新日本プロレス
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デビュー20周年を迎えた永田裕志はまだまだ“現在進行形”
新日本プロレス「永田裕志デビュー20周年記念興行 Blue Justice IV ~青義凱旋~」をSAMURAI TVのサムライブで視聴、メインは主役である永田がNOAHの秋山準、DRAGON GATEの望月成晃と組んで中邑真輔、オカダ・カズチカ、高橋裕二郎組と対戦、試合前には裕二郎がマイクを持って「永田さん20周年おめでとうございま~す。下も詰まってるし、そろそろ引退してくれよ/腐りかけと俺らのレベルの違いを見せてやるよ。これマジ。」と辛口な激励をして館内を凍りつかせたが、試合では裕二郎がラフを駆使して永田を充分に苦しめていた、G1最終戦では裕二郎が永田に完勝を収めたが、ダテにデカイ口を叩いているわけではないというものを充分に見せつけ、またオカダも先発を体格差を生かして永田を攻めるなど、時の勢いというものを永田を見せつける。しかし永田は時の勢いに対応できるキャリアがある、裕二郎に対して強烈な張り手を浴びせれば、オカダのレインメーカーに対して白眼式腕固めで切り返すなど、“永田裕志は賞味期限切れではない、まだまだ現在進行形だ!というものをアピールする、そして今回はCHAOS勢が永田に激励するかのように集中砲火を浴びせたため、秋山や望月が敢えて控えに周っていたが、秋山は中邑とグラウンドの攻防を展開すれば、望月も中邑とキックで互角以上に渡り合うなど見せ場を作る、最後は望月の三角蹴り、秋山の顔面ニーの援護を受けた永田が裕二郎を垂直落下式ブレーンバスターからバックドロップホールドで3カウントを奪い勝利、20周年を自らの勝利で華を添えた。
試合後にデビュー20周年記念セレモニーが行われ、注目の藤田和之が師匠格である馳浩衆議院議員と一緒に登場、テレビ解説を務めていた中西学もリングに登場してチームJAPANの三人が揃った、藤田は現在ではフリーとして新日本とは冷戦関係であるIGFのリングに上がっているが、今回はあくまで個人として永田を激励に駆けつけた、永田も藤田、そして中西や今回来場しなかったケンドー・カシンもアントニオ猪木や新日本プロレスの都合に振り回され、現在では別々の道を歩んでしまったが、今日限りは冷戦など関係ないのかもしれない。
前日のブログでは“目指せ!新日本プロレスのミスタープロレス”と書いたが、永田は充分新日本プロレスのミスタープロレスではなくプロレス界全体のミスタープロレスになりつつあることを感じさせ、気持ちでは負けてないことを見せてくれた20周年だった。
そして現在進行形の新日本プロレスの流れは桜庭和志と柴田勝頼の迎撃に名乗りを挙げた井上亘と高橋広夢が第1試合で対戦(タマ・トンガの欠場でまたカードが変更になったという)、試合は広夢の攻めを井上が受け流す展開が続いたが、井上が勝負を狙った逆エビを井上が必死で耐え反撃するなど奮戦、試合はジャーマンで井上が勝利となったが二人の気合が充分に伝わった試合だった。
またセミの真壁刀義、天山広吉、小島聡、田口隆祐vs鈴木みのる、ランス・アーチャー、ハーリー・スミス、TAKAみちのく戦では、真壁がTAKAにキングコングニーを狙ったところで、連日乱入し真壁を襲っている真霜拳號がまた乱入し真壁を襲撃、真壁はラリアットで蹴散らしたつもりが、そのまま会場外へと消えてしまい、その間に天山がランスのダークデイズからスミスのシャープシューターに捕まりギブアップとなってしまった。
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永田裕志デビュー20周年、目指せ!新日本プロレスの“ミスタープロレス”
永田裕志が今年デビュー20周年を迎える、自分が永田を生で初めて見たのは1993年6月10日奈良県立橿原市体育館、永田は前年の10月デビューで当時はデビューしたばかり、永田は第2試合でワイルド・ペガサス(クリス・ベノワ=故人)と対戦しいいところなく敗れた、当時のヤングライオンはデビューしていきなりSGタッグリーグ戦で藤波辰爾のパートナーに抜擢された中西学、スーパージュニアに参戦した大谷晋二郎、藤原組に出向いて藤原喜明と対戦した石澤常光が注目を集めており、永田は注目を集める存在ではなかった。
