称にこだわるのは?)どうしても昔からヘビーとジュニアっていうのがあって、一個下のところという見方がされる。そうじゃなくてだれにもマネのできないビジョンという大きな枠、その中での闘いができればと思っています。シングルのベルトを早急に作ってほしい。そう思っています」
近藤「クルーザー級っていうくらいだからジュニアよりも階級は軽いんだろうから、いまは回答は控える。もしそこに出ていくってなればダイエットしなきゃいけないかもしれないし。そんなことよりもさ、いまのW-1、だれが引っ張ってるんだ!? ところどころにしか出ない武藤敬司じゃねえだろ。自称エースのKAIでもねえだろ。お笑いやってる征矢でもねえだろ。結局、オレたちが引っ張ってるんじゃねえのか!? 今日の試合見てもわかる通りな、このレベルにない人間はタイトルには一切挑戦させない。これ以上の人間しか、今後タイトルに挑戦させない。オレらがチャンピオンなんだから何でも言えるだろ。プロレス界じゃ、チャンピオンが王様なんだ!」
【田中、吉岡の話】
吉岡「246との差はタッグチームとして組んでる時間の差じゃねえか。手ごたえはあったぞ。強いけど、まだまだオレらはやれるぞ。ほかにもタッグ挑戦したいチームいるのかもしれねえけど、その全チームで挑戦者決定戦やって、もう一回オレらが挑んで、ベルト取ってやるよ」
稔「カズ・ハヤしに火つけられて完全に本気になって挑んだんですけそね。万全の態勢で挑んだつもりだったけどかなわなかったし。最後、なんかしゃべってみろ?と言われても、正直、今日の時点では何も言い返せなかったですよね。でも、せかっくToo Sharp走り出したんで、タッグはもちろんあきらめてないし、カズ・ハヤシともう一回やらせてほしい。どこでもいいですよ。シングルでもう一回やる機会がほしい」
」
WRESTLE-1後楽園大会のメインではチーム246の保持するタッグチャンピオンシップに田中、吉岡のToo Sharpが挑戦。
序盤は246が吉岡を捕らえにかかるも、吉岡が幻惑ロープワークを駆使して応戦、交代した稔もカッキーカッターを近藤に決める。
246は連係で稔を捕らえダブルインパクトを狙うが、吉岡がジャンピングハイキックでカット、Too Sharpはカズを捕らえ、稔の雪崩式アームホイップ→吉岡のスワントーンボム→稔のファイヤーボールスプラッシュと波状攻撃を敢行するも近藤が間一髪カットに入る。
吉岡が近藤を排除すると、稔はハイキックからミノルスペシャルを敢行するが、カズは素早く立ち上がってラ・マヒストラルで丸め込むと、リバースフェースバスターで投げ、カットに入る吉岡も近藤がザ☆オリジナルで蹴散らす。
カズは稔の繰り出すキックコンポをかわしてトラースキックを放つと、またカットに入る吉岡をもトラースキックで蹴散らし、稔はハイキックを繰り出すもカズはハンドスプリングレッグラリアット、ファイナルカットで返し、最後は近藤のキングコングラリアットの援護射撃からカズがリバースファイナルカット、W4、パワープラントと畳み掛けて3カウントを奪い王座を防衛。
試合後はカズがクルーザー級王座新設をアピール、稔にも加わるように迫るが稔は無言のままで去った。
クルーザー級は日本で言うジュニアヘビー級、WCWまたWWEで存在していたが消滅となった、246の二人は最初は無差別級を訴えていたがチャンスがなかなかまわってこない、ならば軽量級のベルトを作ってアピールしたいということなのだろうが、敗れて返事を保留にしている稔だけでなく、無差別にこだわる近藤も返事を保留にしたことから、新設には時間がかかりそうだ。
セミではKAIがZERO1の田中に挑み、序盤は田中が特設花道上での垂直落下式ブレーンバスターやエルボーなどで先手を奪うも、KAIはトペで活路を見出し田中の猛攻に対してもLATで反撃、KAIの延髄斬りに対して田中はエルボーで応戦するとスライディングDを決めるが、クリアするとジャーマンからトラースキック、ジャンピングハイキック、サンダーファイヤーパワーボムで畳み掛けてからスプラッシュプランチャで3カウントを奪い、3度目の正直で田中越えを達成すると武藤敬司への挑戦をアピールした。
真田聖也、征矢と敗れてKAIが満を持しての挑戦となった、エースを自称しているKAIが武藤を破って自称から真のエースになれるか?
最後にムタがデスペラードの一員として登場し中之上組と6人タッグで対戦するも、稲葉の思わぬ粘りがあり、最後はTAJIRIのバスソーキック狙いをかわした稲葉が強引に丸め込んで逆転勝利、試合後はムタはサッサと引き揚げデスペラードは稲葉を袋叩きも後の祭り、そして河野が「今後のデスペラードについて真剣に考えないといけない」とコメントした。
確かに河野がシングル王座を陥落してから2度に渡ってタッグ王座に挑戦も失敗するなど失態続いている、デスペラードも第4試合では誤爆したアンディと仲間割れとなったパンデーラが加入したばかりだが、ここで急に解散とは思えないが・・・ -
征矢を降し王座防衛も、武藤の抱える葛藤はまだ続く
1月30日 WRESTLE-1「WRESTLE-1 SUNRISE TOUR 2015~New Year Fight~」 後楽園ホール 1050人
<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼30分1本
○AKIRA 浜亮太 藤原ライオン エル・イホ・デル・パンテーラ (7分33秒 片エビ固め)NOSAWA論外 MAZADA アンディ・ウー X村瀬広樹
※ムササビプレス
◇第2試合◇
▼WRESTLE-1vsDESPERADO/30分1本
○TAJIRI (4分28秒 片エビ固め)X大和ヒロシ
※バズソーキック
◇第3試合◇
▼KASSENスペシャルシングルマッチ「WRESTLE-1 vs ZERO1」対抗戦/30分1本
○田中将斗(7分33秒 片エビ固め)X稲葉大樹
※スライディングD
◇第4試合◇
▼30分1本
田中稔 ○吉岡世起(10分17秒 ゆりかもめ)中之上靖文 X児玉裕輔
◇第5試合◇
▼WRESTLE-1vsDESPERADO/30分1本
○KAI (10分21秒 エビ固め)X河野真幸
※サンダーファイヤーパワーボム
【KAIの話】「リング上で言ったことが全てですよ。俺は満足してないし、去年何回も負けて今回挑んで勝ったけど、勝負だから終わりはみえないですからね。まだ借りを返さなきゃいけない相手がいる。それが田中将斗。また1対1で勝負したい。俺が前に進むために、負けた相手に借りを返さないと。(船木、河野に勝利し、再起ロードは順調だが?)俺の力だけじゃなく、普段からW-1を応援してくれてるファンの声援のおかげですよ。2015年は始まったばかりですからね。一歩一歩、階段を駆け上がりますよ」
◇第6試合◇
▼KASSENスペシャルタッグマッチ「WRESTLE-1 vs ZERO1」対抗戦/30分1本
○船木誠勝 黒潮“イケメン"二郎(10分54秒 トライアングルアームバー)鈴木秀樹 X小幡優作
【試合後の船木】
▼船木「よかったよ。途中経過だけど体も大きくなってきたし。今日は作戦通りうまくいった。やっと走り出しましたね。6週間ぐらい彼が努力してる」
――鈴木との再戦となったが?
▼船木「遺恨とかより、今日はタッグマッチで勝つことに集中しました。熱くならない、向こうの挑発に乗らない。前回は向こうの挑発に乗って試合を壊してしまった。去年最後の試合で嫌な年末になったんで、それよりこっちのチームを完成させるのが先なんで。鈴木とはどんどんやりたい。シングルでもいい。何回でもやりたいですね」
◇第7試合◇
▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ デスペラード式ピラニアマッチ/60分1本
[初代王者]カズ・ハヤシ ○近藤修司(11分50秒 片エビ固め) [挑戦者]KAZMA SAKAMOTO X土肥孝司
※キングコングラリアット
☆カズ&近藤組が4度目の防衛に成功
(試合後のリングに吉岡と稔が登場。)
吉岡「カズさん、近藤さん、防衛おめでとうございます。そしてありがとうございます。やっぱり俺が超えなきゃいけない壁っていうのは、高くて険しくないと意味がないと思うんですよね。俺のパートナーに稔さん、対戦相手にチーム246、俺のあこがれた3人の中でWRESTLE-1のベルトを争えるって、最高じゃねえか! ただ勝ちたいわけじゃねえぞ。俺はこの3人の中でも一番目立って俺の時代を作りたいんだよ! それが俺の挑戦だ! 俺からの挑戦、受けてもらえますか?」
(近藤が握手に応じる。吉岡はカズ、近藤に張り手。近藤が張り返しにらみ合う。カズと稔が止める。近藤は地声で)
近藤「取って見ろオマエこの野郎」
(カズがマイク)
カズ「稔さん、あなたはどうなんだよ。あなたの気持ちはどうなんだ。あなたが本気になるところがみてえんだ。おめえがやる気なら、その口の悪い若者を教育してくれ」
稔「(引き揚げるカズと近藤に)ちょっと待った。カズさん、近藤君、俺は本気だ! いいか、次の後楽園、お前らから俺たちが確実にベルト取るからな、よく覚えとけこのスットコドッコイ!」
【試合後のカズ&近藤】
▼近藤「デスペラードは今日で終わり。解体だろ。河野も無様な負け方して、あの二人も無様な負け方した。解体しろ。チームとして機能してねぇよ。それより次の挑戦者の方が気になるな。あいつら本気だ」
▼カズ「W-1の戦国時代、始まりだ。本当の俺たちの戦いみせてやる。いいよ、いつでもやってやるよ。あの稔が本気になった。俺が知ってる稔さんが、今まで安定の地にいた稔さんが本気になったんだ。あの人が強いのは俺が肌身に染みてわかってる。本当のW-1の戦いが始まります」
▼近藤「吉岡よ、正々堂々、ルールに則ってしばき合いしようぜ。いくらでも受けてやるよ」
◇第8試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ/60分1本
[第2代王者]○武藤敬司(19分31秒 足4の字固め)[挑戦者]X征矢学
☆武藤が2度目の防衛に成功
【試合後の武藤】
▼武藤「この前の記者会見で『征矢はただの馬鹿だ』と言ったのは訂正するよ。いろいろ考えて試合やってきた。だいぶ追い込まれたよ。もっとワイルド殺法でくるのかと思ったら、計算した賢いプロレスをやってきやがった。まぁ、やってみて、まだ発展途上という感じはしましたね」
――戦前は「ギミックレスラー」とも言っていたが?
▼武藤「ファーストマッチ、セカンドマッチあたりは全然ワイルドじゃなく、緊張してたよ。発言とは裏腹に、そういう気持ちがみえた。こっちが焦ったよ。知っての通りヒザが悪いわけであって、心肺の練習があまりできなくて。やるたびに呼吸が乱れるんだよ。まだまだって気持ちもあるんだけど、早く倒してみろと。15年前の武藤敬司を100としたら、今は40だよ。ただ、ごまかしてプラス30。70でやってるんだけど、正直焦りも感じるよ」
――次の挑戦者は現れなかったが?
▼武藤「これで一巡? そんな層が薄いのかなと思ったり」
――2・13後楽園大会ではムタの参戦が決まったが?
▼武藤「ムタはムタで物事に縛られることなく、一説によると近々またアメリカに出没する噂もあるよ。俺にはコントロールできないよ」
――チャレンジャー不在の状況については?
