プロレス多事争論
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プロレス多事争論「猪木の居場所」
今年はアントニオ猪木vsモハメド・アリ戦が実現してから40年ということで"世界格闘の日"が制定された、試合後に世起の凡戦と評された猪木vsアリ戦が後年評価された証でもあったが、その一方で2016年のIGFは"混迷”の1年だった。
"混迷”の理由は今年に入ってからIGFは経費削減による減量経営を強いられたからだった、総帥だったアントニオ猪木がIGFの経営から撤退し、猪木のスポンサーだった湯川剛氏が新オーナーとなった、湯川氏はおそらくだがIGFの経営体質にメスを入れ、日本のIGF道場の閉鎖や選手契約の見直しをすることによって無駄なものを切り捨てていった、だが興行回数は減り、猪木vsアリ40周年と銘打たれた興行は9月にTDCホールで開催されたのみで、6月や12月に開催される予定だったマカオ大会が中止にとなり、来年10周年を迎えるIGFは来年4月旗揚げされる新ブランド「NEW」が開催されるまで開店休業状態となった。IGFとは何だったのか?猪木の威厳を示すために設立され、IGFを支持しまた集まってきた人間たちは”まだ猪木がプロレス・格闘技の中心”という時代錯誤に囚われた人たちが中心となって猪木を突き動かしていたと思う。だが結果的には猪木の威厳を示せば示すほど、猪木は現在のプロレス界から敬遠されてしまい、現在のマット界から真逆の方向を取らざる得なかったことで、IGFは猪木のプロレス・格闘技での唯一の居場所となった。
その猪木もプロレスから政治へと居場所を求めたが、IGFですら猪木の居場所ではなくなってしまったことが本当の理由なのではないだろうか?
周囲は猪木にプロレス・格闘技で威厳を示し、まだまだマット界の中心的存在になって欲しいという期待をかけている人間はまだいると思う。だが猪木も来年で74歳、その猪木ですら齢や時の流れに逆らえなくなってきている…
年末恒例アンケート
アントニオ猪木はまだプロレス界の主役と思いますか?
— 伊賀プロレス通信24時 (@igapro24) 2016年12月25日PR -
プロレス多事争論「巻き返しと強気、攻め」
今年の全日本プロレスは「巻き返し」の1年だった。
2014年に白石伸生オーナーから独立した秋山全日本だったが、観客動員も頭打ちで経営も苦しくなり、昨年は曙だけでなく潮﨑豪、金丸義信、鈴木鼓太郎らが全日本を去るだけでなく、馬場元子さんは曙に「王道」の錦の御旗を手渡してしまった。
2016年になるも負の連鎖が続き、エースである諏訪魔がアキレス腱断裂で長期欠場を余儀なくされたが、秋山は強気の姿勢を崩さなかった。
秋山はジャイアント馬場さんからの王道を受け継ぎつつも「強気、攻め」の姿勢を見せてきた、NOAHでも守りに入らず、攻めの姿勢を見せたことでNOAHを活性化させ新日本プロレスとの扉を開けてきたことで交流がスタートした。
11月27日に全日本が両国大会を開催すると発表したときは、全日本の現状で大丈夫なのかという不安もあったが、それと同時に秋山の「弱気は禁物」と強気の姿勢を感じさせ、全日本のリングも秋山の強気の姿勢が現れ始めたのか、負の連鎖というものを感じさせなくなっていた。
秋山の攻めの姿勢は“外交”にも現れていた、大日本プロレスと積極的に交流するだけでなく、分裂から関係が途絶えていたWRESTE-1との交流がスタートしたことで、全日本も話題性が増し活性化してきた、リング内でも諏訪魔不在の中で宮原健斗が台頭、三冠王者として長期政権を築いたことで全日本のトップレスラーへと成長した。
秋山体制スタート時は“馬場さんの王道”に囚われすぎて守りに入りすぎていたのかもしれない、しかし王道の錦の御旗がなくなったことで、全日本は秋山カラーを前面に押し出した団体へと生まれ変わった。
秋山全日本の課題は外交面は充実しているものの、内部は人材の面で課題が多い、野村直矢や青柳優馬、ジェイク・リーなどは成長はしているものの、まだまだと思わせる部分がある。
秋山全日本の課題は外交である攻めと内部の充実という受けのバランス、それが最大の課題なのかもしれない。
年末恒例アンケート
全日本プロレスは去年より巻き返しが出来たと思いますか?
— 伊賀プロレス通信24時 (@igapro24) 2016年12月18日 -
プロレス多事争論「組織力」
2016年の新日本プロレスは「組織力」が試された1年だった。
ユークス体制から新日本プロレスを支えてきた中邑真輔、そしてトップ外国人選手だったAJスタイルズやカール・アンダーソンがWWEに引き抜かれたことで、世界へ向けて発信していた新日本にしてみればWWEという巨大な力の前に出る杭が打たれた瞬間でもあった。
中邑やAJが去ったことは新日本プロレスにとっても大ダメージでもあったが、それと同時に中邑やAJの抜けた穴をどう埋めるか、新日本プロレスにとっても組織力が試された。
そしてこれまで燻っていた内藤哲也が満を持してブレイクし新日本のトップへ、ケニー・オメガもAJにも果たせなかったG1 CLIMAXを制したことでトップ外国人選手へと昇り詰め、中邑やAJの穴を埋めきる以上の活躍を見せた。
ただ外交面に関しては飯伏幸太の退団を契機にDDTと、また新体制を発足させたNOAHとの関係も切れ、国内の団体から孤立化しつつあるが、これからはROH、CMLLと国外の団体との関係を重視していくのか、また先のブログで更新したとおり選手が飽和状態になったことから、今後の去就も取り沙汰されていく選手も出てくるだろう。それと同時に新日本は棚橋弘至と中邑の時代は終わり、新しい時代を迎えた。自分はこれからはオカダや内藤の中心の時代になるかと思いきや、ケニーが割って入るなどどういう時代になっていくのか、また来年の新日本プロレスはどういう年を迎えるのか…わかるのは組織力が強いうちはまだまだ新日本の独走が続くということだ。
年末恒例アンケート
今年の新日本プロレスは中邑真輔、AJスタイルズ、カール・アンダーソン、ドグ・ギャローズの抜けた穴を埋めたと思いますか?
