新日本プロレス
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オカダがAJを降しIWGPヘビー級王座を奪還!21年ぶりの大阪城ホールも1万人越えで大阪にも金の雨が降った!
7月5日 新日本プロレス「DOMINION 7.5 in OSAKA-JO HALL」大阪城ホール 11400人 超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第0試合◇
▼15分1本
永田裕志 中西学 田口隆祐 ○マスカラ・ドラダ 田中翔(8分16秒 片エビ固め)天山広吉 小島聡 獣神サンダー・ライガー タイガーマスク ×小松洋平
※ドラダスクリュードライバー
◇第1試合◇
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合3WAYマッチ/60分1本
[第42代王者]マット・ジャクソン ○ニック・ジャクソン(14分30秒 片エビ固め)[挑戦者]×ロッキー・ロメロ バレッタ
※モアバンク4ユアバック もう1チームは[挑戦者]カイル・オライリー ボビー・フィッシュ
◇第2試合◇
▼スペシャルタッグマッチ/30分1本
内藤哲也 ○本間朋晃(8分50秒 片エビ固め)バットラック・ファレ ×高橋裕二郎
※こけし
【内藤、本間の話】
内藤「(※先に引き揚げて来て)トランキーロ、トランキーロ、焦んなよ。その前に覚えた? 覚えた? チーム名、覚えた? 言ってみろよ」
--インゴベル……。
内藤「俺に質問あるんだったら、その前にちゃんと覚えてから来いよ。(※控室に戻ろうとするが、振り返って)トランキーロ、トランキーロ、焦んなよ」
本間「(※遅れて引き揚げて来て1人でコメントスペースにやって来る)21年ぶりの大阪城ホール大会出場、すごくうれしいです。こういう大会に出れるっていうのは、ほんとうれしいです。でも内藤、どうしちまったんだ、お前? 自由すぎるだろ? 『俺は自由だ』っていうのはわかるけど、お前、アニマル浜口ジムの心、忘れたのか? 気合、気合、気合! 今度、内藤とやる時があったら、気合100連発でもやってやるよ。ただただ俺は、いい作品を残して、その上で勝ちたいと思ってるだけだ。内藤、何考えてんだ?」
--本間選手も内藤選手の考えは読めない?
本間「自由の国メキシコに長いこと行ってたから、考えも違っちゃって自由になったかもしれないけど、ここは日本だから。浜口ジムの先輩、いや、プロレス界の先輩として、俺は内藤を元の道に戻したいと思います。ただでも、今日最後に、21年ぶりの大阪城ホール大会、みんなのこけしが決まって本当にハッピーでした。やっぱり“こけし・イズ・ハッピー”だなと思いました」
◇第3試合◇
▼スペシャルシングルマッチ/30分1本
○柴田勝頼(11分48秒 片エビ固め)×桜庭和志
※PK
【柴田の話】
(※インタビュースペースに歩を踏み入れる前に「クソッ。ああ、クソッ。まぁいいや」と小さく叫ぶ)
--いろんな思いがこみ上げてくる中での闘いだったと思いますが、闘い終えて桜庭選手、どんなプロレスラーでしたか?
柴田「……………(※しばらく無言で)桜庭さんは、桜庭さんでした。桜庭和志でした」
--ものすごいどよめきも怒りました。柴田選手の耳に届いていたかどうかわかりませんが…。
柴田「届きました」
--この大阪城ホールで、大歓声の中でサクラバ選手と闘う意義というのも……。
柴田「(※遮るように)大きな意味があったと思います。(※その場に座り込んであぐらをかき)今日は、自分にとっても、桜庭さんにとっても、大きな意味のある試合だったと思います」
--最後、桜庭選手に一礼したように見えたんですけど、それにはどういう思いが込められていたんでしょうか?
柴田「いろんな思いです。俺が今、新日本プロレスのリングに上がってるのは、どういう形であれ、桜庭和志、この存在があったからなので。みんながどう思ってるかわかんないけど、試合しながら、いろんな思いを頭の中、駆け巡って試合してました。感謝の気持ちが大きいです」
--前哨戦も含めて、桜庭選手との闘いに対して、「もっともっと桜庭さんはやれるんじゃないか」とか……。
柴田「(※遮るように)やれると思います。(※質問を続けようとするも、その言葉には耳を貸さず、つぶやくように)やれると思います。絶対にやれると思います。とにかく今日は、大きなターニングポイントになりました。少しでも今日は、今のプロレスがどういうものかっていうのをちょっとでも感じてもらえればいいなと思います」
--自身の中ではやり切ったというか……。
柴田「(※遮るように)やり切ったというか、わかんないです。とにかく何か……まず一生懸命やっていくことだと思うんで、どんなことであってもそれは変わらないと思います」
(※コメントを終えると、インタビュースペースの反対側にあるイスに座って、シューズを脱ぎ始めた)
【桜庭の話】「キツイ、キツイ。死ぬ」◇第4試合◇
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合/60分1本
[挑戦者/BEST OF THE SUPER Jr. XXII優勝者]○KUSHIDA (20分44秒 ホバーボードロック)[第70代王者]Xケニー・オメガ
☆オメガが4度目の防衛に失敗、KUSHIDAが第71代選手権者となる
【KUSHIDAの話】「よしっ。やりました。やったぁ。(ベルトとトロフィーを磨き、2つに向かって)ありがとう。ベルトも人ですから、まるで誘拐された赤ちゃんの俺は思ってましたよ、ずっと。ケニーに腰にあるのをようやく獲り戻せた。可愛いっすね。いやぁ、厳しい闘いでした。けど、頭何度も打ってくじけそうになったけど、ここで負けたら闘ったカイル・オライリー、ボビー・フィッシュ、レッドラゴン、ロッキー・ロメロ、みんなみんな顔がたたないからね。申し訳ないですよ。俺に背負うものは何もない。なぜなら前しか向いてないから。今日こっから彼(ベルト)に世界最高峰の景色を見せてあげます。次はリコシェでしょうか。『SUPER Jr.』の借りを返せるチャンスかもしれないけど、ちょっと待ってくれと。去年、2014年のKUSHIDAとは別人だから。俺が変わり続けること。1年間、俺は海外でいろんな選手と闘って勉強しました。対戦相手じゃないんだ、試合順じゃないんだ。そんなこと考えてるうちは、まだまだ新日本プロレスのKUSHIDAですよ。これから海外からオファーもあるかもしれない。リコシェとも闘う。ヘビー級と違ってジュニアは外国人選手豊富だから。彼(ベルト)と一緒にKUSHIDAっていうものをアピールしていきたいですね。去年は順番的にはIWGPがこんな上にあって、KUSHIDAがこんなところにあって、もしかしたら転げ落ちてきてボクが手にしたかもしれない。この1年で逆転した。義逆転した自負があるから。彼(ベルト)にももうこれ以上寂しい思いは絶対させないっす。任してください、新日本プロレス」
【ケニーの話】
(※後ろを付いてきたヤングバックスが「あいつら、だましやがった」「ああ、だまされた」とオメガに声を掛ける)
ケニーの「俺は新チャンピオンなんか、認めないぞ。この試合で、俺がクシダに屈したわけじゃない。試合は俺が支配してた。BULLET CLUBが支配してたんだ。俺はクリーナーだ。今日はクシダを掃き捨てることはできなかったかもしれない。だけど、次は必ずお前を俺たちの前から掃き出してやる。お前は俺が持ってたそのタイトルをGARBAGE(ゴミ)にしてしまったんだ。だから俺は、そのベルトを再び手にして、元の価値あるものに戻さないといけない。新しい役割ができてしまった。それが俺の使命だ。次にそのベルトをてにしたら、ワックスをかけてきれいにする。そしてお前を掃き捨ててやる」
◇第5試合◇
▼NEVER無差別級選手権試合/60分1本
[第8代王者]○真壁刀義(17分50秒 片エビ固め)[挑戦者]X石井智宏
※キングコングニードロップ
☆真壁が初防衛に成功
【真壁の話】
--防衛を果たしましたが、本当に死闘と呼ぶにふさわしい闘いでした。
真壁「死闘だよ。あの野郎とやるときは、いつも死闘だよ。そんなことわかってる。んなことわかってるけどよ、それが俺たちの闘いだからしょうがねぇ。でも、足、何回ぐらついたか。是が非でもベルトを獲り返てえっていう気持ちが伝わったしね。まごついちゃったな、勝負に。言葉で言うと“呂律が回らねえ”、足腰が、いや“三半規管が腰抜かしてた”。いやあ、危なかった」
--序盤の石井選手のラリアットから、かなり追い込まれたように見えましたが……。
真壁「効いたな。序盤戦にいきなり……。アドレナリンが出まくってる時だったら、あんなの屁でもないけどさ、始まったばかりで、やろうがどうやって勝負を仕掛けてくるかって、読み合いだろ? そこで大きいの食らっちゃったよ。ダメだな、俺もダメだな、そういうの考えると。ガムシャラにいくべきところを計算なんかしちゃうと。王者の風格? いや、違う。王者の打算、王者の名負けみたいなもんだな。甘えだな。それが出たな。勝負どころって時に、勝負懸けないと、絶対にて響いてくるから。それをますます実感できたな。(4.29)熊本では勝ったは勝ったけど、階段上るのもやっとの状態だったろ? 今回は、逆に俺がそうしてやろうと思ったけど、ダメだな。野郎も一流の選手ってことだろ。あれを見たら誰もそう思うだろ」
--それを乗り越えてのNEVER王座防衛を掴み取りました。
真壁「言ったろ? 一番スゲエのは俺なんだ。どんなに相手が凄かろうが、俺には関係ねえんだ。俺は目の前の相手をねじ伏せるだけだ」
--このあと防衛戦もですが、『G1』も始まります。
真壁「ダメだね。俺自身、気持ちに甘えもなければ、うぬぼれもない。そんなもの、ありゃしねぇけど、今日の試合中盤の“いけんじゃねえか”っていう甘え、それが向こうに波をやったかなって感じがするね。現役バリバリの横綱、IWGPのチャンピオン、ボクシングの3冠チャンピオン、やつらは新弟子だろうがなんだろうが容赦しねえ。だから試合が面白くなってくんだ。前回の石井もそうだったし、今回の石井も是が非でもというもの(ベルトを奪い返してやるという気持ち)だった。いやあ、試合中、何回(記憶が)飛んだかわかんねえよ。だからプロレスって面白いんだろうな。やってる方はキツイけどよ。チャンピオンのまま殿堂入りしたいなと思うわ。ところがどっこい、こういう試合じゃねえと響かねえやつらもいるだろ? そういうヤツらに、新日本プロレスのこの俺様の試合がスゲエだろってお見舞いするのが、この俺様の生涯の目標だ。まあでも、あの豆タンク、どっから力出んだ?」
--1.4東京ドームから数えて、石井選手とは3度目のシングルマッチでしたが、それでも敵ながら天晴れって感じでしたか?
真壁「それがプロレスのスゲぇとこだろ? ほんとだったら地の底まで落としてよ、2度と這い上がれないところまでケチョンケチョンにしてやろうって思うけどよ、そうもやってやれない。上等だよ。試合見て、わかんだろ? 小兵ながら、ヒールでありながら、どんな(に相手が)デカかろうが、力持ちであろうが、ストライカーであろうが、関係なく勝負する。だからこそ、プロレスは面白えんだよ。俺だってそうだろ? 何にもねえところから始まってんだから。だから言い方変えりゃ、俺と石井の試合は、“ザ・新日本プロレス・雑草”だよ。そうじゃない? 俺、別にエリートだから、雑草だからって、そんなこと言ってるわけじゃねえ。雑草だからスゲエ試合、見せれんだ。それだけだ」
--先ほど「王者の甘えがあった」って言われましたけど、そういう試合を乗り越えて勝ったことが、今後の防衛ロードのプラスになることはありますか?
真壁「間違いないね。そういう甘え、俺は甘えなんて微塵も感じてねえけど、スキができんだよな。それは甘えでしかないんだ。次はいろんな挑戦者とやってもいいし、石井でもいい。新日本得意のリマッチもあんだろ? 俺は望むところだ。だから面白えんだ、プロレスは。何度でも言ってやる。ただ、キツイけどな」
◇第6試合◇
▼IWGPタッグ選手権試合/60分1本
[挑戦者組]カール・アンダーソン ○ドク・ギャローズwithアンバー・ギャローズ(10分09秒 片エビ固め)[第67代王者]Xマット・ターバン マイケル・ベネットwithマリア・ケネリス
※マジックキラー
☆ターバン&ベネットが初防衛に失敗、アンダーソン&ギャローズが第68代王者となる
◇第7試合◇
▼スペシャルシングルマッチ/30分1本
○棚橋弘至(12分32秒 片エビ固め)X矢野通
※ハイフライフロー
【棚橋の話】
--ようやく捕まえることができましたね。
棚橋「はい。シングルマッチがもっと早く組まれてれば、ここまで時間かかることなかったんだけど、それにしても(矢野は)俺と違った意味でうまいね」
--これで気持ちよく『G1』に向けていけますね。
棚橋「それは一番大事です。どういう状態で『G1』に臨むかっていうのが、試合内容、結果を左右していくんでね。とりあえず今日、矢野に一つ傷つけて、全部取り戻す気持ちで『G1』行きます」
--セミ、メインと注目の試合が組まれてます。正直、“置いていかれる”“このままじゃいけない”という焦り、危機感はありますか?
棚橋「今日の試合順で一番悔しいのは、俺がメインじゃないこと。21年ぶりの大阪城ホール、記念すべき歴史に残る大会でメインに出たかったなぁ……」
--その逆襲のための一歩が『G1』ですか?
棚橋「そうですね。『G1』のいいところは、飛び抜けてるチャンピオンでも、ようやく上がって来れた選手でも横一線で始まるから。チャンピオンの時はそれが気に食わなかったけど、今の状態にしてみれば願ってもないチャンス。
--『G1』ではまた矢野選手と闘うことになりますが……。
棚橋「今日は、今までやられた分を全部試合で返してやろうと思って、ちょっと欲が出たけど、今度はストレートで勝ちにいきます」
--改めて矢野選手はクセ者でした?
棚橋「スタミナもあるし、力もある。普段は隠してるけど。プラス、凶器攻撃と。まいりますね」
--会場のファンから悲鳴が上がるような痛めつけられ方をしましたけど……。
棚橋「結果的に先シリーズから使ってるブレーンバスターの横回転的なヤツ(技)を自分のものにしてきたんで、これを新しい武器として『G1』で。僕、ブレーンバスターは使わないんですけど、ブレーンバスターを仕掛けてくる選手は多いんで、カウンターというか。基本的に、カウンター技で試合を作っていくんで。カッコいい(名前を)考えます」
--大阪城ホールのリングの感触は?
棚橋「もっと長く味わいたかったですね。ライトで客席が見える見えないはあったけど、お客さんには感謝で……」
--コスチュームは新しいもので「ACE」の文字が際立つようになってます。夏に闘い安そうな素材で……。
棚橋「そこまで考えてませんけど(笑)」
--最後は丸め込みじゃなくて、ハイフライフローで決めてやろうと?
棚橋「それが一番、応援してくれたファンがすっきりしてくれるだろうと」
--その髪型は武将というか、大阪城仕様?
棚橋「その通りです(ニコリ)。戦国モードで」◇第8試合◇
▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合/60分1本
[第11代王者]○後藤洋央紀(22分40秒 片エビ固め)[挑戦者]X中邑真輔
※昇天・改
☆後藤が初防衛に成功
(試合後)
後藤「討ち取ったり~!! インターコンチの未来は俺が作る! バンザ~イ!!」
【後藤の話】
--初防衛、おめでとうございます。
後藤「ありがとうございます」
--改めて、ベルトを持って中邑真輔選手を迎え撃った心境というのは、どういうものだったんですか?
後藤「ここで負けたらほんと、今までと何も変わらない。絶対に負けられない一戦だったんですよ。俺が勝ったからには、次の挑戦者、IWGPヘビー級、指名したいと思います。でもその前に『G1』が待ってるから」
--今日の防衛戦の前に、「中邑選手のインタコンチネンタル(王座の)呪縛」という話をされてましたが……。
後藤「一区切りついたんじゃないかなって。あいつの常識をブチ破ってやった。これは俺にとっても、大きな勲章ですよ。(中邑は)それぐらいの存在だったし。勝ったからには、次は一つしかないでしょ。そのためには『G1』か……俺の力で勝ち取ってやるよ」
【中邑の話】「こんなに集まってマスコミはどうしちゃったのか? チャンピオンがコメント振り待ってるぜ、オイ。ハァハァ、まぁ2タテくらって、これ以上大きなこと言うとね、ハハハ……さすがの俺もほら吹きになっちまうからな、オイ。ただ後藤、そのベルト、魔法がかかってんだ
◇第9試合◇
▼IWGPヘビー級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○オカダ・カズチカ(26分16秒 片エビ固め)[第62代王者]XAJスタイルズ
※レインメーカー
☆AJが2度目の防衛に失敗、オカダが第63代王者となる
(試合後)
外道「レインメーカーの腰に! 所有物が帰って来たぞ、オイ!(※大歓声) プロレス界の未来はよ、超絶に明るいな、オイ?(※大歓声) レインメーカーはいま、完璧な状態だよ! このまま『G1(CLIMAX)』、東京ドーム、いや、半永久的によ! 独走してやる(※大歓声)。もう誰にも止められねぇぞ、オイ! 誰1人! レインメーカーを止められねぇ! 何でかわかるか、オイ?(※場内騒然)・・・レェ~~ベェルが違うんだよ、コノヤロー!(※大歓声) 21年ぶりの大阪城ホールの最後はよ、もちろん! この男の言葉で締めてもらおう(※大歓声)。プロレス界の未来を照らす男にして、IWGPヘビー級チャンピオン“レインメーカー”オカダ・カズチカだよ(※大歓声)」オカダ「次は『G1 CLIMAX』ということで、みっつ言わせて下さい(※大歓声)。ひとつ! ディフェンディングチャンピオンとして、必ず優勝します(※大歓声)。ふたつ! IWGPチャンピオンとして! 必ず優勝します!(※大歓声) みっつ! 特にありません(※大歓声)。・・・と、言いたいところですが、今日はあるぞ。俺が! こうしてIWGPチャンピオンになったんだ。素晴らしい未来を皆さんに見せてあげますよ。俺が世界の新日本プロレスにしてやるからな。俺が! 世界の新日本プロレスにしたら、何が降るかわかるか!?(※大歓声) 世界の新日本プロレスに!! いや!! プロレス界にカネの雨が振るぞー!!(※大歓声)」
【オカダ、外道の話】
――ベルトがついに自分の腰に戻ってきました。もの凄い闘いを制された今のお気持ちを率直に聞かせてください。
オカダ「いや、もう21年ぶりの大阪城ホール、チケット完売も完売で、こんな闘いができてチャンピオンになれましたから、いいことしかないですね」
――過去の対戦成績を見ても分が悪い状況で、AJスタイルズは特別に意識するものはありましたか?
オカダ「そうですね。やっぱりなかなか勝てなかった相手だからこそ、本当に中邑さんや棚橋さんみたいな特別な相手にはなれましたね。またいつでもやってもいいですし、2度とやりたくない相手ではないんでね。いつでもチャンピオンとして相手してやりますよ」
――その中でご自身の口からもありましたが、この大阪城ホール11,400人超満員というこの数字、改めてどう感じてますか?
オカダ「やっぱり生で見ると凄い観客の数でしたしね、やっぱりそこに出ただけで気持ち良かったですし。こうやって最高の結果も出ましたから、まぁほんとに今年だけじゃなく、毎年やってきたいっすね」
――最初にベルトを失ったのも大阪の『DOMINION』で、大阪でもっともっとお客さんを埋めたいんだ、そうした景色にボクが導きますと話していたのを記憶してますが、改めてどんな景色でしたか?
オカダ「それは言えないですよ。それはやっぱりメインイベントに立って、勝った人しかわからない景色ですから。それはもし知りたい人がいるんだったら、俺を倒して立ちなさい」
――勝利のマイクでは、「『G1』連覇」というような言葉もありましたが?
オカダ「そうですね。まぁ2012年、2014年勝ってますけど、2013年チャンピオンでいって負けてますからね。今年はしっかり。こんだけ大阪城ホール超満員のお客さん入って、こうやってみんなに見てもらって、そんなみじめな姿見せられないっすからね」
――やはりIWGPチャンピオンというのは狙われるマークされる立場になるかと思いますが?
オカダ「まぁ別にガンガン狙ってきてくださいよって感じですね。狙ってきてもらわなきゃ面白くないですからね。普通の楽ちんな『G1』になっちゃいますから。まず最初の標的はボクに絞って、みんなかかってきなさい」
――『G1』を闘う上でも今日隣に立っている外道選手の声援というのは力になりそうですけど、今日改めてエプロンサイドから外道選手からリングを叩きながら大きな声援をあげていましたが、あの声は届いていましたか?
オカダ「届いてないです。別にまだまだですね」
――外道選手いかがですか?
外道「なかなか言うよな。俺に厳しいっすけどね、俺に対して。いいんじゃないですか、それで」
――ほんと厳しい場面、外道選手大きな声を上げてましたが?
外道「そりゃそうだよ。21年ぶりの大阪のメインイベントだろ。負けるわけにはいかないよな?」
オカダ「そうっすね。外道さん、いい汗かいてますね」
外道「汗かいてるね。試合よりかいてるよ」
オカダ「そんな応援してたんすね」
外道「してた」
オカダ「すいません。見てなかったです」
――リング上であえて“世界”という言葉口にしましたが、その意図についてはいかがですか?
オカダ「やっぱりこうやって海外に出て、今年もいろんな国行って、まだ行く予定もありますし。そうやってやっぱ新日本プロレスってのを世界一の団体なんだと。まぁほんと世界のレインメーカーになるためには、団体も世界一にしなきゃいけないっすから。そのためにほんと、ボクが持ったからには、世界のレインメーカーがしっかり世界一の団体にしますということです」
――外道選手、その点に関してはいかがですか?
