G1 CLIMAX25
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武藤、蝶野が見守る中での頂上対決、“極めの夏”となったG1を制したのは棚橋弘至!
8月16日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」10180人超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
○田口隆祐 マスカラ・ドラダ デビット・フィンレー(6分39秒 片エビ固め)獣神サンダー・ライガー ×小松洋平 田中翔
※スライディングヒップアタック◇第2試合◇
▼30分1本
○天山広吉 小島聡 キャプテン・ニュージャパン(6分38秒 アナコンダバイス)永田裕志 中西学 ×ジェイ・ホワイト
◇第3試合◇
▼30分1本
○マイケル・エルガン(9分24秒 エビ固め)×YOSHI-HASHI
※エルガンボム
◇第4試合◇
▼30分1本
矢野通 ○石井智宏 桜庭和志(8分53秒 片エビ固め)バットラック・ファレ 高橋裕二郎 ×タマ・トンガ
※垂直落下式ブレーンバスター
◇第5試合◇
▼30分1本
後藤洋央紀 柴田勝頼 ○飯伏幸太(10分41秒 片エビ固め)真壁刀義 内藤哲也 ×本間朋晃
※フェニックススプラッシュ
【柴田、後藤、飯伏の話】
柴田「なんも無いっすよ。とりあえず、今日のクソガキ。めんどくせぇから、やってやるって。いつでも良いよ、俺は。一回、終わったと思ったけど。一回『G1』の公式戦でやってるんでね、終わったと思ったけど。いつでも良いよ。やってやる。始まる前に終わらせてやる。以上!」
飯伏「まず『G1』を完走できたことが、自分の中でも一番プラスになってると思うし。凄い良い経験になったと思うし。今日も、直接じゃないですけど(真壁)に勝ったんで。是非、NEVERのベルトに挑戦したいと思います。挑戦させてください。お願します」
――真壁さんとNEVERはどちらに気持ちが大きいですか?
飯伏「どっちも同じ位ですね。でも真壁さんとのシングルマッチができるから。ベストな状態でお互いできれば嬉しいんで。前回は、公式戦で勝ったんですけど。あくまで、公式戦なんで。その時の体調によるんで。今回はよりベストな状態で、闘えるかなと思うんですけど。その状態で挑戦したいです」
後藤「インターコンチネンタルチャンピオンとして、決勝に上がれなかった。悔しいよ。なにより悔しいのが、中邑にタップアウトで負けたことだ。こうなりゃ、中邑、優勝しろよ。その優勝したアイツと闘って、叩きのめしてやるから」
【真壁、内藤の話】
真壁「オイ、飯伏の野郎やってくれるじゃねぇかコノヤロー。オイ、NEVER賭けるかコノヤロー、クソ野郎が。オイ、上等だコノヤロー。アイツが『やりてぇ』って言ってんだろ。やってやるよコノヤロー。オイ、そんじょそこらの覚悟してくんじゃねぇぞコノヤロー」
内藤「柴田! 柴田! って言った方がいい? オイオイ、トランキーロだぜ。カブローン(クソ野郎)、落ち着けよ、柴田」
◇休憩前◇
11月15日に両国国技館で引退する“ミスタープロレス”天龍源一郎が、スーツ姿でひさびさに新日本マットに現れた
天龍「「オイ、新日本! 俺の引退試合の相手を決めるんじゃないのか? ハッキリせいや! 」
(外道登場)
外道「天龍さん、レインメーカー待ちですか? レインメーカーが出るまでもねえ! 答えはノーだ!」
天龍「オイ、昭和のプロレスを味わう最後のチャンスだぞ?」
外道「アンタの功績は認めるが、これはアンタのためなんだよ!」
(オカダ登場)
オカダ「天龍さん、引退されるそうですね。お疲れさまでした! 天龍さんにひとつだけ言わせてください! 僕と同じ時代じゃなくてよかったですね!」
天龍「オイ、アンちゃん! 履いた唾は飲み込むなよ、コノヤロー!」
オカダ「天龍さん、11月15日、どうなっても知らないですよ? それでもいいならやりましょう!」
天龍「よく言ったオマエ! 俺はその日まで楽しみに一生懸命に身体、鍛えてやるよ」
(天龍はオカダと正面からにらみ合いを展開。オカダと外道が退場し、場内が大「天龍」コールに包まれる中、天龍は受身を一発取り、リングをあとにした。)◇第6試合◇
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合/60分1本
[挑戦者組]○カイル・オライリー ボビー・フィッシュ(17分35秒 片エビ固め)[第42代王者]マット・ジャクソン Xニック・ジャクソン
※チェイシング・ザ・ドラゴン
☆マット&ニック組が2度目の防衛に失敗。オライリー&フィッシュ組が第43代王者となる
【reDRagonの話】
オライリー「日本に来てしばらく経つが、IWGPジュニアタッグのベルトを、今日獲ることができた。今度、俺たちに挑戦してくるのは誰でもいい。ジュニアヘビーの選手でも、ヘビー級の選手でも、誰でもいい。そしてヤングバックスがリマッチを要求するなら、それでも受けてやる。誰の挑戦でも受ける」
フィッシュ「ついにベルトを獲った。IWGPジュニアタッグのベルトだ。俺たちに挑戦してくる者、いつでも、誰でも、どんな試合でも受けてやる。新日本に来ることができて良かったと思っている。これからジュニアタッグの王者として、10回でも防衛して、ずっと王者であり続けたいと思う」
◇第7試合◇
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合/60分1本
[第71代王者]○KUSHIDA (17分28秒 ホバーボードロック)[挑戦者]Xリコシェ
☆KUSHIDAが初防衛に成功
【KUSHIDAの話】
KUSHIDA「ハァ(床に腰を落とす)。ダメだ。チャンピオンだから立ってコメントします」
――先日のオライリー戦とは打って変わって、空中戦を受けてたった形になりましたが?
KUSHIDA「そうっすね。そう言われてみればそうっすね。でもね、ジュニア界トップを走るオライリー、ケニー・オメガ、そしてリコシェ。この3人、3人ともタイプが違う。極める技術、打撃、そしてハイフライヤー。どの分野とってもトップですよ。ただ、その中で一番強いのは、新日本プロレスのKUSHIDA、俺だ。こんな短期間に、3トップ破った人間はいないでしょ。すげぇ自信になりました」
――増々このベルトへの愛着が深まったんではないですか?
KUSHIDA「そうっすね。やっぱリコシェの一番の脅威は、“わかりやすさ”。誰が見てもすげぇ面白い。だけど“底の深さ”これが俺が身に着けたモノとは違うなと。表裏一体っすよ。わかりやすい、素晴らしいよ。けど、軽くもない、重い、表裏一体。だけど、プロレスはね、わかりやすいモノじゃ成り立ってないから」
――今回、この両国国技館でタイトルマッチ防衛したことに関してはいかがですか?
KUSHIDA「ずっと『SUPER Jr.』の決勝をね、ここにもってきたいと。で『G1 CLIMAX』は3日間も満員にしちゃったわけで。全国まわって、やっぱりジュニアとヘビー、今日現在とてつもなく大きな差があると、ボクは自覚してますよ。ただ俺がここまでね、新日本プロレスの中で、そして外で、海外で歩んできた道が証明してるでしょ。一歩一歩、一歩一歩、みんなが思ってる価値観を必ずや逆転させます。最後にリコシェ、Thank you very much.Welcome to the NEW JAPN PRO-WRESTLING.ライバルが増えて嬉しいですね」
【リコシェの話】「今の結果を見て、誰も僕を攻める事はできないだろう。KUSHIDAの方が今日に関しては少し上だったという事だ。KUSHIDAは良い選手だな。また新日本のリングに上がるぞ。俺は必ず帰ってくる。そして、その時はKUSHIDAにリマッチを求める。次回僕が試合をする時は、今日の結果とは違う結果になっている事だろう。また鍛えてくるよ。今日負けた事は素直に認めるよ。この通り、腕をやられてしまったからね。イテテ……また俺は帰ってくるよ」
◇第8試合◇
▼スペシャル6人タッグマッチ/30分1本
○AJスタイルズ カール・アンダーソン ドク・ギャローズ(11分16秒 エビ固め)×オカダ・カズチカ マット・ターバン マイケル・ベネットwithマリア・ケネリス
【BULLET CLUBの話】
AJ「またBULLET CLUBが勝ったぞ! 見ただろ! BULLET CLUBこそが最強なんだよ!」
ギャローズ「これこそがリアルだ」
アンダーソン「3連戦の両国スモウホールは売り切れだ!! 今日は札止めだぞ!? なんでか分かるか? BULLET CLUBのおかげだよ。タナハシがエースと言われる時代は終わりだ。AJこそが世界最強なんだよ!! オカダよりも誰よりも最強だ!! AJスタイルズがIWGPにふさわしい男なんだよ!! 必ず取り返すに決まっている!! キングダム!! オマエら、ここにタッグベルトがあるぞ。かかって来いよ。マリアを引き換えにな」
ギャローズ「マリアはもういいだろ」
AJ「まぁまてまて、あれは……しょうがない!!」
ギャローズ「しょうがないだと!? あんなクソ女俺の拳でぶっ潰してやるよ」
アンダーソン「まぁ勝てたんだし良いじゃないか!」
AJ「ハハハハ!!」
【キングダムの話】
ベネット「オカダは大丈夫か?」
ターバン「俺たちは負けることが嫌だ。負けることを嫌っている。もうこんな結果はこりごりだ。今日は今日だが、俺たちには2つの目標がある。一つはBULLET CLUBを叩きのめすことだ。もう一つは、IWGPタッグのベルトを獲ることだ」
ベネット「今日はクソみたいな結果だ」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」優勝決定戦/無制限1本
[Aブロック1位]○棚橋弘至(32分15秒 片エビ固め)[Bブロック1位]X中邑真輔
※ハイフライフロー
☆棚橋が「G1 CLIMAX 25」優勝(試合後、中邑が棚橋に握手を要求。棚橋がそれに応えると、中邑は棚橋の手を挙げて称えた。中邑が退場したのち、蝶野が優勝旗、武藤が賞金1,000万円の目録を棚橋へ贈呈。そして最後に、中山氏から優勝トロフィーが手渡され、4人が揃って記念撮影に納まった。)
棚橋「ありがとうございましたーーー!!(※大歓声) 夏を! 極めました(※大拍手)。みんなのおかげです。ありがとうございます(※大拍手&『棚橋』コール)。・・・そして、もっと『ありがとう』を言わして下さい。プロレスを知ってくれてありがとう! プロレスを好きになってくれてありがとう! そして会場に来てくれてありがとう! そして応援してくれてありがとうございましたーーー!!(※大歓声) 今日で『G1』は終わりますけど、プロレスはずっと続いていくので、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました!(※大拍手)(続いて棚橋はエアギターを開始。まずは、小松からエアでギターを受け取り、1回目の演奏を行なった。そして、アンコールに応えた2回目の演奏では、最後にギターをクラッシュ。ファンからエアで受け取ったギターを使用し、3回目の演奏を敢行した。)最後までありがとうございました!じゃあ最後の最後に!! 会場の皆さん!! そして!! 『G1』を見てくれた皆さーーん!! 愛してまーーす!!」
【棚橋の話】
(キャプテン、ドラダ、フィンレー、ジェイが棚橋を拍手で迎える。)
棚橋「元気よくお願いします!」
キャプテン「棚橋君、『G1』優勝おめでとう。乾杯!!」
ドラダ、フィンレー、ジェイ「乾杯!」
棚橋「『G1』優勝しました! 乾杯! (棚橋は4選手それぞれと、ガッチリ握手をし、お礼を伝えた)」
――棚橋選手、改めてまして、おめでとうございます。
棚橋「ありがとうございました」
――今、優勝して勝利の美酒も味わいましたが、改めて今のお気持ちを聞かせていください。
棚橋「とうとう8年ぶりに、夏を極めました。シリーズが長くて、日程がキツかった分、充実感が凄いです。溢れてきてます」
――今、ご自身の言葉の中にも、「8年ぶり」という言葉もありましたが、2007年に優勝した時とは、今日はまったく違う景色が広がっていたと思いますが?
棚橋「本音を言うとね、お客さんにはね、帰ってほしくないっていうか、いつまでもあの空間にいたいっていう、そういう気持ちでした」
――試合後、リング上にいる時間もいつもより長かったと思いますが?
棚橋「セレモニーもあったんでね、そのあと起こったことはね、ちょっとね、“心は折れなかった”ということで、宜しくお願いします」
――若干、横に置いてある旗がいつもより背が低い気がしますが?
棚橋「はい。徹夜で直します。これもきっとね、今回の出来事、ほんとに“100年に1回”でしょうね(笑)。すいませんでした」
――今回は、これだけのお客さんの前での、中邑真輔との優勝決定戦でしたが?
棚橋「(数分間の沈黙を破り)東京ドームでね、初対決してから、いろんなところでライバルって見られて、そういう中で闘ってきたけども、それだけだったんでね。ライバルって、それ以上なにを望むんだってことなんすけど、『ライバルでしょ』って片付けられてしまうのは、嫌なんすよね。まだ今日を境に、ライバル以上の関係性を、俺は望みます」
――放送席では、蝶野さん
、武藤さんと、お二人が見守る中、見事優勝することができましたが?
棚橋「光栄です。第1回から25年続いてきた歴史があるんでね。歴史に敬意を示しつつ、次なる一歩をっていうね、その姿勢は今までもこれからも変わらないです」
――『G1』王者として、これから闘っていく事になると思いますが、今後の展望はいかがですか?
棚橋「この『G1』という1ヶ月の期間で、新日本プロレスの中心に戻りました。誰が何と言おうと、俺が新日本プロレスの中心です。そして俺が中心になった方が、絶対に新日本プロレスは面白い。次に期待してください」
――新日本の中心となると、IWGPヘビーのベルトも気になる点ではありますが?
棚橋「『G1』終わってもね、プロレスはまだまだ続いていくんで。今後も『G1』の勢いをこのまま繋げていって、そしたら自ずとベルトも寄ってきますよ」
――「ちょっくら優勝して来ます」という宣言を見事に果たしましたが?
棚橋「リング上で言えば良かったですね。『ちょっくら優勝してみました』」
――今年の夏は『Number』、そして『月刊カドカワ』の表紙をかざるなど、プロレス以外でも表に出るような夏でしたが?
棚橋「今の時点でシチュエーション、会場、ファンの皆さん、結果、全てが最高です。でも、さらに満足せずに上を目指します」
――また新日本の中心として、顔としていかがですか?
棚橋「もっと行けるんです。プロレスは。もっと行けるんです。それだけを信じています」
【中邑の話「ハァハァ……燃え尽きたでしょ。リングの上に……全部……全部、あげました」
優勝決定戦を迎えたG1 CLIMAX25、今年はTV解説として第1、2、4、12、15回の覇者で初代・夏男の蝶野正洋、第5回の覇者である武藤敬司を迎え、90年代の新日本の主役の二人が見守る中、現在進行形の新日本の頂上対決である棚橋vs中邑が行われた、二人の対決は昨年のG1の大阪大会以来で8勝7敗1分で棚橋がリード、大阪大会では棚橋がボマイェを狙う中邑をジャパニーズレッグロールクラッチで丸め込み勝利を収めている。
序盤は腕の取り合いからグラウンドの攻防を展開するも、棚橋が中邑の膝裏にバックタックルを放ってから試合が大きく動き、昨年4月の両国大会同様ボマイェ封じの脚攻めを展開、だが中邑もセカンドロープからのサマーソルトドロップを狙う棚橋をハイキックを浴びせ場外へ落とすとエプロンに固定してのかち上げニーを決め、リングに戻ってからフェースロックで絞り上げ試合を五分に戻す。
棚橋は中邑のバイブレーションをキャッチしてロープ越しのドラゴンスクリューを決めると場外へ逃れた中邑にコーナー最上段からのプランチャで追撃し、中邑を先にリングに戻すも中邑はリングに戻ろうとする棚橋をジャンピングカラテキック、串刺しクロスボディーを狙う棚橋をかわしてトップロープに釘付けにしての膝蹴り、バッククラッカーからリバースパワースラム、そしてボマイェと勝負に出るが、棚橋は低空ドロップキックで迎撃、膝に関節蹴り、中邑のトルネードキックをキャッチしてからのグラウンド式ドラゴンスクリューで再度脚攻めを展開する。
棚橋はテキサスクローバーホールドからトゥエルブ・シックス、そしてハイフライフローを投下するが中邑がかわして自爆、その直後に後頭部へのボマイェを浴びせ、ジャンピングボマイェからボマイェを狙うが、棚橋はかわして前回のフィニッシュだったジャパニーズレッグロールクラッチで丸め込むも、中邑もカウント2でクリアする。
中邑は棚橋の顔面にスライディングボマイェを炸裂させるとランドスライドは棚橋が暴れたため崩れ、棚橋はツイスト&シャウト、スリングブレイド、ハイフライアタック、ハイフライフローが決まり勝負あったかに見えたが、これも中邑がカウント2でクリアする。
棚橋はダルマ式ジャーマンを狙うが、阻止した中邑は猪木の魔性が乗り移ったようなナックルを放つとランドスライド、膝蹴りは棚橋がキャッチしてドラゴンスクリューを決めるも、スリングブレイドは中邑が巻き込み式腕十字で切り返し、三角絞めへと移行して棚橋を追い詰め、更に脱出した隙を突いてボマイェを炸裂させる。
試合は30分を越え、中邑は雪崩式ランドスライドを狙うが、棚橋が踏ん張ってコーナー上での攻防となると、コーナーの中邑に雪崩式ハイフライフローで押しつぶし、ドラゴンスープレックスからハイフライフローを連発して3カウント、棚橋が8年ぶりにG1を制した。
2007年に棚橋が優勝したときは新日本はユークス体制になっていたものの暗黒時代からはまだ抜け出せず、棚橋も“新日本の棚橋プッシュ”と皮肉られ、まだまだファンには認められなかったが、そこから棚橋がアントニオ猪木に代わる新しい象徴として新しい新日本プロレスを築いていった。今年のG1での棚橋コール、そして90年代の新日本の主役だった武藤、蝶野からの激励は全てにおいて棚橋が認められた証なのではと思う。
棚橋はこれでIWGPヘビー級王座への挑戦権を手に入れたが、行使はおそらく2016年1月4日東京ドームになると思う。そして現王者のオカダはセミでキングダムと組んでAJ率いるBULLET CLUBと対戦、オカダはジャックナイフからのリバースネックブリーカー、またリバースネックブリーカーからのツームストーンパイルドライバーとAJ相手に新しいパターンを披露するが、AJは逆さ押さえ込みからのスタイルズクラッシュというこちらも新しいパターンを披露してオカダから直接3カウントを奪い、前王者の権利としてオカダとの再戦をアピールした。
また休憩前には天龍が現れ、11月15日の自身の引退試合でオカダと対戦したいとアピールしたことで新日本側から返答がなかったことで代理人の外道に直談判、オカダ本人が受諾したことで天龍の引退試合の相手を務めることになった。
きっかけはオカダがプロレス大賞を受賞した際に「猪木選手、鶴田選手、天龍選手、その3人は僕と同じ時代じゃなくてよかったなと。同じ時代だったら、そんな記録はできていないと思いますので、僕よりも大分、前の時代にプロレスラーとしてそういう記録を取れたことを、僕に感謝してほしいなと」と発言したことで天龍が「猪木さんもジャンボも現役じゃないけど、俺は現役だからね。その言葉を見過ごすわけにはいかないんだよ。俺は新日本のレスラーじゃないんだから、そんなことは通用しないよ。キャラなのか、自惚れなのか、本心なのかは知らないけど「自分が吐いた言葉には責任を持てよ」ということだよ。俺にしてみたら、コケにされたらリングでケリをつけるしかないでしょ? 同じようなことをスポーツ新聞に言ったら「天龍がオカダに挑戦!」というニュアンスの記事になっていたけど、別に挑戦するんじゃないんだよ。IWGPのベルトも新日本の関係なく、俺にとっては降りかかってきた火の粉を払うだけの話。俺は今、オカダと同じ時代を生きているプロレスラーなんだから、それだったら実際に俺と闘って試してみろよと言いたいよ。」と怒りを露わにしたことが事の始まりだった。
しかし天龍自身がオカダに興味を持ったのも事実であり、また王者でありながらも棚橋、中邑という存在を越えられないオカダにしても天龍を体感することで、打開するきっかけになるかと思う。
大会前にはNOAHに参戦経験のあるデリリアスが登場、デリリアスもしばらく名を聞かなかったが、ROHではブッカーを務めているという。デリリアスは新日本とROHの関係の強化と来年には日本ツアーの開催を発表した、これまでROHはNOAHとの関係が強かったが、NOAHの現状を考えると新日本に乗り換えたということか、IWGPジュニアタッグ選手権はレッドドラゴンがヤングバックスを破りIWGPジュニアタッグ王座を奪還、KUSHIDAは昨年度のスーパージュニア覇者であるリコシェとIWGPジュニアヘビー級王座をかけて対戦、KUSHIDAの腕攻めに対しリコシェが空中戦で苦しめるが、リコシェのペナドリラーをしっかりマークしたKUSHIDAがホバーボードロックでギブアップを奪い王座を防衛した。
また第5試合の6人タッグ戦では試合は飯伏が本間をフェニックススプラッシュで降すも、15日の両国大会から遺恨が勃発した柴田と内藤が場外で乱闘を繰り広げれば、NEVER王座へ挑戦を表明した飯伏に真壁が襲い掛かるも、狂気の宿った飯伏がハイキックで真壁をKOするなど、新たなるドラマも始まろうとしている。
G1は終わったが新日本プロレスは2016年1月4日の東京ドームに向けて走り出した、新日本プロレスという大河ドラマはまだまだ続く。今年の『G1』がどんなシリーズだったのか? それはこの写真が雄弁に語ってくれていると思います。 全国各地のファンの皆様、たくさんのご来場と応援、本当にありがとうございました! #g125 pic.twitter.com/64wz00VSnw
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2015, 8月 16新日本プロレスG1クライマックス。長いシリーズでしたが無事終了しました。応援して頂いた皆様、ありがとうございました。身体を張ってシリーズ完走した選手達にも感謝です。
— 木谷高明 (@kidanit) 2015, 8月 16大阪での仕事を終えメインイベント開始10分前に両国国技館へ。サプライズでG1決勝戦をゲスト解説。素晴らしい大会でパワーを頂いた。いつかはWRESTLE-1の選手にも今日のような熱のある超満員の舞台で試合をさせてあげたい。応援宜しく! pic.twitter.com/MDu7LVC6Qy
— 武藤 敬司 (@muto_keiji) 2015, 8月 16G1優勝戦モニター視聴なぅゼァ。武藤さんの解説は試合のことより自分のアピールばっかりゼァ。
— 永田裕志 (@nagata769) 2015, 8月 16新日本プロレスG1決勝戦!プロレスを好きになって良かった!G1プリントシールで滾りながら燃え尽きる極みの夏! #g125 pic.twitter.com/j13G5gO8Xq
— 元井美貴 Miki Motoi (@motoimiki) 2015, 8月 16今年は大会が25周年であり、両国国技館30周年でもあるんですよねー。RT @njpw1972: 「ありがとう!」棚橋が“宿命のライバル”中邑を下し、2度目の『G1』優勝!! なんと試合後、両雄が歴史的握手!! #g125 pic.twitter.com/mxXnEs4dag
— 清野茂樹 (@kiyoana) 2015, 8月 16G1終了。たくさんの応援ありがとう。ありがとう。 #g125
— HIROSHI TANAHASHI (@tanahashi1_100) 2015, 8月 16「旗は折れても、心は折れない!」 #g125 pic.twitter.com/uPeQD7u6HO
— HIROSHI TANAHASHI (@tanahashi1_100) 2015, 8月 16PR -
G1優勝決定戦は棚橋vs中邑の頂上対決!中邑に敗れたオカダは弱点を露呈!