その永田が頭角を現し始めたのはUWFインターナショナルとの対抗戦から、1995年9月、横浜アリーナ大会で長州力のパートナーに抜擢された永田は安生洋二、中野龍雄組と対戦し、長州に認められて対Uインターの先兵として活躍、ヤングライオン杯は制覇できなかったが当時提携していたWCWへ海外武者修行に出発、1998年8月8日大阪ドーム大会に帰国し、凱旋マッチで若手だった藤田和之と組んで小島聡、中西学組と対戦、この試合も自分が生で観戦した試合だったが、試合は藤田が小島のラリアットでフォール負けを喫したものの、小島と中西相手に引けを取らないなど1年前とは違うというものを充分に見せ付けた、永田は9月23日の横浜アリーナ大会で蝶野正洋が返上し空位となったIWGPヘビー級王座の決定戦に抜擢されスコット・ノートン戦に抜擢され、試合は敗れたものの高い評価を受けた、ここから永田のミスターIWGPとしての道が開けたといっても過言ではないと思う。
2002年4月に永田はやっとIWGP王者となったものの、新日本プロレスは橋本真也や武藤敬司が退団、そして永田を後押ししていた長州までオーナーであるアントニオ猪木を批判して退団、新日本の内部の乱れが露呈するなど“暗黒期”へと突入、王者となった永田も猪木が推進していた格闘技路線に借り出され「INOKI BOM-BA-YE 2001」ではミルコ・クロコップと総合ルールで対戦するが、ミルコのハイキックを食らって1RTKO負け、このときの永田はファンからは「責任を取ってIWGP王座を返上しろ!」とバッシングを受けたが、それでも永田は橋本が記録した防衛記録9を破って10度の防衛記録を達成、その中で自分のベストバウトは2002年12月10日大阪府立体育会館での村上和成戦、魔界倶楽部に属していた村上は永田を大流血に追い込んだ、だが永田は白眼式腕固めで村上を捕獲、真っ赤に染まった永田の顔に白眼・・・試合は永田がリストクラッチ式エクスプロイダーで6度目の防衛に成功したがキラー永田の真髄を見た試合でもあった。
永田はその後IWGPから遠ざかるも、棚橋弘至と組んでGHCタッグ王座、ケンドー・カシンと組んで世界タッグ王座を獲得するなど他団体での存在を発揮し、また格闘技路線に借り出され2003年12月31日「INOKI BOM-BA-YE 2003」でエメリヤーエンコ・ヒョードルと対戦して1RTKO負け、ヒョードル戦の敗戦は前日まで永田の相手がヒョードルかアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラになるかわからなかったため、ある意味永田にとって不運な部分もあり、すぐ1月4日の東京ドームでは秋山準の保持するGHCヘビー級王座に挑戦して敗れるなど、暗黒期と言われた時代の永田は損な役回りを受けることのほうが多く不遇な時期だったと思う。
新日本プロレスも猪木体制からユークス体制となり2007年のNEW JAPAN CUPを制覇した永田は4月の大阪府立体育会館でIWGPヘビー級王者となっていた棚橋に挑戦し王座に返り咲いた、この試合はスカパーのPPVで見ていたが、永田にはやっぱりIWGPがよく似合うと思ったことはなかった。
そして現在・・・全日本プロレスでは全日本ファンからブーイングを浴びることでアウウェイを楽しむようになり、TAJIRIとの抗争では敗れたときのマニュフェストとして東金市で自らかくし芸大会のハナ肇を彷彿させるいような銅像になったり、NOSAWA論外やMAZADAと組んだ際には東京愚連隊のコスチュームで登場し、またG1特訓ではナガダンスをマスターするなど、天龍源一郎のような粋なレスラーになりつつあるような感じがする、これは自分の願望でもあるが永田は新日本プロレスの“ミスタープロレス”であって欲しいと思う。
最後に永田裕志選手“デビュー20周年”おめでとうございます!
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“野人”中西学が11月の京都大会での復帰に向けて動き出した!
中心性脊髄損傷で長期欠場している新日本プロレスの“野人”中西学がマスコミに相手に公開練習を披露し、11月に予定されている京都KBSホール大会での復帰を希望していることを明かした。
中西は昨年6月4日、京都KBSホール大会で井上亘のジャーマン・スープレックスを受けた際に首を負傷、そのまま動けなくなり救急車で病院に搬送、“中心性脊髄損傷”と診断され以降欠場となり、中西本人も当初はベットから動けない状態となっていた。しかし頚椎を手術した結果起き上がれるぐらいにまで回復し、リハビリを続けながらJ-SPORTSでの新日本プロレス中継でTV解説を務めるなどしていた。
11月の京都大会は正式発表ではないし(ほぼ内定しているそうだ)、中西の復帰も中西本人は「頚椎は100%回復している」とコメントしているが新日本の判断次第ではどうなるかわからない、わかるのは中西本人は復帰に向けて動き出しているということだ、中西は9月9日東金で開催される「永田裕志デビュー20周年興行」でSAMURAI TVでの生中継でゲスト解説を務める予定であることから、復帰に向けてなんだかのコメントがあるのではと思う。 -
中邑真輔に続き“暗黒期”を経験した真壁刀義、井上亘が名乗り!