▼武藤「俺と戦って損するぐらいの意識を持ってたらショックだよな。まぁ、でてこないと困るよ。それこそ他団体いっちゃうよ。他団体の方が遠慮がないから落とす可能性高いからな(苦笑)」
【征矢の話】「ご覧の通り、52歳で30年のキャリアのW-1の社長であり、現W-1のチャンピオンに負けました。なかなかこういうチャンスはめぐってこない。今日せっかくのチャンスをいただいたにもかかわらず、負けてしまった。完璧に負けたのと同じ。私はギブアップしましたからね。これ以上、絞められたら選手生命の危機を感じたんで。武藤敬司自体、コンディションがいい状態じゃないけど、現チャンピオンということを考えたら、年齢とか関係なしに今日は負けたのかなと。ただ、もう一度、武藤敬司に挑戦する資格があったらやりたい。一回負けたからってあきらめたくない。ワイルドは必ずしも負けて降参するもんじゃない。負けてもう一度、這い上がる。だからもう一度チャンスをつかみます。もう一度、W-1チャンピオンの武藤敬司に挑戦する」
WRESTLE-1王者・武藤に征矢が挑戦、試合の先手を奪ったのは武藤、征矢がグラウンド勝負に挑むが、逆に武藤に翻弄され、武藤ワールドに引きずり込まれるのを嫌った征矢はダブルチョップやエルボードロップで攻め込み、ブラッシングエルボーを自爆させ、ドラゴンスクリュー狙いも逆に腕十字で切り返す。
征矢は延髄ワイルドボンバーの連発から武藤の首に照準を定めるが、場外戦で形勢を逆転させた武藤がロープ越しのドラゴンスクリューを連発、そしてドラゴンスクリューを狙いと、食い止めた征矢が三角絞めで捕獲する。
脱出した武藤は串刺しシャイニングウィザードから、雪崩式ドラゴンスクリュー、低空ドロップキックから再びドラゴンスクリューを狙うが、張り手で阻止した征矢が羽根折り固めで切り返す。
征矢は背面エルボー、ブルドッキングヘッドロックからブレーンバスターを狙うが、武藤はDDTで切り返すと串刺しシャイニングウィザードから雪崩式フランケンシュタイナーを決める。
勝負と見た武藤はシャイニングウィザードを狙うが、ブロックした征矢がカウンターでワイルドボンバーを放つが、再度狙ったところで武藤が低空ドロップキックで迎撃してからシャイニングウィザードを炸裂させるも、征矢もワイルドボンバーで応戦して両者はダウンとなる。
武藤のドラゴンスクリュー狙いを征矢が食い止めるブレーンバスター、ダイビングラリアット、デスバレーボム、ワイルドボンバーと畳みかけ、11日後楽園でギブアップを奪ったサソリ固めを狙うが、武藤は変形足四の字固めで切り返すと、逆回転ドラゴンスクリュー、ドラゴンスクリュー、前後からのシャイニングウィザードと畳みかけ、最後は右足への低空ミサイルキック、ドラゴンスクリューから足四の字固めで捕獲し征矢は無念のギブアップ、武藤が王座を防衛した。
だがバックステージでのコメントでは誰も挑戦に名乗りを挙げなかったことで武藤が不満を露にし他団体(ZERO1?)との防衛戦を示唆した。
順番的にはKAIだが、KAIは第5試合では河野を破るもZERO1の田中との再戦を優先したため名乗りを挙げなかった、KAIにしてみれば物事には順序があるということなのだろうが、武藤は自身の身体のこともあって早く挑戦して来いとせまる、武藤に焦りを感じているかのように。
武藤は「人間っていうのは複雑な動物でさあ。『早く俺の首を狩るヤツが出てくれ』と望む半面、『まだまだ』っていう気持ちもある」と東京スポーツで答えたが、今回も武藤に中にある『まだまだ』という気持ちが優ったようだ。
自身との限界と戦いつつ『早く俺の首を狩るヤツが出てくれ』と『まだまだ」という気持を抱える武藤、葛藤はまだまだ続きそうだ。
セミのタッグ選手権はデスペラード勢のセコンドがリングサイドを取り囲み、場外に転落した選手をリング内に押し戻し、デスペラードが用意したのレフェリー・Mr.ロバートをサブレフェリーにした「デスペラード式ピラニアマッチ」として行われ、試合開始早々メインレフェリーの神林レフェリーをKOしたデスペラードはサブのロバートレフェリーをメインレフェリーにしたて、ロバートレフェリーはデスペラードよりのアンフェアレフェリングを展開するだけでなく、集中砲火を浴びる近藤にも暴行を加える。
しかし調子に乗りすぎたデスペラードはTAJIRIのグリーンミストがロバートレフェリーに誤爆すると、WRESTLE-1勢が駆けつけてデスペラード勢を蹴散らす、246は土肥を捕らえて一気に勝負に出ると、カズのハンドスプリングレッグラリアットから近藤のキングコングラリアットの波状攻撃で3カウントを奪い王座を防衛、試合後には田中&吉岡が王座挑戦を表明した。
昨年12月から遺恨が勃発した船木と鈴木はタッグで対戦、先発を買って出た両者はロープに押し込んだ際に髪をつかみ合い、中盤でも船木が掌打から浴びせ蹴りを決めれば、鈴木もエルボースマッシュからワンハンドバックブリーカーで返すなど火花を散らす、終盤には小幡を捕らえた船木はハイブリットボラスターを決めるが、鈴木がフロントハイでカットに入るも黒潮はスワンダイブ式ミサイルキックで鈴木を蹴散らす。
怒った鈴木は場外で黒潮をイスで殴打している間に、船木はキャプチュードを狙う小幡を脇固めで切り返してから、下からのチキンイングアームロックこと新技トライアングルアームバーを決めてギブアップを奪い、試合後はWRESTLE-1とZERO1のセコンドが乱闘となるなど大荒れに中で試合は幕となった。 -
征矢が武藤からギブアップを奪い王座挑戦に王手!勝ち誇るKAIに船木が苦言・・・
1月11日 WRESTLE-1「WRESTLE-1 SUNRISE TOUR 2015〜New Year Love~」後楽園ホール 1150人 満員
◇試合前◇
(2015年新春興行開始に先立ち、デスペラードを除く所属選手がリングに集結)
武藤は「ハッピーニューイヤー! 明けましておめでとうございます。W-1、今年は今まで以上に選手・社員、力を合わせて、最高のプロレスを作り上げていきます。どうかよろしくお願いします」
◇第1試合◇
▼WRESTLE-1vsDESPERADO/30分1本
○河野真幸(0分45秒 片エビ固め)X村瀬広樹
※ランニングニー
◇第2試合◇
▼WRESTLE-1vs東京愚連隊/30分1本
○浜亮太 藤原ライオン(4分35秒 体固め)NOSAWA論外 XMAZADA
※オオキドプレス
◇第3試合◇
▼WRESTLE-1vsDESPERADO/30分1本
TAJIRI ○KAZMA SAKAMOTO (7分07秒 片エビ固め)アンディ・ウー Xエル・イホ・デル・パンテーラ
※みちのくドライバーII
◇第4試合◇
▼「WRESTLE-1 vs DESPERADO」/30分1本
○土肥孝司(5分32秒 体固め)X黒潮“イケメン"二郎
※マザーファッカー
◇第5試合◇
▼吉岡世起復帰戦/30分1本
○田中稔 吉岡世起(9分05秒 エビ固め)大和ヒロシ X稲葉大樹
※トルネードカッキーカッター
◇第6試合◇
▼スペシャルタッグマッチ/30分1本
○征矢学 AKIRA(13分54秒 サソリ固め)X武藤敬司 ヒロ斉藤
(試合後)
征矢「ハッピーニューイヤー。去年の後楽園の、これで答え出たんじゃねえか。まだまだ俺はワイルド不足の人間かもしれねえけど、今年、15年はワイルドにチャレンジしていくから、とりあえずWRESTLE-1のチャンピオンベルト、次は俺が挑戦する! ということで皆さんには1月30日後楽園大会、ぜひとも私の初ベルト姿を見に来ていただきたい(噛み気味に)ということで…噛んでません。最後まで話を聞いてくれ。30日、俺が必ずベルト取る試合を皆さんに見に来ていただきたいといことで、あとで俺がチケット売り場で宣伝するから皆さん強制的に買ってください」
【武藤の話】「正直コンディションはそんなに良くなかった。若手全員とやってやるぐらいの大口を叩いているんだから、次のチャレンジャーとして認めます。やってやるって!」」
◇第7試合◇
▼スペシャルシングルマッチ/30分1本
○KAI (9分36秒 エビ固め)X船木誠勝
※サンダーファイヤーパワーボム
【KAI、浜の話】
KAI「うわー。新年一発目…」
浜「大丈夫?」
KAI「いやあ、ありがとう。新年一発目ね、船木さんというもう強敵ですよ。打撃も全部、関節も、すべて痛くてね。もう体ぶっ壊れそうですけど、これがプロレスですよ。痛くて、ぶっ壊れそうになって、楽しい、これがプロレス、これが生き方なんですよ。新年一発目、苦しいながらもね、お客さんの声援もパートナーの浜ちゃんの応援もあってなんとか勝つことができて感謝してます。今年、俺、目標はWRESTLE-1王者になるっていうことを言ってるんで、それを実現するために、やっぱ去年負けてる相手に借りを返さなきゃいけないし。まずはね、うちの団体にいるデスペラードの河野、俺はあいつにもうね、幾度となく負けてるんでね、リベンジしたいですよ。アイツが何回でもやってこいというなら俺も何回でもやるし、お互い音を上げるまでやりますよ。まずは河野。俺はそいつと闘うつもりでいます。あとシングルといて王者になるっていうのもあるけど、タッグとしてやっぱ、去年末組んだばっかりのね、浜ちゃんとの赤天狼(レッドシリウス)で、今年の2つ目の目標はタッグのタイトルを取りたいっていうのはありますね」
浜「ほんとにそうだよね。赤天狼でプロレス界どんどん、引っ掻き回したいと思うしね。なんかもう、ブタライオンとか今日やったけど、今日組んで今日で解散だから。ちゃんと書いといて。今日組んで今日で解散。俺は浮気はしない。赤天狼一本でいくから。俺はそういう人間だから。相撲一筋で頑張ってきたし、ましてやブタじゃねえんだ俺は。俺は死ぬまで力士なんだよ。バカにすんなって話だよ、ライオン。俺はこれからずっとKAIをサポートとして、一緒にね、レッドシリウスなんだから。シリウスっていうのは星空の中で一番輝く星なんだから。プロレス界で一番輝く星になるまで、あきらめないで頑張ります」
KAI「よろしく」
浜「今日はありがとう。なんか勇気もらったよ」
KAI「いやあ、きつかった!」
【船木の話】「なにかありますか?(負けという結果になったが?)負けはまあ仕方ないですね。勝負の運なんで。ただ、自分に勝ったから、という、もう立場じゃないのは彼も十分わかってると思います。俺が言いたいことは勝ち負けは仕方ないとして、もう武藤さんを楽させるとか、そういうのはありえないです。自分の師匠を自分が支えて楽させる、そんな甘い考えの選手は上あがっていけないです。プロレス界の歴史見てください。そんなやつ一人もいないでしょ。みんな師匠と闘って乗り越えるか、もしくは自分で飛び出して自分で団体作るか、そうやってみんな師匠を超えてきて、乗り越えてきたはず。今までそういうのありえないです。弟子が師匠を支える、楽をさせる。楽なんかできないですよ。師匠だって
いつか力が落ちるんですから。力が落ちた時に、今まで師匠にぶらさがっていた人間が、どうやって師匠支えるんですか。どうやって支えるんですか。ぶら下がっていた人間が。ぶら下がっていた人間は支えられないですよ。師匠の力が衰えると同時に自分も力が弱くなっていくんですから。それをそろそろ気づいた方がいいですよ。男が30超えたら、レスラーが30超えたらもう師匠にぶら下がるのはやめた方がいいですよ。やめた方がいい。もう自分の道に。
KAIっていう選手である前に、境敦史っていう一人の人間ですから。彼が支えて守るものってもっとほかにあるんです。武藤さんじゃないです。ベルトに挑戦したい。したいのはわかります。だけどぶら下がって楽してるうちは絶対ベルトなんて取れないし、取ったところで重荷になるのは自分だっていうのはわかってますから。いくら俺に勝ったところで何も変わらないですよ。彼の気持ちが変わらない限りは、勝負の感覚の…なんて言ってました? 何が違う、俺と? 考えが違う? そんなの勝負は一つしかないですから。勝つか負けるかですから。負けるやつは弱い、勝ったやつは強い、それだけですから。たったそれだけ。そんな価値も感覚も考えも関係ないです。だから師匠である前に武藤さんも一人
の選手だというのを思わないと。真田だって何回負けました? ムタ、武藤、負けっぱなし。タッグでも負けて。今までぶら下がってきた人間は武藤さんを超えられないです。武藤さんの力が弱くなってきたときに倒したところで何も変わらないですから。そのへんもっと気づかないとダメです。もう何年ですか。全日本ダメになってから、WRESTLE-1できて、何年ですか。いい加減気づけって。俺はそういうこと言いたいですね。1、2、3じゃない。武藤さんにはギブアップ奪って、参った言わせて、武藤さんが自然に腰にベルトを巻いてあげるぐらいの、そういう選手にならなきゃダメですよ。
今、現時点でWRESTLE-1はピークですからね。一番の団体の長である武藤さんがチャンピオンである今がピークなんです。そのピークをぶち壊してKAIがチャンピオンになったとします。そこから先ですよ。彼の勝負は。そこから先どうなるかわからない。でも今のままだったら絶対に潰れます。それは言い切れます。再起不能にするぐらい武藤さんを痛めつけてベルト取らないと、それだけ非情を出さないと無理です。武藤さんをいたわって楽をさせる、そんな気持ちじゃ無理です。団体なんか育たないです。俺はそれを言いたかったです。自分はもうイケメン育てるだけ。俺の頭にはイケメンしかいない」
◇第8試合◇
▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ/60分1本
[初代王者]カズ・ハヤシ ○近藤修司(13分12秒 片エビ固め)[挑戦者]X中之上靖文 児玉裕輔
※キングコングラリアット
☆カズ&近藤3度目の防衛に成功
(試合後にマイクアピールをしようとする近藤にKAZMA、土肥が襲撃。WRESTLE-1勢が駆けつけるもKAZMAらは花道へ逃げる)
土肥「おい、このベルトはよ、お願いしたら挑戦できるんだよな? お願いしにきたよ!」
KAZMA「ウイッス! KAZMA SAKAMOTOです! おい246どこだ? オマエらベルト取ったとき、たしかこういったよな。いつなんどき誰の挑戦でも募るってよ。次のチャレンジャーは俺たちデスペラードの即席チームだよ! お前らのベルトに挑戦させてもらうよ。そしてよく聞け、リア~ル・ナイス・タッグチーム・チャンピオン!」
(KAZMAはベルトをリングに投げて返す。土肥も花道に投げ捨てて退場。246も退場。)
児玉「ちょっと、なんでチャンピオン帰っちゃったんですか…。わかりました。僕たちが…(観客「いい試合だったよ!」拍手)年末に生意気なこと言ったんですけど、ホントはめちゃめちゃ怖くて。でも、力いっぱい闘いました。必ず強くなってあの2人を超えたいと思います(大声援)」
中之上「応援ありとうございました!」
児玉「一言でいいですか? すいません、今日はホントにありがとうございました。2015年は僕たち若手がWRESTLE-1をもっともっと、もっともっと盛り上げます! ありがとうございました!」
WRESTLE-1の2015年度が開幕、第6試合ではWRESTLE-1王座への挑戦を表明した征矢の査定試合が行われた。
武藤のパートナーは当初越中詩郎を予定したが、越中が負傷で欠場となり代役として武藤のnWo JAPAN時代の盟友の一人だったヒロ斎藤を越中の推薦で起用、また征矢にとっても無我ワールドプロレスリング時代の先輩、征矢が無我ワールドを退団した経緯を考えると大きなプレッシャーになるのは必至。
試合は武藤が征矢の左腕攻めを展開し、AKIRAもヒロのセントーンを食らい武藤組のペースで試合が進む、再び征矢と対峙した武藤はシャイニングウィザードを放つが、征矢もワイルドボンバーで応戦して両者ダウンしたところでAKIRAは武藤にムササビプレス、ヒロは征矢にセントーンを投下して試合は混戦となる。
そして征矢がワイルドボンバーを武藤に放ったところで、AKIRAが武藤の膝に低空ドロップキックを浴びせ強襲、武藤の動きが止まったところで征矢はデスバレーボムで叩きつけると、AKIRAは武藤の膝にムササビプレスを投下する。
膝に大ダメージを負った武藤に征矢がワイルドボンバーを放つとサソリ固めを決め、武藤はギブアップ。征矢が武藤から直接勝利を収め、王座挑戦に王手をかけた。
セミではKAIが船木と対戦しKAIがトペスイシーダで先手を奪うと、ミドルキックで反撃する船木に対しパワーボムを狙うが、船木は三角絞めで切り返すとハイブリットブラスターを狙う。
しかし耐えたKAIはジャーマンからトラースキックを浴びせるとサンダーファイヤーパワーボムで3カウントを奪い勝利を収め、次期WRESTLE-1王座挑戦に名乗りを挙げたが、バックステージでは船木がKAIに対して苦言を呈した。
船木の発言に対してはKAIだけでなく真田や征矢らにも言えること、武藤も体も膝もボロボロの状態、今回タッグで征矢に敗れているがタイトルマッチではキャリアの差を見せつけてしっかり王座を防衛している、船木にしてみれば武藤から3カウントを奪うのではなく、介錯する気でないと言いたいのかもしれない。
メインのWRESTLE-1タッグ王座の246に中之上&児玉の新世代タッグが挑戦、序盤は新世代タッグが勢いに任せてカズを捕らえて先手を奪うが、近藤に代わると流れが一変、近藤のパワーと246の連係の前に形勢逆転してしまう。
しかし再びカズを捕らえた新世代タッグは中之上のジャーマン、児玉のバスソーキック、中之上の延髄へのダイビングエルボードロップが立て続けに決まり。中之上のドラゴンスープレックス→児玉の延髄蹴り→中之上のドラゴンスープレックスと一気に畳み掛けるが、児玉がカズのパワープラントを喰らうと一気に失速。
最後は246が中之上を捕らえ、近藤のキングコングラリアットで3カウントを奪い王座を防衛、試合後はデスペラードのKAZMA&土肥がベルトを奪って挑戦に名乗りを挙げた。
デスペラードは今大会では無冠ということで前座に降格となったが、タッグ王座奪取で挽回なるか。
WRESTLE-1の2015年度は武藤を超えるのが最大の課題、しかし超えたとしても難題が待ち構えている・・・ -
真田が武藤マジックを完封目前も、武藤の懐の深さの前に敗れる!