8月15日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」両国国技館 7557人 超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
カイル・オライリー ボビー・フィッシュ(6分36秒 片エビ固め)小松洋平 ×田中翔
※チェイシングドラゴン
◇第2試合◇
▼20分1本
○マット・ジャクソン ニック・ジャクソン(6分38秒 体固め)デビット・フィンレー ×ジェイ・ホワイト
※インディーテイカー
◇第3試合◇
▼30分1本
矢野通 桜庭和志 ○YOSHI-HASHI マット・ターバン マイケル・ベネットwithマリア・ケネリス(7分8秒 エビ固め)AJスタイルズ ドク・ギャローズ バットラック・ファレ タマ・トンガ ×ゴーディ・ホール
※スワントーンボム
◇第4試合◇
▼30分1本
○棚橋弘至 真壁刀義 天山広吉 柴田勝頼 KUSHIDA(9分21秒 片エビ固め)内藤哲也 飯伏幸太 中西学 ×キャプテン・ニュージャパン リコシェ
※ハイフライフロー
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[3勝6敗=6点]○高橋裕二郎(10分33秒 体固め)[1勝8敗=2点]×本間朋晃
※マイアミシャイン
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[5勝4敗=10点]○石井智宏(14分30秒 片エビ固め)[4勝5敗=8点]×マイケル・エルガン
※垂直落下式ブレーンバスター
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[3勝6敗=6点]○永田裕志(13分0秒 バックドロップホールド)[6勝3敗=12点]×後藤洋央紀
【永田の話】
永田「ハァハァ、最後勝てた。やっぱ勝つってことは嬉しいことですね。ハァ、苦しかった。気持ちでは負けたくなかったね、今日は。インターコンチネンタルの王者だからな、破ったのは」
――IWGP王者のオカダ選手とは激闘を繰り広げ、インターコンチネンタルの王者の後藤選手に勝ちましたが?
永田「そうですね。まぁ星取は今回ふるわなかったですけど、IWGPの王者もそうだし、インターコンチの王者もそうだし。まぁ王者2人とやって1勝1敗か。まだ俺はいけるってのを、十分世の中にアピールすることはできた。負けて悔しいけど、それだけが収穫かな。今回の『G1』、17回俺が出場した中で、ほんとに一番満身創痍というか。でもその苦しい闘いを最後まで自分の足で入場して闘って、自分の足で帰ってきてこれたことは、俺にとって大きいことですね」
――最後にインターコンチネンタル王者に勝ったことで、次にもつながってくると思いますが?
永田「まぁつながればいいですけどね。まぁつながるようにあとはファンの人の後押しがあれば、なにか風が吹いてくるんじゃないかなと。俺も頑張ります。その風を起こして、それを受け止めて、前に加速して進むためにも、まだまだ頑張ります。47歳、来年18回目の連続出場を目指して、前進あるのみゼァ!」
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[3勝6敗=6点]○小島聡(10分53秒 片エビ固め)[6勝3敗=12点]×カール・アンダーソン
※ラリアット
【小島の話】「『G1 CLIMAX』はまだ最終日が終わってないんだ。俺にとっての『G1』もまだ終わってねぇんだ。公式戦っていう名前が終わっただけで、俺の『G1』はまだ終わってねぇんだ。明日のメインイベントの終了のゴングを聞くまで、俺の優勝はわからないんだ。それだけのトレーニングをして、明日も両国に来たいと思う。そうやって生きてきた。なにがあるかわからないから。そうやって俺はこのプロレス界を24年間も生き抜いてきたんだ。今日だってそうだよ。ほんのちょっとでも、『俺はもしかしたら優勝できないかもしれない』と思ったら、今日試合勝てないんだ。そういうもんなんだよ」
【アンダーソンの話】「コジマ、今日はオマエにやられてしまった。オマエは確かにIWGPのレジェンドチャンピオンだ。オマエはタッグの実績があることも知っている。コジマ、オマエに恥をかかされた。2015年の『G1 CLIMAX』はオマエのせいで終わってしまった。でも2016年の東京ドーム、俺は『IWGPヘビー級チャンピオン』として君臨する。コジマにかかされた、この恥をオマエにお返ししてやる」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[7勝2敗=14点]○中邑真輔(23分21秒 腕ひしぎ逆十字固め)[7勝2敗=14点]×オカダ・カズチカ
(試合後)
中邑「すげーよ!あとひとつ!! 命を燃やそうか・・・・イヤァオ!!!!」
【中邑の話】「ハァハァ、オカダ・カズチカ、出し惜しみなしだからよ。次はどうなるか、なんて。まぁ神様しか知らねぇよ。今日も出し切った。あとはもう一つ、棚橋、燃えるぜ」
【オカダ、外道の話】
オカダ「あぁクソッ! もう決勝はもう目の前に見えてましたけど、ちょっとしたほんの小さな誤差で、あそこまでやってくる……ありがとうございます、中邑さん。またやりたい。クソ。あぁクソッ!! 悔しい!! まぁ今日は3カウントじゃなくて、自分でタップしちゃいましたからね。今までで一番悔しい負けですね。ただまた、中邑さん、優勝すればまた必然と前に立つと思いますから、優勝してください。棚橋なんかに負けずに、必ず優勝して、またやりましょう。クッソ」
外道「今日は何もねぇな。中邑真輔が凄いってことだけだな」G1両国3連戦の2日目はBブロック最後の公式戦が行われ、Bブロックは1敗のオカダが単独トップ、2敗の中邑、後藤、アンダーソンが追いかける展開のままで残り1戦を迎え、オカダは中邑と直接対決、アンダーソンは小島、後藤は永田と対戦した。
まず後藤vs永田は永田から打撃戦を仕掛けるも、勝ちを優先した後藤は永田の脇腹を攻め、永田も反撃を試みるが脇腹を痛めているせいもあって主導権を奪うまでには至らない、後藤は勝負に出てラリアット、牛殺し、顔面へのヘッドバットから昇天・改を狙うが永田は白目式腕固めで捕獲、後藤のローリングラリアットもブロックしてバックドロップで投げ流れを変える、永田は延髄斬りはブロックされるも、後藤の頭突きをブロックした永田はニールキックからのバックドロップホールドで3カウントを奪い、後藤は3敗目で脱落となる。
アンダーソンvs小島はアンダーソンが開始から強襲をかけ、いきなりガンスタンを狙い、その後も右腕攻めを展開して小島に反撃する隙を与えない。
小島が主導権を奪えない展開が続くとアンダーソンはリバースガンスタン、スティンブレーカー、ダイビングガンスタンと畳み掛けてガンスタンへと勝負に出るが、阻止した小島はアンダーソンの右腕にカマイタチを炸裂させ、コジコジカッターから左のラリアットを炸裂させ、右のラリアットで勝負に出る。しかしかわしたアンダーソンはガンスタンも、小島が阻止して後頭部ラリアットからラリアットで3カウントで奪い、アンダーソンも3敗目で脱落となり、オカダvs中邑は優勝戦進出決定戦となった。
オカダvs中邑は中邑が得意としているグラウンドで先手を奪うも、嫌ったオカダが場外戦へと持ち込み、中邑を鉄柵に叩きつけてから背後へのドロップキック、鉄柵越えDDTと形勢を逆転させ、リングに戻ってから首攻めを展開、更に掟破りのバイブレーションも敢行すると館内からブーイングが飛び交うもオカダは涼しい顔、現在はベビーフェースとして扱われているオカダだが本来はヒール、ブーイングを浴びたほうがオカダにとってやりやすいのかもしれない。
しかし中邑もエプロン際でオカダに蹴りを浴びせて場外戦へと持ち込むと、包装席に固定してのかち上げニーで反撃し、リングに戻ってバイブレーションをやり返してからジャンピングカラテキックもオカダもフラップジャック、飛び込み式エルボースマッシュと返すも、ダイビングエルボーをかわした中邑もコーナーにオカダを固定してのかち上げニーで譲らない。
中邑はオカダのツームストーンパイルドライバー狙いを阻止してからトルネードキック、バッククラッカー、リバースパワースラムからジャンピングボマイェを炸裂させ、ボマイェを狙うがオカダはカニばさみからのラ・マヒストラルで切り返すなど幅の広さを見せつつ、トップロープに中邑を固定したからのドロップキックで中邑を吹き飛ばすと、場外でのツームストーンパイルドライバーで突き刺し中邑に大ダメージを与える。
オカダはレインメーカーを狙うが、中邑はハイキック、逆さ押さえ込みからのレインメーカーも中邑は膝蹴りで阻止するとエルボー合戦から中邑がサイドからのスライディングボマイェ、奥の手のランドスライドを決めるとボマイェを狙うが、オカダはドロップキックで迎撃する。
勝利を確信したオカダは逆さ押さえ込みからのレインメーカーからジャーマンからのレインメーカーを狙うが、中邑は阻止するもオカダは強引にツームストーンパイルドライバーで突き刺し、レインメーカーを狙うと中邑は巻き込み式腕十字で捕獲、オカダは立ち上がって脱出を図るが中邑は三角絞め、そして裏腕十字へと移行しオカダの右腕が伸びきったところでオカダがギブアップ、中邑が勝利を収め優勝決定戦は棚橋vs中邑の頂上対決となった。
最後も中邑はボマイェも決まらないなどピンチの連続だったが、最後の三角絞めからの裏腕十字は初期の中邑を彷彿させるような原点的な技、この頃の新日本はアントニオ猪木の推進する格闘技路線で揺れ動いていた中で対MMA要員として中邑はデビューし関節技をベースにしたフィニッシュが多かった。その中邑が原点という引き出しを開いてオカダを降した。
そして敗れたオカダは潔く敗戦を認めたが、本音の部分ではこれまで新日本を牽引してきた棚橋や中邑を越えられなかったことでの悔しさもあるが、致命的な弱点も露呈、鈴木みのるが「格闘技の部分で3人(棚橋、中邑、オカダ)の中で一番劣っているはオカダ」と指摘していたが、中邑の今回のフィニッシュも格闘技をベースにした技だけに、鈴木の指摘どおりのフィニッシュで敗れたことで格闘技を経験していないという弱点も露呈してしまった。
16日の優勝決定戦は棚橋vs中邑の頂上対決となった、勝敗的に考えると棚橋有利だが、中邑は追い詰められるととてつもないものを発揮し、また何か引き出しを持っていそうな感じもする。今年の夏男は棚橋か?中邑か? -
棚橋がAJとの激戦を制して優勝決定戦に進出!“自分は終わっていない”天山が意地を見せ内藤を降す!
8月14日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」両国国技館 5658人 満員
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼30分1本
カール・アンダーソン 高橋裕二郎 ○タマ・トンガ(7分19秒 体固め)小島聡 本間朋晃 Xマスカラ・ドラダ
※ヴェレノ
◇第2試合◇
▼30分1本
○マイケル・エルガン カイル・オライリー ボビー・フィッシュ(9分46秒 エビ固め)マット・ジャクソン ニック・ジャクソン Xコーディ・ホール
※エルガンボム
◇第3試合◇
▼30分1本
○永田裕志 中西学 KUSHIDA(10分12秒 白目式腕固め)後藤洋央紀 リコシェ Xキャプテン・ニュージャパン
◇第4試合◇
▼30分1本
中邑真輔 石井智宏 ○桜庭和志 YOSHI-HASHI(10分13秒 サクラバロック)オカダ・カズチカ ×外道 マイケル・ベネット マット・ターバンwithマリア・ケネリス
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[3勝6敗=6点]○ドク・ギャローズ(7分52秒 エビ固め)[4勝5敗=8点]X柴田勝頼
※ハングマンズヌース
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[4勝5敗=8点]○矢野通(3分44秒 リングアウト)[5勝4敗=10点]Xバッドラック・ファレ
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[3勝6敗=6点]○天山広吉(14分14秒 アナコンダマックス)[5勝4敗=10点]X内藤哲也
【天山の話】
――『G1』公式戦がすべて終了しましたが?
天山「俺はもうこの『G1』最初から最後まで死に物狂いで、相手が誰であろうとや。そういう気持ちで『G1』入ったけど、1人許せん男が、クソガキがいた。オイ、初っ端のお前の日に俺に文句たれやがって。どこぞの身分が、俺に文句にたれれるんやって。あほんだらが。なめやがってな、なめられたらそれで終わりや、俺。そう思ったよ。そう思った。そんなヤツ許せるわけないよな。絶対許さんって。この『G1』始まる前から、一気にテンション上がったって、モチベーション上がったよ。俺の中で、この『G1』20回目の出場決まってね、もちろん出るからには優勝やって、そう言い聞かせながら入ったと思ったら、いきなりクソガキ野郎のあほんだら、人をなめんなよって。オイ、お前に言われる筋合いまったくないんじゃって。オイ、人をなめんのもいい加減にせえって。よりによってクソみたいな中途半端な。オイ、なにがロスなんとかや。知るか、そんなもん、バカタレが。一人でやれや。オイ、俺をなめたらどうなるか。俺ね、この『G1』もう心が何度も折れそうになった。でもね、最後の最後にこのクソガキを始末する、そうしな気が済まんねんって。俺の気持ち、俺の心の中では、『なにクソ、コノヤロー。G1 CLIMAXの天山広吉をなめたらどんな目にあうか』、その一心やって。内藤め、クソガキやろう、100年、200年、1000万年早いわ、あほんだらボケ。オイ、どの口がきいとんねんってバカヤロー。なんぼでもやってやるよ。この頭さえあれば、触っただけでもピリピリくるよ。ガツンと1発かまして、2発3発、倒す自信あるからね。腕も足も腰も悪いけど、この頭さえあったらひっくり返してやるよみんな、あほんだらって。クソが。『G1』今日で終わったね。終わった。でもね、この歳で、なんていうのかな。もう最後かもしれん。でもね、やっぱり出た以上は最後まで出たかったですよ。こんな形でアイツの一言で発奮したけど、そんなもんがなくたっていっとかなアカンって。何度もいってやりましたけどね。あのクソガキ、いつまであんなマネしてんねんって。こんなフラフラの親父を倒せへんのかって。天山広吉、終わったんちゃうのかって。もう1回言ってみろって。オイ、これで終わりかって。終わらしてやるよ、もっと。お前はそれで最後や。文句あるんやったらかかって来いやって。ふざけやがって」
【内藤の話】「やれやれだぜ。天山、良かったじゃん。最後に、名誉挽回できた? 客も喜んで、ハッピーじゃん。良かったじゃん。お疲れさん、天山。さっ 俺は帰ろうかな」
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[4勝5敗=8点]○飯伏幸太(9分07秒 片エビ固め)[4勝5敗=8点]X真壁刀義
※フェニックススプラッシュ
【飯伏の話】
――大好きな先輩とおっしゃっていた、真壁選手に勝つことができましたが、お気持ちいかがでしょうか?
飯伏「単純に嬉しい。本当に最高に嬉しい。いやぁ……勝っても負けても、短期決戦というか、お互いに。僕はもう、最後の公式戦。真壁さんも最後ですか? 最後だったんですか?」
――最後でした。
飯伏「絶対に全力で来ると思ったんで。いや、嬉しいですね」
――決勝進出とはなりませんでしたが、今回のリーグ戦で“元・IWGP王者”を3人(天山、AJ、真壁)倒すことができました。
飯伏「そうですね。相当夏は自分の経験になったというか。まぁでも明日も明後日もあるので。そこも全力で。全力で頑張りますよ」
――この過酷なシリーズを、見た所ケガも無く終われたということも、かなり大きな経験ではないでしょうか?
飯伏「そうですね、ケガに関しては、まぁ誰も無い訳じゃないと思うので。みんな、隠しながらやってると思うので。まぁでもみんな、平等なのかなと思います、僕は。いやぁ……ちょっと真壁さんに勝ったんで、ベルト、欲しいっすね。ちょっと欲しいっすね」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[7勝2敗=14点]○棚橋弘至(27分56秒 片エビ固め)[6勝3敗=12点]XAJスタイルズ
※ハイフライフロー
☆棚橋が優勝決定戦に進出
(試合後)
棚橋「優勝決定戦、キターーーー!!!!(※大拍手&『棚橋』コール) 今日も大応援ありがとうございました!(※大拍手) 残りひとつ、ちょっくら優勝してきます(※大拍手)」
(これで「ギター」コールが起こり、棚橋は小松からエアでギターを受け取り、入念にチューニング。)
棚橋「両国ーー!! 両国ーー!! 両国ーー!! 盛り上がって行こうぜーー!!(と絶叫したのち、1回目の演奏を敢行する。さらに棚橋は、アンコールに応えて2回目の演奏を行ない、最後にギターをクラッシュする。そして、「もう1回」コールを受けると、マス席の女性ファンからエアでギターを受け取り、3回目の演奏を披露した。これで「棚橋・最高」コールを存分に浴びた)ありがとう。じゃあ、ここにいるみんなで、全国の皆さんで、最後まで『G1』駆け抜けましょう!両国の皆さーーん!! 愛してまーーす!!」
【棚橋の話】
――優勝決定戦かというほどのもの凄い試合でしたが?
棚橋「AJはほんと凄いね。でもそのAJを倒したことで、また俺一歩上にいけたし。なんだろう……なんかプロレスファン全員で『G1』走ってますっていう気がしますね」
――ROHの関係者が、試合後驚きの声をあげるほどの試合となりましたが?
棚橋「犠牲はあるよね。でもその日全力で闘わなかったら、絶対悔いが残るから。『もっと力だしとけばよかった』とか、そういうのって生活の中でもいろいろあるしね。俺はいつの間にか飛び続けるしか能がない男になったから。それでここまで来たんだったら、飛び続けるしかないから」
――今日は試合前に何度もこの通路を往復してましたが?
棚橋「なんかテレビ見てたら、物事を集中する時はちょっと体を動かした方が良いって聞いて、早速実践しました。暮らしの中に修行ありです」
――これで『G1』制覇まであと1勝ですが?
棚橋「過去ね、準優勝には何回もきてますんで、そん時の悔しい気持ちも忘れてないから。2年前も去年も、俺が夢見た両国が今目の前にあるから。そん中でもう一度優勝します」
――反対ブロックからはオカダ選手か、中邑選手が上がってきますが?
棚橋「とりあえず今はAJに勝った気持ちを整理したいっすね」
――最後、リング上でAJと言葉を交わすようなシーンが見られましたが、どのような言葉を交わしたんですか?
棚橋「いや、もう『I got 3count.3つ獲ったぜ』って言っただけです。ハァ、ヤバい。みんな欲しがるね。あの状態で(エアギター)3つもね。いや、俺も欲しがりだからよくわるよ、気持ちは」G1もラストスパートの両国3連戦、最後の公式戦を迎えるAブロックは棚橋とAJにトップが絞られ、両雄の直接対決で決められることになったが、棚橋vsAJは2月の大阪大会以来で、棚橋に連敗中だったAJはセコンドのBULLET CLUBをフルに利用して勝利を収めているが、今回はセコンドに誰も従えず登場した。
序盤は互いに慎重な立ち上がりになるも棚橋が脚攻めを仕掛けるとAJも脚攻めで返し、中盤からは棚橋がコーナー最上段からのプランチャを場外のAJに発射すれば、AJもフェノミナンDDTで応戦するなど、どちらかが勝つかわからない先に読めない展開が続いていく。
棚橋の串刺し式クロスボディーにレッドシューズ海野レフェリーが巻き込まれた際には、BULLET CLUBが介入するかと思われたが、互いに急所攻撃を応酬するだけで誰も介入しない、AJのバックブローコンポに棚橋が張り手もAJはカーフキラーで捕獲、逃れた棚橋もツイスト&シャウトを決めるが、AJの攻勢は続きスタイルズタップからスワンダイブ式フォアアームで返し、棚橋はスリングブレイドから掟破りのスタイルズクラシュは一度はAJがアンクルホールドで切り返すも、棚橋は再度トライして改めてスタイルズクラッシュを決めるが、ハイフライフローを剣山で迎撃したAJはマッドスプラッシュで応戦する。
これでAJの流れになるかと思われたが、ブラディーサンデーからのスタイルズクラッシュ狙いは棚橋がグラウンド式ドラゴンスクリューで切り返すと、ペレキックもキャッチしてグラウンド式ドラゴンスクリューを決め、最後はハイフライフローを投下して3カウント、優勝決定戦進出を決めた。
今までの棚橋vsAJは互いにセコンドの介入やリング外(ヨシタツ)の乱入もあって荒れた展開もあったが、今回は介入や乱入もなく、今まで行われた棚橋vsAJの中では最高の試合だった。
注目の試合では既にリーグ戦から脱落してる同士である内藤vs天山、G1開幕直前の記者会見で内藤が天山に対し「天山、もう終わっている」と発言したのに対し、天山が詰め寄るなど遺恨勃発。
試合も内藤はジャケットを使って闘牛士のマネをするだけでなく、倒れている天山に何度も蹴りつけ、何度も唾を吐き捨てるなど天山の怒りを煽りつつ“あんたは終わったんだ”という態度を取る。
天山はアナコンダバイスからアナコンダバスターを狙うが、内藤は脱出してブルマブランカで追い詰める、頭突きで脱出した天山は唾を吐いて強気の態度を崩さない内藤のボディーに頭突きを放ち、ラリアットからアナコンダマックスで捕獲、変型アナコンダバスターは内藤が抵抗して崩れてしまうが、天山は何度も頭突きを浴びせてからアナコンダマックスで捕獲し内藤はギブアップ、天山は意地を見せつけて勝利を収め、試合後も怒りの収まらなかったのか何度も内藤を蹴りつけるも、内藤も唾を吐いて強気の態度を崩さなかった。確かに天山も今年のG1では負け越しし優勝戦線から早々に脱落、体調も左膝を悪くしているせいもあってTTDや天山プレスも使えないなど内藤の発言も否定できない状況だったが、棚橋戦や今回の内藤戦ではかつての夏男としての意地は見せ付けた試合もあった。
内藤もG1では棚橋、AJ、飯伏を降したことで優勝戦進出かと思われたが、真壁やギャローズ、そして今回の天山と思わぬ星を落としすぎてしまい、今後の方向性に関しても振り出しに戻ってしまった感じもしてしまった。
セミの真壁vs飯伏は真壁が左太腿を痛めたせいもあって真壁が速攻で仕掛け始めるも、飯伏は容赦なく左足を攻め真壁の動きを止め、最後はハイキックからのフェニックススプラッシュで完勝、飯伏は試合後にはNEVER王座への挑戦を表明、飯伏も新日本ではヘビー級に転向してからそろそろベルトが欲しいところであり、真壁も石井との抗争もひと段落したのもあり実現は濃厚か、しかし真壁もここ数年のG1終盤戦では負傷に泣かされて脱落してしまうことが多くなってきている。
そして明日はBブロック公式戦最終日、果たして棚橋の前に立つのはオカダか、中邑か、後藤か、アンダーソンなのか・・・?