今週発売の週刊プロレスで新日本プロレス参戦を表明した桜庭和志、柴田勝頼に対し、中邑真輔に続いて真壁刀義、井上亘が反応を示し、真壁と井上は一歩前へ進んで桜庭、柴田迎撃に名乗りを挙げた。
桜庭が活躍してきたPRIDE全盛期の新日本は“暗黒期”と呼ばれた時代、トップから外されていた真壁と井上はその中で必死に生き抜き、柴田が新日本を去ってから7年間、真壁はヒールとして台頭して新日本のトップへ上り詰め、井上はジュニア戦線で活躍しヘビー級へと転向した。真壁にしろ井上にしろ暗黒期を生き抜き、新日本に残って頑張ってきたとい意地があるのではと思う。
菅林直樹社長は「現場はNOの雰囲気だった」とコメントしてきたが、暗黒期の経験してきた人たちは、反応はそれぞれだろうが意地というものがある、その中で中邑や真壁、井上が拒絶するのではなく意地を示してやりたいという気持ちがある、菅林社長は「暗黒期に戻るのでは」と懸念しているが、暗黒期を経験しているからこそ逞しさがあると思っている。
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対桜庭、柴田に中邑真輔が反応を示した!そして藤田和之が新日本に来場へ・・・
中邑真輔がデイリースポーツで新日本プロレスに参戦表明をした桜庭和志と柴田勝頼に関して「ほかのレスラーができなかったことをやった。やってきたことはエポックメーキングになった。その感覚が面白い。形のなさ、フワフワした感じは大好き」「喧嘩売りに来ましただと?勘違いするな、買って下さいだろ!」とコメントし整合性もないし、あんまり主張も見えない。何がどうしてケンカなのか言ってよ。次のビッグマッチ(神戸)に主張しに来い」とアピールした、桜庭と柴田は9月23日の神戸大会に来場することを示唆しているが、それに対する牽制と見ていいだろう。
菅林直樹社長は「現場は完全にノーという雰囲気です」と桜庭、柴田参戦に関しては選手全員が否定的だというコメントを残しているが、自分は誰もが全員否定ではないだろうと思っていたが、「昔を越えて何が悪い」「プロレスこそ一番スゲエんだよ!」と叫んでいる中邑にとってはPRIDEでグレイシーハンターとして一時代を築いた桜庭、かつて競い合ったライバルである柴田は美味しい相手のはず、また中邑もMMAも経験してアレクセイ・イグナショフとも対戦しているだけに自身の経験も生かされる、それを考えると中邑が反応してもおかしくない。
また今日の東京スポーツでは9月9日東金で行われる永田裕志デビュー20周年記念興行にIGF王者である藤田和之が来場することを示唆した、藤田の来場はIGFのサイモン・ケリー渉外担当が新日本批判を再開したことで、“永田を襲撃して新日本とIGFとの対抗戦の扉を開くのでは”と思われているが、藤田はIGFの王者でエースだが、立場的には所属ではなくあくまでフリー、また澤田敦士や鈴川真一ら若い選手らと違って大人的な考えでもあることから、サイモン氏の尻馬に乗って浮き足だった行動は取るとは思えない、最近の永田のあり方には批判的なコメントを残しているが、あくまでかつての先輩である永田を激励に留めるのではと思うし、新日本に参戦するのではればIGFとの関係はクリーンにしてから参戦するのではと思う。(お詫び FREEDOMS大阪大会観戦記の完成が自身の都合で遅れております、今週中に更新しますので申し訳ありません)
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桜庭、柴田参戦に選手達が不快感。菅林社長は“暗黒時代の再来”と懸念も・・・
新日本プロレスが9月23日の神戸大会のカードを発表、IWGPヘビー級王者の棚橋弘至にNOAHの丸藤正道が挑戦することを発表した、G1覇者のオカダ・カズチカ挑戦権をキープしたままでは来年の1月4日の東京ドームまで挑戦は先送りしたことで、棚橋はG1公式戦で敗れ挑戦をアピールされている丸藤の挑戦を優先することになった。
前日の両国大会で参戦をアピールした桜庭和志、柴田勝頼に関して菅林直樹社長が「私が知ったのは、両選手が帰ったあとだったんですけど、試合後に一部の選手から非常に強い口調で『G1の舞台に彼らは何をしに来たんだ!?』というふうに聞かれました。彼らの参戦については、現場は完全にノーという雰囲気です。私個人の意見としては、『彼ら2人が新日本のリングで闘う姿を見たい』という気持ちもあるんですけど、いまの新日本プロレスのリングで格闘技もどきの中途半端なプロレスをやるつもりはありません。正直、『また暗黒時代に戻るんではないか?』というトラウマも少し残っています。彼らがどういうつもりで来たのかは、まだはかりかねますが、現時点ではまだ何も進んではおりません。彼らは一流の格闘家でありますけど、新日本プロレスは一流のプロレスラーしか上がれないリングだと思っています」「私の個人的な意見としては、先ほども言いましたけど、2人が闘う姿を見たい反面、この10年間、いまの選手たちと苦労してきましたので、そういう選手の気持ちも踏まえたいなとは思います。ただ、ケンカを公然と売られたわけなので、現場の選手の感情をもう少し確認しつつ、会社としても協議して行きたいとは思いますけど、昨日来てすぐ『参戦ですよ』というわけには行かないと思いますね」と菅林社長個人は歓迎したいけど、現場サイドが不快感を示しているため、簡単に参戦とはいかないという見解を示した。選手達からしてみればG1という大舞台によそ者と出戻りが上がり美味しいところを持っていくのは確かに面白くないが、G1最終戦の両国大会は1999年に全日本プロレス、2000年に魔界倶楽部、2002年に藤田和之率いる猪木軍との抗争が勃発するなど、新しい展開のスタートの場であることから、選手達が不快感を示しても、新日本の新しい展開はもう始まっているのだ