外道「俺ももうずっと言ってることだよ。レインメーカーが今まで新日本プロレスの行ったことのないステージに持ってくれるよ。アントニオ猪木も長州力も誰も行ったことないステージに、レインメーカーが連れてってくれるよ。そういうことだよ」
――これから世界に向けた防衛ロードを楽しみに期待してます。
オカダ「ありがとうございます」
※オカダ選手と外道選手が乾杯。
外道「世界のレインメーカーに先駆けて」
オカダ&外道「乾杯!!」新日本プロレス21年ぶりの大阪城ホール大会をスカパーPPVで視聴、本来なら観戦の予定だったが先に報告したとおり胆嚢炎で入院してしまい、退院したもののドクターストップがかかって観戦を断念、今でも悔しい思いをしている。
メインのIWGPヘビー級選手権のAJvsオカダ、序盤はオカダがリードというかペースを崩されてもすぐ軌道修正する王者のプロレスを展開、AJとの読み合いも五分、試合はBULLET CLUBの介入から大きく動きAJペースへと傾くかに見えたが、再三の介入に目にあまったのかレッドシューズ海野レフェリーがBULLET CLUBに強制退場を命じ、AJも攻勢に出るがオカダも押し返すなど再び五分の流れになる。
オカダはAJのスワンダイブをフラップジャック、再度のスワンダイブもロープを蹴って阻止しドロップキックを放つなどAJのペースをかき乱す、昨年までのオカダはAJに気負っていた部分があったのかもしれないが、今回はAJがリードを奪ってもオカダはすぐ追い抜こうとして猛追するなど互角に渡り合う。
そしてオカダは雪崩式スタイルズクラッシュを狙うAJをデスバレーボムで放り投げる荒技を敢行し、思わぬ攻撃にAJは大ダメージを追い、オカダはツームストーンパイルドライバーからのレインメーカーを狙うが、AJは必死で阻止してスタイルズクラッシュを狙うも、これもしっかりマークしていたオカダが逆さ押さえ込みからのレインメーカー、ジャーマンからのレインメーカーで3カウントを奪い王座奪還、途中からAJに奪われたリードをしっかり奪い返した。
セミのIWGPインターコンチネンタル選手権の後藤vs中邑はプレッシャーをかける中邑に後藤が落ち着いた攻めを展開、中邑の挑発的な態度にも後藤は一瞬怒ったもののすぐ自分のペースに戻すなど、後藤の試合振りに一番驚いたのは後藤の一番脆い部分を知っている中邑本人だったのかもしれない。
中盤から中邑が自分のペースへと引きずり込んでいったが、後藤は強引な部分もあったが大崩れしない、必死で耐え抜き、中邑のボマイェをキャッチし、中邑のナックルも頭突きで迎撃した後藤が昇天・改で3カウントを奪い勝利、中邑奪還の下馬評を覆し堂々の防衛だった。
NEVER選手権の真壁vs石井は、開始からど真ん中プロレスではなく石井がラリアットで奇襲をかけてから場外の真壁にコーナーからのウルトラタイガードロップを決める変化球で先手を奪う、中盤からど真ん中プロレスを展開も真壁のデスバレーボムを石井が古傷である左肩から受けてしまうと状況が一変、林リングドクターが入ってチェックが入るも再び脱臼していることが判明、それでも石井は試合続行の意志を見せるためそのまま続行となり、石井は片腕一本でジャーマンを決めるが、真壁は容赦なくコーナーへのジャーマンなど受身の取りずらい技で石井を攻め立て、左肩の動かない石井に最後はスパイダージャーマンからのキングコングニーで3カウントを奪い勝利というか介錯した。
だが心配なのは石井、試合は最後までやり遂げたものの再び左肩の脱臼とはG1にも大きく響く可能性も否定できない。
IWGPジュニアヘビー級選手権はケニーがKUSHIDAの脚に集中砲火を浴びせ空中戦を封じたかに見えたが、KUSHIDAがロープ越しの腕折りから猛反撃しホバーボードロックを二度に渡って仕掛けたが一度はオクラホマスタンピートで叩きつけられ、2度目はロープに逃げられてしまう。ケニーは雪崩式青い衝動を決めるが俵返しは腕攻めが効いてきたのか不発、KUSHIDAのミッドナイトエクスプレスを自爆させたケニーは片翼の天使を狙うもKUSHIDAがホバーボードロックで捕獲してケニーがギブアップで王座奪取した。
桜庭vs柴田はグラウンドで桜庭がペースを掴むも、柴田が桜庭への顔面に低空ドロップキックから挑発するかのように桜庭を蹴りつけると、桜庭が表情が一変、柴田を膝蹴りで倒した後。素足となって何度も蹴りつけ、サソリ固めを狙う柴田をヒールホールドで切り返し場外の柴田にプランチャを放つなど怖い部分を見せつつも、プロレスに順応していた、桜庭はフットチョークやサクロックで追い詰めにかかったが、ロープの反動を利用したサクロックが失敗してしまうと柴田が投げ放しジャーマンで反撃、最後は桜庭を強引にスリーパーで絞めあげた柴田がPKで3カウントを奪い勝利、柴田が師匠越えを達成したが桜庭も怖さを見せつけた試合だった。
注目の内藤は本間と組み、裕二郎&ファレ組と対戦するが、例の如く内藤は試合に加わる気はなくリング下、本間が孤立し集中攻撃を浴びるも、出番となると内藤はスピードでBULLET CLUBをかき回す、終盤も本間が捕まるが仕方なしに内藤が援護に入ると、本間がこけしを裕二郎に決め3カウントも、引き立て役にまわされて内藤は憮然として一人退場、その後の行動に注目したが棚橋vs矢野にも乱入せず事を起こさずに終わった、内藤が事を起こすのはG1なのか・・・
21年ぶりの大阪城大会は前売りが完売ということで1万人越えの11400人という大盛況に終わった、9月にはNOAHが大阪府立、11月にはDRAGON GATEだけでなくDDTまで府立の大ホールに進出するが、新日本の大阪城大会の成功はそれらの団体よりまた何十歩も先へ進んでしまったような感じがする。新日本は来年大阪城ホール大会を開催するかは未定だが定例化して実績を積めば大阪・京セラドームも夢ではない。
新日本プロレスが業界全体を引っ張るのか、それとも完全独走なのか、わかるのはまだまだ新日本プロレスが業界の中心だということだ。
最後に個人的なことだが来年大阪城ホールを開催するなら、必ずリベンジしてやる!DOMINION 7.5 in OSAKA-JO HALL 超満員札止め‼︎素晴らしい大会でした‼︎ #njpw #njdominion pic.twitter.com/yArFnVU8I8
— 新日本プロレスリング新日企画 (@njkikaku) 2015, 7月 5本日は新日本プロレス大阪城ホール大会の他、BCFのヴァンガードの大会も大阪で開催。参加者の皆様、ありがとうございました。昨日夜に米国から帰国した為、本日夕方しか大阪入りが間に合わなかったけど、次は是非BCFにも参加したい。只今、新幹線で東京に帰宅中。明日は朝から役員会!!
— 木谷高明 (@kidanit) 2015, 7月 5#IWGPChampion #njdominion pic.twitter.com/LXDL1zHVmj
— オカダ・カズチカ (@rainmaker_chaos) 2015, 7月 5後藤強し……‥…ゼァ!
— 永田裕志 (@nagata769) 2015, 7月 5桜庭と柴田の試合は名勝負だったゼァ!
— 永田裕志 (@nagata769) 2015, 7月 5ありがとう大阪城ホール! #IWGP Jr.Champion #njdominion #newhistory #newadventure https://t.co/JGBogrHzr1
— KUSHIDA (@KUSHIDA_CANADA) 2015, 7月 5PR -
前哨戦を制したのはCHAOS!中邑が後藤を殿呼ばわりでイヤォ!
6月28日 新日本プロレス「Road to DOMINION」後楽園ホール
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
○田口隆祐(9分36秒 オーマイ&ガーアンクル)×ジェイ・ホワイト
◇第2試合◇
▼20分1本
○タイガーマスク(6分32秒 チキンウイングアームロック )×田中翔
◇第3試合◇
▼20分1本
○獣神サンダー・ライガー(7分31秒 脇固め)×デビット・フィンレー
◇第4試合◇
▼20分1本
○マスカラ・ドラダ(7分23秒 片エビ固め )×小松洋平
※ドラダ・スクリュードライバー
◇第5試合◇
▼20分1本
○天山広吉 小島聡(8分20秒 アナコンダバイス)永田裕志 ×キャプテン・ニュージャパン
◇第6試合◇
▼30分1本
○内藤哲也 中西学 KUSHIDA(10分27秒 ジャックナイフ式エビ固め)バットラック・ファレ×タマ・トンガ ケニー・オメガ
【内藤の話】「今日は日曜日? ドミンゴ? いや、CMLLはさ、毎週日曜日アレナメヒコで試合してんだよね。今日俺、てっきり朝起きた時、『あぁ、アレナメヒコ行かなきゃ』って思っちゃったよ。それぐらい俺、ちょっとメキシコの空気を吸い過ぎてまったかなと。あの空気が懐かしいなぁ、恋しいなぁ。俺はCHAOSではない。もちろんBULLET CLUBでもない。ましてや本隊でもない。俺の居場所は……ロス・インゴベルナブレス」
◇第7試合◇
▼30分1本
○オカダ・カズチカ ロッキー・ロメロ バレッタ(12分18秒 片エビ固め)カール・アンダーソン ドク・ギャローズ ×高橋裕二郎
※レインメーカー
【オカダ、外道の話】
オカダ「俺、今の試合でなにやった? なんだ? ネックブリーカーか? ドロップキック、エルボー、レインメーカー。そんだけの必要最小限の技でしっかり結果を出した。AJもな、楽しませてくれ。こんなんじゃな、やっぱりお前がいないとダメだ。しっかり大阪城ホール、俺がベルト持って、金の雨を降らしてやるから、覚悟しとけAJコノヤロー」
外道「オイ、AJスタイルズ、レインメーカーはよ、完璧な状態だ。この意味が分かるか、オイ。テメェに勝ち目はねぇってことだ!」
【アンダーソン、ギャローズの話】
アンダーソン「Sh●t!! Sh●t!!! ニシザワ(通訳)、Sh●tは日本語でなんて言うんだ」
――「クソ」
アンダーソン「モウイッカイ!!」
――「クソ!!」
ギャローズ「クソォォォォオ!!!」
アンダーソン「クッソ!!!! オカダ、オマエはクソ野郎だ!!!何度目だこの感情は!!クソ!!! オマエなんか、AJに潰されればいいんだ!!! AJスタイルズがチャンピオンでありつづけるのさ。 キングダム、オマエらも気を抜くんじゃねぇぞ!?」
ギャローズ「IWGPタッグはオレたちのものだ!! キングダムには負ける気がしねぇ!! オレたちはIWGPタッグチームチャンピオンにオレたちは3回もなっているんだ!! 3回も!! 4回目も必ず大阪で奪ってやる!!」
(ここで、アンダーソンが右の上腕二頭筋に入れたタトゥーを見せつける。)
アンダーソン「マリア、これはマリアのキスマークだ。(※タトゥーにはキスマークが描かれている)」
(そして、アンダーソンはそのキスマークにキスをした。)
◇第8試合◇
▼スペシャルイリミネーションマッチ 時間無制限1本
○中邑真輔 石井智宏 矢野通 桜庭和志 YOSHI-HASHI(26分52秒 片エビ固め)後藤洋央紀 真壁刀義 棚橋弘至 柴田勝頼 ×本間朋晃
※ボマイェ
(1)(13:23 オーバー・ザ・トップロープ)真壁&石井、同時退場。
(2)○棚橋(15:30 オーバー・ザ・トップロープ)矢野×
(3)○桜庭(15:50 エビ固め)棚橋×
(4)(18:01 オーバー・ザ・トップロープ)桜庭&柴田、同時退場。
(5)○中邑(20:44 オーバー・ザ・トップロープ)後藤×
(6)○本間(23:31 こけし→片エビ固め)YOSHI-HASHI×
(7)○中邑(26:52 ボマイェ→体固め)本間×
中邑「討ち取ったり〜! な〜んて(※場内笑)。おお、殿! 殿! あれ!? 殿はいずこへ!?(※場内笑) まあ、いいや。そのベルトはな、持ってるだけじゃ、なんの意味もござらんぞ(※場内笑)。しからば! 某(それがし)! 中邑真輔! 大阪城で見事討ち取ったあかつきには! しかと、インターコンチの妙技、見せてしんぜよう(中邑は口に指をあてつつ)シィ〜〜・・・イヤァオ!!!!」
【中邑の話】そうそうそう。いっぱい時間があったじゃない!! いっぱいよ……今何月? ほら、もう7月になっちゃうよ。何やってたんだよ……お殿様!!オイ!! 家来か? 家臣か? お前に必要なのは!! 生憎な、インターコンチというベルトはな……じゃじゃ馬だぜ? オイ。もちろん一人乗り!! 乗りこなすのが、骨だぜ!!」
【棚橋の話】「この闘いにハサミは必要ない。突然、髪の毛をかけるのも違うと思うね。この3月 から矢野に借りを返したいのは俺だから。髪の毛、それは違うっす。そして俺は髪の毛を賭けたくない」――棚橋選手は矢野選手のY・T・Rポーズをされていましたが、なんと言っていたんですか?
棚橋「愛・して・ます。大丈夫、これ流行らないから(笑)」
大阪城ホール大会まであと一週間となった新日本プロレス、後楽園大会のメインはIWGPインターコンチネンタル、NEVERの両選手権、棚橋vs矢野、柴田vs桜庭に本間とYOSHI-HASHIを加えた前哨戦イリミネーションマッチが行われ、後藤vs中邑、真壁vs石井、棚橋vs矢野、桜庭vs柴田がそれぞれ見せ場を作るが、本隊が石井を捕らえてから試合が大きく動き、石井にトレイン攻撃から真壁がキングコングバワーボム、そしてキングコングニーを狙うも、YOSHI-HASHIが真壁の足にしがみついて阻止し起き上がった石井とコーナーの攻防から、互いにエプロンへと落ちラリアットが相打ちとなって両者共場外へと転落しOTRで退場となってしまう。
続けて棚橋vs矢野の攻防となり、矢野は棚橋をOTR狙いでトップロープから落とすも、棚橋は逆上がりでリングに戻り、逆に矢野をトップロープから落とす、矢野はロープを掴み逆上がりでリングに戻ろうとするが、体が持ち上がらずモタついているところで、背後から棚橋がドロップキックで強襲、矢野がOTRで退場し、本隊がリードを奪ったかに見えたが、矢野はハサミを持ち出しTV解説を務める東京スポーツの柴田惣一氏の髪切りを狙うと、気を取られた棚橋の隙を突いた桜庭が丸め込んで3カウントを奪いイーブンとなってしまう。
桜庭vs柴田となり桜庭がフロントネックロックで捕らえると、柴田が桜庭をエプロンへ追いやり、桜庭は三角絞めで捕らえるが、そのまま両者共場外へと転落しOTRで退場、リング上は後藤、本間vs中邑、YOSHI-HASHIの図式となる。
後藤vs中邑となり、後藤は村正からブルドッキングヘッドロック、バックドロップと畳み掛けるも、中邑もスリーパーと譲らず、後藤は牛殺しで反撃するも、膝蹴りで返した中邑は後藤をコーナーに固定してからカチ上げニーを狙うとかわした後藤はダイビングエルボーを狙う、しかし中邑はハイキックで阻止し再び後藤をコーナーに固定してカチ上げニーを放つと、後藤はそのまま場外へと転落しOTRで退場、本隊は本間だけとなってしまう。
中邑はYOSHI-HASHIと共に本間を攻めるも、本間は懸命に粘る。中邑はYOSHI-HASHIに勝負を託してリング下に降りるが、YOSHI-HASHIのラリアットに対して本間はこけしロケットで応戦すると、動きの止まったYOSHI-HASHIにこけしを決め3カウント、中邑vs本間の一騎打ちとなる。
本間は猛ラッシュをかけ、小こけしやファイヤーサンダーで中邑を追い詰めるも、こけしが自爆となってしまうと 、中邑はセカンドロープからのジャンピングカラテキックからボマイェを炸裂し3カウント、粘る本間を沈めるも、本間は懸命の粘りで試合の主役を奪い取った。
試合後は中邑が後藤を殿呼ばわりして挑発し、「イヤォ!」で締めくくったが、中邑にしてみれば”インターコンチを奪取しただけで自分色に染まったかと思えば大間違いだ!”とIWGPヘビー級王座との統一戦を考える後藤へのアピールなのか、しかし今日の時点では中邑との見せ場を充分に作れなかったことを考えると中邑が有利といったところだ、
メキシコ遠征から帰国後、不穏な動きを見せる内藤は中西、KUSHIDAと組んでファレ、トンガ、ケニーのBULLET CLUBと対戦し、試合の主役は大阪城でIWGPジュニアヘビー級王座をかけて対戦するケニーとKUSHIDAだったが、試合が始まっても内藤はTシャツを着たままリング下で待機し、中西がBULLET CLUBに捕まってもカットに入らないなど試合に加わる姿勢を見せない、やっと交代を受けた内藤はトンガと対峙してスピードで翻弄しジャックナイフ式エビ固めで勝利を収めるも、勝ち名乗りを拒否しケニーがKUSHIDAからスーパージュニアのトロフィーを強奪しても無視するなど、本隊とは一線を画す施設を崩さなかった。後楽園では事を起こさなかったが、事を起こすのは大阪城ホールなのか?
またオカダはロッポンギヴァイスと組んでアンダーソン、ギャローズ、裕二郎のBULLET CLUBと対戦するが、ロッポンギヴァイスがヘビー級のアンダーソンら、オカダが裕二郎に苦戦するなど不調、試合はロッポンギヴァイスのフォローを得たオカダが裕二郎をレインメーカーで降したが、大阪城ホールでのAJスタイルズ戦に向けて不安材料を残す結果となってしまった。
大阪城ホール決戦まであと少し、どういう結末が待ち受けているのか…? -
制御不能のスターダストジーニアス…内藤哲也本隊離脱か!?
6月28日 新日本プロレス「Road to DOMINION」岐阜産業会館 1800人
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本勝負
ロッキー・ロメロ ○バレッタ(12分1秒 片エビ固め)小松洋平 ×ジェイ・ホワイト
※ストロングゼロ
◇第2試合◇
▼20分1本勝負
○タイガーマスク 本間朋晃(9分46秒 エビ固め)田口隆祐 マスカラ・ドラダ ×田中翔
※タイガードライバー
◇第3試合◇
▼20分1本勝負
○永田裕志 中西学 KUSHIDA(11分43秒 バックドロップホールド)高橋裕二郎 ケニー・オメガ ×ゴーディ・ホール
◇第4試合◇
▼20分1本勝負
○カール・アンダーソン ドク・ギャローズ バットラック・ファレ(8分47秒 片エビ固め)天山広吉 小島聡 ×キャプテン・ニュージャパン
※マジックキラー
◇第5試合◇
▼30分1本勝負
後藤洋央紀 ○真壁刀義 柴田勝頼(15分27秒 片エビ固め)中邑真輔 石井智宏 ×外道
※キングコングニードロップ
◇第6試合◇
▼30分1本勝負
○オカダ・カズチカ(8分27秒 片エビ固め)×タマ・トンガ
※レインメーカー
◇第7試合◇
▼30分1本勝負
○棚橋弘至 内藤哲也(13分5秒 片エビ固め)矢野通 YOSHI-HASHI
※ハイフライフロー
【棚橋の話】「論点をすり替えちゃいけない。この矢野との闘いで、(2015年)上半期、悔しい思いをして、怒ってんのは、悔しがってんのは、(※自分の胸を叩きながら)俺だから。『髪の毛切ってやる』とか『忘れてねぇぞ』とか、違うんだって。この闘い、俺の物語だから。みんな、だまされちゃいけないよ。岐阜に帰ったとき、いつも思うんですけど、ファンの頃とか、新弟子の頃に見たときに、橋本真也が入場してくると“岐阜の橋本だ!”“地元の橋本だ!”って思ったんです。ああいうふうになれてんのかなと・・・いつも思うんです。でも、そこを目指してきたし、これからも(その存在感を身につけられるように)追っかけますよ」――今日、内藤選手とのコンビネーションがギクシャクしてたように見えたんですけど・・・。
棚橋「俺はいつも通りなんだけど。(内藤は)ギアがちょっと、おかしなところに入ってます。バックギアじゃないといいですね」棚橋の地元である岐阜大会が開催され、メインは棚橋が内藤と組んで矢野、YOSHI-HASHI組と対戦するが、試合は棚橋と内藤の棚橋組はチームワークでバラバラで不穏な空気が流れる、それでも棚橋がハイフライフローでYOSHI-HASHIを破り故郷に錦を飾ったが、試合後に内藤が憮然とした態度で一人引き揚げようとすると、棚橋が大会を一緒に締めくくろうとして説得するも内藤は無視して退場し、棚橋はエアギターパフォーマンスで締めくくったが戸惑いを隠せなかった。
内藤は四日市大会の試合後に「1カ月以上もメキシコにいたんで、メキシコの自由なリズムが、自由な闘いが染み付いてしまったというか。何かこの新日本プロレス、そしてこの新日本プロレス本隊の、この堅っ苦しさが、イライラく るね。ちょっとメキシコの自由な空気を吸いすぎちゃったかなと・・・。俺が(ラ・)ソンブラと組んで入ったチーム、ロス・インゴベルナブレス。インゴベルナブレ・・・制御不能っていう意味。いい言葉だな・・・」とコメントしていたが、「BEST OF THE SUPER Jr.」中は内藤はメキシコCMLLに遠征し新日本にも来日したルーシェ、ラ・ソンブラのユニット“ロス・インゴベルナブレス”入りをしていたいう。
ロス・インゴベルナブレスはテクニコ(ベビーフェイス)、ルード(ヒール)でもないユニットだという、また内藤の言うとおり制御不能という意味もあることから内藤は本隊やCHAOS、BULLET CLUBにもコントロールされないということなのか?