— 伊賀プロレス通信24時 (@igapro24) 2016年12月11日 -
プロレス多事争論「破産寸前から再生へ」
11月1日 NOAHは株式会社エストピーに事業譲渡され、社名もプロレスリングNOAHから「ノア・グローバルエンタテインメント株式会社」に変わった。
新会長に就任した内田雅之氏は週刊プロレスのインタビューに答え、NOAHは債務超過に(債務者の負債の総額が資産の総額を超える状態。 つまり、資産をすべて売却しても、負債を返済しきれない状態)に陥っており破産寸前でグローバルリーグ戦開催も危うい状態だった。そこで新たなるスポンサー探しに奔走していた丸藤正道にエストピーがホワイトナイトとなり、NOAHは急ごしらえながらも新体制が発足、グローバルリーグ戦は無事開催された。
なぜNOAHは破産寸前にまで追いやられたのか、NOAHは旗揚げから選手主導で運営してきた団体、三沢光晴が亡くなってもその体質は変わらなかった。
昨年から鈴木軍が参戦したことで新日本との係わりが活発化しテコ入れがされたとされたが、NOAHは新日本によってこれまでの体質が改めてくれるのではということを期待していた部分もあった。しかし新日本とNOAHの関係は単なる業務提携に過ぎず、新日本もNOAHの内部にまでは深くタッチしなかった。
三沢が亡くなっても仲田龍が亡くなってもNOAHの選手主導の体質は改められないまま、これが団体が低迷し破産寸前にまで追いやられた原因なのではと思う。
NOAHは事業譲渡され新体制となり、三沢光晴の個人商店的団体から、団体のブランド力を高める企業プロレスへの方針転換を余儀なくされた、いやNOAHもやっと『時代』を受け入れざる得なかった。これまでのNOAHは選手主導で運営されていたが、これからはフロント主導に変わる。果たしてNOAHどう再生されていくのだろうか?
リング内の戦いを振り返ると、今年は昨年度の戦いの主役だった丸藤正道と鈴木みのるが一歩引き、NOAHに復帰した潮﨑豪とNOAHに留まった杉浦貴の戦いをプロデュースする側に回ったが、杉浦の意識を変えることは成功したものの、潮﨑は優等生すぎる発言や行動などで意識を変えることが出来ず、二人の戦いは僅か半年で終了するという結果になり、また昨年全日本時代での輝きを取り戻していた鈴木だったが、今年は一歩引いたことでまた以前の輝きを失っていてしまっていた。
今年一歩引いたことは鈴木自身の本意だったのか、ただ杉浦vs潮﨑の失敗を見て、自身が一歩引いてしまったことを誤算だったことだけでなく、また鈴木自身にも大きなマイナスになったことを感じていたのかもしれない。
そして新体制に移行したのを契機にこれまで業務提携関係だった新日本プロレスとの関係は見直され、鈴木軍やレンタルで参戦していた矢野通も撤退することになった、このブログが更新する現時点では鈴木がNOAHから全面的引いて、NOAH本隊vs杉浦を軸とする戦いへとシフトしつつある。杉浦の側にどんな選手が集まってくるかわからないが、鈴木みのるによってプロレスに対する意識を学んだ杉浦がNOAHをどう変えていくのか?フロント主導となった新体制、そして杉浦貴という存在、これが来年のNOAHを変え、また再生していくキーパーソンになるのか?恒例年末アンケート
NOAHは内田新体制の下で再生出来ますか?
— 伊賀プロレス通信24時 (@igapro24) 2016年12月5日「面白かった」のか?「面白くなかった」のか?評価は他人が付けたものだけが金になる。趣味ならそれもかまわない。遊びなら仕方ない。プロだと名乗るなら自己評価なんて1円の価値もないことを知った方がイイ。これが金を稼ぐということ。
— 鈴木みのる (@suzuki_D_minoru) 2016年12月5日 -
プロレス多事争論「ストロングスタイルへの追求」
(東京スポーツより)
新日本プロレス19日の大阪城ホール大会を観戦した木谷高明オーナー(56)が、団体の現状に危機感を抱き緊急警鐘を鳴らした。この日の観衆は9925人と、昨年大会の1万1400人を下回った。木谷オーナーは昨年が21年ぶりの再進出という話題性もあったことを考慮し「そこから1割減であれば100点満点。もちろん来年は昨年以上を目指します」と総括した。
一方でこの日は隣席に総合格闘家の青木真也(33)が座り、会場をどよめかせた。木谷氏は本紙の取材に「あくまで最終判断は現場に任せます。『やらない』となればそのレベルの話」とした上で、かねて高評価を与えている青木の新日プロ参戦を進言する意向を明かした。
その裏には木谷氏が抱く危機感がある。「個人的にはアメリカンプロレスに寄りすぎかなと思っている。僕はアメリカンプロレス『も』好きなんです。完全にそっちに重なってしまうと、WWEの二軍にしかならない」と団体の現状に警鐘を鳴らした。
新日プロには創設者で現IGF総帥のアントニオ猪木氏(73)が故モハメド・アリ氏と繰り広げた異種格闘技戦などの歴史から、ストロングスタイルを標ぼうする伝統がある。「今までは(MMA参戦歴がある)中邑選手がそれを担保してきた部分がある。それがなくなってしまった」と分析する木谷氏は「(今の主流とMMA路線が)混ざり合えと言っているわけではない。オカダ選手たちは今のスタイルを磨いていってほしい。ただいろいろなものがあって、お客さんに見せていっていい。バランスが大事」と、現状の人気に満足することなく、変革の必要性を説いた。
その起爆剤としてまずは青木に白羽の矢を立てた格好だが…。年明けから主力選手の移籍が相次ぎ、激動が続いた今年の新日プロだが、下半期のリングも風雲急を告げてきそうな気配だ。
新日本プロレス大阪城ホール大会を観戦した木谷高明オーナーが現在の新日本プロレスを「アメリカンプロレスにより過ぎている」「WWEの二軍にしかならない」と警鐘を促した。
実は創始者であるアントニオ猪木もnWoブームの最中に「武藤や蝶野とかがnWoとかやっているが、『いいじゃないか、好きなことをやれよ』という考えですよ、プロとして面白ければはみだせばいいんですよ」としつつも「アメリカのプロレスをマネはいい部分はあるが、日本のプロレスとして、新日本は独自の色を持たなければいけないということです」と木谷オーナーと同じような警鐘を促していたが、新日本はWWEと違って独自のカラーを打ち出さなければいけないという意味では猪木と木谷オーナーの感性は似ている部分があるのかもしれない、猪木の場合は起爆剤を暴走王(小川直也)に求め、橋本真也が受けて立ってきたが、これが新日本内部の派閥闘争へとつながってしまい、新日本はユークスに売却され、猪木が新日本を離れてIGFを旗揚げするきっかけとなった。木谷オーナーは大阪城に来場した青木に起爆剤の役目として求めたいようだが、青木の場合は桜庭和志やグレイシー(ダニエル、ホーレス)と違って問題児として扱いづらさもある、また青木を受け止める相手がいるのかどうか、桜庭やグレイシーの場合は中邑真輔という受けて立つ相手がいたが、青木は誰が受けて立つのか・・・
新日本はプロレス、IGFは格闘という部分をアピールしているが、これは両方が合わさったものがストロングスタイルであり、新日本の独自スタイルなのではと思う、現在の新日本が独自のスタイルを作り上げるのかどうか、企業プロレス化も大事なのかもしれないが、現在の新日本独自のストロングスタイルへの追求も新日本にとっての課題なのかもしれない。
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プロレス多事争論「オカダ・カズチカと内藤哲也の時代」
2016年の新日本の最大のテーマはオカダが新しい時代を築けるか?、そして中邑の抜けた穴を誰が埋めるかだったが、内藤哲也がオカダ・カズチカを破りIWGPヘビー級王座を奪取したことで、棚橋弘至と中邑真輔の時代からオカダと内藤の時代がやっと到来した言っても過言ではない。