菅林社長は“暗黒時代のトラウマ”という表現を使ってきたが、創始者であるアントニオ猪木の強権発動により、永田裕志を始めとした選手たちが総合格闘技「PRIDE」などに借り出されて敗れ、新日本自体も大きく傾いてしまった暗黒時代、現在はユークスそしてブシロードによって再生することが出来たが、菅林社長にしてみればせっかく“再生したものをまた壊したくない”という気持ちはわからないでもない。
しかし、いつかは過去である“暗黒時代”というものに向き合わなければならないし、中邑真輔がフレーズの一つとして使っている「昔を越えて何が悪い」と発言しているように、暗黒時代という過去を越えないことには未来というものを掴めないのではないのではないだろうか・・・、そういった意味では新日本は過去を向き合い、越えなければいけない時期に来たのかもしれない。 -
オカダ・カズチカが苦しさの中から勝ち得たG1制覇、そして新日本が投下した超特大爆弾は桜庭和志と柴田勝頼
2012年のG1 CLIMAXもいよいよ最終戦の両国大会、PPVで観戦となったが、新日本をPPVでリアルタイムで見るのは3月4日の後楽園大会以来である。
まずBブロック、ここまで勝ち残っているのは8点で真壁刀義、オカダ・カズチカ、内藤哲也、ランス・アーチャー、中邑真輔の5選手、期待の大きかったオカダはアーチャーには勝っているものの内藤、中邑に敗戦していることから、3人が負けてオカダが真壁に勝たないことには決勝進出は難しい状況、条件的には中邑とオカダに勝っている内藤が有利かと思われた、まずアーチャーはMVPに敗れ、中邑は天山広吉、内藤は後藤洋央紀に敗れ脱落、Bブロック公式戦の中ではベストバウトは天山vs中邑戦、試合は中邑のボマイエとナックルをヘッドバットで迎撃した天山がTTDからの天山プレスで勝利、天山は中邑に何度も煮え湯を飲まされてきただけに今回の勝利はG1以上のものがあったと思う、内藤vs後藤戦は、試合中に膝を何度も押さえるなど内藤の膝は最悪の状態、それがたたって敗戦となって脱落となったが、長期欠場は避けられないといったところ。そして真壁vsオカダは事実上決勝進出決定戦となってオカダがレインメーカーで勝利で決勝進出となった
Aブロックは棚橋弘至が10点で単独トップで丸藤正道、鈴木みのる、カール・アンダーソンに絞られたが、棚橋が有力かと思われたがアンダーソンは丸藤には敗れているものの鈴木を破っている、もし棚橋に勝てば同点ながらも決勝進出となるだけにアンダーソンの可能性も否定できなかった。丸藤は矢野、鈴木は永田に敗れ脱落、矢野vs丸藤は矢野がNOAHにないタイプの選手だったこともあって、矢野ワールドに翻弄されすぎて丸藤が自分の試合をさせてもらえなかった、しかし公式戦で棚橋を破っていることからIWGPへの挑戦権はしっかりキープ、目標はとりあえず達成したといったところだろう。棚橋vsアンダーソンは棚橋の膝殺しで主導権を奪ったアンダーソンが、棚橋のハイフライフローを剣山、スリングブレイドをガンスタンで迎撃し3カウントを奪い決勝進出、外国人選手の決勝進出は1992年第2回のリック・ルード以来の20年ぶりとなる。
そして試合終了後にはオレンジ色のマスクを被った謎の男が現れ、何事かと思えばLaughter7所属で元新日本プロレスの柴田勝頼がリングに上がり「元新日本プロレスの柴田です。ケンカしにきました。パートナー連れてきました」と宣戦布告すると、マスクマンの正体はLaughter7主宰である桜庭和志と判明、「ここのリングが気になるので試合がしたいです」と桜庭と柴田が新日本参戦を表明した。
桜庭が新日本に上がるのは16年ぶり、そして柴田が古巣である新日本のリングに上がったのが約7年ぶりとなる、二人は昨年大晦日の「元気ですか!」でIGFの澤田敦士、鈴川真一とタッグで対戦、その後はDREAMがFEG崩壊の余波を受けて開店休業になったことで二人の去就がわからず、桜庭に至っては青木真也との試合で引退するのではと言われていたが、IGFではなく新日本参戦とは驚いてしまった。しかし柴田の存在は中邑だけでなく、同じ三重県出身で高校時代同級生で共にレスリング部を立ち上げた仲である後藤にとってもいい刺激材料になることだけは間違いないだろう。
メインの決勝戦はオカダvsアンダーソンはアンダーソンがレインメーカー潰しのために右腕殺しを展開して先手を奪ったが、嫌がったオカダが流れを変えて得意の首殺しで主導権を握る、オカダはG1に入ってからパターンが読まれてきたのか公式戦では苦しい試合が続いてきたが、こういった大試合となると真価を発揮する、アンダーソンも外国人トップだけでなくスコット・ノートンやジャイアント・バーナードもなし得なかったG1制覇へ大きな期待がかかる、終盤ではアンダーソンはガンスタンを決め、バーナードドライバーという新しい引き出しを見せたが、背後へのドロップキック一発で流れを変えたオカダがレインメーカーで3カウント奪い勝利、オカダにとって余裕のレインメーカーではなく苦しい中での戦いだったが、その末に勝ち得た優勝はオカダにとっても大きかったし、また敗れたアンダーソンも準優勝だけでもノートンやバーナードでもなしえず、またIWGP王者である棚橋を破っての決勝進出だっただけに、立派な外国人エースになったことを認められたG1だったと思う。
試合後にオカダに代わって外道が優勝スピーチを述べたが、IWGP挑戦権はすぐに行使せず、2013年1月4日の東京ドーム大会で挑戦することをアピールした、棚橋vsオカダが既に2度対戦していることから、乱発しすぎると鮮度が落ちるという懸念もあり、また今年の東京ドームでは非難を受けたことを考えると非難を受けた自分がドームのメインに立ったというものをアピールしたい気持ちというのもあったのではないだろうか・・・