12月22日 WRESTLE-1 「GAORA presents WRESTLE-1 TOUR 2014 Final」後楽園ホール 1320人 超満員
<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼30分1本
○大和ヒロシ アンディ・ウー エル・イホ・デル・パンテーラ(9分55秒 片エビ固め)田中稔 稲葉大樹 X村瀬広樹
※ノーザンライトボム
◇第2試合◇
▼WRESTLE-1vsNovus/30分1本
○浜亮太(3分04秒 体固め)X藤原ライオン
※オオキドプレス
◇第3試合◇
▼new Wild order vs 東京愚連隊/30分1本
○征矢学 AKIRA(6分14秒 片エビ固め)NOSAWA論外 XMAZADA
※ワイルドボンバー
◇第4試合◇
▼Novus vs DESPERADO/30分1本
崔領二 ○KAZMA SAKAMOTO (7分20秒 体固め)土肥孝司 X黒潮“イケメン"二郎
※みちのくドライバーII
(試合後)
KAZMA「おい、イケメン。これがお前の実力だ。これが現実だ。東スポ新人賞? デスペラードのせいにしやがって。てめえの実力不足じゃねえか。でもだ、デスペラードはイケメン、お前という人材が欲しいんだ。イケメン、船木とやってねえで、デスペラードに入りませんか? 好き勝手にできるぜ。楽しいぜ。いいオンナ抱けるぜ、たぶん」
(しかし、そこで土肥がTシャツを奪い取ると、なんと黒潮にラリアットを発射。)
土肥「俺は…俺は! こいつらNovusじゃダメなんだ。常に休憩前の試合ばっか。俺は次のステージ、上にあがりたい。そのために俺はデスペラードに入れてくれ。俺はデスペラードでやっていく!」
KAZMA「土肥ちゃん、いいねいいね!今から河野に挨拶しに行かせてもらうよ。いいか、これが現実だ」【KAZMAの話】「今日から…いや、まだわからねえけど、とりあえず土肥孝司、今から河野にあいさつしに行くからよ。ボスは寛大だよ。たぶん大丈夫だ」
【土肥の話】「おい、Novusよ。ひとりずつ言ってやろうか。まず児玉。俺はアイツのことをリーダーなんて1回も結成時から思ったことねえよ。デビューの時から先輩とも思ったことねえしよ。見たってあんなのは小物だろ? 全然リーダー感はねえんだよ。次は藤原。アイツは巡業でもカードに半分ぐらいしか組まれてねえだろ。とりあえずカードを組まれるところから頑張れ。最後に黒潮。W-1に来て、ちょっと人気が出て調子に乗ってるかもしれねえけど、アイツの魔法のジャケットがあるだろ。あれを脱がしたら終わりなんだよ。俺がアイツのメッキをガンガン剥がしてやるから。アイツの魔法のジャケットを引き裂いてやる。Novusでやってきたけど、結成時の目的は誰も覚えてねえよ。結成時の目的は、当時エースを名乗っていたKAIパイセンとシングルマッチをする。そういう目的で始めたんだ。誰がシングルマッチをしたんだ? タッグリーグでも散々な結果だった。俺はもう一個上のネクストステージ、さらに上を狙うからデスペラードに入ったんだ」
◇第5試合◇
▼WRESTLE-1vsNovus/30分1本
○中之上靖文(15分14秒 片エビ固め)X児玉裕輔
※ノックアウェイ
【中之上の話】「勝ったぞ。3回目の正直で勝った。今日のシングルにどういう意味があるか。俺は児玉と若い選手でW-1の上に食い込んでいく。会社も食い込んでいけって意味のシングルマッチだと思う。児玉も俺も気持ちは一緒。やったということでしょう。2015年みといてください。(握手を交わしたがタッグを組んでいく?)これからですね。でも思ってたことは一緒やった。あその握手やと思います」
【児玉の話】「完敗でした。このままの状態じゃ、このステージで終わってしまう。どんどん上のステージにいくために中之上さんとやらせてもらって、過去2回勝ってるけど、今までよりいいコンディションで100%出して負けたんで、すがすがしいというか糧になる負けだと思います。中之上さんも今まで悔しかったと思うんで。(握手を交わし、中之上は『気持ちは一緒』と言っていたが?)たぶん、そうですね。入ってから半年、ずっと若手でやってきたけど、ありとあらゆるチャンスをつかむために共闘じゃないけど、いがみ合ったりとか、そういうのなしでやっていこうという握手だと思います。(土肥がデスペラード入りを果たしたが?)試合前で集中してたんで事情がわからないけど、このままじゃダメってフラストレーションを前から感じてたみたい。デスペラードにはいってほしくなかったけど、しょうがないですね。黒潮も船木さんにくっついてトレーニングやってるし、Novusでくっつくんじゃなく、個々が上を目指していく形になるかもしれないですね」
◇第6試合◇
▼KASSENスペシャルタッグマッチ〜WRESTLE-1 vs ZERO1対抗戦〜/30分1本
田中将斗 ▲鈴木秀樹(11分50秒 両者リングアウト)▲船木誠勝 KAI
▼再試合/無制限1本
田中将斗 鈴木秀樹(2分11秒 無効試合)船木誠勝 KAI
(試合後)
鈴木「ここのヤツらが聞きたくねえことを言ってやる。みんなお前に気を遣ってんだよ。俺は気を遣わねえんだよ、バカヤロー」
【試合後の船木&KAI】
▼船木「なんで止めるんだよ!」
▼KAI「落ち着いてください!」
▼船木「関係ねえだろ! なんで止めるんだよ!」
▼KAI「ちゃんとプロレスをやりましょうよ」
▼船木「勝負だろうが! 田中とやっていつ勝つんだよ? 何回もやって。いつ勝つんだよ? だからエースになれねえんだよ。だからエースになれないの! わかってるか? いい加減に気づけ。邪魔するなよ。勝負だ、勝負(去って行く)」
▼KAI「船木さんの言うことに一理あるかもしれないですけど、ちゃんとルールの中で俺はプロレスをやりたいし、プロレスをやりましょうよ。俺の大好きなプロレスはこんなプロレスじゃない。胸いっぱいに正々堂々とリングの中で決着をつける。そういうプロレスが俺の考えるプロレスなんで。船木さんとは価値観が違うかもしれないですね。戦いなのは変わりないですけど、ルールの中でやらないといけないんで」
【鈴木の話】「(船木と熱くやり合っていたが?)やりたかったのは向こうですからね。リングで言った通りですよ。みんな船木誠勝に気を遣ってるんでしょ? 特にW-1のやつらはみんな気を遣ってるんでしょ。腫れ物に触るようにやってるんでしょ? だから船木誠勝は飽きるんですよ。大丈夫だって。俺は気を遣わないから。(決着は付いてないが?)どっちでもいいですよ。基本的には船木誠勝が僕とやりたいということだから。呼ばれたら行くし。そもそも田中将斗と組まれたのも、明後日やるのにわけがわからないですからね。邪魔するなって。あと赤いのはもっと頑張らないと。エースになれないぞ。船木君がやりたいならいいんじゃないですか? 本人に聞いてみてください。羨ましいのかって。言っておいてください。俺は気を遣わないって。他の団体のどの人かわからないけど、みんな気を遣って腫れ物に触るように、船木誠勝がプロレスに復帰してから触れてるんでしょ。だから船木誠勝は俺とやったら面白いんでしょ? 片思いをしてるんだったら、片思いをしているらしくアプローチしてこないと。逃げちゃいますよ。本当に人気あるから。逆に聞きたいですよ。みんな船木誠勝に気を遣ってないですか? 答えられないでしょ。みんな気を遣ってるんですよ。辞めちまえって。ここの若いヤツらはそれならプロレス辞めちまえって。戦いに気なんて遣わないでしょ。俺はそうやって教わってきましたよ。前の団体で。船木誠勝もその人に教わったはずですよ」
◇第7試合◇
▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ/60分1本
[初代王者組]○カズ・ハヤシ 近藤修司(15分47秒 方エビ固め)[挑戦者組]河野真幸 XTAJIRI
※ラダーからのダイビングボディプレス
☆カズ&近藤組が2度目の防衛に成功
【試合後のカズ&近藤】
▼近藤「不仲を逆手にとって、誤爆を繰り返し、彼らはその術中にハマッて。しかも気づいてみれば、デスペラードよりもチーム246の味方の方が多かった。これが全てです」
▼カズ「あっちの土俵で勝ったよ。向こうの好きなようにやって。こっちに引き込めなかったというのはあるけど、あっちの土俵で勝ってやりました。これでデスペラードとは終わりだ。カタがついたでしょ。やられたらやり返してやった12月22日です」
▼近藤「児玉と中之上は見てないようでよく見てるなって。彼らは優しいから受けてくれるだろうと。はい、受けます。受けるけど、俺らとの試合はきついぞ。タイトルがかかったら、なおさらきつい試合だからな。頭と体をちゃんと磨いておけよ」
▼カズ「W-1で僕からの初めての主張かもしれない。彼らとのタイトルマッチをメインイベントで組んでくれ。俺らはやってやりますよ。あいつらにそれだけの度量があるか。今からせいぜい緊張という名の“ベルトの魔力"に捕らえられればいい。俺らはそれに打ち勝って、やつらを倒します」
【河野の話】「反則だろ? あんな勝ち方は反則だろうって。ラダー、テーブル、イスを使った攻撃が許されるのかって。審判部はしっかりしろって。こんなのが許されるんだったら、W-1はグチャグチャになるぞ。一人新メンバーが入ったから、これからデスペラードをしっかり理解してもらうよ」
【TAJIRIの話】「アイツらベビーフェイス気分なんだろ。なんで今日反則してるんだよ、あんなに…」
◇第8試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ/60分1本
[第2代王者]○武藤敬司(21分24秒 足4の字固め)[挑戦者]X真田聖也
☆武藤が初防衛に成功
(試合後に征矢が登場)
征矢「武藤さん、いや、武藤敬司。次の挑戦者はこの俺だ!」
武藤「ちょっと保留で…保留! 考えておくから」
(サインボール投げの後で)
武藤「たぶんこのベルト中心に動くと思いますので、来年もひとつよろしくお願いします」
【武藤の話】「しんどいよなあ。明日は自分の誕生日、そしてクリスマスとあるけど、またしても自分で花を添えてしまったよ。(真田選手の印象は?)だいぶ工夫してましたね。だいぶ攻められました。俺自身もあと差は何なのかちょっとわからないよ。今日はしんどかったですね。やっぱり研究されてたというか。やっぱり背中を見られてるな。(王者のまま年を越すことになったが?)言ったものの、防衛すると次なる恐怖というか。なんて言うのかな、変な言葉で言ったら面倒くささというか。ただ、これも使命だと思って、まだ決まってないけど、次のタイトルマッチに向けて精進していきますよ。(試合後に征矢選手が出てきたが?)たぶんね、実は征矢が(自分にとって)一番やりたくない相手。今流というか…。今日も試合をやる前に、セミ前、セミと見ていて、若干昔を思い出したというかさ。よく東京ドームでみんなオールスターでセミやセミ前を汚されて、それをひとりで綺麗にしていったあの光景を十数年ぶりに思い出して。逆にバトルロイヤルみたいな試合があったからこそ火が点いたというかね。試合に向けて集中できたというか、『なにくそ!』っていう気持ちにさせてくれたというか。(次の防衛戦は?)保留。今日は首が痛かった。もともと首が悪いというのも真田は知ってるからな。見事に狙われてるんだけど。(今年を振り返ると?)今年は30年の節目の年だからね。いろんな部分でエネルギーが湧いてきたというか。その中で、年をまたいでもこれを持続させていかなきゃ。俺のプロレス原点は点から線。絶対にベルトを巻いている以上、いい形で線にして、ぶっとい線にしたいななんて思ってますよ。ただ反面、真田がベルトを巻いてアメリカに行ったとなったら、それもいい絵だなって思ったりもしてたんだけどね。そこはしょうがないよ。勝負としてね。(真田選手とは形を変えて何度も対戦してきたが?)毎回毎回成長しているというかね。今日やってて感じたけど、まだまだ伸びしろはたくさんあるなっていう感じにさせてくれました。ただ、その伸びしろを埋めることができるかどうかは本人次第だけどね。これからアイツはアメリカに行ったり、日本に戻ったり、いろんな経験をすると思うから。まだまだ発展途上ですよ。頑張ってほしいですよね」
今年最後のWRESTLE-1のメインは武藤の保持するWRESTLE-1王座に後継者候補の最右翼である真田が挑戦、低空ドロップキックからの足4の字固めと得意のパターンで先手を奪おうとする武藤に真田は秘密兵器であるストラングルホールドで応戦、武藤は真田のその場飛びムーンサルトプレスをかわして再び足4の字固めに持ち込もうとするが、真田は再びストラングルホールドで切り返し武藤の得意のパターンを崩しにかかる。
真田は今度はパイルドライバーから首攻めを展開し、劣勢の武藤は低空ドロップキックからドラゴンスクリューを狙うが、また真田がストラングルホールドで切り返し武藤に主導権を渡さない。
真田はセカンドロープからミサイルキックを発射するが、武藤が真田の足へのドロップキックで迎撃すると、串刺し式シャイニングウィザードを連発、正調のシャイニングウィザードは真田はブロックしドロップキックを放つが、武藤はかわしてシャイニングウィザードを放つも、かわした真田はRKOを決める。
真田は武藤の背中にスワンダイブミサイルキック、スワンダイブニールキック、THIS IS ITと畳み掛けると、タイガースープレックスからラウディングボディープレスと勝負に出るが、武藤はカウント2でクリアする。
武藤のフランケンシュタイナーをパワーボムで叩きつけた真田はネックブリーカーから再度ラウディングボディープレスを投下するが、武藤がかわして自爆させると、膝を強打した真田に逆回転ドラゴンスクリューを連発し真田の膝に決定的な大ダメージを与える。
勝負と見た武藤はシャイニングウィザードからムーンサルトプレスを決めるが、真田はカウント2でクリアすると、武藤は逆回転そして正調ドラゴンスクリューを決めてから足4の字固めで捕獲し、真田は抵抗するも無念のギブアップとなり、武藤が王座を死守した。
真田も足攻めを狙う武藤に秘密兵器ストラングルホールドを披露し、またフランケンシュタイナーもパワーボムで阻止するなど、武藤マジックを封殺したかに見えたが、武藤が逆回転ドラゴンスクリューという新しい引き出しを出して、封じられていたはずの武藤マジックをこじ開けた、真田もよく攻めたが最後で武藤のキャリアの前にしてやられる結果となった。
試合後には征矢が挑戦表明したが、武藤が「やりたくない相手」コメントした通り、何を考えているかわからない常識外れなタイプだけにに武藤にしてみればやりにくい相手、征矢の常識外れのワイルドが武藤を止めることが出来るか、注目だと思う。
セミのタッグ選手権はデスペラードがセコンドを介入させるだけてなく、KAZMAも欠場中の吉岡世起を襲撃するなど大荒れの展開となるが、スピードとチームワークを駆使して246が主導権を握る。
ところがTAJIRIのグリーンミストが神林レフェリーに直撃すると、デスペラード勢がテーブル、イス、ラダーをリングに持ち込み、河野がテーブル貫通チョークスラムでカズをKOすると、246の救出に駆けつけた征矢、AKIRAのワイルドネットワークも返り討ちにされてしまう。
窮地の246だったが、蘇生したカズがTAJIRIをブレーンバスターでイス盛りの上に投げると、近藤とのダブルブレーンバスターで河野もイス盛りの上に投げ、近藤はキングコングラリアットを狙うが、河野が神林レフェリーを盾にすると近藤のラリアットが直撃となり、再び無法地帯となってしまう。
しかし再びラダーを持ち出そうとしたTAJIRIに稲葉がドロップキックを放つと、近藤はランセルセで河野をテーブルに貫通させてKOしてから、最後はカズがTAJIRIにパワープラントからラダー上でのダイビングボディープレスで3カウントを奪い王座を防衛、試合後には第5試合で対戦した中之上と児玉がタッグを結成し挑戦に名乗りを挙げる。
敗れたデスペラードは第4試合で土肥がデスペラードを入りを表明した、デスペラードは当初黒潮を勧誘していたが、現状打破を狙う土肥が自ら志願してデスペラード入りを果たした。
第6試合のZERO1との対抗戦は、船木と鈴木がヒートアップし、船木が場外でスリーパーで捕らえるも、そのまま両軍リングアウトとなり、納得しない両軍は延長戦となるが、完全にブチキレモードとなった船木と鈴木はイスで試合を無視して殴り合いを展開、KAIや田中だけでなく双方のセコンドが制止に入るが、船木と鈴木は味方までも手を出したため、レフェリーが収集不可能と判断して無効試合となるも、船木と鈴木の戦いは対抗戦の枠組みを越えた戦いになりそうだ。
武藤が頂点のままで2014年を終えたWRESTLE-1、果たして誰が武藤を超えるのか、WRESTLE-1の最大の課題である。 -
デスペラードの一員としてムタ降臨!サナダも登場して代理戦争!
