新日本プロレス
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ケニーが棚橋を破りインターコンチネンタル王座を奪取で新生BULEET CLUBが船出!木谷オーナー批判で内藤が暴発寸前!2月14日 新日本プロレス「THE NEW BEGINNING in NIIGATA」新潟・アオーレ長岡 3603人 超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
○マット・ジャクソン ニック・ジャクソン コーディ・ホール(5分55秒 体固め)獣神サンダー・ライガー タイガーマスク ×キャプテン・ニュージャパン
※トリプルインディーテーカー
◇第2試合◇
▼20分1本
カイル・オライリー ○ボビー・フィッシュ(8分25秒 片エビ固め)桜庭和志 ×外道
※チェイシング・ザ・ドラゴン
◇第3試合◇
▼30分1本
天山広吉 小島聡 ○リコシェ マット・サイダル(8分14秒 片エビ固め)永田裕志 中西学 田口隆祐 ×デビッド・フィンレー
※シューティングスタープレス
◇第4試合◇
▼30分1本
内藤哲也 ○EVIL(8分38秒 体固め)マイケル・エルガン ×ジェイ・ホワイト
※EVIL
【内藤、EVILの話】
EVIL「This is EVIL。Everythingu is EVIL。すべては・・・EVILだ」
内藤「一昨日さ、某スポーツ新聞を買って読んだら、面白い記事を見つけちゃってさ。“2億円プロジェクト”だってさ。知ってる!? 知ってる!? 木谷(高明)オーナーが言ってたんだよ。オカダを徹底的にスターにするんだってさ・・・。あっそ! 好きにやってよ。勝手にやってよ。でもさ、これって要するに、新日本プロレスの全レスラーに対して、今後、このリングでどんだけ頑張っても! オカダの上には行けませんっていうことですか!? そうやってオーナーが認めちゃってるの!? オーナーが言うってことは、新日本プロレスが言ってるのと変わらないからね。新日本プロレスの全レスラーは、このことを肝に銘じて、今後、このリングでプロレスをやって行けってことですか!? ・・・あぁ、そうですか。まあ・・・何でもいいけどさ。オーナー、トランキーロだぜ。カブロン(クソッタレ)」
◇第5試合◇
▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合/60分1本
[挑戦者組]○矢野通 ジェイ・ブリスコ マーク・ブリスコ(8分20秒 裏霞)[第2代王者組]バッドラック・ファレ ×高橋裕二郎 タマ・トンガ
※ファレ&裕二郎&トンガが初防衛に失敗、矢野&ジェイ&マークが第3代王者組となる
【矢野の話】「見たか、オイ!! これがすべてだ、オイ! (NEVER 6人タッグベルトを)大阪から新潟まで運ぶの、ちょっとめんどくさくって、(ファレたちに)預けちゃったあ(ニヤニヤ)」
【ジェイの話】「サンキュー、やったぜ! 俺たちの戦闘力を見たか! ニュージャパンでまだまだ暴れるぜ!」
【マークの話】「ワーオ! 俺たちがこの地球上でナンバーワンのタッグチームなんだ! 俺たち3人が組んだんだから、これからまだまだDVDのセールスは伸びるぜ! なあ、ヤノサーン! サンキュー」
【ファレの話】「あいつら、またやりやがったな。このままで済むと思うなよ」
【トンガの話】「俺たちを真っ直ぐ進めさせないつもりか? ずるいことしやがって。するいことばっかり・・・」
【裕二郎の話】「Oh、My Ball・・・」
◇第6試合◇
▼30分1本
○オカダ・カズチカ 石井智宏 YOSHI-HASHI(16分36秒 片エビ固め)後藤洋央紀 柴田勝頼 ×ジュース・ロビンソン
※レインメーカー
(試合終了後、オカダは後藤に握手の手を差し伸べるが、後藤はそれに応えずにリングを降りる。)
オカダ「後藤さん!元気ないですね!それだけ元気ないなら、いっそのことCHAOSに入ったらどうですか?」
(後藤は反応を示さず、そのまま花道を下がった。)
【後藤の話】「もう今回ばかり・・・今回ばかりは・・・打ちのめされたよ・・・。まったく、まったく、やる気が起きない。モチベーションも上がらない。もうダメかもわかんない・・・・・・。いまの俺は・・・リングに上がる資格ないよ。このまま消えるだけかもしれない」
【オカダ、外道、YOSHI-HASHIの話】
オカダ「ま、後藤さん、元気ないですね。(IWGPヘビー)タイトルマッチに負けてから、いろいろ思うところがあるんじゃないですか? それだったら、いっそのことCHAOSに来て、景色を変えてもいいんじゃないですか? それを決めるのは後藤さんアンタだ。そして、ひとつ言い忘れてた。後藤さんだけじゃないぞ。CHAOSに入れたい人、もう1人いるんだ。まあまあまあまあ・・・まだしっかりと、誰とは言わないけど、もう1人だ」
――後藤選手は、自分がリングに上がる資格がないとまで言っていましたが?
オカダ「ま、それだったら(苦笑)、上がらないでいいんじゃないですか!? ま、そこは言ったように、別に僕たちが無理やり入れようとしているわけじゃなく、誘ってるだけですから。ま、それで、リングに上がる資格がない、それで辞めたいんだったら勝手に辞めてくれ」
外道「アイツは何か変えたかったんだろ!? 負けて終わりかよ、オイ!? 変わり続けたいんだったらよ、景色変えたらどうだ!?」
オカダ「そういうことですね」
外道「そういうことだよ」
YOSHI-HASHI「今年始まって、結果、とにかく作って。前から言っているように、『G1 CLIMAX』に必ず出て、ベルトを必ず獲る。その考えはまったく変わってない。あと、オカダが言ってたけど、後藤、まあ、個人的には・・・ほかの人はどう思ってるかわからないけどね。でも、個人的には俺は別に・・・個人的にはウェルカムだけどね。まあ、どうなるかわからないです。俺は俺でやって行かないといけないこと、たくさんあるから。必ずやって行く」
◇第7試合◇
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合/60分1本
[第73代王者]○KUSHIDA(16分32秒 ホバーボードロック)[挑戦者]BUSHI
☆KUSHIDAが初防衛に成功
【KUSHIDAの話】「(目が)見えない・・・見えない・・・。目が見えなくても、しっかりココ(耳)で聞いていたよ。新潟のお客さん、あとグッさん(田口)! グッさんのヘルプ、ありがとうございました。まずBUSHIだな。チャンスは順番でめぐって来るわけじゃないんだよ。今日から、俺は(BUSHIが)内藤の手下にならないことを祈っているよ。あと、ケニー・オメガ。今日の試合順、(シングルで)俺が2回勝ったケニー・オメガがメインイベント。面白いわけないでしょ? かといって、俺はほかのベルトに興味がない。この(IWGP Jr.)ベルトを、メインイベント、新潟のメインイベント、東京のメインイベント、全国のメインイベントに上げていくのが、俺のチャンピオンとしての使命だから。ホントに、2016年、KUSHIDAが行けるところまで突っ走らないと、Jr.はホント終わっちゃうから。自分に課された役割は大きいと思ってますよ。夏前までに、この中で、Jr.の中で独走。もちろんこのベルトを防衛しまくって、『(BEST OF THE)SUPER Jr.』2連覇。2連覇したら、もう文句はないでしょう。Jr.を代表して、『G1(CLIMAX)』に出たい」
【BUSHIの話】「(※左腕を押さえながら)同じJr.で、絶対に負けたくないヤツに負けた。Jr.を上に押し上げる? それはKUSHIDA、テメェが1人で勝手にやっとけよ。でもな、このLOS INGOBERNABLES de JAPON、この世界観に俺はこだわってるんだ。タイトルマッチ、無条件でつかむのは、『(BEST OF THE)SUPER Jr.』優勝するしかねぇんだろ? だったらその『SULER Jr.』優勝して、必ず同じ舞台に這い上がってみせるぜ。今日のことは絶対に忘れねぇよ。この借りはデカイよ。KUSHIDA、俺はここで終わりじゃない。まだまだこの先はあるんだよ。それまでチャンピオンでいろよ。俺が同じ屈辱、味あわせてやるから」
◇第8試合◇
▼IWGPタッグ選手権試合/60分1本
[第69代王者組]真壁刀義 ○本間朋晃(14分16秒片エビ固め)[挑戦者組]×カール・アンダーソン ドク・ギャローズ
※こけし
☆真壁&本間が初防衛に成功
(試合終了後、タマ・トンガが登場)
トンガ「オマエは俺の友だちを倒した!マカベ、ホンマ!俺はオマエたちにチャレンジする!俺のパートナーは新たなBULLET CLUBメンバーだ! オマエらを叩きのめしてやる!」
真壁「タマ・トンガさんよ、エブリタイム、エブリホェアー、カモン!」
【真壁、本間の話】
本間「いまの、いまの俺は、負けるわけに行かない。彼らがどういう状況かわかってるけど、俺だって、毎日毎日、毎日毎日、いつもいつも精一杯やってんだ。俺が死にもの狂いで獲ったこのIWGPタッグのベルト、渡すわけにはいかない。俺と真壁が9年間、一緒にやって来た象徴だから。でも今日は、途中、攻め込まれちまって、迷惑かけてしまったんですけども、真壁さんには。でも、しっかり最後は俺がこけしで決められて、ホントによかったと思います。長岡、ホントに、少しでも幸せにできたなと思います。次はもっと幸せにしてみせます。こけし・イズ・ハッピー。幸せになろうぜ。ありがとうございました(※と言って立ち去ろうとするが、足をつまずいて転びそうになる)」
真壁「(※本間とすれ違い)こういうトコだよね。こういうトコなんだよ。こういうトコが本間のいいトコなんだよね(笑)」
本間「足腰きちゃって。スイマセン・・・」
真壁「足腰きてんだろ? でも立派だよね。今日見た? ブチのめしたし。だけど、アイツら(アンダーソン&ギャローズ)頭いいよね。ポイントゲッター(自分)をまず攻めて来る。だけどもだ! コレが違うんだよ。だけど、本間、今日粘ったろ? 粘りに粘ったろ? あれが本間の成長だよ。もうアイツがポイントゲッターになってもおかしくねぇんだよ。わかるだろ? 穴はこれで埋まったんだよ。じゃあ、どうする!? これ(ベルト)を持ってんだろ。まぐれで持ってるわけじゃねぇんだよ。こちとら実力で獲ってんだよ。わかるだろ? 次は何待ってる? IWGPヘビーのタッグの次、あん!? いろんなヤツ、誰でもいいぜ。挑戦して来い、コノヤロー。ただよ、タダじゃ済まさねぇぞ、コノヤロー。今日見てわかったろ? 普通のヤツが来たって面白くも何ともねぇ。荒れたヤツ連れて来いよ、荒れたヤツよ。全部、完膚なきまでに倒してやるよ。それが俺たちの生き様だからよ」
【アンダーソン、トンガの話】
(ファレ、トンガもインタビュースペースに姿を見せる。遅れて引き揚げてきたアンダーソンとギャローズを拍手で迎える。)
アンダーソン「ニイガタ、シンニホン・プロレスリング、アリガトウゴザイマス(※と言って礼をする)。最も重要なことを言う。マカベ、ホンマ、素晴らしかった。ニュージャパン・プロレスリングは、うまく育てている。彼らを見てるとそう思う。タマ・トンガは新たなBULLET CLUBのメンバーを連れてくる。そしてIWGPタッグ王座をマカベ&ホンマから奪う。そしてここで、そして今、プリンス・デヴィット、バッドラック・ファレ、タマ・トンガ、マシンガン(アンダーソン)、ドク・ギャローズがこの業界でレボリューションを巻き起こしたが、トップを獲ることはできなかった。BULLET CLUBはいつも肝心なところで手が届かなかったのは、残念だけど事実だ。俺たちは世界中でもベストなレスラーだ。それでいてベストフレンドでもある。マカベ、ホンマ、これからも俺たちを見ておくんだ。(※ファレを指して)ここに次期IWGPヘビー級チャンピオンがいる。オカダ・カズチカも覚えておくがいい。マカベ、ホンマよ、タマ・トンガがBULLET CLUBの新メンバーとIWGPタッグのベルトを奪う。ドク・ギャローズとマシンガンはお前たちの前から離れる。だけどBULLET CLUBは永遠だ。俺の良き友であるロッキー・ロメロが言うようにな。“BULLET CLUB Forever”」
(ギャローズは隣でじっとアンダーソンの言葉を聞いていた。)
トンガ「(※1人その場に残って)さあ、俺の時代だ。俺の時代が来るぞ。マカベ、ホンマ、これからは俺が突き進んでいく。そして俺の時代だ。俺のパートナーは、まだ見たことないヤツだ。そいつがチームにやって来る。これまでプロレス史になかったことが起こるぞ。すべてをブチ壊していく。俺の行く道にあるものはすべて。すべてをブチのめしていく。俺はこれまで6年間、ここでやって来た。俺こそが新世代なんだ。その教育を受けてきた。新しい風を吹かすんだ」
◇第9試合◇
▼IWGPインターコンチネンタル王座決定戦/60分1本
○ケニー・オメガ(29分10秒 エビ固め)×棚橋弘至
※片翼の天使
☆ケニーがを第13代王者となる。
(試合終了後)
ケニー「みんなはタナハシが好きなんだろ? みんなは彼に勝ってほしかったんだろ? 今日はバレンタインデーだ。だけど、思っているようなバレンタインデーにはならなかった。そう、今日はバレンタインデーだ。だけど彼は“びょ・う・い・ん行き”となった。でも、気にするな。目の前には新しいバレンタインがあるんだから。新しいヒーローが誕生したんだから。新しい“神”が現れたんだ。俺を愛せはいい。“ザ・クリーナー”を愛せばいい。俺がすることに対して愛せばいい。そうだから俺は闘えるし、話もできる。そして考えられる。BULLET CLUB JAPANは、ますます結束が固くなる。さあ、今夜、俺は新チャンピオンになった。お前たちが望んでいなくても気にしない。お前らが英語がしゃべれなくても俺は気にしない。俺は英語でしゃべる。全然、気にしない。デモ、キイテクレテ、アリガトゴザイマシタ」
【ケニー、マットの話】
(ヤングバックスとホールが「おめでとう」と声を掛け、拍手で新王者を迎える。)
ケニー「これで新リーダーとして、チケットも売れててよかったよ。ニュージャパンのファンが、それだけこの試合を見たいと思っていた表れだからね。ロングマッチになったけど、しっかり見てくれた。これで俺が群を抜いて素晴らしいことがわかったはずだ。そして俺の潜在能力にはリミットなんてないこともね。限界はないんだ。確かにタナハシは素晴らしいよ。だけど、肩を壊していたら、どうってことない相手だ。俺は90kg台しかない。でもこれからウエートを増やして、ますます強くなっていく。100kgを超えたら、誰も俺に勝つチャンスはなくなる。ノー・チャンスだ」
マット「そうだ、チャンスなんてなくなるぞ。今日の試合のハイライトは25分過ぎだな」
ケニー「ここにいる3人がサポートしてくれた。エネルギーをくれたし、勇気をくれた。そして強さをくれた。今日はバレンタインデーだ。俺たちのチームを愛してくれ。すべてを愛で覆ってくれ。プロレスが好きなファンは、勝利した男を愛するんだ。そして勝利した男はここにいるんだからな。ほかの男は見向きもしなくていい。そういうことだ。さあ、何か質問はあるか? ないんだったら、これで終わりだ」
マット「(オメガは)スーパー・スゴイ」
ケニー「俺はタナハシを倒したんだ。そして神になったんだ。俺はもうJr.じゃない。よし、インタビューは終わりだ」
【棚橋の話】
(棚橋はコメントブースに来るなり床へ倒れ込み、仰向けになってしばらく動けず。そこから川人の肩を借りて辛うじて立ち上がる。
――棚橋選手、残念ながら敗れてしまいましたが・・・。
棚橋「ごめんな、中邑・・・(※と言い残して去る)」
新潟でのビッグマッチのメインは中邑真輔の返上で空位となったインターコンチネンタル王座を巡って先に挑戦を名乗りを挙げたケニーと、X枠として名乗りを挙げた棚橋の間で王座決定戦が行われ、ケニーのセコンドにはヤングバックスではなく裕二郎とゴーディが着くも開始早々からクリーンファイトを希望するケニーが二人を下がるように命じ、裕二郎とゴーディはバックステージへと引き上げていく。
棚橋も警戒気味だったが、ケニーはセカンドロープからのフライングボディーアタック狙いをいきなり片翼の天使へと捕らえるが棚橋は逃れ、中邑ばりのバイブレーションから、ケニーコーナー上に設置しての膝蹴りを狙うも、かわしたケニーは断崖式の腕折りからショルダーバスター、鉄柵攻撃、ケーブルを使ってのチョーク攻撃のラフから鉄柵上へ乗ってのムーンサルトプレスなどのハードコア戦法で先手を奪い、リングに戻ってもケニーは棚橋の痛めている右肩のバンテージを剥がして徹底的に右腕攻めを展開する。
長時間にわたって右腕を痛めつけられた棚橋だったが、太陽ブロー、フライングフォアアーム、ドラゴンスクリューと反撃すると、ケニーは右足を痛めたのは動きが止まり、場外に逃れたところで棚橋はコーナー最上段からのプランチャで追撃する。
リングに戻った棚橋はドラゴンスクリューを連発、グラウンド式ドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドで勝負に出るが、リング下からヤングバックスが乱入し顔面へのトラースキックキックでカットに入るとインディーテーカーで突き刺し、蘇生したケニー
スタイルクラッシュを決め、ランニングニーはかわされて棚橋がドラゴンスープレックスを決めるも、ケニーはリバースフランケンから片翼の天使を狙うが、棚橋は掟破りのリバースフランケンでからだるま式ジャーマンと譲らない。
ケニーはガレージ缶を持ち込み、棚橋に投げるもレッドシューズ海野レフェリーに誤爆してしまい無法地帯を作ると、再びヤングバックスが入って棚橋の右腕を捕らえてケニーが右腕へのハイフライフローを狙う。
しかしエルガンが駆けつけてヤングバックスを排除すると、棚橋はツイスト&シャウト、スリングブレイド、ハイフライアタックからハイフライフローの必勝パターンに持ち込むがケニーがかわして自爆となり、ケニーは後頭部、顔面へとランニングニーを放つと、片翼の天使を決めて3カウントを奪い王座を奪取、内容的にも介入はあったもののケニーの完勝だった。
アンダーソンとギャローズが新日本を去る意向を示し BULLET CLUBもケニーを中心として新しく生まれ変わるころになった、その大事な初戦だっただけにケニーも負けられない、特に飯伏幸太が破れなかった棚橋を一足先に破ったのはケニーにとっても大きかった。ケニーは中邑色に染められたインターコンチネンタル王座をどう塗り替えていくのか、それとも誰かが立ちはだかって中邑カラーのベルトを塗り替えていくのか?
IWGPタッグ選手権はGBHが入場するなり奇襲をかけるも、場外戦となるとBULLET CLUBが反撃、入場ゲートで本間が合体攻撃で左腕を痛めつけられてしまうと、BULLET CLUBは本間の左腕に集中攻撃を浴びせて試合の主導権を握る。
やっと真壁に交代して試合を盛り返し本間と共にギャローズにサンドウィッチラリアットを決め、蘇生した本間もアンダーソンに小こけし、シャリマティーと攻め込む。
アンダーソンを捕らえたGBHはトレイン攻撃から、こけしインパクトを狙うがギャローズが間一髪カット、逆に本間が捕まりアンダーソンのリバースガンスタンを喰らってしまう。
BULLET CLUBは真壁を合体リバースガンスタンでKOした後で、アンダーソンが本間に旋回式ガンスタンからガンスタンを狙うが、阻止した本間がショートレンジのこけしロケットを炸裂させるも、ギャローズがカットに入りシットダウン式パワーボムで叩きつける。
BULLET CLUBは本間にマジックキラーを狙うが真壁がカット、そして本間がこけしロケット、真壁がラリアット、アンダーソンにこけしインパクトを決めると、最後は真壁がキングコングニーから本間がこけしを投下して3カウントを奪い、IWGPタッグ王座を死守した。
試合後には6人タッグ王座から転落したばかりのトンガが挑戦表明、そしてBULLET CLUBに新メンバーを予告したが、トンガのパートナーは本来ならファレだが、トンガが予告する新メンバーとは・・・まさか迷える男なのか?
またアンダーソンとギャローズはファンに一礼して去り、今大会をもって新日本を去る意向を示した、BULLET CULBは今後はケニー、ファレ、トンガ、裕二郎、新メンバーが中心になるようだ。
その迷える男である後藤は6人タッグでオカダと対戦するも、オカダの余裕ぶりに対して後藤は攻め込むが覇気が見られず、オカダに攻め込まれ続け、石井やYOSHI-HASHIにもいいように扱われ、不甲斐ない後藤に頭にきたのか柴田が激を飛ばす意味で蹴りつける。
やっと後藤は柴田に交代するがリング下に倒れ戦線離脱、柴田とロビンソンが試合をどうにか盛り返し、ロビンソンはオカダを攻め込むが、カットに入った後藤をドロップキックで蹴散ら したオカダがレインメーカーで勝利、試合後はオカダは後藤に手を差し伸べたが後藤は返答せず、柴田は一人で退場していったが、今日の試合ぶりだとしばらくの間は迷える状態が続きそうだ。
IWGPジュニアヘビー級選手権は、BUSHIが制御不能ぶりで翻弄した後でセカンドロープ越しのDDTで突き刺し、さらにEVILが介入してKUSHIDAの首にイスをかざした後でのEVILホームランから首攻めを展開するが、KUSHIDAも空中戦で反撃してホバーボードロックで捕獲するも、内藤の介入を阻止した際に浅見レフェリーを巻き込んで無法地帯を作ってしまい、BUSHIはスワンダイブを狙うKUSHIDAに黒い毒霧を噴射した後で、場外に逃れたところでトペを放つなどKUSHIDAを追い詰める。
勝負に出たBUSHIはMXを狙うが、かわし たKUSHIDAはマサヒロ・タナカで一撃を浴びせると、マウント掌底からマスクを引き裂き、BUSHIも激昂してエルボーで応戦するも、KUSHIDAはミドルキックを一閃してダウンさせる。
BUSHIは赤い毒霧からBUSHIロールで丸め込みMXを決めるが、クリアしたKUSHIDAはコーナーからダイブするBUSHIを掟破りのMXで迎撃すると、左足を蹴り上げてからホバーボードロックで捕獲、内藤とEVILの介入は田口らがしっかりセーブしBUSHIはギブアップ、KUSHIDAが王座を防衛した。
大阪大会の再戦となった6人タッグ選手権は、ブリスコ兄弟が得意の立体殺法と矢野の老獪なインサイドワークで先手を奪い、トンガを捕らえにかかったが、トンガが反撃して矢野が逆に王者組に捕まってしまう。
再びブリスコ兄弟に代わる とトンガを捕らえ、矢野も裕二郎とレフェリーを挟んでの攻防を展開するが、裕二郎が矢野を羽交い絞めにしてファレとトンガがDAWN RAIDを狙うと、リング下のブリスコ兄弟がファレとトンガの足元をすくい、その隙を突いた矢野が裏霞で丸め込んで3カウント、矢野&ブリスコ兄弟が王座を奪還しBULLET CLUBは3日天下となった。
最後に第4試合でエルガン組を降した内藤がバックステージでのコメントで、東京スポーツ誌上でオカダを強力プッシュすると発言した木谷高明オーナーを批判したが、木谷オーナーのの発言は中邑真輔の退団と選手の契約内容見直しを受けての発言なのだろうが、特定選手をプッシュする発言は確かに他の選手からしてみれば面白くなく、特に内藤はオカダより先輩にもかかわらず後輩のオカダに先を越されただけに、もっと面白くないだろう。トランキーノぶりでやっとファンの支持を受けてきた内藤の発言を正論とするにはオカダを破るしかないし、そのためには3月から開幕するNEW JAPAN CUPを制するしかない、今まではトランキーノぶりで気楽に構えていた内藤だったが、そろそろ機が熟してきたのかもしれない。
オーナー批判で暴発寸前の内藤、迷える後藤、ケニーを中心としたしてリニューアルしたBULLET CLUB、トンガが予告した新メンバーと激動の要素を加わった新日本、NEW JAPAN CUPではどんなドラマが待ち受けているのか…?【長岡大会終了】本日も沢山のお客様にご来場いただき誠にありがとうございました。次回大会は「HONOR RISING:JAPAN 2016」2月19日&20日後楽園ホール大会です。皆様のご来場をお待ちしております。 #njnbg pic.twitter.com/RUUKFVO3BR
— 新日本プロレスリング株式会社営業部 (@njpw_nyao) 2016, 2月 14「タナハシを倒して、新しい“神”が現れたんだ!」
インターコンチ王座決定戦は大乱戦の末、ケニー・オメガが“新王者”に!
2.14長岡大会をスマホサイト(https://t.co/7xh3nqaLQZ)で独占詳報中!#njnbg pic.twitter.com/rpDOoTSzqY
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2016, 2月 14“@NickJacksonYB: Kenny Omega is one of the best in the world. He should've been in the main event years ago.” Year of #theELITE
— Kenny Omega (@KennyOmegamanX) 2016, 2月 14New IC Champ! This is the year of #theELITE pic.twitter.com/06MSLjcvj0
— The Young Bucks (@MattJackson13) 2016, 2月 14IWGPタッグ王座“初防衛”の真壁&本間にタマ・トンガが挑戦表明!
パートナーはなんと“新メンバー”!?
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2016, 2月 14勝ったどぉーッ!! pic.twitter.com/1gcdBmg0x6
— 真壁 刀義 (@GBH_makabe) 2016, 2月 14Niigata, Japan.
Thank You.
I love you. #BulletClub
— Karl Anderson (@Machinegunka) 2016, 2月 14Old school bro @wwebalor pic.twitter.com/NQZtezi5WX
— Karl Anderson (@Machinegunka) 2016, 2月 14KUSHIDAはセコンド総動員の“大激戦”の末、BUSHIを下してIWGPジュニア王座“V1”達成!