新日本はIWGP王者は棚橋なれど、オカダは新日本の今後の鍵を握る重要な存在となった、金の雨を降らせるレインメーカーの価値は落ちないどころか赤丸急上昇である。 -
G1仙台大会で絶賛の名勝負!鈴木みのるvs丸藤正道
G1 CLIMAX22も折り返し地点、仙台大会をSAMURAIで視聴、注目はセミにラインナップされた鈴木みのるvs丸藤正道、前にも書いたとおり二人の対決は8年ぶり、8年前は鈴木が勝ったものの互いに認め合った二人はタッグを結成しGHCタッグ王座を奪取、また鈴木自身も丸藤をパンクラスの道場へ招きスパーリングだするなど、丸藤にとって鈴木はもう一人の師匠的な存在でもあるある。
序盤は互いにリストロックの攻防から出方を伺って先を読み合う攻防を展開、、空中から攻める丸藤に対し、陸で迎え撃つ鈴木といったようで、また互いに駆け引きを楽しんでいるかのような試合だった。終盤は鈴木が丸藤の動きを良く見切っており、最後の鈴木がタイガーフロウジョンとの攻防を制しゴッチ式パイルドライバーで3カウントを奪い勝利、この試合で丸藤の一瞬の隙を突くプロレスは鈴木によって得たものであると改めて実感させられた試合だった。
試合後は鈴木の方から握手を求め、丸藤も握り返し拳をぶつけ合ったが、鈴木は認めたものでしか握手を求めないだけに、8年ぶりに再会してみて改めて丸藤の成長ぶりを認め、またG1を抜きにすて自身も楽しめたということで満足できた試合だったのではと思うし、丸藤も敗れはしたが自身のプロレスを再認識した試合だったのではないだろうか・・・仙台大会のもう一つのベストバウトは天山広吉vs後藤洋央紀戦、首に古傷を抱える天山にとって後藤の牛殺しは悪夢的な技、序盤から後藤のラリアットを受けた天山が一気に失速し、後藤が首攻めから一気に試合の主導権を握る、天山がTTDを狙うと後藤は過去の試合で決定打になっていた牛殺しで切り返すが、今回は決定打で使われなかったのは天山にとって唯一の救いだった。後藤の首攻めに耐え切った天山は顔面へのヘッドバットで流れを変えるとアナコンダバイス、アナコンダバスターからの天山プレスで勝利、天山にとってはやっと悪夢を払拭できた試合だったと思う。
G1もいよいよ横浜を終え、新潟、後楽園そして両国と終盤戦に差し掛かる。果たして誰が夏を制するか・・・ -
9年目の再戦・・・丸藤正道が頂点・棚橋弘至を降しIWGPに挑戦表明!
新日本プロレス「G1 CLIMAX22」大阪大会をニコニコ動画によるネットPPVで視聴、見たい試合は以前にも書いたとおりメインで行われたG1公式戦である棚橋弘至vs丸藤正道、自分は9年前の二人の対戦を生で見ていたこともあって、何年か先にまた見たいと思っていたが、9年後にやっと実現で会場も同じ大阪・・・これも因縁を感じてしまう。
試合の先手を奪ったのは棚橋、グラウンドでの足殺しで丸藤の動きを止めにかかるも、丸藤はエプロンを使ってのブレーンバスターからターザンジャンプ式顔面踏み付け、ネックツイスト、コブラクラッチ式三角絞めと首攻めで反撃する。
中盤からは丸藤が棚橋の一瞬の隙を突いて攻めれば、棚橋は丸藤の攻めを切り返すという閃きの攻防を展開するが、閃き合戦を制したのは丸藤、終盤で棚橋がスリングブレイドを決めて勝利を確信したところでハイフライフローを投下するが、その隙を突いた丸藤がジャンピング式の剣山で迎撃、ここで勝負と見た丸藤がトルネードキック、不知火、膝蹴りと畳み掛けてのタイガーフロウジョンで3カウントを奪い9年前の借りをしっかり返した。
試合後には丸藤がファンにIWGP王者から3カウントを奪ったことをファンにアピールし、新日本ファンのブーイングを煽り、そしてIWGP王座をかけてての再戦を要求した、G1の優勝を抜きにしても丸藤が王者である棚橋から3カウントを奪ったのは事実、挑戦の権利は当然ある。試合の全体的な感想は9年前の二人はもういない、リングにいたのはトップに立った二人だったということ。IWGPをかけた再戦はまた見たい。
もう一つ注目の試合である中邑真輔vsオカダ・カズチカはオカダが得意の首攻めで先手を狙うも、中邑は得意の膝蹴りで流れを変えていく、終盤は互いのフィニッシュであるボマイエとレインメーカーを狙っていくも互いに阻止しあう、しかしオカダが再びレインメーカーを狙ったところで中邑がヘッドバットで迎撃しジャンピングボマイエからボマイエで勝利、中邑の膝が優った試合だったが、パターンが読まれて来ているのか、G1に入ってから苦しい試合が続く。
内藤哲也vs真壁刀義は全体的に試合を支配していたのは内藤の方、真壁の左膝を痛めつけ主導権を奪うが、3日のオカダ戦あたりから内藤は足殺しに自信を持ち始めている。真壁はタフネスさを生かして内藤の攻めを耐え切りスパイダージャーマンからのキングコングニーで勝利、真壁もG1に入ってきてから元気がなかったのだが、白星を挙げることで波に乗ることが出来るか?
そしてG1も中盤戦に差し掛かるがAブロックは6点で高橋裕二郎とカール・アンダーソンがトップ、裕二郎は大阪大会では永田裕志、アンダーソンはシェルトン・ベンジャミンを降しているが、裕二郎はメキシコ遠征を終えてから自分のスタイルに確固たる自信を持ち、アンダーソンは外国人エースとしての自覚が出てきたのか・・・Bブロックは4点で後藤洋央紀、内藤、MVP、ルーシュ、オカダ、アーチャーと混戦、最後までまだわからないといったところだ。 -
G1 CLIMAX開幕!夏男たちが次々と敗れる波乱のスタート!