オカダが初めてIWGPヘビー級王座を奪取した2012年、3月の新日本プロレスの旗揚げ記念日でオカダと内藤によるIWGPヘビー級選手権が後楽園ホールで実現したが、旗揚げ記念日にこれまで新日本プロレスを牽引してきた棚橋と中邑を押さえてオカダと内藤によるメインでの選手権は新日本の未来を感じさせた。
しかし二人も未来を掴むまで容易ではなかった、オカダも内藤も棚橋や中邑に勝ってきたが、時代を動かすまでには至らず、新日本の主役を奪うことはできなかった。
特に内藤は棚橋、中邑という存在だけでなく後輩のオカダに抜かれるというジレンマを常に抱えていた、2016年の新日本は中邑、飯伏幸太、AJスタイルズらの退団というピンチからスタートしたが、内藤はピンチをチャンスに変えて一気に弾けた。
そういった意味では内藤は真壁刀義と似ているような感じもする、真壁もヒールをやりながらも前座また中堅に置かれていたが、ユークス体制移行期に選手らが去ったことで、一気に弾けてトップへとのし上がった、真壁も大器晩成型だが、そういった意味では内藤も同じ大器晩成型だったのかもしれない。
2016年の新日本はピンチから始まったが、ピンチは新しい時代の幕開けにつながり、新日本はオカダと内藤時代の幕開けへとつなげた。この二人が新日本プロレスをどういう色に染め上げようとするのか・・・
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プロレス多事争論 2015年のラストメッセージ「脱呪縛」
2015年のプロレス界は「脱呪縛」の1年だったと思う。
今年も新日本プロレスが独走の1年だったが、DDTや大日本プロレスも躍進し大日本に至っては両国国技館でビッグマッチを開催した。これらの団体が躍進した最もの理由は『B・Iの呪縛』を受けない団体だということ、つまりジャイアント馬場さんとアントニオ猪木の影響を受けない団体が躍進したということだ。
新日本プロレスは企業プロレス化することで脱・猪木を図って成功し、DDTや大日本などはB・Iの影響を受けない新しいスタイルを確立することでファンの支持を得た。これらの団体が躍進したということは、もはや馬場・猪木の時代が終わってしまったことを意味しているのかもしれない。
その反面馬場さんや猪木の影響下を受けた全日本とIGFは低調に終わったのも、いくら脱馬場を図っても拭いきれない馬場さんの影響、IGFも73歳を迎える猪木に頼らざる得ない現状が続く、B・Iの呪縛に囚われた二つの団体が時代に取り残されていくような感じがしてならない。
NOAHも新日本のテコ入れを受けて脱・三沢光晴や小橋建太カラーを脱却を図り、WRESTLE-1も武藤全日本時代を一旦リセットすることで新しいスタイルを模索し始めた、呪縛にとらわれず常に新しい考えを取り入れる団体がこれからのプロレス界を引っ張っていくのかもしれない。
今年の伊賀プロレス通信の更新も一旦終了というか、2016年最初の更新は明後日の元旦になり休めた気になりません(笑)、今年は病気で倒れて入院したりで自分自身の健康を考えさせられた年でした、みなさんも健康には気をつけて良いお年を・・・もはやB・I(馬場、猪木)の時代は終わったと思うか?
— 伊賀プロレス通信24時 (@igapro24) 2015, 12月 29 -
プロレス多事争論「立場逆転」
KAMINOGE vol.48より
榊原『いろんなところのトップ選手がトーナメントに出てきて欲しいと思ってます。そこにIGF代表選手がいてもいいし、新日本プロレスからも出て欲しいですよ。プロレス界のトップ、棚橋くんとか出ないかな?』椎名『棚橋ですか!(笑)』
榊原『100年にひとりの逸材なんでしょ?大晦日にフジテレビで出たあと、1月4日にテレビ朝日に出たら、新日本だってもっと盛り上がるんじゃない。出て欲しいなあ、棚橋vs把瑠都とか。』
RIZINの榊原信行代表が『KAMINOGE』 新日本プロレスの棚橋弘至に参戦を呼びかけたが、ゴング誌でも棚橋だけでなく中邑真輔やオカダ・カズチカにも参戦を呼びかけている。
自分の見解からいうとRIZINに棚橋や中邑、オカダなどが出る必要があるのかと思う。
なぜ榊原氏がこういった発言になったのかというと、高山善廣がゴングで「プロレス界でのステータスを高めるために地上波で放送されているPRIDEを利用させてもらった」と語っていたとおりに、榊原氏がRIZINの組織としてのステータスを高めるために人気が戻った新日本を利用しようと考えたのか?PRIDE全盛時代は新日本プロレスがPRIDEやK-1を利用していたが、それを考えると榊原氏は大風呂敷を広げているが、実際は新日本と格闘技の立場は逆転してしまっているということだ。
榊原氏はプロレス、格闘技全体のステータスを高めるためと謳っているが、こういったものは必ず割りを喰うところが出てくる、特にPRIDE全盛期はプロレスが割りを喰わされ、特に割りを喰わされた新日本プロレスは大ダメージを負った、それが新日本プロレスのためでありプロレス界また格闘技などマット界全体のステータスが上がるものであれば、新日本プロレスは協力している、しかしRIZINだけがステータスが高めるのであれば新日本だけでなく協力はする団体も厳しいぐらい少ないと思う。
RIZINのカードが発表されているが格闘技ファン向けのカードは発表されてはいても、メインのエメリヤーエンコ・ヒョードルや目玉である把瑠都のカードが未だに発表されておらず、一般受けするにはインパクトが薄い。
RIZINの出方を見るとPRIDEほどではなくまだ“そこまで”の団体といった印象を受けたが、フジテレビを始めとする周囲が期待をかけているため、ハードルを高めてしまっている、そして榊原氏も期待というノルマに追われているといった感じに見える。
RIZINが視聴率的にどこまで稼げるかわからない、ただフジテレビのノルマがどこまで設定しているのか次第では、榊原氏も谷川貞治氏の二の舞になる可能性も否定できない。
プロレスラー招聘に関してはRIZINを利用してステータスを高めたいという者だけ参戦すればいい、ただ現在のRIZINは利用する価値はあるかどうか・・・ -
プロレス多事争論「G1 CLIMAX」
ファンの皆様へ
今年の『バディファイト presents G1CLIMAX25』へのご来場、ご視聴、誠にありがとうございました。
今回の『G1 CLIMAX』は「極みの夏。」をキャッチフレーズに28日間に渡り、全国各地で19大会を開催、述べ7万人以上という過去最大級の動員人数を記録し、『G1 CLIMAX』25周年という節目を無事に終了することができました。
これもひとえに、応援して頂きましたファンの皆様のお蔭です。一方で、ファンの皆様からは、長期間に渡る日程と試合数、また連日の移動などによる、選手のコンディションへのご心配も頂いておりました。
今後の『G1 CLIMAX』シリーズにつきましては、選手コンディションに過度の負担の生じない日程、開催地の見直しを図り、開催する所存です。
これからも、新日本プロレスリングはファンの皆様に楽しんで頂けますよう、選手、社員一同が一丸となって、大会やイベントに取り組んで参ります。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。新日本プロレスリング株式会社
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新日本プロレスが「G1 CLIMAX25」を終えて御礼を公式HPで更新、次回「G1」では選手らの負担をかけない日程など見直すことを約束した。
G1に関しては全選手が完走したものの負傷者が続出、中邑真輔も一旦欠場してすぐシリーズに復帰、最終戦には無事これ名馬なりを地でいったオカダ・カズチカも右肘を負傷するなど、今年のG1も過酷さが増していた。