2.14長岡大会を新日本プロレスのスマホサイト(https://t.co/7xh3nqaLQZ )で独占詳報中!#njnbg pic.twitter.com/PwPcJ3R8HQ
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2016, 2月 14新潟、最高でした。ありがとうございました。 #IWGPJr73rd #初防衛 #njnbg pic.twitter.com/AE5Hmmjq60
— KUSHIDA (@KUSHIDA_CANADA) 2016, 2月 14
— BUSHI (@BUSHI_njpw) 2016, 2月 14PR -
後藤が覚悟の白姿もオカダがレインメーカーで王座防衛!柴田は石井を返り討ちもベルトは巻かず
2月11日 新日本プロレス「THE NEW BEGINNING in OSAKA」エディオンアリーナ大阪 5180人 超満員
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式より>
◇第1試合◇
▼20分1本
○ジェイ・ホワイト(7分01秒 急角度逆エビ固め)Xデビッド・フィンレー◇第2試合◇
▼20分1本
獣神サンダー・ライガー タイガーマスク ○田口隆祐(7分25秒 オーマイアンドガーアンクルホールド)桜庭和志 YOSHI-HASHI X外道◇第3試合◇
▼30分1本
天山広吉 ○小島聡(11分05秒 片エビ固め)永田裕志 X中西学
※ラリアット(試合終了後)
永田「テンコジ、お前らとずうっと闘ってきて、いま改めてわかったよ。俺たちの力はまだまだ衰えてない!! まだまだこのリングを熱くできる!!俺はもう1度このリングで! 俺たちの力をお前たち(ファン)に見せてやる!! どうだコジ!?」
小島「オッケー! 第三世代4人、みんなまとめていっちゃうぞバカヤロー、オイ!!」【試合後の天山&小島&永田&中西】
※4人でコメントブースに登場天山「オッケー、永田」
永田「いやぁ、悔しいけど、しょうがない。まだまだや」
※永田、中西、天山、小島がそれぞれとガッチリ握手
天山「今シリーズ、毎日や。毎日、テンコジ、そして永田・中西やってきて、今までも20年以上やって、いまだにこの新日本のリングに、俺ら残ってる。でもね、まだまだ俺らも欲があんねんって。今やらな、いつやんねんって。そういう話や。いつも闘ってるばかりや、おもろないよね。これからどんどん、この新日本の中で上に噛みついていきたい。俺もいつもそう思ってる。この3人もそう思ってるやろうし。それがたまたま今日、試合で熱くぶつかって、こうやって。普段、握手なんかしたことないようなヤツらとね、ガッチリ組んだんや。これから面白いものを見せたいね。たまたま違うぞ。必然やね、これはね」
中西「絶対死に物狂いなもの見せたるよ、お前。そのぐらいのことわかってるよ。俺らがやらな、どうすんねん!」
永田「最近、地方行くと言こえてくるんだよ。『第3世代の皆様、お疲れ様でした。ご苦労様でした』、『なんか第3世代もサラリーマンになっちゃいました』って。冗談じゃないって。俺らの力で、その冗談じゃないってことを、改めて証明しますよ、リング上で。NEVER SAY GIVE UP。NEVER GIVE UP。俺たちは決して諦めない。まだまだ俺たちの力はこのリングで、セルリアンブルーのリングで、最前線の一番強い力を出せる。それを改めて、この4人が出せるって確信できたんで。ならば、4つの勢いを一つにまとめて、大きくぶつかっていけばいいんじゃないかなと。そう思えたら、応えてくれたよ。俺たちは、まだまだこの生き様、強さ、このリングで見せてやる」
小島「こんな展開になると、誰が予想したか?もしかしたら、俺たち4人が一番予想できなかったかもしれない。だからプロレスは面白いんだ。こういうことになっちまうから。こんなことになるんだ。俺たち一生懸命やってれば、腐らずにやってれば、またこういう機会がやってくる。だからプロレスは面白んだ。ずっと長い時間やってきた。だからこそ、俺たちはあぁやってファンの人たちに応援してもらえるんだ。俺たちは、今はこうやってだんだん力とかは弱ってきたのかもしれないよ、歳とともに。でもその生き様を全部見せてるから、全部見てもらってるから、今日もたくさんの声援をもらうことができた。それをこれからも大事に、この4人でまだできることがあると思うんでね、やっていきたいと思います」
永田「謙遜してるけどね、力なんかこれっぽっちも落ちてないよ。最後のラリアットすさまじかったよ。見てて鳥肌が立ったよ」
中西「効いたよ、なかなか」
永田「これを俺たちが今の新日本にぶつければ、もっと凄いモノができる。俺たちは死んでない。NEVER SAY GIVE UP。NEVER GIVE UP。WE NEVER GIVE UP」
◇第4試合◇
▼30分1本
内藤哲也 ○EVIL BUSHI(8分48秒 体固め)マイケル・エルガン Xジュース・ロビンソン KUSHIDA
※EVIL◇第5試合◇
▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合/60分1本
[挑戦者組]バッドラック・ファレ 高橋裕二郎 ○タマ・トンガ(10分08秒 片エビ固め)[初代王者組]X矢野通 ジェイ・ブリスコ マーク・ブリスコ
※ヴェレノ
☆矢野&ジェイ&マークが2度目の防衛に失敗。ファレ&裕二郎&トンガが第2代王者組となる【試合後の裕二郎&トンガ】
高橋「(※すべて英語で)タマ、ファレ、これでアイツらは言い訳できない。きっちり仕返ししてやったぜ。俺たちの方が、ずる賢さでは一枚上さ。もうアイツらには構ってられない」トンガ「お前ら、ここは俺たちの家だ。ワカリマスカ?俺たちの家なんだ。俺たち兄弟はもう、やられることはない。もう、これまでのようなことは起こらないんだ。絶対にな。まだやりたいというなら来い。相手してやる。今日はこれまでにない、いい光景だった。俺たちにとって最高のな。さあ、ゲームが始まったぞ」
高橋「Yes、Game Time。Game Time」
【試合後の矢野&ブリスコ兄弟】
矢野「チキショー!ふざけんなバカヤロー!こんなもん無効だ!無効試合だ!オイ、ちょうどいい。長岡でもう一回やるぞ。タイトルマッチに急遽変えろバカヤロー!言っとけよバカ!」ジェイ「矢野が言ったことがすべてだ!」
マーク「そうだ!矢野の言ったことがすべてだ!(※記者に向かって)お前ら俺に関わるな!ここから立ち去れ!」
◇第6試合◇
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合3WAYマッチ/60分1本
[挑戦者組]リコシェ ○マット・サイダル(14分59秒 片エビ固め)[第44代王者組]マット・ジャクソン Xニック・ジャクソン
※エアサイダル もう1チームは[挑戦者組]カイル・オライリー ボビー・フィッシュ
☆ヤングバックスが初防衛に失敗。リコシェ&サイダルが第45代王者組となる【試合後のリコシェ&サイダル】
リコシェ「よし、よし、よし。これを見ろ。何と言えばいいのかな。でもこれで歩みを止めるわけじゃない。これまで以上に、まだまだ進んでいくぞ」サイダル「もっと飛ぶぞ。これまで以上に、まだまだ飛ぶぞ」
リコシェ「こんなに早くベルトを手にしてインタビューに答えるなんて。いつも100%の力を出してきたことが、こうやってベルトに結びついた。マット・サイダルとリコシェこそが、最高のプロレスを見せているんだ。これはその証だ」
サイダル「ジュニアタッグ部門ではどんなチームが来ようと関係ない。俺たちはこれで満足してるんじゃない。まだまだ上を見てるんだ。まだまだ昇り続ける」
リコシェ「ファンのみんなには、これまで応援してくれたことに感謝する」
サイダル「ファンのみんなが信じていてくれたからこそ、このベルトを獲ることができた。最初に日本に来たときからずっと、信じてくれていたからこそ。ずっとずっと前からな。ベルト姿を見せることで、少しはお礼できたかな。感謝してるよ」
リコシェ「何とも言えない感覚だ。言葉が見つからない。この感覚を何て伝えたらいいのか……」
サイダル「このベルトは(※胸に当てて)ここにある。俺たちのハートだ。俺たちは心の底からつながっている。ほかに理由などない。俺とリコシェはハートでつながっている。これが終わりであり、そしてまた始まりだ。今後20年間、俺たちタッグチームを見続けてくれ。俺たちのことをたくさん話題にしてくれ。俺たちはまだまだ能力を秘めている。俺とリコシェ、そしてニュージャパンのファンのみんな」
リコシェ「アリガト」
サイダル「アリガトゴザイマス。そして、あともう一言」
サイダル&リコシェ「(※声を揃えて)ヤッター!」
【オライリー&フィッシュの話】
オライリー「見ていただろ?今までずっとこういうことが起きている。俺たちチームがフォールを獲られたことも、ギブアップを獲られたこともない。なのに、俺たちがなぜ負けないといけないんだ。俺たちはまだ一度も負けていない。いろんなチームがいるが、俺たちが優れているのは間違いない。これから2チームだろうが、3チームだろうが、4チームだろうが、8チームだろうが、そんなのまったく関係ない。俺たちが、このリングでベストなのは間違いないことだ。そうだろ、ボビー」フィッシュ「あぁ」
オライリー「大丈夫か?頭を蹴られたからな。俺たちは、必ず帰ってくる」
【マット&ニックの話】
マット「なんて残念な試合なんだ。あれは冗談だろ。こんなの信じられない。どうして俺らがベストなのに、負けないとだめなんだ。俺たちがベストなはずなのに、なぜ俺たちが負けるんだ」ニック「神様、俺たちにもう一度チャンスを下さい。俺たちにリマッチを下さい。今、お前たちが見ているのは、ベストなチームではない。Su●k it!」
◇第7試合◇
▼NEVER無差別級選手権試合/60分1本
[第10代王者]○柴田勝頼(18分47秒 片エビ固め)[挑戦者]X石井智宏
※PK
☆柴田が初防衛に成功【試合後の柴田】
柴田「はい!ベルト獲った!なにか?」――前王者のリマッチを退きましたが?
柴田「獲った。やっと獲った。獲ったね。ドームの時と同じ気持ち」――NEVERのベルトがご自身のシングル初ベルトとなりましたが?
柴田「喜びはない。喜びはないんですが、このベルトを獲ったからって、喜びはまだないですね。石井に勝った、それが事実。返り討ちにしてやった。でこっからだね。一つね、気になったことが今日の大会で、何気なくモニター見てたんだけど、『なんかいつまで経っても、ケツの青い先輩たちが、なんか言ってんなぁ』と。『いつまで経っても、ケツの青いおっさんたちが、なんか言ってた』。言うのは簡単なんだよ。言わないで現実に実行してきた。俺はそのプロレスをやっているという自負がある。3人まとめてでも、やる気があるなら。言うのは簡単だよ。やるかやらないかは、本人次第。そういう使い方もあるのかなと思っております。なにか?」――ベルトは腰に巻かないんですか?
柴田「巻かないね。たぶん巻かないね。巻かないで、防衛し続けるんだから、俺は。でもせっかくだから、ベルトは使う。いいっすか?以上」◇第8試合◇
▼スペシャル6人タッグマッチ/30分1本
○ケニー・オメガ カール・アンダーソン ドク・ギャローズ(17分11秒 エビ固め)棚橋弘至 真壁刀義 X本間朋晃
※片翼の天使【アンダーソンの話】「(※コメントブースには向かわず、バックステージの通路を歩きながら吐き捨てるように)ニイガタ、ニイガタで俺たちがチャンピオンになる。そして、そのまま永久にチャンピオンのままでいる。それだけだ」
◇第9試合◇
▼IWGPヘビー級選手権試合/60分1本
[第63代王者]○オカダ・カズチカ(25分27秒 片エビ固め)[挑戦者]X後藤洋央紀
※レインメーカー
☆オカダが3度目の防衛に成功(試合終了後)
外道「大~阪ぁ~~!!(※大歓声) 見たか、オイ! その目で見たか、オイ!
これが! “完全無欠の男”だよ(※大拍手)。これが! “世界中でベストなレスラー”だよ(※大拍手)。後藤の野郎もよ、凄かったよ。すべてを懸けて来たんだろう。凄かったよ。だがよ!! “完全無欠の男”を止めることはできねぇ。何でかわかるか、オイ!?(※場内騒然) ・・・・・・レェ~~ベェルが違うんだよ、コノヤロー!(※大拍手) 『(THE)NEW BEGINNING(in)OSAKA』の最後はよ、この男の言葉で締めてもらおう。“完全無欠のIWGPヘビー級チャンピオン”“レインメーカー”オカダ・カズチカだよ(※大拍手)」オカダ「みっつ、言わして下さい(※大拍手)。ひとーつ!2016年、始まったばかりですけど、新日本プロレス、いろんなことがありました。でもな、大丈夫。俺がいるから(※大歓声)。まだまだ俺が、新日本プロレス、もっと上のステージに連れて行くからな(※大拍手)。ふたーつ! ・・・後藤さん、強かったよ(※大拍手)。何かを変えようとしているのはわかった。そして、すべて懸けたんでしょ。そして、負けた。“後藤革命”もこれで終わりだ。後藤さん! お疲れ様でした(※大拍手)。でも! まだまだ変わりたいって言うんだったらな・・・CHAOS入ったらどうですか?(※場内どよめき&騒然) ま、外道さん。後藤さんに任せましょ(※場内さわめき)。みっつ! ・・・特にありません(※大拍手)。と! 言いたいところだけどな、“先月(新日本プロレスを)辞めた人”がこう言ってたよ。『いちばんスゲェのはプロレスなんだよ』(※大歓声&大拍手)。・・・違う。ちょっと違うな。いちばんスゲェのは新日本プロレスなんだ!!(※大拍手) 新日本プロレスでいちばんスゲェのはこの俺だ! まだまだ俺が! プロレス界を盛り上げて! この新日本プロレスに!! カネの雨が降るぞ!!(※大拍手)」
【試合後のオカダ&外道】
――3度目の防衛に成功して、ベルトが戻ってきた今の感想は?
オカダ「いま一番、このベルトを巻いてなきゃいけない男に戻ってきただけですから。別に感想は……特にありません」――後藤選手は本当にすべてを懸けて向かってきたと思うんですが?
オカダ「すべて懸けても勝てないのがオカダ・カズチカ、それがわかったんじゃないかと思いますね。僕は正直まだまだ、まだまだいけます」――試合を通して、後藤選手の変化を感じたんじゃないですか?
オカダ「ンー……どうですかね?コスチュームが変わったぐらいしか、僕には感じなかったですけど。まぁまだまだ変わり足りないでしょ。あんなんで簡単にすべてを懸けたなんて言ってたら……」――今日はその後藤選手をCHAOSに勧誘していましたが?
オカダ「まぁ勧誘っていうのが正しいかどうかわかんないですけど、まだまだ変えれるでしょ。ただ俺が手を差し伸べただけ。まだまだ変えれるでしょ。もし、ほんとに後藤さんが変えたいんだったら、(CHAOSに)来たらいいじゃないですか、入ったらいいじゃないですか。まぁでももちろん、強さは俺、認めてるし。わかんないけど、俺ももっともっと(※外道を見ながら)誘っていいですかね?」外道「いいんじゃない?レインメーカーに任せる」
――改めてこの新日本を背負う立場としてはどうですか?
オカダ「ンー……まぁ背負うというよりも、だからとって背負う背負わない関係なく、しっかりやりますし、もうやってますし。まぁほかのレスラー、一生懸命ついてこないと、ほんと僕1人で突き進んじゃいます。まあ何も背負うとかそんなのなくても……」――AJ選手、中邑選手が新日本を去って、今後の防衛ロードについてはどうお考えですか?
オカダ「まぁ2人がいなくなりましたけど、僕はやっぱり一番凄いのは新日本プロレスだと思ってますから。2人は楽な方に行ってしまったのかなと。それはやっぱり、僕という高い壁があるから行ってしまったかもしれないし、残ったメンバー、もしかしたらまだ俺に勝てると思って、精一杯やってるかもしれないですし。まぁ普通に闘うんじゃなくて、後藤選手のように何か変わって俺に向かってきてもらいたいなと思います。とりあえず次は『NEW JAPAN CUP』ですね。そこで、またわかんないです、インターコンチとかNEVERとか選ぶかもしれないですけど、一番おいしいのはどれか、優勝した人にはしっかり決めてもらいたいなと思います」外道「乾杯しようか?(※用意されていたビール瓶の栓を抜いて)何に乾杯しようか?」
オカダ「何でもいいです。お任せします」
外道「じゃあ、レインメーカーが右にいったらプロレス界も右に行く。この世界の主導権を完全に握った……」
オカダ「舵を執った……」
外道「舵を執った盟主だ。盟主に乾杯!」
今日は新日本プロレスエディオンアリーナ大阪大会を観戦、中邑真輔が退団したことで観客動員で大きな影響が出るのではと懸念されたが、会場に来てみれば僅かな当日券を求めて長蛇の列、そして開場となると人だかりで超満員、中邑やAJスタイルズが抜けても新日本の活気力は健在だった。また開場前のサイン会では整理券を求めてグッズ売り場に人が並んだが、サイン会で一番人気だったのは意外にもアンダーソン、本人は現時点では否定しているがWWE転出話が消えていないだけに、今のうちにサインを貰っておこうというファンが多かったのかもしれない。
大阪大会のメインはオカダvs後藤のIWGPヘビー級選手権、対IWGP7連敗で年齢的にも背水の陣となった後藤は決意を示してか、白装束と赤いマスクで入場、そして白装束を脱ぎマスクを取ると、顔と上半身は文字を施したペイント姿を披露、まるで新崎人生の化身である白使のようだった。
試合開始もさすがのオカダも警戒気味に攻めていくが、追走式のラリアットで反撃した後藤はオカダを場外へ追いやり鉄柵攻撃、リングに戻っても勢いに乗った後藤はガンガン攻めていく。
オカダもフラップジャックから反撃するが、後藤もすぐペースを奪い返しミドルキックの連打、村正、バックドロップ、髪を掴んで膝へ落とす変形牛殺しと猛ラッシュをかけていく。
さすがのオカダもいつもの後藤と違うと感じたのか焦り気味になり、ヘビーレインから天龍殺しのジョンウーの連発、ダイビングエルボーからのレインメーカーと勝負に出たが、後藤は昇龍結界で切り返すと、脱出したオカダは再度レインメーカーを狙うが、かわした後藤は牛殺しから昇龍結界で再度捕獲、ここで勝負と見たのか後藤は裏昇天を決めると雪崩式牛殺しから昇天・改を決めるが、後藤が焦ったのかロープ際で決めてしまい、オカダが自分のポジションを把握していたのか、ロープブレークでクリアし、これで勝負を狙っていたのか後藤はレフェリーに抗議する。
完全にペースが崩れた後藤は再度昇天を狙うが、切り返したオカダがレインメーカーを炸裂させ、両者はダウンとなるも、後藤のローリングラリアットをかわしたオカダがジャーマン、ドロップキックと攻勢をかけ、レインメーカーは後藤がヘッドバットで阻止するも、昇天狙いをレインメーカーを浴びせたオカダがレインメーカーを連発して3カウント、オカダが防衛となった。
前半の後藤は白いペイント姿などでオカダをプレッシャーで揺さぶりをかけ、オカダのペースを乱して焦りを誘発させたが、肝心な勝負所で後藤から焦りが出てしまい、いつもの後藤に戻ってしまった、後藤にとっても残念な試合だったと思う。試合後にはオカダが後藤をCHAOSに勧誘したが、後藤にしてみればオカダの軍門に降るという意味でもあり、柴田とのタッグも解消という意味でもあることから後藤がどう判断するのか・・・
NEVER選手権の柴田vs石井、意地っ張り同士の対決ということで二人はエルボーやブレーンバスターなどで意地の張り合いを展開するも、柴田が三角絞めから試合が大きく動き、デスバレーボム、ジャーマン、ランニングフロントハイキック、スリーパーホールドと攻勢に出るが、延髄斬りで逆襲した石井がエルボー合戦を制するとラリアットやジャーマンを繰り出し、柴田の起死回生の燕返しをかわしてヘッドバットからスライディングラリアットを浴びせていく。
石井は垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、柴田が脇固めで切り返すと腕十字から三角絞めへと移行し、石井がロープに逃れても柴田は燕返しで追撃、PKは石井がキャッチされるが柴田はドロップキックを炸裂させる。
両者は打撃戦となるが柴田の張り手が炸裂するとスリーパーからPKで3カウントを奪い王座を防衛、試合後も柴田はベルトを手にするが巻かずに退場となった。ジュニアタッグ選手権3WAY戦はリコシェ&サイダルが出番が多く、スタミナ消耗を狙って長く戦わされたが、場外でしっかり休養していたreDRagonが入って攻勢をかけるも、ここから3チームが入り乱れて乱戦となっていく。
reDRagonは疲れ気味のリコシェ組に攻勢をかけるが、ヤングバックスがリコシェ組に勝負をかけたところでセコンドのゴーディ・ホールが介入してオライリーをバックステージへ連行、フィッシュも場外でダウンしておりreDRagonは脱落状態となる、ここでヤングバックスがサイダルにインディーテーカーを決めるが、モア・バング・フォー・ユア・バック狙いはリコシェが間一髪カットに入り、リコシェはニックにペナドリラー2ポイントを決めると、最後はヤングバックスにダブルシューティングスタープレスを決め3カウントを奪い、リコシェ組が王座を奪取する。NEVER6人タッグ選手権はブリスコ兄弟の連係、矢野の老獪な攻めで王者組が主導権を握ったかに見えたが、ブリスコ兄弟のスプリングボード・ドゥームズデイ・デバイスが不発に終わると流れが変わってしまう。
ファレはグラネードでジェイを蹴散らすと、矢野はファレと裕二郎に急所打ちを決めるが、背後からトンガがヴェレノを決め3カウントを奪い、BULLET CLUBが王座奪取となり、トンガは初戴冠となる。セミのIWGPインターコンチ&タッグの前哨戦は棚橋がBULLET CLUBに捕まり、スリングブレイド潰しを狙ったのか徹底的に右腕を痛めつけられてしまう。
真壁と本間が盛り返すが、本間がケニーの片翼の天使を喰らって3カウントとなり、試合後もBULLET CLUBがスチール製のゴミバケツやイスで棚橋の右腕をメッタ撃ちにし、トドメはケニーがバケツの上に固定した棚橋の右腕にハイフライフローを投下して大ダメージを与え、BULLET CLUB退場後は右腕を押さえる棚橋の姿に館内は静まりかえってしまった。第3試合は第三世代同士のタッグマッチが組まれ、両チームとも白熱した攻防を展開、永田はナカダロックⅡ、中西はヘラクレスカッターも久しぶりに披露して好調ぶりをアピールする。
永田&中西組は合体イーストゴールドを決めて勝負に出るが、天コジは中西にテンコジカッターで反撃し、最後は小島が中西に左のラリアットから右のラリアットを決め3カウントを奪い勝利、試合後は永田が第三世代の健在、結束をアピールした。オカダ、柴田への次期挑戦者は現れなかったというか、次期シリーズはNEW JAPAN CUPということで優勝者が挑戦者になることが濃厚、またオカダが今まで棚橋、AJで独占してきたIWGPヘビー級王座への挑戦の門出を広げるということで永田ら第三世代も名乗りを挙げる可能性も出てきた。
今回の感想は中邑やAJが抜けても新日本は揺るがないというものを充分に見せつけてくれた大阪大会だった。【大阪大会終了】本日も沢山のお客様にお越しいただき誠にありがとうございました。2月14日(日)新潟・アオーレ長岡大会は16:00試合開始!皆様のご来場をお待ち申し上げております。 #njnbg pic.twitter.com/ovTnqWHson
— 新日本プロレスリング株式会社営業部 (@njpw_nyao) 2016, 2月 11オカダ選手の勝利!! pic.twitter.com/maKWQ7ghoE
— 木谷高明 (@kidanit) 2016, 2月 11衝撃!後藤が写経ペイントの“白武者”で登場も、最後はレインメーカーに轟沈!試合後、なんとオカダがCHAOSへ勧誘!?
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2016, 2月 11消えてしまいたい
— 後藤 洋央紀 Goto hirooki (@510njpw) 2016, 2月 11
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— BulletClub (@BulletClubNJPW) 2016, 2月 11NEVER王者・柴田が石井と会場を揺るがす“死闘”の末、劇的“V1”達成!
試合後、溢れだす感情が大爆発!
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2016, 2月 11“世界基準”のIWGPジュニアタッグ3WAY戦を制したのは、“神技タッグ”リコシェ&マット・サイダル組!
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2016, 2月 11BULLET軍がついに矢野&ブリスコ兄弟を撃破し、新6人タッグ王者に!タマ・トンガは新日本プロレスで待望の初戴冠!
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2016, 2月 11The boys came through. Thanks 4 the love everyone! Let's keep moving forward. #MyBrothers #BulletClub #TriosChamp pic.twitter.com/5zAzTUaCjX
— theBadBoy_TamaTonga (@Tama_Tonga) 2016, 2月 11大阪大会、終了。
試合後、リング上で第3世代の四人が握手を交わし、マイクで結束を表明した。
今日のタッグマッチは、ただの一試合じゃない。
第3世代はキャリアを重ねた、ただのグループじゃない。
そして私は、ただの所属選手じゃない。
そう思いたいし、そう思って生きよう。
— 小島 聡【SATOSHI KOJIMA】 (@cozy_lariat) 2016, 2月 11今宵大阪大会では中西さんと組んで点誇示と戦ったゼァ。彼らとずっと戦ってきて今日改めて思ったのは、我々はまだまだ新日本プロレス最前戦で戦って行ける力があること。もう一度新日本プロレスのリング上で俺たちの力を見せてやるゼァ。
— 永田裕志 (@nagata769) 2016, 2月 11 -
「一番すげえのはプロレスなんだよ!」を胸に、中邑真輔は旅立っていった1月30日 新日本プロレス「Road to THE NEW BEGINNING」東京・後楽園ホール 1806人超満員札止め
◇第1試合◇
▼15分1本
デビッド・フィンレー(4分38秒 逆エビ固め)川人拓来
◇第2試合◇
▼20分1本
○YOSHI-HASHI(6分20秒 エビ固め)×ジェイ・ホワイト
※ジャックナイフ式パワーボム
◇第3試合◇
▼20分1本
天山広吉 ○小島聡 獣神サンダー・ライガー(10分34秒 体固め)永田裕志 ×中西学 タイガーマスク
※ラリアット
◇第4試合◇
▼20分1本
○バッドラック・ファレ 高橋裕二郎(6分55秒 片エビ固め)×矢野通 桜庭和志
※グラネード
◇第5試合◇
▼30分1本
内藤哲也 ○EVIL BUSHI(8分57秒 体固め)KUSHIDA 田口隆祐 ×キャプテン・ニュージャパン
※ EVIL
◇第6試合◇
▼30分1本
○ケニー・オメガ カール・アンダーソン ドク・ギャローズ コーディ・ホール(11分43秒 片エビ固め)真壁刀義 本間朋晃 マイケル・エルガン ×ジュース・ロビンソン
※ランニングニー
◇第7試合◇
▼中邑真輔 壮行試合/30分1本
中邑真輔 オカダ・カズチカ ○石井智宏(21分48秒 片エビ固め)棚橋弘至 後藤洋央紀 柴田勝頼
※垂直落下式ブレーンバスター
(試合終了後、後藤とオカダが番外戦を展開。 すると、そこにオメガが現われる)
オメガ「オ~、シンチャ~ン! ラストマッチ、おめでとう」
(などとマイクアピールを始める。そして、そのまま中邑を挑発するも、棚橋があいだに割って入り、「シャラ~~~ップ!!」と絶叫。) 棚橋「いいか? 説明してやるよ。寂しいけどな、中邑は、今日は、ラストマッチなんだ。わかるか!?。だから・・・、だから・・・インターコンチ!! 俺しかいねぇだろ!!、アイ、アム、X!」
(後ろで聞いていた中邑が棚橋の肩を叩いて激励。これで「棚橋」コールが起きると、棚橋が両手をクロスさせ、ファンが「エックス!!」と大合唱、オメガは退場する。中邑&オカダ&石井は改めて勝ち名乗り。たちまち場内が「真輔」コールに包まれる。) 中邑「なんか言ったほうがいい!? どうしよっかなぁ~~!!新日本プロレス、闘ってきた選手、仲間、そして応援してくれるみんな、本当に・・・本当にありがとう(※大『真輔』コール)。ここで生まれ、育ち、培ってきた中邑真輔を、まだ見ぬ世界にぶつけて来ます!!(※大拍手) レスラーとして生きているかぎり! 物語は続いてきます。だから! 『さよなら』は、言いません(※場内騒然)。ありがとう(※大拍手&『真輔』コール)。以上です・・・。ウッソーーー!!!! なに言うかわかってんだろな!? オラ、オイ!!(※場内騒然&手拍子)答えはこうだ!! イヤァオ!!!!」
(場内に中邑の入場テーマ曲「Subconscious」が鳴り響く中、中邑は四方の客席へ向かって礼。そして、リングサイドを周り始める。すると、CHAOSメンバーのオカダ、矢野、石井、桜庭、YOSHI-HASHI、邪道、外道がリングに上がり、中邑と抱擁。そして、全員そろって手をあげたのち、中邑の決めポーズで記念撮影に納まった。これでまたもや大「真輔」コールが起こると、中邑が再びマイクを掴む。)
中邑「一番、一番すげぇのは!!!! プロレスなんだよー!!!!」と絶叫。 (改めて場内に「Subconscious」が流れる中、中邑はファンに対して深々と頭を下げる。そして、中邑とCHAOSメンバーが抱擁したのち、YOSHI-HASHIが中邑を肩車してリングを歩く。さらに、オカダが中邑を肩車してリングサイドを歩き、ファンに揉みくちゃになりながら花道を退場した。)
【中邑の話】
中邑「(コメントブースに現れると、深々と頭を下げて)ありがとうございました」
――プロレス人生を旅に例えられていた中邑選手ですが、これまでで一番大きい分岐でだと思いますが?