12月7日 WRESTLE-1「WRESTLE-1 TOUR 2014」大阪ボディーメーカーコロシアム第二競技場 800人 超満員札止め
<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼「WRESTLE-1 vs Novus」/30分1本
○稲葉大樹 村瀬広樹(8分31秒 片エビ固め)X土肥孝司 藤原ライオン
※ダイビングヘッドバット
◇第2試合◇
▼30分1本
○アンディ・ウー(7分36秒 片エビ固め)Xエル・イホ・デル・パンテーラ
※水能覆舟
◇第3試合◇
▼「Novus vs 東京愚連隊」/30分1本
NOSAWA論外 ○MAZADA (11分28秒 片エビ固め)児玉裕輔 X黒潮“イケメン"二郎
※正田落とし
◇第4試合◇
▼EWPインターコンチネンタル選手権試合/3分12R
[挑戦者]○田中稔(3R、2分57秒 片エビ固め)[王者]X大和ヒロシ
※トルネードカッキーカッター
☆大和が2度目の防衛に失敗。稔が新王者となる
【稔の話】「(ラウンド終了3秒前で決着となったが?)このラウンド制は3分でいかに仕留めるかも大事だけど、インターバル1分をいかに使うか。作戦勝ちですよ。先シリーズ、垣原さんに正調とトルネードのカッキーカッターを教わって、あれがなかったら勝てなかった。垣原さんに感謝ですね。新日本時代に一緒にやった仲間の技をもらってうれしい。これで海外で防衛戦もできるだろうし、このベルトを持ってる限り、ラウンド制でやらないといけない。今日は課題を与えられたような感じだったけど、経験した方がいい。どいつでもかかってこい。ドイツのベルトだけにね」
【大和の話】「敗因は時間にこだわりすぎた4回ラウンド制で戦ったけど、2ラウンドは時間内に収まると思ったし、3ラウンド目は時間が救ってくれると思った。もう少しでこの時間が終わると思ったんですけどね。リングに上がったら使えるものは使わないといけないけど、頼れるものは自分の体だけ。言い訳になるけど、田中さんから食らったことない技をやられて返せなかった。完敗です。また同じようにチャンスつかんで挑戦してやります」
◇第5試合◇
▼「WRESTLE-1 vs DESPERADO」5対5全面対決! スペシャル10人タッグマッチ/60分1本
○グレート・ムタ 河野真幸 TAJIRI 崔領二 KAZMA SAKAMOTO(14分55秒 片エビ固め)船木誠勝 グレート・サナダ KAI 浜亮太 X中之上靖文
※閃光魔術
【試合後の河野、TAJIRI】
▼河野「サナダふざけんなよ。この落とし前はキッチリつけるからな。しょせんムタのものまねしたって勝てねぇんだ。試合でも負けて、キャラでも負けてんだ。一つ言えることは12月22日はあいつが挑戦するより俺が挑戦した方が面白い」
▼TAJIRI「ムタはやっぱりこっちの味方だったね」
▼河野「武藤敬司がセンターにいるW-1が面白くないんですよ。ムタもおかしいって言ってるんですよ。俺たちが正しい方向にもって行く。5対5全面対決を制したんだ。興行プロデュース権をよこせ。上から5人倒したんだ。文句ないだろ」
◇第6試合◇
▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ/60分1本
[初代王者組]カズ・ハヤシ ○近藤修司(24分55秒 片エビ固め)[挑戦者組]AKIRA X征矢学
※キングコングラリアット
☆カズ&近藤が初防衛に成功
(試合後)
近藤「2回続けて負けたんだ。また挑戦なんて言葉吐くんじゃねぇぞ、俺たちは毎試合いつでも防衛戦をやるつもり、リーグ戦で唯一負けたデスペラード、挑戦して来い」
(河野、TAJIRI登場)
TAJIIR「何偉そうな口利いてんだ。挑戦してこいじゃない。挑戦してくださいと言い直せ」
河野「リーグ戦で負けたチャンピオンがベルトの権威を落としてる。そこは立て直して、もらえるものはもらう」(
【試合後のカズ&近藤】
▼カズ「この1週間、(AKIRA&征矢の)何が変わったか。俺らにはわからない。僕たち自身はわかる。この1週間で明らかに変わった。進化したんだ。子乗った気を続けていきます」
▼近藤「彼らは気が抜けてんじゃないか。今日の試合より東京(決定戦)の方が強かったぞ。今日はその20点下だったよ。俺らは前に進んでる。デスペラードの勝ち方は一つ。相手のカタにはまらないこと。俺らの戦いをする。術中にはまらない」
――AKIRA&征矢のペナルティはどうする?
▼近藤「彼らに任せるよ。俺たちはそれ以上、言わない」
――毎試合防衛戦をする覚悟とのことだが?
▼近藤「初代に求められるものは試合の内容だと勝手に思ってる。汗かいて激しい試合すればベルトは高みにいくんじゃないの」
▼カズ「チャンピオンになった者だけが感じる重圧、責任を背負ってんだよ。それはチャンピオンだけがわかること。僕たちはこのベルトをそういうベルトにしたい」
【試合後の河野&TAJIRI】
▼TAJIRI「そんなこんなで、俺たちがあいつらのベルトに挑戦してあげることになりました」
▼河野「向こうもネタがないんですよ。毎回防衛戦やると言っても相手がいない」
▼TAJIRI「早くも大トリに手をつけたってことですか」
▼河野「あとはデスペラードがおいしいということじゃないですか。そもそもリーグ戦で負けたチャンピオンがベルトの権威を落としてる。そこは立て直して、もらえるものはもらいますよ」
▼TAJIRI「負けは死と同じ。負けた奴らがチャンピオンって気持ち悪いね。だから白黒つけましょう。挑戦してくださいと言われたんで挑戦してあげます。ベルトを持ってあげますよ」▼河野「チャンピオンになってあげましょうかね」
セミファイナルではデスペラードが予告したとおり、ムタがデスペラードの一員として登場すれば、WRESTLE-1側も真田ではなくサナダが登場しムタvsサナダで12月22日後楽園大会の代理戦争となった。
サナダはKAZMAに毒霧を噴射すれば、ムタも天に向けて毒霧を噴射して威嚇、サナダは河野にイスで一撃を加えただけでなく噛みつき流血に追い込むが、ムタと対峙するとムタは低空ドロップキック、ドラゴンスクリューからイスで殴りつけ、ブラッシングエルボーを炸裂させる。
終盤にはWRESTLE-1勢が河野を捕らえ、サナダはムタだけでなくTAJIRIをも蹴散らしにかかるが、ムタはTAJIRIと共に毒霧をダブル噴射してスワンダイブを狙うサナダを撃墜すると、中之上にも噴射してからTAJIRIがバズソーキック、ムタが閃光魔術で3カウントを奪い勝利、ムタにしてやられたサナダは若手に毒霧を噴射して八つ当たりとなった。
メインの11月30日の再戦となったタッグ選手権は今回も246がAKIRAの左膝に集中攻撃も、征矢がパワーで盛り返し、蘇生したAKIRAも征矢とのラリアットと延髄斬りのサンドイッチ攻撃をさく裂や合体技などでカズを追い詰める。
しかし勝負を狙ったAKIRAのムササビプレスが自爆すると、246は再びAKIRAの左膝に集中攻撃するが、交代した征矢がワイルドボンバーを連発して流れを変えようとする。
ニューワイルドは近藤を捕らえAKIRAがムササビプレスから征矢がワイルドボンバーを炸裂させるも、踏ん張った近藤がキングコングラリアットで返すともう一発を決め3カウントを奪い王座を防衛、試合後に246が河野&TAJIRIのデスペラードを挑戦者に指名し12月22日後楽園での選手権が決定となった。
第4試合の大和vs稔のEWP選手権は大和が2R目で猛ラッシュをかけキャプチュードやスピアーで稔を追い詰めるが、ノーザンライトボムが決まったところでラウンドが終了、勝機を逃してしまう。
3R目で大和のスピアーをかわした稔が腕十字で捕獲すると、雪崩式ブレーンバスター、ジャンピングハイキック、ハイキックと畳みかけ、最後は垣原賢人さんから伝授された新技トルネード式カッキーカッターを決め3カウントを奪い王座を奪取した。 -
カズ&近藤の246がWRESTLE-1初代タッグ王者に、武藤が奥の手も出して真田に勝利も・・・・
11月29日 WRESTLE-1「WRESTLE-1 TOUR 2014 First Tag League Greatest〜初代タッグ王者決定リーグ戦〜」後楽園ホール 1150人
<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼WRESTLE-1vsNovus6人タッグマッチ/30分1本
中之上靖文 ○稲葉大樹 村瀬広樹(11分00秒 片エビ固め)児玉裕輔 X土肥孝司 藤原ライオン
※ダイビングヘッドバット
◇第2試合◇
▼First Tag League Greatest〜初代タッグ王者決定リーグ戦〜準決勝(1)/無制限1本
[Bブロック2位]○AKIRA 征矢学 (9分15秒 エビ固め)[Aブロック1位]河野真幸XTAJIRI
【試合後の河野&TAJIRI】
▼河野「レフェリーのミスジャッジ。返してるじゃん。まあ、しょうがねえわ」
▼TAJIRI「ゴメン」
▼河野「いいです。こんなラッキーがたまに起きるんですよ。ただ、デスペラードはまだまだ終わらない。俺たちの他にもSAKAMOTOがいる、レネもいる、崔もいる。まだまだデスペラードは生きてるぞと」
▼TAJIRI「本当に申し訳ない」
▼河野「前向き、前向き。全面対抗戦で勝ったからには何か権利をよこせ。マッチメイク権、興行権、プロデュース権、何でもいいよ。全面対抗戦で勝ったら俺らによこせ。キチンと懸けるんだったら、俺らもキチンとしたXを連れてくるよ」
▼TAJIRI「今は連絡取れなくなっているけども、必ず本物のグレート・ムタを連れて行きます。間違いないから。よくある話だよ」
◇第3試合◇
▼First Tag League Greatest〜初代タッグ王者決定リーグ戦〜準決勝(2)/無制限1本
[Aブロック2位]カズ・ハヤシ ○近藤修司(11分37秒 片エビ固め) [Bブロック1位]KAI X浜亮太
※キングコングラリアット
【試合後のKAI&浜】
▼浜「KAI、ホントに申し訳ない。KAIは俺の力をもってしても優勝まで導けなかった。責任転嫁とか優柔不断とか嫌いだから。優勝までKAIをもっていきたかったけど、勝負の世界は厳しい。チームワーク、経験、勝負に対する執念…名タッグと言われた246は凄かった」
▼KAI「前向きに。負けて悔しいけど、勉強だと思って。これで俺ら終わりじゃないんで」
▼浜「いい意味でこの業界、プロレス界、世の中を引っかき回したいね」
▼KAI「今日から新たなスタート。また頑張ろう」
◇第5試合◇
▼Novus vs DESPERADOシングルマッチ/30分1本
○KAZMA SAKAMOTO (8分01秒 片エビ固め)X黒潮“イケメン"二郎
※みちのくドライバーII
◇第6試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ&EWPインターコンチネンタル選手権前哨戦 スペシャル6人タッグマッチ/30分1本
○武藤敬司 船木誠勝 田中稔(17分31秒 フランケンシュタイナー)X真田聖也 太陽ケア 大和ヒロシ
【試合後の武藤】
▼武藤「試合やるたびに苦しいけど、何というか、もしかしたら出したくない引き出しを1個出さされたというか。まぁ勝利したけど苦しい一戦だったですね」
――真田は「引き出しを全部出させたと言っていたが?
▼武藤「毎回引き出しなんかオープンにしてるんだよ。オープンにしてる中で時折思い出せてうまくいったり、思い出せてもうまくいかないこともあるからな。今日はいい感じで引き出しを出してうまくいったんだけど、展開が気に入らないというかさ」
――首を攻められたが?
▼武藤「実はこの間の河野戦でヒザ、ヒジ、肩あたりも痛くて、なかなか回復が遅くて。今日も首を痛めて、22日のタイトルマッチにどう影響するか俺自身もわからないけど、精神的にちょっと追い込まれてるよな。ただ稔にしても大和とタイトルマッチがあってフナちゃんも数多い敵と戦っていく中で、キャリア組のレスラーたちが頑張ってもらわないと、ここが高い壁じゃないとみんながこじんまりしてつまらないレスラーになっちゃうからな。フナちゃんにも高い壁になってもらいたいよな」
――追い込まれた感があると?
▼武藤「今は弱音吐いてるけど、いっぱい酒飲んで寝たら忘れるよ。22日、最高のコンディションでタイトルマッチに挑んで23日に俺の52回目の誕生日を迎える。52歳の誕生日を目指して頑張りますよ」
――真田の勢いは感じた?