いよいよ新日本プロレスの熱い夏「G1 CLIMAX」が開幕、今年のG1も開幕から波乱・・・ではなく過去の“夏男”が次々と敗れて、新世代の台頭を感じさせる開幕戦となった。
第1試合では2008年度の覇者である後藤洋央紀がルーシュに、第3試合では2001年の覇者である永田裕志がカール・アンダーソンに、第4試合では2009年の覇者である真壁刀義がランス・アーチャーに、第5試合では2010年度覇者である小島聡が丸藤正道に、第6試合では2003、20044、2006年と三度に渡って優勝してきた天山広吉がオカダ・カズチカに、セミでは昨年度覇者である中邑真輔が内藤哲也にと、過去の夏男が揃って黒星発進となった。永田vsアンダーソンやオカダvs天山を見ると、永田は攻めながらもアンダーソンに一瞬の隙を突かれて敗れ、天山はアナコンダバイスでオカダを追い詰めるもレインメーカーの仮面を剥がすまでには至らず、最後はレインメーカーの前に完敗、アンダーソンやオカダの成長もあるのだろうが時代を感じさせる試合でもあった。
開幕戦のベストバウトをあげるとすれば一つは小島vs丸藤、試合は小島が丸藤の古傷である首攻めを中心として主導権を奪いパワーでねじ伏せにかかったが、丸藤が蹴りを中心として流れを変えスピードを生かして小島の一瞬の隙を突くなどして応戦していたが小島のパワーの前に主導権を奪えない、丸藤がエプロンに立ったところで小島が見えない角度でのラリアットを放って場外へ落ちたシーンはヒヤリとしたが、打撃戦に持ち込むところで小島の突進を誘った丸藤がウラカンラナで勝利、苦しい試合だったものの最後は丸藤の閃きが優った試合だった。
セミの内藤哲也vs中邑真輔は、中邑が上から目線でプレッシャーをかけていくが、内藤が前回中邑に勝ったというものもあったのか中邑に対しては自信を持ったということなのか、余裕を持ち落ち着いていたという感じだった。終盤には中邑がラッシュをかけてボマイェを狙ったが内藤がカウンターの浴びせ蹴りからの裏投げを初披露、これは中邑も読めていなかった、完全に主導権を奪った内藤は中邑の動きを読み切り、最後は背中へのスターダストプレスで3カウント、新たなる引き出しだけでなく中邑に対して絶対な自信を持った内藤の完勝だった。
夏男が次々と敗れるなか、唯一勝ったのは2007年度覇者の棚橋弘至、棚橋はメインで元WWEのシェルトン・ベンジャミンと対戦、ベンジャミンはレスリングではブロック・レスナーを指導したのもあってレスリング技術や跳躍力を生かして棚橋から先手を奪う、棚橋も初対戦というのもあったのか相手の出方を伺っていたが面食らったと思う、試合は棚橋がスリングブレイドからのハイフラフローで勝利となったが、内容的にもIWGPヘビー級王座をかけてもおかしくない試合だった。
開幕から棚橋以外の夏男が敗れ、オカダと内藤など新世代が新しい夏男から頂点を目指すといった印象を受けた開幕戦だった、果たして今年の夏男は誰だ! -
飯伏幸太がロウ・キーを破ってIWGPを奪還、武道館でのケニー・オメガ戦は二冠戦に!
新日本プロレス7月29日後楽園ホール大会をSAMURAIのニアライブで視聴、ダブルメインイベントの第1試合であるIWGPジュニアヘビー級選手権(王者)ロウ・キーvs(挑戦者)飯伏幸太は、序盤はロウ・キーが飯伏の古傷である左肩や、掌打やブラジリアンキックなど多彩な打撃で飯伏の顔面を攻めるに対し、飯伏も多彩な空中戦で反撃、両選手とも同タイプだが打撃ではロウ・キー、空中戦では飯伏といった感じだった。終盤では互いに技を読みあっていたものの、ロウ・キーの方が疲れが目立ち始め焦っていたようだった。そしてダイタルウェブで勝負に出たロウ・キーはフェニックススプラッシュを狙うも、コーナーに登ろうとした際にフェニックススプラッシュにすべきかダイビング・フットスタンプにすべきかと迷ったのか一瞬躊躇してしまう、これが勝負の分かれ目だったのかロウ・キーのフェニックススプラッシュが自爆すると、飯伏がオーバーヘッドキックからのフェニックススプラッシュで3カウントを奪い王座を奪取、昨年9月の神戸大会直前で肩を脱臼し王座返上を余儀なくされたが、飯伏はその借りを新日本ジュニア最強の存在になりつつあったロウ・キーを破ったことでしっかり返した。
試合後はKUSHIDAがIWGPジュニア王座挑戦をアピールしたが、昨年9月の神戸では本来ならKUSHIDAが飯伏に挑む予定だったが飯伏の負傷欠場で流れてしまった経緯を考えるとKUSHIDAの挑戦は妥当といったところ、飯伏も8月17日DDTの武道館で行われるケニー・オメガとの一戦はもうひとつのベルトであるKO-DだけでなくIWGPもかけることが濃厚となっているだけに、いつ実現になるか、しかしDDT武道館での飯伏vsケニーはIWGPもかかることが濃厚となったが、試合としてのハクがつき、KO-DもIWGPと同格のベルトとして扱われることで権威が高まる、DDTの飯伏vsケニー戦も楽しみだ。 -
ブシロードにより高まる新日本プロレスのブランド力
「新日本プロレス×ブシロード戦略発表会2012(夏)」が行われた。
①『G1』スペシャルサポーターのDAIGOさんが登場!なんと“ロープ開き”も志願!?②史上最大のプロモーション!JR、東京メトロが『G1』で埋め尽くされる! 車体広告にラッピングバスも!