中邑「そうですねぇ。決断がそうであったように、今日の試合も自分にとっては、こんなつもりじゃなかったっすけど……もの凄く大切な、特別な日になったと思います」
――最後まで、「中邑真輔は中邑真輔のままでありたい」と、そんな風にも話されていましたが、大きく感情を揺さぶられるものがあったのではないですか?
中邑「まぁ共にここで闘ってきた仲間たちっていうのは、自分の感情を抑えることが出来ないぐらい、本当に凄く大きなモノです」
――苦しい時代もあったと思いますが、13年半頑張り続けてきて、あの超満員の大真輔コール、どのような気持ちで耳にしましたか?
中邑「まぁリングの上から、僕たちはある意味メッセージを来てくれるお客さん、そして画面の向こうに届けるのですが、今日はなんっつうか……リングの外から受け取るメッセージが、非常にデカくて、まぁちょっときちゃいましたね」
――最後、CHAOSの仲間たちがリングにやってきて、中邑選手を送ろうというあの気持ちに対しては、こみ上げてくるモノがあったのではないですか?
中邑「いやぁ、ズルイっすね、ほんとに。まぁ年間、家族よりも一緒にいる仲間たちなんで、リングおりてからもつるんで、CHAOSができてから何年っすか?結構長いっすよね。まぁ家族以上の、むしろ家族と思える仲間たちができて、ほんとに自分としては、喜びのなにものでもないですね」
――可愛がってきたチャンピオンのオカダ・カズチカ選手が大粒の涙を流してましたが?
中邑「まぁアイツがいるからこそ、自分も一つ歩むことが出来たんで、まぁ残すオカダに失礼ですが、『あとは頼むぜ』って言いたいですね」
――ほんとに今までに何度も旅立ちを決めるタイミングはあったと思いますが、今これだけ盛り上がりをみせている中で、「今ならばいける」という決意があったんですか?
中邑「そうっすね。この状況になったことっていうのが、いろんなきっかけや出会いが、すべてが必須だとして、こういう決断に至ったと思ってるので、後悔はありません」
――不安定な時期も支えてきたかと思いますが、安心して今行けますか?
中邑「もちろん。むしろ、自分がいなくても心配ないっつうか、どんなうねりを見せるのか、このリングの外から見てたいと思ってます」
――ただ、私もそうです。ファンもきっとそうかと思いますが、「このセルリアンブルーのリングで中邑真輔を見てみたい」という声も聞こえてきますが、ご自身としてはいかがですか?
中邑「ふぅ(※一息つき、目を閉じて沈黙)……まぁ『人生は旅だな』って言いますけど、今それ言っちゃたら、面白くないでしょ?」
――そして、Xが棚橋弘至だという点に関してはいかがですか?
中邑「(※棚橋選手がリング上でやったXのジェスチャーを真似し)これですよ。棚橋らしいなぁと。まぁでも本人の中では、最高にカッコよかったんでしょうけど。まぁ『あとは任したぜ』って言えるヤツが、こんなにもいるんで、自分は潔く『行ってきます』と言えます。ほんとに今まで、ありがとうございました(※深々と頭を下げた)」
【棚橋、後藤の話】
後藤「中邑、最後……まぁ引退するわけでもないんで、まだ最後だと思っちゃいないよ。まぁ一つだけ、彼と同じ時期に、同じ時代にレスリングできた。そのことだけは、誇りに思ってますよ」
――今日で中邑選手が新日本プロレスでの最終戦となりましたが?
棚橋「これはね、ファンも俺たちもレスラーも前に進んでいかないといけない。ただ、中邑がいなくなるという喪失感。この現実がデカすぎる。ただ、まず中邑がいないという現実を受け止める。それがまず俺たちができる第一歩。時間がかかるかもしれないけど、これに慣れていくしかない。忘れるぐらいに盛り上げていくしかない」
――今、笑顔が見えるのは、乗り越えられる自信があるからこそじゃないかと思いますが?
棚橋「もしこれで、『新日本、オイ大丈夫か?』ってなるようなことがあったら、中邑も思い切って活躍できないでしょ?それは、俺たちにとっても本意ではない。新日本プロレス、まだまだ盛り上げていきますよ」
――いつかどこかで巡り合うだろうという確信が、ファンにもあると思うんですが?
棚橋「どうですかね。楽しみにしてます」
――次は、インターコンチで、前回できなかった棚橋さんの新たな物語が始まりますね。
棚橋「そう、そう、そう!前は何ともできなかったから、鬼の居ぬ間に、俺のベルトに仕上げますよ」
【オメガの話】「俺の準備はできている。タナハシ、お前はビハインドを追っている。ユーアー、オールド。ユーアー、ファット。次のチャンピオンは、この俺、ケニー・オメガだ」
いよいよ新日本ラストマッチとなった中邑、後楽園大会のメインで中邑はオカダ、石井と組み、本隊の棚橋、後藤、柴田と対戦。新闘魂三銃士と言われた中邑と棚橋と柴田、柴田が復帰してから3人がリング上に集うのは当たり前のようになったが、中邑が新日本を去るとなれば感慨深くなってしまう。先発は2月11日の大阪大会を意識してかオカダと後藤が出るも、後藤には終始ブーイングの嵐も後藤は構わずオカダを狙う、そして柴田と石井はど真ん中プロレスを展開、そして棚橋が登場すると中邑も登場、中邑の脱力ブレークから棚橋を挑発して膝蹴りを浴びせれば、棚橋も挑発してアームホイップで投げる、二人は戦うだけでなく組んだりもしてCMLLへ長期遠征にも出て、佐々木健介と鈴木みのる組をも破ってIWGPタッグい王座も奪取した、柴田が登場すると掟破りの脱力ブレークで中邑がムッとなったのか打撃の攻防、柴田も2004年8月のG1の公式戦で中邑を破った際に「(勝因は?)テーマは笑顔です」とアピールして中邑をキレさせた、それを考えると柴田も中邑がどうしたら怒るのかをよく心得ている。
試合は後半にCHAOSが棚橋を捕らえ、フィニッシュは中邑に託そうとして中邑がボマイエを狙うが柴田がドロップキックでカットに入ると、後藤の牛殺しから棚橋がハイフライフローを投下するも中邑は剣山で迎撃、再度ボマイエを狙うが棚橋もスリングブレイドで迎撃して決めさせない。
終盤には中邑から主役を奪うかのように乱戦となり、石井が柴田のスリーパーや三角絞めで捕まると、柴田がPKを狙うがここで中邑がボマイエを炸裂させカットに入ると、石井に檄を飛ばして、最後は石井が垂直落下式ブレーンバスターで3カウント、試合を締めくくったのは中邑がによって見出され中堅からトップの一角へと食い込んだ石井だった。
試合後にはセミで中邑を意識するようなランニングニーでロビンソンを降したケニーが現れ中邑を挑発、ケニーにしても5日の後楽園で中邑に挑戦表明をしたのにも関わらず、戦わずして去るのはケニーにしても納得しがたい部分がある、そこで2月14日のケニーの相手となっているXとして棚橋が名乗りを挙げた、棚橋も元インターコンチネンタル王者として王座決定戦の出場する権利は当然ある、オカダに敗れてIWGPヘビー級戦線から一歩後退した棚橋だがまだまだ簡単に一歩下がるつもりはないようだ。
中邑が「イヤオ!」と叫んだ後で最後はCHAOSの面々が揃い涙で中邑を贈り出した、CHAOSは中邑と矢野で始めたユニットだったがスタイルや個性も違えど不思議と連体感はあった(裕二郎と飯塚高史は離脱してしまったが)、そして中邑が「一番、一番すげえのはプロレスなんだよ!」と叫んで新日本マットを後に旅立っていった。まるで中邑が2度戻ってこないのではと思うファンもいるだろうが、新日本プロレスというリングがある限り再び帰ってくる。それまで中邑とはしばしの別れだ。後楽園ホール大会終了。ありがとう!#Yeaoh https://t.co/5PskhIh7gO
— Shinsuke Nakamura (@ShinsukeN) 2016, 1月 30【Good luck!】#CHAOS pic.twitter.com/5iD4qMKZ8I
— Sakuraba39 Staff (@KS_SAKU39) 2016, 1月 30最高の仲間。 #CHAOS #イヤァオ
https://t.co/XPvfvR9Ssr
— 邪道(jado) (@REAL_JADO) 2016, 1月 30日本からずっとずっと見守ってるから。。 #イヤァオ
https://t.co/ropwDyW7o0
— 邪道(jado) (@REAL_JADO) 2016, 1月 30ありがとうございました pic.twitter.com/vwXuuv3G3I
— YOSHI-HASHI (@YOSHIHASHICHAOS) 2016, 1月 30真輔よ、頑張ってこいよ!!
— 天山 広吉 (@TENZAN323) 2016, 1月 30後楽園大会、終了。
自分の試合後、中邑真輔の試合を観戦した。
一つ一つの動き、言葉に、ただただ魅了された。
あれだけ多くのファンの方々、CHAOSの仲間に温かく見送ってもらえて幸せそうだった。
またいつか闘える日を願っています。
— 小島 聡【SATOSHI KOJIMA】 (@cozy_lariat) 2016, 1月 30世界はそんなに広くない。ボンボヤージュ!よい旅を! https://t.co/ubQRiy5j5B
— KUSHIDA (@KUSHIDA_CANADA) 2016, 1月 30後楽園大会メイン終了ゼァ。最後のメシア降臨も観れた(笑)。試合凄かった。感謝、涙、世界、絶滅危惧種、道筋、未来、希望、米国、栄光………………色々な言葉があふれてきたけど。また会おう。ゼァ!
— 永田裕志 (@nagata769) 2016, 1月 30I love you bro @ShinsukeN
— Karl Anderson (@Machinegunka) 2016, 1月 30A true legend in Japan and now he will become a legend in the states! Best of luck bro! @ShinsukeN
— BulletClub (@BulletClubNJPW) 2016, 1月 30YeaOh !
— 鈴木みのる (@suzuki_D_minoru) 2016, 1月 30@ShinsukeN どこに行っちまうのかそんなの知ったこちゃねぇけど、どこに行ってももう財布落とすなよ。
まぁその時はまた拾ってやらぁ
じゃあな
— タイチ (@taichi0319) 2016, 1月 30YeaOh! pic.twitter.com/cELG5y6qI9
— ミラノコレクションA.T. (@milano_c_at) 2016, 1月 30いってらっしゃい pic.twitter.com/WTwguJp8yf
— ミラノコレクションA.T. (@milano_c_at) 2016, 1月 30そして後楽園へ移動して中邑真輔選手壮行試合を。いつでもその人にとって最高の選択をした時が最上の時だって信じています!海の向こうから嬉しい便りが届くのが楽しみです。
— sayoko mita (@345m) 2016, 1月 30そしてこんな日だからこそ棚橋選手の「エーックス!」ポーズが良かったです。染みました
— sayoko mita (@345m) 2016, 1月 30後楽園のあの赤い風船の演出良かったな。赤い応援ボード?で埋め尽くされたのも素敵だったな。皆さんおひとりおひとり手作りの愛情に満ちていて気持ちが熱くなりました
— sayoko mita (@345m) 2016, 1月 30もし自分が実況してたら涙腺ヤバかった.....。#njnbg
— 清野茂樹 (@kiyoana) 2016, 1月 30もう駄目だ、
泣きすぎて息ができない
感動で胸が破裂しそう
本当にありがとうございました‼︎
そして これからも応援させていただきます‼︎#njnbg #njpwworld
— アジアン 馬場園 梓 (@babazonoazusa) 2016, 1月 30ありがとう中邑真輔!ちくしょー!大好きだよ!!!! #njnbg
— 二階堂綾乃 (@nikaidoayano) 2016, 1月 30そして中邑はセルリアンブルーのマットにイヤァオを置いてアメリカへ旅立つのである…to be continued… #njnbg
— 二階堂綾乃 (@nikaidoayano) 2016, 1月 30今まで本当にありがとう、中邑真輔‼︎
— 新日本プロレスリング新日企画 (@njkikaku) 2016, 1月 30 -
中邑真輔が新日本プロレスを正式に退団・・・自ら敷かれたレールをはみ出し、新日本をゆるがせた10年間
<新日本プロレス公式HPより>
1月25日(月)12時から新日本プロレス事務所にて、2016年1月31日を持って新日本プロレスリングとの選手契約を解除、退団することが決定した中邑真輔選手が会見を行われた。
また、中邑選手が保持していたIWGPインターコンチネンタルのベルトは、中邑選手から菅林会長に返上された。■菅林直樹会長のコメント
菅林「リリースされた通りですね、今月いっぱいで、中邑真輔選手、新日本プロレスを退団することとなりました。大変残念なんですけども、次なる闘いのリングでも中邑真輔選手らしい闘いを続けてもらいたいと、切に願っております。それはきっと私以外の社員や選手も皆、同じ気持ちだと思います。頑張ってください」■中邑真輔選手のコメント
中邑「今月1月、残り2試合で、新日本プロレスを退団させていただきます。非常に大きな大きな決断でした。この決断を了承して下さり、かつ壮行試合等、非常に新日本プロレスには感謝しております。2002年に入団して、苦楽を共にし、共に歩んできた、菅林さんをはじめ、社員の皆様、選手、関係者の皆様、そしてファンの皆様には非常に感謝しております。ありがとうございます。今後は新たな刺激、環境、舞台を求めて、挑戦し続ける所存であります。改めまして、ありがとうございました」■質疑応答
――新日本プロレスでやりたいことをやり尽くしたというようなお気持ちがあって、今回このような決断をされたということですか?
中邑「退団を決意したことに関しては、一つだけの理由ではないです。自分の年齢的なものも含め、かつ新日本プロレスで成長する上で培ってきた価値観や、自分の感情や、そういうモノを統合して、『今しかない』と思った上での決断ですね」
――改めて、退団を決意した時期は?
中邑「そうですね。悩んでいたのは、2年ぐらい前からですかね。決意という形になると、昨年11月あたりでしょうか」
――その決意に至ったポイントは?
中邑「そうですねぇ、ほんとに2015年の新日本プロレスにおける自分の試合というものをですね、常に100%以上のモノを自分としては求めて、かつ自分にとっては特別な、今の中邑真輔を形成する上で、特別だった人間とやり合えたっていうものですかね。1月4日の飯伏君、12月の後楽園、田口に至るまで」
――海外に新しい進路を見つけるという噂を聞いていますので、それを前提に質問させてもらいますが、例えばアメリカのリングですと、マイクアピールの部分も大きいですし、あるいは新日本プロレスに比べると試合表現もしにくい部分はあるかと思いますが、その点に関してご自身で考えていることはありますか?
中邑「そうですね。どういう状況下においても、そこに落とし込める遊びがあるのであれば、いかに小さな隙間であっても、そこに全人格で中邑真輔を投影するまでですね。これまでもそうしてきたように、これからもそうするであろうと、自分では思っております」
――ずっとライバルであった棚橋弘至選手に一言お願いします。
中邑「……直接言います(ニヤリ)」
――2002年に入団してからの13年間、改めて新日本プロレスで送った時間というのは、中邑選手にとってどのような時間でしたか?
中邑「自分で言うのもなんですが、『こんなレスラー他にいなかったな』と思いましたよ。まぁデビューまでの経緯から、デビューしてからの数々の挑戦や、もう時代がガラッと変わったわけではないんでしょうが、すべてが自分にとっては、かけがえのないものだなと感じれますね。その当時は、死に物狂いで、ただひたすら前見てやってたんですけれど。まぁでも今の新日本プロレスは、なにがあっても、誰もがチャンスを自ら作り、かつ掴める舞台になりえてると思ってますね。ちょっと答えになってないですけど」
――思い入れのあるIWGPインターコンチのベルトについて一言お願いします。
中邑「ベルトに対しては、返上という形で不本意な決着とはなってしまいましたが、一つ新しい価値観を想像できたという部分では、自分だけではないんですが、自分の誇りであるとは感じます」
――所沢大会、後楽園大会の残り2試合となり、中邑選手と非常にゆかりのある選手との6人タッグが組まれていますが、その闘いに向けて意気込みをお願いいたします。
中邑「そうですねぇ、年間100試合以上、それが2002年から約13年ですか。まぁ誰も彼も、ゆかりというか、仲間・兄弟のように思ってますが、その中でも所沢、後楽園で闘う人間っていう部分では、自分のプロレスラーとしての物語の中で、非常に重要な役割をしてきたメンツなので。まぁリングに立ってみないとわかりませんが、いろんな感情が自分の中に起こるんだろうなぁということは、一つなんというか、寂しさもありますが、非常に楽しみです」新日本プロレスが会見を開き、改めて中邑真輔の退団を発表、中邑本人が会見に応じ菅林会長に保持していたIWGPインターコンチネンタル王座を返上した。
会見では中邑自身が『こんなレスラー他にいなかったな』とコメントしたとおり、デビューからいきなりMMAに挑戦して、デビュー2年目でIWGPヘビー級王座を奪取、そして新日本でタブー視されていたアントニオ猪木への挑戦発言など、中邑ほど新日本を揺るがした存在はいなかったし大きなインパクトを与えてきた。今思えば猪木への挑戦発言は、新日本が敷いたレールを自らはみ出すためのきっかけになっていたのかもしれない。
そしていつしか中邑自身が新日本だけでなく自身の高みを望むようになり、それが次第に新日本より自身の高みというものを占めるようになっていった、新日本を離れるという選択はある意味自然の流れだったのかもしれない。
ジャイアント馬場さんが生前「プロレス界は10年に1度、大きな事件が起きるものだよ」 というジンクスを残したが、新日本が猪木体制から脱して10年目でこれまで新日本支えてきた中邑が去るのは大事件でもあるが、大事件をきっかけにマット界は新しい時代への扉を開いてきた、中邑が去るのはある意味新陳代謝するためのいいきっかけになったしならなければならない
最後に中邑の次なる高みは明言しなかったが、同じく新日本を離れたAJスタイルズがWWEのロイヤルランブルに参戦したことを考えると、中邑もWWEなのか?
中邑真輔が退団会見でインターコンチ王座を返上し、深々と礼。 新日本プロレス時代を振り返り「こんなレスラー、他にいなかったなと」【1.25会見】 https://t.co/uIAOgaZMan #njpw pic.twitter.com/pGkg5jJsBo
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2016, 1月 25 -
一時帰国のカマイタチがライバル・リーをホームリングで降し世界王座を奪取!1月24日 新日本プロレス「NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2016」東京・後楽園ホール 1559人 超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼小松洋平&田中翔 壮行試合VI/20分1本
ゲレーロ・マヤ・ジュニア ○テ・パンテル(5分10秒 変形脇固め)×小松洋平 田中翔
(試合終了後)
小松「(※『小松』コール)最後、またね、負けちゃって、結果を残せなかったんですけど、僕らは僕らの世代で新日本プロレスを引っ張るって、もう決めてるんで。だから、もっと成長して、もっとスターになるために、僕たちは海外へと旅立って行きます(※大拍手)。必ずスターになって帰って来るんで、期待しといて下さい(※大拍手)」
田中「(※『田中』コール)本当に!! 本当に!! 幸せなヤングライオン生活でした(※大拍手)。どうかお願いです。必ず強くなって帰って来るんで、それまで待っていて下さい!(※大拍手)」
小松「凄く、凄く、幸せなヤングライオン生活でした! 超ありがとうございました! 行って来ます!!(※大拍手)」
【パンデル、マヤ・ジュニアの話】
パンテル「ほんとにいろんなことを学ばせてもらったシリーズだった。自分は自然体でできたし、これが自分の中で大きなチャンスになると思う。ベルトも防衛できたし、このベルトをインターナショナルな価値に上げられたのではないかと思う」
マヤ・ジュニア「このシリーズ本当に勉強になりました。このベルトは唯一メキシコのモノだったが、これが本当に世界的なモノになればいいと思う」
――小松選手、田中選手がメキシコに遠征にいきますが、ベルトに挑戦するチャンスはありますか?
パンテル「彼らはまだ若いし、これからなんだけど、元々新日本プロレスで練習を積んできた選手なので、メキシコで新たにメキシコのプロレスを学んでもらうことによって、このベルトに挑戦することも可能だと思う。挑戦、待ってます」
【小松、田中の話】
――今日、2人の物語の何章目かが終わって、新しい章に入っていくと思いますが?
小松「僕らの関係は、THE 虎舞竜の『ロード』のように第何十章まで続くと思います。その第一章が終わったのかな。」
田中「ようやくね」
小松「とりあえず、一段落しましたよ」
――今回、壮行試合がおそらく初めてシリーズで行われて、会社の期待も大きいかと思います。結果としては残念でしたが、その分借りができたのかなと、楽しみにしています。
小松「そうですね。経験値は自分の中に取り込めたので、あとは、これをいかに活かすか。材料は手に入れたので。ルチャの感覚、リズム感、そういうものを、このシリーズを通して頭の中に入れたので、あとは、メキシコで場数を踏んで、調整するだけじゃないですかね。向こうは実験の場ですからね。色々試してきます」
田中「ようやくこれで、下積み、まだ海外遠征はあるけれど、終えたので。次、メキシコで、新しいリングネームも決まっているので、そのリングネームに恥じないように、そして、日本人の誇りも忘れないように、海外で闘ってこようと思います。海外で何をするか、というよりも、新日本に帰ってきて何ができるか。そのための海外遠征だから、しっかり、海外武者修行として、修行に励んできたいと思います」
――「これからスターになる」とリング上で約束した以上は、もちろんスターになりますか?
小松「今は輝き出してるんですけど、材料はすごく良いんですけど、向こうでブラッシュアップしてこないと、磨いて磨いてより輝きを放ちますよ。帰ってくる頃には」
――ラストマッチで、ファンの大きな声援を聞いてどうでしたか?
小松「リングに上がるまで、お客さんを見渡した時に、この光景をすごくありがたいなと感じて、声援も多くて、ジーンときました。試合には集中してたんですけど、一歩及ばなかった感じですね」
田中「黒パンで試合するのも最後だったので、『悔い残らないように』『悔い残らないように』って考えすぎて、上手くいかなかったところもあるかもしれないです。でも、やりきりました。悔いはないです。次に何をするか、先に先に考えていこうと思います」
――2人で苦労も乗り越えてきたかと思いますが、小松選手にとって田中選手とは、田中選手にとって小松選手とは、どんな存在でしたか?
小松「座持ちのする存在というか、田中が入ることで、その場がなごんだりするので、僕としてはすごく助かってますね。助かってるよ」
田中「ありがとうございます。こちらこそ。今の自分があるのも、小松さんがいてくれたからだと、すごく思うので、これからも2人、良いライバル、良いパートナーとして、どんどん闘っていきたいです」
――小松選手、田中選手の上下関係は、しばらくは変わりそうにないですか?
小松「おそらく、このスタイルが、ウケたってことでしょうね」
田中「そうなんですかね」
小松「このセット販売の仕方が間違ってなかった」
田中「それならいいですけど」
――どちらが、男前ですか?(記者陣笑い)
小松「田中くんは目鼻立ちもハッキリしてて、ジャニーズ顔なんですよね。パッと見たら、みんな『田中くん』って言うんですけど、長い目で見てると、『違う、田中じゃなかった。小松だった』ってなるんですよね」
――どういうことですか?(記者陣笑い)
小松「僕にハマったら、結構抜け出せない子が多いんで。中毒性がありますよ」
――女性限定ですか?
小松「もちろんです」
田中「自分は、女性だけじゃなく、広く対象にしてるんで」
小松「浅く広く」
田中「浅く広く」
小松「……こういうコメントも、今日で終わりですかね」
――(記者陣笑い)
田中「最後ですよ。言いたいこと言っておかないと」
――メキシコへ出発するまで、数日あると思いますが、ラストマッチを終えて、どういう風に過ごしますか?
小松「あとは、実際僕らは、出発の日まで全部埋まってるんですよ。だから、空いた2、3時間で全部荷物をまとめないといけないんで。あと全部、仕事なんですよ」
――もうスターの片鱗が出てますね。
小松「もう、溢れ出ちゃって、止まらないですよ」
田中「普段、身体に気を遣って、あんまり美味しいものを食べてなかったので、日本の美味しいものを食べ納めしておこうと思ったんですけど、その時間もなさそうです。そのままメキシコに行っちゃいます」
小松「この間、実家に帰った時に、お母さんの手料理が美味しくなかった、って言ってるようなもんだよ」
田中「いやいや……ちゃんと食べましたよ。ヘルシーな」
小松「『美味しいもの食べてない』って言うからねぇ」
田中「試合終わってから。ドームの後は食べましたよ」
小松「まぁ、メキシコに行っちゃえば行っちゃったで、何かひらめくものはあると思うので。基本的に、僕らの、新日本で培ったベースは変えないです。プラスアルファ、何か吸収できれば」
――頑張ってください。
小松「損はさせないんで」
――2人ともすごくレベルは高いですよ。
小松「ありがとうございます。否定はしないことにします。謙遜こそ、最も悪質な自惚れ」
田中「自分、めっちゃ謙遜しちゃうんです」
小松「それこそ、悪なんだよ」
田中「……そんなことないです」
小松「モテるでしょ?」
田中「そんなことないです。全然モテないです(笑)」
小松「……対照的なんで。これからも、温かく見守って頂けたらと思います」
田中「よろしくお願いします。本当にありがとうございました」
小松「ありがとうございました」
――行ってらっしゃい!