自分が昨年のG1は過酷なマラソンと評していたのは、全選手の混戦でウィンウィンではなく、リーグ戦が進むたびに脱落者が続出して最終的に一人に絞られていったこと、しかし今年のG1は負傷者の続出で違った意味で過酷となっていった。
そこで思い出すのは全日本プロレスの「チャンピオン・カーニバル」、四天王(三沢光晴、川田利明、田上明、小橋建太)プロレス時代のチャンカンはG1同様総当りリーグ戦方式を取っていたが、G1と違うところは1リーグ方式だったこともあり過酷さも倍増、三沢も1995年と1998年に優勝したが1995年には川田のジャンピングハイキックを顔面に浴びた際に目を、1998年にはシリーズ中に膝を骨折するなど負傷を抱えながら優勝を果たし、1997年には三沢、川田、小橋が同点となり巴戦で優勝が三沢vs小橋、川田vs小橋、川田vs三沢の順で試合が行われて最終的に川田が優勝したが、「ここまでしないと客は満足しないのか」と限界点まで達し、また当時の全日本は年俸制ではなく1試合いくらのギャラシステムで、巴戦だったのにも関わらず1試合扱いと扱われギャラも上がらないこともあって、次第にこういった不満が社長であるジャイアント馬場さんへと向けられていったが、年俸制になると馬場さんの個人商店だった全日本の経営が立ち行かなくなるため改善されることはなく、またチャンピオンカーニバルのシステムも馬場さんの存命中は見直されることはなかった。
現在のプロレスは1990年代のUWFの影響もあって常に完全決着が求められ、両者リングアウトなど“逃げ”は許されず、それが今でも続いている。今年のG1はリングアウト勝ちはあったが、ほとんどが完全決着、昭和時代の逃げが許されない分過酷さというものも増してきているのが現状なのではと思う。
来年のG1はどう改善されていくのかわからない、自分も含めたファンもあれこれ言ったとしても決めるのはあくまで団体側である、後は団体側が選手らにどうフォローしていくのかが、ジャイアント馬場さんの全日本は個人商店だったことで選手をフォロー仕切れなかったが、企業プロレスを目指す新日本は選手らをどうフォローしていくのか・・・ -
プロレス多事争論「ルールよりもプロレスとは何かを考えて欲しい」
<プロレス格闘技DXより>
2・22後楽園大会の試合中、安川惡斗に重傷を負わせた世IV虎が25日、都内・スターダム道場で会見し、「このたびはケガをさせてしまった安川惡斗選手、選手の皆さん、プロレス界の皆さん、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。会見にはロッシー小川代表、風香GM、高橋奈苗、当日、安川のセコンドについていた木村響子も同席し、小川代表が世IV虎にワールド・オブ・スターダム王座の剥奪、無期限出場停止の処分を課すと発表した。また、都内病院で入院中の安川の診断結果が「網膜震とう症」で、失明の恐れがないことも報告された。
【会見における小川代表、世IV虎のコメント】
▼小川代表「2月22日、後楽園ホール大会でプロレスの範疇を逸脱した試合が発生し、安川惡斗選手が重傷を負いました。安川選手、ご家族の皆さん、ファンのみなさん、プロレスに携わる関係者の皆さんにご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫びします。申し訳ありませんでした(出席者全員で頭を下げる)。これも管理体制が行き届かなかったことと反省しております。今後、話し合いを重ね、再発のないように務めてまいります。安川惡斗選手は頬骨と鼻骨を骨折しております。左眼窩底も骨折しております。本日検査をしまして、網膜震とう症という診断が出ました。これは幸いなことに、現状において網膜はく離ではありません。そして処分を発表させていただきます。世IV虎選手にはワールド・オブ・スターダム王座剥奪、無期限の出場停止となります。試合自体はTKO勝ちではなく、ノーコンテストといたします。そしてここにいます私を始め、風香GM、高橋奈苗に関しては給料の30パーセント減給を3ヶ月課したいと思います。大変ご迷惑をおかけしました」
▼世IV虎「このたびはケガをさせてしまった安川惡斗選手、選手の皆さん、プロレス界の皆さん、本当に申し訳ありませんでした(と頭を下げる)」
▼風香GM「2月22日に起きた、行き過ぎた顔面攻撃により安川惡斗選手に重傷を負わせたこと、多くの混乱を起こしたことを深くお詫びします。申し訳ありませんでした。当日、リングで起こったことに関しては世IV虎に全て非がありますが、そこに至るまで二人の関係に気づいていながら修復へと導けなかったこと、心のケアをやりきれなかったこと、また、プロ意識の教育不足、アンバランスなマッチメーク…実力差がありすぎるタイトルマッチを認めてしまい、このような結果になってしまったのは世IV虎以上の選手、スタッフ全ての責任だと思っています。この事態を受け2月23日、緊急会議を行い、今後の話し合いを行いました。改善点としまして、ルールの厳罰化。拳の顔面への攻撃、顔面パンチは禁止致します。今後は一度でもあると反則負け、その場でストップとさせていただきます。そしてリングドクターを本部席に置くこと、もう一つ、内々の話になりますが、このような人間関係のひずみを大きくする前に、改善、解決していくため、宝城カイリ選手を選手会長に置き、定期的に選手会を開き、意見交換していくこと。以上のことを決定しました。今回起こったことを重く受け止め、安川惡斗選手の一日も早い回復を待ち、全ての批判を真摯に受け止め、これからもスターダム選手、スタッフ一同、前を向いていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。このたびは申し訳ありませんでした」
▼高橋「選手の一番上として、選手代表として常日頃から選手と一番近くにいます。守らなければいけない立場でありながら、選手の教育が至らないせいで今回のことが起きてしまったと深く反省しております。プロレスは皆様に夢を与えるものでなければいけないと思います。また選手自身が夢を持てるリングを示してあげられなかったことを重く受け止めています。今後のスターダムのプロレスで全てを拭うことはできないと思いますが、少しずつでも努力して、心を乱してしまったお客さん、一生懸命頑張っているプロレス界の方々、そういう方々に対して、頑張ることによって、前に進むことによってお詫びしたいと思います。このたびは申し訳ありませんでした」▼木村「スターダムにフリーとしてここ何年も参戦している中で、団体の姿勢であったり、ロッシー小川代表の暴走であったりに疑問を感じることがありました。私はそれに気づいていながら改善に至るまで行動を起こせなかったし、実際に何も変えることができなかったというのが、こういう未来ある二人の人生を大きく変えてしまうようなことにつながってしまったと思います。プロレスラーは命というか人生を試合にかけてて、本当に今回のことでなくても何かのアクシデントで誰かの人生が大きく変わってしまうことがあって、それと逆に自分はプロレスと出会ったことで、凄くプロレスに救われてきたので、今回、惡斗が大怪我をして、世IV虎がこういうことになってしまったんですけど、今まで自分のキャリアの中で先輩たちにずっと試合の中で教えてきてもらったプロ意識を自分たちの世代が下に全然伝えていられないなという後悔が物凄くあります。なので、これからは試合でも、試合以外でも自分が先輩たちに教えてもらったプロ意識一つ一つ、全部のことを伝えていきたいと思います」
▼風香GM「世IV虎が対話をできる状態ではないので、それ以外の者が答えさせて頂きますので、何か質問がありましたらお願いします」
――今回起こってしまった原因というのは?