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G1涙の初勝利・・・後楽園を感動させた本間劇場!オカダが永田を粉砕し単独トップのままラストスパートへ
8月11日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」 後楽園ホール 1736人 超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
○田口隆祐 小松洋平 田中翔(5分51秒 片エビ固め)獣神サンダー・ライガー デビット・フィンレー ×ジェイ・ホワイト
※どどん
◇第2試合◇
▼30分1本
○矢野通 YOSHI-HASHI(5分43秒 裏霞)バットラック・ファレ ×タマ・トンガ
◇第3試合◇
▼30分1本
天山広吉 真壁刀義 ○KUSHIDA(9分40秒 エビ固め)内藤哲也 飯伏幸太 ×マスカラ・ドラダ
◇第4試合◇
▼30分1本
AJスタイルズ ○ドク・ギャローズ ゴーディ・ホール(8分31秒 片エビ固め)棚橋弘至 柴田勝頼 ×キャプテン・ニュージャパン
※ハングマンズヌース
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[6勝2敗=12点]○カール・アンダーソン(10分4秒 片エビ固め)[2勝6敗=4点]×高橋裕二郎
※ガンスタン
【BULLET CLUB、MAOの話】
高橋「マシンガン!」
アンダーソン「マイブラザー! ごめんよ。“BULLET CLUB シスター”のMAOちゃんに手をだして。オレのシスターか? セクシーシスターだ。ちょっとクレイジーになっちまってな」
高橋「(英語で)オマエにはワイフが居るだろ」
アンダーソン「確かに妻も居る。そして、マリアも共に愛してる」
ギャローズ「ヘイ! ノーマリア!!」
アンダーソン「Oh……妻、そしてマリア……」
高橋「ノーMAO!!」
ギャローズ「コイツはビッグナッツを持ってるからな!!」
アンダーソン「そうだ。オレはビッグナッツなんだよ。とてもデカイぞ!! そんなことより、あと1つ勝たなければならない。コジマ!! このマシンガンの“ガンスタン”で沈めてやる。2015年チャンピオンにオレはなるぞ!! ユージロー、スミマセン。アリガトウ。MAOチャン、サンキュー」
MAO「サンキュー!」
高橋「マイフレンド」
アンダーソン「マイブラザー!!」
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[6勝2敗=12点]○後藤洋央紀(11分41秒 後藤式)[4勝4敗=8点]×マイケル・エルガン
【後藤の話】「ハァハァ、とんでもない男が世界にはいるもんだね。凄いよ。改めて世界での闘いを見せてもらった。この『G1』も俺は諦めないから。諦めさえしなければ、運も味方についてくるはずだから」
【エルガンの話】「この『G1 CLIMAX』において少し目標を変えなければならないな。もう優勝はムリになってしまったようだ。この試合、ゴトウ……ゴトウ。途中まで勝ってたんだ。でも最後に1,2,3……最後の最後のハプニングだ。ゴトウはきっとオレのことをきっと恐れているだろうな。次、次に……闘う時はオマエをぶっ潰す!!」
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[6勝2敗=12点]○中邑真輔(11分24秒 片エビ固め)[2勝6敗=4点]×小島聡
※ボマイェ
【中邑の話】「ハァ!! これも紙一重。小島聡、想像以上。200点やるよ。200点。勝ち点“2”は頂くけどな!!」
【小島の話】「ハァハァ、真輔、俺に勝つほど強くなったじぇねぇか。『お前になんかに負けてたまるか』ってずっとこの10年闘ってきた。やっぱりオメェはクソ強い。本当の本当のストロングだよ。だけどまだ『G1 CLIMAX』は、あともう1試合公式戦が残ってんだ。俺は開幕戦も言ったけど、1回も諦めてないぞ。まだ最終戦終わってないんだぞ。諦めてたまるか。真輔に負けたこと、だからなんだっつうんだ。オイ、俺はどんなことがあってもこの最後まだ諦めないぞ、『G1 CLIMAX』を」
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[7勝1敗=14点]○オカダ・カズチカ(18分14秒 片エビ固め)[2勝6敗=4点]×永田裕志
※レインメーカー
【オカダ、外道の話】
オカダ「あぁクソ痛い! 右腕をね、こんなに使うとは。永田さんが凄いんじゃない。俺が情けねぇ。ただ、もう残り公式戦1試合。まだ(決勝進出は)決まってないですかね……」
外道「んー……中邑、後藤が勝ったからなぁ」
オカダ「まぁまぁ」
外道「まぁまぁ、事実上決まったようなもんだ」
オカダ「それから、中邑さん。まぁいいんじゃないんですか? 僕の右腕、中邑さんの左腕。これでもう、お互い何ももう……」
外道「まぁ確かにな。リーグ戦最大の難関ではあるけどな」
オカダ「そこをしっかり頂いて。そのまま。(優勝まで)あと2勝ですからね」
外道「あと2つだ。あと2つ……」
オカダ「痛い……」
外道「Oh shit……」
【永田の話】
――とても惜しい試合でしたが?
永田「いやぁ、確かに強かったわ、オカダ。強いよ。ただ一個だけ言わせてくれ。『レベルが違う』っていうから、どんだけ手も足も出ないぐらいとてつもないぐらい強いのかと思ったら、まだそこまではいってないな。世界最強と言われた様々な人間と闘ってきて、手も足も届かないっていうなら、もう言う必要はないけど。アイツにはまだどっかで勝てる要素はある。今回はほんと強かった。でも明日への道は塞がったわけじゃないってのが、試合通じてよくわかったよ。アレ伸びしろはあるだろ。まだまだ強くなる。一言いえるのは、俺ともっと闘えばさらに強くなるよ、アイツは。これはハッキリ言う、棚橋中邑がああやって強くなったように、オカダは俺と闘えば、まだ違った強さを身に着けることができる。そのためには、俺がまだまだ叩き潰さなきゃダメだ。でもどうかな? 凱旋して3年で初めてシングルマッチだからね、アイツは。組んでくれるかな? もし組まなかったら惜しいってことだね。俺と闘えばまだまだ強くなる。そして俺も強くなる。向こうはたぶん嫌がるんじゃない。だから今日はカウントに入れないはずだよ、きっと。だって嫌な相手だもん、一番。効いたよ、でもやりがいがあるよ、俺はね。向こうはどうか知らないけど。後楽園のファンに一言お礼を言っておいてください。『どうもありがとう』って。こんな老いぼれに声援送ってくれて」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[1勝7敗=2点]本間朋晃(16分13秒 片エビ固め)[4勝4敗=8点]石井智宏
※こけし
(試合後)
本間「(※ガラガラ声で)勝ちましたーー!!(※場内爆笑&大拍手) 俺の・・・俺の力だけじゃなくて・・・みんなの力で勝つことができましたー!!(※大拍手&『本間』コール) 俺は、今日の勝ち星、1勝、1勝だけで終わるつもりはサラサラねぇ!(※大歓声) 次の両国、裕二郎をブッ潰して、今年! 胸を張って!! 2勝7敗で終わりたいと思います(※大拍手)。2勝7敗、大したことねぇかもしんねぇけど、俺にとっては最高の2勝7敗です(※大拍手)。これからもっともっと、勝ちに勝ちまくって、来年の『G1 CLIMAX』、必ず出場したいと思います!(※大『本間』コール) なんて、新日本プロレスのリングっていうのは、素晴らしいのかなって(※大拍手)。やっぱり俺は、やっぱり俺は、やっぱり俺は! プロレスが大好きです!(※大拍手) ありがとう。もちろん、もちろん、みんなのことも大好きです(※大拍手)、こけし・イズ・ハッピー!!、幸せになろうぜ!!」
【本間の話】
――『G1 CLIMAX』初勝利おめでとうございます。
本間「もう最高に嬉しいです。ただ、リング上でも言った通り、俺はこの試合で満足して立ち止まるつもりは、さらさらありません。なんでかって言ったら、『G1 CLIMAX』っていうのは、強い者が出る大会で、弱い者が出る大会ではない。だから俺は今日から着実に一歩ずつ積み上げていって、来年の『G1 CLIMAX』出場してみせます。いや、出場する。ただでも今の俺では、今日の俺の力じゃ勝てなかったかな。今日の力はお客さんの力だって感じましたけども、こういうのを無くしてからこそ本物だと思うんで、まだまだ俺は力不足だなと思いました。でもやっぱり闘って思ったのは、やっぱり新日本プロレスのリングが最高で、俺はプロレスが大好きなんだなっていうことをやりながら、しみじみと思っちゃいました。今日までの道のり、一回挫折あり、もう二度と復帰は無理と言われた新日本プロレス、そこにみんなの力で上げてもらってここまできました。俺の力一人だけで上がったとは、まったく思っておりません。それはお客さんを含め、選手フロント、みんな暖かく迎えてくれた結果だと思ってます。今の俺があるのは、今の俺があるのは皆さんのおかげです。俺だけの力なんか、これっぽっち(親指と人差し指をわずかに開く)みたいなもんですよ、全然なんで。このこれっぽっちの力を次はどんどんどんどんレベルアップしてきたいと思います。とりあえず今日はお客さんの力で後押しを受けて、勝つことができました。ありがとうございました」
――今日はオカダ選手と永田選手の初対決を差し置いてのメインイベントでしたが?
本間「いやぁ、ぶっちゃけすっごいやりづらかったっすよ。『なんで俺と石井選手がメインなの?』って。ただでも俺が石井を潰したいっていう気持ちは、どの選手よりも強いと思うんで、負ける気はしなかったんですけども、正直『なんでだよ』と思いましたね。でも負ける気はしなかったです。勝負にも負ける気はしなかったです。ただオカダ永田戦、素晴らしかったんで、それを上回るっていう気持ちだけで闘いました」
――今日は、「こけしイズハッピー」の言葉通り、後楽園のお客さんを幸せにさせたんじゃないかなと思いますが?
本間「今日はほんと生涯忘れることのない最高の一日です。今日は飲めない酒でも飲んで、明日オフなんで、ゆっくりしみじみと今日の思い出に浸りたいと思います。今日はもう最高です。今日こそが、こけしイズハッピー。会場のみんな、ありがとうございました」
G1後楽園3連戦も最終日、Bブロックの公式戦が行われ、Bブロックはオカダが単独トップで後藤、中邑、アンダーソンが追いかける展開も、メインで行われたのは既に脱落している同士である石井vs本間、二人は2月の仙台大会でNEVRE王座をかけて対戦し、本間が大健闘したが石井に敗れている。特に本間は昨年のG1から公式戦での白星はなく連敗続き、本来なら優勝争いの観点だけでなく初顔合わせというのもあってメインはオカダvs永田が一番相応しいが、後楽園でのメインに石井vs本間が抜擢されたのは二人の後楽園人気だけでなく”この二人ならメインを任せられる”という期待の大きさもあったのかもしれない。
試合は本間の小こけしの自爆から石井がチョップを浴びせ、倒れる本間を蹴りつけるなど”かわいがりを展開し、本間も反撃するが、石井も譲らない。
二人は長時間に渡って逆水平のラリーを展開、二人の意地の張り合いは小橋建太vs佐々木健介を見ているようだ、
本間の小こけしはまた自爆も、すぐ起き上がってDDTで突き刺すと、首の悪い石井に本間は猛ラッシュをかけ、石井の後頭部にこけしロケット、こけし落としと繰り出すが、こけしは自爆しこけしロケットもかわされると、石井は投げ放しジャーマンを決め、ラリアットからスライディングラリアット、そして垂直落下式ブレーンバスターを狙う。
しかし踏ん張った本間は掟破りの垂直落下式ブレーンバスターで突き刺すと、石井の顔面に頭突き、こけしロケット、スライディングこけしロケットも披露して石井を追い詰め、最後はこけしを投下して3カウント、本間が念願だったG1初勝利を果たした。
試合後は本間コールが巻き起こり、本間も涙を流しながら大会を締めくくったが、優勝争いから脱落している二人が超満員の後楽園のメインの重責を果たし、そして勝った本間は改めて新日本プロレスのレスラーとして認められた試合だったのかもしれない。
そして本番の優勝争い、オカダvs永田は永田のローキックをかわしたオカダがラリアット気味のレインメーカーを狙うも、永田はリンボーダンス特訓で得たエビ反りでかわして牽制し、ミドルキックからナガタロックⅡを繰り出すが、オカダは場外戦でDDTを敢行してから、永田の痛めている脇腹を攻めて主導権を握る。
しかし永田はキチンシンクで反撃するとマジックスクリューからミドルキックの連打を浴びせ、オカダも反撃してダイビングエルボードロップからレインメーカーを狙うも、永田はエクスプロイダーで切り返し、再度のレインメーカーも永田は白眼式腕固めで捕獲、オカダも逃れようとするが、永田は逃さず執拗に絞り上げる。
永田は大☆中西ジャーマン、バックドロップと畳み掛けてバックドロップホールドを狙うも、阻止したオカダが脇腹を蹴ってからリバースネックブリーカーを決め、永田のタイナーもかわしてドロップキックもツームストーンパイルドライバー狙いは永田がフロントスープレックスで切り返す。
オカダのフロントハイキックに対し、永田は延髄斬りを放つが、オカダはドロップキックを放つとツームストーンパイルドライバーからのレインメーカーを決め3カウント、永田は意地を見せるも、オカダは1敗を堅守する。
2敗の中邑は小島と対戦、中邑が膝蹴りから踵落としと先手を奪うが、小島も”いっちゃうぞ''ダイビングエルボードロップからコジコジカッターで反撃、しかし膝蹴りで攻勢をかけた中邑はリバースパワースラムからジャンピングボマイェ、スライディングボマイェと勝負に出て、ボマイェを狙うと、小島は左のラリアットで迎撃し右のラリアットを狙うも、中邑は倒れ間を外されてしまう。
それでも小島は垂直落下式ブレーンバスターからラリアットを狙うと、中邑は巻き込み式腕十字で捕獲するが、小島は強引に起き上がり中邑の顔面を踏んで脱出し、ラリアットを炸裂させるも、ダメージでカバーが遅れてしまい勝負どころを逃してしまう。
小島はすぐにラリアットを狙いに構えると、この隙を逃さなかった中邑がボマイェを炸裂させ3カウント、中邑も2敗を堅守する。
後藤vsエルガンはエルガンの驚異的なバワーに後藤が苦しみ、反撃を狙った追走式ラリアットも逆に喰らってしまうが、後藤はローリングラリアットで反撃し村正などで猛ラッシュをかける。
しかしエルガンは連続ジャーマンを決めるとラリアットを連発、後藤もカマイタチで迎撃してからラリアットを狙うが、エルガンはダブルハンマーで迎撃しローリングラリアットを狙うも、後藤ら顔面への頭突きで迎撃する。
後藤は追走式ラリアットを狙うが、エルガンがラリアットで迎撃し雪崩式ファルコンアローからターンバックルへのパワーボム、エルガンボムを狙うが後藤は浴びせ倒して丸め込み、エルガンのラリアットも後藤がかわして変化球技・後藤式で丸め込み3カウント、後藤も2敗を堅守する。
アンダーソンvs裕二郎のBULLET CLUB対決は昨日のAJvsファレ戦同様セコンドのBULLET CLUBが試合をかき回し、攻めるアンダーソンをAJが止め、アンダーソンが怒るなど不穏な空気が流れる。
それでもアンダーソンはリバースガンスタン、スティンブレーカーと攻勢をかけ、裕二郎のマイアミシャインを防いでガンスタンを狙うが、裕二郎は急所打ちから丸め込んで抵抗し、マイアミシャインを再度狙ったところでアンダーソンのガンスタンが決まり3カウントで2敗を堅守、試合後もBULLET CLUB揃い結束をアピールした。
Bブロックはオカダが1敗でトップ、2敗で後藤、中邑、アンダーソンが追いかける展開のままで15日の両国を迎えることになり、カードはオカダvs中邑、後藤vs永田、アンダーソンvs小島が組まれた。オカダがこのまま逃げ切るか、それとも2敗グループの誰かが逆転となるか? G1 CLIMAXもいよいよ最終コーナーを迎える・・・ -
脱落しても夏男は健在!天山が柴田を降す!BULLET CLUB対決は一触即発で館内は騒然!
8月10日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」 後楽園ホール 1742人超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼30分1本
○高橋裕二郎 ゴーディ・ホール(8分43秒 エビ固め)マスカラ・ドラダ ×ジェイ・ホワイト
※マイアミシャイン
◇第2試合◇
▼30分1本
○カール・アンダーソン タマ・トンガ(6分7秒 体固め)KUSHIDA ×キャプテン・ニュージャパン
※ガンスタン
◇第3試合◇
▼30分1本
○マイケル・エルガン デビット・フィンレー(8分23秒 エビ固め)後藤洋央紀 ×小松洋平
※エルガンボム
◇第4試合◇
▼30分1本
○中邑真輔 オカダ・カズチカ 石井智宏 YOSHI-HASHI(12分12秒 体固め)小島聡 永田裕志 本間朋晃 ×田口隆祐
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[2勝6敗=4点]○ドク・ギャローズ(8分22秒 片エビ固め)[5勝3敗=10点]×内藤哲也
※雪崩式ハングマンズヌース
【ギャローズ、トンガの話】
トンガ「レディース&ジェントルメン!! 我らがプロレス界最大の男、ドク・ギャローズの登場だ!!」
ギャローズ「ナイトー、オマエは愚かでどうしようもねぇヤツだな! 俺のフィニッシャーさえ決まれば、オマエが俺の首を絞めようが、オマエは尻の下に敷かれて3カウントを獲られるんだ!! いいか、俺はBULLET CLUBのハイランダーだ。なんだかわかるか? 俺たちの大事な聖域を犯そうとする外敵どもは、徹底的に排除するのが俺だ。BULLET CLUBこそリアルだ」
【内藤の話】
内藤「(記者に向かって)ハイ? ハイ?」
――かなり厳しい3敗目になりましたが?
内藤「厳しくなった? だからなんだよ。だからなんて言ってほしんだよ。なんて言ってほしんだよ。フフフ、トランキーロだぜ。オイ、まだ終わってねぇだろ。トランキーロだぜ、カブロネス」
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[2勝6敗=4点]○天山広吉(9分49秒 アナコンダマックス)[4勝4敗=8点]×柴田勝頼
【天山の話】「オッケー! いやぁ、キツイなぁ。柴田、キツイぞ。俺の体ボンクラや。もうあれ以上きたら、あの最後のアナコンダ、あれが極まらんかったら、もうどうしようもなかった。それぐらい焦ったね。最後の最後、あれは絶対に離さない、離してたまるかって。意地でも俺この『G1』また1勝しかしてない。6敗? 知ったこっちゃねぇよ、オラ。今日勝てばいいんや。今日勝てばなんかあるやろって。あんだけお客さんが後押ししてくれたし、俺としてはほんまこの1勝大きいっすよ。『G1』リーグ、もう終わりかもしれんけど、まだまだ最後の最後、今日終わりちゃうし、まだまだ残ってる。そこに辿り着くために、俺はこの『G1』やってきたと言っても過言ではないよ、ほんまに。最後の最後、あのクソガキ野郎。オイ、テメェの吐いた俺に対しての覚えてんねんやろうなって。オイ、冗談ちゃうぞ。オイ、人が言っていいこと悪いこと、ふざけやがって。ほんまにぶちのめさな、気が済まん。クソガキ野郎め、あの野郎、グッチャグチャにしてやるからな、お前。オイ、『G1』最後の公式戦、俺知らんぞ、どうなっても。ぶちのめすしか、それしか考えてへんから。やるかやられるか、やってやろうやんけ。オイ、終わらしてやるよ、お前のこと! ふざけやがって」
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[3勝5敗=6点]○矢野通(0分50秒 裏霞)[3勝5敗=6点]×飯伏幸太
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[6勝2敗=10点]○AJスタイルズ(9分53秒 エビ固め)[5勝3敗=10点]×バッドラック・ファレ
【AJ、ファレの話】
AJ「ファレ……悪い。俺が間違っていた。お前をムリにコントロールしようとした」
ファレ「あぁ、大丈夫だ。良いリングだった」
AJ「オレたちはファミリーだ。みんなにもわかってほしい。変なプライドは二の次だったんだ。感情が一番大切だったんだ。これがBULLET CLUBなんだ」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[6勝2敗=12点]○棚橋弘至(16分15秒 片エビ固め)[4勝4敗=8点]×真壁刀義
※ハイフライフロー
【棚橋の話】
棚橋「バッチリ12点目。残すは公式戦あと1つ。ようやく……あっ、ダメだな、こんなこと言っちゃ。一戦一戦だな。今、危なかった。最初から最後までクライマックスだから。山とか谷とか関係ないよね。ずっと山だから。それにこの間の8月8日もそうだけど、試合に過去の記憶を引っ張り込んで、それをやる気に変えるってのは凄く一つ大事なことで。1999年10月10日、俺はこの後楽園のリングで、真壁選手とデビュー戦をやってプロレスラーになって。それ以来何度も闘ってきたけど、当時は第1試合。16年経ってメインイベント。そしてデビュー戦は負けたけど、今日は勝てた。リーグ戦の1つだけど、俺にとってはとても大事な試合でした。以上です」
――次の両国が7回目のメインイベントの可能性もありますが?
棚橋「そうっすかね」
――ファンも期待してると思いますが?
棚橋「期待には期待で応えます。期待以上で応えます」
【真壁の話】「いや痛ってぇ……チクショー!! 最後だなぁ。詰めが甘い。ここだって時に行かないとなぁ。いやぁ、最後狙っても良かった。いやぁクソ。まぁでもしょうがねぇ!! しょうがねぇな、しょうがねぇ!! チクショー!! まぁリーグ戦、あとひとつですか。勝ってどうなるモノか分からないけど、最後まで勝負は諦めねぇ。それでいいだろ。負傷欠場だってあり得るだろ。そういうのを考えたらな。いやぁでもダメだな。最後の最後、やっぱ計算ずくだなぁ。足殺しからなぁ。チクショー!! しゃーねぇ!! いやぁ参った。クソ。いやでもよ、真壁劇場これで終わんねぇよ。分かってんだろ? お前ら。これで終わったらつまんねぇよ。レスラーとしてもつまんねぇ。いやダメだな……(と控え室へ戻ろうとする) で、これで終わると思ってんだろ? 毎度毎度思ってるんだろ? 終わんねぇんだよ。棚橋のな、リング上のコメントが終わるまで終わんねぇからな? お前ら(記者陣)は見に行きてぇんだろ? 行かせねぇんだよ。でも、ダメだな!! 最後の最後だなチキショー。だけども、昔懐かしかったな。久しぶりだろ。棚橋とこんなことやるの。だから、こんな状況で、よろしくじゃねぇけどよ。若手同士の頃を思い出したよ。一瞬な。でもそんな事に浸ったってしょうがない。先だ先。その先だよな。まぁしょうがない。負けは負けだ。それでも取り替えすわ。なんとかなるかもしれない。おう、それでいいだろ。(と、2度控え室へ帰ろうとする)いや、終わんねぇよ? 終わんねぇって。終わんねぇって。これで終わると思ったら大間違いだぞ。これでフェードアウトすると思ったら大間違いだよ。上ではイエーイ! イエーイ!! ってやってるけどよ、バカヤロー。俺でもな、正直よ、バックステージのコメントよ、(NJPW WORLDに)流してねぇと思ったんだよ。で、お前流しやがったなコノヤロー!! ハァ。片やバックステージでおちゃらけた事を言って、片やリング上でギター弾いてやがる。エアーだけどな。バカヤロー。ふざけんじゃねぇ……終わんねぇつってんだよバカヤロー。油断すんじゃねぇよコノヤロー。そこが、並のレスラーと俺の違う所なんだよ。分かるか? そこ、勘違いすんなよ? わかったな? (と、再度戻ろうとする真壁) で戻ると思っただろ!? まだなんだよバカヤロー!! ま、とりあえずよ、しょうがねぇ! おう。自分に言い聞かせてんだ。自分に言ってよ。次だな。次完璧にやってどうなるかだな。もっかい戻ると思っただろ? 戻らねぇよバカヤロー! じゃぁな!!」G1もいよいよ終盤戦、Aブロックは2敗の棚橋、AJ、内藤、ファレに絞られ、今回の後楽園大会では棚橋が3敗の真壁、AJは同門のファレと直接対決、内藤は6敗と既に脱落しているギャローズと、3敗で僅かながら可能性を残している柴田は天山と対戦となった。
まず内藤vsギャローズは、なかなかコスチュームを脱がない内藤に対しギャローズがアピールし、内藤が脱ぎ始めるとギャローズが強襲をかけ試合開始も内藤はギャローズの足を何度も踏みつけ、怒ったギャローズは場外戦に持ち込むが内藤は鉄柵に叩きつける。
リングに戻るとギャローズはアッパーを繰り出していくが、内藤はロープワークで翻弄、ギャローズを場外へ追いやり、追撃かと見せかけてロープワークから寝そべり余裕の態度を見せる。
内藤はヘッドシザースでギャローズのスタミナを奪いにかかるが、ギャローズはアッパーで応戦、しかし落ち着いた態度を崩さない内藤はミサイルキック、プルマブランカと繰り出していく。
しかしギャローズは地獄突きから串刺しボディーアタック、一人マジックキラー、ジャックハマーと猛ラッシュをかけ、ハングマンスヌーズを狙うが、内藤は丸め込み技で応戦してからDDT、ギャローズはセカンドロープに昇ると内藤が追いかけ雪崩式フランケンシュタイナーを狙うと、踏ん張ったギャローズは雪崩式ハングマンスヌーズを決め3カウント、内藤は思わぬ敗戦でトップグループから1歩交代する。
柴田vs天山は、天山がモンゴリアンチョップ、場外戦で先手を奪うが、柴田は足4の字固めを決め、天山は一気に失速、柴田は顔面への低空ドロップキックから顔面ウォッシュを決める。
柴田はハーフラッチを狙うとリバースした天山は掟破りの顔面への低空ドロップキックからダイビングヘッドバットを狙いコーナーも、ジャンピングフロントハイキックで阻止した柴田がデットリードライブ叩きつける。
だが怯まない天山はボディーへのヘッドバットを炸裂させてからニールキック、アナコンダバイスて追い詰めアナコンダバスターを狙う。
しかし踏ん張った柴田は武者返しで倒すとスリーパーから延髄斬り、後頭部ラリアットからジャンピングハイキックを炸裂させ、ミドルキックを狙うが、キャッチした天山は頭突きを浴びせると、モンゴリアンチョップをかわした柴田がスリーパーで捕獲も前へ倒して脱出した天山はアナコンダマックス、アナコンダバスターから再度アナコンダマックスで捕獲し柴田はギブアップ、館内は天山コールが巻き起こり、脱落しても夏男健在をアピール、柴田は4敗目で脱落となる。
AJvsファレは試合開始からファレが寝転がりAJがカバーし勝ちを譲るかと思われたがファレはキックアウト、ファレの態度にAJが怒り互いに小突き合うとBULLET CLUBの面々やファンまでもがエプロンに上がり、一時は騒然となる。
二人は落ち着いてウルフサインで仲直りと思いきやAJはサミングを入れると、激怒したファレがAJを場外へ放り投げるが、アンダーソンがファレを止め、その隙を突いたAJはファレを場外へ引きずり込み、場外戦を仕掛けるも、ファレは鉄柵に叩きつけ、イスで殴打しようとするも、今度はアンダーソンだけでなくトンガも阻止し、またその隙を突いたAJの反撃に遭い逆にイスで殴打しようするが、裕二郎が阻止するなど大混乱となる。
リングに戻るとファレがカウンターのグラネードからバットラックフォールを狙うが、エプロンに着地したAJはスワンダイブのフライングフォアアームからスタイルズクラッシュを狙うも、ファレがリバースしたところでカーフキラーで捕獲、しかし脱出したファレはバットラックフォールを狙うとAJはウラカンラナで切り返す。
ファレは掟破りのスタイルズクラッシュを狙うが、阻止したAJは突進するファレを倒して自らの足を引っ掛けて丸め込み3カウントでAJは2敗を堅守でファレは3敗目で後退、試合後は試合中とは一転してノーサイドとなり、改めてBULLET CLUBの結束をアピールした。
メインの棚橋vs真壁は棚橋が足攻めで先手を奪うも、起き上がった真壁はラリアットから串刺しラリアット2連発、パンチ連射、ノーザンライトスープレックスホールド、カウンターラリアットと猛反撃、更に場外戦でもパワースラムを決め形成を逆転させる。
しかし棚橋はロープ越しのドラゴンスクリューで真壁の動きを止めるとテキサスクローバーホールドで捕獲、TWELVE SIXからハイフライフローを狙うが、追いかけた真壁がラリアットを炸裂さる。
真壁は棚橋のスリングブレイドをかわしてラリアットを決め、棚橋はツイスト&シャウトで応戦し改めてハイフライフローを投下するが、かわした真壁がジャーマンスープレックスを決める。
勝負と見た真壁はキングコングニーを投下も、かわした棚橋がドラゴンスクリューを決めるとハイフライフローを決め3カウントを奪い2敗を堅守、真壁は4敗目で脱落となった。
これでAブロックは棚橋とAJに絞られ、14日の両国大会で優勝進出をかけて直接対決することになった。果たして優勝戦に進出するのはどちらか? -
オカダが裕二郎を粉砕で単独トップ!後藤が石井との激戦を制し2敗を堅守!