小松&田中「行ってきます!」
◇第2試合◇
▼20分1本
タイガーマスク KUSHIDA フエゴ ○ストゥーカJr.(8分9秒 片エビ固め)YOSHI-HASHI ボビー・スィー ×OKUMURA エチセロ
※トルペド・スプラッシュ
◇第3試合◇
▼LUCHA DE MAESTROS/30分1本
○獣神サンダー・ライガー(7分55秒 カンパーナ)×ヴィールス
◇第4試合◇
▼マスカラ・ドラダ新日本プロレス所属ラストマッチ/30分1本
内藤哲也 EVIL ○BUSHI(7分23秒 BUSHIロール)田口隆祐 ×マスカラ・ドラダ アトランティス
(試合終了後)
ドラダ「アリガトーゴザイマース!! ハポーーン(日本)!!自分のホームタウンであるアレナ・メヒコに帰るけど、またここに帰って来ることがあれば、IWGP Jr.に挑戦するチャンスを下さい!」
【内藤、EVIL、BUSHIの話】
EVIL「Welcome to the darkness world. This is EVIL. Everything is EVIL. すべてはEVILだ」
内藤「試合なんて、どうでもいいよ。試合後、小松への一撃が、どういう意味か。小松はしっかり考えればいいよ。こんな簡単に、俺らの、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに、入れると思ったか。まぁ、いい気持ちは味わえたでしょ。あの一撃をどう取るかで、今後の小松が決まるんじゃない?アレが、『俺らの仲間には入れないよ』っていう一撃なのか、それとも、『俺らの本拠地であるメキシコで、頑張ってこいよ』っていうメッセージなのか。どっちだろうね。どっちか分かんないけど、彼がどう捉えるか次第じゃないの?昨日言ったけど、あばら全然治ったわ。1日経ったら治ったわ。俺、次のシリーズも新日本に出るから。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン。期待してくれよ」
BUSHI「あーあ。最後にやってくれたぜ、オイ。ドラダ、オマエこのまま勝ち逃げしたまま、メキシコ帰るつもりかよ。絶対許さないからな。IWGPジュニア、タイトルマッチ前に、とんだ恥かかされたぜ。この恨み、絶対忘れねぇ。なんだったら、俺がメキシコに単独で行って、オマエとやったっていいんだぜ。ドラダ、オマエがIWGPジュニア、挑戦させろ?笑わせんなよ、テメェ。俺がKUSHIDAからIWGPジュニア獲って、最初にオマエを指名してやるよ。そしたら、今度こそ、俺がIWGPジュニア、CMLLウェルターの2冠王者になるんだからな。コノヤロー、CHINGA TU MADRE PENDEJO WEY(※最後はスペイン語で罵った)」
【ドラダの話】「ボクはこれでアレナ・メヒコに帰るけど、またここに帰って来ることがあれば、是非IWGPジュニアに挑戦させてください。オネガイシマス。今まで応援してくれて、アリガトウ」
◇第5試合◇
▼スペシャル6人タッグマッチ/30分1本
○オカダ・カズチカ 中邑真輔 バルバロ・カベルナリオ(13分6秒 片エビ固め)棚橋弘至 ×ジュース・ロビンソン ティタン
※レインメーカー
(試合終了後、突如としてIWGPヘビー次期挑戦者の後藤が乱入し、オカダにラリアット、セコンドの外道に牛殺し、エプロンに立つ中邑にランニングエルボーをお見舞い。そして、オカダを昇天・改でKOすると、ブーイングの中、後藤は憮然とした表情で退場する) 【後藤の話】「盛り上げに来てやったぜ、オイ。これが俺のやり方だ。オカダ、お前にも付き合ってもらうぞ。パワーがあり余ってしかたねぇよ」
◇第6試合◇
▼CMLL世界ライト級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○カマイタチ(18分33秒 片エビ固め)[王者]×ドラゴン・リー
※カナディアンデストロイ
☆カマイタチが新王者となる
【カマイタチの話】
カマイタチ「最高だよ!最高だよ!最高だよ!このベルト。最高だよ!それ以外言葉なんてねぇよ。ドラゴン・リーだよ。アイツが巻いてたベルト、アイツから獲って、初めてこのベルトの価値があるんだよ。すげぇ輝いてんだろ?もっと輝かせるぜ。最高、最高だよ」
――改めて、ベルト奪取おめでとうございます。
カマイタチ「ありがとうございます」
――本当に最高の凱旋帰国だったと思いますが?
カマイタチ「最高、最高ですよ。本当に言葉にあらわせない。最高の一言ですよ」
――長い海外修行の成果を100%以上出せたんじゃないですか?
カマイタチ「そうですね。約2年半ぶりの後楽園ホール。挨拶して、イギリスに旅立って、メキシコに辿り着いて。そのメキシコでもがき苦しんで、ドラゴン・リーにやられ、やられ、やられっぱなしで、やっとこの『FANTASTICA MANIA』って舞台で取り返せたのが、すげぇ嬉しいですよ。最高ですよね」
――ドラゴン・リー選手にとっても、日本で最高の試合を見せられたと思いますが?
カマイタチ「アイツまだ若いですからね。ほんとに、ドラゴン・リーのこと、リスペクトしてますよ、もちろん。本当にメキシコで、いい相手に巡りあえたなと。嬉しいですよ。憎いですけどね。あんな、20歳で……20歳なんて、自分は新日本に入ったばっかりですよ。それであのレベルですよ。アイツは、メキシコだけじゃなくて、世界に通用する選手、そういう風に思ってますよ。いくらキャリア積んだ人間でも、やっぱり海外でスタイル変えて闘うっていうのは難しいことで。俺もキャリア5年で、すげぇ噛み締めてますから。だから、本当に2年くらいで、凄いと思います」
――これからメキシコに行く小松選手、田中選手にも、励みや希望を与えたと思いますが?
カマイタチ「1つ、勘違いしないでほしいのは、俺まだ完全帰国じゃないですから。俺はまだメキシコで闘いますよ。もちろん、OKUMURAさん、フウジンライジン、アイツらと一緒に、メキシコでまだまだ闘って、もっと成長して、俺の新日本プロレスのリングに帰ってくるんで。その時まで、もう少しだけ、楽しみにしててください」
――CMLL世界ライト級のベルトを獲った以上は、責任を果たすということですか?
カマイタチ「別に、責任がどうのこうのっていう思いはまったくないですけど、チャンピオンらしく、誰の挑戦でも受けますし、もちろん、ドラゴン・リー。俺ともう1回やりたいと思いますよ。その気持ちは分かりますよ。俺だってアイツに、今回で5回目の挑戦ですから。4回も負けてるんで。悔しいと思いますよ。アイツは5回目を獲られて。でも、関係ないから。俺はこの新日本プロレスで、ずっと諦めないで生きてきたから。本当に、正直、何も取り柄なんてないですよ。身長も小さいし、すげぇいい身体もってるわけじゃない。それに、リコシェみたいに、すげぇ跳べるわけじゃない。俺に何があるかって?やり合うしかないんですよ。諦めない心。それだけは誰よりも持ってるんで。2年半前と、まったく何も変わってないですよ。俺は、IWGPヘビーを獲って、ゴールデンタイムで試合をするっていう夢は、ずっと変わってないですから。」
――前回はドラゴン・リー選手に挑戦して、2分半だけ“幻のチャンピオン”になりました。それを経て、改めてベルトを手にした感想は?
カマイタチ「正直、あの試合、本当に悔しかったですよ。レフェリーが3カウント入れたんで、勝ちだと思ってましたから。それが、ロープに足がかかってたと。マキシモが苦情入れて、コミッショナーが動いて、『あぁ、そんなに日本人にベルト獲られるのが嫌だったのかな』って考えちゃいますよ、悪いですけど。まぁ、でもね、今こうやってベルトあるんで、まぁいいですよ。勝つことがすべてですから。勝って、お客さんがすげぇ盛り上がる試合をするっていうのが、俺たちの役目ですから。すげぇ幸せですよ、今」
――『FANTASTICA MANIA』の大会の中で、一気にカマイタチ選手が主役に踊り出た試合だったと思いますが?
カマイタチ「どうですか?それは、記者の皆さん、お客さんが感じたことがすべてだと思うんで。自分は別に、この大会の主役だとか、そんなことは抜きに、ただただ、ドラゴン・リーを追いかけて日本に来ただけなんで。このベルトがすべて、このベルトが俺のところにあるっていうことがすべてですよ」
――完全帰国の目途は?
カマイタチ「そうですね。正直に言いますと、今、新日本のジュニアは、自分の中で、どうしても一歩出ないところがあるんです。どうしても、ヘビーに勝てないんですよ。今、チャンピオン、KUSHIDAさんですよね?たとえば、KUSHIDAさんと棚橋さんがシングルでやる。KUSHIDAさんとオカダさんがシングルでやる。KUSHIDAさんと中邑さんがシングルでやる。悪いですけど、言っちゃ悪いですけど、IWGPジュニアチャンピオンのKUSHIDAさんじゃ勝てないです。やっぱり、ジュニアはそこを超えなくちゃいけないんですよ。だから、俺は、ずっと寮で世話になってた、プリンス・デヴィットさんに憧れましたよ、本当に。デヴィットさんは、ジュニアとヘビーの壁をぶち破ってくれた人だと思ってます。デヴィットさんは、1人で、ヘビーに立ち向かってくれましたよ。俺は、ああなりたいんですよ。ジュニアを巻いて、ヘビーのベルトを巻きたいんです。ジュニアは、ヘビーの下じゃないんですよ。ジュニアとヘビー、同じ位置にいなくちゃいけないんですよ。だから、俺は、まだ、まだ勝てないです。棚橋さんと、中邑さんと、オカダさんとやっても、まだ勝てる自分が想像できないんです。その自分が想像できたら、俺はその時、日本に帰ってきます」
――ロス・インゴベルナブレスに入るんじゃないかという噂もありますが?
カマイタチ「それについて、コメントが聞きたいんですか?1つコメントするなら、トランキーロ、焦んなよ。それだけです」
【リーの話】「俺たちはほんとにいつでも素晴らしい試合ができていると思う。今日に関しては、カマイタチ、お前の方が上だった。このクラスでは、信じられないような試合をしたと思う。今回に関しては、お前の方が上だったが、いつでも再戦の準備はできている。早いタイミングでチャンスが欲しい。アレナ・メヒコで日本でもやりたい」
◇第7試合◇
▼スペシャルシングルマッチ/30分1本
○ミスティコ(17分23秒 ラ・ミスティカ)×ウルティモ・ゲレーロ
◇第8試合◇
▼NWA世界ヒストリックウェルター級選手権試合
[王者]○ボラドール・ジュニア(21分6秒 片エビ固め)[挑戦者]×メフィスト
※スパニッシュフライ
☆ボラドール・ジュニアが王座防衛に成功。
最終戦を迎えた「CMLL FANTASTICA MANIA 2016」だが前日の後楽園大会で試合を終えたドラゴン・リーに2年間に渡りCMLLで遠征していた高橋広夢ことカマイタチが乱入してメキシコでの抗争相手であるリーを投げ放しジャーマンでKOし、リーのが保持しているCMLLライト級王座への挑戦を表明、これを受けて最終戦のカードが大幅に変更された。
先手を奪ったのはリー、カマイタチのティヘラを着地したリーは逆にティヘラを決め場外へ追いやると、リーが鋭いトペを放つ。
しかしリングに戻るとミサイルキックを決めたリーにカマイタチがドラゴンスクリューを決め、膝めがけてのダイビングニードロップなどで足攻めを展開、しかしリーは断崖式のティヘラでカマイタチを再び場外へ追いやりノータッチトペコン、リングに戻って変型のジャンピングパワーボムと繰り出し、カマイタチをコーナーに逆さ吊りにしてのパタラス・エネル・ペチョを狙うが、カマイタチは雪崩式フロントスープレックスで阻止するも、次の技を狙ってコーナーでもたついた隙を突かれ、リーはパタラス・エネル・ペチョを改めて決め、再度狙うもカマイタチは下からのドロップキックで場外へ落としてから、ヤングライオン時代に使用していたエプロンダッシュのドロップキックを炸裂させる、エプロンダッシュのドロップキックはヤングライオン時代よりスピードが上がっているせいか威力も上がっている。
そしてカマイタチは場外でスタンディングの状態となっているリーにセントーンを浴びせ、リングに戻って再度ドラゴンスクリューから変型足四の字と足攻め、そしてジャーマンの応酬と、インパクトのある技で攻めるリーに対しカマイタチは食らいつくも後ろから追いかけてプレッシャーをかける展開となっていく。
リーのフェニックスブレックス狙いをカマイタチは回転エビ固めで切り返すが、リーはすぐさま脇固めで捕獲、更に変型のナガタロックⅢへと移行してカマイタチを追い詰めると、パタラス・エネル・ペチョ、フェニックス・ブレックスと畳み掛けるが、カマイタチもローリングジャーマンで応戦、そしてリーのニーをブロックしたカマイタチはラリアットからカナディアンデストロイを決め3カウントを奪い、ホームである日本で王座を奪取した。
高橋広夢ことカマイタチが2年以上の間どれだけ成長したかに注目していたが、今回は手の合うリーが相手だったということもあって、カマイタチがどれだけ成長したかを充分にアピール出来た試合であり、ホームリングでの王座奪取と新日本でもあまり使われないカナディアンデストロイをつかったことでファンにも大きくアピールできた。しかしこの試合で凱旋というわけでなくリーを追いかけての一時帰国ということで再びメキシコへ旅立つことになったが、本格的に凱旋となったらジュニアのトップの一角に食い込むことは間違いないだろう。
また第3試合では今大会を最後にメキシコへ帰国することになったドラダの凱旋マッチが行われたが、ドラダはBUSHIにスワンダイブミサイルキック、その場飛びシューティングスタープレスで追い詰めたが、BUSHIのコードブレーカー狙いを阻止したところで内藤の急所蹴りを喰らい、BUSHIロールで丸め込まれて逆転負けを喫した。22日の大会ではBUSHIを破りウェルター級王座は奪還したが、所属最後の試合で手痛い餞別をもらってしまった。
第4試合ではオカダがロビンソンをレインメーカーで勝利を収めるが、試合後に今シリーズでは試合を外されていた後藤洋央紀が乱入して昇天・改でオカダをKOし館内から大ブーイングを浴びた、ドーム大会2夜明け会見でもオカダの見下した態度に後藤が怒って襲撃したが、後藤のオカダに対する怒りはまさしく噴火寸前なのかもしれない。
最後に小松、田中が今大会をもってメキシコのCMLLへ旅立つことになった、二人は風神、雷神のリングネームでタッグチームとして売り出されるという、今大会ではパンデルの変型脇固めの前に小松が敗れてしまったが、どれだけ大化けして帰ってくるか期待したい。Gracias Dorada!(@DoradoSro ) 1年間、新日本プロレス所属として活躍してくれたドラダに大拍手を。 #njcmll #CMLL #ありがとう pic.twitter.com/hN2wvM2WbZ
— HIROSHI TANAHASHI (@tanahashi1_100) 2016, 1月 24Nos vemos pronto‼︎ DORADA‼︎@DoradoSro pic.twitter.com/uaZRZkc7HC
— KUSHIDA (@KUSHIDA_CANADA) 2016, 1月 24いままで一緒に闘ってくれてありがとう。お疲れ様。 pic.twitter.com/3JSPdHokBS
— 田中翔 Show Tanaka (@njpwShowT) 2016, 1月 24 -
オカダ・カズチカが独走宣言・・・同時に圧し掛かった大きなプレッシャー
<プロレス格闘技DXより>
東京スポーツ新聞社制定『2015年プロレス大賞』の授賞式が21日、都内・KKRホテル東京で行われ、2年ぶり3度目のMVP(最優秀選手賞)&ベストバウト受賞を果たしたオカダ・カズチカら受賞者8名が出席。「僕一人で突っ走らせていただきますので、皆さんしっかり追いかけてきてください」と2016年の独走を宣言したオカダに、ベストバウト&特別功労賞を受賞した天龍源一郎も「責任を持って全レスラーが潤うようにしてほしい」とエールを送った。
毎年恒例のプロレス大賞授賞式がこの日、都内ホテルで盛大に行われた。式には受賞者8名が出席。昨年11・15両国大会で対角線上に立ったオカダと天龍が壇上で並び立つ劇的な場面も実現した。授賞式では賞状、トロフィー、賞金が受賞者に授与。代表してスピーチに立ったオカダは「2015年を振り返ると、僕がしっかりカネの雨を降らせたなと」と豪語し、「しっかりプロレス大賞MVPの僕が引っ張っていきたいと思います……と、言いたいところなんですけど、引っ張っていく気なんて全くありません。僕一人で突っ走らせていただきますので、皆さんしっかり追いかけてきてください。そして2016年もしっかりカネの雨を降らせます」と独走を宣言した。
天龍引退試合で勝利したことによって、かつての天龍と同様に時代の寵児としての地位を確固たるものにした。1・4東京ドーム大会では棚橋弘至とのIWGP戦を制し、新日本のエース交代も印象づけたばかり。そして中邑真輔も今月いっぱいで新日本を退団する状況とあって、オカダは「あとは僕がいくしかない」とキッパリ。「さっきも突っ走ると言いましたので、本当にオカダだけだなと。選考でもオカダしか出ない。それぐらいずば抜けた活躍をしたい」と2016年のプロレス界において絶対的なトップに立つ構えをみせた。
オカダとの引退試合でベストバウトを獲得し、特別功労賞も受賞した天龍は「やるだけやったなという満足感とともにリングを降りられた」と2ヶ月前の引退試合を振り返った。壇上でオカダと並び立った時、「相変わらず相容れないものがあった」というが、レインメーカーへの期待は大きい。「あの程度じゃ、まだまだ大雨降らせたといえないから、もっと部分的じゃなくてプロレス界全体が世間の人から耳目を集めるためにより一層の努力は必要」と厳しい言葉を口にしつつ、「俺はレインメーカーだって自分で発声したんだったら、そこは責任を持って全レスラーが潤うようにしてほしい」とエールを送っていた。各賞の受賞者は以下の通り。
【オカダのスピーチ】「2015年プロレス大賞MVP、そしてベストバウトを受賞したオカダ・カズチカです。2015年を振り返ると、僕がしっかりカネの雨を降らせたなと思うんですけど、やっぱり偉大な先輩の天龍さんも引退されましたし、新日本プロレスの話になるんですけど、辞めてしまう人もいますし、プロレス界大丈夫なのかなと思う人もいるとは思うんですけど、しっかりプロレス大賞MVPの僕が引っ張っていきたいと思います……と、言いたいところなんですけど、引っ張っていく気なんて全くありません。僕一人で突っ走らせていただきますので、皆さんしっかり追いかけてきてください。そして2016年もしっかりカネの雨を降らせますので、皆さん、よろしくお願いします。ありがとうございました」
【オカダの話】「(壇上に立って違った気持ちになった?)今日、壇上に上がったメンバーが2015年を盛り上げたメンバーだと思いますし、その中心が僕でしたからね。ドームでも勝てましたし、いい気分で壇上に上がれましたね。(引っ張るのではなく突っ走ると?)棚橋さんも倒しましたし、中邑さんの退団も決まってますし、あとは僕がいくしかないでしょ。みんないくよじゃなくて、僕一人でずば抜けさせてもらおうかなと思いますね。(プレッシャーはある?)プレッシャーはないですね。2016年どうなっていくのかなという楽しみしかないですね。(天龍と壇上で並んだが?)一回、話しかけられましたけど、何言ってるかわからなかったんで、愛想笑いしておきましたけど(苦笑) あいさつはしましたけど、そこを何と言ってたのかわからないですね。(2016年の目標は?)さっきも突っ走ると言いましたので、本当にオカダだけだなと。選考でもオカダしか出ない。それぐらいずば抜けた活躍をしたいと思ってますね。(2・11大阪で後藤とのタイトルマッチがあるが?)それはどうでもいいです。後藤さんに聞いてください。(中邑退団によってCHAOSはどうなる?)正直、今の控室の雰囲気も何も変わらないので、退団してからじゃないと、そのことに関してはわからないというのがありますね。今、中邑さんに関して言うこともないですね。(解散は?)外道さんに聞いておきます。(2016年はベルトにこだわる? それとも新しいことをしたい?)やっぱりベルト持ってますので、タイトルマッチはたくさんしたいですね。去年7月に獲ってまだ2回しか防衛してないですし、防衛戦もたくさんしたいですし。海外もいろいろ決まってますので、防衛戦もやりたいなと思いますね。(何回ぐらい防衛したい?)回数増やしたいわけじゃないですからね。回数増やすだけだったら防衛戦すれば勝手に増えていきますから。自分にとってもいい防衛を重ねていきたいというか、それでまた新日本プロレス、オカダ凄ぇなっていうふうにはしたいですね」
東京スポーツ制定のプロレス大賞授賞式が行われMVPとベストバウトを受賞したオカダが2016年に向けて独走を宣言した。
2016年1月4日東京ドーム大会でドーム大会の主役だった棚橋弘至を破りIWGPヘビー級王座を防衛、そして30日をもって中邑真輔も新日本を退団、今年のドーム大会は旧体制またユークス体制から新日本を牽引してきた棚橋、中邑の時代からブシロード体制から台頭したオカダに牽引役が引き継がれた、そういった意味では今年のドーム大会は世代交代また新陳代謝というものがテーマとして隠されていた。
日本マット界はこれまではスター選手ありきのプロレスだったこともあって新陳代謝が難しく、新日本も旗揚げ時からユークスに売却されるまでは創始者で大スターであるアントニオ猪木ありきのプロレス団体であり、猪木が現役から引退しても猪木ありきの体質は変わらなかった。
ユークス体制となってからは新日本を去った猪木に代わって棚橋、中邑が牽引し始め、ブシロード体制となってからはオカダが加わり、3人が中心となっていったが、3人の時代がいつまでも続くわけでない、いつかは時代に終わりがあり、それと共に新しい時代がスタートする。
オカダが独走を宣言したがオカダがどう新日本を自身のカラーに染め上げ自身の時代を築くのか、オカダは自信たっぷりのコメントを出しているものの、それと同時に大きなプレッシャーが圧し掛かっているのかもしれない。
2016年の新日本は誰が中邑の穴を埋めるかだけでなく、オカダがいかに自分の時代を築き上げていくのかが最大のテーマなる。
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新日本プロレスが中邑真輔の退団を正式発表、インターコンチ王座は誰が引き継ぐのか?