▼武藤「毎回やるたびに感じるよ。そのジェラシーが日々でかくなってるのも事実だよ。誠心誠意、頑張って、お客さんの応援もエクスタシーに感じるし。ただレスラーである以上、悲壮感で試合したくないし、お客さんにそう見られたくない。12月22日は元気な武藤敬司で勝ちたい。悲壮感なしで」
【試合後の真田&ケア&大和】
▼真田「あぁ、クソ」
▼大和「聖也、気にするな。前哨戦だから。確かに向こうにいいイメージつけちゃったかもしれないけど、今日を反省材料に12月22日にぶつけるんだ」
▼ケア「何が起こった?」
▼真田「あまりにも武藤敬司のコンディションが悪すぎたんで甘く見てました」
▼大和「コンディション悪いのがわかったんだから、そこを突くしかない。俺もしっかりセコンドで勝てるようにバックアップしてやる」
▼真田「今日は前哨戦でよかったですね。全部わかったんで。武藤敬司の引き出し全部引き出したと思うんで。最後、リング上でどっちが元気だったかというと俺の方が元気だった。自信しかないですね」
▼大和「私も田中稔選手と前哨戦でしたけど、今日の試合のルール、タイトルマッチのルールとは全く違いますから。もし田中稔選手が今日の試合を有利に展開できてると思ってたら僕にとって大チャンスですから。3分12ラウンド制、その恐ろしさは大阪で知ることになると思います」◇第7試合◇
▼First Tag League Greatest〜初代タッグ王者決定リーグ戦〜優勝決定戦/無制限1本
○カズ・ハヤシ 近藤修司(26分05秒 片エビ固め)XAKIRA 征矢学
※パワープラント
☆カズ&近藤がWRESTLE-1タッグチャンピオンシップ初代王者組となる
(試合後)
カズ「後楽園のメインでコンちゃんとこうして初タイトルが取れました。今日だけじゃないんだ。去年、旗揚げしてから信じてついてきてくれたみんな、ありがとう。チーム246がW-1のタッグの歴史を作ってやるから、みんなついてこい!」
近藤は「俺は泣き虫じゃないからカズさんみたいに泣かないけどよ。まあ、カズさんと感情は一緒だよ。今日ワイルドと決勝をやったけど、俺らは野上さんの、いや、ノガちゃんの痛めている足を狙った。でも、それぐらい非情にならないとこのベルトは取れなかったんだよ。このベルトを俺とカズさんが取ったからには、高みへとこのベルトを持っていく。日本国内、世界どこでもだ。今日は野上さんに非情に徹したように、俺らの挑戦してくるヤツは非情に徹しろ。その代わり、俺らは月に1回とかふた月に1回とか防衛しないぞ。毎日でもやってやる。挑戦者がいる限り、毎日でもこのベルトに挑戦を募ってやるから、いつでも誰でもかかってこい」
【試合後のカズ&近藤】
▼カズ「リングの上で言った通りです。W-1が出来上がった時にいろいろ言われた。でも、ついてきてくれたファンを俺は絶対に裏切らないから。俺たち246の戦いはこのまま変えずにやっていくつもりです。今日は余韻に浸りたい。応援してくれたファン、ワイルドを応援してくれたファン、俺たちを応援しなくても観に来てくれたファン、ちょっとでもニュースに引っ掛かったファン、ありがとうございます」
▼近藤「初代というのは何にしたって重みがあるもんだし、俺らはこの瞬間から次に向かっていくから。どこでもいいよ。次の大会でもこのベルトを懸けて試合をしてやる。このクオリティの試合をしてやる。俺らはクオリティを落とさないぞ。それが俺らのアイデンティティだから」
――試合後、征矢選手が初防衛戦でもう一回やりたいと言っていたが?
▼カズ「なぜ征矢が?」
――「自分は負けていない」と言っていたが?
▼近藤「わかった、やってやる。じゃあ、次は学、お前から取ってやる。そうしたら終われるだろ。あと、ワイルドにひとつ言いたいのは、まず優勝できなかったペナルティとして、ヒゲを筆代わりにして書き納めしろ。これは公約通りだよ。で、もし大阪でタイトルマッチが決まって、俺らに勝てなかったら、野上、お前のそのロン毛を筆にして、書き納めだ。これが守れるんだったら、次に挑戦を受けてやってもいい。それぐらいのリスクはあるぞ」
――246として初めてベルトを手にした気持ちは?
▼カズ「前に記者の人が間違えていて、俺らがタッグタイトルを随分と取ってきたイメージがあったみたいだけど、僕らの中でもそういうものがあったんだろうね。でも、いざこういう風に持ってみると、全然違って。ベルトという責任も負わされた気がします。今日こうして246の試合を観に来てくれた人たちを俺は絶対に裏切らない。こういう試合を次の滋賀、その後もドンドンとやっていきたいと思います」WRESTLE-1初代タッグ王座を決めるタッグリーグ戦の準決勝には河野&TAJIRIのデスペラード、カズ&近藤のチーム246、KAI&浜、AKIRA&征矢のnew Wild order(以下ニューワイルド)が勝ちあがり、王座決定トーナメントが行われた。
まずデスペラードvsニューワイルドは、前説でCheer-1が誰もニューワイルドを予想せず、征矢が「予想のチームに俺がいないじゃないか。どういうことだ? 俺たちが優勝したらお前らにワイルドガールをやってもらうぞ。一年中ヒョウ柄のビキニを着て過ごしてもらうからな」と言い放って優勝を宣言するが、試合前に後入場のデスペラードがニューワイルドを襲撃し、TAJIRIはイスでAKIRAの膝に集中攻撃を浴びせ、カットに入る征矢にもグリーンミストで返り討ちにするなどデスペラードが主導権を握る。
交代した征矢も奮起するが、再びTAJIRIがグリーンミストで撃退すると、交代したAKIRAはムササビプレス狙いを、河野に阻止されて両膝を強打する、しかしTAJIRIが足四の字固めを狙ったところで、AKIRAが首固めで丸め込み逆転3カウント、ニューワイルドが王座決定戦に進出するがAKIRAに不安を残してしまう。
246vsKAI&浜、浜が体格を生かした攻撃でカズを圧倒、カットに入った近藤も蹴散らしてしまう。
劣勢のカズはKAIにターンバックルめがけてのコンプリートショットで反撃すると、近藤も串刺しラリアットやランセルセで続き、トラースキックと延髄ラリアットのサンドイッチ攻撃も決まって流れを変える。
KAIはハイキックで反撃すると、浜がヒップアタック、DDTで続き、KAIが近藤にLAT、浜のジャンピングエルボードロップの援護からKAIがスプラッシュプランチャを決めるも。カズが間一髪カット。
蘇生した近藤は浜の巨体をブレーンバスターで投げると、キングコングラリアットを連発、更にカズがハンドスプリングレッグラリアットで援護すると、近藤が再度キングコングラリアットを決め3カウント、246も王座決定戦に進出する。
王座決定戦となって246vsニューワイルドは、ニューワイルドが近藤にダブルチョップを放って先手を狙うが、246はAKIRAの痛めた膝に集中砲火を浴びせ主導権を握る。
近藤のキングコングラリアットも喰らって劣勢となったAKIRAだったが、交代した征矢が大暴れするも、カズがコーナーに控えるAKIRAに襲い掛かりロープを挟んだ状態でAKIRAにドラゴンスクリューを決めて戦闘不能に追い込むと、246は孤立した征矢に集中砲火を浴びせ、征矢もワイルドボンバーを連発して賢明な粘りを見せる。
交代したAKIRAも再び膝を攻められ窮地となるが、征矢に触発されたのか懸命な粘りを見せ、征矢との合体技をカズに連発してムササビプレスを決めるも、もう一発は自爆となってしまう。
ここから246はAKIRAに集中砲火を浴びせると、最後はカズがファイナルカット2連発、近藤のキングコングラリアット、カズのパワープラント2連発でAKIRAが力尽き3カウント、246が初代王者となった。
リーグ戦も終わってみればチーム歴の長い246が制した形だったが、チーム歴が長くても全日本プロレス時代からはタイトルには縁がなかったことから、今回の王座奪取は喜びもひとしおだと思う。
新設された王座だが権威を高めるのは王者次第、初代王者となった246が王座を防衛して権威を高めていくのか・・・
またセミで行われた12月22日後楽園大会の前哨戦は武藤が低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、串刺しシャイニングウィザード、ドラゴンスクリュー、シャイニングウィザードからの足四の字固めと武藤マジックで先手を奪えば、ケアのハリケーンスパイクの援護を受けた真田が大和との合体パイルドライバー、RKO、ドラゴンスリーパーと武藤の首に集中砲火を浴びせる。
ケアや大和の援護を受けた真田はタイガースープレックス、ラウディングボディープレスで追い詰めるが、ランニングエルボーを狙った際に武藤がムーンサルトプレスに次ぐ奥の手であるフランケンシュタイナーで逆転3カウントを奪い勝利を収めた。
真田は武藤の引き出しを全部引き出したことで22日の決戦に自信を深めたが、武藤敬司は真田が考えるほど簡単な存在ではないような気がしてならない・・・・ -
51歳の狂い咲き・・・武藤敬司がデビュー30周年でWRESTLE-1の頂点に!船木がアルベルトに激怒した理由
11月1日 WRESTLE-1「武藤敬司デビュー30周年記念大会 HOLD OUT」両国国技館 7200人 満員
<アピール・コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼「WRESTLE-1 vs Novus」/30分1本
○中之上靖文 稲葉大樹 吉岡世起 村瀬広樹(9分06秒 片エビ固め)児玉裕輔 土肥孝司 黒潮“イケメン"二郎 X藤原ライオン
※ノックアウェイ
◇第2試合◇
▼30分1本
○大和ヒロシ(6分27秒 片エビ固め)XLEONA
※ノーザンライトボム
◇第3試合◇
▼30分1本
○浜亮太 アンディ・ウー エル・イホ・デル・パンテーラ(6分07秒 体固め)高山善廣 XNOSAWA論外 MAZADA
※オオキドプレス
◇第4試合◇
▼30分1本
○征矢学 AKIRA(6分07秒 片エビ固め)崔領二 XKAZMA SAKAMOTO
※ワイルドボンバー
◇第5試合◇
▼30分1本
○田中将斗(11分54秒 片エビ固め)XKAI
※スライディングD【KAIの話】「正直悔しいですけど、こう言っちゃ変かもしれないですが、気持ちよかったですね。僕が憧れていた大仁田さんの弟子で、昔は団体を引っ張っていた人でもある田中選手と、ずっと1対1で戦いたくて。今日やっと実現して、やっぱり自分の想像以上に熱くて。真っ正面からぶつかって、気持ちで来てくれて、全部俺の攻撃を受けてくれて。その上で向こうが勝ったんで、今日は完敗です。でも、俺は胸いっぱいで今日はプロレスをできたと思っているし、俺がやりたかったプロレスはこういうことだなって、改めて再確認したんで。前から俺は言っているように、負けから始まるのがプロレスですよ。負けても負けても最後は立ち上がるのは俺ですよ。もう1回、田中さんとやらせてくれ。リング上で言ったら、向こうもやってくれるというサインを出してくれたんで。俺はいつでもどこでもまたやりたいですね。もう僕は今日で甦りました。負けたからって後ろ向きな言葉なんて言わないです。浜ちゃんから教わったように、相撲のようにここ両国から前へ前へ出て行きたいと思います。次はタッグで勝とうね。これからも頼むよ」
【浜の話】「僕も同業者なんだけど、試合なんて何百試合も見てきているのに、今日は素直に感動しましたよね。僕が感動したってことはお客さんはもっと感動していると思うし、彼のレスラーとしてのポテンシャルはこんなもんじゃないと思うし。田中将斗さん相手でも正々堂々と小細工無しで戦って。プロレスって性格が出るんだなって改めて感じました。魂と魂のぶつかり合いというか。ただ、これで満足したらそれで終わりだから。結果もいい試合はしたけど負けてしまったんで。最大限のサポートをして行ければなと余計に思いました。僕も燃えてきました。俺がサポートしたら鬼に金棒だと思うし…金棒が220キロあって重たいけどね。いい目標ができたじゃない? 近くで見ていて凄い偉大さを感じたから。これから2人で頑張っていこうよ。二人三脚で」
◇第6試合◇
▼「WRESTLE-1 vs TNA」/30分1本
カズ・ハヤシ ○近藤修司 田中稔(13分03秒 片エビ固め)ロビー・イー ジェシー・ガッデス XDJジーマ
※キングコングラリアット
◇第7試合◇
○真田聖也(10分00秒 回転足折り固め)×TAJIRI
※もうひとりはマット・ハーディー
【真田の話】「(試合を振り返って?)凄く自信になりました。また進化したと思います。マット・ハーディーはTNAで今、一番人気の選手。TAJIRIさんはWWEが一番良かった時代に唯一活躍した日本人。世界と日本で今後活躍することへ、また一歩近づいたと思います。(マットと対戦してみて?)やっぱりマットはオーラがありますね。アメリカに行って一番身につくのはオーラなのかも。(大和がタッグ結成を誘ってきているが?)コンタクト取ってないっすね…。唯一の共通点は同期だということくらいで…。タッグリーグは出たいですけど、意中のパートナーはいません。(※その後大和が登場して真田にタッグ結成を熱く訴えたが、真田は馴れ馴れしく『聖也』と呼んで来る大和に戸惑うばかりで保留)」
【マットの話】「(試合を振り返って?)日本に来られて、ムタの30周年興行に出られて光栄だ。ムタにはジェフともども凄く影響を受けた。(また上がりたい?)是非とも戻ってきたい。日本のファンのことは心から愛してるし、世界で一番情熱的なファンだと思ってる。(真田について?)戦前、TAJIRIのことはリスペクトしているがサナダはグリーンボーイに過ぎないと言った。今日もどの程度なもんかと思って試合をしたけど、なかなかやるね。日本のファンがいつかサナダを誇りに思える日が来ると思うよ。イケメンだけど強さもファイティングスピリットもある。(ハーディーズで日本上陸も?)それができたら最高だね」
【TAJIRIの話】「今日は真田の小僧にシングルで負けたわけじゃないから。マットに負けたようなもん。次のタッグリーグ。デスペラードで二手に分かれて必ず勝つ」
◇第8試合◇
▼スペシャルシングルマッチ/60分1本
○アルベルト(8分32秒 横入り式エビ固め)X船木誠勝
【アルベルトの話】「武藤敬司という世界中でも最も凄い部類に入るスーパーヒーロー。その人の30周年に来ることができて非常にうれしい。(船木の印象は?)あんな強いとは思わなかった。今日のファンの反応をみると、船木を応援して、アルベルトを応援していた。ファンはハッピーだったんじゃないか。私はそういう試合をしたかった。(ファンが持っていたドス・カラス・ジュニアのマスクをかぶったが?)WWEではマスクを取ってやったけど、マスクは自分の心の中に常にあるもの。自分にとっての宝であり、心の中に宿っているもの。思わずかぶってしまったよ。(船木が試合前、行方不明になっていたことを激怒していたが?)ハッハッハッハ。メキシコと日本には14時間の時差があり、眠くなってしまって寝てしまっていた。周りがあわてているのを知らないで寝ていたよ。(次の来日は?)ぜひ戻ってきたい。日本はレスリングする上で好きな国であるからね。(武藤30周年だが?)今回、呼んでくれてありがとう。と同時に素晴らしいレスリングを見せ続けてくれたことを感謝しているよ」
【船木の話】「凄いいい選手だと思います。ただ、オンリーワンじゃないですね。全て人の真似。ああいうキャラクターの選手いっぱいいるし、ああいう体の選手いっぱいいる。色んな選手をミックスしただけ。これっていうのはないですね。体はありますね。お父さんとお母さんに感謝した方がいい。でももっと強い選手いっぱいいます。いい選手だなとは思います。ただ、もう二度とやりたくない。二度とやりたくない。二度とやりたくない! 理由? ここで言えないです。会社に迷惑かけそうになりましたけどね。二度とやりたくない、あんな奴とは。ふざけんなって。親父の顔に泥塗ってるよ。試合直前あいつは会場からいなくなったんだよ。それが奴の作戦かもしれないけど、本当にこっちは失踪したって報告するところだった。アナウンスする準備もしてた。選手全員で探したんですから。話にならない。終わり。俺はマスカラスだけ。ドス・カラス・ジュニアはない。二度とかかわらない。俺らは俺らでやっていくしかないんだよ。(セコンドについた黒潮が『ずっと試合見てましたけど、タイツつかんでましたから』と言うと)そういう奴だからいいんだよ。先のこと考えよう。タッグリーグ出るか。俺らに大した血筋はないけど、次出ますんで。いきます」
◇第9試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ/60分1本
[挑戦者]○武藤敬司(18分20秒 足4の字固め)[初代王者]X河野真幸
☆河野が初防衛に失敗、武藤が第2代王者となる
武藤は「自分の30周年を記念する大会に多数ご来場ありがとうございます・・・しんどい、しんどい、しんどい、旗揚げしてから俺のことを楽させるって言ってただろ? しんどいぞ」
(征矢が登場)
征矢「武藤さん、30周年、そしてチャンピオン、おめでとうございます。ちなみに私も生誕30周年です。、次の挑戦者は私が一番相応しいんじゃないでしょうか?」
(KAIも登場)
KAI「武藤さん、確かに楽にさせたいと言いました。でも、今の自分にはそのベルトに挑戦する資格はないと思います。いつか…いつか必ず這い上がりますので、その時までチャンピオンでいてください」
(真田も登場)
真田「そのベルト、俺に挑戦させてください。、「理由は2つ。まず1つは、その(王者決定)トーナメントに出られませんでした。そして、もう1つ。俺が時代を変えます。よろしくお願いします」
武藤「さしあたって、疲れているから思考が働かない。もう少し時間をくれ・・・本来なら皆様方を励まさないといけない俺が、皆様からパワーをいただきました。ありがとうございます」
(実況席にいた蝶野正洋、小橋建太、さらには同期の船木、AKIRAをリングに呼び込み、記念撮影へ。そして祝福される)
武藤「また絞りカスが出そうだな。プロレス…W-1…俺の骨の髄までトコトンしゃぶってくれ!」
【試合後の武藤】
▼武藤「試合前は不安で不安でしょうがなくてですね。皆さん知っての通りコンディションは五体満足じゃないというか。正直こんなこと言っていいのかわからないけど、歩くのもままならないこの俺があえて言わせてもらいますけど、チャンピオンベルト持ってていいのかと思います」
――河野は「深くて強かった」と言っていたが?