内藤は最近はタイトル戦線からも遠ざかり、「オレが新日本の主役だ!」とアピールとは裏腹に主役どころか中心からも外れるようになっていた。内藤が現状打破のために本隊と一線を画して新ユニットを結成するのか、28日は後楽園ホール、そして大阪城ホールまであと僅か、タイトル戦も注目だが内藤の動向も注目だ。 -
7・5大阪城ホール全カード発表…ドーム級のカード、マンネリとの戦い、ファンの体力…
「DOMINION 7.5 in OSAKA-JO HALL」7月5日 大阪城ホール
◇第0試合◇
▼15分1本
天山広吉 小島聡 獣神サンダー・ライガー タイガーマスク 小松洋平vs永田裕志 中西学 田口隆祐 マスカラ・ドラダ 田中翔
◇第1試合◇
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合 3WAYマッチ 60分1本
[第42代王者]マット・ジャクソン ニック・ジャクソン vs [挑戦者]ロッキー・ロメロ バレッタ vs [挑戦者]カイル・オライリー ボビー・フィッシュ
◇第2試合◇
▼30分1本
内藤哲也 本間朋晃 vs バットラック・ファレ 高橋裕二郎
◇第3試合◇
▼30分1本
柴田勝頼 vs 桜庭和志
◇第4試合◇
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本
[第70代王者]ケニー・オメガ vs [挑戦者]KUSHIDA
【KUSHIDAの話】(新日本プロレス公式HPより)「昨日のダメージでですね、足、腕、首、非常にダメージをこうむってですね、それがカイル・オライリーとの闘いの証というか。で公式戦ではロッキー・ロメロに腕をやられて、足はボビー・フィッシュにやられて。でもう昨日試合の記憶が実はほとんどなくて、控室に戻っていろいろ記憶を辿ってたらですね、今社員で働いていらっしゃる井上亘さんが来てくれてですね、心配して下さったんですけど、『井上さん、もう記憶ないっす』って言ったらですね、『いやぁ、いいじゃない。それがプロレスラーらしいじゃない』って言ってくださってですね、なんかこの痛みがプロレスラーとして生きてるなという実感に変わったんすね。やっと今この場で『SUPER Jr.』優勝という実感が沸いてきました。カイル・オライリーと対戦が決まった時に、ずっと前からやりたかったので、非常になんて言うんすかね、彼とボクなら『新日本プロレスワールド』の会員数を倍増、激増させる闘いができるんじゃないかなと当日を迎えたんすけど、実際それぐらいの試合ができたなという実感があります。ほんと彼と出会えて同じ時代にライバルとして闘えて良かったなと、本当に心から思います。またやりたいっすね。それはもう新日本のリングでも、アメリカでもカナダでもどこでも、再戦は受けたいと思います。あとはケニー・オメガ選手ですかね。大阪城ホールで挑戦が決まりました。これはもう背伸びでもなんでもなくて、実際5月のタイトルマッチから、シェリーが挑戦したIWGPジュニアヘビーっていうベルト自体が、その後の『SUPER Jr.』中にチャンピオンが出なかったということで、太陽の光に浴びられてないので、ベルトも人だとボクは考えてますんで、可哀想な思いをさせちゃっているので。ましてやボク、『SUPER Jr.』獲りましたので、挑戦ではなく、勝負させていただきます。以上です」
◇第5試合◇
▼NEVER選手権 60分1本
[第8代王者]真壁刀義 vs [挑戦者]石井智宏
◇第6試合◇
▼IWGPタッグ選手権 60分1本
[第67代王者]マイケル・ベネット マット・ターバンwithマリア・ケネリス vs [挑戦者]カール・アンダーソン ルーク・ギャローズwithアンバー・ギャローズ
◇第7試合◇
▼スペシャルシングルマッチ 30分1本
棚橋弘至 vs 矢野通
◇第8試合◇
▼IWGPインターコンチネンタル選手権 60分1本
[第11代王者]後藤洋央紀 vs [挑戦者]中邑真輔
◇第9試合◇
▼IWGPヘビー級選手権 60分1本
[第62代王者]AJスタイルズ vs [挑戦者]オカダ・カズチカ
新日本プロレス7月5日 大阪城ホール大会の全カードが発表され、決定していなかったIWGPジュニアとジュニアタッグの選手権、CMLL遠征に出ていた内藤は第2試合、ダークマッチも組まれ、またスーパージュニアに参戦していたデビット・フィンレーが新日本プロレスの所属となったことも発表された。
今年の「DOMINION」は大阪城ホールで開催とあって、今回はドーム級のカードが組まれたが3月からの遺恨絡みもあり、再戦絡みもある、マンネリという声もあるが、その声を選手達がいかに吹き飛ばすかにかかっている。
しかし見ている側が一番大変なのは休憩なしのぶっ通しだということ、これは見ている側も体力を使ってしまう。
新日本プロレス大阪城ホール大会で重要なのは選手達の頑張りとファンの体力、これがテーマなのではと思う・・・ -
BEST OF THE SUPER Jr.XXII出場メンバー、DOMINION 7.5 in OSAKA-JO HALLの一部カード決定!
『BEST OF THE SUPER Jr.』の出場選手、ブロック分けが発表された。
<Aブロック>獣神サンダー・ライガー、田口隆祐、小松洋平、バレッタ、外道、カベルナリオ、チェーン・オーエンズ、カイル・オライリー
<Bブロック>タイガーマスク、KUSHIDA、アレックス・シェリー、マスカラ・ドラダ、デヴィット・フィンレー、ボビー・フィッシュ、ニック・ジャクソン
今年は鈴木軍(TAKAみちのく、タイチ、エル・デスペラード)がNOAHへ出向中ということで不参加となったが、その分外国人選手の参加が増えた。
Aブロックは外道が3年ぶりに参戦、CMLLからカベルナリオ、NWAから元NWA世界ジュニア王者のオーエンズ、ROHからオライリーとワールドワイドなメンバーが揃った。
Bブロックはタイム・スプリッターズのKUSHIDAとシェリーが同ブロックとなり、かつてスーパージュニアに参戦経験がありSMASH、WNCにも来日したデイブ・フィンレーの息子であるデヴィット・フィンレー、NOAHではヘビー級として『グローバルリーグ』に参戦したことのあるフィッシュがジュニアとして、BULLET CLUBからはヤングバックスのニックが参戦、面白いメンバーが揃った。
ただ残念なのは昨年度覇者のリコシェがエントリーしなかったこと、最近DRAGON GATEへの参戦もなく、日本マットからも遠ざかっていたことで参加しないのではと思っていたが・・・
今年は打倒ケニー・オメガの観点でKUSHIDAに期待したい、昨年は飯伏幸太を降してIWGPジュニアヘビー級王座を奪取したがハプニングもあったこともあっての勝利でもあり、短期政権で終わったことから充分自分の時代を築けなかった。
ジュニアタッグで充分実績を作ったKUSHIDAはそろそろシングルでの一本立ちもしてもいいのではと思う。
また7月5日大阪城ホールのカードも発表された。
「DOMINION 7.5 in OSAKA-JO HALL」7月5日 大阪城ホール
▼IWGPヘビー級選手権 60分1本
[第62代王者]AJスタイルズ vs [挑戦者]オカダ・カズチカ
▼IWGPインターコンチネンタル選手権 60分1本
[第11代王者]後藤洋央紀 vs [挑戦者]中邑真輔
▼NEVER選手権 60分1本
[第8代王者]真壁刀義 vs [挑戦者]石井智宏
▼IWGPタッグ選手権 60分1本
[第67代王者]マイケル・ベネット マット・ターバンwithマリア・ケネリス vs [挑戦者]カール・アンダーソン ルーク・ギャローズwithアンバー・ギャローズ
▼IWGPジュニアヘビー級選手権 60分1本
[第70代王者]ケニー・オメガ vs [挑戦者]BOSJ XXII 優勝者
▼30分1本
棚橋弘至 vs 矢野通
▼30分1本勝負
柴田勝頼 vs 桜庭和志
第1弾カードとして発表されたAJvsオカダに加え、予想通りインターコンチとNEVERの選手権が組まれたが、タッグ選手権も含めて再戦絡みの編成、棚橋vs矢野の遺恨マッチに柴田vs桜庭の師弟対決も組まれた。残りカードはおそらくスーパージュニアが終わってからということになる。
6月~7月にかけていよいよ夏になるが、新日本プロレスの熱い夏はもう始まっている。 -
中邑に追い詰められた後藤が大爆発!IWGPインターコンチネンタル王座を奪取!
5月3日 新日本プロレス「レスリングどんたく 2015」福岡国際センター 5180人 超満員
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼8人タッグマッチ 20分1本
○永田裕志 獣神サンダーライガー タイガーマスク マスカラ・ドラダ(8分29秒 片エビ固め)中西学 ×キャプテン・ニュージャパン 田口隆祐 KUSHIDA
※リストクラッチ式エクスプロイダー
◇第2試合◇
▼20分1本
飯伏幸太 ○小松洋平(11分55秒 逆片エビ固め)内藤哲也 ×田中翔
◇第3試合◇
▼6人タッグマッチ 20分1本
天山広吉 小島聡 ○本間朋晃(8分57秒 片エビ固め)バットラック・ファレ タマ・トンガ ×ゴーディ・ホール
※こけし
◇第4試合◇
▼IWGP Jr.タッグ選手権試合3WAYマッチ 60分1本
[挑戦者]マット・ジャクソン ○ニック・ジャクソン(17分17秒 片エビ固め)[第41代王者] ロッキー・ロメロ ×バレッタ
モア・バング・フォー・ユア・バック もう1チームは[挑戦者]カイル・オライリー ボビー・フィッシュ
【ヤングバックスの話】
マット「これで3回目だ、3回目。IWGPジュニアタッグチャンピオンに、またなったぞ」
(※ここでマットが喜びのスピンルーニーを披露する)
ニック「これからまた、俺たちはもっともっと上り詰めていくんだ。それも激しいスピードでだぞ。まるでポップコーンがはじめるようにな」
マット「サバイバルゲーム(3WAY、4WAYマッチを意味する)は俺たちの得意とするところだ」
ニック「誰が来たって問題としない」
マット「勝つのは簡単。でも殺人は犯したくないな」
ニック「みんなくたばれ。やっつけてやる」
マット「もう、reDRagonも、ROPPONGI VICEも必要ない」
ニック「さあ、ケニー(・オメガ)の応援に行くぞ」
【ロッポンギヴァイスの話】
バレッタ「ロッキー、ごめん」
ロッキー「気にするな。ロッポンギバイス、俺たちは新日本プロレスのどのタッグチームよりも優れている。今夜は最強の3チームが闘った。そして俺たちこそがトップチームだ。ロッポンギバイスはさらに強くなって、必ず戻って来る」
バレッタ「そうだ。俺たちは必ずチャンピオンシップに帰ってくる。ヤングバックス待ってろ」
ロッキー「俺たちが必ずチャンピオンに返り咲く。ナカス」
◇第5試合◇
▼IWGP Jr.ヘビー級選手権試合 60分1本
[第70代王者]○ケニー・オメガ(16分7秒 片エビ固め)[挑戦者]×アレックス・シェリー
※片翼の天使
(試合後)
ケニー「グハハハハハ! お前らはラッキーだったな。俺がシングルマッチをするときはすべて、お前らに素晴らしい試合を提供する。(※シェリーを見ながら)お前も、もう少しで最後のガイジンヒーローになれるところだったのにな。さあ、次は誰だ? ヒーローであるこの俺も、『SUPER Jr.』に加われと言うのか? そんなことはない。俺が自ら、ゴミどもの闘いに飛び込む必要なんてない。俺は今年の『BEST OF THE SUPER Jr.』には加わらない。なぜなら、俺はチャンピオンだからだ。お前らで次に俺と闘う代表を決めればいいだ。みんな1人ひとりに『グッドラック』の言葉を贈る。そして『BEST OF THE SUPER “GARBAGE”(ゴミ)』の優勝者が、オーサカジョーで俺の前に立つことになるんだ。グハハハハハ!」
【試合後のケニーとヤングバックス】
(※先にバックステージに戻っていたヤングバックスが拍手で王者を迎え入れ、クイーンの『伝説のチャンピオン』を歌う)
オメガ「(※早口で一気にまくし立てる)誰も俺を止めることなんてできない。今日はアレックス・シェリーを片付けてやった。ほら、マット、倒れ込んでるゴミを早く掃き捨てるんだ」
(※マット・ジャクソンがほうきを手に掃く仕草をする)
オメガ「ショータイムは終わった。タグチも前に失敗してるしな。ほかのヤツは問題にすらならない。いろんなヤツらが手を出してきたけど、すべて片付けてやった。あいつらの作戦なんて成功しないんだ。俺の試合に文句は言わせないぞ。あれが俺のスタイルなんだ。リング上で起こったことがすべて。お前らが見たのは、シェリーが負けたという事実だけ。誰も俺に勝つ可能性なんて持ってないんだ。勝てると思ってるのはバカなヤツだ」
マット「どんなにたくさんジグソーパズルのピースがあろうとも。俺たちがそのすべてを埋めていくだけだ。俺たちもベルトを奪い返したし、俺たちがすべての勲章を奪い去るんだ」
ニック「俺たちのどちらかが『(BEST OF THE)SUPER Jr.』で優勝する。すべてのレスラーを掃き捨てていってな」
マット「ほかのヤツの話なんてしなくていい。俺たちのことをもっとしゃべれ。議論しろ」
(※ここでアンダーソンが割り込んできて祝福する)
アンダーソン「いいぞ、またIWGPジュニアのシングルとタッグのベルトが俺たちの下に揃った。次はマリアをいただくぞ」
オメガ「どんなヤツが来ようとも、俺たちは問題にしない。ラッキーなんてことはほかのヤツには起こらない。何度やってもな。このベルトを失うことなんてないんだ」
ニック「俺たちに楯突くヤツにはたった2つの言葉を贈ってやる」
マット&ニック「ほら、このTシャツにも描いてあるだろ。『サックイット(S○ck it)』だ。わかるか?」
◇第6試合◇
▼6人タッグマッチ 30分1本
マット・ターバン マイケル・ベネット ○マリア・ケネリス(8分9秒 首固め)カール・アンダーソン ドグ・ギャローズ ×アンバー・ギャローズ
【ターバンの話】
(※ベネットがマリアを介抱しながら引き揚げてくる。何度も「大丈夫か? 大丈夫か?」と心配そうに言いながら寄り添っている)
ターバン「大勢が見ている前で、BULLET CLUBは何てことをしやがるんだ! かよわい女性に手を出しやがって! ベルトはまだここにある。このベルトがほしいからって、何をやってもいいわけじゃないぞ! ひどいことしやがって。クソッ!」
【アンダーソン、ギャローズの話】
ギャローズ「よく帰って来た」
アンダーソン「BULLET CLUBこそが最強だ。マリア・ケネリス、あんなヤツは最低な女だ。お前はファ○クだ。BULLET CLUBがすべて正しい。マリア、お前は最低な女だ」
ギャローズ「そうだ。BULLET CLUBこそが最強だ」
アンダーソン「一つ言いか? アンバー・ギャローズこそが美しい。マリア・ケネリス、お前は二度と日本に顔を出すな! Too sweet」
ギャローズ「キングダム、覚悟しておけ! IWGPタッグのベルトは俺たちがすぐに獲り返す!」
◇第7試合◇
▼6人タッグマッチ 30分1本
真壁刀義 ○棚橋弘至 柴田勝頼(15分42秒 横入り式エビ固め)石井智宏 ×矢野通 桜庭和志【真壁、棚橋の話】
真壁「オイ、見たか、NEVER? オイ、これだよ。オイ、何年振りだ、福岡? あん時のよぉ、あん時のすげぇ感動をもう一度だぁ? 違うなぁ、オイ。新しく物語はスタートしてっからよぉ。この俺のNEVERのベルトだよ、オイ。見せてやるぜコノヤロー。それだけだ。見せまくってやるからよぉ、テメェら覚悟しとけコノヤロー」
棚橋「ようやく矢野の尻尾を掴んだ。ハイフライ(フロー)で勝つよりも、テキサス(クローバーホールド)で勝つよりも、やられた技で返した。これで向こうもちょっとはイラついたでしょ? これで向こうから打って出てくれば、俺の作戦通り。あの技名は“矢野ホイホイ”です」
【矢野の話】「おい、棚橋、これで勝ったと思うなよ。おめぇはな、俺の因縁でな、煮えたぎってんだよ、バカヤロー。覚えとけ、コラ!」
◇第8試合◇
▼30分1本
○AJスタイルズ 高橋裕二郎(13分20秒 エビ固め)オカダ・カズチカ ×YOSHI-HASHI
※スタイルズクラッシュ
【AJの話】「(※ベルトを指し示すようにして)これを見ろ。俺こそがIWGPヘビー級のチャンピオンだ。俺こそが男の中の男だ。オカダ、このベルトこそが最高を意味するベルトだ。これを持っているものが、世界で最高なんだ。確かにお前(オカダ)は素晴らしい。だけどベストじゃない。あくまでベターなんだ。このベルトはベターなヤツが持つものじゃないんだ。そうであると言わせてやる。次の闘いでな」
【オカダ、外道の話】
オカダ「さすがIWGPチャンピオンなんじゃないかなと思いますね。両国からのボクの超凄い勢いを、こうやって軽く止めてしまう、超素晴らしいIWGPヘビー級チャンピオンなんじゃないかなと思います。ただな、その超素晴らしいチャンピオンってのはな、俺だけで十分なんだ。AJ、テメェのことなんか褒めてねぇんだよ。7月5日、しっかりな、お前からベルト奪って、超素晴らしいチャンピオン、俺がしっかりやってやるから、覚悟しとけコノヤロー」
外道「オイ、AJスタイルズ、オメェの命もよぉ、あとこれだけだ(親指と人差し指でわずかをアピール)。2ヶ月で、テメェは終わりだコノヤロー」
◇第9試合◇
▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本
[挑戦者]○後藤洋央紀(20分53秒 片エビ固め)[第10代王者] 中邑真輔
※昇天・改
☆中邑が4度目の防衛に失敗、後藤が第11代目王者となる
(試合後)
後藤「(※『後藤』コール)ありがとうございましたーー!!(※大歓声&大拍手) 諦めなければ、結果はついてくると実感してます!(※大拍手) いままで俺にかかわったすべての人に! 感謝しまーす!!(※大拍手) このよろこびを、皆さんと共に分かち合いたい。過去最大で最高の“あれ”で締めたいと思います(※大拍手)。 ・・・万歳三唱ーー!! よろしいですかー!!(※大拍手) よろしいですかーー!!(※大拍手) よろしいですかーー!!(※大拍手) ご唱和願います! IWGPインターコンチ、奪還を祝してー!! バンザーイ!! バンザーイ!! バンザ~~イ!!」
【後藤の話】
後藤「インターコンチ、奪還に乾杯!」
(キャプテン、田口、本間、田中、小松からビールをかけられる)
――後藤選手、この勝利の美酒のお味はいかがですか?
後藤「見たかっていう。ざまぁみろコノヤロー」
――かなり試合前から、「透明人間」「存在が見えない」など挑発されていましたが、その中での今日の闘いぶりいかがでしたか?
後藤「ありがとうございます。今までのすべての人に感謝です。諦めなくて良かった。ありがたいね。諦めなかったら結果はついてくると、改めて思います」
――後藤選手がインターコンチネンタルを獲られた相手でもあり、同期でもある中邑選手との対戦ということで、後藤選手の中でもいろいろな思いがあったかと思いますが?
後藤「ほんと中邑だけには負けたくなかったっすよ。ここで同じレスリングを始めて、同じような感じできてるアイツに負けることが一番悔しいですよ」
――改めてインターコンチのベルトが腰に戻ってきましたが?
後藤「そうですね。中邑の上げたこのインターコンチのベルト、こうなるとIWGPとどっちが強いのか試したくなりますね。俺がベルトを持ったってことは、そこを狙ってくってことですよ」
――IWGPとどちらが強いのかということを狙っていく?
後藤「狙っていく。最初から言ってる。俺はIWGPを越すためだったら、なんでもするってことですよ。それができるのは俺だけでしょ? まぁ意味があるのも俺だけだと思いますよ。まぁIWGPもね、次挑戦者決まってるし、いつになるかわからないけど、俺の野望として、そこはしっかりとビジョンを持ってますから」
――ではこのインターコンチのベルトを持って、最終的にはIWGP王者との対戦をするということですか?
後藤「もちろん視野に入れてるよ。価値はもう上がってんだろ? 中邑と同じことをしたくねぇよ」
――改めてベルトを持ってこの先進む王者像をどう作り上げていきますか?
後藤「そうだね。まずこの白いベルト、まずは俺の色に染める。そっからだ」
――失った時は銅色のベルトだったのが、白色のベルトになって返ってきて、今どんなお気持ちですか?
後藤「そうっすね。『このベルト獲り返したら、また銅のベルトに戻すんですか?』ってよく聞かれるんですけど、そんなつもりはありません。中邑の造った過去に負けたくないからです。俺は中邑以上に、このベルトを持って上に持ってっていくってこと。そういうことですね」
――改めてインターコンチを手にしても、これはIWGPヘビーを獲るという最終目標までの過程ということですか?
後藤「もちろん。そう思ってもらっていいです。これがゴールじゃない」
【中邑の話】「(※バックステージに戻ってきて、コメントスペースのテーブルに顔をうずめるように倒れ込む)ないの? (質問)ないの、ないの? あまりにもチャンピオン、かわいそうじゃねえの? まぁこの状況(になったの)も、アイツの落ち度もある。それは認めるわ。後藤、お前、誰も期待してねぇぞ。見えたかなぁ? 見えてないかなぁ?(※声を張り上げて)どっしようかなぁ~! まだまだ、薄~く、このくらい(※と言って、親指と人差し指を少しだけ離して開く)。なぁ、もう一丁、ヘッヘッへッ(苦笑)」
新日本プロレス福岡大会を「新日本プロレスWORLD」で視聴、メインは中邑の保持するIWGPインターコンチネンタル王座に後藤が挑戦、前シリーズでは中邑から”存在感が薄い”と透明人間扱いされた後藤、4月5日の両国ではタッグながら中邑から直接フォールを奪ったことでやっとタイトル挑戦に漕ぎつけた。
試合は中邑が後藤への顔面キックから茶化す態度を取り、後藤は怒るも中邑は上手くいなし鉄柵攻撃から放送席に後藤を設置してからカチ上げニー、ギロチンニーを炸裂させ、リングに戻っても中邑ペースで試合が進み、後藤は追走式ラリアット、村正、リバース牛殺し、牛殺しで反撃するが、中邑は二段式ニールキック、コードブレイカー、リバースバワースラムですぐ後藤の流れを断ち切りリードを許さない。
中邑の手の平で躍らせれた状態が続いた後藤だったが、中邑がエプロンの後藤にロープ越しのリバースバワースラムを狙うが、後藤は阻止し中邑の足がトップロープに引っかかると、これを逃さなかった後藤はロープ越しのラリアットを炸裂させ、雪崩式回天を狙うが中邑はバックスープレックスで投げるとジャンピング式、スライディング式とボマイェを炸裂させ勝負に出る。
中邑はボマイェを狙うが、後藤はかわすも、かわすことを想定していた中邑はパンチ、しかし後藤も顔面へのヘッドバッドで打ち返し、中邑もヘッドバッドで返すも、後藤は特攻ラリアットで黙らせる。
後藤は雪崩式牛殺しを決めると最後は昇天・改で3カウントを奪い、3年ぶりに王座を奪還した。
今回の試合は中邑が散々後藤を透明人間扱いした上に追い詰めていったが、ギリギリのところまで追い詰めないと後藤は滾らない、中邑は後藤を滾らせた上で勝つつもりだったと思う、だが後藤の大爆発だけは中邑にとって想定外だったということか…
試合後に後藤は
IWGPヘビー級王座との統一戦を掲げたが、その前に後藤がすべきことは中邑カラーに染め上げられたインターコンチネンタルのベルトを自分カラーに染め上げることを掲げた、インターコンチネンタル王座は中邑の代名詞と言っても過言ではなく、すっかり中邑カラーに染め上げられたベルトとなってしまった。
これからも防衛戦が控えているだろうがインターコンチネンタル王座をいかに後藤自身のカラーに染め上げられるか、後藤にとっても大きな課題となり、また中邑も後藤がインターコンチネンタル王座に相応しくないと判断した時は必ず取り返しに来ると思わなければいけない、インターコンチネンタル王座を取り戻した後藤だったが、本当の勝負はこれからである。
他の試合を振り返るとセミのオカダvsAJのタッグマッチはオカダが試合中にスタイルズクラッシュ、試合後にはAJがレインメーカーを互いに掟破りを狙うなど激しい攻防となり、最後はセントーンボムを自爆したYOSHI-HASHIにAJがスタイルズクラッシュを決め勝利となったが、オカダやAJも互いに7月5日の大阪城決戦まで待てないといったようだ。
真壁組vs石井組の6人タッグ戦は矢野が再三棚橋を丸め込み技で苦しめるが、矢野がロープへ走ろうとすると棚橋が髪をつかんで丸め込み逆転勝利、3月の「NEW JAPAN CUP」から矢野に苦しめられ続けた棚橋だったが、やっと打開策が見えてきたようだ。
ROH組vsアンダーソン組の6人タッグ戦はギャローズがマリア対策に愛妻アンバーを投入も、アンダーソンが相変わらずマリアの色香に迷って試合に集中しない、それでもアンダーソンはターバン、ベネットをガンスタンでKOするが、マリアと対峙するとタジタジになってしまう。
そこでマリアがアンダーソンの股間を蹴り上げ、試合権利のあるアンバーを丸め込んで勝利となるが、試合後に恋に敗れた?アンダーソンがギャローズと共にマリアを捕えマジックキラーでKOする暴挙を働いた。
ケニーvsシェリーのジュニア選手権はキャリアに優るシェリーに対して、ケニーはヤングバックスの介入やスチール製のゴミ箱を駆使してハードコア戦に持ち込んで試合の主導権を握る、しかしケニーの場外パワーボムwithゴミ箱を狙うと阻止したシェリーはコンプリートショットで切り返し、エプロンのケニーにロープ越しの断崖DDTを敢行し場外マットで突き刺して大ダメージを負わせる。
シェリーはケニーのパワーボム狙いをDDTで切り返すとフライングボディープレスを投下するが、間が長かったせいか剣山で迎撃されるとケニーはドクターボム、シェリーも高速ドラゴンスープレックスで応戦するが、シェリーは延髄斬りからスーパーキック、オートマティックミッドナイトを決め るがレフェリーのカウントをマットが阻止し、これに怒ったKUSHIDAが駆けつけヤングバックスを蹴散らす。
シェリーはスライスブレッドを決めるがカウント2は入らず、ケニーはジャンピングニーからの片翼の天使で3カウントを奪い王座を防衛、試合後にはケニーは王者の権限としてスーパージュニアには出場せず、優勝者と大阪城ホールで防衛戦をすることをアピールした
ジュニアタッグ選手権3WAY戦はレッドドラゴンがロッポンギヴァイスを攻め込んでいる間にしっかり休養したヤングバックスが反撃、しかしロメロの奮起でロッポンギヴァイスが盛り返すが、レッドドラゴンが再びロッポンギバイスを攻め込む。
バレッタがマットにコーナー最上段から場外へのブレーンバスターを敢行する と、リング下の4選手に直撃し全選手大ダメージを負うが、大混戦の中をヤングバックスがロメロを捕らえモア・バング・フォー・ユア・バックを狙うもロメロは剣山で阻止、今度はロッポンギヴァイスがストロングゼロを狙うがこれもまた阻止される。
ヤングバックスは場外でのインディーテーカーでオライリーをKOするとバレッタを捕らえモア・バング・フォー・ユア・バックで3カウント、ヤングバックスが王座奪還に成功した
次期シリーズは「BEST OF SUPER Jr」出場選手は近日中に発表されるだろうが、気になるのは前年度覇者であるリコシェがエントリーするかどうか、最近はDRAGON GATEへの参戦もないことから、このままエントリーしない可能性も否定できない。
新日本は次回のビッグマッチ7・5大阪城ホール、果たしてどんなカードが出揃うのか……後藤が怒涛の波状攻撃で中邑に劇的勝利! インターコンチネンタル王者に返り咲き! 5.3福岡大会をスマホサイト(http://t.co/7xh3nqaLQZ)で独占速報中! #njdontaku pic.twitter.com/UvOhhpf4fH
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2015, 5月 3驚愕のベルト移動ゼァ。
— 永田裕志 (@nagata769) 2015, 5月 3新チャンピオンと祝勝会(^^)おめでとう!でも今日だけは「おめでとうございます」と言わせて頂きます(^^) pic.twitter.com/Rl27nRHaaU
— キャプテン・ニュージャパン (@herocaptainnjpw) 2015, 5月 3Goodbye Forever Maria.. https://t.co/XNMSQ5NJKj
— Karl Anderson (@Machinegunka) 2015, 5月 3昨日はベストバウトをとって嬉しいですよ。世界のジュニア選手の皆のインスピレーションになったなんて。。。心から感謝しますね。ムヮハッハッハーー!!!