<新日本プロレス公式HPより>
この度、弊社所属の中邑真輔選手は、2016年1月31日を持って、新日本プロレスリングとの選手契約を解除、退団することが決定いたしましたので、ここにお知らせさせて頂きます。中邑選手が新日本プロレスリングに出場する試合は、次期シリーズ『NJPW presents CMLL FANTASTICA MANIA 2016』の全大会、次々期シリーズ『Road to THE NEW BEGINING』の1月29日(金)埼玉・所沢市民体育館サブアリーナ大会、1月30日(土)東京・後楽園ホール大会までとなります。
なお、中邑真輔選手が第12代王者として保持していたIWGPインターコンチネンタル王座は返上となり、2月14日(日)新潟・アオーレ長岡大会にて、新王者決定戦「Xvsケニー・オメガ」が行われる予定です。
また、今回の退団に関する、中邑選手本人からのコメント等に関しましては、次期シリーズ『NJPW presents CMLL FANTASTICA MANIA 2016』終了後、1月25日に記者会見を予定しております。
今回の件に関しまして、ファンの皆様には、ご心配をお掛けして誠に申し訳ありませんでした。
どうか今後も、中邑真輔選手並びに新日本プロレスリングへの、変わらぬご声援の程をよろしくお願い致します。新日本プロレスリング株式会社
新日本プロレスが正式に中邑真輔の退団を発表した、中邑は2002年に入団しユークス体制から棚橋弘至と共に新日本を牽引してきたが、中邑は更なる高みを望んで新日本を去ることになった。
だが1月もっての退団は急というか、2月の大会にもポスターに顔が掲載されていることから、2月14日の新潟まではフリーとして参戦すると思っていた、移籍がウワサされているWWE側の意向なのか・・・
保持していたIWGPインターコンチネンタル王座も返上、14日の新潟大会でケニーとXの間で王座決定戦が行われることになったが、中邑に宣戦布告していたケニーしてみれば肩透かしといったところだろう、また中邑カラーに染まりきっているインターコンチ王座を誰が引き継ぐのか、ケニーの相手になるのは誰なのか?現時点では内藤哲也が本命視されるが・・・
中邑は30日の後楽園大会をもって新日本を去る、別れの言葉はそれまでにとっていきたいが、更なる高みを目指す中邑のその先に見えるものは何だろうか・・・
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中邑真輔とIWGP
2003年12月9日、新日本プロレス・大阪府立体育会館大会。IWGPヘビー級王者だった天山広吉に中邑真輔が挑戦、当時の天山は11月の横浜アリーナ大会で高山善廣を破りIWGPヘビー級王座を奪取したばかりで初防衛戦、中邑はデビュー2年足らずながらも格闘技の申し子として期待を受けていた、また当時の新日本の図式は本隊vs鈴木みのる、高山善廣ら外敵プラス藤田和之などの格闘技路線の選手らによる猪木軍との対立が軸になっており、中邑は格闘技路線の選手ということで猪木軍に属していた。
試合は天山が2年足らずの選手がIWGP挑戦はまだ早いといわんばかりに圧倒、館内の声援も天山に集中した、そして天山が勝負を狙って中邑をロープへ振ると中邑は切り返して下からの腕十字で捕獲、そして三角絞めへと移行してから再び十字で移行すると天山の腕が伸びきりギブアップ、中邑が勝利を収め、館内はまさかの番狂わせという大事件に騒然となった。
そして中邑は翌年2004年の東京ドームのメインのリングに立ち、大晦日で対戦したアレクセイ・イグナショフ戦で顔面に負傷を追いながらも高山善廣を降し王座を防衛し、ドームの主役となった、新日本プロレスはプロレスも格闘技も出来る中邑を新しいスターとしようとしていた、だが連戦の影響で満身創痍の状態だったこともあって欠場し王座も返上した、当時の中邑にとってIWGPと新日本プロレスのエースの座は重い十字架だった。その後IWGP王座は天山へ戻り、佐々木健介からボブ・サップ、藤田、健介、天山、小島聡、天山、藤田、ブロック・レスナーへと渡った、中邑はサップ、小島、レスナーに挑戦したが王座を奪取することが出来なかったが、王座はサップが負傷を理由に王座を返上、藤田もレフェリーの不可解なレフェリングで王座を健介に明け渡し、そしてレスナーが棚橋との防衛戦を拒否して王座を持ったまま新日本を離脱するなど事件が続発、当時のIWGP王座は猪木が初代IWGP王座を持ち出して藤田に譲り渡したことにより権威が問われていたが、事件の続発でIWGP王座の権威はすっかりガタ落ちし、棚橋が新王者になったものの、当時のファンは棚橋プッシュと揶揄していたこともあって権威はすぐ回復しなかった。その間にも新日本は猪木が全株をユークスに譲り渡したことでユークス体制となり、2007年には猪木も新日本から去り、新日本は再出発することになった。
2008年1月4日の東京ドーム大会で棚橋を破りIWGP王座に返り咲き、そしてカート・アングルを破り、レスナーに渡っていた三代目IWGP王座を回収することで新日本の主役になったと思われていたが、中邑の前に武藤敬司が立ちはだかった、4月27日の大阪府立大会で武藤の挑戦を受けるも武藤マジックの前に翻弄され、なす術もないままに敗れ王座を明け渡し、また10月の両国で対戦したものの武藤のフランケンシュタイナーの前に逆転負けを喫し、中邑はIWGPから一歩遠ざかってしまい、翌年の2009年1月4日の東京ドーム大会で棚橋が武藤を破りIWGP王座を奪取、2月に中邑が挑戦したが敗れ、新日本は名実共に棚橋時代の到来となるも、中邑は矢野通らと結託して反体制ユニットCHAOSを結成、存在感を誇示した。
IWGP王座から一歩引いた中邑だったが突然チャンスが舞い降りた、中邑はG1の公式戦でこの頃から使い始めていたボマイェで棚橋を破り、棚橋は負傷で王座を返上、G1の優勝者である真壁刀義と王座決定戦を行った、G1の決勝戦では真壁には敗れたものの王座決定戦では必殺のボマイェでリベンジを果たし王座を奪取、しかし試合後にユークスに否定された猪木に挑戦状を突きつけたことで物議を呼んだ。だが猪木自身は引退しているとして対戦は実現しなかったが、この発言が中邑自身を大きく変えるきっかけとなった。
2010年5月に真壁との再戦に敗れ王座から転落し、王座は真壁から小島、棚橋に戻り、中邑はそれぞれに挑戦するも敗れ王座には返り咲くことはなかったが、中邑はIWGPよりも自分自身を大きくアピールすることにシフトを変え、IWGPインターコンチネンタル王座を奪取してからは中邑自身が王座を自分色にすっかり染めてしまったことでIWGPヘビー級王座と同格に扱われるまで権威を高めてしまった。
中邑真輔とIWGPは何だったのか?天山を破って初めて奪取してから、武藤に敗れるまではエースになるために宿命付けられたものだったのではと思う。しかし中邑自身がIWGPからは自分自身を高めたことで、IWGPいや新日本をも越えた存在になってしまったのではとないだろうか、中邑は更なる高みを臨んで新日本から旅立つ、中邑の次なる高みは・・・
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中邑真輔が新日本プロレス退団へ・・・・中邑が出したベストの選択
(東京スポーツより)
新日本プロレスのIWGPインターコンチネンタル王者・中邑真輔(35)が1月末をもって同団体を退団することが、6日までに本紙の取材で明らかになった。すでに新日プロ側も了承し、退団後は世界最大のプロレス団体・WWE(米国)に挑戦すると見られる。2002年のデビューから新日プロのトップ戦線を走り続けたプロレス界のカリスマが、新たな挑戦をスタートさせる。中邑は4日の東京ドーム大会でAJスタイルズ(37)を退けてV2に成功。試合後「世界。世界ですね。自分のさらなる高みのステージを目指して生きていきたい」と、早くも次なる戦い=海外進出に向けて目を輝かせていた。
WWEへ移籍が取り沙汰されている中邑真輔が1月末をもって新日本プロレスを退団することが明らかになった。理由はおそらくWWEへの移籍とされているが、WWEは正式契約をするまで中邑の移籍は発表はしないだろう。
なぜWWEへ移籍するのかドーム大会でのAJスタイルズ戦後に中邑が「世界、世界ですね。自分の思う、自分の目指すさらなる高みステージを、それを目指して生きていきたいと思ってます。」とコメントが全てだった、更なる高みを望んだ末に考えた選択、中邑は新日本プロレスよりも一レスラーとしてWWEへ挑戦したい、つまり日本のプロ野球選手がアメリカのメジャーリーグへ挑戦する感覚、それが中邑の出したベストの選択なのかもしれない。
新日本も近日中に会見し、おそらくだが予定されている試合は全てこなすという形(2月の大阪、また新潟がラストマッチとなるか?)で贈り出すことになるだろう、新日本ファンも中邑が去ることに関しては残念がるだろうが、中邑の考えた選択を支持して欲しいし贈り出して欲しい。
最後に中邑の退団は新日本に痛手でもあるが、昨日も書いた通りこういうときこそ新日本の組織力が試される。先日オカダ・カズチカの2夜明け会見で後藤洋央紀が現れ、オカダを襲撃したが、オカダに舐められた不快感もあるが、中邑が抜けることでの危機感、そしてチャンスという現れでもあり、これはまた内藤哲也にも言えることだと思う、中邑が抜けたポジションを誰が奪うのか、新日本プロレス内の競争もまた激しくなるだろう・・・
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中邑、AJ、アンダーソンらがWWEへ移籍!?新日本プロレスの組織力が試されるとき
昨日のブログでは敢えて触れなかったが新日本プロレスの中邑真輔、カール・アンダーソン、ドク・ギャローズ、そしてAJスタイルズがWWEと契約したという話がネット上で飛び交い、WWEのCCOであるHHHは「この噂についてのコメント控える」としながらも、WWE公式サイトであるWWE.comも“噂”を伝えた。
そろそろだが新日本も契約更改の時期、新日本側も中邑やアンダーソンらに事情は聴いていると思う、ファンにとっても中邑らには新日本に留まって欲しいという気持ちがあるだろうが、最終的に決めるのは中邑たち自身、自分らはその判断を見定めるしかない。
仮に中邑たちが抜けたとしても新日本が大丈夫なのかと思うファンもいるだろうが、こういうときこそ新日本の組織力が試されるときなのではと思う、WWEもWCWにハルク・ホーガンやスコット・ホール、ケビン・ナッシュ、ブレット・ハートなどが引き抜かれ崩壊寸前にまで追いやられたが、スティーブ・オースチンやザ・ロックなど新しいスターを輩出して逆にWCWを崩壊に追いやった。
全日本プロレスも天龍源一郎を始めとする選手らが大量に離脱したが、代わりに三沢光晴が台頭して四天王時代を作り上げた、こういう事態のときは逆に組織の力が試される。
移籍話がどう転ぶかわからないが、ブシロード体制となった新日本がいかに土台が備わっているか、じっくり見定めていこうと思う。
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BULLET CLUBにクーデター勃発!AJスタイルズ追放で始まった2016年度の新日本プロレス
1月5日 新日本プロレス「NEW YEAR DASH !!」後楽園ホール 1726人 超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式より>
◇第1試合◇
▼20分1本
越中詩郎 永田裕志 中西学 ○田口隆祐 田中翔(10分13秒 エビ固め )藤原喜明 獣神サンダー・ライガー タイガーマスク チーズバーガー X小松洋平
※どどん◇第2試合◇
▼20分1本
○リコシェ マット・サイダル(6分46秒 エビ固め)Xデビッド・フィンレー ジェイ・ホワイト
※シューティングスタープレス◇第3試合◇
▼20分1本
○ジェイ・リーサル(7分11秒 エビ固め)Xジュース・ロビンソン
※リーサルインジェクション◇第4試合◇
▼20分1本
キング・ハク ○カール・アンダーソン ドク・ギャローズ 高橋裕二郎 タマ・トンガ
(11分10秒 片エビ固め)真壁刀義 X本間朋晃 天山広吉 小島聡 KUSHIDA
※マジックキラー【アンダーソン、ギャローズ、トンガの話】
アンダーソン「お前ら、キング・ハクがBULLET CLUBに入った。ハクは歴史上でナンバーワンのプロフェッショナルなレスラーの1人だ。そして、もう1人、タマ・トンガを忘れるな。トンガの実力は確かだ。本間、真壁を倒せる存在になっている」トンガ「もう俺にかつてのような弱さはない。俺を見てみろ、この強さを。そして、忘れるな、俺の強さを。俺がタマ・トンガだ」
アンダーソン「That is Real」
◇第5試合◇
▼30分1本
内藤哲也 EVIL ○BUSHI(11分57秒 片エビ固め)棚橋弘至 マイケル・エルガン Xマスカラ・ドラダ
※エムエックス(試合終了後もLOS INGOBERNABLESは大暴れ。制止に入る若手をリング下に落とすと、EVILが棚橋をEVILでKO。エルガンにも急所蹴りを見舞い、BUSHI がドラダのマスクを剥ぎ取った。ここでKUSHIDAが救出に飛び込んできたが、BUSHIがブラックミストで返り討ちにする)
BUSHI「「おい、新チャンピオン、俺に挑戦させろよ。お前の持ってるIWGPジュニアのベルト、俺が奪ってやるぜ。これだけは(※ここまで言う と、観客席から『エンセリオ!』と声)、マジで(さらにエムエックスを決めてKUSHIDAをKO)新日本のジュニアを明るくするのはお 前だけじゃないんだよ!」【内藤、EVIL、BUSHIの話】
EVIL「This is EVIL. Everything is EVIL. すべてはEVILだ」※EVILが控室に戻ると、内藤がコメントブースに現れる
――昨日、東京ドームで後藤選手に負けて、ノーコメントでしたが?
内藤「昨日の試合?とんだ肩すかしをくらったよ。俺は後藤を信じてたんだよ。100%の後藤、すなわち、キャプテン・クワナで来てくれることを、信じてたんだよ。でもさ、入場ゲートから姿を現した後藤を見て、ガッカリしちゃったよ。試合前に、ガッカリしちゃったよ。まぁ昨日で、叩いても響かない後藤の世話係は、終わったんだよね。あとは、後藤。キャプテンと適当に遊んどけよ。2016年、俺たち、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、今日からがスタートだから。まぁ楽しみにしといてよ。2016年、ここ新日本プロレスのリングで、一体何が起きるのか。まぁ、その辺はな、トランキーロだよ。カブローン」BUSHI「オイ、ドラダ!オマエしつけぇーな!オマエがもし、リマッチしたいんだったら、やってやってもいいんだぜ。ホーム&アウェイ方式でいいだろ。少なからず、オマエ、メキシコの方が調子いいんじゃねぇのか。だって、そうだろ?このCMLLのベルト、アレナ・メヒコのリングだったら三本勝負なわけだろ?このベルトが1番輝くのは、どこのリングだよ?CMLLだろ。だったら、防衛戦はアレナ・メヒコのリングで決定だ。そして、KUSHIDA。俺はオマエだけは許さない。オマエだけが新日本のジュニアを引っ張ってる、そう思ってるなら勘違いだぞ。新日本ジュニアの、この先の未来を明るくしようっていうのはな、みんな一緒なんだよ。オマエだけじゃない。オマエだけがエースじゃない。俺は2015年、すごい壁が、目の前に立ちはだかったんだよ。2016年は、その壁……いや、それは扉だ。扉を押して、開かれた道。俺にはもう見えてる。2016年の新日本ジュニア、俺には見えてるぞ。IWGPジュニアのベルトも掴んで、俺は必ず、このCMLLのベルトとIWGPジュニアのベルトで二冠になる。以上。何かあるか?何もないなら、いいよ」
【棚橋、エルガン、ドラダの話】
ドラダ「イービル、ナイトー、ブシ、インゴベルナブレス・デ・ハポン。ブシ、CMLLウェルター級のベルトを賭けて闘え。オネガイシマス。FANTASTICA MANIA 、モウイッカイ」棚橋「リスタート、さぁどこへ向かおうかな」
エルガン「このようなことは時々起るものだ」
◇第6試合◇
▼30分1本
AJスタイルズ ○ケニー・オメガ(12分01秒 片エビ固め)X中邑真輔 YOSHI-HASHI
※片翼の天使(試合終了後、AJがオメガを祝福し、コーナーへのぼって観客にアピール。ところが、オメガが背後から襲撃し、なんと片翼の天使でAJをKO! そして、ストンピング連射、パンチ連射で徹底的に痛めつける。すると、アンダーソン、ギャローズ、マット、ニック、ホールが登場し、オメガを制止。そして、アンダーソンたちがAJを引き起こすも、なんとオメガ&マット&ニックがトリプルトラースキックで再びKO!場内が騒然とする中、オメガたち3人とアンダーソンたち3人が一触即発で激しく言い争う。ところが、ウルフサインのキスで一致団結すると、全員でAJにストンピング連射。さらに、ギャローズがマウントパンチ連射を浴びせて行く。ここでオメガがマイクアピールを敢行し、AJに追放を宣告。そして、自分はJr.ではないと宣言すると、中邑への挑戦をブチ上げた。
オメガ「(※大の字のAJを見下ろして)フハハハハハ、フハハハハハ、フハハハハハ! AJスタイルズ、どうだ思い知ったか? みんな驚いたかもしれないが、別にこれはサプライズなんかじゃない。サプライズじゃないんだ。AJ、俺たちがお前にビッグマッチの舞台を与えたんだ。俺たちがPPVの中心に持っていったんだ。俺たちがお膳立てしてきてやったんだぞ。その代わり俺は、Jr.ヘビー級に押し込まれていた。みんな、お前のことをリーダーだと言う。お前のことをボスと呼ぶ。AJ、お前がそうだと思っているなら、それはこの瞬間で終わりだ。お前はもう、お払い箱だ。今リングに立っている者が、新たな“フェノミナール・パッケージ”だ。俺はもうJr.(ヘビー級)じゃない。だからもうKUSHIDAには挑戦しない。俺が挑戦する相手は、シン・ス~~ケ~、ナカム~ラ。俺はお前たちに誓う。ベルトを奪うとな。なぜなら、BULLET CLUBこそが世界最高の仲間だからだ。そして、これからまた新しい世界を作っていくんだ。AJスタイルズ抜きでな。AJよ、グッバイ、グッナイト」
(ようやくアンダーソンたちが退場すると、ヤングライオンがAJを介抱する。ところが、オメガ&マット&ニックがそれを蹴散らし、スタイルズクラッシュの体勢でAJを捕獲。そして、マット&ニックのダブルトラースキックからAJをマットへ叩きつける。ようやくオメガたちが立ち去ると、後楽園ホールのファンは「AJスタイルズ」コール&手拍子でAJを応援。するとAJは、手を貸そうとしているフィンレー&ホワイトを押しのけ、ロープを掴んで必死に立ち上がる。すかさず場内が大拍手に包まれると、AJは四方の客席に向かって深々とおじき。これでさらに大きな「AJスタイルズ」コール&手拍子が起こり、AJは赤コーナー側の花道から退場した。)
【ケニー、アンダーソン、ギャローズの話】
アンダーソン「ケニー・オメガは素晴らしい。ジュニアの枠に捉われている選手じゃない。フェノメナールな選手、それが、ケニー・オメガなんだ」ギャローズ「ケニー・オメガこそが、これからのリーダーになるんだ」
オメガ「AJスタイルズには、もうウンザリ、ガッカリだ。BULLET CLUBの予算をいくら使ったと思ってるんだ。時間もたくさん費やした。負けることでBULLET CLUBのプライドもかなり傷つけられた。もうAJスタイルズに用はない。俺にはサポートしてくれる仲間がいる。ヤングバックスのようにな。これから、新しいBULLET CLUBは、日本だけじゃなくて、世界中に存在を示してやる。AJスタイルズ、もうサヨナラだ。そして、(※中邑の滾りのポーズを真似した後)ナカムラ、待ってろよ」
【AJの話】「……俺は新日本プロレスの事をリスペクトしてきた……毎日毎日、リスペクトしてきた……それなのに何なんだ。このリングで起こったことは何なんだ。俺は決して忘れることはない……今日……俺に起こったこと……決して忘れることはない」
◇第7試合◇
▼30分1本
○後藤洋央紀 柴田勝頼 カイル・オライリー ボビー・フィッシュ(13分19秒 昇龍結界)オカダ・カズチカ 石井智宏 ロッキー・ロメロ Xバレッタ
(試合終了後)
後藤、「内藤とは昨日で終わりだ。オカダ! 次はお前だ。俺が、お前からベルトを獲る!」オカダ「後藤さん、まあ、内藤さんと終わりでも、そんなの僕には関係ないですけど、みんなが『昨日で終わりだ』って言って『エーッ!』って言っても、そんなこと僕には関係ないですけど、僕は『G1』であなたに負けてることは覚えてますよ。あと、もう一つ覚えてることがあります。『インターコンチと(IWGPヘビー級との)統一戦やる』って言ってましたよね? やりましょうよ、統一戦!」
【後藤、オライリー、フィッシュの話】
オライリー「今日の結果はどうでもいいことだ。大事なのは、昨日の1.4東京ドームの結果だ。俺たちは負けたわけではない。タイトルを失ったが、負けたわけではない。俺たちよりベターなチームは、世の中に存在しない。ヤングバックスにリマッチを要求する」フィッシュ「1年で一番大きな舞台、東京ドームという場で、俺たちはタイトルを失ったが、負けたわけではない。次、どんなチームであっても、俺たちが倒してやる。まずはリマッチだ。ヤングバックスにリマッチを要求する。そして、ヤツらを倒した後、どんなチームの挑戦でも受ける。どんなチームでも我々に挑戦して来い」
後藤「IWGPヘビー、挑戦を表明させてもらいますよ。去年の『G1』忘れてないようでよかった。今の新日本のこの図式をぶっ壊すのは、この俺の役目だ」
【オカダ、外道、ロメロ、バレッタの話】
バレッタ「新年の始まりが、あまり良くない始まりになってしまった。でも、2016年はまだ始まったばかりだ。カムバックしてやる」ロメロ「その通りだ」
オカダ「まぁIWGPヘビーとインターコンチの統一戦のムードが出来上がったなと。僕も借りを返さなきゃいけない相手だと思いますし。統一戦……」
外道「いや……(首を横に振る)」
オカダ「できなかったですね(笑)」
外道「もう(ベルト)持ってない」
オカダ「そうですよね。中邑さんがベルト巻いてるの、僕見てました……まぁ2016年は、こんな僕の勘違いから始まってしまいましたが……昨日から始まってましたね。すいません」
外道「後藤!オイ!オメェがレインメーカーの返答待ちなのは分かるけどよ、レインメーカーの返答は、(※オカダを指差して)コレだ。あとは、レインメーカー次第だな、後藤」
◇第8試合◇
▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合/60分1本
[初代王者組]矢野通 ジェイ・ブリスコ ○マーク・ブリスコ(11分02秒 片エビ固め)[挑戦者組]バッドラック・ファレ Xマット・ジャクソン ニック・ジャクソン
※ダイビングエルボードロップ
☆矢野&ジェイ&マーク組が初防衛に成功(試合終了後)
ジェイ「ニュージャパンプロレスリングで新しい歴史が始まったぞ! 俺たちがスタートさせたんだ! それがこの6人タッグのタイトルだ! そうだ、ニュージャパンプロレスリングで新しく始まったんだ!」
マーク「そうだ、そうだ、そうだ。俺たちが地球上で最高に悪いトリオだ。だからこそ、この6人タッグのベルトを手にしたんだ。まだまだいくぞ。このベルトはずっと俺たちの元にあり続けるんだ。そして、イカれたヤツは俺たちだけじゃない、もう1人いるんだ。素晴らしい仲間がな。そう、ここにいるヤノサーン!」
ここで矢野が「オイ、お前ら、何言ってんだか、わかんなかっただろ? 大丈夫だよ、俺もわかってないから。でもな、心は通じ合ってるんだよな。たぶんな、お前らとも通じ合ってると俺は思ってんだよ。だから、最後は何かわかるだろ?お前ら、いくぞ! せーの(という掛け声から、矢野とファンが一斉にYTRアピール)」【矢野、ジェイ、マークの話】
矢野「俺らはな、お前らみたくな、頭が悪くないからな、なんにも言わなくたってな、心が通じ合ってんだよ。これがブラザーだ!わかるか、オイ!」ジェイ「新日本プロレス、ここに来たのは、ただの始まりだ。俺たちはこのNEVER(無差別級6人タッグ)のベルトを獲って、これが始まり。これから、この新日本プロレスを席巻してやる。ドウモアリガトウ。また帰って来るぜ」
マーク「遠くの地から、この日本にやってきた。そして、良い仕事ができた。これからもこの日本で暴れまわってやる。ヤノサン、ついていくぜ」
【マット、ニックの話】
マット「クソッ、イッテンヨンでせっかく結果を出したのに、今日は悪い結果になっちまった」ニック「ベストなチームは俺たちなんだ。今日はたまたま結果が悪かっただけだ。でも、1つ収穫がある。それはAJスタイルズを解雇してやったことだ。それが収穫だ」
マット「今日は休暇、バケーションのようなものだ。俺たちはイッテンヨンで勝つことが目的だった。そこで結果は出した」
2016年度の新日本プロレスが示されるイッテン・ゴ、1月5日後楽園大会が開催され、第5試合では棚橋、エルガン、ドラダが内藤らLOS INGBERNABLES de JAPONと対戦、試合はLOS INGBERNABLESはEVILが捕まる展開となり、ドラダもBUSHIにムーンサルトプレスを投下するが、BUSHIが両脚を突き立てて迎撃し、ドラダのドラダスクリュードライバーもBUSHIが阻止してレフェリーと交錯させると、最後はBUSHIが急所蹴りからのレッドミスト、MXで3カウントを奪い、試合後はドラダのマスクを剥ぐ暴挙を働くだけでなく救出に駆けつけたKUSHIDAにもブラックミストを浴びせてエムエックスでKOする。BUSHIはKUSHIDAの保持するIWGPジュニアヘビー級王座への挑戦を表明、BUSHIが内藤らと結託した目的がIWGP挑戦だっただけに、BUSHIにしても早くもチャンスが巡ってきた形となった。
またオカダとの激戦を終えた棚橋は内藤らLOS INGBERNABLESとの抗争か、内藤やEVILにしても最終目的がIWGPなら棚橋を破るのが最終条件になってくる、特に内藤がドームでの後藤戦でいきなり躓いただけに、IWGPに近づくためには棚橋を破ることが必須となる。第6試合では中邑vsAJのタッグマッチが組まれるも積極的に前に出ていたのはケニーで、AJは敢えてアシストに回っていた。終盤にはYOSHI-HASHIのヘッドハンターの援護を受けた中邑がケニーにスライディング式ボマイェを浴びせるも、ケニーも反撃してドクターボムを決める、中邑のボマイェ狙いをAJがカットに入るとペレキックの援護射撃から、ケニーがリバースフランケンを決め最後は片翼の天使で3カウントを奪うという金星を挙げた。
だが試合後にはケニーがAJを襲撃すると、メインを控えるファレや試合を終えている裕二郎を除いたBULLET CLUBの面々がケニーを止めるフリをしてAJを袋叩きにし、ケニーはAJにヤングバックスのWスーパーキックからにスタイルズクラッシュを決めKO、BULLET CLUB追放を宣言して中邑の保持するIWGPインターコンチネンタル王座への挑戦を表明した。
ドーム大会ではKUSHIDAとの再戦を明言しなかったケニーだが、ウエートが増えたのもあってジュニアからヘビー級転向ということなのか、だがDDTのリングで飯伏幸太と渡り合ったケニーなら中邑を滾らせることが出来るかもしれない、しかしBULLET CLUB内のクーデターという展開は驚いたとしか言いようがない、ケニーが実質上の新リーダーということなのだろうか、またメインで敗れたファレも新体制となったBULLET CLUBに追随する姿勢を見せたが、姿を見せなかった裕二郎はどうなるのあろうか・・・またBULLET CLUBを追われたAJはどこへ向かうのだろうか・・・セミでは後藤が昇龍結界でバレッタに勝利を収め、試合後にIWGPヘビー級王座への挑戦を表明した、後藤はドームでは内藤を破り、昨年のG1でもオカダを破っていることから堂々の挑戦となるが、オカダは皮肉たっぷりに返答した。
後藤はリーグ戦やトーナメントではオカダを破っているものの、肝心の選手権では勝てていない、会場はおそらく2月11日のエディオンアリーナとなるだろうが、オカダがリベンジを果たすだけでなく、2年前の同所でも同じカードで選手権が組まれオカダが勝利を収めているだけに、後藤にとって不利な条件がそろいすぎている。その不利を後藤がどう覆すのか・・・
また第4試合ではアンダーソンがこけしロケットを放った本間をガンスタンで迎撃して勝利を収め、前王者の権利を行使してIWGPタッグ王座への挑戦、また柴田vs石井のNEVER選手権の再戦も濃厚となった。メインの6人タッグ王座戦主権はブリスコ兄弟とヤングバックスが見応えのある攻防を展開、ブリスコ兄弟がスプリングボード・ドゥームズデイ・デバイスをマットに決めた瞬間は勝負あったかに見えたが、マットは1回転して着地しヤングバックスはジェイを捕らえて合体攻撃を連発、しかしインディテーカーを狙ったところでリング下の矢野がイス攻撃で阻止すると、ジェイがマットにジェイドリラーからマークがダイビングエルボーで3カウントを奪い王座防衛、試合後は矢野がYTRで締めくくったが、矢野がメインで締めくくるのはレアなだけに、ファンにとってもお年玉となった。
BULLET CLUBのクーデターから始まった2016年の新日本プロレス、果たしてどんなドラマが待ち受けているのか・・・
The BC Elite pic.twitter.com/ddKEDeOdR1
— The Young Bucks (@MattJackson13) 2016, 1月 5Consejo Mundial de Lucha Libre Welter Campeon Enserio マ・ジ・で#制御不能 pic.twitter.com/RAivYe4BC5
— BUSHI (@BUSHI_njpw) 2016, 1月 5いつやる?いつでも pic.twitter.com/GhcdJ00VJW
— KUSHIDA (@KUSHIDA_CANADA) 2016, 1月 5プロレスを見ているとそれはそれはいろんなことがあって、出会いと別れは毎日のようにいろいろなリングで繰り返されるけれど、いつまでたっても慣れないし寂しい。でもどこへ行ってもみんな元気でいればいつかまたリング上で再会出来ると信じているのです
— sayoko mita (@345m) 2016, 1月 5 -
掴んだ手は離さない・・・オカダが棚橋を破りIWGPヘビー級王座を防衛、3度目の正直でドームの主役となった!