▼武藤「河野もひっくるめてそうだよ。俺がベルトを巻いてる現状でいいものか。俺がチャンピオンだから、あえて疑問を投げたいですね」
――30周年記念大会でシングルベルト挑戦を選んだのは?
▼武藤「俺にゆかりのある選手って最後、リングに上がってくれた奴らが正直30周年を祝ってほしい仲間たち。AKIRAと船木は俺以上に一線でやってますので。小橋は引退しちゃってるしさ。今、チャンピオンになったことで、改めて自分自身に花を添えられてよかった30週年のイベントですね」
――今日以降については?
▼武藤「考えてないよ。あいつら途端に来たって余韻に浸っていられないよ。武藤チャンピオンはめっちゃわがままだからね。あのぐらいの名乗りじゃイマイチ心にこなかったですね。これじゃチャンピオンベルト持ったら俺の重い腰が余計重くなるからさ。あれぐらいのアプローチじゃ響かないですね」――真田、KAI、征矢の3人が名乗りを挙げたが?
▼武藤「ひと晩考えさせてくれよ」
――勝利できた最大の要因は?
▼武藤「今日ね、とりあえず30年にメモリーに残った技をうまくちりばめて出したりしちゃってるんだよね。走馬灯のようによぎった技をね。そういうのが勝因だとしたら搾りカスですよ」
――W-1王座を獲ったことで自信や欲も出てきた?
▼武藤「欲もあるし、人間ですから、強気の時と弱気の時で波があるからね。たぶん、これはずっとプロレスやってる以上、続いていくと思う。年をとればもっと波が大きくなる。そこは強い気持ちで。くじけそうになるけど、強い気持ちを持って戦っていきたい」
――30周年興行を振り返って?
▼武藤「何バージョンか昔の引き出しをよういっぱいもってたなと思いますね。決まる技と決まらない技があったけどね」
――かつて「プロレスはゴールのないマラソン」と言っていたが、その気持ちは変わらない?
▼武藤「一緒ですね。とりあえず立ち止まろうとしたこともあるんだけどね。1年半前にヒザを手術して、足を洗おうかなと、ゴールのないマラソンからゴールしちゃおうかなと思ったこともあるんですよ。あとはプロレスは一人でできるわけでないわけであって、強くて若くて活き活きとしたチャレンジャー、募集しております」
――かつての武藤選手のような?
▼武藤「俺みたいのなかなかいないぞ」
――歴代テーマ曲で入場したが?
▼武藤「知らないよ。思わず最初の曲で入場しようと思って腰砕けになったよ」
――武藤選手を燃え盛らせているものは?
▼武藤「何なのかな。やっぱり生きてきた30年のプライドというものもありますよね。やっぱり俺が生きてきた立派な30年だったってものを自分自身、持ってますし。ただ、もしかしたらプロレスの神様がもう少し一線で頑張れって試練を与えてるのかもしれないし」
――「お客さんパワーもらった」と言っていたが?
▼武藤「ただ、プロレスってものはお客とのキャッチボールだと思う。俺が試合でいいものを投げたから、いい球で返ってきた。あのエクスタシーはレスラー冥利に尽きる時ですね。ああいうエクスタシーっていうのは、ここしばらくチャンピオンになったのはそうないからね。久しぶりで正直うれしかったですよ。俺自体が崖っぷちというか、あとがないわけで。ただプロレスって見てる人が必死な部分に感情移入したりすると思うんで、巻いた以上は必死に頑張っていきますよ」
【河野の話】「(デスペラードメンバーに向かって)すいません。みんなに悪い。ギブアップした。俺の負け。武藤敬司は深いし、強かった。だけどこれで終わらない。前王者としてリマッチの要求。もう一度シングルのベルト、W-1の中心にいくために」
武藤のデビュー30周年記念大会が行われ、休憩明けには新日本プロレスから小島聡、棚橋弘至、坂口征二相談役、WWEのザ・ロック、アイドルのももいろクローバーZからお祝いのビデオメッセージが公開され、また新日本プロレスの菅林直樹会長、DDTの高木三四郎大社長からお祝いの花が届くなど、武藤のデビュー30周年に華を添えた。
メインは武藤が自らの進退をかけて河野の保持するWRESTLE-1王座へ挑戦、試合は河野が先手を狙って膝蹴りを狙うが、キャッチした武藤がドラゴンスクリューを決め、河野は場外へ逃れるもリングに戻ろうとしてロープを跨いだ際に、今度は武藤が低空ドロップキックで強襲をかけると再びドラゴンスクリュー、串刺し式シャイニングウィザードから雪崩式ドラゴンスクリュー、足四の字固めと武藤の仕掛けた蟻地獄に河野を引きずり込む。
蟻地獄から脱出を狙う河野は崔からイスを受け取り、武藤の頭を殴打すると、武藤のお株を奪うかのように低空ドロップキックを連発、武藤が場外に逃れてもデスペラード勢が襲い掛かるが船木とAKIRAが排除、だがリングに戻った武藤に河野が足四の字固めで捕獲し追い詰めにかかる。
ロープに逃れた武藤に河野はチョークスラムを狙うが、武藤が防ぐとアンクルホールドへ移行、バックドロップからネックハンキングボム、勝負を狙ってジャイアントニーが炸裂するも武藤はクリアする。
河野は前後とランニングニーを連発すると足四の字固めで捕獲するが、武藤はロープに逃れると、河野はロープを使ったギロチンドロップを狙おうしたところで制止に入る村山大値レフェリーと口論になり、武藤がこの隙を逃さず村山レフェリーを踏み台にしてのシャイニングウィザードを炸裂させる。
河野も負けじとランニングニーで応戦するが、武藤はシャイニングウィザードを連発すると、膝蹴りをキャッチしてのドラゴンスクリュー、シャイニングウィザードを連発してからムーンサルトプレスを投下するも河野はクリアする。
それでも武藤はシャイニングウィザードと見せかけての低空ドロップキックからドラゴンスクリュー、そして足四の字固めで捕獲し、河野は必死で粘るも無念のギブアップ、武藤が新王者となった。
内容的にも武藤は大苦戦、河野の勢いだけでなくボロボロになった膝、衰えた体との戦いだったが、ここ一番に出る閃きだけは衰えていなかった。
試合後には征矢、KAI、真田が挑戦を表明した。武藤が頂点に立ったことで時間が戻ったのかもしれない、しかし河野も含めて彼らが武藤を越えて時代を掴むのは容易ではないが、武藤も「早くオレを越えて楽させてくれ」というのも本音だと思う。
デビュー30周年となり、51歳となり、新王者となった武藤がどこまでやれるのか、骨の髄までしゃぶるぐらい見定めていきたい。
最後に武藤敬司選手デビュー30周年、おめでとうございます!
他の注目の試合は船木が元WWEのアルベルト(デル・リオの名前はWWEで登録されたのか使用せず)、アルベルトがドスカラスJrとしてPRIDEやDEEPに参戦した経験があることからMMA的な攻防が期待されたが、アルベルトはロープ越しの腕十字やステップ式の延髄斬りなどWWEで培ったスタイルで望み、船木はハイキックからハイブリットブラスターを狙うが、レフェリーを掴んで阻止したアルベルトが、タイツを掴んでのスクールボーイで3カウント、だが試合後にはアルベルトが試合開始直前で行方不明になり、バックステージで時差ぼけの影響で眠っていたことが発覚、せっかくの試合に水を注してしまった。
もう一人のスーパースターであるマットは真田、TAJIRIとの3WAYに望むも、マットが真田にツイストオブフェイトを決めて追い詰めるがTAJIRIにカットされると、真田がTAJIRIにラウディングボディープレス、マットにRKOを決めてからTAJIRIに回転足折り固めを決め勝利を収めた。 -
河野が初代WRESTLER-1王者、TAJIRIの裏切り…11月1日は武藤敬司の最後の日!?10月8日 WRESTLE-1「WRESTLE-1 TOURE 2014 初代王者決定トーナメント優勝決定戦」 後楽園ホール 1080人
<アピール、コメントは週プロモバイルより>
◇第1試合◇
▼「WRESTLE-1 vs Novus」8人タッグマッチ/30分1本
児玉裕輔 土肥孝司 ○黒潮"イケメン"二郎 藤原ライオン(9分01秒 イケメンラナ)中之上靖文 Xアンディ・ウー 稲葉大樹 村瀬広樹
◇第2試合◇
▼30分1本
NOSAWA論外 ○MAZADA(5分06秒 片エビ固め)TAJIRI Xエル・イホ・デル・パンテーラ
※正田落とし
◇第3試合◇
▼30分1本
○AKIRA(7分57秒 AKR48)X征矢学
(試合後)
征矢「(客席から「責任とれ!」の声)おい、わかったよ。責任を取るよ。俺が言ったことは、ワイルドに責任取ってやるよ。本日をもちましてこのWRESTLE-1をやめたいと思います。(本部席の武藤に)武藤さん、武藤さん」
武藤「なんだよ」
征矢「今まで、ありがとうございました(深々と礼)」
武藤「おつかれさん(会場爆笑)」
AKIRA「武藤さんちょっと…(征矢に)おい! おまえそんな責任の取り方はねえだろ! 責任の取り方は勝った俺が決めさせてもらう。オマエ、俺とタッグを組め(征矢にマイクを渡す)」
征矢「わかった(会場笑)。ただ、でも、タッグを組むってことはよ、あんたの隣であんたがスパイ行為をしないかちゃんと見張れってことだな。スパイは出てこねえからわからねえんだよ! 野上彰48歳、オマエの要望どおりしょうがないからタッグを組んでやる。以上!」
【AKIRAの話】「征矢っていう男が、実に真っすぐだなというか。タッグを組んでみてもいいんじゃないかなって。実力的にはスゲーなって思ったし、闘った者同士にしか分からない通じ合うなにかがちょっと見えたんでね。コイツは争う人間じゃないなって。だからタッグを組もうと提案しました」
【征矢の話】「負けて責任を取る方法は、勝った野上彰に任せるよ。でもこれでも、野上彰がスパイなのか、スパイじゃないのか分からないぞ。自分にスパイの容疑がかけられた以上、誰がスパイなのか非常に気になる。必ず近いうちに絶対にスパイは現れる。野上彰が組むと言うなら、その責任をオレは果たしますよ。私はちゃんと責任を果たします!」
◇第4試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ初代王者決定トーナメント準決勝/無制限1本
○KAI(12分50秒 片エビ固め)X近藤修司
※スプラッシュプランチャ
【KAIの話】「あと一つ、あと一つ、気持ちで勝つ!」
【近藤の話】万全を期して臨んだけど、気持ちの差で負けた。これでオレの1年、第1章は終わりだな。明日から第2章。まあ、動かないわけにはいかないよな。決勝で誰が勝つか知らねえけど、準決までいけば挑戦権利はあるだろ。第2章でW-1をおもしろくしてやるよ。やりたいことやって、言いたいことを言う。1年我慢してきたけど、ナメられてばっかりだ。見てろよ。(対無差別は継続する?)それも含めて、いままでのことは全部おしまい。リセットだよ。だって(対無差別で)通用しなかったんだから、変えるしかないだろ。また新たに第2章だ」
◇第5試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ初代王者決定トーナメント準決勝/無制限1本
○河野真幸(7分10秒 片エビ固め)X船木誠勝
※ジャイアントニードロップ
(試合後、TAJIRIが船木に毒霧を浴びせてからバスソーキックでKO)
TAJIRI「(客席から罵声)あんたお人よしだね。対極な生き方をしてきた俺とあんたの気持ちが通じるわけねえだろコノヤロー! 俺と気持ちが通じ合ってるのはこっちだ(とデスペラードを指さす。船木を蹴りつけ)気持ちが通じ合った理由? 河野のハートにほれたからだよ。まあそんなわけで今日から俺はデスペラードだ! はっはっはっはっは」
◇第6試合◇
▼「WRESTLE-1 vs DESPERADO」/30分1本
○浜亮太 大和ヒロシ(6分12秒 体固め)崔領二 XKAZMA SAKAMOTO
※リバーススプラシュ
◇第7試合◇
▼30分1本
カズ・ハヤシ ○田中稔(10分48秒 ミノルスペシャル)真田聖也 X吉岡世起
◇第8試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ初代王者決定トーナメント優勝決定戦/無制限1本
○河野真幸(17分57秒 片エビ固め)XKAI
※シャイニング・ウィザード
(試合後のリングをデスペラードが占拠。河野に勝利者賞、そして武藤よりチャンピオンベルトが渡される。河野は片手で受け取り掲げて見せる。河野がマイクを持つとWRESTLE-1勢がリングへ。河野は「帰れ」コールをあおる。)
河野「カスは帰れっていってんだ、邪魔だバカ! 武藤さん、ちょっと話いいですか。俺は、トーナメント優勝しました。そしてベルトもここにあります。俺はWRESTLE-1の初代チャンピオンです! ただこれだけじゃ俺がWRESTLE-1の頭張れないんですよ。トーナメント優勝者、初代チャンピオンの権限として、初防衛の相手に武藤敬司を指名します! このベルトをかけてWRESTLE-1のために俺と勝負してください!」
(武藤がリングへ)
武藤「河野、チャンッピオン! 触らぬ神にたたりなしって知ってる? 今触ろうとしてるぞ。罰当たっちゃうぞ? よーし、次のチャレンジャー、この俺だ!」
(武藤コールの中、武藤が『ホールドアウト』に乗って退場。)
河野「これで初防衛決まったぞ。いつだ? 両国か? 30周年記念か? 記念試合を引退試合にしてやるぞ武藤! あと後楽園来た客、わかっただろ? 俺たちがWRESTLE-1のトップチーム、デスペラードだ!」
【デスペラードの話】