▼風香GM「原因は最終的に二人にしかわからないことで、スタートは小さいことだったと思うんですけど、それが1年半、2年とかけてここまで修復のできないものとなってしまい…。ただ惡斗は私に対しても当日、病院に付き添った時にでさえ、世IV虎の悪口も全く言わず、今も病院で『世IV虎さんも悪かったけど、私も悪かったから、世IV虎さんが悪かったと仕向けないでほしい』と言ってるぐらいです。本当に二人にしかわからないことがあって、一つの大きな喧嘩があってとかではないはずだと思います」
▼木村「フリーとして、外側からみた意見の一つとして考えてもらえればと思うんですけど、二人の関係がどうであったという前に、二人にプロ意識の教育ができていなかったのが原因の一つだと思っています」
▼小川代表「最初、パンチの応酬みたいになったんですけど、途中でプロレスとして成立しようという意気込みはあったんですけど、それがその通りにならなかったのが現実ですね。ああいう大怪我をしたのは非があることですので、後悔してもアレなんですけど、何らかの形で試合を成立しようとしてたのは事実です」
――世IV虎選手にプロレス観の変化は?
▼風香GM「今はこういう状態で具体的な話し合いを取れていなくて、ただ惡斗、ご両親に対して申し訳なかったという気持ちを繰り返していますけど…」
▼小川代表「補足しますと、昨日、世IV虎選手と一緒に惡斗選手の入院している病院にお見舞いに行って、二人は握手をしながらお互いの非を認めたというところがあります。こういうことが起きてからでは遅いんですけど、試合で起きたことをお互いかち合ったというか、そういう場面がありました。そこで世IV虎は惡斗に謝罪をしました」
【会見後の小川代表】
――安川選手の現状は?
▼小川代表「鼻は1ヵ月固定しないといけないということで、目は腫れがひどくふさがっている状態です。本人はケガの具合、置かれてる状況とかよくわかっています」
――失明の恐れは?
▼小川代表「それはないです。あとは腫れが引くかですね。今日、惡斗のお母さんから」電話をもらって、今日検査したと聞きました」
――現在は入院していると?
▼小川代表「今、入院してます。月曜日の深夜に入院しました」
――今回のような試合は予測できなかった?
▼小川代表「仲がいい悪いは誰でもあると思いますし、プロレスラーのプライドもある。試合を見てるとプロレスの試合をしようというのはみえたんですけど、どこかで意地があって体が動かなかったのかなと。世IV虎がタックルにいった場面がありましたけど、(感情的になると)通常ああいう場面はないですからね。殴り合って終わると思いますから」」
――世IV虎がプロレスを辞める可能性は?
▼小川代表「会社としては冷却期間を置いて、心の静養もしないといけないと思います。想像以上の反響になってますし」
――どんな反響が?
▼小川代表「今、無言電話とか深夜にまで至ってますね。そういうのに耐えていかないと。脅しの電話とかもあります」
――世IV虎は故意だった?
▼小川代表「故意はないですよ。プロレスラーですから。いきすぎたことは確か。その状況が判断できなかった。試合で興奮してるし、そこがプロレスラーとして未熟だったのかなと」
――世IV虎の今後については?
▼小川代表「惡斗が元気な姿をみせないと、世IV虎はプロレスやる辞めるの次元じゃないですね。今は起こったことも含め、今後のことを考える時間でしょうね」
――教育係は?