1月4日 新日本プロレス 「WRESTLE KINGDOM 10 in 東京ドーム」東京ドーム 25204人
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第0試合◇
▼1分時間差バトルロイヤル ニュージャパンランボー
○邪道(31分51秒 オーバー・ザ・トップロープ)X田口隆祐
☆邪道が優勝【失格順】[1]Xキャプテン・ニュージャパン(10分26秒)[2]X藤原喜明(10分32秒)[3]Xタイガーマスク(14分05秒)[4]Xヒロ斉藤(14分27秒)[5]X獣神サンダー・ライガー(14分57秒)[6]X中西学(15分12秒)[7]X永田裕志(22分39秒)[8]X小島聡(22分58秒)[9]Xマスカラ・ドラダ(23分18秒)[10]Xキング・ハク(24分37秒)[11]X天山広吉(24分47秒)[12]Xザ・グレート・カブキ(27分02秒)[13]X桜庭和志(27分19秒)[14]Xチーズバーガー(27分51秒)[15]XYOSHI-HASHI(28分19秒)[16]X越中詩郎(31分30秒)
◇第1試合◇
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合4WAYマッチ/60分1本
[挑戦者]○マット・ジャクソン ニック・ジャクソン(16分42秒 片エビ固め)[挑戦者]Xロッキー・ロメロ バレッタ
※モアバング4ユアバック あと2チームは[第43代王者]カイル・オライリー ボビー・フィッシュ [挑戦者/Super Jr.Tag Tournament 2015優勝チーム]リコシェ マット・サイダル
☆オライリー&フィッシュが3度目の防衛に失敗。マット&ニックが第44代王者組となる【ヤングバックスの話】
マット「(※ベルトを手にインタビュースペースのテーブルに向かって歩を進めながら)こんなに素晴らしいことはないぜ。この地球上で最高のタッグチームであることを示せたんだからな。北米だけじゃなく、オーストラリアでもメキシコでもどこでもな。もうすっかり知れ渡ったはずだ。それも今だけじゃないぞ。今まですべて、そして未来も含めても俺たちがベルトタッグチームなんだ」ニック「俺たちは、時と場所を越えてベストなタッグチームなんだ。歴史上の全タッグチームを並べても俺たちがベストだ。ザ・ロッカーズ(ショーン・マイケルズ&マーティ・ジャネッティ)、ハーディ・ボーイズ(マット・ハーディ&ジェフ・ハーディ)を見て育ったけど、それ以前のレジェンドタッグチームを含めてもだ。俺たちは伝説になるためにいろいろとクリエイトしてきた。そしてそれに見合うだけの結果を残してきてる。結果だけじゃない。この業界のすべての部分においてだ。インディペンデント・レスリングの歴史を変えてきたし、Tシャツのセールスでもそうだし、俺たちが出場する試合のチケットセールスもだ。それを今日、ここ、トーキョードームでも示した。だからもっと敬意を表してもいいはずだ。これ以上、どうしっろっていうんだ? まあ、文句のあるヤツにはスーパーキックを叩き込むまでさ」
ニック「見ての通り。これまで邪魔されることは何度もあった。しかし俺らはそれをも跳ね除けてきた。汚い手を使ってきたり、だまし討ちしてきたり、何度も腹を立てることはあったが、それも跳ね除けてきたんだ。そのためにどれだけスーパーキックをぶち込んできたか。もう100万回以上ぶち込んできたかな」
マット「何か質問はないか?」
ニック「ないのか? 最高のタッグチームに対して質問の一つもないのか? 俺らをコケにしてるのか?」
--今日の4WAYマッチという闘い方に関しては?
マット「ン?4WAYマッチ得意かって質問してるのか? 俺たちは地球上でベストなタッグチームだ。だからタッグチームの闘い方ができるなら全く問題ない。どういうシチュエーションであろうとな。いや、ヤングバックスにできない闘いはない。作戦を練って、その作戦を成功させさえすれば結果は見えてくる。まあ、(4WAYだと)タッグマッチより、ほかのチームにはチャンスがあるだろうな。だから3WAYでも4WAYでも構わない。この3年、俺たちはこのトーキョードームで4WAYマッチばっかり闘ってきてる。だけど1度も負けていない」ニック「誰が俺たちを倒した? それこそが、俺たちがベストタッグチームであることを示している。普通のタッグチームでは、どんどんビジネスが落ちていってしまう。それを押し上げるのがヤングバックスの役割だ。だから、いろんなものをミックスさせたハイブリッドなタッグマッチをやってきた」
マット「これまでこんなにエキサイティングなタッグマッチを見たことなかっただろ? 俺たちは12年間もずっと組んできてるんだ。その間に次々とベストタッグマッチをやってきた。なぜ、そうしてきたのか? そして4度、このIWGPジュニアタッグチームのベルトを手にした。それに多くのファンがヤングバックスに関して話す。ヤングバックスが街にやって来ると聞くと、見に行きたいと騒ぎ出す。それがはっきりと示しているだろ? みんなトップチームのタッグマッチを見たいんだ」
ニック「ほかにもベターなタッグチームはいる。しかし、ベストなのは俺たちだ。ベターなタッグチームをやっつけてきたんだからな。それはウエート差なん関係ないんだ。さあほかに質問は?」
--東京ドームでチャンピオンベルトをつかみました。それをこの1年間、どのようにつなげていきたいですか?
マット「次のチャレンジャーを探してくれ。俺たちは今日、ここで3チームをやっつけたんだから。俺たちに見合うチャレンジャーをリングに連れて来てくれ。俺たちと競い合えるチームを。そんなチームをどんどんブッキングしてく。今まで見たことないタッグチームをな。兄弟も俺と同じことを考えているはずだ。俺たちもビッグなタッグチームを連れて来てくれ。まあ、スーパーキックを顔面にぶち込んで倒してやるだけだけど」ニック「そうだな、この1年間、ベルトを守り抜いていくよ」
◇第2試合◇
▼初代NEVER無差別級6人タッグ王座決定戦/60分1本
矢野通 ○ジェイ・ブリスコ マーク・ブリスコ(11分34秒 片エビ固め)バッドラック・ファレ Xタマ・トンガ 高橋裕二郎
※スプリングボード・ドゥームズデイ・デバイス
☆矢野&ジェイ&マークが初代王者組となる【矢野、ブリスコ兄弟の話】
矢野「(※ベルトを手にインタビュースペースに入ってくるなり)オイ、あいつらとはな、年季が違うんだよ! わたしたちの方が全然若かった! あとはこいつらに聞け!」ジェイ「(※マイクを通さず話し始める)見ての通りの結果だ。お前ら見ただろ! 俺たちの勝利だ!」
マーク「オイ、マイクを使ってしゃべれ」
ジェイ「(※マイクをつかんで改めて)俺たちが勝ったぞ! そしてこの新しいベルトを手に入れたぞ! これからこのベルトを持って突き進んでいくぞ! トーキョー・ジャパンで勝ったのは、このブリスコだ!」
マーク「そうだ、俺たちの勝ちだ! このベルトを巻くことになったぞ! 見ての通りだ! ヤノサーン(※と呼びかけて握手を交わす)」
◇第3試合◇
▼ROH世界ヘビー級選手権試合/60分1本
[第22代王者]○ジェイ・リーサル (12分00秒 エビ固め)[挑戦者]Xマイケル・エルガン
※リーサルインジェクション
☆リーサルが5度目の防衛に成功【リーサル、マルティーニ(マネージャー)の話】
リーサル「(※西澤管理部長がホルダーにベルトを立てかけるように指示すると、手で机から払い落として)NO! 誰も俺の言葉を止めることはできない。俺はこの業界でグレートなチャンピオンなんだからな。俺は世界に向かって高々に叫んだ。『WRESTKLE KINGDOM 10』、トーキョードームでマイケル・エルガンを倒すとな。そしてそれを実行したまでだ。これが何を示しているのか。そう、俺こそが世界で最も偉大なレスラーであると証明したんだ」マティーニ「ここにいるジェイ・リーサルこそが偉大で、特別なレスラーだ。私は彼のことを全面的に信頼している。そしてそれに応えてくれる。彼こそが本当のチャンピオンだ」
リーサル「もう一言だけ言っておく。世界に向けて言っておく。このジェイ・リーサルこそがナンバーワンのレスラーなんだ。俺の前に立つヤツはすべて倒す。この(ROH世界の)ベルトが欲しいヤツは出て来い。俺は待ってるぞ。ニュージャパンよ、文句があるなら、かかって来い。誰でもいい。かかって来い。やっつけてやるまでだ。誰かいるか? ニュージャパンにいるのか? 誰でもいいぞ。さあ来い! お前か? さあ来い! 誰かいるか? かかって来い! 俺こそがグレーテストなんだ」
◇第4試合◇
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○KUSHIDA (12分48秒 前方回転エビ固め)[第72代王者]Xケニー・オメガ
☆オメガが2度目の防衛に失敗。KUSHIDAが第73代王者となる【KUSHIDAの話】
KUSHIDA「(ベルトが)戻ってきました。よかったぁ」――ついにベルトがその手に戻ってきました。おめでとうございます。
KUSHIDA「ありがとうございます」
――率直にずっと取り戻したかったベルトを前にして、どんな気持ちですか?
KUSHIDA「ハァハァ、ずっと近年このベルトには、悲しい思いさせてきたんで。特に近々の12月シリーズ、全国まわれなくて、それはボク自身はそれもチャンピオンの務めだと思ってるから。このベルトをいろんな人に見てもらって、全国の巡業に持ってって、大いにアピールしたいですね」――BULLET CLUBの介入等で、非常に厳しい闘いだったと思いますが?
KUSHIDA「ハァハァ、プロレスにはいろんなプロレスがあるけど、4WAYも経験してきた。アレックス・シェリーとジュニアタッグ、散々しのぎを削ってきましたよね。そこでやっぱり大事なのは、ここだから(※拳で胸を叩く)。真壁さんもよく言うように、ジュニアの中でそこで気が付いたのは、去年1年間で気が付いた財産っすね。そこの勝負だったんじゃないですかね」――今日はアレックス・シェリーではない、強力な協力者が現れましたが?
KUSHIDA「ドク・ブラウンですね」――あれはドクですか?
KUSHIDA「はい。あれは10月ぐらいだったっすかね?西澤管理部長に、『ドク・ブラウン呼んでくれ』と」――ドク・ブラウンでよろしいですか?
KUSHIDA「ドクですね。どこからどう見ても」――我々が見る限り、見たことのある動きだったり、しぐさがありましたが?
KUSHIDA「ちょっと頭打たれてわかんないっすね。今、試合中のことを言われても」――ドクによって助けられた、バック・トゥ・ザ・フューチャーばりに未来を掴んだというような形になりましたが?
KUSHIDA「いや、一つやっぱりケニーの武器であるセオリーにない動き、奇想天外な動き、そこを闘う前から、自分にないモノだし、劣ってるモノだし。俺はやっぱり体が小さい、飛び技も大して凄くないから、なにで勝負するかって言ったら、やっぱり理詰めの勝負。腕にダメージを与えて勝つっていう。だから、そういう変化球の部分でも負けたくなかった」――そして、『BEST OF THE SUPER Jr.』を獲った時も、ヘビーと同じレベルまで、あるいはそれ以上までジュニアを引き上げたいという決意表明もありましたが、改めて今、目の前にベルトがあるこの状況で、どのようなことを考えてますか?
KUSHIDA「やっぱりもう口では散々言ってきましたから、2016年は実行の年でしょ。2015年言いまくって、言いまくって、ウザいほど言いまくって、それでも実現できなかったから。残すは、皆さんの目に見える形で東京ドームのメインだったり、『SUPER Jr.』、去年『G1』の決勝でもできたこと、今年もやりたいですし。ジュニアもKUSHIDAも、可能性の塊ですよ。やっと年が明けました。2015年チャンピオンが前哨戦にいなかったり、タイトルマッチに誰かの介入があったり、ヘビー級使ったり、『SUPER Jr.』出なかったり、そんなもんもうクソくらえですよ。新しいスタート、2016年スタートですね。期待してください、これからのジュニア。期待と可能性しかないっす」――すでにBUSHI選手がCMLLのベルトを獲って、IWGPジュニアへの道にしたいという発言もしてますが?
KUSHIDA「けっこうなことじゃないですかね。挑戦者がいてこそ、輝くベルトですから。KUSHIDAより、輝かせる自信があるものは、外国人でも日本でも、全員受けて立ちます」◇第5試合◇
▼IWGPタッグ選手権試合/60分1本
[挑戦者/WORLD TAG LEAGUE 2015優勝チーム]○真壁刀義 本間朋晃(12分49秒 片エビ固め)[第68代王者]カール・アンダーソン Xドク・ギャローズ
※キングコングニードロップ
☆アンダーソン&ギャローズが2度目の防衛に失敗。真壁&本間が第69代王者組となる【真壁、本間の話】
真壁「オイ、どうよ?チョーカッコよくねぇ?いい加減にしろコノヤロー。見ろ、お前!獲ったでぇ!これで文句言わせねぇぞコノヤロー!(※大きな拍手が沸き起こる)ナイス、拍手。いいねぇ。イッテェ。なんかあるか、質問」――真壁選手にとっては、本間選手とG.B.Hとして獲るベルトは初めてだと思いますが?
真壁「まぁな。俺が一人になって、本間がついてきて、『コイツ、どうしよもねぇヤローだな』と思ったけど、俺についてきて、コイツに助けられたこともいくつもある。そう思ったらよ、やっぱ『コイツの男を咲かせてやりてぇな』と思うじゃん。だから『WORLD TAG LEAGUE』もそう。これはヤツが自力で獲ったしな。俺のナイスフォローもあったぜ。も1回だけ言うよ。俺のナイスフォローもあったぜ。だけど、ヤツは自力で獲ったんだよ。そう思ったらよ、今日の年頭1年かけて一番でけぇ大会だよ、東京ドーム。いったら、チャンピオンベルト獲らなきゃよ、話まとまりがつかねぇだろ。そういうことを考えて闘ったけど、いいんじゃねぇの」――真壁選手から見て、本間選手のなにが一番変わりましたか?
真壁「試合に対しての『自分がのし上がりてぇ』っていう気持ちだよな。その気持ちがなかったら、上にはあがれねぇんだ、絶対。この世界、競争社会だろ?競争社会なんだから、いくらでもさ、飽きるほど練習して、飽きるほどプロレスのこと考えて。そんな毎日を過ごしてみろよ。そしたらよ、コイツ一番下だぜ。もうさ、B.G.H、旧G.B.H入った時なんかさ、もうなんの役にも立たねぇヤツだよ。それがコイツ、努力に努力を重ねて、ここまできたんだぜ。だから言ってんだろ、お前『努力は嘘つかねぇ』って。練習は嘘をつかねぇんだよ。その通りだろ?IWGPのこの王座ってよ、誰もが獲れるようなもんじゃねぇんだぞ、お前。わかるだろ?誰もがプロレスラーになって、獲れるような代物じゃねぇんだよ。その中で磨かれて、磨かれて、苦しい思いして、やっと獲れるもんなんだよ。それを今日獲ったろ。『WORLD TAG LEAGUE』、そしてIWGPのヘビーのタッグ、もう言うことねぇだろ。これ巻いてれば、プロレスラーとして、もう一つ花咲いただろ?現実のものにもなっただろ?もう他のヤツに真似できることができねぇからな、これ。言っとくけど、ぜってぇ真似なんかできねぇぞ。俺は当初、まだ旧G.B.Hの時なんか、本間がショボイ試合してたら、ボッコボコにぶっ飛ばしてたからな。これは放送できるかどうかわからねぇ。だけど、コイツは辞めねぇで、歯食いしばってさ、自分の努力に努力を重ねて、ここまでのし上がってきたんだよ。これは本物だろ。いやぁ、でもなんにしろ念頭にこうやって、一つ勲章が獲れて良かったと思うよな」――今日は本間選手のサポートもたくさんありました。真壁選手から本間選手にあえて一言だけ声をかけるとしたら、どんな言葉になりますか?
真壁「なんだろうなぁ、一つは『よく頑張った』っていうことだよ。これだよな。この一言につきると思うぜ。さっきもよ、試合始まる前、『もしベルト獲れたら、どうするお前?』って話してたらさ、『こんなチャンスをボクに与えてくれてる、この会社ももちろんそうだし、観客の皆さんには感謝しかない』って言ってんだよ、コイツ。わかる?その気持ちを動かすのは、ヤツのファイトだけなんだよ。俺がゴリ押ししてさ、『チャンピオンシップ組めよ』って言ったって、組むわけねぇんだ。本間の努力が実ったからこそ、『会社がよしわかった。いこう』って組むわけだろ?『WORLD TAG LEAGUE』だってそうだよ。『獲れたろ?文句ねぇだろ?』っていうことだよな。あともう一つ言えることはよ、こうやって初めて新しくベルト獲って、こっからがまた新しい闘いだ。これが本間のいわゆる一つのここまでの闘いだったと思うんだよな。あとは、こっからベルトをいかにインパクトのあるモノに。だから、俺言ってるけどよ、『長期政権なんか、クソくらえだ』と思ってんだ。長期政権なんて、誰が期待してる?そんなもんどうでもいいんだよ。その試合で、ものすげぇインパクト見せて、ものすげぇ衝撃で観客に痺れるもん見せたら、言うことねぇだろ。俺と本間のタッグチームは、そういうチームだからよ。今日は刺激的だったろ?俺が言いてぇことは、それだけだよ」――本間選手、やりましたね。
本間「小さい頃から夢だったIWGP、そして東京ドームで獲れたってことが、凄く嬉しいです。もう夢のような話で。でもやっぱり挫折もあり、ここまで来れたのは、ほんとに真壁さんのおかげですし、ほんと真壁さんと獲れて、最高に嬉しいです。今の俺があるのは、ほんとに真壁さんのおかげだと思ってるんで」――真壁選手の話にもありましたが、悔しかったこともたくさんあったかと思います。今どんな気持ちがこみ上げてきますか?
本間「もうほんとに試合は楽しかったんですけど、ほんと俺自身が弱くて、もう苦しいことしかなかったんで、もうほんと俺の力なんて0,0001%もないんですけど、少しでも力になれたら嬉しいですし。チャンピオンとして、恥ずかしくないような試合をしたいですし、少しでも、少しずつでも、このベルトと一緒に強くなっていければなと思ってます」――山形のお母さんが、「IWGP、その冠の付いたベルトを獲ることが母親の夢だ」という風に、かつておっしゃってましたが、いい報告ができますね。
本間「そうですね。さっそく実家にベルトを持って、うちの母親に巻いてあげたいと思います」――数多くのメディアが注目する中で、どういう防衛ロードを刻んでいきたいか、どういうアピールをしていきたいですか?
真壁「もうさっき言った通りだよ。防衛ロード?そんなもんよ、正直俺たちの実力ももちろんそう、俺たちだって人一倍練習するからな。体つくってるしよ、負けねぇよ。力ではぜってぇ負けねぇ。技でも負けねぇ。ただやっぱりよ、勝負は時の運だしよ。今日見たろ?俺の古傷、平気でアイツら殴ってくんだぞ。まだ痺れてんだぞ、お前。大体よ、人のアゴ狙うか?折れてるのによ。わかるか、お前。日本人がそんなことやったら、控室でボコボコにされるのは、わかってんだろ。だからアイツら、ビビっちゃってなんもやんねぇけど、外人関係ねぇからな。だからそう思うとよ、試合ってのはわかんねぇんだ。アレもう1発2発大きいの喰らったら、俺たぶんアゴ砕けてるからな。試合なんかできねぇだろ。やっぱそういうのはわかんねぇんだ。だけど、俺さっきも言った通り、本間と組んで、長期政権なんかクソくらえだ。できれば最高だよな。ただよ、俺と本間が組んで、他のヤツらと違うこと、なんだかわかんだろ?インパクトが違うんだよ。試合のインパクトが違うんだよ。こんだけ俺たちメディア出てんだろ。メディア出ていようが、出ていないがすげぇよ、確かに。ただメディアに出てたらよ、超有名人だろ。道端で歩いたって、みんな声かけんだろ。ぶっ飛ばすけど、俺はな。そんな話はどうでもいいんだ。だけどよ、それくらいよ、プロレスを押し上げてぇんだよ。俺と本間はさっきも言った通りよ、控室でよく話すんだ。『昔な、この東京ドーム見に来た』って。プロレスを見たくてよ。その夢を見てたプロレスの世界に入って、ベルトを巻く立場になったんだ、俺たち。そこまで努力したからな。だけど、そのインパクト、今見てるガキどもによ、見せてぇんだ。そのインパクト、凄さ、『プロレスラーって凄いね』って、それを見せてぇんだよ。だからよ、長期政権なんて、どうでもいいんだ。その1試合、1試合、全力を出してよ、ボコボコにしてやるよ。そしたらよ、おのずとベルトついてくるんだろ。そんだけだ」――本間選手、どんなチャンピオンでありたいですか?
本間「真壁選手は、『長期政権なんてクソくらえ』って言ってますけど、俺はずっと守りたいです。最高の試合をして、ずっと守りたいです。そして、年末の最優秀タッグ狙いたいです」真壁「オイ、笑わすのやめろよ、アゴ痛いから」
本間「もし真壁さんのアゴが砕けたら、俺が真壁さんのアゴになります」
真壁「言ってる意味が全然わかんない」
――本当におめでとうございました。代表質問は以上です。
真壁「以上か?もうちょっと引っ張れよ。なんかあんだろ?どうせあれだろ?ワールドプロレスリング使うんだろ?なんかあんだろ、お前」――今、本間選手は笑ってますが、最初に真壁選手が話をされている時、涙をずっと流されていましたが、今まで一緒にやってきた本間選手の涙を見ていかがですか?
真壁「これはわかってんだよ。だって俺ベルト獲った時、ほんとに泣いたしな。そう思うんだよ。ただよ、初めて栄冠はそれでいいんだよ。ただよ、こっから、獲った瞬間によ、次の闘いがもう始まってんだよ。だから今はいいんだよ。『いいんじゃねぇか』って思うんだよな。ただ次からよ、ほんとにベルトホルダーとしてよ、突き進まなきゃいけねぇんだよ。その瞬間的に覚悟を決めねぇと、この新日本プロレスのクソヤローたち見たら、わかるだろ。いろんなヤツいるっしょ。平気で反則するヤツもいる、正攻法で来るヤツもいる。いろんなヤツがいる。のまれちゃよ、まずいだろ。とか言って、のまれるわけねぇけどな、俺と本間だったらな。このインパクト見てみ。このキャラクター見てみ。『誰が抜けるだ』って、ふざけんじゃねぇぞバカヤロー。俺は口悪いけどよ、俺と本間、ハートは良いからね。よろしく。以上です。他ない?長い?もうちょっと5分ぐらいいく?」――もう取れ高十分です。
真壁「そういうことだ。じゃぁな」
※ベルトを巻いての写真撮影。真壁「オッケー。サンキュー。あと一言だけ言っとく。本間はベルト獲れて良いと思う。このベルトに惹かれて来る女子はいないのか?俺にはないのか?本間、(控室に)引くの早ぇよ。それじゃ、あばよ」
◇第6試合◇
▼スペシャルシングルマッチ/30分1本
○後藤洋央紀(12分16秒 片エビ固め )X内藤哲也
※昇天・改【後藤の話】
--溜まっていた鬱憤を晴らす勝利になったと思いますが……。
後藤「まあ、内藤にというよりも、今回『WRESTLE KINGDOM』10回目。10回目なのにまだ1回も、メインイベントという立場に上がれたことないし。今年も第6試合。そして、ノンタイトルなのは俺の試合だけだろ? このポジションから抜け出せずにいる自分自身に一番、腹立ってます」--ただ、今日の勝利はその先につながる大きな勝利だったと思いますが……。
後藤「2016年、この試合を機に、俺はもう一度、トップ戦線に割り込みたいと思います」--このあとの試合もありますが、具体的に狙いを定めているベルトはあるんですか?
後藤「それはもちろん、一つしかないでしょう。わかるでしょ?」--またLOS INGOBERNABLESとの因縁も、これで一つ片付けられたと思います。
後藤「あいつらが次、どういう手を打ってくるかわかんないけどさ、俺はもっと高い夢を持ってるから、お前らに構ってる暇はないんだよ」--このドームで、悔しい思いもあった中での勝利となりました。改めてこの先へ向けて一言お願いします。
後藤「今日の対戦相手の言葉を借りると、『2016年、新日本プロレスの主役は俺だ!』……」◇第7試合◇
▼NEVER無差別級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○柴田勝頼(17分19秒 体固め)[第9代王者]X石井智宏
※PK
☆石井が2度目の防衛に失敗。柴田が第10代王者となる【柴田の話】
--会場が大歓声に包まれてました。そして石井選手から、あの闘いで獲ったベルト、今の感想を聞かせてください。
柴田「どっちが勝ったか、よくわかんねえよ。自分的にはベルトが懸かっていようが、いまいが、やることはいっしょ。そのスタンスは変わんない。変わんないんだけど、石井の意識は、このベルトがあることによって、あそこまで引き上げられたのかなと感じております。意地。意地? 意地のぶつかり合いで、どっちが勝っても、どっちが負けても、よくわかんない。そんな感じの試合でした」--試合前に話されてましたけど、本当に命を削るような試合だったと思います。改めて石井選手は、柴田選手にとってどんな相手だったのか、聞かせてください。
柴田「魂を削って試合を1試合1試合してる選手だと思いますね。別に褒めてるわけじゃないけどね」--先ほど「意地」と言われてましたけど、柴田選手も意地を東京ドームに集まった多くのファンに届けた……。
柴田「わかんない。ぶっちゃけ、わかんないけど、今この瞬間、お互いに技を出して、受け止めている間に意識が飛んでいく、薄れゆく意識の中で、必死で立ってるっていうのが、そんなレベルが高いのか低いのかわかんないけど、そんな闘いだったと思います」--これは愚問かもしれませんけど、そんな意識が遠のいていく中で、それでも立ち上がる理由は何なんですか?
柴田「負けたくないから。ただそれだけだね。負けたくない。石井も意地っ張りかもしれないけどね、俺も意地っ張りだからね」--ベルトを手にされました。今後、そのベルトをどうされていく……今ちょっと考えるのは難しいかもしれませんけど。
柴田「いや、このベルトね、今獲ったからって浮かれてられないんだよ。俺は去年ここで、ドームで(IWGPタッグの)ベルトを獲って、次のシリーズで失ってるからね。今はまだ(ベルトを)巻くわけにはいかない。まだ俺のベルトっていう気がしねえ。とりあえず、そのことだけはわかってる。ベルトの話はそれからだ。以上」◇第8試合◇
▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合/60分1本
[第12代王者]○中邑真輔(24分18秒 エビ固め)[挑戦者]×AJスタイルズ
※ボマイェ
☆中邑が2度目の防衛に成功【中邑の話】
--最高の相手と最高のプロレス、今ベルトが戻ってきました。率直な気持ちをお聞かせください。
中邑「素直に感動してます。リングの上で会うAJは、想像を超える選手でした。まあレスリングは日本が一番だと世界中のレスラーが思ってると思うんですけ ど、今まで闘ってきた並み居る日本人のレスリングがうまいと言われる、強いと言われる選手とやってきましたけど、AJはそれに負けることなくというより も、それをも勝る人間でした。まあ、そんな相手と、この最高のタイミングで、これ以上ないタイミングで、2人がプライムなうちに、どんぴしゃのタイミング で、この東京ドームでやれたということ、本当に感動しました。結果、今回、僕が勝ち、ベルトを守ることになりましたが、次やったらどっち(が勝つ)かわか らないですけど、またやって、俺も手に入れたい、あいつの持ってる力を……そんな相手でしたね」--試合後、リング上で拳を合わせるような姿もありましたけど、あれは中邑選手の素直な気持ちですか?
中邑「はい。今回ばっかりは、何も飾らず、いろんなものを削ぎ落として闘ったつもりでした。まあ、敵対する相手に対してあるまじき行為だと思いますが、命懸けてこのリングで闘ってるレスラーに、やっぱりリスペクトありますよ」--2015年もインターコンチネンタルのベルトをめぐってはさまざまな闘いがありましたけど、2016年、こんな刺激的なスタートになりました。すごい1年になるんじゃないですか?
中邑「そうですね。まあ、いろんなものが弾け、飛び散るんじゃないですか?」--今これだけすごい試合を終えた直後で聞くのも恐縮なんですが、これで世界からの注目度がさらに高まっていくと思います。次に見据えるものは何かありますか?