8月9日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」後楽園ホール 1738人 超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼30分1本
バットラック・ファレ ○タマ・トンガ(4分52秒 体固め)×デビット・フィンレー ジェイ・ホワイト
※ヴェルノ
◇第2試合◇
▼30分1本
矢野通 ○YOSHI-HASHI(6分10秒 エビ固め)飯伏幸太 ×マスカラ・ドラダ
※スワントーンボム
◇第3試合◇
▼30分1本
AJスタイルズ ○ドク・ギャローズ ゴーディ・ホール(6分59秒 エビ固め)内藤哲也 田口隆祐 ×キャプテン・ニュージャパン
※ハングマンズヌース
◇第4試合◇
▼30分1本
棚橋弘至 天山広吉 ○KUSHIDA(9分33秒 ジャパニーズレッグロールクラッチ)真壁刀義 柴田勝頼 ×獣神サンダー・ライガー
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[5勝2敗=10点]○カール・アンダーソン(12分56秒 片エビ固め)[4勝3敗=8点]×マイケル・エルガン
※ガンスタン
【アンダーソン、ギャローズの話】
アンダーソン「アァァァイ!! ニシザワ、翻訳してくれ。自分が“No.1”である事、それを証明するためにここに居るんだ。自分が“No.1”であること、そして『BULLET CLUB』こそが世界最強の集団という事を必ず証明してみせる。マイケル・エルガンは良い選手だ。とても良い。だがな、この“マシンガン”の方がさらに良いレスラーだ。2012ネンは決勝止まりだった。しかし2015ネンは“G1 チャンピオン”になる。そして、IWGPのベルトを賭けて2016ネンのイッテンヨンの東京ドームのメインイベントだ!! To sweet! ギャローズ、ウマいビールでも飲みに行くぞ!!」
ギャローズ「ナイスアイディアだ」
【エルガンの話】「自分は自分自身にプライドを持っている人間だ。自分より強い人間がいるということは許せない。今日の結果はアンダーソンが勝つことになった。だがこれはたまたまだ。アイツがラッキーだっただけだ。2度とこのようなことは起きない。次は俺が勝つ」
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[2勝5敗=4点]○永田裕志(10分50秒 バックドロップホールド)[2勝5敗=4点]×小島聡
【永田の話】
――第三世代同士の激しい闘いでしたが?
永田「なんでこんなに(多くの)マスコミが来て。優勝戦線から脱落した俺に、よくもまたこんなにも大勢の人が集まったもんですね。コジの野郎。昨日から前哨戦で元気が出たとかグズグズ言いやがって。カチンと来たけどさ。でもよくよく考えたら、あの“暗黒時代”と呼ばれた新日本プロレス、小島さんがいなくなった時ですよ。天山、中西学と。俺は結構、発破掛けたけどね。でもその素直にその意図っていうのは伝わらず、結局俺達は足の引っ張り合いをしていたのかもしれない。今回もそう。コジに発破を掛けられて、何コノヤローと思ったんだけどね。昔の自分を思い出しましたよ。もう10何年経ってるから…… ここで俺が前にやった事。これだけの、非常な試合を小島聡がしてくるっていうのは、よっぽどの事でしょう。だからそれに答えたまでですよ。いや今日は小島聡が相手で良かった。気持ちが戻った。トンネルを抜けたら、もうそこはもう“夏”が終わってたけど。あと2戦。『IWGPチャンピオン』と『IWGPインターコンチネンタルチャンピオン』が居る訳ですから。これをやっつけたらさ、また秋からさ、東北に向けていい動きができるじゃないですか」
――今日の試合を見たファンの心にも残ったのでは?
永田「まぁリーグ戦を脱落し、俺にこれだけの声援を受けた事を素直に感謝して。やっぱそんなファンの期待を裏切らない為にも、まだまだ。まだまだ。まだまだ行きます」
――脇腹の状態は?
永田「見ての通りです。(終止ジェイがアイシングをしている状態) 骨は折れては無いと思うんですけどね。でもやっぱ蹴られたりするとキツいよね。見ての通りです。でもちょっと耐久力というか。治ってきてるんじゃないかな。(G1の)最後の方になってきて。こんな満身創痍で迎えた『G1 CLIMAX』は17回出てるうち、初めてですよ。そこに闘いがある限り、まだまだ行きますので。アマチュアだったら決勝に立ったら辞めてもいいですけど、プロはそうはいかない」
【小島の話】「ハァハァ、『G1』の公式戦で負けた悔しさと、俺と同世代の永田裕志がまだあんなに元気だということ、その嬉しさと半分半分だ。俺の気持ちの中は今どっちもどっちだ。嬉しくて悔しくて、そのどっちもあるよ。ただ『G1 CLIMAX』8月16日メインイベントのゴングが鳴るまで、俺は絶対に諦めないぞ。誰がその最後のゴングの前に立ってるか、そんなの誰一人わかんねぇんだ」
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[6勝1敗=12点]○オカダ・カズチカ(14分21秒 片エビ固め)[2勝5敗=4点]×高橋裕二郎
※レインメーカー
【オカダの話】「まぁあれがBULLET CLUBの闘い方なんじゃないっすかね。あぁいう闘い方をしても俺に勝てないっていう。なめんじゃねぇぞ、IWGPヘビー級チャンピオンをな。会見でもな、簡単に口に出すんじゃねぇコノヤロー。とりあえずあとは中邑さんか。まぁ1つ公式戦(永田戦)ありますけども、それ別にどうでもいいんだ、悪いけどな。ただ中邑さん、しっかり肘がどうだとか言い訳しないように、CHAOSの素晴らしい闘いみせましょう」
【裕二郎、MAOの話】
「マジで喋れない。マジで喋れない……」
MAO「負けちゃったぁ……悲しい」
(裕二郎はMAOに泣き崩れる)
裕二郎「俺が負けると、君も悲しいだろう」
MAO「うん、悲しい」
裕二郎「君に悲しい思いをさせしまった……俺はもっともっと……強くはならない」
MAO「ならない……」
裕二郎「そんな俺を見捨てないでくれるか?」
MAO「うん」
裕二郎「マジで……マジで痛い。マジで痛い……この辺(と言いながら肩をおさえる) マジで痛い。ホント痛い」◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[5勝2敗=10点]○中邑真輔(11分50秒 片エビ固め)[7敗=0点]×本間朋晃
※ボマイェ
【中邑の話】「ハァハァハァ……(脱力してベンチに倒れ込む) 磁場が狂ってんな、後楽園の磁場がさぁ。おう正直に、正直に言うよ。紙一重だ。正直……言うよ。 ハァ。本間朋晃、120%だって? オイ。甘かったなぁ。121%出して来いよ!! ただな、あの勢いは何だろうね……本物じゃないの!? それでも、紙一重でもな、勝ちは勝ちだ!! 光栄だね!!『I'm proud』!!」
【本間「(本間は床に倒れ込む)俺は、俺は、俺は勝てないのか。こんだけの期待を背負って勝てないのか。今日も負けました。でも俺には次がある、次。次誰だ? 石井、俺が絶対みんなのこけしで勝ってみせます。後楽園ホールを最高に幸せな空間にしてみせます。それができるのは俺だけだ。次の後楽園こそ、こけしイズハッピー、幸せになろうぜ」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[5勝2敗=10点]○後藤洋央紀(17分11秒 片エビ固め)[4勝3敗=8点]×石井智宏
※昇天・改
(試合後)
後藤「『G1』の“G”は! ・・・何か知ってるか、オイ!?(※場内騒然) そう! 『G1』の“G”は! 後藤の“G”!!(※大歓声) この俺が、必ず優勝しまーす!(※大拍手) 最後は! いつもので・・・締めたいと思います!(※大拍手) よろしいですか~!(※大歓声) よろしいですか~!(※大歓声) オラ、行くぞ、後楽園~!!(※大歓声) 本日の勝利を祝してー!! バンザーイ!! バンザーイ!! バンザ~イ!!(※大歓声)」
【後藤の話】
後藤「ここまで来たら気持ちでいくしかないね。俺の背中を押してるのは、気力とこのインターコンチのベルトだけだよ」
――今日はまさに気力のぶつかり合いでしたが?
後藤「その勝負を制したのは大きいよね。まだ試合は続くけども、この東京に戻って来ていい弾みがついた。今日言えるのはそれだけです。ありがとうございました」G1も後楽園3連戦から終盤戦へと突入、メインは2敗同士の後藤vs石井、二人は昨年11月の大阪府立大会でNEVER選手権をかけて対戦しているが、石井が勝利を収めている。
試合の先手を奪ったのは後藤、石井の痛めている首を攻めるも。起き上がった石井はエルボーのラリーから”ど真ん中”プロレスを展開し後藤が競り勝ったかに見えたが、石井は天龍源一郎譲りの喉笛チョップを放ち、後藤を怯ませる。
優位に立った石井は後藤の額にエルボーを落とし、うずくまる後藤を踏みつけ挑発、張り手を繰り出し抵抗する後藤に再び喉笛チョップを放つ、ブレーンバスターから再度後藤を踏みつけ、蹴りつける。
だが後藤は起き上がると、石井の張り手を正面から受け、ランニングエルボーを放つ石井を弾き、エルボー一閃でなぎ倒す。
後藤はミドルキックから村正を決めるが、追走式ラリアットは石井がかわしてバックドロップで投げ、串刺しラリアットから雪崩式ブレーンバスターを決める。
石井はラリアットを狙うが、後藤はカマイタチで迎撃、逆に後藤がラリアットを狙うが、石井もカマイタチでやり返し、ラリアットが何度も相打ちになるも、後藤が競り勝つ。
勝負と見た後藤はバックドロップから牛殺しを狙うが、背後に着地した石井は投げ放しジャーマンで投げ、エルボーのラリーから石井が追走式ラリアットを狙うとカウンターでキャッチした後藤が牛殺しを決める。
後藤はコーナーからのダイビングエルボーを狙いにいくと、石井が追いかけてコーナー上でのエルボーのラリーを展開するが頭突きで競り勝った後藤が雪崩式回天で叩きつける。
大ダメージを負った石井だがローリングラリアットを狙う後藤を頭突きで迎撃し、ラリアットを連発するも、後藤もラリアットで応戦し石井が崩れるかかり、後藤がラリアットを狙うと石井はカウンターのラリアットで迎撃する。
石井はスライディングラリアットはかわされるも、掟破りの牛殺しを決めてからスライディングラリアットを炸裂、垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、後藤は背後に着地すると頭突きを放つ石井にローリングラリアットが炸裂する。
後藤は串刺しラリアットから雪崩式牛殺しを決めると、頭突きで抵抗する石井の顔面に頭突きを放ってから昇天・改を決め3カウントを奪い、後藤が激戦を制して2敗を堅守、石井は3敗目と優勝戦進出から大きく後退した。
セミでは2敗の中邑が全敗でG1初勝利を目指す本間と対戦し、中邑がこけし式ニードロップを落とすなど余裕のまま試合を進めていくが、中邑が勝負を狙ったボマイェをかわした本間が中邑の後頭部にこけしロケットを炸裂させると、小こけしからこけし落としで突き刺す。
本間はこけしを投下するが自爆すると、中邑はすぐさまスライディング式ボマイェを炸裂させ、リバースパワースラムからボマイェを狙う。
ところが本間はカウンターでのこけしロケットを中邑の顔面に炸裂させると、こけしロケットを狙いにロープへ走るが、中邑はカウンターでのボマイェを炸裂させ3カウント、2敗を堅守する。
1敗で単独トップのオカダは4敗の裕二郎と対戦、試合はオカダが安定した試合運びで先手を奪い、場外戦でも介入したゴーディを蹴散らし、鉄柵越えのフライングボディーアタックで試合を優位に進める。
勝負を狙ったオカダはレッドインクで捕獲するが、裕二郎は手に噛みついてから脱出し、フロントハイキックからギロチン式フラップジャック、インカレスラムと猛反撃をかける。
裕二郎はコーナーへのパワーボムからマイアミシャインを決めるが、カウント2でクリアされると、オカダが反撃してツームストーンパイルドライバーを狙うが、裕二郎はオカダとレッドシューズ海野レフェリーを交錯させ、無法地帯を作り上げるとゴーディが乱入しローリングラリアットをオカダに浴びせ裕二郎がカバーするも、オカダはカウント2でクリアする。
裕二郎はゴーディにオカダを羽交い締めにさせてからラリアットを狙うが、リング下の外道が裕二郎の足をすくうと、ゴーディを蹴散らしたオカダは裕二郎にドロップキックを炸裂させ、最後はツームストーンパイルドライバーからのレインメーカーで3カウントを奪い1敗を堅守、裕二郎は5敗目で脱落。
2敗同士のアンダーソンvsエルガンは、序盤はエルガンがバワーで押しまくるも、アンダーソンはロープ際でのギロチン式ガンスタンで反撃し、ストンピング、顔面攻撃、スリーパーホールド、ジャンピングフロントハイキック、ランニングパワーボムと攻め込むも、エルガンもジャンピングフロントハイキックで反撃。
エルガンは延髄斬り、ダイビング式変型コードブレイカー、ぶっこ抜きジャーマンスープレックスと畳み掛けるが、アンダーソンもジャンピングフロントハイキックからスティンブレーカーで応戦。
エルボースマッシュを繰り出すアンダーソンにエルガンはラリアットを放つ、コーナーへのパワーボムを狙うが、アンダーソンはリバースするとギャローズとトンガが乱入して試合は大荒れになるも、蹴散らしたエルガンはトルニージョを放つ。
エルガンは再度コーナーへのパワーボムを決めるてからバックブローをはさんでエルガンボムを狙うとアンダーソンがガンスタンで切り返し3カウント、アンダーソンは2敗を堅守しエルガンは3敗目で後退となる。
4敗の小島vs5敗で脱落している永田は小島が脇腹攻めで先手を奪うも、ラリアット狙いを永田がフロントハイキックで迎撃すると延髄斬り、タイナーで反撃し、再度のラリアットも永田は白眼式腕固めから逆十字固めで捕獲する。
小島は垂直落下式ブレーンバスターからラリアットを狙うが、ブロックした永田は浴びせ蹴りを決めるとバックドロップホールドで3カウントを奪い、小島は5敗目で脱落となった。
Bブロックはオカダの単独トップは変わらず、、中邑と後藤、アンダーソンが追いかける展開となった。果たしてオカダがトップのまま優勝戦へ進出し王者のままG1を連覇するのか?
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棚橋vs柴田、二人による8・8伝説 G1もいよいよ終盤へ…
8月8日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」神奈川・横浜文化体育館 4868人 超満員
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼30分1本
小島聡 獣神サンダー・ライガー ○田口隆祐 小松洋平(7分25秒 エビ固め)永田裕志 KUSHIDA マスカラ・ドラダ Xデビッド・フィンレー
※どどん
◇第2試合◇
▼30分1本
○カール・アンダーソン コーディ・ホール(8分57秒 体固め)マイケル・エルガン ×ジェイ・ホワイト
※ガンスタン
◇第3試合◇
▼30分1本
中邑真輔 石井智宏 ○YOSHI-HASHI(9分14分 エビ固め)後藤洋央紀 本間朋晃 ×キャプテン・ニュージャパン
※スワントーンボム
◇第4試合◇
▼30分1本
高橋裕二郎 ○タマ・トンガ(10分56秒 体固め)オカダ・カズチカ ×外道
※ヴェレノ
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[5勝2敗=10点]○バッドラック・ファレ(8分30秒 体固め)[3勝4敗=6点]×飯伏幸太
※バットラックフォール
【ファレの話】「見ての通りの結果だ。これで5勝2敗でトップだろ。あと残り2試合。オレの“マイブラザー”AJスタイルズと試合をする。でも試合は試合だ。ちゃんと片付けてやる」
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[5勝2敗=10点]○内藤哲也(8分1秒 体固め)[2勝5敗=4点]×矢野通
※デスティーノ
【内藤の話】
内藤「何勝?」
――5勝です。
内藤「5勝2敗? 見えてきたなぁ。見えてきたぜ。なにが見えてきたかわかる?」
――優勝ですか?
内藤「へへへ。そんなくっだらねぇのはどうでもいいんだよ。CMLLのアニベルサリオが見えてきたぜ」
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[5勝2敗=10点]○AJスタイルズ(13分29秒 カーフキラー)[1勝6敗=2点]×天山広吉
【AJの話】「毎日ラクな試合がねぇな。ひとつもない。オレはベストを尽くすだけだな。そして『G1』2年目、オレが必ず優勝する」
【天山の話】「クソー!! マジかよ、マジかよって!! (ペットボトルを床に投げつける) 1勝して、そっら全部負けとんねん。恥さらしも良い所やな!! 自分で言うのもなんやけど、こんなはずじゃなかった。今日こそは、前(IWGPヘビー級)チャンピオンの『AJスタイルズ』をブチのめして、ヒーヒー言わせたろう思ったけど、クソ。あんな、最後に足……ブチ切れそうやったわ。ホンマ。途中で引きずって、気力だけでしたけど。だけど、負ける気しなかったよ。途中まで。コイツ、のらりくらりかわしとんなと思いながらね。『キッチリ決めたろ』いうそういう気持ちやったし。あの一瞬の隙でガッチリ入って。あぁクソやな。まだまだ、まだまだ、この“G1”20回出とるけど、まだまだ経験足りんわ。あんな、最後の最後にね、どんでん返し。チクショー。これで? 6敗? そんなの知ったこっちゃねぇわ。6敗だろうが、7勝だろうが、全敗だろうが。リングに立つよ。ファンが応援してくれる限りな。ファンが天山惨めだとか、上がらんといてくれって言ったとしても、俺の意思で出るんや。俺が出るって言ったら出るって。『G1』命賭けてるからね。そんじゃそこらのクソガキとは違うしね。俺は最後まで突っ走るよ。誰が何と言おうと。絶対に諦めへん。勝敗、勝とうが負けようが、リングでガッチリ闘うんや」
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[4勝3敗=8点]○真壁刀義(8分55秒 片エビ固め)[1勝6敗=2点]×ドク・ギャローズ
※キングコングニードロップ
【真壁の話】
真壁「俺には通用しねぇっつたろコノヤロー。いやぁ、あぶねぇな。危なかった。あの野郎、長身だよな。ほんとに羨ましいぜ。あの身長から繰り出せたら、なんの技でもすげぇわ。パンチ一発がよぉ、2階からだぜ、オイ。まぁよ、そんなもん俺から言わせれば、BITE ME(くだばれ)だぜコノヤロー。地元、まぁ地元にちけぇんだけどな、このエリアで言えばよ。でも横浜でよ、やっと今日会場も超満員だ。フルだよな。でこの盛り上がりだ。さすがじゃねぇの、この俺様。でもよ、キチィなぁ。外国人相手だとよ、読めるとこと読めねぇとこがある。力任せに来るヤツがいれば、技巧派のヤツもいる。今日最終的には、ギャローズは勢いで来るタイプだろ? それをよ、真っ向勝負でぶちのめしたんだ、言うことないだろ。まぁそんなもんかな。あとは星取りがどうなるかだよな。残りの星取りでトップ走ってるヤツがどんだけつまづくか。2番手3番手のヤツがどんだけ足を引っ張るか。それだろ? まだ望みあるよな?」
――そういう意味では次の棚橋戦が非常に重要になってくると思いますが?
真壁「そりゃそうだろ。この俺だってそうだ。もう何年か前に1回やったっきりだよな。シングルマッチにしたってそうだ。きっちりよ、かたとってやる。もうそれがよ、客が望んでることでもあると思うからよ。客が見てぇことでもあると思うからよ。あのクソ野郎、クソ色男よ、俺がねじ伏せてやるよ。それで文句ねぇだろ。(カメラに向かって)何見てんだよ。文句あるのか? ねぇだろ? これで終わると思うだろ。まだこっからがなげぇんだよ。真壁劇場、このシリーズ入ってどんだけ長くなってんだよ。(カメラマンに向かって)嫌な顔したな、お前コノヤロー。嫌な顔したらダメなんだよ。涼しい顔で送り出せ、俺をよ。わかった? まぁそんなもんかな。って終わると思ったろ? まだなんだよ。今日は気分がいいからよ。まぁ力でねじ伏せる、真っ向勝負だからよ、俺の売りはな、俺の信条はよ。(ここで棚橋選手のコールが聞こえてくる)ちょうど色男がリング上がってんじゃねぇか。あの野郎の顔によ、おっきなアザつくってやっから覚悟しとけ。それだけだ」
【ギャローズの話】「真壁の野郎、クソだ。試合の結果は負けたが、そんなのはどうとも思っていない。次こそ倒してやる!」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[5勝2敗=10点]○棚橋弘至(21分20秒 エビ固め)[4勝2敗=8点]×柴田勝頼
【棚橋の話】
棚橋「よし。難敵、柴田は『G1』に入って、どの選手とやっても凄い充実した内容を残してたから。そういう時の選手は恐いんですよね。ただ、その柴田を止めた。土俵際、強いでしょ。このギリギリの所で、ギリギリの所で踏ん張らせたら、俺は世界一だから。この調子で、土俵際に強いから。あと公式戦2試合、全力かけてやります」
――8.8横浜ということに関してはいかがでしょうか?