— Kenny Omega (@KennyOmegamanX) 2015, 5月 3 -
激闘25分!真壁が“ど真ん中”プロレスで石井を降しNEVER王座を奪還!
4月29日 新日本プロレス「レスリング火の国」 グランメッセ熊本 2640人 超満員
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼6人タッグマッチ 20分1本
ロッキー・ロメロ ○バレッタ 外道(8分1秒 エビ固め) 田中翔 小松洋平 ×ジェイ・ホワイト
※ストロング・ゼロ
◇第2試合◇
▼20分1本
○高橋裕二郎 ゴーディ・ホール(8分7秒 片エビ固め)小島 聡 ×キャプテン・ニュージャパン
※東京ピンプス
◇第3試合◇
▼6人タッグマッチ 20分1本
中西学 田口隆祐 KUSHIDA(7分50秒 回転足折り固め)永田裕志 タイガーマスク ×マスカラ・ドラダ
◇第4試合◇
▼NWA世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本
[第119代王者]○スティーブ・アンソニー(12分35秒 片エビ固め)[挑戦者]×獣神サンダー・ライガー
※フォーリングスター
☆アンソニーが王座防衛に成功。
【アンソニーの話】「お前ら、見ただろ? この“エクスクラメーションポイント”スティーブ・アンソニーを。俺はこの日が来るのを、首を長くして待ちわびてた。 この日のためにプロフェッショナルレスリングをずっと長く続けてきた。見ただろ? これで俺は2度、ジューシン・サンダー・ライガーを倒した。ラスベガスとここでだ。これからも見てろ。この“エクスクラメーション・ポイント”スティーブ・アンソニーを。俺はまたここ、クマモトにやって来る。俺はここで日本の魂を感じたからだ。ライガー、お前が偉大なレスラーで、偉大なチャンピオンだ。ひとつ違うのは、お前はキングだったが、それはすでに過去のことだ。もうすでに俺のほうが、お前より少しだけだが素晴らしいレスラーになっているんだ」
【ライガーの話】
ライガー「情けない。手出すのはわかってんだ。わかってて負けるんだから、これは俺の責任だ。向こうが手を出すか? 出さないか? わからないならまだしも。ラスベガスのときもそうだった。(ロブ・)コンウェイが出て来て。サープが出て来て。今日、またサープだよ。いまNWAのテーマ曲(※NWAヘビー王者・天山の入場)が流れてるけど、これだけは言いたい。そのままじゃNWAのベルトの権威は落ちる一方だぞ!? この天山の試合でもサープが手を出すようなことがあれば。俺もそうだし、ファンもそうじゃないのかな!? 『ああいうことをするならもういいよ』となるんじゃないかな!? だが、俺はそうはいかない。2回も同じような手でやられてるんだ。額に受けたベルトは、あのベルトの痛みだと思う。サープが入って来ようが何しようが、コンウェイが入って来ても、何なら最初からサープがいたっていい。1対2でやってやる。獲るぞ、こうなったら本気で」
――アンソニー選手の実力をどう思いますか?
ライガー「パワーもあるし、柔軟性もあるし、空間を利用した技も使うし。あれはちょっとビックリしましたね。ラスベガスのときより、逆に今日のほうが生き生き動いていたんじゃないかと思う。チャンピオンとしての風格なのか? 自信なのか? それはわからん。逆に俺が何か精神的に追い詰められていたのかもしれない。『ここで負けたら』っていうね。でも、結果はこうなんだ。ファンに申し訳ないし、自分自身が情けない。何度も言うように同じ手でやられてるんだよ。悔しい。悔しい・・・」
――サープ抜きでアンソニーと1対1でやりたいですか?
ライガー「それはレスラーとして気持ちはあるよ。でも、NWAが許さないだろ? だからさっき言ったんだよ。『1対2でいいよ』と。向こうはサープを入れて“2対”、俺は1人で“1”。2対1でやったっていい。必ず獲ってやる! 必ず獲ってやる。もう1回だ。もう1回。もう1回・・・」
◇第5試合◇
▼NWA世界ヘビー級選手権試合 60分1本
[第127代王者] 天山広吉(10分57秒 アナコンダマックス)[挑戦者]×ビッグダディ・ヤムヤム
【天山の話】「オッケー。キツいなー!! なんかヤバかったッスよ。途中でホンマにやられるんちゃうかって(思った)。体があちこち痛いですよ。あんなにガッツリ来て。あのブルースが連れて来たヤムヤム、とんでもなかったね。見ただけでは、肌を合わせてみんとわからんかったね。こんなに強烈や思わんかった。最後ももう、あれ(アナコンダマックスが)外れたらどうしよう!?っていうぐらいキツかったですよ。最初から最後までやられっぱなしでね、最低やったけど。ホンマに命からがら逃げられたっていうか。いや~、ヤバかったよ、ホント。あんな、自分の体がすっ飛んで行くとは思わんかったですよ。ナメてたわけじゃないけど。今日の試合はタイトルマッチの防衛戦かもしれんけど、俺にとったらずっと今シリーズ前から体が言うこときかへんっていう。今日勝ったから言うってわけじゃないけど、『体がホンマこんな状況で、果たして今日、乗り越えられるか!?』って。それぐらいキツい。それぐらい試合前から覚悟してたんですけど。もう1発、2発ぐらい、いいのもらったらもう終わってたかもしれない。ホンマに相手から目離せんかったね、今日は。いや~、キツかった。ま、とりあえず、今シリーズ、もう山乗り越えたから。しっかりと、NWAな。まだまだこのベルト、しっかりと(防衛する)。次は誰か知らんけど、いつでも来いって。誰でも来いって。ま、ヤムヤムは強かった。ヤバかった。まあ、しっかり今シリーズ、このまま(行く)。体は満身創痍でも、ベルトを持っているチャンピオンとして、しっかりやりたいと思いますよ」
【ヤムヤム、ブルース・サーブ社長の話】
ヤムヤム「なんだなんだ、どういうことだ! (テンザンからベルトを奪って)コジマに借りを返そうと思っていたのに。またやってやる!」
サープ社長「ちょっと待て。テンザンめ、2度目も切り抜けやがったな。ビッグダディ・ヤムヤムはこれで終わったわけじゃない。また日本にやって来るぞ。お前がチャンピオンでいる限り、俺は何度でも保証してやる。ビッグダディ・ヤムヤムはもちろん、次から次と相手を日本に送り込んでやるからな!!」
ヤムヤム「負けたけど、何度もお前らと闘って、テンコジを追い込んでやるからな! 必ず戻って来るぞ。テンザンをやっつけるためにな」
サープ社長「ベルトを手にできずにUSAに帰るが、次はお前らが来てみろ! 病院送りにしてやるだけだがな!! ワカリマスカ!?」
◇第6試合◇
▼6人タッグマッチ 30分1本
○カール・アンダーソン ドグ・ギャローズ ケニー・オメガ(12分50秒 片エビ固め)内藤哲也 ×本間朋晃 アレックス・シェリー
※マジックキラー
◇第7試合◇
▼30分1本
○オカダ・カズチカ YOSHI-HASHI(11分39秒 片エビ固め)バットラック・ファレ ×タマ・トンガ
※レインメーカー
◇第8試合◇
▼6人タッグマッチ 30分1本
中邑真輔 ○矢野通 桜庭和志(16分45秒 横入り式エビ固め)後藤洋央紀 ×棚橋弘至 柴田勝頼
◇第9試合◇
▼NEVER選手権試合
[挑戦者] ○真壁刀義(25分42秒 体固め )[第7代王者] ×石井智宏
※キングコングニードロップ
☆石井が初防衛に失敗、真壁が第8代目王者となる
(試合後)
真壁「オメーらよ、これがプロレスだろ?(場内・大歓声) このオレ様だって、石井だってそうだ。気が飛んだって根性で這い上がろうとしてるんだ。これがプロレスラーだ、それだけだ。最後に一言だけ、このベルト、一度は逃したよな? だけど、オレ様に戻ってきた。これが本物のプロレスだ!! とりあえず、お礼だけは言ってやるよ。…サンキューな!」。
【真壁の話】
真壁「熊本、熊本、いいじゃねぇかよ。いやあ、やっぱり怖ぇな。ちょっと(リングから)いなくなると、それなりに強ぇヤツがすぐに上がってくる。新日本プロレスって、スゲェな」
――真壁選手、おめでとうございます。「これがプロレスだ」という言葉に大歓声が起こりました。
真壁「なんだろうな。いろんなプロレスがあっていい。俺もそう思うんだ。テメェの色とよ、ほかのヤツらの色、それを別にうたう、そんな意識はねぇよ。だからといって、俺たちみたいな体のぶつけ合い、だからこそプロレスって面白ぇだろ? だから狂喜乱舞するだろ? だからよ、心の底に眠ってんだよ、そういう野獣性がさ。それを無視したってしょうがねぇだろ? プロレスのスゲェところ、それを俺と石井が見せたんじゃねぇの? もう途中から気が飛んでて、何がなんだかわからなくなってたよ。これもひとつの闘いだもんな。だから満足したよ、俺は」
――真正面から石井選手が来たからこそのプロレスだと?
真壁「だよね。かといって、俺以外の選手、本間がいたろ? あ、本間のクソヤローがいたろ? いや、本間のダメダメ人間がいたろ? あいつ、(石井と)スゲェ試合したろ?」
※ここで本間がインタビュースペースに現れて「おめでとうございます」と祝福。ビールの栓を抜いて乾杯する。
真壁「何で入ってくんだよ! まぁ、本間も(石井に)敗れたけど、本間の価値はグンと上がったろ、あれで? 誰がどんなヤツと対戦しようが何しようが、対抗する相手が上がる。そんだけスゲェもの見せてんだ。いやあ、キツイな。相変わらずキツイな。でもよ、満足感はある。なんだろうな、俺がチャンピオンになって、絵を描いた時にインフルエンザだろ? 風邪の菌にはかなわねぇって、昔はそれでも試合やってたんだよな。でも今はよ、世間的にそれを許さねぇじゃねぇか。しょうがねぇけどよ、それはもう時代だよな。まあ、それと時を同じくして、石井が(チャンスを)掴み取って、石井の価値はものすごく上がっただろ? それを黙って見てる俺様じゃねぇよな。いやあ、相変わらずチャンピオン(石井)は当たりが強ぇわ。それぐらいじゃないと、お面白くねぇからな」
――ホントに悔しい形で1度ベルトを失って、そしてまた(ベルトが)戻って来て、変化はありますか?
真壁「変化? なんだろうな? ベルトって大変だよ。何がって大変だよな。俺はさ、東京ドームっていう舞台で、相手をひねり潰そうと思っていったよな? そっからよ、インフルエンザってもので、闘ってもいないのに王座陥落したろ? そしたらよ、王座を手繰り寄せるまでに何ヶ月かかってる? そんだけさ、新日本のレスラーってさ、層が厚いんだよ。だからさ、負けてらんねぇしさ。まあでも、今日やっとわかったよな。チャンピオンはチャンピオンらしくて、強ぇよ。だからこそ、引きずり下ろしてやるって。よかったよ、俺、プロレスラーでよかったと思ってるよ。それは変わらない」
――そして、こういったビッグマッチで初めてNEVERのタイトルマッチがメインになって・・・。
真壁「普通だろ」
――そして真壁選手はこうしてベルトを奪い返して、さらにNEVERの価値が上がったと思います。
真壁「是が非でも、意地でも上げていってやるよ。俺の出るところは全部上げていってやるよ。そしたらよ、IWGPよりよ、ひょっとしたらNEVERの価値、上がるかもね。いや、上がるだろう。だってそりゃそうだろ、100人しかIWGPのベルト見てないかも知れねぇけど、俺がメディアに出たら1万人が見てる、10万人が見てるんだ。NEVERの方が有名になっちゃうよ」
――最後には熊本の大観衆に、真壁選手から一言がありましたが・・・。
真壁「やっぱりよ、俺、気づいたよ。1回さ、(IWGPヘビー級の)ベルトを獲った。IWGPを獲りたいっていう野望はある。もちろん今でもある。でも、ベルトってよ、価値はみな同じなんだよな。歴史がねぇだけなんだよな。NEVERでもインターコンチ(ネンタル)でも。持ってるヤツがすべてなんだよ。石井にしたってそうだろ? 棚橋と色が違う。今のチャンピオン、誰だっけ? あ、AJと色が違う。でも、客を沸かせる力を持ってる。それだけだよ。そいつが持って、どれだけ上がるかなんだよ。こいつ(NEVERのベルト)を持って、どんだけ上がるかだよ。俺がよ、うなぎのぼりに上げてやるよ。各テレビ、注目しろよ。俺が必ず(ベルトを)出して上げてやる。必ず出してなかったら、大人の事情だ」
――久しぶりに「サンキューな」の一言もありました。
真壁「それだけ今日は爽快だよ。うれしいよな。試合の途中、頭(意識)バンバン飛んでたからよ。いったい、どこにいんのかわからなかったからよ。でも、こんなこと言うのはおかしいけどよ、あっぱれだよな。俺、敵方を褒めないけどよ、あの上背で、あの体重で。NEVERって無差別(級)だろ? 定説を覆しただろ? それはあいつの功績だろ? 俺もよ、NEVERのベルトを持って、周りの人間が思ってること、全部なぎ倒していってやるからよ。テレビ見てるIWGP、並びにベルト保持者どもよ、よ~く聞けよ。お前ら、あぐらかいてんじゃねぇぞ、引きずり下ろしてやる。それだけだ」
――真壁選手が図らずもタイトルマッチをキャンセルしてしまったとき、石井選手が「すべてを受け止めてやる」とメッセージを発しました。男同士、意気に感じた部分があったと思うんですけど、どうですか?
真壁「何にしてもよ、俺はあの時、(腰から)ベルト外したよな。石井はそれ持ってたよな? 防衛したよな? 間違いなくチャンピオンだろ? あの時の実力は、間違いなく、俺より上だからな。それ考えると、その時、その瞬間、その技、すべて上だ。なぎ倒してやるっていう自信はあった。あと、自分に思いきかした。だけど、必ずしも勝てると思えないだろ。そういうもんだ。いやあ、でも、俺の腰にこれ(NEVERベルト)が戻ってきたからよ。次こそ、見せてやる」
――先ほど本間選手が乾杯しに来ましたけど、どう思いました?
真壁「どう思いました!? 別に。もう1回言おうか!? 別に。でも、本間は俺と2人でチーム組んで、G・B・Hでやってるだろ? 昔からのヒール軍団だけど、今は変わってるだろ? 俺の派閥にベルトが来たってことだよな。本間だって、これを狙ってるかもしれない。ああ、でも最高だよな。5連戦の中日にタイトルマッチって、おかしくねぇか?(苦笑) まあでも、そういう部分も超えてかならねぇんじゃねぇの、チャンピオンって」
――これで本隊側にやっとひとつベルトが返って来たことになります。
真壁「そうだな。やべぇな。でもよ、俺なんて正直って、派閥にベルトなんて考えてねぇんだ。だってよ、同じ正規軍のヤツら、仲間と思ってねぇから。強いて言うと、仲間って本間ぐれぇだろ? 強いて言えばタッグで組む棚橋と後藤ぐらいじゃねぇの? でも、要請があれば組まねぇわけじゃねぇし。まあ、基本的にムカつくヤツを叩き潰すだけだよな。俺、いつもそうだから。ムカつくものを出してきた、それだけだ」
――メディア露出が(新日本プロレスで)1番だということは、インフルエンザで欠場してベルト返上といった失敗も、多くの人に知れてしまうリスクもあります。そういうことを経て、変わったことってありますか?
真壁「でもよ、観客の前でノーパンでV字開脚するほど恥ずかしいもんじゃんぇだろ? 言ってみたらよ、レスラーとしての生きざまって、腹壊そうが、胃腸の調子が悪かろうが、それでもリングに上がるだろ? それで上がれなかったら、テメェの責任だよ。俺は(そんな状態でも)何回も出てるからね。かといってよ、あの時、俺は体休めて元気になったからね。それでこのチャンスが来たと思ってる。だってよ、石井は間違いなく(価値が)上がってるんだから。ベルト持ってよ。そういうの考えると、新日本プロレスってちょっとでも目を離すと、必ず誰かが上がってくんだよな」
――成功も失敗も、すべて含めて真壁刀義だと?
真壁「俺、昔からそうじゃん。アキレス腱切ったりよ、ヒザ壊したり、手術したり。恥ずかしいことが一番カッコいいってことをわからせてやるよ」
――それにしても真壁選手のレスラー人生って、七転び八起きどころじゃないですね?
真壁「七転びじゃねぇな。3回ぐらいしか起きてねぇし。20回以上転んでるよな。プロレスラーってよ、リングで闘って、見てる客に考えさせたり、こうやってバックステージでコメント出して考えさせたりよ、それが全部ストーリーになるじゃないの? 俺の人生、見てみろよ。エリートでもねぇしよ、カスみたいな人間でさ、街のゴロツキだぜ、おまえ。カスみたいなヤツが入門テストに受かって、ブッ殺してやろうと思って上がってきたんだ。石井もおんなじだろ? とりあえずよ、こっからが俺の戦争だよ」
【石井の話】
※石井はふらつきながらバックステージに戻って来る。
――コメントいただけますか?