中邑「世界、世界ですね。自分の思う、自分の目指すさらなる高みステージを、それを目指して生きていきたいと思ってます。ありがとうございます」◇第9試合◇
▼IWGPヘビー級選手権試合/60分1本
[第63代王者]○オカダ・カズチカ(36分01秒 片エビ固め)[挑戦者/G1 CLIMAX 2015優勝者]X棚橋弘至
※レインメーカー
☆オカダが2度目の防衛に成功(試合終了後)
外道「わかってたろ、オイ!! わかってただろ、オイ!! この男しかいねぇんだよ、オイ!! この男しかいねぇだろ、オイ!! 新日本プロレスをさらに上に導く男! 新日本プロレスを世界に連れて行く男! プロレス界をまだ行ったことねぇ所に連れて行く男、レインメーカーしかいねぇんだよ、オイ(※大歓声)。もう誰1人、レインメーカーを止めることはできねぇ。なんでかわかるか、オイ!?(※場内騒然) ・・・・・・レェェェベェルが違うんだよ、コノヤロー!(※大歓声) 『WRESTLE KINGDOM 10』の最後はこの男の言葉で締めてもらおうか。プロレス界の未来を担う男にして、IWGPヘビー級チャンピオン、“レインメーカー”オカダ・カズチカだよ(※大歓声)」
オカダ「(※『オカダ』コール)みっつ、言わして下さい!(※大歓声) ひとーつ! 棚橋さん、IWGPは・・・・・・遠かったらな、俺もここまで追い詰められてないよ。強かったよ、棚橋さん! またやろうぜ!(※大拍手) ふたつ! 俺が勝ったということは、新しい新日本プロレスを、これから見して行ってやる。新日本プロレスを、もっと上のステージに俺が連れてってやる(※大拍手)。みっつ! ・・・・・・特にありません(※場内笑) と、言いたいけどな、まだまだ俺が新日本プロレス、どんどん上げてやるよ!! 2016年も、俺から目をそらすなー!!(※大歓声)」(続いてオカダは、四方のコーナーでレインメーカーポーズを披露。その後、大声援の中、特設花道を退場して行く。特設ステージに到達した)
オカダ、「2016年も! 新日本プロレスに!! いや、プロレス界に!! カネの雨が降るぞー!!」
【オカダ、外道の話】
オカダ「試合に関しては、IWGPは棚橋さんに近かったかもしれないです。やっぱり、ドームの棚橋さんだからなのか、わからないですけど、ほんと、率直に強かったです」--今、試合を終えた中で、ものすごい試合でした。勝因になった部分はどういうところでしょうか?
オカダ「それは、まあ、勝因が何なのかわからないぐらいの勝負だったと思いますし。でも、何回も負けて、棚橋さんに東京ドームでも負けて、俺が新日本プロレスを上にやるんだという気持ちじゃないかなと思いますね」--最後の最後のレインメーカーにいこうという時に、棚橋選手が返しそうになった時に腕を離しませんでした。あの時はどういう気持ちで?
オカダ「まあやっぱり、レインメーカーの体勢で腕を離すと、またつかみにいかないといけないですし、棚橋さんの最後の一発が張り手だったってのも最後の意地だったと思いますし、離さないっていうのも意地だったと思います」--リング上でもありました「次のステージ」。オカダ選手はそんなステージだと考えてますか?
オカダ「それはまた、2016年、見せていきます」--外道選手、ほんとにこの闘いでさらに新日本プロレスが次のステージに高く舞います。いかがでしょう?
外道「今日のメインイベントは、ほんとにもう、重要だね。(IW)GP懸かっただけじゃないものが懸かってたと思うよね。このレインメーカーが勝ったっていうのは、ものすごく大事なことでね。間違いなくこの男にプロレス界に未来は懸かってるわけだから。まあ、心配せずとも自ずとレインメーカーがいるだけで、ついてくると思うけどね」--オカダ選手、今日、多くのファンが東京ドームに詰め掛けました。2016年のオカダ選手の野望を聞かせてください。
オカダ「そうですね、また今年の(上半期)ビッグマッチが発表されましたし、また海外も行きますし、いろんなところにしっかりチャンピオンとしてですね、カネの雨を降らせていきますし。やっぱりずっと棚橋さんがドームで勝つのが続いてて、オカダが勝って『あれ、新日本プロレスダメになったんじゃないか?』って、そんなこと思われることはないですけど、やっぱりあそこでオカダが勝って新日本プロレス変わったな、また上にいったなと皆さんに認めてもらえるように、しっかり2016年したいなと思います」外道「乾杯しよか(※と言って用意されていたビールの栓を抜く)」
--外道選手、今日は何に乾杯でしょうか?
外道「何だろね? きれいに、プロレス界の未来に……」オカダ「ちょっと、真面目すぎます(※場内笑い)」
外道「いや、真面目にやりたいんだ」
オカダ「いや、名前(リングネーム)が外道じゃないですか(※場内爆笑)。『プロレス界の未来に』って、そんなんちょっと……」
外道「わかった。じゃあ、ドームで泣かなかったことに」
オカダ「(去年)泣いてないです」
外道「わかった。じゃあ、未来に」
オカダ「未来に……乾杯!」
外道「明るい未来に」
(※外道はビールを口につけず、オカダだけが祝杯をあげる)
【棚橋の話】「(※キャプテンの肩を借りてインタビュースペースにやって来ると、テーブルに顔を突っ伏して)……何も、浮かばないですね。俺の夢が途切れたのか、受け継がれたのか……」今年も迎えた「イッテン・ヨン」新日本プロレス1月4日東京ドーム大会
今年のメインもオカダvs棚橋のIWGPヘビー級選手権、今年はオカダが王者、棚橋が挑戦者という図式に入れ代わったが、オカダにとってドームの主役へ3度目の挑戦となる。
序盤はオカダが棚橋の張り手をかわすなど、棚橋に気負いというものを感じたが、棚橋はニークラッシャーから膝裏へのタックルで先手を狙うも、オカダはエプロンに立つ棚橋に三角飛びドロップキックで場外へ出してから、フロントハイキックで鉄柵外へ出すとオカダは鉄柵越えのランニングボディーアタックを放ち、棚橋は床に後頭部を痛打させる。
その後オカダペースで試合が進むに見えたが、棚橋はカウンターでの低空ドロップキックからドラゴンスクリューで再び流れを変えると、コーナーに固定してのドラゴンスクリュー、ロープ越しのドラゴンスクリューで脚攻めを展開、棚橋はエプロン上でのスリングブレイド、コーナー最上段からのプランチャ、膝へのハイフライフローからテキサスクローバーホールドを狙うも、オカダはロープに逃れる。
オカダはスリングブレイドを狙う棚橋をキャッチしてジャックナイフからのリバースネックブリーカー、スタンディングのエルボー合戦を挟んで突進する棚橋にジョン・ウー、スワンダイブ式のジョン・ウーまで繰り出し、レインメーカーで勝負に出るが、棚橋はかわしツームストーンパイルドライバーを回転エビ固めで切り返したところで低空ドロップキック、逆回転ドラゴンスクリュー、オカダのドロップキックまでキャッチしてドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールドと脚を攻め、勝利を確信した棚橋はツイストアンドシャウト、スリングブレイドからハイフライフローを投下するもオカダは間一髪かわして自爆となる。
棚橋が再度ツイストアンドシャウトを狙うが、オカダはツームストーンパイルドライバーで突き刺すと、レインメーカーを決めるがカウント2、オカダは掟破りのハイフライフローを投下するが、棚橋は掟破りのレインメーカーで応戦、そして関節蹴りで脚を攻めてから、オカダのレインメーカー狙いを棚橋はスリングブレイドで迎撃して、ドラゴンスープレックス、背中へのハイフライフロー、正調のハイフライフローはオカダがカウント2でクリアすると、棚橋のハイフライアタック狙いをオカダは下からのドロップキックで迎撃、オカダはドロップキック、ジャーマンからのレインメーカー狙いは棚橋は張り手で阻止も、オカダは手を離さず強引にレインメーカー3連発で3カウントを奪い王座を防衛した。オカダにとっての東京ドームは凱旋時のブーイングから始まり、IWGP王者になるもドームの主役になることは出来なかった、そして今回の棚橋戦もドームの主役を奪うのは簡単ではないというのが、これまでドームの主役を張っていた棚橋から出ていた。しかしオカダはレインメーカーを張り手で阻止されても手を離さなかったのは、今度こそドームの主役を奪うという執念の現れなのか、オカダの勝因は離さなかった手だったのかもしれない。
ドームの主役を奪ったオカダ、リングを後にする棚橋、世代交代というものを感じさせたが、敗れた棚橋は沈みゆく太陽のようだったが、沈んだ太陽はまた昇るのか?本当の意味でのオカダ時代が到来なのか、これからの新日本をじっくり見てみたい。IWGPインターコンチネンタル選手権は中邑は赤のタンクトップ、AJはBULLET CLUBのメンバーを誰も従わせず一人で登場した。
試合は序盤から互角の攻防となるが、一旦ブレークし背中を見せた中邑にAJが強襲してから試合が動く、中邑はスリーパーからバックブリーカーを決めるが決められた際にAJもペレキックを放つなど油断の出来ない攻防となる、徹底した腰攻めを展開するがボマイェをかわしたAJはカーフキラーで捕獲も中邑は腕十字で切り返す、AJはフェノメナンDDTは失敗するも、新日本では初公開のトーチャーラックボムを決めるとスタイルズクラッシュを狙うが、リバースした中邑はジャンピングボマイェを炸裂させる。
AJは裏拳の対して中邑はスライディング式ボマイェを炸裂、しかしタックル狙いはAJが膝蹴りで迎撃するとファイヤーバードスプラッシュを投下。
中邑は裏拳を繰り出すAJに巻き込み式腕十字で捕獲し、下からの三角絞めへと移行するが、AJはスタイルズクラッシュで脱出しブラディーサンデーから雪崩式スタイルズクラッシュを狙うも、中邑は雪崩式ランドスライドを決めると、後頭部から正面へのボマイェで3カウントを奪い王座防衛、試合後は中邑が拳を出すとAJも突き返してエールを
かわしあった、よく考えればAJもBULLET CLUBの介入もなく、また急所打ちなどラフはなかった、今回の戦いはCHAOSやBULLET CLUBなど関係なく一人のレスラー同士のぶつかり合い、勝敗など関係なく期待通りの試合だった。NEVER選手権はいきなり両者は突進してど真ん中プロレスを展開も、柴田がコブラツイストから卍固めと繰り出す、またど真ん中プロレスへと持ち込むが柴田は三角絞めへと捕獲して石井はロープへ、今まで石井絡みの試合はど真ん中でのぶつかり合いが主流で関節技などの概念はなかったが、柴田の繰り出す関節技に石井が苦しんでいた、石井がロープへ逃れた時点で石井は負けていたのかもしれない。
石井はミサイルキックまで繰り出していったが、今度は胴絞めスリーパーで捕獲され、石井のリキラリアットも柴田は燕返し、ジャンピングハイキックを浴びせるとPKで3カウントを奪い王座奪取、柴田は新日本に復帰してから初タイトルを獲得する。後藤vs内藤は序盤からEVILとBUSHIの介入に苦しんだ後藤だったが、内藤のグロリアを阻止して急角度の牛殺しを決めてから主導権を握るも、再びEVILとBUSHIが介入、しかし返り討ちにした後藤が内藤のデスティーノを阻止し頭突きからの昇天・改で3カウントを奪う、出足から内藤は躓いてしまったが内藤はドームでの勝率が悪い。
IWGPタッグ選手権は王者組にGBHが分断されるも、アンダーソンが本間に狙ったガンスタンを必死で阻止した本間がこけしロケットを炸裂させてから流れがかわり、最後は真壁が本間をスルーしてのこけしロケットから、アンダーソンをこけしインパクトで蹴散らすと、最後は本間のこけし、真壁のキングコングニーで3カウントを奪い王座奪取、本間は新日本へ移籍してから初タイトルでIWGPの歴史の中に名をしっかり刻んだ。
IWGPジュニアヘビー級選手権はKUSHIDAがホバーボードロックでケニーの腕をしっかり潰すもミッドナイトエキスプレスが自爆するなど決め手に欠く、ケニーは膝アッパーから片腕だけでドクターボムを決めるも、片翼の天使をKUSHIDAが回転エビ固めで丸め込んで3カウントを奪い王座奪取に成功した。
IWGPジュニアタッグ4WAY戦はリコシェ、サイダルがロッポンギヴァイスにWシューティングスターを決めるも、カットに入ったヤングバックスがダメージのあるロメロをモアバング4ユアバックで3カウントで王座奪取。NEVER6人タッグ選手権は矢野のイス攻撃の援護を受けたブリスコ兄弟がスプリングボード・ドゥームズデイ・デバイスで3カウントとを奪い初代王者に、ROH選手権はリーサルが真実の本での殴打からリーサルインジェクションでエルガンを降し王座防衛、リーサルはまだこんなもんじゃないだろうというのが印象だった。
明日は後楽園ホール大会が行われるが、この大会は2016年の新日本の新しい戦いのテーマが示される。最後に6月に大阪城ホール大会の開催も決定、自分ごとになるが昨年は観戦直前で病気で倒れたのもあり、今年は大阪城ホールにリベンジしてやる!
【東京ドーム大会終了】本日も沢山のお客様にご観戦いただまして誠にありがとうございました。明日1月5日(火)は、本日の興奮も冷め止まぬまま後楽園ホールにて18:30試合開始!皆様のご来場をお待ちしております。 #njwk10 pic.twitter.com/UbYJbGbtD8
— 新日本プロレスリング株式会社営業部 (@njpw_nyao) 2016, 1月 4新日本プロレス東京ドーム大会!ご来場の皆様、また新日本ワールドやCSで観て頂いた皆様、ありがとうございました。皆様のおかげで最高の大会となりました。一部選手の発言にもある様に今年から新日本プロレスは色々な意味で第2ステージに入ったと思います。今後も応援よろしくお願いします。
— 木谷高明 (@kidanit) 2016, 1月 4来年はドームにきっちりと3万人以上入れたい。
— 木谷高明 (@kidanit) 2016, 1月 4獲ったどぉーッ☆‼本間のバカヤローがまた一つ勲章を獲りやがったわッ☆‼ pic.twitter.com/m3cSvyDDi3
— 真壁 刀義 (@GBH_makabe) 2016, 1月 4IWGPJr.ヘビー級王座奪還!ドームに携わった全ての人に、心を込めて、ありがとうございました。#njwk10 #ROH pic.twitter.com/VLDMZnpjZi
— KUSHIDA (@KUSHIDA_CANADA) 2016, 1月 4#WrestleKingdom10 pic.twitter.com/sBVszByLDS
— AJStyles.Org (@AJStylesOrg) 2016, 1月 4圧倒されてしばらく言葉が見つかりませんでした…。対戦相手に勝つこと、ベルトを手にすること、それはもちろん。でもそれだけじゃない。プロレス界を担う気持ち、リングの上で命を削る覚悟が見えました。怖くなるほど物凄い試合でした。 #njwk10
— 元井美貴 Miki Motoi (@motoimiki) 2016, 1月 4IWGPヘビー級のベルトを巻く男が、1.4東京ドームのメインに立つ男たちがどの位のレベルにいるのかを雄弁に語り、見せつけた試合。 #njwk10
— 村田晴郎 (@MTharuo) 2016, 1月 4感動と興奮で全身が包まれました‼︎ 最高のお正月をありがとうございました‼︎ #njwk10
— アジアン 馬場園 梓 (@babazonoazusa) 2016, 1月 4 -
NEVER6人タッグ王座が新設・・・新日本プロレスが6人タッグ王座に参入!
<新日本プロレス公式HPより>
第2試合で行われる矢野通&ジェイ・ブリスコ&マーク・ブリスコvsバッドラック・ファレ&高橋裕二郎&タマ・トンガの試合が、“初代NEVER無差別級6人タッグ王座”決定戦となることがアナウンスされた。新日本プロレスには、現在シングルの“NEVER無差別級王座”(王者は石井智宏)が存在しているが、このたび、“NEVER無差別級6人タッグ王座”を新設することが決定。
12月19日後楽園大会で矢野通選手のパートナーがブリスコブラザーズ(ROH)に決定し、今回の新設王座にふさわしい対戦カードとして、この6人タッグマッチの勝者を“初代王者”として認定することになった。
新日本プロレスが6人タッグ王座を新設することになった、新日本には以前から6人タッグ王座設立というウワサがあっては立ち消えとなっていたが、IWGPではなくNEVER王座という冠をつけて設立されることになった。
6人タッグ王座はDRAGON GATEの「オープン・ザ・トライアングル王座」、DDTの「KO-D6人タッグ王座」、WRESTLE-1の「UWA世界6人タッグ王座」、女子プロレスではスターダムの「アーティスト・オブ・スターダム王座」などがあるが、最も有名だったのはWAR~天龍プロジェクトされていた世界6人タッグ王座、WARの6人タッグ戦線は冬木弘道率いる冬木軍(冬木、邪道、外道)の独壇場で5度に渡って獲得し、同王座には越中詩郎、後藤達俊、小原道由の平成維震軍、天龍源一郎や高田延彦、ボブ・バックランドも巻いたこともあった。そしてFMWも「世界ストリートファイト6人タッグ王座」もあり12月22日の後楽園ホール大会で復活することになっている。
NEVER6人タッグ王座は矢野&ブリスコ兄弟vsBULLET CLUB(バットラック・ファレ、タマ・トンガ、高橋裕二郎)の間で初代王者が争われるが、ベルトの挑戦の機会に恵まれていない裕二郎やトンガにとっては最大のチャンスであり、各ユニットの組み合わせ次第ではキャプテン・ニュージャパン、YOSHI-HASHIなどにもチャンスが巡ってくる。
あとは新設される王座の権威をどう高めていくか・・・ -
2015年度最後の戦いで柴田が石井に勝利!矢野が用意したXはブリスコブラザーズ!
12月19日 新日本プロレス「Road to TOKYO DOME」1758人 超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
○KUSHIDA 獣神サンダー・ライガー ジェイ・ホワイト(8分46秒 片エビ固め)タイガーマスク 田口隆祐 Xデビッド・フィンレー
※ムーンサルトプレス
◇第2試合◇
▼20分1本
天山広吉 ○小島聡 小松洋平(9分15秒 片エビ固め)永田裕志 中西学 X田中翔
※ラリアット
◇第3試合◇
▼20分1本
○真壁刀義 本間朋晃(10分03秒 片エビ固め)桜庭和志 XYOSHI-HASHI
※キングコングニードロップ
◇第4試合◇
▼20分1本
内藤哲也 ○EVIL(9分05秒 体固め)後藤洋央紀 Xジュース・ロビンソン
※EVIL
(試合前)
内藤「後藤! 後藤! キャプテン・クワナのマスクはどうした!? 準備したか!? オイ!? 持って来てないのかよ!? そうだと思ってさ、持って来たよ(※と笑顔で赤いマスクを差し出す)。キャプテン・クワナのマスク、持って来てやったぜ。さっさと被れよ。(※スペイン語で)ネセサリオ・ラピド、カブローン!!(※早くしろクソッたれ!!)」
(後藤が襲いかかり試合開始)
【後藤、EVILの話】
EVIL「This is EVIL. Everything is EVIL. すべてはEVILだ」
内藤「昨日も言ったように、これだけ、これだけ!三重県を、そして桑名市をアピールしてるんだからね。三重県民、桑名市民は、誇りに思った方がいいよ。そして、東京ドーム。新日本プロレスで、今、1番オイシイ、俺が相手なんだよ、後藤。分かってんの?本気出せないんだったら、さっさとキャプテン・クワナのマスクを被って、東京ドーム出てこいよ。じゃなきゃ、なんでもない消化試合になっちゃうよ。それとも、後藤に勝っただけで、タイトルマッチ進んでいいの?東京ドーム、俺の試合の1つ上、2つ上、3つ上、タイトルマッチ並んでるけど、後藤に勝っただけで、進んじゃっていいのかなぁ。ま、進んでいいなら良いけどさ。何にせよ、今現在、新日本プロレスで俺と絡むことが1番オイシイからね。ベルトに絡むことじゃない、俺と絡むことが1番得だからね。俺の試合の後ろ3つ、防衛したチャンピオンは、俺を指名した方がいいよ。1番オイシイぜ。ただし、ただし!俺の名前を言ったところで、俺の答えは、トランキーロ。焦んなよ」
後藤「ふざけんなー!お前!こんなにコケにされたの初めてだよ。オイ、東京ドーム見とけよ、オラ!」
◇第5試合◇
▼CMLL世界ウェルター級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○BUSHI (12分12秒 片エビ固め)[王者]Xマスカラ・ドラダ
※MX
☆ドラダが防衛に失敗。BUSHIが新王者となる
【BUSHIの話】BUSHI「ほーれ見ろ!やっと、やっと掴んだぜこのベルト!ベルト巻いたぞ。でもよく見てみろよ。ベルトはCMLLだよ。このベルトは必ず、俺がIWGPジュニアを獲るための礎になるよ。これは、No emntira。嘘じゃない。紛れもなく事実。ちょうど去年のこの日に……ちょうど1年だよ。長かったよね。もし、ここに戻って自分に伝えることができるなら、『オマエの未来は明るいぞ』って言ってやりたいよ。あー、泣けちゃうね!泣けるくらい、本当に悔しい思いしたよ。でも、すべてこのベルトに繋がってる。それが運命。ディスティーノだったんだよ。俺はこのベルトを持って、CMLLのアレナ・メヒコのリングで防衛戦するよ。CMLLのルチャドールなら、誰でも歓迎するよ。なんだったら、次のシリーズの『FANTASTICA MANIA』、その中から相手を見つけてやってもいいんだぜ。ただし、防衛戦は必ずアレナ・メヒコのリングだけ。俺は来年に向けて、これからIWGPジュニア、IWGPジュニアタッグをパレハと獲るよ。これだけは、Enserio。マジで」
【ドラダの話】「ブシ、ナイトー、イービル。サン!イチ、ニー、サン!カモン、ブシ!ワン、ワン(※1対1のジェスチャー)。オネガイシマス。モウイッカイ、チャンピオン」
◇第6試合◇
▼30分1本
○中邑真輔 矢野通(10分39秒 体固め)高橋裕二郎 Xコーディ・ホール
※ボマイェ
(試合終了後)
矢野「オイ!! 裕二郎!! ザマないね(笑)。俺様がな!! テメーと! ファレとタマ・トンガのためにな、1月4日、用意したダブルXは! こいつらだ!!」
(場内の大型ビジョンにROHのブリスコブラザーズ(ジェイ・ブリスコ&マーク・ブリスコ)が登場。矢野がプロデュースしたDVDを絶賛すると共に、矢野のパートナーとして1・4東京ドームへ参戦することを表明した。)
矢野「オイ! 俺様のDVDまで気にしてくれて、サイコーだな、オイ! おまえらも、おまえらも、おまえらも、おまえらも、楽しみにしとけよ、バカヤロー!」
中邑「イヤァオ!!!!」
【矢野の話】「オイ!アイツら(ブリスコ兄弟)と俺様にかかればな、テメェらなんかな、チョチョイのチョイだ、オイ。役者が違うんだ!」
【中邑の話】「ハァハァ、さぁ2015年も今日の試合で……ハァハァ、来てる2016年1月4日東京ドームは、さぁ年始からフルスロットルで…AJスタイルズ……堪能させてもらうぜ!(※滾りのポーズから、『イヤァオ』と口パク)」
◇第7試合◇
▼スペシャルタッグマッチ/30分1本
棚橋弘至 ○柴田勝頼(23分02秒 片エビ固め)オカダ・カズチカ X石井智宏
※PK
(試合終了後)
柴田。2015年、ありがとうございました。最後は、棚橋が締めます(棚橋にマイクを手渡すと、1人で先に退場)」
棚橋「オカダ、まだ帰るのは早いんじゃないか!? どうした!?(これでオカダがリングに戻り、棚橋と至近距離で向き合う)オカダ・・・お前には全部話しておこうと思う。大事な話だから。「『疲れてる』とか『疲れてない』とか、『愛とカネじゃ愛が勝つんだよ』とか、『泣いてる』『泣いてない』とか、色々あったけど、これは! 俺のお前に対する意地だ。なぜだかわかるか!? 新日本プロレスをもっと盛り上げて、よくして行こうっていうのはな、俺の夢なんだ。だから! 1月4日東京ドームで、俺が勝ってチャンピオンになる。そういうことだ。」
オカダ「棚橋さん! 俺は、俺のやり方でな、新日本プロレスをもっと上に持って行ってやる。あと、もうな、東京ドームで恥はかきたくないんだ。それだけだ」
棚橋「新日本プロレスをもっと次のステージに、高いステージに持って行けるのは!」と言うと、両者への声援で場内が騒然となる。そんな中、棚橋が「持って行けるのはー! 俺か! お前か! 1月4日、東京ドームで勝負だ!!」
(場内に「WRESTLE KINGDOMのテーマ」が鳴り響き、リングに人口雪が降り注ぐ。)
棚橋「皆さん! 新日本プロレス、1年間応援ありがとうございました!(※大拍手) 本当に、皆さんのおかげで、2015年、新日本プロレスは飛躍の年になりました!(※大拍手) 心からありがとう(※大拍手)。でもね、俺は、まだ、もっと、上に行けると、プロレスの可能性を信じてるから(※大拍手)。もっと行けるよね? プロレスはもっと行けるよね?(※大歓声) じゃあ、来年、そしてその先、みんなでその景色を見に行きましょう(※大拍手&棚橋コール)。ありがとう。ちょっと臭かったね(※場内笑)。じゃあ改めて!! 『2015年ありがとうございました』ということで! 後楽園ホールの皆さーーん!! 愛してまーーす!!」
【柴田の話】「なんもねぇよ」
【棚橋の話】
――棚橋選手がG1の時に、「ファンと一緒に走り抜けた」とおっしゃっていましたが、この1年ファンの方と一緒に駆け抜けた感じがしますが?
棚橋「そうですね。G1の優勝も、『ありがとう』っていうね、会場に来てくれてるみんな、そしてファンの声援ってものをエネルギーに変えられたのが、凄く力になったし。最近ね、本とか講演会が多すぎで、ちょっと良い言葉言い過ぎちゃうっていうね。ただね、本音をぶつけましたよ。ちょっとザワつきましたけどね、『お前には全部話しとこうと思って』、なんか壮大な映画の始まりの一言みたいな、小説のようなね。ほんとにね、意地の張り合いっていうか、『時代を渡してたまるか』っていうね、その表現方法一つなんすよ。『疲れてる』とか、『疲れてない』とか、『愛とカネじゃ』とか、『近い、遠い』とか、『泣いてる、泣いてない』とか。もうそういうね、比喩的な表現は、俺たちはもういらなくなってきたっていうか。もう勝った方が、新日本を次のステージに持ってくんすよ。そういうことですね。それを一番言いたかった。『お前にそういう覚悟があるか?』と。『俺にはまだまだあるぞ』と。アイツも頭の良いヤツだから、凄くわかってると思いますよ」
――その覚悟の気持ちがあるかを確認するということですか?
棚橋「はい。その辺が試合に出るんすよ。最後の最後、大事なところで。あと少しの競い合いの競技だから、プロレスは。俺ね、もっと有名になって、もっとプロレスを盛り上げえて、もっとスターになりてぇんすよね。それにはなにが一番大事か?ジャンルを飛び越えるためのベルトがいるんすよ。もっといろんなプロレス界の未来を見てみたいですね」
――以前、棚橋選手が「最高のモノはジャンルを超える」という発言もありましたが?