③8.12『G1』決勝戦が、テレビ朝日『Get Sports』枠内にて、当日深夜1:15より放送決定!!!
④カードゲーム『キング オブ プロレスリング』全貌が発表!! 本日よりアカウント受付開始!!
⑤40周年“入場テーマ曲CD”が12月にキングレコードより発売!! 矢野が10周年DVDを猛アピール!!⑥8月10~12日、あの『コミックマーケット82』に新日本が参戦!! 東京ゲームショウにも出店!!
⑦アマレス育成『ブシロードクラブ』発足!! 監督は永田裕志!! 第1号は早稲田の山口剛選手!!
⑧1.4東京ドーム大会前の1月2日&3日に『新春大プロレス祭り』開催決定!!
①~③はG1関連、④⑤は商品関連、⑥~⑧は今後の展開といった感じだが、全体的な感想はというと宣伝にここまでするかというのが率直な感想、今までの新日本プロレスではありえない宣伝内容といったところだ。
ユークス体制の新日本はここまでやらなかったのかというと組織的に限界があり、また猪木体制だとアントニオ猪木という名前と新日本プロレスという名前があれば客が入りスポンサーも集まるという考えで何もしなかった、しかし猪木と新日本という力にあぐらをかきすぎたせいもあって新日本のブランド力が低下してしまい崩壊寸前にまでおいやられてしまった。
現在はブシロード傘下となってしまったが、ブシロードがやっていることは自らの利益もあるが新日本プロレスというブランドをこれまで以上に高めようとしている、また新日本もある意味とんでもない力を手にしてしまったということなのだろうか・・・ -
G1 CLIMAX出場選手発表、注目は丸藤!見たい試合は棚橋弘至vs丸藤正道!
8月1日 後楽園ホールから開幕する『G1 CLIMAX 22~The One And Only~』の出場選手が発表された。
Aブロック
棚橋弘至
小島 聡
永田裕志
カール・アンダーソン
シェルトン・ベンジャミン
矢野 通
高橋裕二郎
丸藤正道
鈴木みのる
Bブロック
真壁刀義
天山広吉
後藤洋央紀
内藤哲也
MVP
ルーシュ
中邑真輔
オカダ・カズチカ
ランス・アーチャー
今年はROHから元WWEのベンジャミン、CMLLからルーシュが参戦するが、注目株はNOAHから参戦する丸藤、丸藤は本来2010年のG1に参戦する予定だったが、7月のDDT両国大会でのケニー・オメガ戦で負傷しG1出場を棄権、丸藤の代役にはIWGPジュニアヘビー級王者だったプリンス・デヴィットが参戦した、丸藤にしてみれば2年越しのG1参戦となる。
見たいカードとすれば2年前に実現できなかった棚橋vs丸藤、棚橋vs丸藤は9年前の2003年12月に大阪府立体育会館にて棚橋が保持していたU-30王座をかけて対戦、当時自分も観戦していたが急遽組まれた試合だったこともあって組まれたこと自体知らなかったファンも多かった、試合はグラウンドテクニックでは互角なれど、当時の丸藤は現在ほど体がなかったこともあって体格差に苦しみ、得意の閃きや空中戦を生かして反撃はしたものの、最後は棚橋のドラゴンスープレックスの前に敗れてしまった、しかしこの二人の戦いは何年か後にまた見てみたいと思わせる試合でもあった。そういった意味では楽しみにしていた試合でもあるのだ。
もうひとつはまた丸藤絡みになるが鈴木みのる戦、二人は2004年9月にNOAHの武道館で対戦し鈴木が勝ったものの、鈴木が丸藤を認めタッグパートナーに起用しGHCタッグ王座を保持するだけでなく、IGFにも参戦して暴走王(小川直也)、澤田敦士組とも対戦した、対戦してから8年が経過しているだけにまた二人がどういった試合を見せるのか楽しみである。 -
馳浩が棚橋弘至vs真壁刀義戦を批判した理由・・・
7月1日「We are Prowrestling Love!」で行われたIWGPヘビー級選手権(王者)棚橋弘至vs(挑戦者)真壁刀義戦で、新日本プロレスOBまたPWF会長として試合を観戦していた馳浩が自身のブログで
(衆議院議員 馳浩のはせ日記より)
「棚橋対真壁のIWGP戦は、薄味。
ストンピングは軽いし、無理やり作る表情は痛々しいし、ちょっと、客受け狙いすぎ。
試合こそまぁまぁ成立しているけれど。
ストーリー性がない。
対戦する二人が背負っている人生の怒りも、悲しみも、苦しみも、喜びの爆発も、無い。
観客の思い入れをすかした試合。
確かにワーワーキャーキャーしているけれど、この試合を音声なしで見たら、どうなることやら。
誰だ、この棚橋と真壁にプロレス教えたのは?と、そう思う。
もうちょっと、プロレスの深みにどっぷりと嵌ってほしい。
もうちょっと、基本技を習得してほしい。
そして、プロレスのタクティクスやアングルやサイコロジーを理解してほしい。
「技を出しゃあ、いい」ってもんじゃないのに。
そう思った。
と三冠統一ヘビー級選手権の秋山準vs太陽ケア戦を絶賛し棚橋vs真壁戦を批判したことで試合に関しての賛否を巻き起こしている。
自分の意見としてはIWGP戦は現在進行形の新日本プロレス、三冠戦も現在進行形だけど全日本のルーツである王道プロレスと特色が出ていて良かったと思っているし、どっちが良かったなど人それぞれだから比べられても仕方ないかなと思っている。