石井「負けたのにあるかよ・・・(※と言い残して苦しそうに去る)」
新日本初の熊本でのビッグマッチのメインは石井vs真壁によるNEVER選手権、序盤から両者とも小細工なしのど真ん中プロレスを展開するもパワーや若干の体格差で真壁が試合を有利に進めていく、だが石井は真壁のエルボーの連打にも怯まず前進、天龍譲りのパワーボムからWARスペシャルで絞めあげ、投げ放しタイガースープレックス、スライディングラリアット、雪崩式ブレーンバスターで猛反撃する。
石井はラリアットを狙うが真壁はダブルハンマー、石井のラリアットに対し後頭部ラリアットを決めると、今度はど真ん中でのラリアット合戦となり真壁が制するとパワーボム、石井の張り手に対してハンマーや袈裟斬り、ジャーマンで試合を有利に進めていく。
真壁はスパイダージャーマンからキングコングニーで勝負に出るが、石井はかわして自爆となるとラリアットを狙う真壁にドロップキックを浴びせ、エルボー合戦から投げ放しジャーマン顔面蹴り、スライディングD、袈裟斬りを放っていけば、真壁もドラゴンスープレックスで返す、そしてラリアット合戦も互いに譲らずも、ダブルハンマーを連発して石井をなぎ倒し、真壁がキングコングニーを投下すると起き上がろうとした石井の首筋に直撃して3カウントとなり、真壁が王座を奪還。25分の激闘だったが今回もロープブレイクも場外戦もない、マットのど真ん中でやりあい、タフネスさで真壁が勝った試合だった。
試合後に真壁が久しぶりに「サンキューな!」とアピールしたが、石井相手にど真ん中プロレスで勝負して勝ち王座を奪取した、真壁にとって快心の勝利だったと思う。
真壁のシングル王座戴冠は5年ぶり、中邑を破ってIWGPヘビー級王座を奪取したが初防衛に成功しただけで小島に敗れ短期政権に終わってしまった。
真壁も初めて頂点にまで駆け上がったが、それと同時に追われる立場でのプレッシャーとの戦いとなり、真壁らしさも失いつつあった。
今回のNEVER王座の奪取は“ど真ん中”プロレスの象徴となったベルトだけにタフネスさでは引けを取らない真壁にとってふさわしいベルトかもしれないが、石井カラーで染めあげれたベルトをいかに真壁カラーに染め上げることが出来るか?東京スポーツ誌上では後藤がIWGPとインターコンチネンタル王座の統一戦を掲げたが、当然真壁のNEVERも統一の対象にも上がってくる。しかし新日本の現状を考えると統一にはまだ時期尚早だが、いずれは最大のテーマとして挙がってくるだろう。
また天山vsヤムヤムのNWA世界ヘビー級選手権は序盤からヤムヤムがパワーで圧倒、天山もモンゴリアンチョップなどで反撃するがブルース・サーブ会長の介入もあって流れを掴むことが出来ない。
劣勢の天山はモンゴリアンチョップで活路を見出すとマウンテンボムで叩きつけるが、ヤムヤムもダブルリスト式DDTで突き刺してからジャンピングニーと主導権を渡さない。
勝負と見たヤムヤムはムーンサルトプレスを投下するが天山はカウント2でクリアすると、突進するヤムヤムにニールキックを浴びせサーブ会長を蹴散らしてからダイビングヘッドバットを投下、そしてアナコンダバイスで捕獲しアナコンダバスター、そしてアナコンダマックスで捕獲してヤムヤムはタップ、天山が王座 を防衛した。
アンソニーvsライガーのNWA世界ジュニア選手権はライガーが試合を有利に進めるもサーブ会長の介入からアンソニーが反撃、しかしライガーはランニング掌打から雪崩式フランケンシュタイナー、ライガーボムと猛ラッシュをかけるも、フロッグスプラッシュを剣山で迎撃したアンソニーはダブル・アンダーフック・パイルドライバーで反撃、そしてライガーがアンソニーとレフェリーと交錯してダウンさせてしまうとライガーは垂直落下式ブレーンバスターを決めるがカウントは入らず、最後はアンソニーが変型スタナーことフォーリングスターを決め3カウントを奪い王座を防衛した。本日の熊本大会、無事にNWAベルトを防衛出来ました‼ 序盤から押されぎみの展開で、途中で場外に放り出された時は本当に死んだかと思いましたo(T□T)o とにかく、1発1発の破壊力がハンパない苦しい闘いでした‼ 応援してくれたファンの皆様、本当にありがとうございましたm(__)m
— 天山 広吉 (@TENZAN323) 2015, 4月 29 -
完全破壊を予告・・・大爆発寸前の後藤を中邑は“たぎらせる”ことが出来るか?4月17日 新日本プロレス 「Road to レスリングどんたく 2015」後楽園ホール 1910人 超満員
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
○タイガーマスク(6分50秒 エビ固め)×田中翔
※タイガードライバー
◇第2試合◇
▼20分1本
ロッキー・ロメロ ○バレッタ(9分52秒 エビ固め)マスカラ・ドラダ ×小松洋平
※ストロング・ゼロ
◇第3試合◇
▼20分1本
○永田裕志 田口隆祐(9分45秒 バックドロップ・ホールド)中西学 ×キャプテン・ニュージャパン
◇第4試合◇
▼20分1本
天山広吉 ○小島聡 KUSHIDA(13分7秒 片エビ固め)高橋裕二郎 ケニー・オメガ ×ゴーディ・ホール
※ラリアット
◇第5試合◇
▼30分1本
○カール・アンダーソン ドグ・ギャローズ(9分27秒 片エビ固め)内藤哲也 ×本間朋晃
※マジックキラー
◇第6試合◇
▼30分1本
○オカダ・カズチカ 外道(11分12秒 片エビ固め)バットラック・ファレ ×タマ・トンガ
※レインメーカー
◇第7試合◇
▼30分1本
後藤洋央紀 真壁刀義 棚橋弘至 柴田勝頼 ○飯伏幸太(20分37秒 片エビ固め)中邑真輔 石井智宏 矢野通 桜庭和志 ×YOSHI-HASHI
※フェニックススプラッシュ
(試合後、後藤が中邑へ詰め寄る)
後藤「中邑ぁーー!! 俺が見えてるかー!!オマエの意見なんてな! 知ったこっちゃねぇんだよ!! 次、福岡、オマエを粉々にしてやるぜ!」
真壁「オイ、石井!! オイ、熊本、楽しみに待ってろよ、コノヤロー! テメーのベルトはよ、そのときまでだ! 覚悟しろ、コノヤロー!!」
【真壁、後藤、棚橋、飯伏の話】
真壁「オイ! 石井! 俺、なんべんも言ってやるよ! テメーのベルトをよ、テメーの腰からよ、剥がすのが俺の目的なんだ。いや、違う、俺様のベルトだ! テメーになんか、渡しておけねえんだよ!! 覚悟しとけよ、コノヤロー!! 熊本まで、熊本までよ、せいぜいベルトを温めておけよ! オイ!! 心底、テメーからベルトが獲りたくなってきたぜ! 覚悟しとけ、コノヤロー! それだけだ!! ほかに何かあるか? 俺と石井のぶつかり合い、見たろ? 俺様のプロレス、それがコレだ! 熊本の夜はよ、ハデな試合になるだろうよ、それだけだ!!」
後藤「リングで言ったとおり、粉々にしてやりますよ。アイツの上から目線、アイツの築き上げてきたもの、アイツのプライド、そういうものを含めて、すべてを粉々にしてやる。福岡までだ。そして福岡から、また始まる」
飯伏「僕は前哨戦とかではないタッグマッチに入れてもらえたんですけど、勝ちを獲れたんでうれしいですね。あと、AJとまたやりたいです。また、必ずチャンスをもぎとります」
棚橋「新日本プロレスは流れが早いから、またトップに出るためには、その流れを追い越す早さがいるから。必ず、もう一度最先端を、トップを走りますよ」
【中邑、矢野、石井の話】
矢野「ファ○ク……!!」
中邑「透明人間オイ、怒れ怒れ怒れオイ。だんだんな、薄く色が付いてきたんじゃないか? まだだな。まだだ! オレが言った事『知ったこっちゃねぇ』? オレが言った事はなぁ(記者陣に向って)オマエもオマエもオマエも、みんな思ってんだろ?オイ」
石井「真壁、吠えるだけ元気が出てきたか。29日までによ、吠えるだけ吠えてほざいとけ。アァ!?」
新日本後楽園大会を「新日本プロレスワールド」にて視聴、今回の後楽園大会は4月29日熊本、5月3日福岡の前哨戦ということでメイン1本勝負的なカード編成、AJスタイルズvsオカダが7月5日の大阪城ホールまで寝かせなければならないし、カール・アンダーソンとマリアの恋?の行方もあるが、まだマリアは来日していないことを考えると、今回はメイン1本に集約されてしまう、それだったら10人タッグにせずタッグながらもバラけた方がいいのではと思ってしまうが、現在の新日本は人材抱負、それが新日本の強みでもあるが、再びタイトル戦線から後退してしまった内藤の現状を考えると弱点にも見えてしまうような感じがしてならない。
試合は中邑vs後藤でスタート、今回も中邑は”後藤眼中になし”と言わんばかりに攻めたてれば、石井vs真壁はど真ん中プロレスを展開も、コンディションの良さが出てか真壁が押し気味も、石井はあくまで食い下がる、桜庭vs柴田は桜庭が柴田の苦手分野である関節技で攻めたてる、桜庭は柴田にとって師匠なだけに欠点をよく知り尽くしている。
棚橋vs矢野になるが、場外では中邑の方からちょっかいを出したのか、後藤を場外で痛めつけ、ここから10選手が場外戦を展開も試合は棚橋を捕らえたCHAOSが有利に進めていく。
試合は終盤に桜庭が柴田に掟破りのパロスペシャルを狙ったところで後藤がカットに入ると、中邑に代わり後藤は村正からバックドロップ、追走式ラリアットで攻め込み、中邑がフェイント式ニールキックで応戦するとジャンピングボマイェを炸裂させ、ボマイェを狙うが棚橋がスリングブレイドでカットに入ると他の選手も入り10選手が入り乱れる。
それでも中邑しか眼中にない後藤は中邑を捕らえ牛殺しから昇天・改を狙うが矢野が急所打ちでカット、中邑がボマイェを狙って尼崎大会の悪夢再現かと思われたが、棚橋も矢野に急所打ちを決める。
試合は飯伏がYOSHI-HASHIをフェニックススプラッシュで3カウントを奪い本隊側が勝利、前哨戦とは思えぬスリリングな試合だった。
パンフレットでのインタビューでは後藤は「アイツ主導で実現する王座戦。 正直、おもしろくはないですよ」と心情を明かしたが、後藤の保持していたIWGPインターコンチネンタル王座は中邑が奪取してからインターコンチ王座はベルトから何もかも全て中邑カラーに染め上げられてしまった、中邑カラーに染め上げられた要因を作ったのも後藤であるが、中邑が選手権をこなすことでインターコンチ王座はIWGPヘビー級王座と同格と扱われるまで権威は高まってしまった、そういった現状は後藤にとって面白くなかったと思う。
ただ中邑もNEW JAPAN CUPを制することが出来ず「何かポッカリ穴が開いたような気持ち」とコメントした後藤に、「またこのままで収まるのか!」という気持ちがあり、後藤を存在感のない透明人間扱いして挑発した、後藤も中邑が敷いたレールに乗っかるのは面白くないだろうが、せっかく中邑の方からくれたチャンス、たまにはレールに乗っかるのも悪くないが、ゴールはどうなるかわからない。
試合後のアピールでは後藤の完全破壊予告に中邑は振り向くことなく去っていったが、中邑にしてみれば“やっとたぎってきたか”という感じだったのかもしれないが、中邑にしてみれば“たぎり足りない”というのが本音なのではないだろうか、5月3日福岡では後藤が“たぎって”大爆発するか、中邑は大爆発させた上でどう仕留めるのか? -
リベンジの場所は福岡ではなく大阪城・・・大阪城の第1弾カードとしてAJスタイルズvsオカダ・カズチカが決定!
新日本プロレスが公式HPで7月5日大阪城ホールで開催される「DOMINION 7.5」の第1弾カードとしてIWGPヘビー級選手権(王者)AJスタイルズvs(挑戦者)オカダ・カズチカが発表された。
7月5日(日)『DOMINION 7.5』大阪城ホール・第1弾カード決定! IWGPヘビー級戦でAJスタイルズvsオカダ・カズチカが激突!!(新日本プロレス公式HPより)
4月5日両国大会で飯伏幸太を降しIWGP王座を防衛したばかりのAJをオカダが襲撃、外道がマイクでオカダが挑戦することをアピールした。
外道のマイクの通りオカダが昨年4月の両国大会でAJから襲撃を受け、5月3日の福岡では当時CHAOSのメンバーだった高橋裕二郎の裏切りに遭ってIWGP王座から転落して1年、リベンジの舞台は福岡かと思われたが、敢えて3ヶ月寝かせて大阪城のビッグマッチのメインに持ってきた、21年ぶりの大阪城進出だけに当然ながら相応しいカードが必要、そこでAJvsオカダを持ってきた、対戦するのは1年ぶりでオカダがタイトルマッチで2連敗の後はG1公式戦でやっと1勝を返し、戦績はAJの1勝2敗、オカダもNJCではバットラック・ファレ1回戦で脱落するも、やっと両国大会でリベンジを果たしたが、本当の復活はAJにリベンジを果たせてから、オカダにとっても大阪城は正念場になる。
また5月3日の福岡の全カードも発表された5月3日(日)『レスリングどんたく』全カード決定! メインは中邑vs後藤のIC戦! ケニーvsシェリー! Jr.タッグ3WAY戦! なんとマリアが試合に出場! (新日本プロレス公式HPより)
福岡ではIWGPインターコンチネンタル王者の中邑真輔に後藤洋央紀が挑戦、またルーク・ギャローズがROHのマリアに対抗するために、自身の夫人でありTNAでディーバの経験のあるアンバー・ギャローズを投入、ケニー・オメガの保持するIWGPジュニアヘビー級王座にはアレックス・シェリー、IWGPジュニアタッグ王者となったロッポンギ・ヴァイスにはヤングバックス、ROHのレッドドラゴンが挑戦、3WAYでの選手権となった。
4月29日の熊本大会では石井智宏の保持するNEVER王座に真壁刀義が挑戦する。4月29日(水・祝)『レスリング火の国』熊本大会で、因縁の“NEVER王座戦”石井智宏vs真壁刀義が決定!! (新日本プロレス公式HPより)
最後に昨日の両国大会では「G1 CLIMAX25」の全日程が発表された。
7月20日(月)15:00開始:北海道・北海道立総合体育センター北海きたえーる
7月23日(木)18:30開始:静岡・ツインメッセ静岡
7月24日(金)18:30開始:京都・京都市武道センター
7月25日(土)18:00開始:香川・高松市総合体育館(第一競技場)
7月26日(日)18:00開始:広島・広島グリーンアリーナ
7月28日(火)18:30開始:大分・別府ビーコンプラザ
7月29日(水)18:30開始:福岡・福岡国際センター
8月01日(土)17:00開始:大阪・大阪府立体育会館
8月 02日(日)16:00開始:愛知・愛知県体育館
8 月04日(火)18:30開始:宮城・仙台サンプラザホール
8 月05日(水)18:30開始:岩手・岩手産業文化センターアピオ
8月 07日(金)18:30開始:静岡・アクトシティ浜松
8月08日(土)18:30開始:神奈川・横浜文化体育館
8 月09日(日)18:30開始:東京・後楽園ホール
8月11日(火)18:30開始:東京・後楽園ホール
8月12日(水)18:30開始:東京・後楽園ホール
8月14日(金)18:30開始:東京・両国国技館
8月15日(土)18:30開始:東京・両国国技館
8月16日(日)15:00開始:東京・両国国技館<優勝決定戦>
今年は全19戦、北は北海道から南は大分までと日本縦断という過酷日程となり、終盤では後楽園、両国を含めた東京6連戦が組まれた。
昨年は混戦ではなく日程をこなす度にリーグ戦から脱落する選手が出るなど、過酷なマラソンとなった、今年のG1も過酷なマラソンと化すのか?
2015年の新日本プロレスもG1まで目が離せない! -
AJスタイルズが飯伏から完勝防衛も、逆襲のレインメーカーが奪還に動いた!4月5日 新日本プロレス「INVASION ATTACK 2015」両国国技館 9500人超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
永田裕志 キャプテン・ニュージャパン KUSHIDA ○アレックス・シェリー 小松洋平(8分14秒 片エビ固め)中西学 獣神サンダー・ライガー タイガーマスク 田口隆祐 ×田中翔
【シェリーの話】「新日本プロレスに定着してきて3年以上が経っている。こんな素晴らしい会社にそれだけいるんだ。そんな中で、若い田中翔、新人でデビューして段々強くなっている。日に日に強くなってることは実感している。しかしながら、彼はまだ私のレベルには達していない。自分は世界最強のジュニア戦士のレベルに挑むんだ。だから俺の当面の目標はIWGPジュニアのベルトを獲ることだ。タイトルマッチのチャンスをもらえれば、必ず獲れると信じている。オマエラハ、モウシンデイル」
◇第2試合◇
▼20分1本
天山広吉 小島聡 ○本間朋晃(9分26秒 片エビ固め)高橋裕二郎 タマ・トンガ ×コーディ・ホール
※こけし
◇第3試合◇
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合
[挑戦者]ロッキー・ロメロ ○バレッタ(12分33秒 片エビ固め)[第40代王者]×マット・ジャクソン ニック・ジャクソン
※ストロング・ゼロ 第40代王者組が初防衛に失敗、ロッポンギ・ヴァイスが新王者となる
(試合後)
ロメロ。「トキオ、コンバンハ~!!トゥナイト、ロッポンギ、ノリノリダゼ~~!!フォ~エバ~~!!」
【ロッポンギ・ヴァイスの話】
ロッキー「見たか、今日の結果を。俺のパートナーとして、バレッタがこの新日本のリングに戻って来てくれた。そして最高のチームが出来上がった」
バレッタ「今日はまだ初めにすぎない。これからRPG VICEの時代が続いていくんだ。この名前の通り、今日は六本木に行って、盛大にパーティーをやる。ロッキー、支払いはどうする?」
ロッキー「お前はチャンピオンなんだから、お前が払うべきだ。ノリノリだぜ。バレッタ、ゴチソウダマデシタ。ゴッチャンデス」
バレッタ「ノー」
ロッキー「アリガトウゴザイマス、ゴッチャンデス。アリガトウ。センキュー。チャンピオン、フォーエバー」
バレッタ「ロッキー、ロッキー。俺は支払わない」
ロッキー「ゴッチャンデス、ゴッチャンデス、ゴッチャンデス」
◇第4試合◇
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本
[第70代王者]○ケニー・オメガ(12分33秒 片エビ固め)[挑戦者]マスカラ・ドラダ
※片翼の天使、オメガが2度目の防衛に成功
【オメガの話】
オメガ「今日は良い試合が出来たと思う。結果も伴った。BULLET CLUBではヤングバックスがIWGPジュニアのベルトを保持していた。彼らは確かに素晴らしいが、さっき負けてしまった。でもオレにはパワーがある。そこが彼らとの違いだ。そんなオレだからこそベストレスラーと言える。日本人レスラーは倒しただろ? そして今、メキシコ人のレスラーも倒した。次は、アメリカ人のレスラーを倒す。そして本当の世界でNo.1のレスラーになるのだ。次の挑戦者はシェリーが出てきたな。彼はアメリカ人だから、その代表を倒すということに意味がある」
――ヤングバックスが負けましたが、タッグチームを作り、ベルトは狙わないのですか?
オメガ「もちろんタッグも狙ってる。でもまずは、シングルでシェリーを倒す。そしてこのIWGP ジュニアのベルトを守る事が最重要課題だと思う」
――『SUPER Jr.』が近づいてきましたが?
オメガ「『SUPER Jr.』は毎年タフなスケジュールで次々と試合が続く。だから、苦戦する事もあった。でも今年はカンタンに勝てる、そう確信してる。そう、カンタンにな」
【ドラダの話】「ハァハァ、ケニー・オメガ、今日はお前の勝ちだ。もう1回、もう1回だ。マスカラ・ドラダ、イチバン」
【シェリーの話】「ケニー・オメガ、チャンピオンであり、非常に危険な選手だということは認識している。ヤツを倒すには、1つ1つ作戦を立てて倒していくことが必要ではないかと思っている。新日本に来てもう3年以上が経っているが、この間非常に良い経験を積めている。ケニー・オメガは今チャンピオンだが、すでに俺を挑戦者に指名した時から、お前はもう終わっているんだ。俺が王者になる。その 日が刻々と近づいている。チックタック、チックタック」
◇第5試合◇
▼IWGPタッグ選手権試合 60分1本
[挑戦者]○マット・ターバン with マリア・ケネリス マイケル・ベネット(9分41秒 片エビ固め)[第66代王者]×カール・アンダーソン ドク・ギャローズ
※ヘルメリー 第66代王者組が初防衛に失敗、ベネット&ターバン組が新王者となる
【ターバンwithマリア、ベネットの話】
ターバン「見たか。我々もIWGPタッグのベルトを絶対獲ってやろうと思っていた。それが実現したんだ」
ベネット「新日本プロレスのリング、アメリカでも非常に評価が高い。その中でもIWGP王者、これは非常に評価が高い。これまでもいろんなベストなタッグチームが獲ってきたが、ついに俺たちが獲ることができた。BULLET CLUBが長い間ベルトを保持している時代があったが、もうそれは終わっている。今や時代はキングダムのものだ」
――カール・アンダーソン選手についてどう思いますか?
マリア「彼は非常に私のことをイライラさせて、非常にひどいヤツだと思ってる。なぜなら私は結婚している女性だ。それに寄ってくるような男は最低だ」
――アンダーソン選手は好みのタイプではないですか?
マリア「ノー」
【アンダーソン、ギャローズの話】
アンダーソン「ナンデッ!! ナンデ!! マリア……マリア……あと少しだったのに。後少しで交われた……」
(※割って入るようにギャローズが遅れて登場)
ギャローズ「オーイ!!オイ!! オマエ何やってんだよ!!! オマエがマリアに見とれてるせいで負けちまったじゃないか!! 何考えてる!!! マリア、いやキングダム、オマエらもだ!! もう一度コテンパンにしないと気が済まないようだな…!! クソ女が…!!!」
アンダーソン「HEY HEY HEY!! 何て事を言うんだ!! マリアを悪く言ったり、手を出したりするんじゃない!!」
ギャローズ「マリアのせいだろ!! いいか、福岡だ。来る福岡でカタをつけてやる!! ここは平等にコッチもスペシャルゲスト・パートナーを連れてくる!! いいか、覚悟しておくんだな…!!この、くそ女!!!」
(※ここで怒り狂ったギャローズは先に去る)
アンダーソン「HAHAHA あとちょっとだった。あとちょっとでマリアとキスできたんだ。 もうIWGPタッグチームチャンピオンの称号なんて要らないさ。マリアしか見えない。マリアだけだ」
(※離れた所から)
ギャローズ「カモン!!! 早く来い!!! なに暢気に語ってんだ!!!」
アンダーソン「いいだろ。マリアだよ、マリア」
ギャローズ「目を覚ませ!!何がマリアだ!! ベルトを失ったんだぞ!!!」
アンダーソン「気にする事じゃないさ!!」
◇第6試合◇
▼スペシャル6人タッグマッチ 30分1本
○後藤洋央紀 真壁刀義 内藤哲也(13分49秒 エビ固め)×中邑真輔 石井智宏 YOSHI-HASHI
※昇天・改
【真壁、後藤の話】
真壁「オイ、上等だよコノヤロー。オイ、俺なんべんも言ってるよな。もう機は熟したろコノヤロー。オイ、チャンピオンシップだ、チャンピオンシップ。アノヤロー(石井)が望んでんだろ? オイ、石井よ、逃げんじゃねぇぞコノヤロー。いいか、テメェがチャンピオンだぁ? オイ、逃げんじゃねぇ。ただそれだけだ。言ってる意味わかるよな? 逃げるんじゃねぇ、それだけだ。オイ、テメェが呑めばよぉ、俺が挑戦者に挙がるんだ。オイ、もう逃がしやしねぇ。俺を指名しろよコノヤロー、それだけだ。俺もうとさかに来てっからよぉ。こういう生ぬるいこの状況、大っ嫌いだからよぉ、昔から。オウ、全部叩き潰してやる、それだけだ」
後藤「オウ、これで発言権あるだろ? 改めてインターコンチ挑戦者に名乗りを上げさせてもらうよ。欲が出てきたぜ。オイ、資格がねぇなんて言わせねぇぜ。俺は直接アイツ(中邑)から獲ってんだから。オイ、アイツのすべてを獲ってやるよ。俺に喧嘩を売ったこと、とことん後悔させてやる
【中邑、石井、YOSHI-HASHIの話】
中邑「フゥー。見えない。見えてない。良い事教えてやろうか? オイ、見えてないのはテメェの方だ後藤! 喜んで受けて立とうじゃないか。透明人間さんよ」
YOSHI-HASHI「内藤、まだまだだ、オイ。もっとだよ」
石井「やっとエンジンかかったか? 遅せぇんじゃねぇの? オラ、よし分かった。よし分かったよ。俺がアイツ(真壁)の挑戦を受けてやる」
◇第7試合◇
▼スペシャルタッグマッチ 30分1本
矢野通 ○桜庭和志(10分51秒 サクラバロック)棚橋弘至 ×柴田勝頼
【矢野、桜庭の話】
矢野「オイ、棚橋オイ!! オイ!“エア橋”だっけ? オマエの名前はオイ。全部何も無いみたいだな、オイ。エアエースよ。分かるか? オイ!! オイ!! 棚橋!! エースとしての座だけじゃ無ぇんだよバカヤロー! レスラーとしてもな、オマエをな、エアレスラーにしてやるよ、オイ。テメェの存在をな、全部俺が丸め込んでやるバーーカ!!」
――柴田選手から1本獲る結果となりましたが、試合の感想はいかがですか?