河野「(有言実行でベルトを取ったが?)1年かけてデスペラードでやってる意味、証明しただろ。ただ俺はこれで終わりじゃねえんだよ。これが、このベルトがスタートなんだよ。まずは、WRESTLE-1でやってる以上、絶対ぶつかる壁だ、あれは。武藤敬司、これは俺じゃなくても絶対ぶつかるんだ、あのテーマには。だから俺は真っ先に言ってやったんだよ。ただもう、本人もいい返事言ってくれたから、あとは公式の決定待つよ。今日から新しくTAJIRIさんも加わったことだし、あとここにいないけど、レネも耕平さんも、とりあえず俺はみんなに、ありがとうだけ言っておくよ。でも結局、そのフォローの上に形にしたから。責任、果たしたよ。だからこれからも、明日からも、デスペラード、ますます、ばく進します。(初代王者としてWRESTLE-1をどういう方向に導く?)どういうふうにしたい? いやだから、俺の知らないところでわけわからないことするなって。俺が言ってるだろ、常々。きちんとやれって。プロレスのすべてを。会社の人間は言ったらすぐ採用して、俺らが言ったら何も言わない。そういう不平等なことしてるから客もついてこないし、今日の客入りだってそんな大したことねえだろ。そこが問題なんだよ。体制にいないから間違ってる。その発想がそもそも古いんだよ。その体制が間違ってるから俺たちがいるんだから。だから、これからの試合で一個ずつわからせてやるよ。まだまだ気づくやついるよ、本隊の人間で。ああ、違うな、WRESTLE-1の本隊にいるの違うなってやついるよ。まだまだ、どんどんいいよ。きちんとしたWRESTLE-1やろう、デスペラードで。そういうこと。(新メンバーのTAJIRIはかねがね言っていた…)俺の船木対策だよ。バッチリ決まったじゃねえかよ。俺の仕掛けた時限爆弾、キレイに爆発したよ」
KAZMA「言ったでしょ、ヘッドハンティングは表だけじゃないってことを。裏でもやってるってことよ。まあそういうこっちゃね」
TAJIRI「(あらためてデスペラード加入について)まだWRESTLE-1に来て数カ月ですけど、はたから見ていて一番正論吐いてるのは河野さんなんですよね。本道はこっちだって常々思ってました」
河野「そういうことだね。(本隊からの新メンバーはまだいる?)いやだから、気付かせるって。アクション起こしてるやつもいるし、アタックしてるやつもいるし、まだこれからしなきゃいけないヤツもいるし。
それはもしかしたらTAJIRIさんのネットワークを使うかもしれない。SAKAMOTOさんのネットワークもあるかもしれない。崔さんのネットワークもあるかもしれない。レネのネットワークもあるかもしれない。だけどね、数でものを言わさなきゃいけないんだったら、あっさり全部ひっくり返してやるよ」
TAJIRI「必ず悪がほろびて正しい方にみんななびいてくるから」
KAZMA「うまくできてますねえ。へへへへ」
河野「おかしいもんはおかしいんだよ」
崔「俺が見た限り、今の試合でセコンドついてたWRESTLE-1軍の4人か5人はこっちに来たがってたな。まちがいない」
河野「あ、そんなに? ほぼほぼ(全員)じゃない?」
崔「5人はおったな」
河野「練習生でもいいよね」
TAJIRI「なんかみんな暗い顔してるもんね。つまんなそうなね」
河野「そうなんですよ。俺、試合見てて感じるんですけど、いつもレネとかもそうなんですけど、みんな一生懸命俺を盛り上げてくれるし、楽しそうなんですよ。何やってても。試合中も、セコンドついてたって、あとバスの移動中だって。お客さん楽しませるんだったら自分たちが楽しまないとたぶん楽しさが伝わらないから。少なくてもデスペラードは楽しんでるよ。それだけは確か」
TAJIRI「正論でしょ」
河野「いいよ。文句言えるやつは言って来いよ。いつでも相手してやるよ。俺にたどりつけたらね。(武藤を初防衛戦の相手に指名すると同時に『引退試合にしやてる』という発言もあったが?)そうしないと客来ないんじゃない? あともう限界だろ、ヒザが。でもたぶん、武藤敬司は誰かに引き継いでほしいんだよ。バトンタッチしてえんだよ。でも誰も言わねえんだよ、若いやつは。黙ってるんだよ。それじゃいけねえってこと。だから俺がきちんと武藤敬司からWRESTLE-1引き継いでやるって。それだけ」
【KAIの話】「(泣きながら)ベルト取れなくて、すみませんでした…。W-1のファンの方、会場に来てくださった方の期待に応えられないで…弱かったために(ベルトを)取ることができませんでした。本当にすみません…。この1年、W-1のエースになるために、自分を鼓舞するために、W-1のエースはオレだって言ってきたけど、もう今日の結果で、W-1のエースとは、到底、自分の口からは言えないです…。オレはエースじゃないです…」
【武藤の話】「(河野の優勝という形になったが?)途中セコンドとか入ったりして、納得のいかないような部分もあったりしたけど、まあ、本当の話、正直言ったら、WRESTLE-1旗揚げしてちょうど1年なんですけど、一番誰が成長したかといったらやっぱり河野が成長してるんですよね、きっと。うん。で今こうみんなね、ほとんどのやつらが俺のところ門たたいてきたやつらでね、決勝やったKAIもそうだし真田もそうだし、一番最初、俺のところに入ってきたときは普通のちっちゃな、それこそかわいいボーイというか、普通のやせたアレだったけど、河野だけはね、そのときからコイツはすごいやつが来たなって、新弟子入ったときね。コイツはきっとなんか、頂点まで駆け上がるんじゃないかなって入門したときは感じてたんだよな。まあただ、(自分は)正直、ヒザも悪いし、ヒジも悪いし、受け身取りすぎて。首のヘルニア持ってるし、なかなか30年やってきた中で体はガタガタ、ガタがいっぱい来てるけど、それでも絞り出して、30年で培った経験、そういう引き出しを出したら、まだなんとなく自信もあったりするんで、俺自身。そしてね、11月1日のイベントはするということは決まったんだけど、なかなかそのイベント、誰と組んだり誰とやったらいいかななんて、その30年の歴史の中でほんとに、俺のかかわってる選手たちというか、ほとんどいなくなっちゃってですね。
あと人望ももしかしたらないのかもしれないけどさ、組みきれない中でこういうふうに河野から名乗りも上がったことだし、30周年の両国の大会は自分自身で花を添えようかなと思っております。(タイトルマッチになるが、ベルトを取った先のことは?)先のことは、こういうものは先のこと考えたらなにも始まらないからな。あいつだってチャンピオンの権限で俺を名指ししたんだから、俺もチャンピオンになったときは次もいろいろ考えますよ。まあそんな先のことは考えない。(河野は武藤も内心は後継者に出てきてほしいのではないかと)いや、俺からしてみたら河野が引き継ごうがKAIが引き継ごうが誰が出てきたってまだまだ、ねえ、正直上から見てるから、誰が飛び出てるかって見えねえよ。まだみんながみんな、うん、俺はもう発展途上は終わったかもしれないけどさ、伸びしろのない中でやってるけど、WRESTLE-1の会社自体はまだ伸びしろいっぱいあると思うし、WRESTLE-1に所属する全選手もまだ発展途上であり、伸びしろがいっぱいあると思ってるからね。(河野は引退してもらうと)まあまあ、その引退なんていう言葉、なにをもって引退かってわからないけど、いつもそんなものは常々もう背負って試合やってますからね。
まあとりあえず断言できるのは、こういうふうになってきて30周年の区切りの興行はできるかもしれないけど、もう35周年は考えてないからね。だから30周年というところまでしかとりあえず考えない。ということで、たぶん、9割方、11月1日も相思相愛ということで。チャンピオンもチャレンジャーも」
WRESTLE-1初代王者決定トーナメントも準決勝と王座決定戦を残すのみ、ベスト4には船木、KAI、近藤、河野が勝ち残った。
まず準決勝第一試合のKAIvs近藤は、近藤が首攻めで先手を奪い、KAIも反撃するが首攻めが効いて主導権を奪うまでには至らない。近藤のコーナーからの攻撃狙いをKAIがトラースキックで迎撃すると、KAIはLATからスプラッシュプランチャを投下するも、今度は近藤が剣山で迎撃する。
KAIの延髄斬りをラリアットで落とした近藤はキングコングラリアットを狙うが、ガードしたKAIがパワーボムからのスプラッシュプランチャで3カウントを奪い決勝に進出する。
準決勝第二試合の船木vs河野は、船木には第一回戦で対戦し意気投合したTAJIRIがセコンドに着いた。序盤から両者は打撃戦を展開し、デスペラードが介入を狙うが、TAJIRIがしっかりガードして介入を阻む。
場外戦で主導権を奪った河野は足四の字固めを決めるも、河野のキックをキャッチした船木が浴びせ蹴りを決め、ハイブリッドブラスターを狙うと、TAJIRIがレフェリーを船木と交錯させて阻止する。
TAJIRIの行動に船木が怒り詰め寄ると、河野が背後からの急所打ちからジャイアントニーで3カウントを奪い、河野が決勝に進出。試合後はTAJIRIが船木に毒霧を浴びせるとバスソーキックで船木をKO、自身がデスペラードのスパイであることを明かし、デスペラード入りを表明する。
決勝戦のKAIvs河野は、KAIがドロップキックで先手を狙うが、KAZMAがKAIの足をすくって場外へ引きずり込み、TAJIRIを加えたデスペラード勢がKAIを袋叩きにする。
大ダメージを負ったKAIに河野はジャンピングニー、キチンシンク、バックドロップと攻勢をかけ、KAIもトペで反撃するが、LATを阻止した河野はニークラッシャーからの足四の字固め、ファルコンアローと猛ラッシュをかける。
河野はジャイアントニーを投下するが自爆となると、KAIはトラースキックからLATを決めスプラッシュプランチャを狙うが、河野は下からのジャンピングニーで動きを止め、雪崩式ブロックバスター、ドラゴンスクリューからのシャイニングウィザードを決めるも、ムーンサルトプレス狙いはKAIがパワーボムで落とす。
KAIのラリアットをニーで迎撃した河野は山折りを決めるも、ランニングニーをKAIがかわしてラリアットを炸裂させ、スタンディングでの打撃戦をKAIがジャンピングハイキックで制し、トラースキックからパワーボムと畳み掛ける。
勝負と見たKAIのスプラッシュプランチャを投下するが、河野は剣山で迎撃するとネックハンキングボム、顔面ニー、チョークスラム、ジャイアントニーと畳み掛け、最後はシャイニングウィザードで3カウントを奪い、初代WRESTLE-1王者となった。
試合後は次期挑戦者に武藤を指名、武藤も受諾しデビュー11月1日両国大会での挑戦が決定となった、また元WWEで現在メキシコAAAで試合をしているアルベルト・デル・リオの参戦も発表された。
まず驚いたのはTAJIRIの裏切り、デスペラードのスパイ疑惑は探偵と勝手になっていた征矢がKAIまたAKIRAを疑っていたが、結局空振りとなっていた。
そして河野がトーナメントを制覇しWRESTLE-1の初代王者となったが、トーナメント開催前の勢いを考えると妥当な優勝だった、デスペラードも結成時は河野自身も低迷していたこともあって、ファンからもなかなか認められなかったが、河野の戴冠とTAJIRIの加入はデスペラードにとっても大きい。
その河野が挑戦者に指名したのはWRESTLE-1の総帥である武藤、河野はトーナメントに武藤も参戦するように要求していたが、武藤はベストコンディションでないことを理由に拒否、しかし河野は9月23日の後楽園大会では武藤のお株を奪う足四の字固めで武藤からギブアップを奪い、以降河野は自身のプロレスに武藤ムーブを取り入れるようになった。
バックステージでも河野はWRESTLE-1のあり方も含めて武藤批判を展開しWRESTLE-1を引っ張るのは武藤ではなく河野らデスペラードであることを主張した。WRESTLE-1になってからの河野は正直言って大化けするとは思っていなかった、全日本時代のイメージもありヒールというポジションはいかに観客を盛り上げるか考える役柄、ましてユニットのリーダーが務まるのか疑問だったが、WWEで経験してきたKAZMAなどが河野を盛りたてたのもあるのか、河野自身も反則を多少織り交ぜながらも憎々しい強さを前面的に押し出したヒール像を作り上げたのが大化けした要因だと思う。
武藤のデビュー30周年記念試合として河野vs武藤が決定したが、プロデューサー武藤にしてみれば自身をとって代わる存在が出てくれることはありがたいのではと思う、だがレスラー武藤は簡単には越えさせるかどうか、ある意味武藤だけでなくWRESTLE-1に正念場となる。
11月1日は武藤が王座を奪取して狂い咲きとなるか、それとも武藤敬司の最後の日になるのか…? -
船木がTAJIRIの毒霧地獄を打ち破り1回戦を突破!武藤がデスペラードに膝を破壊され惨敗!9月22日 WRESTLE-1「WRESTLE-1 TOURE 2014 初代王者決定トーナメント」 後楽園ホール 1050人
<アピール、コメントなどは週プロモバイルより>
◇第1試合◇
▼30分1本
○高山善廣 NOSAWA論外 MAZADA(10分06秒 片エビ固め)浜亮太 Xアンディ・ウー エル・イホ・デル・パンテーラ
※ランニングニーリフト
◇第2試合◇
▼30分1本
○田中稔 AKIRA(9分56秒 ミノルスペシャル)稲葉大樹 X村瀬広樹
◇第3試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ初代王者決定トーナメント1回戦/無制限1本
○児玉裕輔(12分32秒 片エビ固め)X中之上靖文
※コークスクリュー・ムーンサルトプレス
(試合後)
児玉「中之上さん、今日も勝ち。何回やっても結果は同じだ。俺たちがどんどん上行くから待っとけ!」とアピールした。
【児玉の話】これで2戦2勝。生え抜きの意地? そんなもんどうでもいい。オレは勝ち続けて、上に上がっていくだけ。今日は久々におちゃらけずに真面目にやりました。この勢いで2回戦、3回戦に上がっていきたい」
【中之上の話】「あのベルトがほしかった。それだけ」
◇第4試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ初代王者決定トーナメント1回戦/無制限1本
○大和ヒロシ(18分48秒 片エビ固め)X吉岡世起
※ノーザンライトボム
【大和の話】「吉岡のW-1での再デビュー戦の相手を務めたのはオレですよ。あの時と比べたら、全然違いますね。どういう場所でどういう技、自分の持ってる引き出しを開ければいいかっていうのを全部わかってる。彼が再デビューしてから1年間、いろんなモノを積み上げてきた結果だと思います。ボクだって頂点を見失って、自分の思うがままにプロレスをやってましたけど、それが間違っていたとは一切思わない。それでこそ増えた引き出しもある。まだまだ彼とは覚悟も責任感も違いますよ。それが今日の結果であり、海外でベルトを防衛してくるかこないかの違い。ボクはドイツのベルトを持って、ラウンド制っていうのを日本で高めていこうと思ってます。次、守ったら、守った分だけ、このベルトも団体も今まで巻いた人たちも全部背負うことになる。オレはその覚悟でやってますから。簡単にこけないですよ。このまま頂上まで上り詰めます」