▼小川代表「高橋、風香がやってますけど、自分も細かいとこも目配りしていかないといけないですね。思ってた範疇を超えてしまったんで」スターダムが会見を開き、2月22日後楽園大会で行われたワールド・オブ・スターダム選手権、世IV虎vs安川惡斗戦で世IV虎が顔面パンチで惡斗に顔面骨折の重傷を負わせて騒動になったことを謝罪、世IV虎に関しては無期限謹慎と王座剥奪、選手権に関してもTKO勝ちからノーコンテストに変更となった。
根本的な原因は険悪な関係であり、また実力差のありすぎる二人のカードをフロント側が認めてしまったこと、週刊プロレスによると夏樹☆たいようと世IV虎のユニットである“川崎葛飾最強伝説”に惡斗が志願してユニットに加わったが、1年半後に惡斗が「カワカツのパシリを卒業したい」と一方的に離脱したことで世IV虎が怒り、険悪な関係となり改善されぬままなっていたという。
スターダム側が二人の関係を軽視してしまったのは1年半以上前の話であり、惡斗も昨年4月から12月まで病気で欠場したのもあって“過去のもの”としてしまったからかもしれない。
世IV虎は謝罪するだけに留めたが、一部マスコミでは世IV虎を追放すべきなのではという見出しもあった。もし居直ってセメントマッチを肯定するようであれば追放も仕方なかった、しかし本人が事の重大さに気づいて反省したのであれば救いはある、だからスターダムは世IV虎を無期限謹慎ながらも残すことにした、それはスターダム全体が敢えて全責任を取るという意味と捕らえていいと思う。
今後に関してはルールの厳罰化、顔面パンチの禁止などとしたが、プロレスはフォール、ギブアップ、場外カウント、反則カウントなどあるが、基本的にはあってないようなもの、レフェリーこそ最大のルールブックであり最大の権限を持っている、試合の流れ次第ではグーパンチもOKとされる、ルールを厳格化しすぎれば試合の面白みが半減する怖れもある。
今回の一件では仙台女子プロレスの里村明衣子が
「プロレス興行。
チケットを買ってくださったお客様は、何を求めてみに来られているのかを想像し、試合を通じてお客様に何を届けたいのかを考えます。闘いの中で、潰し合い、憎しみなどの感情が産まれる事はあります。
しかし、「プロ」の「レスラー」である以上
その感情を「最高のエンターテイメント」としてお客様と共有しなければいけない、お客様を闘いの場に引き込み共に闘う力とする責任があるのです。
それが「プロ」の「レスラー」の私達の役目だと思います。レスラー志望の選手は最初から野望高く、血の気が多い子が10代で入ってくる。
時に感情をコントロール出来ない【やんちゃ】な子がほとんどです。
それを毎日毎日人間関係や礼儀、練習を徹底管理する事は本当に大変な事です。うちも練習中のスパーリングでも、感情的になりケンカに発展する事は良くあります。
そうなった瞬間、髪の毛ひきずってでもリングから下ろすのが上の役目。
お前はプロじゃないと教える。
一線を超えたらプロレスで無くなるのです。
理性を抑える事を覚えさせる。全てが紙一重。
プロレスとは、きちんと相手と向き合い、闘いを通して、感動、信頼、楽しさ、生きる強さを伝える最高のエンターテイメントです。
新日本の棚橋選手が最後に【愛してまーす】の一言でファンと一体になる事こそが夢や希望を与える究極の良いパフォーマンスだと思います!
人様の子供を預かる身としては何かあってからでは遅いのです。その責任は私もしっかり考えたいと思います。」
とHPにて見解を出したが、選手がエキサイトしても最低限の冷静さを持っているし持っていなければいけない、ドリー・ファンク・ジュニアが「プロレスとはリアルとエンターテイメントのカクテルでなければいけない」と残しているとおり、リアルがあるとしても常に観客に見せるものではなければならない。
今回は団体側の至らなさから起きた事件、ルールの厳格化以前にスターダムが二度とこんな事態を起こさないためには、プロレスとは一体何なのかを見つめなおして欲しい。 -
プロレス多事争論「新日本ミクスと企業プロレス」
今年の日本マット界は「新日本ミクス」の一年だった。
今年の新日本は東京ドームを始め、横浜アリーナ、西武ドームなど大会場に進出するなど大攻勢をかけるだけでなく、インターネット配信サービスである「新日本プロレスWORLD」をスタートさせ会員が一万人を突破するなど、インターネットを主軸としたメディア戦略で今年も独り勝ちの状況を作り上げ、1980年ごろに新間寿氏が「プロレスブームではなく、新日本プロレスブーム」と発言したが過言ではない状況となった。
理由とすれば今まではブシロードのバックアップと新日本に対する団体がないからとしていたが、2014年の1年間に新日本と他団体の差は一気に広がって、簡単には追いつけない状況となり、完全に日本マット界の中心となって、今では新日本に対する団体はアメリカのWWEのみとなった。
今年は自分も大阪ボディーメーカーコロシアムを中心に14回も観戦に訪れたが、新日本プロレスと違って各団体の活気が違うことを感じざる得ず差が広がりすぎたことを感じざる得なかった。
これだけ差が広がった理由とすればインターネットというメディアを今まで以上に活用し新日本プロレスのブランド力を高めたこと、今までのマット界だったらスター選手がいたからこそプロレス団体というものが成り立ちファンやスポンサーが集まってきた。
しかし現在は看板というブランド力を高める時代、一個人のプロレス団体からブランド力を高めて企業プロレスへと脱却する時代になった、それが現在の新日本プロレスであり、今までのWWEの在り方だったと思う。
個人商店から企業プロレスへの脱却、新日本プロレスの場合はブシロードの力を借りてこそ個人商店から脱却できたが、各団体はブランド力を高めようとするだけで精一杯、2年連続で体制が変わった全日本プロレスは亡きジャイアント馬場さん、武藤敬司のWRESTLE-1、アントニオ猪木のIGFはまだ個人商店から脱することが出来ない。
他団体が追いつけないほどになった新日本の独走、独走がいつまで続くのか、そして独走が止まるときは来るのだろうか・・・さて今年のブログ更新も緊急ニュースがない限りこれで終わり、来年1発目の更新は2015年1月1日の元旦を予定してます。
また1月3日の午前0時から12月の月間MVP、ベストバウト、ベストシリーズの投票受付を開始します。
そして12月の月間MVP、ベストバウト、ベストシリーズの投票が終わると、2014年伊賀プロレス大賞の投票を12日の午前0時から開始します!投票をお願いします
ではよいお年を! -
プロレス多事争論「嘘と自己満足」
ただいま7月1日の午前0時、この全日本プロレスシステムズ体制の最後のシリーズである「ダイナマイトシリーズ」が最終戦の30日函館大会を終え、この時間をもって白石伸生氏による全日本プロレスシステムズ体制は一応の終焉となった。これまでは白石オーナーと言っていたが、今月からは白石氏とさせていただく。
ただ秋山が全日本プロレスの名称を受け継ぐかどうかは現時点ではわからず、東京スポーツでは無償譲渡とされていたが、やっぱりタダでは譲り渡す気はないらしく、新体制発足までは予断は許されず、最悪の場合は全日本の名前を受け継がないまま見切り発車を余儀なくされる可能性も否定できなくなった。