桜庭「えーっとですね。んー。初めの頃は、柴田選手と新日本のマットに喧嘩売るって来たんですけど……結局なんか今は全然違うパートナーとやってて。柴田選手も本当は(今日)一緒に組んでいた棚橋選手とかと喧嘩をするべきじゃないのかなって。まぁ僕もアレですけど。もし喧嘩相手が居ないのでしたら、僕が喧嘩を買います! だから、ただ今のままだと、まだまだ……のような気も。結構痛かったですけど。ハイ」
――それでは、機会があれば?
桜庭「ハイ、(機会が)あれば全然やりますよ。ハイ。ありがとうございました」
【棚橋の話】
棚橋「矢野を捕まえないとね」
◇第8試合◇
▼スペシャルシングルマッチ 30分1本
○オカダ・カズチカ(15分49秒 片エビ固め)×バッドラック・ファレ
※レインメーカー
◇第9試合◇
▼IWGPヘビー級選手権試合 60分1本
[第62代王者]○AJスタイルズ(27分1秒 エビ固め60)[挑戦者/NJC2015優勝者]×飯伏幸太
※スタイルズクラッシュ AJ初防衛に成功。
(試合後 メインイベント終了後、飯伏を下してIWGPヘビー級王座を防衛したAJに勝利者トロフィーが贈呈され、チャンピオンベルトが手渡される。そのベルトをAJが掲げ、BULLET CLUBメンバーが祝福する。
ところが、突如としてオカダがリングへ飛び込み、高橋、オメガらを蹴散らす。そして、AJにいきなりレインメーカーをさく裂させ、完全KOする。)
外道「オイ! AJ! 去年(4月6日)のここ、両国、『INVASION ATTACK(2014)』、覚えてるか、オイ!? これはよ! その仕返しだ、コノヤロー! オイ! オメーがこの状態じゃよ、今日はよ、『イッツ・リィィィィアァァル!』はムリだな、オイ! 心配すんな、オイ! 代わりによ、俺がマイクで締めてやらぁ!オイ、いいか! 人類の想像を超えた史上最強のインベーダーが、レインメーカーの所有物を取り戻してやる。プロレス界に! さらに! カネの雨が降るぞ!」
【飯伏の話】
(飯伏は田中とジェイに担がれバックステージに戻り、床に倒れ込む)
――タイトル初挑戦で敗れはしたものの、素晴らしい試合でしたが?
飯伏「ほんとに最後のビッグマッチだと思って、全力出したんすけど……勝てなかったです…アァ……アァ……」
――敗れはしましたが、大きな飯伏コールも起こり、それは「また見たい」というファンの気持ちだと思いますが?
飯伏「もしIWGPヘビーのベルトに、また挑戦できるんだったら、いつでもやらしてもらいたいです。また実力でチャンスをもぎ取ります」
――AJスタイルズ選手はいかがでしたか?
飯伏「ボクはほんとになめてたわけじゃないです。でもほんとに全力出して負けました。凄かったっすね。何回でもやらさせてもらいたいです(床を這いながら控室に戻った)」
【オカダ、外道の話】
オカダ「まぁファレ戦終わって、ボクのスピードでベルト戦線に戻ろうとしたら、このスピードでした。まぁほんとファレもしっかり持ち上げましたし、乗ってるかもしれないです、今のボク。まぁ別にしっかりと。まぁベルトはボクのもんですから。やっとこうやって、長かったですけどね。ドームで獲れずに。またしっかり復活した大暴れするボクを見てください」
外道「オイ、言ってあったな? 強引に引き戻すってよ。予告通りやっただけだコノヤロー」
新日本プロレス今年最初の両国大会のメインはIWGPヘビー級王者のAJにNEW JAPAN CUPを制した飯伏が挑戦した。
試合の先手を奪ったのはAJ、飯伏のバミューダトライアングル狙いをかわし、飯伏は後転して着地してからハイキックを狙うが、かわしたAJは背後からジャーマンで強襲、場外マットに叩きつけられた飯伏は大ダメージを負い、リングに戻ってからもAJはワンハンドバックブリーカー、顔面へのドロップキック、鎌固めと攻め立てるが、飯伏はグラウンドは得意でないだけに有効な攻め、AJは王者のプロレスで試合を進めていく。
飯伏はキックで活路を見出そうとするが、今度はAJが足攻めを展開、スライディングキックを狙うAJをフットスタンプで潰し、バミューダトライアングルを成功させるが、スワンダイブジャーマンは阻止され、AJはフェノミナンDDT、勝負を狙ったスタイルズクラッシュは阻止されるも、カープキラーと再び主導権を握る。
AJは雪崩式スタイルズクラッシュを狙うが、脱出した飯伏は雪崩式フランケンシュタイナーを繰り出し、シットダウン式ラストライドからフェニックススプラッシュを狙うと、エプロンに飯伏のかつての盟友ケニーが上がり、飯伏が気をとられてしまい、それでも飯伏はフェニックススプラッシュを強行するが、既に起きていたAJはキャッチしてスタイルズクラッシュを決め3カウント、AJが王座を防衛した。
ケニーの介入はあったが内容的にもAJの完勝、自分的には飯伏が閃きを生かしてAJをかき回すのではと思っていたが、AJがしっかりチェックしていたのか。飯伏のペースにはさせず、自分のペースを崩さなかった、飯伏は完敗だったが学ぶべきものもあった試合だった。
試合後にはBULLET CLUBの面々は祝福するも、ケニーは涙を流しながら複雑な表情を崩さなかった、飯伏とケニーは昨年までゴールデンラヴァーズとしてタッグを組んでいた盟友同士、ケニーが新日本へ移籍しBULLET CLUB入りした時点で敵対することは覚悟していたはず、しかしいざとなれば割り切れないケニーの姿が印象的だったが、その微妙な空気を打ち破ったのはセミでファレにリベンジを果たしたオカダだった、オカダはAJを襲撃しレインメーカーでKOしIWGP奪還をアピールした。
オカダvsファレは、ファレのパワーとインサイドワークに苦しめられるも、オカダは珍しくラリアットを繰り出し試合の流れを変える。
ファレの反撃を凌いだオカダはツームストーンパイルドライバーを狙うが押しつぶされ、スピアーを浴び窮地となるが、コーナー最上段からのフライングソーセージはクリア、バットラックフォールを背後に着地してドロップキックを発射すると、ジャーマン、ドロップキックからツームストーンパイルドライバーで突き刺し、最後はレインメーカーで3カウントを奪い勝利を収めた。
第6試合では後藤が昇天・改で中邑から3カウントを奪いインターコンチネンタル王座に挑戦を表明した、試合は中邑と後藤が先発も、中邑は後藤は眼中になしという態度を崩さず、後藤がガンガン攻めるが、中邑は“眼中になし”という態度を崩さず、“所詮その程度なのか”と攻め立てる。
中邑は何度も後藤にとどめを刺そうとするが、内藤がミサイルキックでカット、中邑のボマイェ狙いも牛殺しで阻止する、そしてYOSHI-HASHIを蹴散らした後で顔面へのヘッドバット、特攻ラリアット、昇天・改で3カウントを奪い、後藤の勝利。本来後藤もたぎらせるほど爆発力を持っている選手、中邑の挑発で後藤が爆発したが、案 外これを中邑が狙っていたのかもしれない。
また真壁も石井とど真ん中ファイトを展開、NJCでは真壁は体調に自信を持てていなかったが、ようやくエンジンがかかってきたようだ。
第7試合では共に方向性を模索する柴田と桜庭が序盤は静かな攻防だったのものの、柴田がガンガン攻め桜庭の着用しているボディースーツを脱がしにかかるが、桜庭は自ら脱ぎ柴田を攻め立て、最後はサクラバロックで柴田からギブアップを奪い勝利、柴田も今後の方向性を模索しているように、桜庭も様々なスタイルに対応するために矢野とのタッグを通じて模索している、。
セミのオカダvsファレは、序盤はファレのインサイドワークに苦しめられるも、オカダは珍しくラリアットを繰り出し試合の流 れを変える、ファレの反撃を凌いだオカダはツームストーンパイルドライバーを狙うが押しつぶされ、スピアーを浴び窮地となるが、コーナー最上段からのフライングソーセージはクリア、バットラックフォールを背後に着地してドロップキックを発射すると、ジャーマン、ドロップキックからツームストーンパイルドライバーで突き刺し、最後はレインメーカーで3カウントを奪い勝利、苦しい試合だったがやっと復活への一歩を示した。
また前半戦は外国人選手中心のタイトルマッチが組まれた、ジュニアタッグ選手権はロメロ&バレッタの新コンビ、ロッポンギヴァイスがヤングバックスを破り新王者に、試合はヤングバックスがチーム力の高さを見せつけ、ロメロが捕まる展開となったが、ヤング バックスがをモア・バンク・フォー・ユア・バック狙った際にバレッタが機転を利かせてロメロから交代、ロメロもコーナーからダイブするニックを剣山で迎撃してから、ロッポンギヴァイスが一気に猛ラッシュをかけ、最後はマットをストロングゼロで降し王座奪取。
ケニーはジュニアヘビー級王座をかけてドラダと対戦、ケニーのパワーに対してドラダは得意の空中戦で応戦、ドラダのルチャにケニーも何度もヒヤリとさせられる、しかしロープ渡りからのムーンサルトから大技を狙った際に、ケニーがドラゴンスープレックス、膝アッパー、片翼の天使とたたみかけて3カウントを奪い王座を防衛、試合後にケニーが第1試合で田中を降したシェリーを挑戦者に指名し選手権が濃厚となった。
IWGPタッグ選手権はアンダーソンがマリアの色気に迷ったのか、ギャローズとの関係がギグシャク、終盤には王者組が連係で猛ラッシュをかけたが、マジックキラーが阻止され、アンダーソンがまたマリアの色気に惑わされると、これを逃さなかった挑戦者組がアンダーソンを捕らえ、ヘリメリーで3カウントで王座奪取した。
今年初の両国大会も超満員札止めで終わった新日本プロレス、今年も活気力で2015年もマット界のトップを突き進むのか? -
ハイフライだけが新日ジュニアではない、ライガーとタイガーが示した新日本ジュニアのプロレス!
3月22日 新日本プロレス「Road to INVASION ATTACK 2015」兵庫・ベイコム総合体育館 5200人 超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼15分1本
○小松洋平(9分10秒 逆片エビ固め)X田中翔
◇第2試合◇
▼20分1本
中西学 田口隆祐 キャプテン・ニュージャパン ○マスカラ・ドラダ(8分44秒 片エビ固め)永田裕志 KUSHIDA アレックス・シェリー Xジェイ・ホワイト
※変形ファルコンアロー
◇第3試合◇
▼20分1本
ロッキー・ロメロ ○バレッタ 外道(9分41秒 エビ固め)ケニー・オメガ マット・ジャクソン Xニック・ジャクソン
※ストロングゼロ
◇第4試合◇
▼20分1本
天山広吉 小島聡 ○本間朋晃(9分14秒 片エビ固め)カール・アンダーソン ドク・ギャローズ Xコーディ・ホール
※こけし
◇第5試合◇
▼NWA世界ジュニアヘビー級選手権試合/60分1本
[王者]○獣神サンダー・ライガー(15分22秒 片エビ固め)[挑戦者]Xタイガーマスク
※掌底
☆ライガーが3度目の防衛に成功
【ライガーの話】「俺はリングで言ったように、もう1度(タイガーと)したい。いや、何度でもしたい。今のJr.(の試合)をどうのこうの言うつもりはない。本当に素晴らしい。俺たちにはできないんだ。なぜか? 教え込まれたものが違うから。俺はああいう試合しかできないし、虎(タイガー)もああいう試合が好きだと言ってくれてる。だから俺は『タイガーと』と言ってるだけ。(今のJr.は)本当に素晴らしい。(俺には)できないんだもん。ファンも喜んでる。(俺は)わがままを言わしてもらってるだけ。もう1回試合したい。それだけなんだ。田口やケニー・オメガ、タッグではシェリーやKUSHIDA、本当に頑張ってるし、凄い。ため息が出るよ、『スゲェ』って。『じゃあ、ライガーさんも・・・』って? 違うんだって。いろんな試合があっていいじゃないか? さっきも言ったように、俺と虎が思ってる試合をやりたい。わがままだ。それだけなんだ、それだけ。リング上で虎も言ってたけど、俺はほんとにそれだけ。何度も言うけどわがまま。チャンピオンの特権としてのわがまま。ファンも『ライガー、大丈夫なの?』という空気になった。そういう試合なんだ。やるかやられるかなんだ。特にタイトルが懸かってる。俺はそう思う。Jr.の若い選手たちの試合は勉強になる。だけど、俺たちができる試合は、こういう試合なんだ。間違っても『タイガーは今のJr.を否定してる』というのは書かないでほしい。今のJr.は最高ですよ。特に新日本のJr.は。世界のどこに出しても恥ずかしくない。だけど俺らができるのはこういう試合。わがままです。それから海外遠征が今月末からあります。2月、3月、4月、5月、6月と、アメリカやカナダ、アジアと海外の予定が入ってます。このキャリアで飛ばしすぎじゃないかとか言われますけど、呼ばれるうちが華なんで、自分の世界を改めて見せて、泥臭い、ほんとに泥臭い試合をやってきたいと思います」
――今日のデビュー当時のデザインとのハーフ&ハーフのコスチュームの意味は?
ライガー「ライガーも最終章に入ってるし、こういうライガーもあったんだよっていうのを、タイトルマッチだから注目させるだろうし、見せておこうかなと。何回もやるもんじゃないし、今日の相手がタイガーだったからこそね」
【タイガーの話】「コメントいりますか? 敗者だからこそ、残した方がいいかな? やはりライガーさんは強かったです。やっぱり底力、さすがだと思ってますし、何気なく使ってる掌底を、ああいう1発1発をここぞというときに使うライガーさんは、やっぱり凄いと思うし、だからこそ、ライガーさんの足を止めた。それが裏目に出たかどうかはわからないけど、こういう1発1発に痛みのあるプロレス、これを俺たちはやりたい。前からライガーさんとそう言ってました。凄いですよ、ヤングバックス。凄い、素晴らしい。動きにしても。でも、僕とライガーさんは、もっとゴツゴツした試合がしたい。今日はそういう意味で、掌底で潰されたっていうのは、本望っていうか、素晴らしいっていうか。悔しいけどね。凄いなと思いました。やはり気迫、そういうものでは俺も負けてなかったと思うけど、ライガーさんの1発の技の重み、それに負けたかなと。だからこそもう1度、もう1度、ライガーさんに挑戦したい。ファンの中からどういう声が出るのかわからないけど、万人が万人、応援してくれるとは思わない。それはわかってます。ただ、僕自身ももう、あとプロレスというものが何年できるかわからない。別に引退するわけじゃないけど。当然のことながら何年もできるものじゃない。ライガーさんもいっしょ。今度は僕が潰して、お互いが納得できるような試合を。俺は試合の上で勝って、『あいつはスゲェ』って言われたい。今日は自分の中で納得できる負け。やっぱりライガーさんは強かった。遺恨なんか何もないし、ライガーさんがベルトを持ってる以上、俺はライガーさんの背中を追い続けて、必ず(ベルトを)獲ります」
――負けたからこそ改めて、ライガーさんに勝ちたいという思いが強くなったんじゃないですか?
タイガー「そうですね。言っちゃああれだけど、普段は与えられた試合をこなしてきた。だけど今回はライガーさんとの試合が決まって、ライガーさんに照準を絞れたし、負けたからこそライガーさんの強さを改めて感じたし、だからこそもう1度。潰したい。そしてベルトを獲りたいっていう思いが強くなりました。明日からまた頑張ります」
◇第6試合◇
▼30分1本
○オカダ・カズチカ YOSHI-HASHI(10分35秒 片エビ固め)バッドラック・ファレ Xタマ・トンガ
※レインメーカー
◇第7試合◇
▼スペシャル8人タッグマッチ/30分1本
○中邑真輔 矢野通 石井智宏 桜庭和志(17分26秒 片エビ固め)棚橋弘至 真壁刀義 X後藤洋央紀 柴田勝頼
※ボマイェ
【中邑、矢野、石井の話】
中邑「誰に勝ったっけ? 後藤? 後藤、いたっけ? 透けて見えるな。存在が薄すぎて、気づきませんでした。『NEW JAPAN CUP』準優勝? 何の役にも、クソの役にも立ってねぇな。オイ、もしかして、もしかして、終わってんの?」
矢野「棚橋、だせぇな。(※オカダ10周年DVDの裏を指差して)ここ見て勉強しろ」
石井「真壁、『NEW JAPAN CUP』、何だ、あのざまは?3試合とも見たけどよ、何だ、あの試合は? 仮にあいつがチャンピオンで、あんな試合(内容)だったら、どうすんだ? どう思う、お前ら? あれがチャンピオンの試合内容か? 俺はそういうの、許さねぇからよ。俺の火は消えかかってんだよ、完全に。俺をまた燃え上がらせるか、そのまま静まるか・・・」
【棚橋の話】「あぁ、だせぇ。確かにギターはエアだけど、エースとしてやってきたとこは、ちゃんと俺の中では残ってる。エースをバカにしたら、痛い目に遭うよ」
◇第8試合◇
▼スペシャルタッグマッチ/30分1本
○飯伏幸太 内藤哲也(14分12秒 片エビ固め)AJスタイルズ X高橋裕二郎
※フェニックススプラッシュ
(試合後)
飯伏「やっと・・・やっと! 念願のIWGPヘビーのベルトに挑戦することができます。4月5日は! 必ず勝ってまたここに戻って来たいと思います。応援よろしくお願いします!」
【飯伏の話】「いやぁ・・・、きつかったですね、今日も。でも完全に流れは自分に来てるはずなんで。勢いはこのまま止めずに、ベルトを獲りたいと思います」
――AJの印象は?
飯伏「前回、1回タッグでやってるんですけど、その時は自分が(ベルトに)挑戦するとか何も決まってない状態でのタッグマッチだったんで、あの時とはちょっと印象は違います。1発1発が重いです、やっぱ」
――頭の中でイメージしていたAJと、実際に肌を合わせてみたAJは違ってましたか?
飯伏「ほとんど違いましたね。自分がイメージしてるのとは、真逆とまではいかないですけど、けっこう違いましたね」
――記者会見では「夢で対策を・・・」と言ってましたけど、この1週間でAJ対策となりそうな夢は見ましたか?
飯伏「まだ見てないんですけど。追い込まれれば夢を見るんで、今後、見たときに・・・」
――半年前は「AJの攻撃は1発1発が重かった」という話をされていて、これからヘビーという段階で、それが縮まったと印象はありますか?
飯伏「縮まったというよりか、前回とは違った種類、タイプのイメージですね」
――じゃあ、AJ対策は練り直さないといけない?
飯伏「練ってあります。大丈夫です。夢も見るし、大丈夫です」
――前哨戦で対決する機会が少ないという点で不安はないですか?
飯伏「あと1回、(4月2日)後楽園ホールであるんで、そこで絶対向こうも何か考えてるだろうし。(今日は)余裕な感じがしましたね。自分はまだ、そこまで探りを入れてないというか。作戦はちょっとあるんですけど、まだ・・・。その作戦が成功するかどうかは、まだわからない」
――ベルトを目の当たりにして、欲しくなったというのは?