ただ馳の場合は新日本OBなれど、1996年に新日本を去り現在はPWF会長として全日本側に携わっていることから、ほとんど全日本側の人間、馳はレスラー兼コーチとして新日本のレスラーを指導してきたが、おそらく馳が新日本で指導してきたレスラーは永田裕志、天山広吉、小島聡、中西学ぐらいしか残っていないだろう、棚橋と真壁らの世代は馳が指導していなかった世代のレスラー、それだけ馳の中で新日本プロレスは変わってしまったということなのかもしれない。
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新日本、全日本が合同で創立40周年も競争意識は残っている
今日は 新日本プロレスリング&全日本プロ・レスリング創立40周年記念大会 サマーナイトフィーバー in 両国 「We are Prowrestling Love!」 7月1日 両国国技館大会を朝日ニュースターで視聴。
まずトリプルメインイベントの第2試合である三冠統一ヘビー級選手権(王者)秋山準vs(挑戦者)太陽ケアは、秋山が先手を狙いにかかるもケアはいきなりハワイアンスマッシャーで流れを変え、徹底とした首攻めで主導権を狙うも、予告していた膝攻めとは違っていたことから、ケアのほうに余裕がなく、逆に秋山はナガタロックⅡを極めつつテレビ解説を務める永田裕志の視線を送ったり、極められてもちゃんとポジションを確認してロープへ逃れるなど余裕があったように感じた。
終盤にはケアは秋山のリストクラッチ式エクスプロイダーをクリアした後でハリケーンスパイクから一気に畳み掛けるも、切り札であるタイガードライバー91が失敗、これが勝負の分かれ目だったと思う、ケアがチャンスを逸したところで秋山がフロントネックロックで絞めあげスターネスダストで3カウント、ケアも新技であるカフクラッシャーも出せず、ずべての面で秋山が優っていた試合だった。
試合後には船木誠勝が挑戦を表明した、船木は第4試合で河野真幸、田中稔と組んで永田裕志、井上亘、KUSHIDA組と対戦し、序盤で永田にハイキックを浴びせてダウンを奪い、KUSHIDAを新技であるハイブリットブラスターで破った後で永田と乱闘を繰り広げるなど、復活をアピールしていた。また秋山自身も船木との対戦経験がおそらくないことから、一番手強い挑戦者でもあると思う。トリプルメインの第3試合であるIWGPヘビー級選手権(王者)棚橋弘至vs(挑戦者)真壁刀義は、棚橋が徹底とした足殺しを展開したことで館内はブーイングとなるが棚橋はお構いなし、今回の棚橋は観客を意識していたのもあってダークモードで試合に臨んでいた、しかし真壁もパワーとタフネスさを生かして盛り返し秘密兵器であるバーニングハンマーまで披露した、一番のポイントはコーナーからのダイブの攻防、棚橋はハイフライフロー、真壁はキングコングニーを自爆しあうが、真壁も新しい引き出しを出してはいたものの、引き出しの多さでは棚橋の方が上、最後は後頭部へのスリングブレイドからハイフライフローで3カウントを奪い棚橋が王座を防衛、試合中はブーイングが飛び交っていたものの途中から声援に変える、改めて棚橋はプロレス界のトップレスラーになったことを感じさせられた。
トリプルメインイベントの第1試合の武藤敬司、天山広吉、小島聡の武藤nWovs矢野通、飯塚高史、石井智宏は、武藤がCHAOSに捕まるシーンが多かったもののテンコジがしっかりフォロー、終盤にはタイガー服部レフェリーのカウントが阻止されるも、最後は石井を捕らえた武藤nWoが小島がラリアット、天山がダイビングヘッドバット、武藤がムーンサルトプレスと波状攻撃で勝利、nWoらしさが出なかったのは残念だったが、試合後には飯塚に痛めつけられている野上慎平アナが武藤らの援護を受けて飯塚にラリアットを放って報復、最後においしいところを持っていったのは野上アナだったということか・・・
対抗戦では一番良かったのは前評判が高かった中邑真輔、オカダ・カズチカvs諏訪魔、近藤修司で、いつも仮面を被っているオカダが仮面を脱ぎ捨て感情的な一面を出したものの、そのせいで隙が生じたのか諏訪魔、近藤に攻め込まれるシーンが多く、中邑でさえも諏訪魔の勢いを止めることが出来なかった、試合はオカダがレインメーカーで近藤を下したものの、内容的には完敗、試合後はオカダが諏訪魔に何度も阻止されてもレインメーカーポーズをとっていたのはオカダなりの意地だったのかもしれない。
また内藤哲也、タマ・トンガvs真田聖也、ジョー・ドーリングは、試合はドーリングがトンガをレポリューションボムで降したが、トンガの動きが良く旋回式のヌカドーラを披露するなど大きくアピールし、内藤も真田のよさを消すような試合ぶりを展開するなど新日本側の良さがきわだっていた
全試合終了後にはZERO1の橋本大地が登場、武藤と組んで来年の1・4東京ドームに参戦を表明した。大地は遂に父・橋本真也のルーツである新日本のリングに上がるが、何を感じ取るのだろうか・・・
大会全体の感想といえば、合同興行なれどIWGPと三冠戦がどっちが良かったのか、対抗戦と両団体のライバル意識というのがあるというのが感じられた大会でもあり、また今のプロレスの流れだと思った。コラボはしばらく続くがその中での競争意識はまだ続いていく・・・