棚橋「なんかいろいろやってみようと。そういう風に見てくれたほうが、俺の縛りが無くなったというか。いつもの棚橋で行かなくて済んだという所はありますね。僕そういうの好きじゃないですか。あぁいう(グラウンドの攻防の)レスリング。本当はね、大好きなんですよ」
いよいよ関東へと戻ってきたG1は横浜大会、注目はメインの棚橋vs柴田、序盤から柴田がグラウンドを仕掛けてヘッドロックや弓矢固めなど絞め技を繰り出せば、棚橋は片足タックルから脚攻めを狙うがクラシカル的なプロレスに拘る柴田はコブラツイスト、アンクルホールドからのアキレス腱固め、足四の字固めと棚橋を攻め込んでいく。
柴田はコーナーでエルボーの連打で棚橋を座らせてから顔面への低空ドロップキックを狙うが、棚橋はカウンターで脚への低空ドロップキックを炸裂させ、ドラゴンスクリューから場外戦へと持ち込み、鉄柵際で柴田をエルボーで座らせてから顔面への低空ドロップキックを放ち、リングに戻ってもエルボー合戦を競り勝った棚橋はコーナーで柴田を座らせてから顔面への低空ドロップキックを狙うも、柴田は顔面へのフットスタンプで迎撃、エルボースマッシュで座らせてから顔面への低空ドロップキックを炸裂させ、自身の流れに持っていく。
あくまで古典的なプロレスにこだわる柴田はスリーパーから卍固めで捕獲、棚橋も柴田のキックをキャッチして強烈な張り手を一閃、エルボー、エルボースマッシュ合戦から棚橋はスリングブレイドを狙うも、キチンシンクで迎撃した柴田はPKを狙う、しかしキャッチした棚橋は低空ドロップキックからグラウンド式ドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールドと柴田を追い込んでいく。
棚橋は126からハイフライフローを狙うが、柴田は下からのドロップキックで阻止しデットリードライブからPKを狙うも、棚橋はカウンターのスリングブレイドで迎撃しドラゴンスープレックス狙いは柴田が阻止してデスバレーボムを決める。
柴田はG2PKを狙うが、棚橋はツイスト&シャウトで切り返し、ハイフライアタックからハイフライフローを投下も剣山で迎撃した柴田はスリーパーで捕獲し、延髄斬りからレッグラリアット、PK狙いは棚橋がジャパニーズレッグロールクラッチで切り返すも柴田は再度スリーパーで捕獲、ところが棚橋が切り返して強引に丸め込んで3カウント、柴田はとことん古典的な技にこだわり、スリーパーで仕留めようとしたが、柴田のこだわりが却って仇となった。だが猪木vs藤波は越えなくても、柴田の仕掛けに敢えて棚橋が踏み込んだことで二人による新しい8・8伝説は創り上げていたと思う。
そしてリーグ戦的には柴田は手痛い3敗目でトップから1歩後退、棚橋は2敗を堅守となった。
棚橋と共にトップを並走する一人であるAJは天山と対戦、天山は現NWA王者だがAJもTNA時代にNWA王者にもなったこともあることからNWA王者対決となったが、試合は天山がモンゴリアンチョップから先手を奪い、場外戦を制してからニールキックを放つも、AJが天山の痛めている左膝にローキックを放ってから天山は一気に失速、AJは左膝攻めを展開して形成を逆転させる。
調子に乗ったのかAJは掟破りのモンゴリアンチョップを放つが、これに怒ったのか天山がボディーへのヘッドバットからモンゴリアンチョップで反撃し、AJのスタイルズクラッシュ狙うもリバースした天山はマウンテンボム、アナコンダバイスと決め、AJのスワンダイブも天山はヘッドバットで迎撃する。
天山は天山プレスを狙いにコーナーへ昇るが左膝を痛めているせいか、もたついてしまうとAJは天山の膝裏にタックルからバックドロップ、そしてライオンサルトを投下も天山は剣山で迎撃する。
天山は再度アナコンダバイスを決めアナコンダバスターを狙うが、AJはロープに逃れ、一瞬の隙を突いてサミングを入れるとカーフキラーで捕獲し天山は無念のギブアップ、AJも2敗を堅守する。
また同じ2敗のファレは飯伏と対戦、序盤から奇襲からパワーで圧倒し飯伏も空中戦から流れを変えようとするが、ファレがグラネードを飯伏がウラカンラナで切り返し、ファレは再度グラネードを決めてからバットラックフォールを狙うも、飯伏はウラカンラナを狙う。ところが踏ん張ったファレは再度持ち上げてからバットラックフォールを決め3カウント、ファレも2敗を堅守し飯伏は4敗目と崖っぷちの状況に立たされる。
また同じ2敗の内藤は矢野と対戦、スーツを脱ごうとしない内藤に矢野がハッピを着込んでからチョーク攻撃も内藤はエルボーから低空ドロップキック、またロープワークから寝転がる内藤に矢野もエプロンで寝転ぶが、内藤はスライディングキックを放って強襲するなど矢野ワールドには一切付き合わず、矢野を徹底的に痛めつけ、レフェリーをも突き飛ばす。
矢野は崇コーナー攻撃から流れを変え、マンハッタンドロップから鬼殺しを狙うも、阻止した内藤はマンハッタンドロップで返し、急所攻撃をレフェリーに主張する矢野にお株を奪う急所攻撃の連打からデスティーノを決め3カウントを奪い2敗を堅守する。
3敗の真壁はギャローズと対戦し、ギャローズは真壁のチェーン、ブルロープを使ってチョーク攻撃を展開も、真壁もラリアットで反撃、だがギャローズもハイキック、トラースキックと譲らない。
ギャローズはハングマンスヌースを決めるが、もう一発は真壁が阻止するとラリアット、デスバレーボムからキングコングニーで3カウントを奪い、優勝戦線に踏みとどまる。
Aブロック棚橋、内藤、AJ、ファレと絞られたが、棚橋とAJ、ファレにしっかり勝利を収めている内藤が有利か、だが3敗の真壁と柴田にもチャンスがあるため予断は許されない。
いよいよ10日から東京6連戦、後楽園3連戦から両国3連戦となる。果たして優勝戦へ駒進め夏男となるのは誰だ!? -
オカダが石井を封殺勝利でBブロック単独トップ!永田はエルガンに敗れ脱落・・・
8月8日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」静岡・アクトシティ浜松 2345人 満員
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
○小松洋平(6分18秒 逆片エビ固め)Xジェイ・ホワイト
◇第2試合◇
▼30分1本
矢野通 ○YOSHI-HASHI (7分01秒 片エビ固め)内藤哲也 Xデビッド・フィンレー
※スワントーンボム
◇第3試合◇
AJスタイルズ ドク・ギャローズ バットラック・ファレ ○タマ・トンガ(9分10秒 片エビ固め)天山広吉 真壁刀義 飯伏幸太 ×キャプテン・ニュージャパン
※ベレノ
◇第4試合◇
▼30分1本
柴田勝頼 獣神サンダー・ライガー ○田口隆祐(10分50秒 オーマイ&ガーアンクルホールド)棚橋弘至 KUSHIDA ×マスカラ・ドラダ
☆タイガーマスクの負傷欠場を受けて、WWE遠征へ向けて調整欠場していたライガーが緊急出場。
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[4勝2敗=8点]○マイケル・エルガン(11分02秒 エビ固め)[1勝5敗=2点]X永田裕志
※エルガンボム
【エルガンの話】「また一つ、勝ち星を積み上げた。みんながこんなにも自分のことを恐れているのは、人生で初めての体験だ。だけどそれに安心すると、自分の弱さを引き寄せることにもなる。気持ちがマイケル・エルガンから離れていってしまう恐れがあるからだ。だから俺は、その気持ちを自分から離れないようにして、リングに向かっている。それは戦場に向かう気持ちと変わらない。マイケル・エルガンを誰もぶち破ることはできない。誰も俺を踏み倒すことはできない。まだまだそれを見せつけていく」
【永田の話】「真っ暗なトンネルの中にいるみたいだ。何も光が差し込んでこない。でも、敗れても自分の足で帰ってきたからには、また立てばいい。トンネルをくぐり抜けるまで……まだまだ、まだまだ……まだまだ……」
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[4勝2敗=8点]○カール・アンダーソン(11分37秒 片エビ固め)[6敗=0点]X本間朋晃
※ガンスタン
【アンダーソンの話】「何を言わせたんだ? シンチャン、ヒローキチャン、ユージチャン、そしてホンマチャン……2012年は『G1』決勝どまりだった。だけど2015年は、『G1』チャンピオンになってみせる。次はマイケル・エルガン? お前はこのニュージャパン・プロレスリングではルーキーでしかない。ニュールーキーのヤングボーイが、ラッキーで勝ち残っているだけだ。お前の頬に往復ビンタを食らわせ、バーナードライバーで仕留めてやるから覚悟しとけ。そして、大事なことを教えてやろう。トーキョーには俺たちBULLET CLUBを支持する仲間がたくさんいるんだ。そう、トーキョーはBULLET CLUBの土地なんだ。マイケル・エルガン、お前にガンスタンを味わわせてやる。そして俺はリョーゴクに乗り込む。2015年の『G1』チャンピオンになる場所へな」
【本間の話】
本間「俺は、俺は、勝ちたい。勝ちたいんだ。勝機はお客さんの後押しを受けて、お客さんの後押しを目いっぱい受けてあったのに、決めきられなかった……もう、やってられないよ。こんな俺が、『G1 CLIMAX』出ていいのか? いいんです! 俺は、俺は、絶対あきらめないから。まだいける、まだいける。(残り全勝して)3勝6敗。あと3つ勝てばいいんだよ。俺は絶対あきらめない。あきらめたら、それで終わりだ。でも、みんなのこけしで決めたかったね。次こそ絶対、みんなのこけしを決めて見せるぞ。次は中邑、お前だ、コノヤロー。絶対、みんなのこけしを決めてやる。そして、みんなで幸せになろうぜ」
--あの形でこけしを迎撃されたのは?
本間「2回目。アンダーソンはやっぱり凄い。お客さんがどういうことを求めてるのか、すごいスマートでなんでもわかってる。なおかつ、力もあるし。改めてスゲエなって思いました。そりゃあ、強いですよ。でも、俺は負けない。負けるわけがない」
--勝つためには、こけし以外の技ででも……と思いませんか?
本間「そういうのはないですね。返し技も、次を見越して出してますから。何でも勝てばいいっていうわけじゃない。『みんなのこけしで幸せになろうぜ』って言ってるのに、ほかの技で勝っても……勝ってハッピーになるには、こけしじゃないと」
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[4勝2敗=8点]○後藤洋央紀(12分39秒 片エビ固め)[2勝4敗=4点]X小島聡
※昇天・改
【後藤の話】「ああ……残り何試合だ? そんなこと、考えてたらダメだ。こっからが本番だ。残り全部、落とさない」
【小島の話】「今日の後藤には、スキがなかった。IWGPインターコンチのチャンピオンらしく、全くスキがなかったと思います。ただ、一瞬でもスキを見せれば、必ずそこを狙ってるから。俺の体はまだまだ全然、大丈夫。『G1』残り、まだ、まだ全勝すれば、可能性はあると思ってるから」
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[4勝2敗=8点]○中邑真輔(10分36秒 片エビ固め)[2勝4敗=4点]X高橋裕二郎
※ボマイェ
【中邑の話】「オイ、どこに行っちゃったんだよ、セクシーなおねえちゃんは? 心の準備、してきたのによ、裕二郎。あといくつ? あといくつ? (決勝戦まで)あと6つ? まだまだかよお……さすがにこの『G1』、長ぇな」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[5勝1敗=10点]○オカダ・カズチカ(17分07秒 片エビ固め)[4勝2敗=8点]X石井智宏
※レインメーカー
(試合後)
オカダ「3つ、言わせてください。1つ、石井さん、またやりましょう。ありがとうございました。2つ、IWGPヘビー級チャンピオンとして、ディフェンディングチャンピオンとして、必ず優勝する。そんなの当たり前。今日はCHAOS最高でしょ(大歓声)。これがCHAOSです。それを皆さん忘れずに帰ってください。3つ、特にありません。というわけであとは外道さんに喋ってもらいます」
外道、「レインメーカー、『G1』制覇まであと4つだな。その時はよぉ、ラッキーヒット1発もらっちまったけどよぉ、今日からまた通常運転だ。誰一人寄せつけねぇ。今後誰一人ラッキーヒットさえ打たせねぇ。なんでかわかるか、オイ。レベェェェルが違うんだよコノヤロー。レインメーカーはまたこの浜松に、IWGPヘビー級チャンピオン、および『G1 CLIMAX 2015』覇者として帰ってくる。そん時はよぉ、また浜松にカネの雨が降るぞ!」
【オカダ、外道の話】
オカダ「ほんとならもう少し早く、単独首位に立つ予定だったんですけど、ラッキーなヒットが1本ありました。まあ、残り公式戦3つ、そして決勝戦、全部で4つ、軽くいただきたいなと思います。(残り)4打数4安打、いただきます」
外道「『G1』よ、完全試合、逃しちゃっただけだ。あとは完封してくれるわ。今日から通常運転だ。誰1人、寄せつけねえからな、コノヤロー」
静岡大会のメインはBブロック1敗同士でCHAOSの同門同士でもあるオカダvs石井、結果次第では石井は単独トップどころかIWGPヘビー級王座への挑戦の可能性も出てくる。
先手を奪ったのはオカダ、得意の首攻めを展開するが、場外戦で石井が反撃、鉄柵にオカダの脇腹を打ちつけて失速させると脇腹攻めや頭突きなどでオカダを攻め立てるが、オカダはすぐDDTで自身の流れに変えてしまい、久々にレッドインクも披露して石井の首を容赦なく攻める。
石井が反撃しても、すぐオカダの流れになる展開が続くが、オカダのエルボーの連打を石井が正面から受け止め、エルボーで怯ませるとハイアングルのパワーボム、ラリアットを決めるが、スライディングラリアットはかわされるとオカダはすぐさまエルボーを浴びせ、これも久々にジョン・ウーを放って石井を吹き飛ばす。
オカダはヘビーレインからネックブリーカー、ダイビングエルボーからのレインメーカーと得意のパターンへと持ち込もうとするが、石井が頭突きで迎撃した後でラリアットを決め、スライディングラリアットを浴びせとも垂直落下式ブレーンバスター狙いは、オカダが背後に着地してドロップキックを浴びせ、ツームストーンパイルドライバーを狙いは石井が阻止してラリアットを狙うとオカダはドロップキックで迎撃する。
オカダは再びレインメーカーを狙うが、かわした石井が延髄斬りを放つと再度垂直落下式ブレーンバスターを狙うも、防いだオカダがジャーマンからのレインメーカーで3カウントを奪い、石井の“ど真ん中”プロレスを封殺し完勝を収め単独首位となり、石井は2敗目で1歩後退となる。
2敗の中邑は3敗の裕二郎と対戦し裕二郎が奇襲をかけ、中邑の痛めている左腕を攻めるが、中邑はすぐ膝蹴りを放って流れを変え、勝負を急いでリバースパワースラムを狙うも裕二郎は中邑の指に噛み付いて阻止する。
裕二郎はラリアット、フラップジャック、フィッシャーマンズバスターと畳み掛けるが、中邑はジャンピングカラテキックから、エルボー、前へ落とすブレーンバスター、フロントネックロック、リバースパワースラムからのボマイェを狙う。
裕二郎はフロントハイで迎撃しインカレスラム、ジャーマンから東京ピンプスを狙うが、中邑は阻止してナックル、踵落としを決めてからスライディングボマイェを炸裂させるとジャンピングボマイェ、ボマイェと畳み掛けて3カウントを奪い2敗を堅守。
2敗の後藤は3敗の小島と対戦、首を攻める後藤に対し、後藤のラリアット狙いを小島がカマイタチで迎撃するとロープ際の後藤にラリアットを決めてから場外戦へと突入、場外でのDDTで小島が流れを掴んだに見えたが、リングに戻ると後藤も張り手で逆襲。
小島は“いっちゃうぞ”エルボーを決めると、ロープへ走るが後藤は追走式ラリアット、村正、地獄車で返す。
小島は後藤のラリアットを阻止してコジコジカッター、雪崩式コジコジカッターと決めるが、ラリアット狙いは後藤がキャッチして牛殺しを決める。
後藤は回天から昇天・改を狙うも、小島は垂直落下式ブレーンバスターで突き刺すと、再度ラリアットを狙うが、後藤は頭突きで迎撃、だが小島は強引にラリアットを炸裂させ、再度狙うがかわした後藤が裏昇天を決めてから昇天・改を決め3カウントを奪い2敗を堅守する。
本間vsアンダーソンは本間の小こけしを自爆させたアンダーソンは序盤から圧倒する。アンダーソンは小こけしに対抗してゴメンナサイセントーンを投下するが自爆すると、本間は小こけし、シャリマティーで猛反撃するが、アンダーソンはリバースガンスタン、スティンブレーカーを決めるが、本間もこけしロケットで応戦、しかしラリアット狙いはアンダーソンが旋回式ガンスタンを決めるとシットダウン式パワーボムは本間が回転エビ固めで返し、こけしロケットから垂直落下式ブレーンバスターを決めるが、こけしはアンダーソンがガンスタンで捕らえ3カウント。
永田vsエルガン、4敗で後のない永田はエルガンの軽快さとパワーに苦戦、白目式腕固めで捕らえて流れを掴もうとするが、エルガンはそのまま持ち上げバックドロップに叩きつけ主導権を渡さない、エルガンはエプロンの永田を強引に持ち上げてファルコンアローを決めるとターンバックルへのパワーボムを狙うが、永田が逆にターンバックルへのエクスプロイダーを決めてからタイナーを狙う、ところがキャッチしたエルガンはターンバックルへのパワーボムで叩きつけるとエルガンボムを決め3カウントとなり、永田は5敗目で脱落、脇腹を痛めているとはいえ永田がアッサリリーグ戦から脱落とは・・・
Bブロックはオカダが1敗で単独トップ、2敗の中邑、後藤、石井、エルガン、アンダーソンが追いかける展開となった。G1もいよいよ後半戦、横浜から関東へと突入する・・・
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G1 CLIMAX25 岩手大会公式戦結果
8月5日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」岩手産業文化センターアピオ 2396人(満員)
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[4勝2敗=8点]○バットラック・ファレ(9分51秒 片エビ固め)[1勝5敗=2点]×天山広吉
※フォーリングココナッツ
【ファレの話】「また一つ、やっつけたぞ。お前ら、俺からまた勝利を得られると思ってるのか? 俺のことを忘れたとは言わせないぞ。俺に負けるのを怖がっているんだろ? そんな恐怖なんていらないから、俺のことをリスペクトしろ。俺に、お前らのリスペクトを示してみろ。次もまた同じ結果が待っているだけだ。せっかくだから選ばせてやる。バッドラックフォール、フォーリング・ココナッツ、グラネード、最後はどれがいい? 好きなのを選ばせてやるぜ。なぁ、イブシ。俺と闘って驚くなよ」
【天山の話】「あぁ……(※うめきながらコメントスペースにやって来て、座り込んでコメントする)。ほんま、ヤバイ。クソッ。これで1勝5敗ですか? マジで? 今日こそ、白星を。バッドラック・ファレ、あのクソの塊、潰してもたろと…。ほんま、体でぶつかって、弾き飛ばされて、全くいいとこない。最悪な試合ですね。俺自身、自分で自分の体わかってる。それなのにね、あんな小僧みたいなヤツ、潰せなかったって、情けないな。情けない……クソッ。(※立ち上がって)体がこんな状態華もしれんけど、まだまだ、まだまだ立ち上がるから。ボロボロでも、どうなっても、この『G1』、最後まで闘い抜く。勝つ負ける、それ以前にこの『G1』のリングに俺が立つ、天山広吉がリングに立つっていうのに意味があんねん。俺自身もそういう気持ちでやってきてるしね。もう、負けることは許されないし。でも、でもね、『G1』終わってないし、まだまだ心折れてない。それでもきっちり、闘い抜きますよ。次、誰やって? AJ? 後半戦に来て、元チャンピオンやからね。AJには去年、やられてるからね。今年、リベンジするチャンス、同じブロックにAJがいるっていうのはチャンスやな。頭切り替えて、1人でも2人でも足元すくってやるから。AJ、覚えとけって。覚悟しとけって」
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[2勝4敗=4点]○矢野通(4分1秒 エビ固め)[4勝2敗=8点]×柴田勝頼
※柴田の腕十字狙いを強引に丸め込む
【矢野の話】「バカヤロー、痛いよ。痛い、痛い。ふざけんな、コノヤロー」
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[4勝2敗=8点]○棚橋弘至(11分37秒 前方回転エビ固め)[1勝5敗=2点]×ドク・ギャローズ
【棚橋の話】「公式戦あと三つ。柴田、真壁、AJ。強敵が揃ってる。でも、それを乗り越えれないと、両国の舞台は見えてこないから。とりあえず、白星2つ先行。2敗を守ってるから。もう一つも負けない。誰が相手でも……よし」
【ギャローズの話】「タナハシ、あれだけ俺の攻撃を浴びても倒れなかったのは褒めてやる。だけど、お前は俺から大きな目標を盗み取っていったんだ。それはこの『G1』で勝ち残るということだ。しかし、それがどういうことかわかってるだろうな? 俺たちBULLET CLUBのメンバー全員が、仕返しするから覚えてろ。後ろから襲い掛かって、マジックキラーを決めてやる。このままで済むと思うなよ。それがBULLET CLUBのやり方だ」▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[4勝2敗=8点]○AJスタイルズ(11分17秒 エビ固め)[3勝3敗=6点]×真壁刀義
※スタイルズクラッシュ
【AJの話】「あいつはチャンピオンなんだろ? だけど、俺は“世界最高のレスラー”なんだ。それを今日も見せつけてやった。みんなも知ってる通り、マカベはこの世界で最もタフなレスラーの1人だ。しかし、そのタフなヤツを俺は倒した。去年と同じ結果だった。それは俺が大きな目標を持っているからだ。その目標とは、初のガイジン『G1』チャンピオンになること。これまで誰も成し遂げられなかったことを、俺がやり遂げるんだ。これが俺の生き方さ。お前らしっかり見ておけ。初のガイジン『G1』チャンピオンが誕生する瞬間をな」
【真壁の話】「クソッ、やられたあ……クソッ、ダメだな、チクショー。まぁでも、あれだな。俺、根に持つタイプだから。去年の横浜より、何だろな? 今さらながら、手ごたえが楽しいぜ。クソッ、ダメだな……ここっていう時、シーソーだったろ? シーソーゲームだからこそ、そこ仕留めないとよ。それだけだ。残り3つ? 全部取れば何とかなんだろ? 可能性あるよな? 俺はこっから這い上がる男だから。楽しみに待っとけよ。それだけだ。いやぁ、今日はダメだ……」
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[4勝2敗=8点]○内藤哲也(17分18秒 体固め)[3勝3敗=6点]×飯伏幸太
※デスティーノ
(試合後も内藤は飯伏にストンピングを連発。さらにレフェリーをダウンさせると、その顔に低空ランニングドロップキックを見舞う暴挙。場内はブーイングに包まれる。)
内藤「トランキーロ、ハポネス、トランキーロ、焦んなよ。本隊でもBULLET CLUBでもCHAOSでもない。俺はLOS INGOBERNABLES(ロス・インゴベルナブレス)。ナーイートー」
【内藤の話】「エッ、何もないですか? まぁさ、別に飯伏に勝ちたくて、『G1』出てるわけじゃないしね。棚橋に勝ちたくて、AJに勝ちたくて、『G1』に出てるわけでもないし。あくまでも通過点でしょ。この『G1』優勝した先には、CMLLのアニベルサリオが待ってるんでね。アニベルサリオにちょっと手土産持ってこうかなぁって。それだけだ」
【飯伏の話】「(※這ってイベントスペースに。そのまましばらく無言で、頭を抱えて顔を伏せていた)あぁ……あぁ……一番、負けたら、ダメな試合で、負けてしまいました。この、『G1』で、今日、ほんとに負けれない試合だと、『G1』始まる前から、内藤さんにだけ……いや、内藤にだけ、絶対負けたくなかったから……もう、惨敗です。(※立ち上がって)あきらめないです」
-
中邑が後藤に大逆転勝利で快心の“イヤォ!”、永田を降した石井がオカダと並走でトップ!