飯伏「ベルト見たら欲しいですね。見なくても欲しいです。大丈夫です、獲りますよ」
【AJの話】「イブシ、お前を叩き落してやる。(※ベルトを掲げて)これはお前のためにあるのではない。俺のためにあるもので、俺の腰にずっと巻かれるものだ。いつまでもいつまでも。俺には、お前がこのベルトを奪い取ることなど想像つかない。いや、誰が相手であろうとも、どこのリングであろうとも。それが事実なんだ。BULEET CLUBにおいてのな」
今回の観戦は新日本プロレス尼崎ベイコム総合体育館、同会場を訪れるのは1996年3月17日の新日本プロレス以来で約19年ぶり(当時のメインカードはIWGPジュニアヘビー級選手権のライガーvs大谷晋二郎、、UWAライトヘビー級選手権のエル・サムライvs金本浩二の2大タイトルマッチ)観戦しようと思ったのは近畿での観戦はボディーメーカーコロシアム中心だったこともあり、たまには思い切り遠くへ行ってみたいという気分となって尼崎を訪れた。
ベイコム総合体育館も現在では年に1回新日本で使用されるのみ、昨年は「NEW JAPAN CUP」の決勝として行われたが、今年はタイトルマッチは組まれたものの1シリーズの1大会として開催された。それでも用意されたイスはほとんど埋まり超満員札止め、地方でも新日本の活気力を見事に見せ付けられた。
そして今回の目玉カードはNWA世界ジュニアヘビー級選手権のライガーvsタイガー、今回のライガーは右半分がサンダーライガー、左半分が初期型ファイヤーライガーのマスクとコスチュームで登場、今では空中戦中心のハイフライスタイルが主流となった新日本ジュニアだが、この試合では出した空中技はタイガーのトペのみ、序盤からライガーが弓矢固めから腰攻めを展開すれば、ライガーのスライディングキックをかわしたコーナーからライガーの膝にニードロップを投下、これでライガーの動きを止めたタイガーは膝十字固めで足攻めを展開する。
タイガーは回転十字固めからタイガードライバー、そしてタイガースープレックスを狙うが、阻止したライガーは雪崩式フランケンシュタイナーを狙うも、下から脱出したタイガーは雪崩式バックドロップを決める。
タイガーは再びタイガースープレックスを狙うが、阻止したライガーは浴びせ蹴りからパワーボム、掌底を放つがキャッチしたタイガーは三角絞めで捕獲しギブアップ寸前に追い詰めるも、脱出したライガーが垂直落下式ブレーンバスターからのランニング掌底で3カウント、19年前のライガーvs大谷も激戦の末、ライガーがランニング掌底で3カウントとなったが、それを思い出させるようなフィニッシュだった。
試合後もタイガーが「俺とライガーさんがやりたい試合は、こういう試合なんです!」とアピールしていたが、二人の試合は泥臭く、また古臭く時代遅れの試合なのかもしれない、しかしハイフライだけがジュニアの試合じゃない、泥臭い試合も新日本ジュニアの試合であることをライガーとタイガーの二人が示した試合だった。
セミの8人タッグ戦は柴田と桜庭が先発、二人は打撃戦を展開していたが2013年8月から二人は新日本に参戦しタッグを結成し、現在は柴田が本隊、桜庭がCHAOSと分かれ、この試合では敵同士として対峙したが、この二人がこういう形で対戦するとは・・・プロレスとは不思議なものである。
序盤でも中邑と対峙した棚橋がロープへ走った際にリング下の矢野がイスで一撃を加え場外戦へ突入したが、桜庭もどんなスタイルでも対応できるように積極的に場外戦に参加、柴田を容赦なく鉄柵に叩きつけていた、後半でもバックドロップ合戦はバックを奪い合ってのスリーパー合戦と見応えのある攻防を展開していた。
だがリングに戻ると試合権利のある真壁が後藤へのタッチを拒否したたため、なかなか後藤に出番がまわってこない、後半に柴田からのタッチを受けた後藤がやっと登場、村正やバックドロップで中邑を攻め込むが、CHAOSのトレイン攻撃に捕まってしまう。
しかし柴田の援護を受けた後藤は牛殺しから柴田がPKを狙うも、桜庭がスリーパーでカット、それでも後藤は昇天を狙うが、矢野が急所打ちでカットに入ってから中邑がボマイェで3カウントを奪いCHAOSが勝利。
試合後のコメントでは中邑が後藤を挑発、そういえば中邑のインターコンチネンタル王座は挑戦者不在、中邑は挑戦者として後藤を引っ張り出そうとしているのか・・・
メインのAJvs飯伏の前哨戦はAJが先発に出るも、飯伏は先発に出ず内藤が先発、スカされたAJは苛立ちを隠せない、やっと飯伏vsAJとなるも飯伏はいきなりフランケンシュタイナーを決めるだけですぐ内藤に交代、その後も内藤が前面に出ていたせいか飯伏は積極的には出ない。
後半に飯伏とAJが再び対峙、飯伏はミサイルキック、ローリングソバット、ハイキック、カウンターミドルキック、その場飛びシューティングスタープレスとお馴染みの攻撃を見せるが、AJはフェノメノンDDTで反撃してスタイルズクラッシュを狙うが飯伏はスルー、2度目も内藤がカットする。最後は飯伏が裕二郎にラリアットを浴びせてから投げ放しラストライド、フェニックススプラッシュで3カウントだったがAJと飯伏は互いに手の内は見せず仕舞いで終わった。
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対決することで示した天コジの“新日本プロレス”
3月21日 新日本プロレス「Road to INVASION ATTACK 2015」愛知・名古屋国際会議場イベントホール 2200人超満員札止め
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
○ロッキー・ロメロ(9分45秒 片エビ固め)X小松洋平
※暗闇脳天
◇第2試合◇
▼20分1本
タイガーマスク ○田口隆祐(9分13秒 エビ固め)獣神サンダー・ライガー Xジェイ・ホワイト
※どどん
◇第3試合◇
▼20分1本
永田裕志 中西学 ○本間朋晃 KUSHIDA アレックス・シェリー(12分18秒 片エビ固め)高橋裕二郎 タマ・トンガ マット・ジャクソン ニック・ジャクソン Xコーディ・ホール
※こけし
◇第4試合◇
▼20分1本
○カール・アンダーソン ドク・ギャローズ ケニー・オメガ(10分15秒 片エビ固め)内藤哲也 マスカラ・ドラダ Xキャプテン・ニュージャパン
※マジックキラー
◇第5試合◇
▼NWAヘビー級選手権試合/60分1本
[王者]○天山広吉(17分00秒 片エビ固め)[挑戦者]X小島聡
※天山プレス
☆天山が初防衛に成功
【天山の話】「あぁ、ちょっとヤバいね。最後(ムーンサルトプレス)決まったけど、俺としたことがシングルで、相手がコジやからね。とにかく負けられない、負けたら悔しい相手やから。しかも初防衛戦で負けたら、チャンチャラおかしいでしょ。ここで負けてたまるかって。それは俺、何回も・・・。(ベルト獲って)コジがいきなり挑戦してくる? 上等やないかって。そう思ったけど、いざリングに上がったら、容赦なく潰しにきたから、上等やないかって。テンコジ、組んだときはしっかり目標に向かって突っ走る。リング上で闘う、こんなシチュエーション、ここんところなかったからね。これであいつが何て言うか知らんけど、ここまで追い込んできたんやから。またいつかやるかも知れんけど、いつでも来いって。お互い、相手の手の内、全部知り尽くしてるから。普段と違うひらめきっていうかがないとね。まぁ、きつかったけど、まずは初防衛。次は誰やって? 誰か来いや。俺、やりますよ。このまま2015年、このNWAのベルト腰に巻いて、このままずっといきますよ。誰でも来いや」
――最後、リング上で握手を交わしましたけど・・・。
天山「挑戦してきて、あいつには憎しみ、恨み、ないって言うたらウソや。いっぱい持ってる。こういうときぐらいしか、あいつとガンガンやるときはない」
【小島の話】「まぁ、たぶん引退するまでこんな関係続くと思ってるし、死ぬまでこんな関係続いていくと思ってるし。変な感じ、もうどっちでもいいやって。仲悪くても、仲良くても、俺とお前だったらって。なにかしら、こうやってかかわっていられることが、俺にとってレスラーとしての生きがいだと思うし」
――明日からまたタッグを組みますが・・・。
小島「何にもわだかまりはないから。今すぐ組んでも大丈夫。ただ天山は気が短いから。性格が短気だから、そっちの方が心配。俺は十分気が長いんで、大丈夫です」
――よくできた弟のようですね。
小島「ハハハ。まぁ、弟っていうか、兄弟よりも血が濃いっていうことですよ」
◇第6試合◇
▼30分1本
棚橋弘至 真壁刀義 後藤洋央紀 ○柴田勝頼(13分47秒 片エビ固め)中邑真輔 矢野通 石井智宏 X外道
※PK
◇第7試合◇
▼スペシャルタッグマッチ/30分1本
○AJスタイルズ バッドラック・ファレ(13分18秒 エビ固め)オカダ・カズチカ XYOSHI-HASHI
※スタイルズクラッシュ
【AJの話】「イブシが俺に挑戦してくるだと? よその団体から来たヤツが何を言ってるんだ? ここはニュージャパンだぞ。しかもその中でも俺がベストなレスラーなんだ。その俺に挑戦したいだと? ニュージャパンのレスラーは皆、俺と闘いたがってる。イブシ、お前は俺を倒せると思ってるのか? 逆に俺に潰されるまでだ。スモーホール(両国国技館)でな」
【オカダの話】「AJも合流して、BULLET CLUBらしくなったかなと・・・。AJが入って勢いも出ると思いますし、ファレも勢いつけてもらわないと、このままだと(3月15日)広島以上(の結果)に・・・。まだまだ余裕だな。俺1人でレインメーカー・・・いや、しっかりツームストーンで持ち上げて、決めてやりますよ」
新日本の新シリーズが開幕、開幕戦での名古屋大会ではNWAヘビー級選手権として天山vs小島の天コジ対決が実現、2月14日の仙台大会でロブ・コンウェイから王座を奪取した天山に小島が挑戦表明するも、「NEW JAPAN CUP」でNWA王座が挑戦の対象外にされたとして天山が怒り、7日の後楽園大会でタッグで対戦した小島と試合後に乱闘にまで発展した。
試合は小島がロープに押し込んだ際に天山にチョップを放って「来い、天山!」と挑発すると、天山も応じるかのようにタックル、チョップの肉弾戦を展開、天山がモンゴリアンチョップで競り勝つが、場外戦で天山がエプロンに立った際に小島が足刈りラリアットで強襲、ここから小島が小島が河津落とし、コジコジカッター、パンチ、“いっちゃうぞ”エルボードロップと畳み掛けて先手を奪う。
劣勢の天山はマウンテンボムで反撃しカーフブランディングを決めるが、フライングラリアットがかわされると、小島は久々にシャイニングウィザードを発射し天山を場外へ追いやるも、追撃のプランチャは自爆する。
場外戦で流れを変えた天山だったが、小島は急角度DDTからコジコジカッター、勝負と見てラリアットを狙うも、天山はカウンターのニールキックで迎撃し天山プレスを狙う、しかし小島は背後からラリアットで強襲する。
小島は垂直落下式ブレーンバスターからラリアットを狙うが、天山はラリアットで迎撃しアナコンダバイス、更にアナコンダバスターからアナコンダバイスで絞めあげる。
天山は自身の肘のサポーターを外して掟破りのラリアットを狙うも、受け止めた小島が逆にラリアットは天山がブロック、しかし小島は左のラリアットを炸裂させる。
再びチョップ合戦となると、天山が小島のボディーに頭突きを放ってからモンゴリアンチョップを乱打、そして顔面ヘッドバットからエゴトリップを決め、最後は天山プレスで3カウントを奪い王座を防衛、試合後は天山から握手を求め小島も応じてノーサイドとなった。
40代となった天コジ対決も駆け引きなしの真っ向勝負、天山も小島、小島も天山だからこそ正面からガンガンやりあえた、永田もNJC1回戦で脱落した際に「まだまだ諦めない」と頂点を目指す姿勢を崩さなかったが、それは天山や小島また中西も同じ気持ちだと思う。
22日尼崎ではにはジュニアヘビー級で一時代を築いたライガーとタイガーがNWA世界ジュニアヘビー級王座をかけて対戦する、今ではハイフライヤーが中心となった新日本ジュニアにライガーとタイガーは自分らの時代を示すことが出来るか、天コジや永田、中西、ライガー、タイガーらの新日本プロレスはまだ続く。
メインでは今シリーズフル参戦となったAJがファレと組み、オカダとYOSHI-HASHI組と対戦、試合はAJがスタイルズクラッシュでYOSHI-HASHIをしとめたが、DDTにも上がる飯伏をよそ者扱いして挑発た、飯伏は開幕戦には参戦せずDDT春日部大会でKO-D王座をかけてヨシヒコと対戦し、カナディアンデストロイを喰らうもフェニックススプラッシュを決め王座を防衛した、その飯伏は尼崎大会に合流しAJとタッグで対戦する・・・本日の名古屋大会終了。おかげさまで、NWAのベルトを死守出来ました!! 身体中ボロボロで、特に首に大ダメージが残ってます……本当に激闘でした‼ とにかく、応援して頂いたファンの皆様、ありがとうございましたm(__)m
— 天山 広吉 (@TENZAN323) 2015, 3月 21名古屋大会、終了。 “NWA王者テンザン”の壁を乗り越える事ができなかった。 強かったし、怖かったし、迫力も昔のままだった。 試合後、テンザンが差し出す右手を無意識に握り返した。 無意識だったという事は、それが自分の本心なんだと思う。 また、明日から頑張ります。
— 小島 聡【SATOSHI KOJIMA】 (@cozy_lariat) 2015, 3月 21テンコジ対決をじっくりと観賞したゼァ。お互いを激しくぶつけあって凄かったゼァ。同世代の二人が元気なのは凄い刺激になったゼァ。
— 永田裕志 (@nagata769) 2015, 3月 21 -
春の本場所NJCを制覇したのは飯伏!そしてIWGPヘビー級王者AJスタイルズへの挑戦を選択!
3月15日 新日本プロレス「NEW JAPAN CUP 2015」広島サンプラザ
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
タイガーマスク 田口隆祐 ○マスカラ・ドラダ(10分23秒 片エビ固め)獣神サンダー・ライガー KUSHIDA Xジェイ・ホワイト
※変形ファルコンアロー
◇第2試合◇
▼20分1本
小島聡 ○小松洋平(9分35秒 逆片エビ固め)永田裕志 X田中翔
◇第3試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」準決勝/無制限1本
○後藤洋央紀(8分11秒 後藤式)X真壁刀義
【後藤の話】「何度も経験してるけど、慣れないね。どっちが来ても、あと一つ」
【真壁の話】
真壁「ハァ、ダメだ。クッソォ……なんじゃあれはお前。まぁしょうがねぇな。しょうがなくねぇよバカヤロー。あそこでかよ。いやぁ、勝ち急いだな。クッソォ、まぁしょうがねぇ。まぁテメェのよ、体調不良からすべては始まってるんだからな。このトーナメント別としてだ、チャンピオンベルトだよな。まぁしょうがねぇ。アァ、悔しいな。もう昔からこういうの慣れてるからよ。今度も是が非でも獲ればいいんだろ? 獲るしかねぇもんな。バカヤロー、クッソォ。最後の最後だよな。こういうとこなんだよ。こういうとこ詰めがあめぇんだよ。勝ち急いだ、しゃぁねぇな」
――こういうケースで後藤選手に敗れることが多いですが?
真壁「多いよな。いやぁ……なんで? なんで? っていうかよ、チキショー。ほんとバカらしくなってくるな、ここまで来るとな。いやぁ、最後の最後だよな。この観客のノリといいよ、調子くれて絶対獲りにいけたんだよ。今、過去にもこれやられてんだよな。いやぁ、テメェがよ、人一倍後藤とか分析してるくせによ、最後勝ち急いだ。明らかに舞台は揃ってるからよ、明らかだ。まぁでもよ、しょうがねぇ。もうこれを糧に次に行くしかねぇよ」
――ベルト挑戦はどうされますか?
真壁「なに言ってんだ。レスラーである以上、いくつになってもだよ。最前線を張ってる時、最前線から逃れたって、関係ねぇ。もう1回舞い戻ってやるよバカヤロー。新日本プロレスはよぉ、物申せる人間がベルト巻かなきゃ話になんねぇ。俺、そう思ってるからよ。諦めねぇよ、俺叩かれて育った人間だからよ。こんなもんでへこたれねぇバカヤロー。意地でも獲ってやるもう1回。(最後にカメラに向かってなにかを言おうとするが語らず、そのまま控室に戻った)」
◇第4試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」準決勝/無制限1本
○飯伏幸太(14分14秒 エビ固め)X内藤哲也
※シットダウン式ラストライド
【飯伏の話】「ハァハァ……あとは決勝……必ず勝ちます。絶対に……最後まで来たら負けられない。優勝……します……相手は関係ないです。勝つだけ……勝つだけ……」
◇第5試合◇
▼30分1本
柴田勝頼 ○本間朋晃(10分30秒 片エビ固め)タマ・トンガ Xコーディ・ホール
※こけし
◇第6試合◇
▼30分1本
○矢野通 桜庭和志(11分22秒 横入り式エビ固め)X棚橋弘至 キャプテン・ニュージャパン
※横入り式エビ固め
◇第7試合◇
▼30分1本
中邑真輔 ○オカダ・カズチカ 石井智宏 YOSHI-HASHI(18分30秒 片エビ固め)カール・アンダーソン ドク・ギャローズ Xバッドラック・ファレ 高橋裕二郎
※レインメーカー
◇第8試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」決勝戦/無制限1本
○飯伏幸太(17分31秒 片エビ固め)X後藤洋央紀
※フェニックススプラッシュ
☆飯伏が「NEW JAPAN CUP」初優勝
(試合後にテレビ朝日の野上慎平アナウンサーが登場し、勝利者インタビューが行われる)
■勝利者インタビュー
――『NEW JAPAN CUP 2015』初出場・初優勝をしました飯伏幸太選手です。おめでとうございます!
飯伏「(※大歓声)ありがとうございます!」
――小さな頃から憧れつづけた新日本プロレス、ヘビー級での初めてタイトルです。改めてどんな気持ちですか?
飯伏「ホントに・・・ホントにうれしいです(※飯伏コール)」
――改めていま、新日本プロレスのファンから浴びる「飯伏」コールです。
飯伏「ホントに最高です。ホントにありがとうございます(※大歓声)」
――凄まじい闘いでしたね?
飯伏「決勝まで残れると思わなかったんで、それで勝てたんで凄くうれしいです(※大拍手)」
――そして、超満員のファンも本当に気になっていることだと思います。NEVERか、インターコンチか、IWGPヘビーか、みっつのベルトへの挑戦選択権が与えられました。どのベルトに挑戦しますか?
飯伏「(※場内騒然)ハッキリ言ってNEVERもインターコンチも獲りたかったです。でも・・・僕はAJ(スタイルズ)とやりたい!(※大歓声&大拍手) IWGPのヘビーを狙います(※大歓声)」
――大歓声に包まれました。4・5両国国技館、AJ戦へ向けた意気込みも含めて、最後にマイクをお渡しいたします。飯伏選手に締めてもらいましょう!
飯伏「(※飯伏コールを受けて目頭を押さえつつ)4月5日、両国国技館、IWGPは必ず! 必ず獲って、ここに戻って来ます!(※大拍手) 今日は本当にありがとうございました!」
【飯伏の話】
――おめでとうございます。
飯伏「ほんとにありがとうございます。いやぁ、キツ過ぎますけど、ほんと嬉しいっすね」
――試合後に流した涙の理由は?
飯伏「いやぁ……言えないっすね」
――ヘビー級で初めて結果を残しましたが?
飯伏「やっぱり初めてヘビー級で結果を残せたと思うし。準決勝、決勝、内藤さん、後藤さん、試合をしてくれて、ほんとありがとうございます」
――今こみ上げてくる喜びは誰に一番伝えたいですか?
飯伏「両親に伝えたいですね」
――賞金500万円の使い道はどうされますか?
飯伏「そうっすね。ここまで……来れたのも……やっぱり産んでくれた両親のおかげだと思うんで、実家に送りたいと思います」
――鹿児島で夢見た世界がようやく見えてきましたが?
飯伏「ほんとに一杯一杯ですけど、嬉しいっすね」
――そしてリング上で、AJスタイルズの名を口にしましたが?
飯伏「プロレスやる前から、AJの試合は見てたんで。新日本に凄い外人が来たなって。おそらく自分が試合できるとは思わなかったですけど、こうしてベストなタイミングで、最高のベルトで挑戦できるのが、最高に嬉しいです。でも絶対に負けないです。絶対に勝ちます」
――ファンも楽しみにしてますが、どんな闘いを見せたいですか?
飯伏「絶対にファンの思いに応えるような試合をしたいと思います」
――会場のファンからの大“飯伏コール”が、飯伏選手に力を与えてくれたと思いますが?
飯伏「そうっすね。ほんとに嬉しかったっす。ただそれだけですね」
――IWGP挑戦は初となりますが、飯伏選手にとってIWGPヘビー級のベルトとはどういう存在ですか?
飯伏「もともとやっぱりプロレスを見たきっかけっていうのも、新日本プロレス対WARがきっかけだったんで、その頃からIWGPヘビーのベルトってのは知ってたし。最高ですね、ほんとに。挑戦できることが、ほんとに最高です」
――KO-D無差別級王者としての参戦でもありましたが、ベルトに勇気づけられた部分はありましたか?
飯伏「それももちろんあります。もちろんDDTのファンも自分を応援してくれたと思うし。凄い後押しを感じましたね。いやぁ、やっと終わりましたね。いやぁ、嬉しいっすね。ほんと疲れました……嬉しいっす」
【後藤の話】「(※田中の肩を借りてバックステージへ。コメントスペースにたどり着くと、崩れ落ちるように座り込む)完敗だ……見事だよ……」
新日本プロレスNJC最終戦をPPVで視聴、NJC準決勝には後藤、内藤、飯伏、真壁が進出、カードは飯伏vs内藤、後藤vs真壁となった。
まず後藤vs真壁は場外戦で足攻めを展開した後藤が先手を奪い、そのままリードしていく展開となる。真壁もナックルやハンマーパンチを駆使して反撃するが、責められた左膝を気にする。勝負を焦ったのかキングコングニー狙いは後藤が担いで阻止し牛殺し、スパイダージャーマン狙いもネックブリーカーで阻止するなど真壁のキングコングニーへのパターンを封殺、後藤は昇天・改は阻止されるも真壁のラリアットをかわしたところで後藤式で丸め込んで3カウントを奪い決勝へ進出する。
飯伏vs内藤は腕攻めや首攻めで先手を奪った内藤が飯伏の動きを読みきってリードを奪い、飯伏も反撃するが内藤が執拗に首攻めを展開して反撃を断ち切る。
内藤のジャンピングエルボーをかわした飯伏は高速ジャーマンで反撃して、フェニックススプラッシュを狙うも、内藤は雪崩式リバースフランケンシュタイナーを仕掛け、思わぬ技に飯伏は大ダメージ負ってしまう。
内藤はウラカンラナ、ドラゴンスープレックスと繰り出してグロリアを狙うが、飯伏は阻止、ならば内藤は再びジャンピングエルボーを狙い、飯伏はかわして背後を奪い、内藤は飯伏の動きを読みきったと見たのかカサドーラを狙うと、なんと飯伏はそのままバスターボムのような形で内藤を脳天から潰し、大ダメージを負わせたところでハイキックからのシットダウン式ラストライドで3カウントを奪い、飯伏が決勝に進出する。
決勝戦の後藤vs飯伏の初対決は、飯伏が後藤をコーナーに押し込んだところで飯伏がクリーンブレークも、後藤が甘いとばかりに張り手を浴びせ。またバミューダトライアングルを狙う飯伏を後藤が素早くリングに戻り、エプロンに着地した飯伏にラリアットを浴びせ、後藤らしい強引かつ豪快な攻めで飯伏の首攻めを展開する。
なかなか主導権を奪えなかった飯伏だったが再度バミューダトライアングルを決め、得意の空中戦に持ち込むが打撃戦になると重みのある後藤が有利、後藤は牛殺しからローリングラリアットを狙うが、飯伏が閃きをいかしてジャーマンで返し、後藤の後頭部ラリアットに対してオーバーヘッドキックと譲らない。
飯伏のハイキックをラリアットで迎撃した後藤は牛殺し、エルボー合戦を制して裏昇天を決めるが、昇天・改は飯伏がフランケンシュタイナーで切り返すと最後はハイキック、シットダウン式ラストライドからフェニックススプラッシュで3カウントを奪い、飯伏がNJCを制覇、そしてAJスタイルズの保持するIWGPヘビー級王座への挑戦を選択、4月5日の両国での選手権が濃厚となった。
自分が最初から飯伏を優勝候補に推していたのはAJとの試合を見て見たいから、AJもトリッキーだが飯伏もそれ以上のトリッキーさを持ち合わせている、またAJにとっても飯伏は厄介な相手、レッドゾーンを越えた飯伏は何をしてくるかわからない。
1月4日の東京ドームでは中邑に敗れたが、現在の新日本プロレスは飯伏が依然台風の目的な存在になっている、DDTでは頂点を極めたが、続いて新日本の頂点を極めるか?飯伏の勝負の春はまだまだ続く。
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後藤が盟友・柴田に勝ちNJCベスト4が揃う!NWAを無視された天山が小島に暴発!