◇第5試合◇
▼ハンディキャップマッチ/30分1本
○河野真幸 崔領二 KAZMA SAKAMOTO(5分44秒 足4の字固め)
X武藤敬司 土肥孝司 黒潮“イケメン"二郎 藤原ライオン
【武藤の話】「オマエらにいいところ見せようと思ったけど、ダメだ。思うようにいかねえ。思うように動かねえや」
【デスペラードの話】
崔「いまの若いヤツらに言うといてやる。オマエら色がないねん! 名前は出さへんけどな、デスペラードに入りたいってヤツが、向こうから入りたいっていうヤツがおんねん」
河野「武藤敬司も分かってねえんだよ。あんな訳の分からない3匹を連れてきたところで、結局はこういうことなんだよ。アイツら全然、武藤敬司の役に立ってねえんだよ。オレが、W-1のなかで武藤超え一番乗りだよ。崔とSAKAMOTOにタッチしてないからね。まだまだオレたち大丈夫だったよ。武藤敬司をもっと大事に使えって。武藤敬司をもっと大切にしろって。またこれでヒザが痛いってしばらく休むと思うけど、元気になってリベンジしたいなら、いつでもいいよ。1対1でも、1対2でも、1対3でも、1対4でも、ハンディキャップマッチでもう一回やってやるよ」
◇第6試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ初代王者決定トーナメント1回戦/無制限1本
○近藤修司(16分35秒 片エビ固め)Xカズ・ハヤシ
※キングコングラリアット
【近藤の話】「W-1旗揚げして一年経って、カズさんとこうしてシングルができたことに、胸が熱くなるっていうか。そんなにラクな気持ちでここまできたわけじゃないし、いつもカズさんが横にいてくれたから、オレは一年間やって来れたと思ってる。試合を終えて、しみじみと思うよ。トーナメントに関しては、一番の難敵のカズさんを倒したから。倒したからには、オレが優勝して、無差別級のベルトを巻いて、巻いたままカズさんとタッグリーグ戦に臨んで、タッグのベルトも巻いて、W-1で最速で2冠を名乗ってやる。(これまで以上の進化は見せられた?)進化してるのか、劣化してるのか。最初の頃はイメージ通りっていうか、オレとカズさんならこれぐらいできるだろうっていう感じだったけど、いつの間にかハードルが上がって、お客さんのなかの幻想が膨らんでるから。オレはそれに勝てるまで、カズさんと死ぬまで闘い続けるよ」
【カズの話】一年前、W-1を作ったとき、近ちゃんとも同じ思いで、W-1を世界で一番の団体にしようって決めたんだ。あれから一年、その一年を、進化した一年を、今日のお客さんに見ていただいたことを、すごく嬉しく思う。でも、まだこれからだ。マジメだぞ。ウソじゃない。みんなでW-1を世界一の団体にしてやる」
◇第7試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ初代王者決定トーナメント1回戦/無制限1本
○船木誠勝(3分50秒 レフェリーストップ)XTAJIRI
※スリーパーホールド
【船木の話】「(毒霧を)食らっちゃいましたね。もう食らったことに対しての負けは認めます。試合に勝ったけど、勝負には負けちゃいました。アレはホントに悔しかった。蹴ってる最中に来るとは思わなかった。たぶんアレだけおそらく練習したんでしょうね。散々、霧を用意してましたからね。いつ切れるのかなと思って。かなり急ぎましたよ。時間を与えればどこかから入手しますからね。外、リングの下、もしくは誰かと手を組んで、セコンドにもたせてる可能性もあるから。できるだけ早く(仕留めた)。あそこまでこだわってきたら、何も言えないですよね。いつも通りの攻撃を出しました。最後の最後も悪あがきで口から血みたいな霧を吐いて倒れていきましたからね。ホントに自分を崩さない。ある意味で感心してます。プロレスは表と裏があって、闘いの部分とエンターテインメントの2つがあります。自分は闘いの部分を30年歩いてきて、今があります。(TAJIRIは)最初は闘いだったかもしれないけど、WWEに行ってから自分なりのプロレス像、エンターテインメント性で世界に通用した。そこで横文字のTAJIRIになって帰ってきた。お互いかかえてるモノは大きいと思います。ただあまりにも違う。
水と油って言うんですか。別物に思われてるけど、実はプロレスは両方にあるもんで、表と裏、光と影、A面とB面、いろんな意味で混ざり合ってできてる。そういう意味で彼を否定するって気持ちは心の底にはないです。でも、彼と闘うんであれば、やっぱり今まで自分が歩いてきたモノをぶつけるしかない。そこはこっちは譲れないです。じゃなきゃ闘いにならない、試合にならない。ただここまで霧にこだわるのは1つのプロフェッショナル。ホント感心しました。翻弄されて終わったっていうのが実感です。彼はプロレスはスポーツじゃない。ケンカなのか、殺し合いなのか、エンターテインメントなのか。そこで自分に挑戦してきた。自分は世間と通じてるプロレスの入り口ということで、闘い。闘いがプロレスの入り口。じゃなければ、人と人がリングに上がって試合をしない。そこは強調してこれからもやっていきたい。ベルト、明日、先輩の野上さんに勝って、必ず準決勝、ここでやります。体調も上がってきました。1つベルトを落としたことで逆に気持ちに力が入ってきました。1つ持って、もう1つっていうのは重かったのかなって。2つのことを一緒にやるっていうのは。これで初戦勝ったから明日も勝って、決勝でも勝って、両国は武藤さんの30周年。自分がチャンピオンになってメインで武藤さんの挑戦を受けます。それが一番、武藤さんの30周年興行になるんじゃないですか」
【TAJIRIの話】「6月に移籍してきて、船木さんとの抗争が始まって、今日で小さいゴールを迎えた。最初が船木さんでよかった。正直、W-1来るまで一番やりたくなかったけど、最初が船木さんでよかった。やりたくないことをやり尽くした、駆け抜けた感というか。やっていくうちに今までまったくないタイプだったから、オレ、正直、未知の怖さがあった。どうしていいかわからなかった。でも、やって、らしくないことを言うけど、オレ自身、成長できた。なんか好きになっちゃった。今日、試合に勝ったけど、勝負に負けたって船木さんが言ってたみたいだけど、何でもいいです。なんかさっきタッグトーナメントやるとかスクリーンに出てたみたいだけど、オレ、船木さんと組みたいです。近くにいたい。あの人、カッコイイと思う。船木さんとの闘いを通して、1つ、超えたなって。らしくないこと言いますけどね。(毒霧が当たっても動きを止められなかったが?)1回食らったら、オレの負けって言ってたけど、あれはモヤに顔が触れただけだから、アレは食らわせたうちに入らない。アレが横噴射のミスト。もっと的確にいくかと思ったけど、もわ~んって感じだった。アレなら食らちゃう。アレは当てたうちに入らない。
でも、船木さんとの闘いを通して、そういう新しい発想も出たし、いろいろ学ぶことがあった。最後のスリーパー、これまで食らったプロレスのスリーパーと違うわ。頸動脈が的確にびしってくる。これが格闘技の本当の絞め技なんだなって思いましたね。お互いいい意味でカルチャーショックというか、刺激を受けた。A面B面とか言ってました? プロレスには2面性がある。それをやり尽くしてきた者同士で…1本そろってカセットテープ。対局なようで背中合わせのような気がしました。船木さんもAKIRAさんと近いモノがある…向こうはどう思ってるか知らないですけど」
◇第8試合◇
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ初代王者決定トーナメント1回戦/無制限1本
○KAI(23分40秒 片エビ固め)X征矢学
※スプラッシュプランチャ
(試合後、征矢を抱き寄せて健闘を称え合った)
KAI「これまでのことナシでいいだろ。今日はありがとう!そして、9月8日、無事、旗揚げ1年を迎えることができました! 応援ありがとうございました! あしたの名古屋も勝って準決勝も決勝も勝って、必ずトーナメントに優勝したいと思います! それでは最後に、誰が何と言おうと×3、WRESTLE-1初代王者に輝くのは俺だ!」
【KAIの話】「リング上で言った通り、征矢といろいろあったけど…まあ、いまもいろいろあるかもしれないけど、オレのなかでは今日もう、いままでのことは忘れて。1回戦勝ち進んだから、明日の名古屋も勝って、後楽園にまた戻って来て、準決勝、決勝も勝って、必ず優勝する。この一年、W-1を応援してくれたファンのため、そして自分のためにも、初代王者にならないといけない。誰がなんと言おうと、W-1の初代王者になるのは、オレだ。(すべてを清算するような燃焼できる闘いだった?)試合が終わったあとに直感で感じたので。ほかの人がどう思うかは知らないけど、オレのなかではもういままでのことは忘れて。魂と魂のぶつかり合いですよ。会話なんかしない。肉体と肉体をぶつけ合って、ちょっとでもアイツのことが分かったように思う。自然とそう思えました」
【征矢の話】見ての通りだ。1回戦負けだ。ただな、ここで立ち止まるわけにも、腐るわけにもいかねえんだ。初代チャンピオンにはなれないかもしれねえけど、初代チャンピオンに挑戦することはできるだろ。確かに初代チャンピオンというのは一人しかなれないプレミアムなものだけど、それでベルトがなくなるわけじゃない。これからいくらでもベルトを狙えるチャンスはあるだろ。あと、トーナメントに、デスペラードからのスパイ、エントリーしてんだろ? 名乗り出るまで、2、3日の猶予を与えてやる。いるなら出て来い。オレは知ってるんだぞ。名乗り出てこないなら、オレからいくぞ。オレはあきらめねえぞ。2代目、3代目のチャンピオンを狙ってやる」
WRESTLE-1の初代王者決定トーナメントが21日の金沢大会から開幕、金沢大会では稔が稲葉、河野が黒潮、AKIRAが浜を降して2回戦に進出する。
後楽園大会では、まず中之上と児玉が対戦し右腕攻めで主導権を握った児玉がトラースキックからコークスークスクリュームーサルトで3カウントを奪い2回戦に進出。
大和vs吉岡は足攻めで大和が主導権を握るも、吉岡も右腕攻めで反撃、後半から吉岡はトルベジーノからハイキックで勝負に出るが、大和はエクスプロイダーからジャーマンで反撃する。
吉岡はスワントーンボムを投下するが、大和は剣山で迎撃すると頭突きで黙らせ、ラリアットからのノーザンライトボムで3カウントを奪い2回戦に進出する,
カズvs近藤の246対決は、カズがキングコングラリアット封じを狙って徹底した右腕攻めを展開、しかし近藤もDDTから徹底した首攻めを展開して反撃する。
カズはジャーマンを繰り出すとファイナルカットを決めるが、エプロン上の攻防で近藤がキングコングラリアットを炸裂させる。
カズもパワープラントで応戦するが、近藤はカナディアンパイルドライバーからキングコングラリアットを炸裂させ、最後はハンドスプリングを狙うカズの足にラリアットを浴びせてからキングコングラリアットを連発し3カウント、近藤も2回戦に進出する。
毒霧の是非から遺恨が勃発した船木vsTAJIRIは、船木がリングインするなりTAJIRIは毒霧を噴射、船木は間一髪かわしてからキックを浴びせるが、TAJIRIは毒霧をまたしても噴射し船木はかわすという展開が続く。TAJIRIの毒霧をまたかわした船木は浴びせ蹴りからハイブリッドブラスターを狙うが、TAJIRIは毒霧を噴射、しかし直前で気づいた船木が突き飛ばしたためダメージは軽微に終わり、ハイキックからハイブリッドブラスターを決めるが、カバーに入るところでTAJIRIは毒霧を噴射すると、また船木がかわしてからチキンウイングフェースロックで捕獲しスリーパーへと移行、TAJIRIは天に向けて毒霧を噴射しながら失神しTKOで船木が勝利、2回戦に進出する。
メインはエース争いから対立が生じたKAIと征矢が対戦。場外戦でワイルドチョップを繰り出した征矢は場外ボディースラムから腰攻めを展開して先手を奪うが、ワイルドスクラップ狙いはKAIが背後に着地してフライングヘッドシザースで征矢を場外へ追いやってからトペを発射する。
リングに戻ったKAIはLATを狙うも阻止した征矢はフライングワイルドボンバーを炸裂させるが、串刺しワイルドボンバーはフロントハイキックで迎撃したKAIはトラースキックからLATで突き刺す。
勝負と見たKAIはスプラッシュプランチャを狙うが、阻止を狙ってコーナーへ追いかけ頭突き合戦を展開、征矢が落ちてKAIが競り勝ったに見えたが、コーナー上のKAIが頭を押さえてうずくまると、これを逃さなかった征矢が下からワイルドボンバーを炸裂させ、雪崩式ブレーンバスターからスピアー、ワイルドスクラップからデスバレーボムと畳み掛け、ワイルドボンバーを狙うが、ブロックしたKAIは延髄斬りを放ち、すぐ立ち上がった征矢もワイルドボンバーを炸裂させる。
再度のワイルドボンバーをかわしたKAIはLATからスプラッシュプランチャを投下するも、剣山で迎撃した征矢はワイルドボンバーを炸裂させるがKAIもラリアットを放ったため相打ちとなり、頭突き合戦からKAIが垂直落下式ブレーンバスターで突き刺すと、トラースキックから延髄斬り、ラリアットと畳み掛け、LATからスプラッシュプランチャを投下して3カウント、KAIが2回戦に進出する。
試合後は両者が握手を交わして和解となり、征矢がKAIにエールを贈って幕となった。
またレネ・デュプリの緊急帰国で3人だけとなったデスペラードは武藤、Novus連合軍4人とハンディ戦で対戦する。連合軍は河野に集中砲火を浴びせ、武藤がシャイニングウィザードから足4の字固めで追い詰めるが、KAZMAの低空ドロップキックを膝に受けてしまうと武藤は一気に失速、ここからデスペラード勢が武藤の膝に集中砲火を浴びせ、最後は河野の足4の字固めで武藤はギブアップとなった。おそらくだが武藤自ら破れたのはWRESTLE-1になってから始めてだと思う。
武藤からギブアップを奪ったことで勢いを増した河野らデスペラード、武藤を破った河野が王座に最も近いのか?
またデビュー30周年を前にして膝の不安を露呈した武藤は大丈夫なのか?