8月4日 新日本プロレス「G1 CLIMAX」宮城・仙台サンプラザホール 2525人 超満員
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
田口隆祐(8分20秒 オーマイ&ガーアンクルホールド)×デビット・フィンレー
◇第2試合◇
▼30分1本
矢野通 ○YOSHI-HASHI(8分50秒 片エビ固め)柴田勝頼 ×小松洋平
※スワントーンボム
◇第3試合◇
▼30分1本
内藤哲也 ○KUSHIDA(10分44秒 ホバーボードロック)飯伏幸太 ×マスカラ・ドラダ
◇第4試合◇
▼30分1本
AJスタイルズ ドク・ギャローズ バットラック・ファレ ○タマ・トンガ(11分7秒 片エビ固め)真壁刀義 棚橋弘至 天山広吉 ×キャプテン・ニュージャパン
※ベルノ
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[2勝2敗1不戦勝=6点]○マイケル・エルガン(11分58 エビ固め)[2勝3敗=4点]×高橋裕二郎
※エルガンボム
【エルガンの話】「この『G1』、俺はアンラッキーなスタートだった。2連敗でスタートした。だけど、これで6点。だけどこの6点は、マイケル・エルガンにとって、単なるスタートでしかない。それは『G1 CLIMAX』決勝戦へ向けてのスタートだ。それだけじゃないぞ。そしてそれは、俺が新たに『G1』チャンピオンになるスタートだ」
【裕二郎、MAOの話】
(※コメントスペースにたどり着くなり、座り込む。そんな裕二郎にはダンサーのMAOが寄り添っている)
裕二郎「今から、この場所で、何もしゃべらない。だから、俺の七夕の姫、何か俺の代わりに一言ほしい」MAO「私が出ると最近、裕二郎さん、負けてるよね?」
裕二郎「痛いとこ、突かれたなあ…。次、MAOちゃんが来てくれるの、いつだっけ?」
MAO「次、9日、後楽園」
裕二郎「相手は誰だ? ん? 確か、オカダか? レインメーカー、オカダ・カズチカか…。このリングにカネの雨を降らし続けてるオカダ・カズチカに、R指定レスラー、高橋裕二郎が勝てると思ってる?」
MAO「勝てると思ってる」
裕二郎「(※立ち上がって)姫が言うとおりだ」
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[2勝3敗=4点]○小島聡(10分15秒 体固め)[5敗=0点]×本間朋晃
※ラリアット
【小島の話】「本間、俺はお前が日々、プロレスラーとしてどれだけ努力してるのか、よく知ってるよ。毎日、芸能の活動も忙しいのに、それでも絶対に練習を欠かさない。いつでも道場に来る。そんな少しの時間を使ってでも、道場で練習してる。その姿をずっと見てきてんだよ。名古屋でいろんなこと言ったけど、ぶっちゃけ、オメエはスゲエわ。お前みたいなプロレスラーがこの世の中にいて、そして俺と試合できる環境にいてくれたこと、それだけ感謝してます」
【本間の話】「俺は、負けることに慣れっこになんか、全くなってないから。勝ちたいよ、勝ちたい。東北にこんなにも応援団がいても、俺は勝てねえっつうのか? 嫌になっちまうよ。でも、でもよ、俺は絶対、勝ってみせる。まだ0勝5敗だろ? もう優勝戦線には絡めないかもしれないけど、でも、次勝って、また次勝って、4勝5敗までいける。4勝5敗まで。まだいける。俺は絶対あきらめない。絶対あきらめない。小島、小島さんじゃない、小島、お前いつまでも上から物言ってんじゃねえぞ、コノヤロー。俺は絶対、次、負けない。次、次こそみんなで幸せなってみせる。みんなで幸せになろうぜ」
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[4勝1敗=8点]○石井智宏(16分19秒 片エビ固め)[1勝4敗=2点]×永田裕志
※垂直落下式ブレーンバスター
【永田の話】永田「(※左ワキ腹を押さえながら)何が聞きたいですか?」
--ケガの具合は?
永田「そんなの言い訳にならないですよ。みんな(ケガは)やってるんですから。(※しばらく間を空けてから)まだまだ、まだまだ、まだまだ…(※とつぶやくように繰り返しながら引き揚げていった)」
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[4勝1敗=8点]○オカダ・カズチカ(14分34秒 片エビ固め)[3勝1敗=6点]×カール・アンダーソン
【オカダ、外道の話】
オカダ「大阪で一つ落としましたけども、それは大阪だけだ。あとは道(を)進んで、何も、何も問題ないよう、優勝いただきます」
外道「大阪の一件はよ、『G1』終わった後に楽しみに取っといてやるよ。レインメーカーが優勝することに間違いはねえ。よーく見とけ、コノヤロー」
【アンダーソンの話】「レインメーカー、レインメーカーは確かにいい。レインメーカーは2度、『G1』を制してるし、今はIWGPヘビー級のチャンピオンだ。(その実績を見ても)確かにレインメーカーはいいレスラーだ。しかし、2015年の『G1』決勝で勝つのは、そして2016年のトーキョードームのメインイベントで勝つのはオカダ・カズチカじゃない、マシンガンだ。その時はIWGPヘビー級チャンピオンになっている」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[3勝1敗1不戦敗=6点]○中邑真輔(16分32秒 腕ひしぎ逆十字固め)[3勝2敗=6点]×後藤洋央紀
(試合後)
中邑、「YoYo! 殿の首、いただき。イヤァオ!」
【中邑の話】「いただき、いただき……失ったものもあるけれど、それはみんな矢追いの虎さ。いっしょ、いっしょ。ただ、今日、かっさらった豪華な首は……もらっちゃったよな、しっかり忘れずに。大阪で、あいつは誰に勝ったんだ? それでいて、チャンピオンなんだろ? (※手をパチンと叩いて)つきやしたね」
【後藤の話】「クッソォ! 今日の試合、もう1回、初めからやり直そうよ」
G1仙台大会Bブロック公式戦のメインは後藤vs中邑、7・5大阪城の再戦だが戦績は後藤の2連勝、中邑にとっても3連敗は避けたいところ、試合は中邑が膝蹴りで先手を狙うが後藤がショルダータックルを浴びせると痛めている左肘に響いて中邑は一気に失速、後藤は中邑の左肘にエルボーを落とし、キックを浴びせるなどして主導権を奪う。
劣勢の中邑はバイブレーションから膝蹴りと流れようとするが、後藤は追走式ラリアットや村正で反撃を断ち切り、牛殺しを狙うも防いだ中邑はラリアットを狙う後藤にジャンピングカラテキック、リバースパワースラムからボマイェ狙いは後藤がラリアットで迎撃、中邑のスリーパーも脱出した後藤が地獄車を決める。
後藤はコーナーに固定させて、落差のあるネックブリーカードロップから雪崩式牛殺しを狙うも、中邑はエルボーを叩きこんでエプロンサイドに着地し後藤の顔面に飛び蹴りを入れる。
勝負と見た中邑はコーナーからのジャンピングボマイェを炸裂させ、エルボー合戦を競り勝った後でスライディングボマイェを炸裂させるが、正調ボマイェは後藤がキャッチし牛殺しを決める。
ここで勝負と見た後藤は雪崩式牛殺しから裏昇天を決めるが、昇天・改は中邑が切り返して膝蹴りを浴びせ、後藤は頭突きからラリアットを狙うと、中邑はカート・アングルを破った巻き込み式腕十字で捕獲、後藤は懸命に耐えるが無念のギブアップ、中邑が勝利を収めた。
最後の腕十字はほとんど賭けだったと思う、試合後の中邑が“イヤォ”と叫んだときは賭けに勝ったという快心の笑みだった。
セミのオカダvsアンダーソンはアンダーソンがエプロンサイドへのパワーボムから先手を奪うが、オカダはセカンドロープにアンダーソンを乗せてからのドロップキックで流れを掴む。
終盤はオカダのレインメーカーとアンダーソンのガンスタンを巡っての攻防となるが、アンダーソンのガンスタン狙いをオカダが踏ん張ってツームストーンパイルドライバーで突き刺してからレインメーカーを決め3カウントを奪う。
永田vs石井は石井が永田の脇腹を攻め、永田はキックで反撃するも主導権が奪うまでには至らない。
永田は白目式腕固めで反撃し、マジックスクリュー、エクスプロイダーと繰り出し、バックドロップを決めると、もう一回を狙うが石井は防ぎ延髄斬りを放つ、張り手合戦から石井は頭突きを炸裂させ、最後はスライディングラリアットからの垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪い勝利。
小島vs本間は本間が猛攻をかけ小こけしを決めるもか、こけしはかわされてしまい、小島はコジコジカッター、雪崩式コジコジカッターと畳み掛ける。
小島はラリアットを狙うが、本間はこけしロケットで迎撃し、垂直落下式ブレーンバスターからこけしを投下するも、またしても自爆、本間は再度こけしロケットを放つが、小島はラリアットで迎撃すると、最後はラリアットを決め3カウントを奪う。
裕二郎vsエルガンはエルガンのパワーに対し裕二郎はゴーディ・ホールの介入などゲリラ戦で応戦、裕二郎はインカレスラム、フィッシャーマンズバスターで攻勢に出るが、マイアミシャインは切り抜けられると、エルガンはターンバックルへのパワーボムからエルガンボムで3カウントを奪い勝利を収める。
Bブロックはオカダと石井が1敗でトップ、後藤とアンダーソンは2敗目で後退、本間は5敗目で脱落となった。 -
真壁が制御不能の内藤を血祭り!ファレを降した柴田がAブロック単独トップに!
8月2日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」愛知県体育館 6500人 超満員
<コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
小島聡 ○KUSHIDA 田口隆祐 (9分39秒 ホバーボードロック)本間朋晃 マスカラ・ドラダ Xデビッド・フィンレー
◇第2試合◇
▼30分1本
○高橋裕二郎 コーディ・ホール(11分52秒 片エビ固め)マイケル・エルガン Xジェイ・ホワイト
※東京ピンプス
◇第3試合◇
▼30分1本
中邑真輔 石井智宏 ○YOSHI-HASHI (9分37秒 片エビ固め)後藤洋央紀 永田裕志Xキャプテン・ニュージャパン
※スワントーンボム
◇第4試合◇
▼30分1本
カール・アンダーソン ○タマ・トンガ(10分20秒 体固め)オカダ・カズチカ X外道
※ベレノ
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[3勝2敗=6点]○飯伏幸太(11分14秒 片エビ固め)[1勝4敗=2点]X天山広吉
※フェニックススプラッシュ
【飯伏の話】
飯伏「いやあ、今日もMAX、限界出せましたね。いやもう、結果が出たんで、ほんとにうれしいです。何よりも天山さんと。2年前、『G1』で当たるはずだったんですけど、直前で、『G1』中に天山さんがリタイアしてしまって、試合ができなかったんですけど、そのときもほんとに、ほんとに天山さんとシングルマッチだと思ってて。それが叶って、それで勝てたのはほんとにうれしいですね。天山さんからもいろいろと学ぶことはあったと思います。いやあ、全部、毎日、勉強ですね。こんなに充実したプロレス生活はないかなって。でも、まだまだ全然、満足してないんで。このまま初優勝しますよ」
--飯伏選手が出場した2年前の『G1』とは違ってますか?
飯伏「僕の状態もたぶん違うと思うんで。この2年間でいろいろ変わったと思うんで。天山さんももちろん進化してると思うし。あの時やってたら、また違ってたと思うんで。もっとやってみたいですね。第三世代の人たちと、もっとやってみたいですね」
【天山の話】「はあ…、このざまですよ。俺は、自分のために、自分の気持ちを盛り上げるために、自分自身、ハッパかけるつもりでコメント出してんけど、前回もそうやったけど、この飯伏、今まで1度もない、1回、『G1』で流れたことがある、やりたくてもやれなかった飯伏が今日、相手やったし、やっぱりなめられたら終わりやと思て、若造になめられたてたまるかって、そういう気持ちで自分を奮い立たせてやりましたけど、ヤバイね。一発一発、あの体で、ガッチリ俺の体にダメージ残して。最後、当たりどころっていうか、下半身にガッチリ来たから。うまいことか、たまたまか知らんけど、下半身弱ってるところに来たから。返そうにも返せんかった。まあ、言い分けちゃうけど。まあでも、この名古屋の愛知県体育館、入場のときに面食らったぐらい、あんな声援があったっていうのはほんま、ここまでやってきて、まだまだ『G1』は途中やけども、応援してくれるあれだけたくさんのファンに背中を押されて、今日やったけども…。いやあ、もう、天才っていわれるだけのものを彼は持ってますよ。認めざるを得ない。俺らの時代の、昭和の(プロレス)とはまた違うもの、スタイルも彼オリジナルのものと思うけど、素晴らしいなと思いますよ。負けはしたけど、この負けでもまだまだいけるっていう気持ち持ってますから。彼は彼で素晴らしいけど、こっからまた逆転勝ち、逆転しようかなと思ってますんで。体が動く限り、体が続く限りは、這ってでもリング上がって、相手をぶちのめして。俺がいつも言ってるように、絶対あきらめないっていう気持ちだけは持ってるから。肉体はちょっときついかもしれんけど、そんなこと知ったこちやないって。とことん最後までいきたいと思いますよ」
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[4勝1敗=8点]○柴田勝頼(7分51秒 片エビ固め)[3勝2敗=6点]Xバッドラック・ファレ
※PK
【柴田の話】「デカいガイジン、(体の)デカさは才能だと思います。俺がどうしようが、追いつけない才能。だけど、一つだけいいことを教えてやる。プロレスっていうのは、ハートのデカさで闘うものなんだよ。以上!」
【ファレの話】「シバタ、この結果がすべてじゃないぞ。必ずぶちのめしてやるからな、必ず!」
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[3勝2敗=6点]○AJスタイルズ(10分14秒 片エビ固め)[1勝4敗=2点]Xドク・ギャローズ
※ブラディサンデー
【AJ、ギャローズの話】
ギャローズ「さすがフェノメナールだ。闘ってそれを感じたよ。残念ながら、俺の方にバッドラックが寄ってきた。チャンスはあったんだけどな。スタイルズク ラッシュは警戒してたけど、ブラディサンデーを決められてしまってはな…。“フェノミナル・ワン”がフェノミナルであることを証明させてしまった。そうと しか言いようのない試合だった。でも、それこそがBULLET CLUBなんだ。そこにこそリアルがあるんだ。俺はIWGPタッグチャンピオンを目指して、ベルトを手に入れた。そのためにリング上でベストなパフォーマ ンスをしてきた。だけど、世界最高のレスラーには叶わなかった…」
(※ギャローズがコメントを出しているところにAJが入ってきて)
AJ「周囲がどういう目で見ようと、俺たちはファミリーだ。それがBULLET CLUBというものだ。俺たちの間でどんなことが起ころうと、リング上でどんな結果が待ち受けていようと、俺たちはリングに上がり続けるし、そこにとどまり続ける。俺たちのホームはそこにあるんだ。それがBULLET CLUBの生き方さ」
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[3勝2敗=6点]○真壁刀義(15分45秒 片エビ固め) [3勝2敗=6点]X内藤哲也
※キングコングニードロップ
【真壁の話】「言っただろ? 俺には通用しねえって。この俺様にかかれば、こんなもんよ。でもアイツ、いい根性してるわ。俺にツバ吐きかけただろ? だけど、認めるのはそれだけ。アイツがこのままなんちゃってヒールで終わるのか、本物のヒールで終わるのか? まあ、これからが楽しみだな」
【内藤の話】
内藤「グレート・バッシュ・ヒールか…。アイツ、ヒールなのか? 笑わせんなよ。その前にさ、俺がベビー(フェース)かヒールかって? そんなくだらねえ質問、やめてくれよ。そんな狭いワクに、俺をはめようとすんな。俺は、ロス・インゴベルナブレス…」
--これで2敗目を喫しましたが…。
内藤「真壁に負けたのかな? これで2敗目ですか? だから何だよ? 真壁も天山も、名古屋や全国の客もトランキーロだぜ、カブロネス。トランキーロ、焦んなよ…」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[3勝2敗=6点]○棚橋弘至(14分59秒 片エビ固め)[1勝4敗=2点]X矢野通
※ハイフライフロー
(試合後)
棚橋「新日本プロレスが!! 名古屋に!! 帰って来たぜーーー!!(※大歓声) 今日も大応援ありがとうございました!(※大拍手) まだまだ『G1 CLIMAX』続くんで、みんな見ていて下さい。今日はありがとうございました!(※大拍手)」
(これで場内が大「棚橋」コールに包まれ、棚橋がエアギターを開始。小松が投げ込んだギアーをエアで受け取り、「名古屋―!! 盛り上がって行こうぜーー!!」と叫んでから1回目を演奏、 そして棚橋は、アンコールに応えた2回目の演奏でギターを破壊。そして、「もう1回」コールに応えて3回目の演奏を行ない、リングサイドのファンからエアで受け取った新しいギターを使用)
棚橋「ありがとう。じゃあ、ちょっくら『G1』優勝してきます!名古屋の皆さん!! でら(とても)愛してまーーす!!」
【棚橋の話】
棚橋「3勝目。でも、2敗を背負ってる限り、カド番は続くから。もう1歩のひけない状況の中で、力を発揮して、最後の最後にまくってきたんで。大丈夫。これから1敗もしない。必ず白星取りにいくから」
--新技の名前は?
棚橋「ツイスト&シャウトです。ツイストして立ち上がって叫ぶまでが一連(の技)なんで」
折り返し点を迎えたG1は愛知大会、注目カードはセミの真壁vs内藤、前日の大阪大会ではタッグを組んだ際に「ダメダメ人間よ、とうとう本性を出したじゃねぇか。覚悟しとけよ。オメーがこれまで味わったことのねえ怖さ、わからせたる!」と」と制裁を予告、館内は制御不能の態度を取る内藤の制裁を望んでか真壁に声援が多く、内藤はレフェリーが黒スーツを脱ぐように命じられるも、内藤はレフェリーの制御には従わないとばかりに拒否の姿勢を示したためブーイングだけでなく「帰れ」コールなど罵声が浴びせられた。
試合の先手を奪ったのは内藤、真壁の挑発に乗らず再三焦らし、焦れた真壁が襲い掛かるもいなし、場外戦で痛めつけた後で首攻めを展開して自身のペースへと引きずり込む。
真壁はラリアットから反撃するが内藤はペースを崩さず、真壁のパワーボム狙いも内藤は浴びせ蹴りで返すなど、真壁がなかなかペースを握れないまま試合が進む。
焦る真壁は抵抗する内藤を強引にパワーボムで叩きつけるとデスバレーボムからのキングコングニーで勝負に出るが自爆、逆に勝負に出た内藤は真壁のラリアット狙いを回転エビ固め、ジャックナイフ式エビ固めと繰り出していくがフライングエルボー狙いを切り返した真壁がジャーマンで投げると、ここから一気に勝負に出てスパイダージャーマンを狙うが、内藤はコーナーにしがみつき阻止を狙う、しかし真壁は何度も内藤を鉄柱に叩きつけて流血に追い込むとスパイダージャーマンを決めてからのキングコングニーを3カウント、試合後は悠々と引き揚げる真壁に対し、内藤は若手に八つ当たりしながらも不敵な笑みを浮かべてリングを後にするも館内はブーイングを浴びせた。だがブーイングとは裏腹に内藤の試合内容は良くなっているし試合運びにしても武藤敬司を彷彿させた。
メインの棚橋vs矢野は1ヶ月前に大阪城で対戦したばかりということで、互いの手の内を読み合う攻防が多く、矢野はゲリラ戦法で棚橋を苦しめる、だがレフェリーを場外に追いやってから無法地帯を作り上げるも、棚橋の逆襲に遭いイスの上でのネックスクリューで15針を縫った矢野の額が開いてしまい流血となると、最後は棚橋がハイフライフローで完勝。
飯伏vs天山は、動きまわる飯伏に対し天山はどっしり構え、バミューダトライアングルをかわして飯伏の動きを封じ重さを生かして自身の流れに引きずり込む、勝負を狙った天山はアナコンダバイスを決め、アナコンダバスターからアナコンダマックスを狙うが、飯伏がバク宙で切り返すと天山が驚いた隙を突いて猛反撃し最後はハイキックからのフェニックススプラッシュで勝利、試合の大半は天山ペースで進んでいただけに天山にとって惜しい試合、飯伏にとっては大きい勝利となった。
柴田vsファレは昨年の愛知大会同様にファレがパワーで押しまくるが攻め疲れが目立ち始めると、勝負を急いだのかフライングソーセージは自爆、グラネードも柴田が延髄斬りで迎撃してスリーパーで捕獲する、ファレは脱出してグラネードからバットラックフォールを狙うが、体を捻って反転した柴田が再度スリーパーで捕獲しPKを浴びせて3カウント。
AJvsギャローズのBULLET CLUBの同門対決は、AJはカーフキラーを狙って脚攻めを狙うも、嫌ったギャローズが場外戦へと持ち込み、鉄柵越えのスワンダイブを狙ったAJをキャッチしてチョークスラムでエプロンに叩きつける、リングに戻ってもパワーで攻めるギャローズにAJは膝へのバックタックルから活路を見出し、スタイルズクラッシュはリバースされるもカーフキラーで捕獲し勝負に出るがロープに逃げられ、フェノメナンDDTもキャッチされジャックハマーで叩きつけられてしまう、AJは再度スタイルズクラッシュを狙うがギャローズはまたリバースすると、着地したAJペレキックからブラディーサンデーを決め逆転勝利を収めた。
混戦と言われたAブロックは柴田が単独トップで棚橋、真壁、内藤、飯伏、AJ、ファレが追いかける展開となった。柴田がこのまま突っ走るのかというと棚橋戦、そして落とし穴的存在である矢野戦を残していることから予断は許されない。
最後に第2試合に出場していた裕二郎が東京ピンプスを仕掛けた際に右肩を負傷、矢野も15針縫った頭部の傷口が開き、内藤も試合中に流血、リーグ戦には関係ないがタイガーマスクも首の負傷で愛知大会から欠場とリーグ戦が進むたびにケガ人が続出、大阪大会から復帰した中邑や棚橋、AJ、柴田、石井も負傷を抱えながらリーグ戦をこなしているが、その分過酷さも増してきている・・・ -
折り返し地点を迎えたG1、復帰の中邑が石井と激戦!統一戦を狙う後藤はオカダを討ち取ったり!