秋山からしてみれば“話が違う”だろうが、元々白石氏は本人が認めるほどの大嘘つき、自分も含めてだが一部ファンからも“毎日がエイプリルフール”と皮肉られていた、その白石氏に期待するのが大きな間違いだったのかもしれないが、この1年は白石氏の嘘つきぶりと自己満足に大きく振り回されたこの1年だった。
秋山らバーニングや諏訪魔も白石氏が前経営者である武藤敬司を批判した以上、白石氏に対する不信感はあったとしても、全日本を武藤体制以上にしてくれるという少なくとも期待はあったと思う、しかし白石氏が掲げた公約は現状の全日本だけでなくマット界では無理難題ばかり、また後方支援をして客を集めるかと思えばほとんど何もせず、挙句の果てには「ガチンコプロレスを批判するなら見に来るな!」とファンを批判、オーナーの尻拭いを現場がするという繰り返すも、白石氏は反省を口にするが上辺だけでまた同じことを繰り返す、現場が白石氏を遠ざけるのも無理はなく、その白石氏が現場に“オーナーに対して甘えがある、やる気を促す”という理由でギャラダウンではなくギャラ支払いそのものを止め選手らの契約を反古にした。結局白石氏はファンだけでなく選手らにも嘘をつき裏切ったことで秋山ら選手達もさすがに愛想を尽かし、また武藤を裏切ったとされ白石氏にこき使われていたKENSO、白石氏とは古くからの知り合いでアドバイザーだった蝶野正洋も白石氏から離れていくのも無理はなかった。
また白石氏の掲げた“ガチンコプロレス”も選手だけでなくファンまで遠ざける要因にもなった、ガチンコプロレスとは何だったのか?白石氏個人の自己満足でファンなど大事にせず、白石氏個人だけを楽しませればいいというものだった。秋山ら選手は常に観客を楽しませることを考え、また観客を集めるために今後の展開を考える、それが創始者であるジャイアント馬場さんからたたきこまれた見せるプロレスなのだが、白石氏はそれを全部否定し他の観客などどうでもよく自分ひとりを満足させればいい、それがガチンコプロレスの正体であり、馬場さんの教えを受け継ぐ秋山だけでなく武藤敬司とも相容れるものではなかった、肝心の白石氏本人が秋山から「白石氏のガチは女子高生レベル」と皮肉られるほどガチンコの意味をわかっていなかった。白石氏は「馬場さんのお言葉、プロレスは、シュートを超える。しかし、その言葉の裏には、真剣勝負がしたいのに、負けなければならない、明日からから、その歴史が変わる。シュート(真剣勝負)が、プロレスを超える!」と馬場さんを否定したが、結局白石氏の自己満足だけでは馬場さんを否定いやプロレスそのものを否定することは出来なかった。
白石氏がやってきたことは結局全日本プロレスを武藤体制以下にして、信用すら地に落として世間で言うブラック企業レベルに貶めたこと、武藤も白石氏からしてみれば経営者失格なのかもしれないが、白石氏も最低限の義務を果たさなかった時点で武藤を批判する資格もない。
秋山の新体制は新会社となるが、白石氏の負の部分も受け継ぐことになることからゼロどころかマイナスを背負ってのスタートとなる。白石氏はおそらく全日本をスポンサーとして支援する気はなく、そのまま潰れてしまうことを望んでいると思う。これは自分の希望であるがプロレスだけでなく白石氏以外の人間をバカにした白石氏を見返すために全日本には頑張って欲しいし生き残って欲しい。現在全日本に言えるのはそれだけしかない。
(BurningのFacebookより)
全日本プロレス函館大会にご来場、ご観戦頂きましたファンのみなさん、ありがとうございました!最終戦…シリーズも旧体制としても今日が最終戦でした。
その中でも地元のめんそーれ親父選手が頑張っていました。全日本で頑張りたいと言ってくれている親父選手。
今日の頑張りでその気持ちを強く感じました。ありがとう!これからも宜しく!
そして、明日から7月。新しい道が初まります。王道には程遠いかもしれませんがその道を目指します!応援宜しくお願い致します。
秋山準
(全日本プロレス公式HPより)
全日本プロレス運営会社変更・事務所移転のご案内盛夏の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、
厚く御礼申し上げます。
ご周知の通り、一昨年の7月より、全日本プロレスは、(株)全日本プロレスリングシステムズを
運営会社、(株)レッドウォールジャパンを親会社として、プロレス興行の主催ならびにグッズ・
コンテンツ事業を展開してまいりました。この度、本年7月よりオールジャパン・プロレスリング(株)を、当団体の新たな運営会社として
再出発する運びとなりました。
それに伴い、事務所営業時間が下記通り変更となります。
ファンの皆様、関係者の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解、ご協力の程
宜しくお願い申し上げます。
《新事務所》
社名:オールジャパン・プロレスリング株式会社
住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘西2-52-9
TEL:045-532-6701 / FAX:045-532-6702 -
プロレス多事争論「エンターテイメント」
高橋裕二郎の昨夜の裏切劇が意外にも大きなインパクトを残したことで評価を得ていた。裕二郎の行動は仕掛けなのかというとリアルでもあったと思う、最近の裕二郎は主役になれなくても注目を浴びてやるという気持ちが薄らいでいた、G1でのセクシータレントをセコンドにつけていたのもその現れであり賛否を呼んだものの、G1を契機に裕二郎のキャラも確立し話題性があったことで否定の声を押し切ったが、ここ最近はキャラが先行してかチャンスを掴んでも逃してしまい、噛ませ犬に甘んじることの方が多くなっていた。裕二郎は棚橋弘至によると「元々後輩に嫌われていた」こともあって、ある程度素でもあり、本人もそういう目で見られているのがわかっているので開き直ってヒールをやっている、裕二郎のCHAOS脱退=バレッドクラブ入りの行動はほとんどリアルでもあるのだ。
昨日の新日本福岡大会はいろいろモヤモヤ感が残ったことで、ここ数年では珍しいバットエンドに終わった大会だった、これがもしゴールデンタイムで放送されていたらどう見られていたのだろうか、某団体の某オーナーのように“ガチンコプロレス論”(これを言えば誰かわかるか)で観ている人間なら“裕二郎は即刻クビにしろ”と抗議の電話があっただろう、ただ最近をTVやメディアを見ていると視聴率などの数字を気にしてか、抗議の声に弱くなってしまった感じもする。自分がプロレス中継のゴールデンタイム復活の声にあまり乗り気になれないのは、昔と違って見る側の変わってきている、それに対応できるのか?また一般の声に押されてプロレスの良さを消されるのではと懸念しているからだ
プロレスとは何か?自分は「人間の喜怒哀楽がこもっている大衆エンターテイメント」であると答えている、ガチンコ的なものもあれば笑いもあり、善と悪もある、人間の全てが詰まっているエンターテイメントであると答えるようにしている。見ている側が最終的に楽しめるものでなくてはいけない、それを見せるのがプロの仕事でもある。