棚橋「そうです。すべて最高のモノはジャンルを超える」
――それを体現できるチャンスだと思いますが?
棚橋「そうですね。今、そういう土壌がしっかりと出来上がってますから。注目度がある、選手が揃ってる、ファンの熱気がある。今こそ、プロレス界がプロレス界以外のジャンルに波及して、プロレス界からなにかムーヴメントを起こせるっていうね、そういう力を蓄えてきたんで。その先頭に立っていきます。ねぇ、良いこと言うでしょ?見てくださいよ、このブリーフケース。こんなにもブリーフケースを持ち歩いたのは、俺だけですよ。ちょっとしたビンテージ感が出てきてますよ」
――去年の今頃は、感極まって涙を流しましたが、今年はそういう段階ではないですか?
棚橋「去年はほんとにね、自分でも想像しえなかったスピードで、いろんなものが進んで行って。今年もそのスピードは想像以上だったんすけど、なんかその感極まるというよりは、嬉しい気持ちが凌駕してるっていうか、それだけの人がいるってことは、それだけ大きな期待があるってことなんで、それに応えたいなっていう気持ちの方がしっかりしてますね」
――今日、お客さんから「ありがとう」という言葉がたくさんかけられていたのが印象的でしたが?
棚橋「そうですね……いや、プロレスっていうものが、お客さん不在のモノってのは考えられないし。逆もまたしかりで、一対で成り立ってるジャンル。それが両想いと言うか、非常に良い状態ですね。理想的な状態を作り上げてきましたね。『愛してま~す』って言ったら、いつの間にか愛されてました。愛が届きましたか?あとは、1.4東京ドームですべてが決まります。期待しててください」
―― 一年間お疲れ様でした。
棚橋「いやいや、疲れてないです。よしっ、マスコミの皆さんもありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。ありがとうございました」
【オカダの話】「前哨戦が終わって、次は東京ドーム。もうリング上で何を言っても、闘うことはできない。東京ドームまで次はないんだ。今日はたまたま勝っただけじゃない?棚橋さん。それだけでカネの雨を止ませることはアナタにこれでできますか?できない。雨はまだまだ降る。2016年から、まだまだ降り続ける。もっと降る。それだけだ」
【外道の話】「オイ、棚橋!無理すんなよコノヤロー!新日本プロレスをもっと高い位置にもっていくって、オメーかオカダか、分かりきった質問だよバカヤロー。レインメーカーに決まってんだろ!2016年はドシャ降りだよコノヤロー!」
いよいよ2015年度最終戦を迎えた新日本、メインはIWGPヘビー級、NEVER選手権の前哨戦が組まれたが、オカダvs棚橋、石井vs柴田と激しい攻防を繰り広げるが、試合の主役を奪ったのは石井vs柴田、石井から挑発的に柴田の顔面を蹴り上げると柴田からグーパンチ&チョップの天龍コンポを仕掛け、石井も逆水平で返す。
試合はオカダ組が柴田を捕らえて試合を進め、交代した棚橋もオカダ、石井に攻め込まれるも、交代した柴田が石井を三角絞めで捕らえてから流れがかわり、柴田は卍固めで石井を攻め込んでいく。
オカダも棚橋に強烈なフロントハイキック、ジャックナイフからのリバースネックブリーカー、ダイビングエルボーで攻め込むも、レインメーカーをかわした棚橋はドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドで捕獲すると、柴田はカットに入る石井をもコブラツイストで捕らえ、オカダのレインメーカーを再びかわした棚橋はスリングブレイド、柴田は石井に武者返しと棚橋組ペースとなる。
終盤には柴田がフロントハイ、石井がラリアットを打ち合い、ジャーマン合戦を繰り広げれば、棚橋はオカダをドラゴンスクリューで蹴散らし、続けて石井を捕らえにかかるが、石井は孤軍奮闘してラリアットやスライディングラリアットで粘る。
しかし石井の垂直落下式ブレーンバスター狙いは柴田がスリーパーで捕らえ、PKを狙うが石井は頭突きで抵抗するも、柴田はラリアットから後藤譲りの牛殺しを決めると、棚橋のハイフライフローの援護から柴田がPKを浴びせ3カウントを奪い前哨戦を制した。
試合後はオカダと棚橋がマイク合戦を展開するが、オカダの「東京ドームで恥はかきたくないんだ。」は本音の部分だと思う、オカダは2012年の凱旋帰国時には認められない存在だったせいもあってブーイングを浴び、2013年には棚橋に敗れ、2014年にはIWGP王者になりながらもメインにはなれず、2015年には再び棚橋に敗れ涙を流した、オカダにとって東京ドームは鬼門であり、オカダにとってもIWGP王者だとしてもドームの主役にはなれないというジレンマを抱えている。
オカダにとって2016年度の東京ドーム大会は、今度こそドームの主役になれるか3度目の正直、正念場でもある。
試合の主役となった石井vs柴田は石井絡みの試合はリングのど真ん中でガンガンやりあう“ど真ん中”プロレスが主だったが、柴田は三角絞めなど関節技を持っていることから、今までの“ど真ん中”プロレスとは違う試合になりそうな感じがする。石井も関節技は知っているとはいえ、技術面を考えると柴田が上だけに、石井にとって苦しい試合になるかもしれない。
他の試合は第4試合の後藤vs内藤のタッグマッチでは、試合前の内藤の挑発から試合は大荒れとなり、場外戦でも内藤はセコンドのキャプテンニュージャパンに攻撃を加えつつ、後藤と乱闘を繰り広げ、後藤も冷静さを欠いたせいもあって内藤組はロビンソンを捕らえて試合を有利に進め、最後もEVILがEVILでロビンソンを下した後で、キャプテンのマスクをも剥ぎ取る暴挙を働く。
その後のCMLLウェルター級選手権もドラダのセコンドに後藤、BUSHIのセコンドに内藤が着いたことで、第4試合の流れをそのまま持ち込む展開となり、ドラダが内藤の介入に苦しみながらも得意の空中戦で攻勢をかけるが、内藤が再び介入すると後藤が内藤に襲いかかり乱闘を繰り広げたままバックステージへと雪崩れ込んでいく、その間にドラダがコーナーに昇ると、今度はEVILが乱入してレフェリーが気を取られてしまい、その隙を突いたBUSHIが毒霧を噴射してからBUSHIロール、MXと畳み掛けて3カウントを奪い王座を強奪、後藤もドラダもロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの術中にハマる結果となった。
セミでは矢野の急所打ちの援護を受けた中邑がゴーディをボマイェで降した後、矢野が東京ドームで起用するXをスクリーンで発表、XはROHを主戦場にするジェイ&マークのブリスコブラザーズと判明した。
ブリスコブラザーズの来日は9年ぶりで、この時はROHとの関係を強化していたNOAHに参戦していた、新日本には初参戦となるが本格参戦となれば新日本のヘビー級タッグ戦線にとっては驚異的な存在になるだろう。
今年の新日本を振り返るとマッチメーク面でのマンネリも指摘されたが内容でカバーした。その反面選手らに負担というものが出てしまい、G1 CLIMAXでは負傷者が続出するなど課題を残した。
また木谷高明オーナーが新日本の企業プロレス化を宣言したが、株式上場だけでなく企業コンプライアンスとの対応も課題となる。
新日本が企業プロレス化することでプロレス界はまた新しい一歩を示す、その一歩ごとに問題も浮上してくる、降りかかる問題に新日本がいかに対応していくのか、新日本いやプロレス界にとって永遠の課題なのかもしれない。【年内最終戦終了】本日も後楽園ホール大会へ沢山のお客様にお越しいただき誠にありがとうございました。おかげさまをもちまして本年の全日程が終了いたしました。来年1月4日東京ドーム大会へのご来場をお待ち申し上げております! #njwk10 pic.twitter.com/jx1LyfCUTz
— 新日本プロレスリング株式会社営業部 (@njpw_nyao) 2015, 12月 191.4東京ドームに参戦! 矢野通のパートナー・ブリスコブラザーズからのメッセージ動画をYouTubeで緊急アップ! https://t.co/oJZWNQPTKc #njwk10 #ROH pic.twitter.com/XcqDgytAV4
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2015, 12月 19Yo Hoy Nuevo Consejo Mundial de Lucha Libre Welter Canpeon Enserio マ・ジ・で!#制御不能 pic.twitter.com/ixDnRUGXv0
— BUSHI (@BUSHI_njpw) 2015, 12月 192015年137試合。今年はプロレスラーとして忘れられない年になりました。ありがとうございました。
— KUSHIDA (@KUSHIDA_CANADA) 2015, 12月 19今年すべての興行が終了しました。 来年はもっとやれるはず! いま、そんな気持ちです。^_^ pic.twitter.com/XSs6WWCW6n
— 井上 亘 (@wataru_inoue) 2015, 12月 19 -
オカダが棚橋の眼前で掟破りのハイフライフローを投下!タイガーに敗れたライガーがIWGPジュニア挑戦をアピール!
12月18日 新日本プロレス「Road to TOKYO DOME」東京・後楽園ホール 1666人 超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
天山広吉 ○小島聡 ジェイ・ホワイト(8分41秒 体固め)永田裕志 中西学 ×デビット・フィンレー
※ラリアット
◇第2試合◇
▼20分1本
○真壁刀義 本間朋晃(9分1秒 片エビ固め)小松洋平 ×田中翔
※キングコングニードロップ
◇第3試合◇
▼20分1本
矢野通 ○桜庭和志(8分41秒 腕ひしぎ逆十字固め)高橋裕二郎 ×ゴーディ・ホール
◇第4試合◇
▼NWA世界ジュニアヘビー級選手権試合/60分1本
[第120代王者]○タイガーマスク(10分56秒 リバースダブルアームバー)[挑戦者]× 獣神サンダー・ライガー
☆タイガーが初防衛に成功。
【タイガーの話】
――タイトル防衛、おめでとうございます。
タイガー「ありがとうございます」
――ライガー選手とは、新日本プロレスの中で、とがった部分を出して試合をしたいとおっしゃってましたが?
タイガー「今、新日本プロレス、もちろん進化中だと思います、いろんな選手。ヘビーもそうだし、ジュニアもそう。すべてがいい試合をしてると思います。ただ、自分はシリーズを通して何回も言ってきたと思うけど、今の彼ら若い選手と同じような試合ができるかって言ったら、ボク答えは、『ノー』と言います。なぜなら、教わってないから。僕たちが教わってきたプロレス、レスリングと言うのは、殺伐とした試合。次、いつやられるかわからない、そういう試合なんです。もちろん今のプロレスも素晴らしいですよ。見てて追いつかないし、ワクワクするし、素晴らしいと思ってます。でもライガーさんと俺みたいな試合があったっていいんじゃないかなと。ボクが佐山聡に教わってきた試合。佐山聡=アントニオ猪木、新日本プロレス。獣神サンダー・ライガー、新日本プロレス。やはり教わってきたモノは一緒なんです。ライガーさんは最初から俺を潰しに来た。だったら、俺もいってやると。もちろん、ライガーさんの体を見てわかる通り、ボクとは1まわりも2まわりも違うと思います。でも勝てるんですよ。今日はなにが勝ったかって言ったら、(※胸を指さし)ここですよ、気持ち。『俺は絶対にライガーに負けない』、『絶対、今の新日本プロレスに負けたくない』って、そういう思いがありました」
――リング上で、バトルライガーと言われる、上半身裸の体を見た時、タイガー選手の気持ちが通じたのではないかなと思いましたが?
タイガー「今日は来るなと思いましたよ、もちろん。だから、ボクはずっとシリーズ通して言ってました。『獣神サンダー・ライガーの技を全部受け切ってやる』って。前回は掌底で敗れてるんです。最後あれだけ追い打ちをかけてきたけど、『俺は絶対に潰れない』そういうつもりでいきました。あとはワンチャンス、それをずっと狙ってました。見事に今日はそれがハマったなと思いますけど。でもリングの上でライガーさんに、『ほんとに今日は胸をかしていただいて、ありがとうございました。そしてタイトルマッチをやっていただいて、ありがとうございました』っていう気持ちになりましたよ。だけど、ライガーさんは座ってる俺に言いました。『練習じゃねぇんだ。勝ったのはお前なんだ、立て!』と。『やはり最後まで獣神サンダー・ライガーはプロレスラーだな』と思いました」
――試合後に、タイガー選手のお子さんらしき子供を抱きかかえてましたが?
タイガー「そうですね。あれはなにを隠そうボクの子供なんですけどね。やはり今、子供もどんどん大きくなって、自分の父親の試合っていうものも時々見てるとは思うんですけども、やはりこういうタイトルマッチ、そして相手が獣神サンダー・ライガーということでね、自分の親父がやってきたことに対して、焼き付けておいてほしいなっていうのはありましたよね。彼らがどう思ってるかわからないですよ。彼らはやっぱり仮面ライダーが好きですから。仮面ライダーってのは、やられて最後に勝ってるっていう部分で、同じだと思ってるのかもしれないけど。自分の父親があそこまで痛めつけられて、ボコボコにされて、それでも最後に勝ってっていう、あれを見て、彼らにもまた一つなにか小さいですけど、得てもらいたいモノがあるなと。ボクもこれだけキャリアを積んできて、タイトルマッチというものが、あと何回できるかもわからない、正直ね。ただ、自分の中ではまだまだと思ってますよ。ただ、わからない、それは。そういう中でね、彼らにもやはり目に焼き付けておいてほしいなというのはあったんでね、今日は。まぁ勝つ勝てないってのは、もうその日のあれだからわからなかったけど。まぁ勝てたから、あぁいう風に呼んだけど。そういう男と男の絆という部分でのアレでしたね。親子と言うよりも、やはりなにかを焼き付けてほしいなという。逆にどうでした?」
――お二人ならではの試合でしたね。
タイガー「そうですね。ボクはライガーさんとしかできない試合がしたいんです。ただ普通の試合よりも、こういう『明日やりたくねぇなぁ』っていうようなね、そういう試合がしたいんです」
【ライガーの話】
ライガー「まずったな。ライガーお得意のポカが出たな。悔しい!負けてるというか、押されてる感じはしなかったし、逆に言わせてもらえば、『あれ、タイガーこんなもんか?』とも思ったし。でも結果的に負けてるんで。『こんなもんか』と思ったヤツに負けたんだ。俺はこんなもん以下かよ。今日はガッチリ気合い入れて、本気でベルト獲るつもりでいった。最初からラッシュかけたし。いかんなぁ……いかんなぁ……まぁ会社の人間も見てるだろうし、NWAに限らず、とんと声のかからないIWGPジュニアもあるし。なぜ挑戦させてくれないのか俺には分からないんだよ!今日の試合見て、『ライガーはもうIWGPのベルトに挑戦する資格ないよ』って言われちゃうのかな。それは俺には、解せん。そういう不満も全部タイガーにぶつけたつもりだけど、やっぱり虎は強かった。肩が抜けるか、肘が折れるか脱臼するか、そこまでタイガーは絞りやがったから。俺の負けだ」
――上半身をあえて披露したのは?
ライガー「自分の気分、気持ちの高まりを、ファンの皆さんに分かってほしくて。注目されていたかどうか分からないこのカード、でも俺は絶対ベルトを獲るつもりだった。獲りたかったんだ。それで、『IWGPジュニア、もう1回挑戦させろよ!』と。俺はあの天龍源一郎さんの引退試合を見て。東スポプロレス大賞獲ったじゃないか。いくつだよ、あの人。俺も好々爺を演じてる場合じゃないよ。だからベルトが欲しかった。でも、あの試合だと、会社はOK出さないのかな、分からん。でも俺はいつでも挑戦できるように、身体もシェイプしてる、練習もしてる。やっぱり俺も、“ライガー最終章”。天龍源一郎は、すべてを形づくってくれた人、『腹いっぱいになるまでプロレスをやめるな』って言ってくれた。そして、あの歳でプロレス大賞のベストバウトを獲れる。すげぇや。まだまだ俺はケツの青いガキンチョ……とりあえず、IWGPジュニアのベルトに挑戦させてくれよ!会社!(記者に向かって)ダメか!?」
――僕は会社じゃないんで……
ライガー「はぁ!?ダメだねぇ……ダメだねぇ……」
◇第5試合◇
▼30分1本
内藤哲也 ○EVIL BUSHI(11分25秒 体固め)後藤洋央紀 ×キャプテン・ニュージャパン マスカラ・ドラダ
※EVIL
◇第6試合◇
▼30分1本
○中邑真輔(9分10秒 片エビ固め)×田口隆祐
※ボマイェ
【中邑の話】「なんだ、アイツは!何マジ、アイツ何!いやマジで。マジでアイツ。マジで、オヤァイ」
【田口の話】「ハァハァ、本店を相手に、上も下も被ってはいけないという大失態。上までかぶってしまっては、どうしようもない。どうしようもなかった。中邑真輔……イヤァオ……イヤァオなヤツでした。ほんとにイヤァオなヤツでした。中邑真輔、本店、これで負けたら“オヤァイ離れ”しようと、親離れならぬね、オヤァイ離れ。上手いでしょ?自分で言うところがダメでしょ。オヤァイ離れしようと思ったけど、どうも私の感触では、本店の許可がおりたんで、イヤァオ公認のオヤァイで、継続していきたいと思います。オヤァイはまだまだです。まだまだ続きますよ。イヤァオな相手でした。またやりたいです」
◇第7試合◇
▼スペシャルイリミネーションマッチ
○オカダ・カズチカ 石井智宏 YOSHI-HASHI 外道(25分37秒 片エビ固め)棚橋弘至 柴田勝頼 ×KUSHIDA ジェームス・ロビンソン
※レインメーカー
【退場順】
[1]X石井&X柴田(15分01秒、両者オーバー・ザ・トップロープ)
[2]Xロビンソン(17分30秒、YOSHI-HASHIのスワントーンボム→片エビ固め)
[3]XYOSHI-HASHI(19分31秒、オーバー・ザ・トップロープ)
[4]X外道(20分06秒、棚橋のテキサスクローバーホールド)
[5]X棚橋(22分39秒、オーバー・ザ・トップロープ)
(試合終了後)
オカダ「みっつ、言わして下さい。・・・ひとーつ! 『WRESTLE KINGDOM 10』、必ず俺が勝って、防衛します!(※大拍手) ふたーつ! 雨はな、降りやまねぇぞ。2016年も、しっかり俺がカネの雨、降らしてやる!(※大拍手) ・・・みっつ! ・・・特にありません。というわけであとは! 外道さんにしゃべってもらいます!」
外道「(※外道コール)棚橋! 『WRESTLE KINGDOM 10』でよ、『(カネの)雨がやむ』とか言ってたな、オイ!? ふざけんなよ、コノヤロー! 『WRESTLE KINGDOM 10』以降もよ、どしゃ降りだよ、コノヤロー!(※大拍手) あいつに! 雨をやますことはできねぇ。何でかわかるか、オイ!? ・・・レェェェベェルが違うんだよ、コノヤロー!(※大拍手) レインメーカーは2016年1月4日『WRESTLE KINGDOM 10』で、棚橋のヤローを完膚なきまでにブチのめす!(※大拍手) 『WRESTLE KINGDOM 10』以降もよ! 新日本プロレスに! カネの雨が降るぞ(※大歓声)」
【オカダの話】「(IWGPヘビーのベルトを持ちながら)これが、プロレス界トップのベルトだ。これを1月4日に獲るという意味、棚橋さんアナタ分かりますか?プロレス界トップを倒す。カネの雨を降り止ませることが、本気でできると思ってるんですか?そんなことは、誰もできない」
【外道の話】「今聞いたな、オイ!レインメーカーの言った通りだ。棚橋、テメェに雨を止めることはできねぇ。レッスルキングダム10以降はよ、ドシャ降りだよ、コノヤロー!」
(石井は柴田を追いかけ、バックステージへ。)
【棚橋の話】「褒めるしかないでしょ、チャンピオンを。今日感じたこと、まだまだオカダには開けてない引き出しがあるってこと。でも向こうが全力で来るんだったら、俺はその上を行く、超全力で。その全力、ぶち破ります」
【KUSHIDAの話】「チキショー!ここで結果残せば、ドーム以降のね、俺がベルト獲ってからの明るい未来も見えたんだけど、力及ばず。強かった、IWGPヘビー級チャンピオン。だけど、俺は諦めないから。直接対決も、たとえ試合してなくても、俺は負ける気はさらさらないから、東京ドームでも」
(柴田は追いかけてきた石井とバックステージでエルボー合戦を展開。両者そのまま殴り合いながら控室へ消えていった)
いよいよ今年最後の後楽園2連戦を迎えた新日本、初日NWA世界ジュニア選手権のタイガーvsライガー、たぎる中邑と”ぎたる”田口のシングル対決が実現した。タイガーvsライガーはライガーは対ヘビー級用(上半身裸)のバトルモードで登場、試合もライガーがいきなり掌打から仕掛けて先制、タイガーもライガーを場外に追いやった後でトペスイシーダを放つも、ライガーも掌打で反撃してコンクリート床の上での垂直落下式ブレーンバスターを敢行してタイガーに大ダメージを与える。
リングに戻るとタイガーもコーナー上での競り合いを制して雪崩式ダブルアームスープレックスからタイガードライバーで反撃するが、タイガースープレックスや回転十字架固めを阻止したライガーは掌打から垂直落下式ブレーンバスターで勝負に出ると、ライガーの掌打に対してタイガーもハイキックで応戦、そしてライガーが掌打を狙ったところでタイガーはリバースダブルアームバーで捕獲しガッチリ極まったためライガーは無念のギブアップ、タイガーが王座を防衛した。
3月の尼崎大会の時は”ハイフライだけがジュニアではない”と言わんばかりに泥臭い試合を展開したが、今回は一転して打撃中心の激しい試合でライガーまたタイガー二人の幅の広さを見せつけた試合だった。
バックステージではライガーがIWGPジュニア王座に挑戦を訴えたが、新日本がどう判断するのか…。
セミの中邑vs田口は意外だと思うが二人は同期、しかし中邑は当時の新日本の方針で格闘技路線だったこともあって田口より先に走っており、まだ中邑が天山を破っていIWGPを巻いた時は田口はヤングライオンだった。
試合も田口のキャラに乗り切れない中邑に対し、田口は脱力ブレークを狙うが中邑を自身の股間に擦り付け、スピードを生かして中邑の攻撃をかわすなど揺さぶりにかかり、場外戦に持ち込んだ中邑は田口を鉄柵に叩きつけた後で後頭部へのボマイエを炸裂させるなどして流れを変えようとするが、田口もヒップアタック、ランニングヒップアタックの連発、電動こけしなどで応戦する。
中邑はバイブレーションから田口をコーナーに設置しての膝蹴りと得意のパターンに持ち込むが、ボマイエ狙いを田口が突然倒れて断念させると、突進する中邑にヒップアタックを炸裂させ、場外に逃れた中邑に久々に三角飛びプランチャも見せ、リングに戻ってからミサイルヒップ、そして”ぎだって”からのボマイエを狙うが中邑は腕十字に切り返すも、田口はアンクルホールドで切り返す。
田口はジャンピングヒップアタックから再度ボマイエを狙うが、かわした中邑がスライディング式ボマイエを炸裂させ、田口のヒップアタックもキャッチしてリバースパワースラムで叩きつける。
中邑はボマイエを狙うがもかわした田口はジャンピングヒップアタックを決めるが、かわした中邑がボマイエを炸裂させて3カウントを奪い、試合後は中邑が「イヤオ!」で締めくくるに対して田口は「オヤアイ!!」で締めくくりしっかり意地を見せた。
メインのイリミネーションマッチは石井と柴田がエプロン上での攻防で柴田がブレーンバスターを狙ったところでYOSHI−HASHIが低空ドロップキックを浴びせて二人をOTRに追いやってから試合は大きく動き、YOSHI−HASHIがロビンソンのムーンサルトプレスをかわし、パワージャックからのスワントーンボムで退場に追いやり、勢いに乗ったところで棚橋をもOTRで退場を狙うが、トップロープを掴んだ棚橋が逆上がりの要領でYOSHI−HASHIをヘッドシザースで捕らえてから逆にOTRで退場に追いやり、続けて外道もドラゴンスクリューからのテキサスクローバーホールドで退場に追いやり、CHAOSはオカダだけとなる。
オカダは棚橋にツームストンパイルドライバーを狙うが、抵抗した棚橋がエプロンに立つと、オカダは三角飛び式ドロップキックを放って棚橋をOTRで退場させ、残ったKUSHIDAにはダイビングエルボーを投下するも、キャッチしたKUSHIDAが腕十字で捕獲し、マサヒロ・タナカを炸裂させてからホバーボードロックで捕獲する。しかし回転して脱出したオカダはツームストンパイルドライバーで突き刺すと、棚橋の眼前で掟破りのハイフライフローを投下してからのレインメーカーでKUSHIDAを仕留め、試合後もレインメーカーポーズを取って勝どきをあげるオカダに対し、自身の必殺技を使用された棚橋は悔しさを滲ませ、また試合中に激しい攻防を繰り広げた石井と柴田はバックステージでも乱闘を繰り広げた。
2015年度最終戦となる19日の後楽園大会はロス・インゴベナブレス・デ・ハボン入りを果たし、ルードへ転向したBUSHIがドラダの保持するCMLLウェルター級王座に挑戦、矢野はセミで東京ドーム大会で起用する二人のXを披露、メインはドームの前哨戦としてオカダ、石井vs棚橋、柴田のタッグマッチが組まれた。2015年の最後の新日本後楽園大会、果たしてどんなドラマが待っているのか・・・【後楽園ホール大会終了】本日も沢山のお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。明日12月19日(土)は、年内最終戦、後楽園ホールにて18:30試合開始です。皆様のご来場をお待ち申し上げております。 #njwk10 pic.twitter.com/bmGGqDLiMM
— 新日本プロレスリング株式会社営業部 (@njpw_nyao) 2015, 12月 18@taguchiryusuke うるせー
— Shinsuke Nakamura (@ShinsukeN) 2015, 12月 18バトルライガーを2015年にこの目で見られるとは思わなかった。過去不利な大一番に挑む時に見せる覚悟の姿。故にあの姿には悔しかった思い出が多い。でもあの姿を見ると燃えた。バトルライガーは男の浪漫。男の浪漫はだいたいちょっと切ない。
— 村田晴郎 (@MTharuo) 2015, 12月 18サムライTV、生放送解説終わりました。 ちょっと頭が混乱していますが、見て頂いた方々ありがとうございました。 pic.twitter.com/HMXv0Le9Bo
— ミラノコレクションA.T. (@milano_c_at) 2015, 12月 18プロレス会場でわくわくしているお子さんを見るのはとても微笑ましく楽しいことですが、オーマイ&ガーファンクルTシャツ姿の坊ちゃんが背中の田口選手の名言の数々を読んで「お母さん、チェリーブロッサムボーイって何のこと?」って尋ねる日がいつか来るのだろうかといらぬ心配をしておりました
— sayoko mita (@345m) 2015, 12月 182015年新日本プロレス実況納め。解説はミラノさんと真壁刀義選手。お二方の感情と理論とを絶妙なバランスで織り込む解説は聞き応えがありました! #njwk10 #samuraitv #プロレスいこうぜ pic.twitter.com/w04EreILch
— 村田晴郎 (@MTharuo) 2015, 12月 18