8月1日 新日本プロレス「G1 CLIMAX」大阪府立体育会館 4523人
<アピール、コメント、星取表などは新日本公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
○ドク・ギャローズ ゴーディ・ホール(7分22秒 体固め)デビット・フィンレー ×ジェイ・ホワイト
※ハングマンズヌーズ
◇第2試合◇
▼30分1本
内藤哲也 飯伏幸太 ○マスカラ・ドラダ(12分12秒 片エビ固め)真壁刀義 天山広吉 ×小松洋平
※ドラダスクリュードライバー◇第3試合◇
▼30分1本
AJスタイルズ バットラック・ファレ ○タマ・トンガ(9分50秒 体固め)柴田勝頼 タイガーマスク ×キャプテン・ニュージャパン
※ベレノ
◇第4試合◇
▼30分1本
棚橋弘至 ○KUSHIDA 田口隆祐(10分21秒 ホバーボードロック)矢野通 YOSHI-HASHI ×外道
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[2勝2敗=2点]○高橋裕二郎(13分1秒 片エビ固め)[1勝3敗=2点]×小島聡
※マイアミシャイン
【裕二郎、ホールの話】
裕二郎「おかしい…。何がおかしいかって? 小島聡、俺の知ってる限りじゃ、あいつはオカマ野郎だ。つまりな、何がついてねえんだよ。何で、あれ(急所打ち)で痛がるんだよ? なんもなかったぞ。あいつの股間には何もなかったよ。なんなら、あいつはただのオカマ野郎だからだ。これ、マジ」
ホール「(※拍手しながら)マイアミシャインが決まれば、いつも勝つんだ」
【小島の話】「これで3敗か? 戦前、『全勝優勝』って言ったヤツが1勝3敗だ。笑いたければ笑えばいい。このざまだ。ただ俺は、どんなにみっともない姿を見せたって、あきらめないから。そうやって生きてきた。これまで、デビューしてから、1991年の7月16日から、今日までだ。1回もあきらめなんかしたことないぞ。どんなにカッコ悪くたって、どんなにみっともなくたって、必ずこの『G1』、最後まで乗り切ってやる。そしたら、もしかしたらチャンスが見えてくるかもしれない」
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[3勝1敗=6点]○カール・アンダーソン(11分15秒 片エビ固め)[1勝3敗=2点]×永田裕志
※ガンスタン
【アンダーソンの話】「ナガタ、いや、ユージチャン。そう、ユージチャン。以前は俺のセンパイ(先輩)だった。しかしもう、そうじゃない。今日、マシンガンはここでナガタを打ち破った。このオーサカという街で。『ナガタ』とか『ナガタサン』とはもう言わない。これからは『ユージチャン』、そう『ユージチャン』と呼ばせてもらう。だけどこれで終わりじゃない。ゴトー、シンスケ、そして今日、ユージ・ナガタを破った。さあ、次は誰だ? IWGPチャンピオンのオ・カ・ダ・だ」
【永田の話】「まだまだ、まだまだ…。まだまだ…」とないぞ。どんなにカッコ悪くたって、どんなにみっともなくたって、必ずこの『G1』、最後まで乗り切ってやる。そしたら、もしかしたらチャンスが見えてくるかもしれない」
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[1勝2敗1不戦勝=4点]○マイケル・エルガン(9分55秒 エビ固め)[4敗=0点]X本間朋晃
※エルガンボム
【エルガンの話】「見ろ。こうやってマイケル・エルガンはまたバックステージに帰ってきたぞ。得点を4点に伸ばして帰ってきたぞ。だけど、この4点というのは決勝に進むためのステップにしか過ぎない。俺はあることを証明するためにここにいる。何を証明するのか? それはマイケル・エルガンというレスラーが素晴らしいということをだ」
【本間の話】「これで断トツの最下位。だけど、俺は優勝をあきらめてないから。あきらめたら終わりだ。1人でも応援してくれるファンがいる限り、俺はあきらめないからな。クソッ、今日はどうしても勝ちたかった。でも、スゲエよ、あいつのパワーは。ありえねえっつうの。ありねえって。でも、次やったらわからないですから。次こそは、こけし・イズ・ハッピー。幸せになろうぜ」
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[2勝1敗1不戦敗=4点] ○中邑真輔(14分47秒 体固め)[3勝1敗=6点]×石井智宏
※ボマイェ
【中邑の話】
中邑「(※コメントスペースに着くなり座り込む)まずは、広島、別府、博多にご来場のお客様方、誠に申し訳ございませんでした。『G1』、止めるも地獄、進むのも地獄だね。今日は本番(公式戦)、石井智宏、すべてを出すしかない相手、そんなのは復帰(戦)、公式戦(関係なく)、闘えてよかった」
――現状、左ヒジの具合はどうなんですか?
中邑「自分の口からはなんとも・・・。どの試合で傷ついた、発表のタイミング、発表の仕方っていうのは、会社に任してるから。ただ、今日には自分も、ドクターも“GOサイン”をくれた。日程は幸いして、落とした公式戦も一つだけ。まだまだ望みは十二分に、あるんじゃないかな?」
――試合をやってみて(左ヒジ負傷の)影響は感じましたか?
中邑「久しぶりに免疫を上がるためにベジタリアンっぽい食事を採りましたけど、体が軽いね。ちょっとやせすぎちゃってって感じかな。これも日を追って、リカバリーで戻ってくるんじゃないですか? 今日、試合ができたことに非常に感謝してます」
――休んでいた間、体は動かせたんですか?
中邑「まあ、基本は安静なんでね。会場にも行きたいのはやまやまですが、ベッドから動いてはいけないと・・・」
――最後まで優勝の望みは捨てていない?
中邑「逆に助かったかなと・・・。申し訳ないけどね、欠場は。さっきも言ったように、落とした公式戦はエルガン戦のみ。まあ、これはチャンスあるんじゃないかなと。ただ、休んだ分だけのコンディションというのは、自分に返ってくるのは十分、承知してます。今の中邑真輔、今の『G1 CLIMAX』、体で感じて、柔軟に闘うしかないでしょ」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[3勝1敗=6点]○後藤洋央紀(16分45秒 片エビ固め)[3勝1敗=6点]×オカダ・カズチカ
※昇天・改
(試合後)
後藤「討ち取ったり~~!! 『G1』!! この俺が優勝します!!、前祝いだ! 万歳三唱行くぞーー!!」と宣言すると、ファンと一緒に大声で万歳を三唱。最後は「また会おう!」
【後藤の話】
後藤「時代が動いたんじゃないですか。IWGP(ヘビー級)とインターコンチネンタル、一つ扉をこじ開けたと思います。IWGP(チャンピオンの)オカダ、罪は重いよ。インターコンチネンタル、(次期)挑戦者、あいにくまだ決まってない。挑戦、いつでも受けてやるぜ。とにかく、次なる大きな扉、『G1』必ず獲ります。この後はこのベルトも世界へ飛び立たせたいと思います」
――これまで「IWGPヘビーを狙う」というコメントも出してる中で、その布石ともなるような勝利だと見えたんですけど、そのあたりはどうですか?
後藤「手ごたえはもちろんありますし。うれしいような、悲しいような・・・。IWGPチャンピオンが自分にとって、照準だったわけで。もう、自分の視界の、目の前に来てるような・・・」
――「悲しい」と言う意味は?
後藤「なんだろね? IWGP(ヘビー級王者)がインターコンチ(ネンタル王者)に負けたっていうのがね。苦しみますよ。まあ、タイトルマッチでないにしろ、あれだけIWGP(ヘビー級王座)には届かなかったから。インターコンチ王者として勝ってしまった。その現実は間違いない」
――カメラの向こうにいる大勢のファンに向かって、改めて今日の勝利の言葉を下さい。
後藤「ほんとにありがとうございました。俺のこと嫌いなヤツも、(プロレス)ファンもいると思いますよ。でも俺は、プロレスが好きな皆さんのことが大好きですよ。これからも楽しみにしていて下さい」
――前回、IWGP王者・オカダvsインターコンチネンタル王者・後藤という構図で行われて、前回は負けてしまって、今回、その雪辱を果たしたわけですけど。
後藤「まあ、1勝1敗? 五分五分だ。次、ちゃんとした形でもう1度。ベルトを懸けて闘いたいですね。チャンピオンはやっぱり1人だと思うし、強いのはやっぱり1人なんで。俺の中でそれは変わらないですね」
――今日、オカダ選手に勝ってた部分はどこだったんでしょうか?
後藤「(※肩に掛けたベルトを叩きながら)やっぱりこのベルトへの気持ちじゃないですか。ベルトへの気持ち、それに尽きると思います。このベルト、どんどん押し上げていく」
【外道の話】
※オカダはノーコメント。代わりに外道がIWGPヘビー級のベルトを手にインタビュースペースにやって来る。
外道「後藤、ほざいてろよ。でもな、まぐれはもう2度と起きないからな、コノヤロー!
8月に入りG1もいよいよ折り返し地点である大阪大会を迎え、7月26日広島大会から左肘痛で欠場していた中邑が復帰、セミでCHAOSの同門である石井と対戦するも、中邑の左肘にはテーピングが巻かれ、入場パフォーマンスでも左腕が使わないなど痛々しい姿で登場した。
試合は中邑が打撃を浴びせ、石井のフィールドである“ど真ん中”プロレスに踏み込むが、攻め込まれると左肘に響くのか、左腕を気にする仕草を見せるも、石井は“そんなもんか!”“どうした、オラ!”と攻め込んでくる。石井も首や左肩、右膝とを痛め満身創痍のままG1に臨んでいる、だからこそ石井は“こんなもんで怯むのか”と中邑を容赦なく攻めたが、中邑の肘を敢えて狙わなかったのは、“ど真ん中”プロレスを貫く石井の流儀でもある。
だが対する中邑は石井の首筋に容赦なく打撃を浴びせる、石井の攻めが甘いという指摘ではなく、敢えて石井の首に手厳しい攻撃を浴びせるのも中邑の流儀、首筋を攻められて怯む石井に“お前もこんなものなのか!”とやり返す。
膝蹴りで流れを掴んだ中邑のボマイェをかわした石井が後頭部ラリアットから掟破りのリバースパワースラムを敢行するとパワーボム、雪崩式ブレーンバスターと攻め込んでいくが、ラリアット狙いは中邑がかわし踵落としを浴びせる。
中邑は本家リバースパワースラムからスライディングボマイェを浴びせ勝負に出るが、ボマイェを狙ったところで石井がブロックしラリアットを浴びせ、スライデ ィングラリアットから垂直落下式ブレーンバスターは背後に着地した中邑が後頭部へのボマイェを浴びせ、ダイビングボマイェからボマイェかと思いきやブロックした石井はラリアットで応戦、しかし再度のラリアットは中邑が巻きこみ式腕十字で切り返す。
中邑は再度ボマイェを狙うが、石井はドロップキックで迎撃、だが両者ダウンの後で先に起き上がった中邑が石井を起こしてからナックルを浴びせると、石井は頭突きで応戦、しかし中邑は奥の手であるランドスライドを決めてから、突進するボマイェを浴びせて3カウントを奪い勝利、奥の手であるランドスライドを決めたのは、改めて石井を自身のパートナーであることを認めた証なのかもしれない。
メインのオカダvs後藤、IWGPヘビーとインター コンチネンタルの王者同士の対決だが統一戦を狙う後藤にしてみれば負けられない一戦だが、試合の先手を奪ったのはオカダ、場外戦で鉄柵越えフライングボディーアタックから鉄柵を利用したDDTで突き刺しジャベなどで首攻めを展開する。
オカダがコツコツ攻めれば、後藤が重い一発で流れを変える、ラリアットから村正、ブルドッキングヘッドロック、バックドロップと猛ラッシュをかけるが、オカダはフラップジャックですぐ自分の流れに変えてしまう。
普段ならこのままオカダのペースに引きずり込まれるのだが、後藤はオカダがコーナー最上段へのぼり、立ち上がった後藤を飛び越えて足から安全に着地したところで追走式ラリアットを浴びせてから流れを変え、またリバースネックブリーカー狙いを回転エビ固めで切り返すなどオカダのパターンを読み切り出してから流れが変わる。
オカダは追走式ラリアットをドロップキックで迎撃するがレインメーカー狙いはかわした後藤が下から担いで牛殺し、裏昇天と畳み掛けてから雪崩式牛殺しを狙うも、オカダは背後のまわってジャーマンからのレインメーカーを狙うが、これも読んでいた後藤が頭突きを浴びせると、最後はオカダの顔面への頭突きの連打から昇天・改で3カウントを奪い完勝、後藤が統一戦実現へ大きく弾みをつけた。
本間vsエルガンはエルガンがパワーで圧倒、本間は小こけしからシャリマティーと反撃するがこけしは自爆、エルガンの攻勢は続き本間はこけしロケットで流れを変えようとするが、こけしは自爆しこけしロケットはキャッチされジャーマンで投げられると最後はパワーボムからエルガンボムで3カウ ントを奪いエルガンが勝利。
永田vsアンダーソンはダイビング式ガンスタンを狙うアンダーソンを永田が雪崩式エクスプロイダーで投げると白眼式腕固めで捕獲、アンダーソンの再三にわたるガンスタン狙いは阻止したがバックドロップを狙ったところでアンダーソンがガンスタンを決め勝利。
小島vs裕二郎は裕二郎がターンバックルへのパワーボムからラリアットを狙うが、小島がカマイタチで迎撃しコジコジカッター、垂直落下式ブレーンバスターからラリアットを決めるも、レフェリーのカウントをゴーディが阻止し、怒った小島はゴーディをラリアットで蹴散らすも、裕二郎にも狙ったところで裕二郎が急所打ちで迎撃するとマイアミシャインを決め3カウントを奪い勝利となった。
Bブ ロックはオカダ、石井が敗れ全勝がなくなるも後藤、オカダ、石井、アンダーソンがトップ、それをエルガンと中邑、裕二郎が追いかける展開となったが、中邑の不戦敗による一敗が今後どう響いてくるのか・・・
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飯伏との激闘を制した柴田が3勝目!制御不能の内藤がAJまでも喰らう!
7月28日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」7月29日 福岡国際センター 2640人
<コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
○タイガーマスク マスカラ・ドラダ(7分58秒 エビ固め)×デビット・フィンレー ジェイ・ホワイト
※タイガードライバー
◇第2試合◇
▼30分1本
カール・アンダーソン 高橋裕二郎 ○タマ・トンガ ゴーディ・ホール(11分13秒 片エビ固め)永田裕志 小島聡 田口隆祐 ×小松洋平
※ヴェレノ
◇第3試合◇
▼30分1本
マイケル・エルガン ○本間朋晃(13分0秒 片エビ固め)石井智宏 ×YOSHI-HASHI
※こけし
◇第4試合◇
▼30分1本
後藤洋央紀 ○獣神サンダー・ライガー(10分15秒 ヨーロピアンクラッチ)オカダ・カズチカ ×外道
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[1勝3敗=2点]○ドク・ギャローズ(6分58秒 片エビ固め)[1勝3敗=2点]×矢野通
※アンダーソンとのマジックキラー
【ギャローズの話】「(※Y・T・Rポーズをまねしながら)YANO S○CKS ASS! ヤノ、お前なんて大したことないな。これが俺たちBULLET CLUBのやり方だ。こうして、この『G1』で、俺たちのステータスを上げていくぞ。これから俺のクライマックスがやってくるんだ。全世界のレスリング界もしっかり見とくんだな。みんな俺たちの手にかかれば、同じ目に遭うんだ」
【矢野の話】「ずるい、ずるい、ああ、ずるい!」
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[2勝2敗=4点]○真壁刀義(8分41秒 片エビ固め)[1勝3敗=2点]×天山広吉
※キングコングニードロップ
【真壁の話】
真壁「何かある?」
--天山選手もベルトを持ってて、チャンピオン同士の闘いでした。それを制したのはNEVERの意地ですか?
真壁「俺、一気にいっただろ? わかるか? コンディションがいいんだよ。何べんでも言ってやるよ。以前の天山だったら、こんなにやすやすと、簡単にいかねえ。それはわかってる。今、(天山は)コンディションが悪すぎる。見りゃ、わかるだろ? それだけだ。ベルト持ってくるのはわかる。その保持者だからっていうのもわかる。それだけ集中力が高まるからな。だけどよ、リーグ戦は一つひとつが大事なんだ。この一つを落としたらどうなる? その恐怖心が、俺をかき立てるんだよ。まあ、正直よ、2、3日前にあいつ、大流血してんだろ? その分、ちょっとだけ優しさが出ちまったかなっていう気がする。鬼になれなかった。でもよ、あのヤローの額がパックリ割れてたら、完全に鬼になってるな。瞬間的に。あの血なんだよ。あの血が俺を興奮させんだよ。今の俺に足りねえのはそこだ。狂気だな。狂気が俺を変えさせるんだ。でもよ、よかったよ。福岡のみんなに、スゲエ怖いプロレスを見せるところだったよ。でもよ、何べんも言うけど、天山の実力はわかってる。何べんも『G1』制してるし、“ミスターG1”だろ? ただよ、何べんも言うけど、コンディションが悪すぎる。あのコンディションで、このリーグ戦勝ち抜けるかって。この俺が対面に立ってるんだ。(優勝なんて)あり得ねえだろ。そういうとこだ」
--次の公式戦の相手はフラストレーションがたまってる相手だと思うんですけど…。
真壁「誰だ?」
--内藤選手です。
真壁「内藤か…。で? まあ、個人的なあれは何もねえよ。ただ、組ましてくれるな、対戦させてくれるなってことだよ。なぜなら、じれってえから。そのじれったさを試合で出してくるんだったら、こっちも考え変わるぜってこと。ヤローだって、ひと旗あげようと思って、この世界入ってんだ。今、その状況下になってるんだ。それを潰すか潰さねえかは、あいつ次第だ。だったら俺が潰してやるよ。それだけだ。それ以外ないだろ? あのヤロー、天山のこと『終わってる』って言ってたけど、俺から言わしてもらうよ。終わってんのはお前だ。何回、チャンスもらってんだ? 何回、ものにできなかったんだ? 終わってんのはお前だ。それを自覚して来い。あのヤローが是が非でも上がっていこうっていうんだったら、是が非でも引きずり下ろしてやる、それだけだ」
【天山の話】「やられてもうた…。真壁、真っ向からぶつかって、ガッチリ倒して、このリーグ戦、抜けなあかんと思てたけど、(最後のキングコングニードロップ)ガッチリ入ったね。何もかも、今の俺の体で受け止めたけど、やっぱり違うな。普段どうとかそんなの関係ない。真壁、強かった。真壁の力、馬力に今日はやられましたよ、完全に。俺ももう1回、もうひと山、乗り越えていかなと思たけど、きついですね。いやあ、もう一丁、自分のパターンに持っていきたかったけど、きつかったね。これで3敗? まだまだいけるよな? 最初は全勝でいくつもりやったけど、3敗? ここできっちり止めて、こっからカムバックやね。きついけど、最後の最後までやり通して…。それで天山広吉、覚えて下さい」
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[3勝1敗=6点]○柴田勝頼(13分25秒 エビ固め)[2勝2敗=4点]×飯伏幸太
※PK
【柴田の話】
柴田「ああ…、何かねえか? 飯伏、飯伏、思ってた通り、最高だ。最高だね」
ーー具体的にどういう部分が最高だと?
柴田「最高なんだ。熱い試合ができる。なんか、『次のステージに来た!』って感じがしました。新しい、触ったことのない選手とやることによって、俺自身も目覚めていく、そんな手ごたえを感じました。以上!」
【飯伏の話】
飯伏「(※インタビュースペースに着くなり座り込む。そのままコメント)2勝2敗ですか? 得意の打撃なら、何とかいけると思ったんですけど…。ちょっと、わかんないですよね。自分でも確実に押してたんじゃないかっていうところも合ったんですけど…。いやあ、結果なんで。ただ、もう1回やりたいです、いや、何回でもやりたいです」
ーー闘ってみて、柴田選手の印象は?
飯伏「予想していたより凄い。僕としては総合の柴田さんのイメージ。だいたいこのぐらい、このぐらいの重さなんだろうなって。それを、自分の予想のふたまわりぐらい上回ってました。いや、でも、結果ですね。負けたんで…。次は絶対勝つ。勝ちますよ。
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[3勝1敗=6点]○バットラック・ファレ(13分7秒 片エビ固め)[2勝2敗=4点]×棚橋弘至
※フォーリングココナッツ
【ファレ、トンガの話】
(※タマ・トンガがファレを先導する形で先にインタビュースペースに入ってきて、言葉を発する)
トンガ「この男がニュージャパン・プロレスリングで最も悪い男だ。俺の隣に立ってる男がな。お前らもそれがわかっただろ? いや、みんなわかったはずだ。最も悪い男がいまから言葉を発するぞ。ようく、聞いておけ。聞き漏らすな?」
ファレ「タナハシ、言っただろ? 驚いたか? この結果に何も言えなくなっただろ? ヘッ、思い知ったか!?」
【棚橋の話】「こんなんで終わらねえぞ!」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[3勝1敗=6点]○内藤哲也(17分13秒 体固め)[2勝2敗=4点]×AJスタイルズ
※デスティーノ
(試合後、レッドシューズ海野レフェリーが、内藤の手を挙げる。ところが、内藤がそれを振り払い、いきなり海野レフェリーのボディへ膝蹴り! さらに、ボディスラムで投げ捨てると、低空ドロップキックで完全にKOする)
内藤「トランキーロ!! ハポネス(焦るな、日本人)! トランキーロ!! 焦んなよ!!(※大ブーイング)もう誰も! 俺を止めることはできない。と、いうことは、今年の『G1 CLIMAX』の優勝者は~・・・(※大ブーイング) ロス! インゴベルナ~ブレ~~ス!! ナ~~~イト~~!!(※大ブーイング)」
【内藤の話】
内藤「Que Pregunta?(ケ・プレグンタ?) Que Pregunta? 質問、何? 質問ないなら、帰るぜ」
ーーこれで棚橋選手とAJ選手、優勝候補2人に勝ちましたが…。
内藤「棚橋に勝ったら何なの? AJに勝ったら何なの? 別に俺、棚橋に勝つためにリーグ戦に参加してるわけじゃないし、AJに勝つためにリーグ戦に参加してるわけじゃないから。俺、今、リーグ戦何試合消化したの?」
ーー3試合です。
内藤「何勝?」
ーー3勝1敗です。
内藤「3勝1敗? だから何だよ? まあ、リング上で(優勝宣言したけど、それを)どう取るかは自由。もう、俺の勢いは誰にも止められない。止めてくれよ、止めてくれ。つまんないリーグ戦になっちゃう…」
福岡大会を迎えたG1、今回は自分的注目カードである柴田vs飯伏が組まれた。二人は柴田がビッグマウス・ラウド時代にタッグを結成しているがシングルでの対戦は初めて、試合は互いにキックで牽制からスタートするも、コーナーに飯伏を押し込んだ柴田はエルボーで座らせ、顔面への低空ドロップキックを狙いに対角コーナーへ走ると飯伏が追走してエルボーを浴びせてから、逆にエルボーで柴田を座らせ、顔面への低空ドロップキックを放つ。
これに怒った柴田が飯伏のエルボーの連打を受け切ってエルボーで返し、コーナーに押し込んで顔面ウォッシュ、顔面への低空ドロップキックを決め、柴田のフィールドであるケンカスタイルに敢えて挑んできた飯伏に対し、柴田はケンカスタイルでやり返す。
柴田はフロントネックチャンスリー、コブラツイスト、ミドルキックと攻勢をかけるが、飯伏はドロップキックで柴田を場外への追いやるとバミューダトライアングルを発射、リングに戻った飯伏は打撃のコンポからその場飛びカンクーントルネードを決める。
飯伏は掟破りのPKを狙う、キャッチした柴田はエルボーでダウンさせてからPKを狙うと飯伏はハイキックで迎撃しオーバーヘッドキック、しかしキャッチした柴田はSTFで捕獲し、飯伏はロープへ逃げるも、柴田はスリーパーで捕獲して飯伏のスタミナを奪いにかかる。
飯伏がロープへ逃れようとすると、柴田はバックドロップを決めるが、意地で立ち上がった飯伏はジャーマンで応戦、柴田はミドルの後でラリアットを浴びせるが、飯伏もラリアットで応戦、だがシットダウン式ラストライド狙いは、柴田が下から担いでデスバレーボムで叩きつける。
両者はダウンの後で打撃戦となるも、狂気が宿った飯伏のパンチを柴田がブロックし、ミドルキックをも柴田がキャッチしてスリーパーの絞め上げた後、PKが炸裂して3カウント、飯伏が敢えて踏み込んだケンカスタイルでの勝負は柴田が勝利も、後藤vs柴田に勝るとも劣らない名勝負だった。
セミの棚橋vsファレはファレのパワーに棚橋が苦しみ、棚橋は低空ドロップキックなどで切り崩しにかかるが、ファレのパワーだけでなく、BULLET CLUBの介入もあって主導権を奪えない展開が続く。
ファレはグラネードで勝負に出るが、かわした棚橋はスリングブレイドからハイフライアタック、そしてハイフライフローを決めるも、カウント3直前で セコンドのトンガがレフェリーの足を引っ張りカウントを阻止、棚橋はバットラックフォールは防ぎ、ネックスクリューを決めてからスリングブレイドを狙うが、ファレはカウンターグラネードで迎撃し、最後はコーナー最上段からのフライングソーセージことフォーリングココナッツで圧殺して3カウント、ファレが3勝目となり、棚橋は2連敗となる。
メインのAJv内藤は、内藤が首攻めだけでなくラフも展開して先手を奪う。主導権を奪えない展開が続くAJは内藤の雪崩式フランケンシュタイナー狙いを雪崩式スタイルズクラッシュで切り返そうとするが、体勢を崩した内藤がスイングDDTを狙うもAJはコーナーに叩きつける。
内藤はマンハッタンドロップからジャックナイフ式エビ固めで丸め込むが、クリアしたAJはペレキックを炸裂させ、ブラディーサンデーを狙うも、内藤はデスティーノで切り返し3カウント、内藤も3勝目、AJもまさかの2連敗となる。
天山vs真壁は真壁が矢野戦で負傷した天山の頭部を攻め、天山はアナコンダバイスで絞め上げるも、耐えた真壁がパワースラム、ラリアット、デスバレーボムと畳み掛けてからのキングコングニーで勝利、天山は3連敗と大きく後退。
矢野vsギャローズは矢野がギャローズをセコンドのトンガとホールに激突させるも、アンダーソンに気を取られてしまうと、ギャローズが急所攻撃からアンダーソンとのマジックキラーを決め3カウント、公式戦初勝利を強奪する。
いよいよG1も1日大阪、2日愛知で中盤に差し掛かる。果たして過酷なリーグ戦を制するのは誰だ? -
中邑が欠場…オカダが小島に完勝、石井がアンダーソンに逆転勝利で3連勝!