あるときニコ生の『Dropkick』チャンネル【元レフェリーの衝撃告白】「私はPRIDEで不正行為を指示されました……」を観たことがあった、K-1やPRIDE全盛期の格闘技ブームを知るものには目を覆いたくなる内容かもしれないが、ある意味K-1やPRIDEの格闘技が衰退した理由の一つなのではと思った、見ている側はK-1やPRIDEなどは最強を謳い、競技性のルールの下でガチンコ・リアルファイトトしてみていたが、見せている側はプロレス的なエンターテイメントを見せていた。秋山成勲vs桜庭和志のヌルヌル事件、バダ・ハリの2007年K-1GPにおける暴走事件もその現れで、FEG側(谷川貞治氏)は秋山やバダを悪役として売り出そうとしていたが、ファンの反発に遭ってファンから信用を失った。それだけ見ている側はガチンコ・リアルファイトと見ていたということなのだ。
プロレスで競技性の下でガチンコ、リアルファイトだったらどうなるか?プロレスの良さは消されると思う、UWFもあったがK-1やPRIDE同様にプロレスファンをターゲットにした一大ムーブメントという流行に過ぎなかった、やっぱり人間というものがいてプロレスというものがあり、エンターテイメントとして成り立っている。
これは某団体の某オーナーへの反論も多少入っているが、見せる、また見ている側でという観点でプロレスを見たら、こういった発見があると思って書いた。プロレスはやっぱり大衆が楽しめるエンターテイメントである。 -
プロレス多事争論「X DAY」
宝島社の「暗黒の王道」を購入、全日本プロレスの白石伸生オーナーは昨年末に武藤敬司のWRESLE-1側に違約金3億円を求める裁判を起こしたことを報じた。「宝島社が「暗黒の王道」を出版・・・白石オーナーが今頃になって違約金を求めて武藤を訴える!?」では本気なのかとわかっていなかったが、昨年末に既に訴訟を起こしているとは思わなかった。
白石オーナー「なぜいまになって訴訟したか。こうした訴訟では、被告の新会社(今回の場合はGENスポーツエンターテインメント)が収益を上げた金額と、全日本の減収分。その合計金額が損害賠償金額の根拠になる。いままでおとなしくしていたのはW-1の売り上げが出るのを待っていたに過ぎません」「我々ハゲタカの方針は、裁判で金額を確定し、債務名義を取り、執行をかけ、破産申立を法人・個人に行い、最大限回収するだけです。ビジネスの厳しさを、武藤氏・内田氏には勉強していただく所存です」
と白石オーナーが宝島社の取材に応じて訴訟した理由を述べたが、要するに全日本が上手くいかないのは全部武藤のせいだというもの、馬場さんの存在を担ぎ出して武藤を追い出すように仕向けたのは白石オーナーの方、白石オーナーの訴えは身勝手としか言いようがない。
全日本の経営危機も報じられたが、征矢学の退団からおかしなことが続いていたのも事実だった、2日の後楽園大会には本来新春の挨拶をしなければならない井上博太社長は現れず、アドバイザーである蝶野正洋すら現れない、何かが起きつつあるのではと思っていた。
武藤から3億円をせしめたとして、全日本に使われるか?まず使われないだろう。理由はおそらくだが白石オーナーが全日本の承諾抜きで一人で勝手に訴訟を起こしているのではということと、全日本だけでなく白石オーナー側の事情も絡んでいることから、当然ながら親会社が最優先される。武藤からせしめた違約金は全日本に使われる保証は全くなく、この裁判はどう転んでも全日本が得する話ではないのだ。
秋山準はFacebookで「果てし無く引き離された…笑うぐらい…凄いな新日本。...敵は巨大なほど燃えないか?みんなどうだ!? 無理かもしれないけど…チャレンジだろ? 人生は…」チャレンジだぞ!!!」
「みなさんは今、一番欲しいものは何ですか? 初詣でお願いしたと思いますが…僕は全日本プロレスを背負って立つ若い選手をお願いします!とお願いしました。発表したら願いは叶わないんでたっけ!? 全日本プロレスを!僕が入った頃の全日本プロレスの勢いを!取り戻したいんです!オーナーがどうであれ、僕にとっては全日本プロレスは全日本プロレスなんです!!」
全日本の建て直しを訴えているが、肝心のオーナーは自分自身のことしか考えておらず危機感もない。全日本プロレスはどうなるのかというと現場側もあらゆる手段は講じているのだろうが、現在来てくれるファンを大事にすることと、全日本崩壊のXデーが来ないことを祈るしかない・・・ -
プロレス多事争論2013・・・今年最後のラストメッセージは“ブランド力”
2013年もあとわすかとなったが、今年のプロレス界はブランド力の年だったと思う。
9月に新日本プロレスは木谷高明氏が会長を辞任したが、木谷氏の功績は新日本プロレスのブランド力を高めたこと、これまでのプロレス団体は新日本プロレスはアントニオ猪木、全日本プロレスはジャイアント馬場さんの両スターによる個人商店というイメージがあり一個人の影響力が強く、猪木が一線を退いた後もスター選手あっての新日本プロレスというイメージが強かった。その後団体内に影響力を持っていた選手たちは去り、一番の影響力を持っていた創始者であるアントニオ猪木も去り、新日本プロレスというブランドだけが残った。ブシロードの傘下となった新日本プロレスは木谷氏の下で個人商店という体質を改めて、新日本プロレスというブランドの力を高めた。ブシロードの尽力だけでなく時代というものがそうさせたのかもしれない。
また昨年スキャンダル、秋山準や潮崎豪らの離脱で揺れたNOAHも今年はこれまでNOAHを支えてきた小橋建太と田上明が引退、これからは四天王プロレスのイメージを脱却しNOAHという看板のブランド力の高めることを模索し始め。女子プロレスもスターダムが愛川ゆず季の引退でスター選手の影響力から団体のブランド力を高める方向へと模索し始めていた。、
だがもう一つの老舗団体である全日本プロレスは分裂騒動で大いに流れに乗り遅れた、全日本は白石体制、武藤敬司はWRESTLE-1を旗揚げし分裂、全日本はスピードパートナーズの傘下ということで企業イメージがあったが、白石オーナーがスピードパートナーズと決別し自身の個人資産会社、つまり自身のポケットマネーを出していることから、全日本は白石オーナーの個人商店に過ぎず、WRESTLE-1も武藤の存在感の影響力の強さでもっていることから武藤の個人商店から抜け出す段階で、武藤も全日本を自身の影響力のある団体からブランド力を高めて全日本という看板だけでやっていける体制を作るために白石氏に預けたのだろうが、現時点では双方共個人商店から抜け出せない状態が続いている。
来年のマット界はどうなるのか?人間と同じで一寸先は何かわからない、だから面白い、プロレスも同じで先はわからずとも時代に沿ったやり方に合わせないと今後は難しい、また合わせたとしても新しい問題が出てくる、レスラーやフロントはいかに時代というものに対応するか、また見る側であるファンは時代の変化にどう対応するか、移り変わりというのを見て楽しみ、また昔を知ることも楽しみ、新しい見方に繋がるものだと思っている
最後に今年もこのブログの更新も今日が最後ではなく午前0時に伊賀プロレス大賞の投票締め切りの更新もあり実質上は31日午前0時で終わり、本当なら28日に今年の最後の更新にしたかったのですが28日にWNC津大会の観戦が入り、また12月は仕事もあって多忙になったこともあって、伊賀プロレス大賞各賞の投票受付も週ごとの予定がまとめて行うなどドタバタしてました。
今年途中からは試合結果などもを入れるようになり、見やすさを考えたのですが「情報元のリンクを貼れ」とかも指摘を受けながらも試行錯誤してきましたがいかがでしたでしょうか・・・次回の更新は元日を予定しています、昨年の大晦日は上京しましたが、今年は仕事も忙しかったこともあって体を休めるためにおとなしく自宅にて過ごす予定です。
では良いお年を・・・