7月28日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」大分・別府ビーコンプラザ 1580人
<コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
獣神サンダー・ライガー ○タイガーマスク キャプテン・ニュージャパン(8分0秒 エビ固め)田口隆祐 デビッド・フィンレー Xジェイ・ホワイト
※タイガードライバー
◇第2試合◇
▼30分1本
矢野通 ○YOSHI-HASHI (7分10秒 片エビ固め)ドク・ギャローズ Xコーディ・ホール
※スワントーンボム
◇第3試合◇
▼30分1本
真壁刀義 飯伏幸太 ○マスカラ・ドラダ(9分54秒 片エビ固め)天山広吉 柴田勝頼 X小松洋平
※ドラダスクリュードライバー
◇第4試合◇
▼30分1本
棚橋弘至 ○内藤哲也 マイケル・エルガン(10分35秒 体固め)AJスタイルズ バッドラック・ファレ Xタマ・トンガ
※デスティーノ
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[1勝2敗=2点]○高橋裕二郎(12分03秒 片エビ固め)[1勝2敗=2点]X永田裕志
※マイアミシャイン
【裕二郎の話】「どうしよう、ダンサーを怒らせてしまって。今日、予定していたダンサー、またやっちまった。こんな試合こそ変だよ。ダンサーに夜のどっち? マイアミシャインか、東京ピンプス…。今日は永田にマイアミシャインで決めたからよ、今夜は東京ピンプスで、ベッドの上でスリーカウント取ってやるからよ。これ、マジ」
【永田の話】「チキショー、何だ…。『G1』の舞台でこのメンバー、この強行スケジュール、またなんか新しい巨大な敵がいるみたいだ。慣れたところだ。簡単に言えば、立ち上がればいいだけ、立ち上がれば…。また明日、立ち上がって、夢に向かうよ」
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[2勝1敗=4点]○後藤洋央紀(12分20秒 片エビ固め)[3敗=0点]X本間朋晃
※昇天・改
【後藤の話】「(本間は)まっすぐだね。ホント、まっすぐだ。でも、俺はそんなアイツが嫌いじゃない。いよいよ大阪、オカダ戦。ただのリーグ戦じゃねえぞ。この(インターコンチネンタルの)ベルトが背中を押してんだよ。そのつもりで来いよ、おまえ」
【本間の話】「(※這いながらコメントスペースにたどり着く)クソォ、クソォ…。いい試合なんて…。(いい試合を)した上で勝たなきゃ、勝たなきゃ…。俺に必要なのは勝ち星だ。それがインターコンチ(ネンタル)のチャンピオン、後藤といったら、これほどおいしいものはない。でも、負けた。これが今の俺の実力だ。そんなことはない。俺はもっと力が出るはずだ。もっともっと…。確かに今現在の力はないかもしれないけど、もっともっと力を出せるはずだ。何でかって言ったら、それはお客さんの声援、お客さんの声があるから。俺はもっともっと力が出るはずだ。でも負けた。これが今の俺の実力かもしれないけど、そうは思いたくない。日々、進歩して、また次、勝てばいいだけの話ですよ。絶対、次、勝って見せます。ただただ、後藤は強い。その強い後藤に勝ってこそ、意味がある」
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[3勝=6点]○石井智宏(16分31秒 エビ固め)[2勝1敗=4点]Xカール・アンダーソン
※垂直落下式ブレーンバスター
【アンダーソンの話】「イシイ、いやイシイサン、元NEVERチャンピオンだった。確かに世界の中でベストレスラーの1人であることは認める。今日は恥をかかされた。いい気分に浸れなかった。だけど、あと少しだったというのは感じた。これまで5回、『G1』で勝ってきたのに、今日は…。シンスケ(中邑)にもゴトーにも勝ったのに、今日は…。次(の公式戦)はオーサカか? イヤア!(※と叫んで敬礼ポーズを取る)。お前の腕を取って、こうしてやる(※と言って、アームロックを決めながら白目をむくマネをする)。そうなれば、Too Sweetだ」
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[3勝=6点]○オカダ・カズチカ(18分22秒 片エビ固め)[1勝2敗=2点]X小島聡
※レインメーカー
【オカダ、外道の話】
オカダ「まあ、これで残り7つ」
外道「次は誰だ? インターコンチネンタルチャンピオンか?」
オカダ「後藤さんですね。でもな、後藤さん、俺からしたらあんたなんかインターコンチネンタルのチャンピオンでもない。俺からしたら、ただの後藤洋央紀だ。しっかりIWGPヘビー級のチャンピオンに挑戦してきなさい」
外道「オイ、後藤、オメエはよ、あと7つのうちの1つでしかねえぞ。何がチャンピオンだ。笑わせんな、コノヤロー」
【小島の話】「7月28日、別府ビーコンプラザ、お前が俺より強かったのは、この日だけだ。ほかの日になってみろ、ほかの日は俺が勝つぞ」
▼「G1 CLIMAX 25」Bブロック公式戦/30分1本
[2敗1不戦勝=2点]□マイケル・エルガン(不戦勝)[1勝1敗1不戦敗=2点] ■中邑真輔
※中邑負傷欠場のため
大分大会を迎えたG1だったが27日の広島大会を左肘の欠場した中邑はエルガンとの公式戦には間に合わず欠場した。しかし全休するつもりはなく回復しだいリーグ戦に戻る意向を示しており、29日の福岡は公式戦は組まれていないことから、1日の大阪大会までには時間はあるということでの欠場と見ていいだろう、しかし中邑の肘の具合がどれだけ悪いのかがはっきりしないことから、復帰してもかなり厳しいのではと思う。
メインはオカダvs小島、この二人の対決は2013年9月以来でこのときはIWGPをかけた試合だったがオカダが勝利を収めているも、G1の公式戦では小島が勝利を収めている。
序盤は小島が肉弾戦を中心に試合を進めるが、オカダはコーナーの小島にドロップキックを放ち、鉄柵を使ってのDDTとインパクトのある技や得意の首攻めで試合の流れを変えてしまう。
しかし小島もエルボー中心の攻撃で反撃するが、オカダはDDTなどで返しリードされてもすぐ追いついていく。
小島はいっちゃうぞエルボーから垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、雪崩式コジコジカッターを決めるが、勝負に出たラリアットはオカダが当たる前に倒れてしまい、再び突進したところでオカダはキャッチしてリバースネックブリーカーを決める。
オカダはダイビングエルボーからレインメーカーで勝負に出るが、小島がかわしてもすぐさまヘビーレインを決め、ドロップキックを狙うもかわした小島はラリアットを決めるが、小島もダメージのためカバーに入れない。
小島は再度ラリアットを狙うが、オカダはドロップキックで迎撃すると、ツームストーンパイルドライバーで突き刺してからレインメーカーを狙う、小島はかわして左のラリアットを狙うが、オカダはかわすとレインメーカーで3カウントを奪い公式戦3連勝となる。
セミの石井vsアンダーソンは昨年の西武ドーム大会以来の対決で石井が満身創痍の最悪のコンディションで試合に臨んだが裕二郎の介入もあって敗れている。
序盤から石井が垂直落下式ブレーンバスター、アンダーソンがガンスタンを仕掛けつつ牽制するが、エプロン上の攻防でアンダーソンがバイシクルキックを放って先制し、石井のウイークポイントである首を攻めを展開、その後も石井が反撃してもアンダーソンは首を攻めて試合の主導権を渡さず、石井が劣勢のまま試合が進む。アンダーソンは各種のガンスタンを決めてからガンスタンを狙うが、石井が踏ん張って阻止し座り込んだアンダーソンに後頭部へのスライディングラリアットを放つと、石井は頭突き、スライディングラリアットから垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪い、石井はアンダーソンの猛攻に懸命に耐えて公式戦3連勝となる。
永田vs裕二郎は、初日がどうしても欲しい裕二郎がセコンドのゴーディをも使って永田の脇腹に集中攻撃で主導権を握り、最後はマイアミシャインで公式戦初勝利を収める。
後藤vs本間は、本間の小こけしは自爆するもエルボーの競り合いから立ち直り、逆片エビからの腰攻めで後藤は失速、本間はこけしで勝負に出るが自爆すると後藤はラリアット、牛殺しで勝負に出て、頭突きで抵抗する本間を昇天・改で降し勝利を収めた。
Aブロックは混戦気味だが、Bブロックはオカダ、石井が3連勝でスタートとなった。リーグ戦もいよいよ愛知、大阪を過ぎてから中盤へと差し掛かる。G1別府大会、終了。 オカダは凄いプロレスラーだった。 本当に凄かった。 完敗。 だけど、ここ数日で感じていたモヤモヤが、完全になくなった。 理由は多分、いまこうして生きられてるから…だと思う。 たくさんのご声援、全て届いてました。 本当にありがとうございました。
— 小島 聡【SATOSHI KOJIMA】 (@cozy_lariat) 2015, 7月 28いやぁ、痛い!今宵別府大会では短足破廉恥男にやられたゼァ。この敗戦は痛いゼァ。脇腹よりも痛いゼァ。
— 永田裕志 (@nagata769) 2015, 7月 28申し訳ごさいません。 https://t.co/JPSMxdGM1K
— Shinsuke Nakamura (@ShinsukeN) 2015, 7月 28 -
制御不能から覚醒へ…内藤が棚橋に完勝!飯伏はAJ越えを達成!
7月26日 新日本プロレス「G1 CLIMAX25」広島グリーンアリーナ 3360人
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼30分1本
後藤洋央紀 獣神サンダー・ライガー ○タイガーマスク 小松洋平(8分32秒 片エビ固め)本間朋晃 田口隆祐 マスカラ・ドラダ ×デビット・フィンレー
※ 雪崩式ダブルアームスープレックス
◇第2試合◇
▼30分1本
○永田裕志 キャプテン・ニュージャパン(8分26秒 腕折り固め)高橋裕二郎 ×ゴーディ・ホール
◇第3試合◇
▼30分1本
○カール・アンダーソン タマ・トンガ(8分51秒 片エビ固め)石井智宏 ×YOSHI-HASHI
※ガンスタン
◇第4試合◇
▼30分1本
○小島聡 マイケル・エルガン(11分17秒 片エビ固め)オカダ・カズチカ ×外道
※ラリアット
◇第5試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[2勝1敗=4点]○バッドラック・ファレ(8分43秒 片エビ固め)[3敗=0点]×ドク・ギャローズ
※カウンターグラネード
【ファレ、ギャローズの話】
(2人並んでコメントスペースに現れ、並んでコメント)
ファレ「見たか、バトル・オブ・ジャイアンツ(巨人対決)を」
ギャローズ「残念だが、俺に悪い結果が出てしまった。だけど、俺がこんなもんじゃないのはみんなわかってるはずだ。ここは世界で最もハイレベルなレスリングカンパニー。そこで彼が勝ったということは、彼が全世界で最も強いトンガレスラーということだ。今日は俺がバッドラックだった」
ファレ「そういうことだ」
--次の公式戦の相手は棚橋選手ですが…。
ファレ「棚橋か? オイ、お前らは去年のことを覚えているか? 俺が完全にやっつけただろ? 棚橋、いつもよりしっかりウオーミングアップしておくんだな。また次もバッドラックフォールの餌食になるんだからな。黙って俺にやられておくんだ」
◇第6試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[1勝2敗=2点]○矢野通(6分38秒 逆さ押さえ込み)[1勝2敗=2点]天山広吉
【天山の話】「(額から流れる血をぬぐおうともせず)ウワーッ! クソッ!」
◇第7試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[2勝1敗=4点]○柴田勝頼(9分35秒 片エビ固め)[1勝2敗=2点]×真壁刀義
※PK
【柴田の話】
柴田「何とか勝ちをもぎ取りました。ただ、この『G1』、対戦相手もそうなんですけど、本当の意味で弱い自分との闘いだと思います。ケガして洋画なんだろうが、俺には少々痛かろうが、思い通りに動く両腕と、思い通りに動く両脚がある。だからリングに上がる。当たり前のことかもしれないけど、それを昨日、ある小学生が、車椅子に乗った小学生が教えてくれました。当たり前のことかもしれないけど、一生懸命、一生懸命闘っていきたいと思います」
--実はこの広島グリーンアリーナの大ホールは魔界倶楽部が初登場した会場です。
柴田「僕はその時に(その場所に)いなかったと思います。欠場してたと思うんで、思い入れはないですね。チラッと聞きましたけど。すいません」
【真壁の話】「いやあ、効いたなあ。それなりにストライカーは慣れてたつもりなんだけど、いいんじゃないの? 数年前にあのヤローが(新日本に)帰ってきて、俺に一番最初に(向かって)来て、感慨深いものがあったけど、今はそんなもんじゃない。ベルトを守る者と、ヤツだってベルトは欲しいだろうけど、タイトルは欲しいだろ、『G1』も欲しいだろ。それを阻む立場だったけど、いかんせん連戦連戦で、まだ始まったばかりだけど、ちょっとばかり…。まあ、あいつも全身全霊で来てるだろうから、まあ乗ってるわな。何でこの俺が、こんな軽い感じでもの言ってるかわかるか? これはよ、『G1 CLIMAX』だ、リーグ戦だ。ワンチャンスのタイトルマッチと違うんだ。俺なりのやり方で『G1 CLIMAX』、獲ってやろうじゃねえか。何気に昨日、天山と、ミスター『G1』だよな、天山と話したら、『G1』には『G1』なりの、得意な試合運びがある。ぶっちゃけ、得意中の得意じゃねえぜ。異質だと思うよ。その中で…いやあ、勝ち取りたかったな、今日は。まあ、超言い訳男のこの俺に言わせれば、これからだ。まだまだ、これからだ」
◇第8試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[2勝1敗=4点]○飯伏幸太(19分10秒 片エビ固め)[2勝1敗=4点]×AJスタイルズ
※フェニックススプラッシュ
【飯伏の話】
飯伏「(※バックステージに戻ってくるも、足元はふらつき、インタビュースペースまでたどり着けずに、途中で座り込んでコメントを出し始める)勝ちました。いやあ、リベンジできて、ほんとにうれしいですね。言葉がもう出ないですね。AJはすごかったです、ほんとに…すごかったです。このタイミングで勝てて、ほんとに…」
--タイトルマッチばりに過酷な公式戦でしたが…。
飯伏「関係ないですよ。最初から言ってるように、全力…、全部、全力ですよ。ああ、いけますね。いけます。いけます、いけます。いきます。必ず…」
◇第9試合◇
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦/30分1本
[2勝1敗=4点]○内藤哲也(24分14秒 片エビ固め)[2勝1敗=4点]×棚橋弘至
※変形リバースDDT
(試合後、レッドシューズ海野レフェリーが勝利した内藤の手を挙げようとする。ところが、内藤がそれを振り払って海野レフェリーを突き飛ばし、セコンドのホワイトをリング上から排除。そして、なんと海野レフェリーのボディを何度も蹴り飛ばす。)
内藤「トランキーロ! ハポネセス(焦るな、日本人たちよ)! トランキーロ! 焦んなよ!(※大ブーイング) もう俺を! 誰も止めることはできない! 制御不能(※大ブーイング)。ロス! インゴベルナブレ~~~ス!! な~~~いと~~!!(※大ブーイング)」
【内藤の話】
内藤「ハイ? ハイ? 何も(質問)なし?」
--棚橋選手に勝って、これで2勝1敗になりましたが…。
内藤「え? 2勝1敗ですか…。残り何試合? 6試合? これ、リーグ戦でしょ? 2勝1敗、だから何だ? 棚橋に勝った。だから何だ? 2勝1敗、6試合残ってんの? じゃあ、別に今、言うことないよ。トランキーロ。言えるとしたら、トランキーロ。焦んなよ」
--最後の技は『G1』用の新技だったんですか?
内藤「『G1』向けの新技だたら何? だから何ですか? トランキーロ。トランキーロ。焦んなよ。その時が来たら言うよ」
--フィニッシュ技の名前とかは?
内藤「…………(※無視して引き揚げていく)」
【棚橋の話】「(※三沢トレーナーから痛めた首の後ろにアイスパックを固定されてからインタビュースペースへ)この負けは、この負けは…人生で10本の、いや5本の指に入るぐらい悔しい…」
広島大会を迎えたG1だが大会前にハプニングが発生し中邑真輔が左肘を負傷したため急遽欠場となった。28日の別府ではエルガンとの公式戦が組まれているが出場は微妙といったところだ。
メインは公式戦2連勝の棚橋が1勝1敗の内藤と対戦、京都大会では柴田から“中途半端”とダメ出しされた内藤、棚橋戦は真価が問われる一戦となった。
序盤は棚橋が攻め込み場外へ逃れた内藤にコーナー最上段からのプランチャを狙うが、内藤は花道に逃れ逆走し、また徘徊するなど予想不能、いや制御不能といった感じの動きで棚橋を焦らしにかかる。
リングに戻った内藤は、棚橋をロープ越しのヘッドシザースホイップで場外へ追いやるとテーブルの上でスイング式ネックブリーカーを敢行、テーブルは貫通しなかったが中途半端に曲がった分、棚橋の首に大ダメージを与える。
ここから内藤は徹底した首攻めを焦りもせずじっくりと落ち着いた攻めを展開する。今までの内藤だったら安定感を欠いていたが、棚橋を上回るマイペースぶりで試合の主導権を握る、まるで内藤が憧れている武藤敬司を彷彿させる試合運びだった。
主導権を奪われた棚橋は低空ドロップキックからロープ越し、また場外での鉄柵越しドラゴンスクリューで流れを変えようとするが、内藤は棚橋の首筋に浴びせ蹴りやセカンドロープに固定してのネックブリーカーと首攻めで主導権を渡さない。
棚橋はドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドで自身の流れに持ち込むとハイフライフローを狙うも内藤は雪崩式フランケンシュタイナーで阻止、張り手で倒した後で棚橋の頭を“自分の方が各上だ”と言わんばかりに何度も蹴りつける。
棚橋は再度ハイフライアタックからハイフライフローを投下するも、内藤は剣山で迎撃しエルボー合戦ではツバを吐きつける、そして内藤はスイングDDT狙いをネックスクリューに切り返ると、最後はロープへ走りスリングブレイドを狙う棚橋に飛びつきアサイDDT風の新技を披露して3カウント、内容的にも完勝を収めた。
試合後には“トランキーノ(焦るなよ)とアピールしてブーイングを浴びたがトランキーノ(焦るなよ)は自身に言い聞かせるような感じだった。、今までの内藤は自身から出る焦りが原因で大事な試合を落としてきたが、今回の棚橋戦は焦りを見せずじっくりとした攻めでの完勝、今までの内藤のイメージを払拭させる内容だった。
これで内藤は覚醒したのか、まだわからないが内藤はG1を通じて新しい内藤をアピールしようとしていることだけはしっかり感じた。
セミの飯伏vsAJは4月のIWGP戦の時はAJに飲まれたまま敗れた飯伏だったが、序盤から飯伏はAJとグラウンドで互角に渡り合い落ち着いた攻めを展開、前回とは違うと感じたのかAJは飯伏のスワンダイブ狙いを両肩に担ぎ上げ、その首をトップロープに叩きつける荒技を敢行するとワンハンドバックブリーカーなどで背中攻めを展開する。
AJはフェノメノンDDTを狙うが、かわした飯伏はジャーマンからレッグラリアット、その場飛びカンクーントルネードとラッシュをかけ懸命に食らいつく。
AJはスワンダイブエルボーからコブラツイストのかたちから、飯伏のリスト持って抱え上げると、その土手っ腹をヒザに叩きつけるストマックブロックを披露すると、スタイルズクラッシュで勝負に出るが、飯伏はリバースして逃れ、飯伏はに足を掛けて投げつけようとするが、これはAJがこらえて逆にエプロンでのツームストンパイルドライバーを狙う、しかし飯伏は回転エビ固めの要領でAJを場外へ投げるとバミューダトライアングルを敢行する。
リングに戻った飯伏はフェニックスプラッシュを狙うが、AJはロープに体当たりして阻止、セカンドロープにのぼって雪崩式スタイルズクラシュを狙う、飯伏はスワンダイブのフランケンシュタイナーを狙いにいくと、こらえたAJはフランケンシュタイナーからスタイルズクラッシュの連続技を狙う。
飯伏はなんとかこらえたがAJはハローポイントを決めるとスーパーマウンテンスプラッシュを投下するが飯伏が剣山で迎撃し、飯伏がオーバーヘッドキックを炸裂させれば、AJもペレキックで応戦する。
AJはブラディーサンデーから雪崩式スタイルズクラッシュを狙うも、飯伏は雪崩式フランケンシュタイナーからパワーボム、そしてフェニックスプラッシュで3カウントを奪い勝利、飯伏が世界のAJに並んだ。
真壁vs柴田は両者が真正面からぶつかりあい、ラリアットから攻勢に出た真壁がキングコングパワーボムからデスバレーボムを狙うも、柴田はスリーパーで捕獲しPKを浴びせ勝利、天山vs矢野は天山のダイビングヘッドバットが炸裂すると矢野は大流血となるが、矢野が逆さ押さえ込み狙いから急所蹴りを決めると改めて逆さ押さえ込みで3カウントを奪い公式戦初勝利、BULLET CLUB対決となったファレvsギャローズは激しい肉弾戦となるが、ロープへ走ったギャローズにファレはカウンターでのグラネードを決め3カウントを奪い同門対決を制した。ドクター、トレーナーと協議の上で苦渋の決断です。申し訳ございません。 https://t.co/oh10IsS3E6
— Shinsuke Nakamura (@ShinsukeN) 2015, 7月 26中邑欠場の情報を聞いて、昨日の私との試合が原因かと思ってしまったが、そうではなかったらしい。1日も早く復帰出来る事を祈るのみ。
— 永田裕志 (@nagata769) 2015, 7月 26LOS INGOBERNABLES pic.twitter.com/AAgae8dMZm
— 内藤哲也 naito tetsuya (@s_d_naito) 2015, 7月 26驚喜、異質な体験をした。
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) 2015, 7月 26