3月8日 新日本プロレス「NEW JAPAN CUP 2015」 東京・後楽園ホール 2015人 超満員
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
○YOSHI-HASHI (7分07秒 片エビ固め)Xジェイ・ホワイト
※スワントーンボム
◇第2試合◇
▼20分1本
○小島聡 中西学 田口隆祐 タイガーマスク マスカラ・ドラダ(10分54秒 片エビ固め)天山広吉 獣神サンダー・ライガー 本間朋晃 KUSHIDA Xキャプテン・ニュージャパン
※ラリアット
(試合後、天山と小島が睨み合いになり、天山がNWAベルトで小島を殴打。小島が激怒して乱闘になる)
小島「テメー、天山コノヤロー!! それでもチャンピオンか!? コノヤロー!!」
天山「オイ、コジ! オマエ、このベルト100年早いんじゃ、ボケ、タコ! アホンダラ!!」とやり返した。
【小島、田口、タイガー、ドラダの話】
小島「アレがNWA(世界ヘビー級)のチャンピオンか!? オイ! ベルトで、人の顔面殴るってどういうことだよオイ!! ロブ・コンウェイと変わんねぇじゃねぇかテメェも!! オイ何だ。オマエ“魂”までNWAのサープ社長に売っちまったのか!? だらしねぇチャンピオンだな。チャンピオンだったら堂々としとけよ。あ!? コノヤロー。 ベルト使って、それ武器にするのか。オマエそんなチャンピオンなのか、オメェがやりたいのは。ふざけんなコノヤロー天山!!」
タイガー「まぁ、天山さんNWAのチャンピオン。ライガーさんがNWAジュニアのチャンピオン。まぁかなり天山さんがね、ああいう状態で。多分焦ってる気持ちはあると思う。ライガーさんはちょっと分からないけどね。今日はライガーさんとは最初しか絡んで無いから分からないけれども。オレはライガーさんという大先輩に敬意を表してるし、やっぱりライガーさんは“ジュニア”を新日本に引っ張ってきた。やっぱりチャンピオンとしての風格もある。ただ、オレはそのライガーさんに今だからこそ挑戦して、ベルトうんぬんでもいい、ベルトがある以上はベルトをどうしても獲りたい。そういう意味では今ライガーさんと闘いたい。今そういう気持ちがあるだけです」
ドラダ「マスカラ・ドラダ、イチバン! ケニー・オメガ、ベルトを賭けてオネガイシマス。トーナメント、スーパージュニア、マスカラ・ドラダ、優勝を狙います」
田口「また、“かけて”闘えるようにね。かけられるように。何度でもたち上がる。ベルトに挑戦するために、何度でもたち上がる。たち上がる度に強くなる。たち上がる度に硬くなる。たち上がる度に大きくなる。何度でもたち上がる。また、かけて。またかけて貰えるように。強くなるッス」
――スーパーJr.が近いとういうのも気持ちにあるんですか?
田口「そうですね。もちろんスーパーJr.は優勝。一番アピールできる場所ですからね。スーパーJr.勝って、またかけて貰えるように。スタンドアップ!! なにが何でもスタンドアップ! たち上がる。スタンドアップ!! マイ、サン!!!」
【天山、本間の話】
本間「いやぁ、やっぱ今日はなんか何のテーマもない10人タッグだったけど、すげぇみんなのパートナーだけじゃなく、お客さんの後押しもあって、すげぇ楽しかったし。こういう試合でこそテーマを見つける、全力でぶつかっていくのが俺だと思うし、みんなのこけしだと思うし。まだまだこれからみんなで幸せになろうぜ」
天山「オッケー、やられたな、やられたよ。でもね、あれぐらいこんとおもろないよ。あれぐらい一発かましてこいやって。アイツ(小島)がね、ほんまにこのベルト(NWA世界ヘビー)か俺かどっちやねんて、ハッキリせいやって。テメェ、お前、『NEW JAPAN CUP』優勝して、テメェで獲って、タイトルやるって言ってたやんけ。ふざけんなって、オラ。テメェで負けといてな、挑戦するなんて100年200年早いって。テンコジ、知らんわそんなもん。オイ、なんぼでも来いやって。あんなもんな、ちょちょいのちょいやって、ハッキリ言って。テンコジもやってきたけど関係ない。やってくるんやったらこのベルト、向かってくるんやったら、いつでもやってやるよ。容赦せえへんぞ、ボケ。潰しいくからな」
◇第3試合◇
▼20分1本
棚橋弘至 ○小松洋平(12分10秒 逆片エビ固め)永田裕志 X田中翔
◇第4試合◇
▼20分1本
○中邑真輔 オカダ・カズチカ 石井智宏 桜庭和志(11分22秒 片エビ固め)カール・アンダーソン ドク・ギャローズ タマ・トンガ Xコーディ・ホール
※ボマイェ
◇第5試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」2回戦/無制限1本
○真壁刀義(10分13秒 片エビ固め)X高橋裕二郎
※キングコングニードロップ
【真壁の話】
真壁「なんか聞くことあるか?」
――真壁選手の中で優勝は想定内ですか?
真壁「当たりめぇだ」
――優勝者にはIWGP、インターコンチ、NEVERのベルト、どれかへの挑戦権が与えられますが、すでに挑戦するベルトは決まってますが?
真壁「まだ言わねぇ。獲ってからだよ。獲ってからじゃねぇと恥ずかしくてよ。俺、最後までカッコつけるからよ。獲ったところでぬかしてやるよ。でもよ、今日の対戦相手、高橋裕二郎、いいじゃねぇかよコノヤロー。ただよ、試合向かう前、終わったあとすべて考える。意気込み、格、ハングリーさ、すべてが違い過ぎんだコノヤロー。こっちとらよ、先月よ、まさかのインフルエンザっつうもんでよ、ベルト返上してんだ。今までそんなヤツいねぇよな? 今までいねぇぜオイ。社会の概念が変わったって、そんなヤツいねぇだろ。チャンピオンとしての恥ずかしさがよぉ、頂点まできてんだ。是が非でも獲ってやるよコノヤロー。オイ、高橋裕二郎、本間も、外人のでけぇヤツいたろ。あぁいうのも含めて、今までだったらケチョンケチョンのクソミソに言ってよ、イニシアチブとって、試合を運ぶんだけど、今回ばかりはやってみて肌で感じたのは、ヤツらのレベルが上がってるってことだ。わけぇヤツの力、若過ぎはしねぇ。だがレスラーとして、ちょうど脂の乗ってきてるヤツ。それを肌で感じてわかってる。だからこそだ、簡単には引けねぇよな、引けねぇぜオイ。往生際が悪い? オウ、悪くて結構だコノヤロー。新日本プロレスをよぉ、根本から強くしてやるぜ。根本の根本だ。何もなかったクソみてぇな己がよ、天下を獲ろうとしてんだ。一回インフルエンザで落としたけどな。オイ、もう1回だ。もう1回チャンピオンベルトをよ、挑戦権を獲得までいってやる。冗談じゃねぇぞ、こっちとらよ、ハングリーさが他のヤツらとは桁が違うんだ」
――次の対戦相手は後藤選手か柴田選手の勝者ですが、それぞれに対してどんな思いがありますか?
真壁「柴田に関してもこの間の『G1』リーグ戦で負けてるよな? 正月は獲ってるけど、そのあとやられてる。後藤にしてもそうだ。後藤にしてはなんかしらねぇけど、こういうタイトルのついた試合には負けてんだよな。正直言ったら、目ざといって言ったら目ざといのかもしんねぇ。賞金稼いで、トーナメントに名前が上がる、そういう時には本領発揮する。あのクソ野郎のいいとこだよ。でもよ、今回ばかりはよ、ベルト獲られてよ、ベルト落としたっていう悔しさが俺にはあるからよ。そんじょそこらのやる気、闘志、そんなもん通用しねぇ、俺には。まぁ少なからず、今日試合もやって、昨日一昨日もオフもあったけど、わけぇヤツらの力がすげぇ上がってきてる。これはもういなめねぇ。新日本プロレスの団子状態、レベルの高さ、否が応でも認めざるを得ねぇよな。だからだよ、だからこそ負けらんねぇ。この俺の恐さ、凄さ、今のわけぇヤツに刻み込んでやる。それだけだ」
【裕二郎、MAOの話】
裕二郎「ハァハァ……MAOちゃん。ちょっと、黙ってた事、あったんだけど……」
MAO「なに!?」
裕二郎「今日さ、オレ“インフルエンザ”だったんだ!!」
MAO「それ、試合終わってから言う!? 真壁さんにうつってるかな??」
裕二郎「ダメだ。アイツはもうインフルエンザ、一回かかってるからよ」
MAO「あ、そうなんだ。MAOにかかっちゃうよ」
裕二郎「それ、検査したほうがいいよ」
MAO「ね。検査する」
裕二郎「インフルエンザじゃなくて、あの、妊娠のヤツ……」
MAO「あぁそっちね、それはもう常にね」
裕二郎「今のプレイで、もうヤッてるかもしれないから。カメラ、止めて」
MAO「はははっ!」
◇第6試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」2回戦/無制限1本
○飯伏幸太(2分44秒 飛びつき回転エビ固め)X矢野通
【飯伏の話】
――ベスト4進出おめでとうございます。
飯伏「ありがとうございます」
――矢野選手というクセ者相手に勝利しましたが?
飯伏「嬉しいです。ハァハァ、ほんと嬉しい。結果に満足。いやぁ、嬉しい。勝てたのが嬉しい。次、広島ですか?」
――広島で内藤選手かファレ選手の勝者と対戦しますが?
飯伏「いやもうどっちが来ても必ず勝つ。それだけですね。いやぁ、ほんとに嬉しいですね。ありがとうございました」
【矢野の話】「オイふざけんなよ!! オイ!! レフェリーもグルだろ! オイ!! このリングは汚ねぇヤツばっかだなオイ!! 汚ねぇことばっかしやがってオイ!! 泥棒とかよ、汚いヤツばっかじゃねぇか!! 嘘つきとかオイ、ふざけんなバカヤロー!!!」
◇第7試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」2回戦/無制限1本
○内藤哲也(12分51秒 ウラカンラナ)Xバッドラック・ファレ
【内藤の話】「もちろんね、去年の(NEW JAPAN CUP)2回戦、そして去年の横浜アリーナの借り、キッチリ返せたかな。どうかな? ファレ、納得いかねぇんだろ? また今度はキッチリ倒してやるよ。この『NEW JAPAN CUP』前回対戦で負けたアンダーソンにキッチリリベンジして、前回対戦で敗れたファレにもリベンジして。次は飯伏か。2013年かな、『G1』で負けた借り、忘れてないんでね。広島の舞台で、キッチリ飯伏を倒してみせますよ。『NEW JAPAN CUP』が俺のリベンジロードになってるかもしれないけど、ちょうどいいよ。飯伏、広島でキッチリ叩き潰してやる」
【ファレ、トンガの話】
トンガ「ア"ーー!! クッソ!!」
ファレ「オマエはラッキーだな。サノバビ○チ野郎。ガッデム。オレの名の通り、オマエはオレを倒して、とんでもないバッドラック(不幸)を手に入れた。ファ○ク!」
◇第8試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」2回戦/無制限1本
○後藤洋央紀(15分18秒 片エビ固め)X柴田勝頼
※昇天・改
(試合後、柴田が後藤の手をあげて勝利を称える。)
後藤「今日・・・今日勝ったからには、この俺が! 必ず優勝します! ありがとうございました!! ベルトが!! ベルトが! ベルトが! この俺を待っている! 以上ー!!」
【後藤の話】
――ベスト4進出おめでとうございます。
後藤「なんとか勝ったけどさ、完全に腕いかれたね。まぁトーナメントのキツさ、俺が一番わかってるつもりなんで」
――今回は柴田選手との対戦でしたが?
後藤「またこんな機会で当たるとは思ってなかったっすけど。このトーナメントの良い弾みになったというか、俺にとってはもの凄くプラスになった闘いだったと思います」
――次の対戦相手の真壁選手が「タイトルのかかった試合では後藤選手に対して分が悪い」とコメントされていましたが?
後藤「当然でしょ」
――早々に優勝した時は「IWGPに挑戦する」と公言されていましたが?
後藤「そうっすね。俺の中でやっぱIWGPってのは特別で、届きそうでなかなか手が届いてないベルトなんで。やっぱりひとつ、そこに賭ける思い入れってのは、他の誰よりも強いものはあります」
――3度『NEW JAPAN CUP』に優勝されてますが、今回の柴田戦が「事実上の決勝戦」とおっしゃってましたが、4度目の優勝は見えてきましたか?
後藤「もう見えてるでしょ。今日勝ったからには優勝しなければいけない、そういう試合だと思うし。今日が事実上の決勝戦だと思って闘ってるんで、もうあとは落とせない。どんなことをしても勝ちにいきますよ。この腕朽ち果てようともね」
【柴田の話】「……ちょっと喋っていいですか? ドームで、2人でベルト獲って、次(のリマッチ)ですぐ獲り返されちゃって。ポッカリ何か、目標を何に置けば分からないまま、このシリーズ始まっちゃって。宙ぶらりんのまま、今シリーズ始まって。久々のシングルで、何か……良い刺激探そうと思って挑んだトーナメント。2試合しかやってないけど、良い刺激だらけで。まだまだオレのやる事って、沢山残ってるんじゃないかな。まだまだここで、1回ダメで、ダメだからって、何か諦めるモノでもないし。かといって何を探せばいいか分かんないままやったんだけど。今日、また何かプロレスを自分の試合の何か再確認ができた。負けたけど。手応えというか、再確認ができたと思います。オレの、まだやるべき事って、タッグだけじゃないし、なんとなく引っかかってるモノがあるんで。とにかく、後藤には優勝してもらって、オレはオレのやるべき事を見つけて行きたいと思います。すみません。ありがとうございました!」
春の本場所NEW JAPAN CUPも二回戦、メインは後藤vs柴田のパートナー対決、昨年8月の西武ドーム大会以来の対戦となった試合は序盤こそ静かなグラウンドの攻防でスタートするが、柴田が先に張り手を仕掛けると、互いに遠慮なくガンガンやり合う。
試合の先手を奪ったのは柴田、トップロープを掴む後藤の腕を蹴り上げてからキーロックなどで腕攻めを展開、しかし串刺しラリアットで反撃した後藤は村正からバックドロップ、追走式ラリアットと猛ラッシュをかけ、後藤がバックドロップを仕掛ければ、柴田もジャーマンで応戦するなど互いに譲らない。
膠着する流れを掴んだのは後藤、久々に昇龍結界を決め、今までの試合では出さなかっただけにさすがの柴田もロープに逃れ、後藤は頭突きを繰り出すが、柴田は強引に牛殺しを敢行、続いてPKを狙うがキャッチした後藤は左右の張り手からローリングラリアット、裏昇天、そして昇天・改が滞空時間の長い分豪快に決まり3カウント、パートナー対決を制して準決勝に進出する。
セミの内藤vsファレは、オカダ同様ファレを苦手にしている内藤はファレのパワーに苦しめられるも、ジャンピングボディープレスをかわした内藤はファレの左膝に低空ミサイルキックを発射するとファレは失速、ここから内藤は足攻めを展開して形勢を逆転させる。
動きが鈍くなったファレはハンマーブローで強引に流れを変えようとするも、グラネードを回避した内藤は変形膝固めで捕獲、内藤はスイングDDTからコーナーへ昇るも、ファレが追いかけバットラックフォールを狙うが内藤は逃れる。
勝負を急ぐファレはグラネードを決めると、再度バットラックフォールを狙うが、内藤はウラカンラナで切り返して3カウントを奪い準決勝に進出する。
飯伏vs矢野は矢野が突進する飯伏をカニバサミで倒しコーナーに立てかけたパイプイスに激突させてから丸め込み、鬼殺しは阻止されるも、矢野は急所蹴りから裏霞で丸め込み速攻勝負を狙う。
矢野は崇コーナーに飯伏を叩きつけようとするが、トップロープに飛び乗った飯伏か高角度の前方回転エビ固めで逆転3カウント、飯伏が速攻勝負で矢野を破り準決勝に進出する。
真壁vs裕二郎は裕二郎が場外戦から真壁の左膝に集中攻撃を浴びせるが、真壁はパワースラムからやっと反撃するとパワーボムを決めるも、裕二郎は真壁の首をフラップジャックで叩きつけるとマイアミシャインを狙う。
真壁は脱出してラリアットを放つが、かわした裕二郎は東京ピンプスを決めるも、真壁はらカウント2でクリアする。
裕二郎はターンバックルへのパワーボムから再びマイアミシャインを狙うが、またしても脱出した真壁はキングコングハンマーを狙うも裕二郎はカウンターのラリアットで迎撃する。
裕二郎は急所打ちを狙うが、真壁はかわしてスライディングラリアットを浴びせ、ラリアットからスパイダージャーマン、キングコングニーの必勝パターンで3カウントを奪い準決勝に進出、ファレも脱落したことでBULLET CLUBは全員脱落となった。
準決勝また決勝の舞台は15日、NJCスタートの地である広島、準決勝のカードは飯伏vs内藤、後藤vs真壁となった。
自分的にはvsAJスタイルズという観点で飯伏を優勝に推しているが、真壁はNEVER狙いとしても、内藤も後藤も1年もIWGPヘビー級王座挑戦から遠ざっていることを考えると、今回優勝を逃せばIWGP挑戦はしばらく回ってこない、準決勝は内藤と後藤にとっても正念場になるだろう。
また第2試合の10人タッグ戦では小島がラリアットでキャプテンを降すも、試合後に天山が小島と小競り合いとなり、一触即発となった。
NJCでは天山の保持するNWA世界ヘビー級王座は対象外とされ、不満を露わにした天山は開幕戦でも中邑、石井相手に苛立ちをぶつけていた。
NWAも昔は世界最高峰とされたが現在は権威が低下、新日本の扱いにもそれが現れてしまっている、小島が挑戦を表明したが選手権は現時点では未定、天山は盟友である小島との戦いでベルトの権威を高めたいのであろうが… -
“本命”棚橋、オカダがまさかの1回戦脱落で始まったNEW JAPAN CUP・・・旗揚げ記念日がBULLET CLUB色で染め上げられた!
3月5日 新日本プロレス「NEW JAPAN CUP 2015」東京・大田区総合体育館 4500人 超満員
<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼旗揚げ記念日オープニングマッチ/20分1本
タイガーマスク 田口隆祐 ○マスカラ・ドラダ 田中翔(8分02秒 片エビ固め)獣神サンダー・ライガー KUSHIDA 小松洋平 Xジェイ・ホワイト
※トルニージョ
◇第2試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」1回戦/無制限1本
○高橋裕二郎(8分02秒 エビ固め)XYOSHI-HASHI
※東京ピンプス
【裕二郎、MAOの話】
裕二郎「MAOちゃん、なんかしゃべりたい?」
MAO「うーん、なんかしゃべることあるかな?」
裕二郎「次の本間、真壁、これから試合するから、MAOちゃんさ、本間の応援にいってくんないかな?」
MAO「本間さんの応援ね、オッケー」
裕二郎「だって次の後楽園で、本間なら勝てるから」
MAO「オッケー、わかった。じゃあ応援します、本間さん」
裕二郎「もちろんMAOちゃん、次回後楽園ホール来るよね?」
MAO「うん、もちろん。もっと露出して」
裕二郎「マジで!? これよりも?」
MAO「そう。開幕戦はあんまりいらないかなと」
裕二郎「マジかぁ、試合に集中できないよ、そんなの言われたら。To sweet」
◇第3試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」1回戦/無制限1本
○真壁刀義(10分10秒 片エビ固め)X本間朋晃
※キングコングニードロップ
【真壁の話】
真壁「何が聞きたい?」
――インフルエンザから復帰して、トーナメント初戦を制して良いスタートを切れたかと思いますが?
真壁「いや、ダメだな。内容が良くねぇな。ちょっと勝ちを意識し過ぎたのか、ちょっとショボイ試合になったよな。まぁ変な話、勝負にさ、余裕なんかあっちゃいけねぇんだけどさ。本間のバカヤローがさ、どれだけ成長してるかって味わいたかったんだけど、そんな間もなく、終わっちまったってのが正直なとこだよな。でもよぉ、俺が言いてぇのは、本間のヤローがさ、今までは真壁のG.B.H。だけどよ、今となっちゃよ、半年? いや、違うな。数カ月の間にアイツは試合でもすげぇ試合して、客をつけてるし、結果も残してないようで残してるだろ。そういうの考えると、メディアの方でもそうだよな、しっかりとしたものを残してるから。敵としては上等だと思ったけど、まぁ満足いく試合内容じゃなかったってのは正直なとこだよな」
――しかし先日の沖縄大会よりも実践積んで、動きは良くなっていると思いますが?
真壁「やっぱ実践積まねぇと元には戻んねぇよ、この感覚はな。でもしょうがねぇ、こればっかりはそんなもん、俺のために用意されてるもんでもなんでもねぇしよ、試合なんて。だから是が非でもな、今日1回戦で本間とやって、同志とやって。でもよ、俺いつも考えてるのはよ、同志であって、仲間であって、ダチじゃねえんだ。それをきっちり試合で見せたと思うからよ。まぁかつての話をすりゃ、本間だけが俺に付いてきて、メディアでもそうだし、プロレスの相方としたってかなりの成績を残してるきてると思うし、そういった部分ではよ、これからもこの先もよ、成績もすげぇもんを見せてやろうと思ってるし。ヤツら間違いなく、この俺を倒してぇと思ってるだろうし、そういうとこだよな」
――本間選手が「真壁選手に勝つことが恩返しだ」ということをコメントされていましたが?
真壁「それがすべてだよ。変な話、今から数年前、箸にも棒にもかからなかった、俺も本間もな。それが今、ここまで這い上がってきたからよ。あとは目にもの見せるだけだよ。俺の感覚が今日鈍っただけだな、ただそれだけだ」
――2回戦は裕二郎選手に決まりましたが?
真壁「やりずらい相手ではあるよな。ヤツはヤツなりに、今まで生きてきて、『これじゃダメだ』と思って、いろんなもんたぶんアイツは模索してきたと思うし。その結果、楽な相手じゃねぇってのは確かだよな。だがよぉ、ところがどっこい俺は格が違うんだコノヤロー、経験が違うぜオイ。今の時代に成りあがってきたヤツと、ちっと前の苦しい時に成りあがったこの俺様の差を見せてやるよ」
――元NEVER王者対決でもありますが?
真壁「はい?」
――裕二郎選手は以前NEVERのベルト巻いていましたが?
真壁「そうなの? あのさぁ、こんなこと言いたくねぇんだけど、『ベルト持ってたからなんですか?』っていう部分だよな。じゃあ『今ベルト持ってた時の実力発揮してるのかい』って、俺それを言いてぇんだよな。まぁ俺も同じだよな、結局な。つい先日ベルト返上したろ? そんなこと考えたらよ、ついこの間は持ってた。でも今は持ってねぇんだ。そのハングリーさの闘いになるんじゃねぇの? と思うぜ。どっちがハングリーか、腹減らしてっか、むかついてっか、それじゃねぇ」
――NEVERのベルトを獲り返すためにも、『NEW JAPAN CUP 2015』優勝は必須だと思いますが?
真壁「いやいやいや、それは愚問だぜ。そんなの当たり前だぜ。このトーナメント上がってるヤツはよ、誰も負けることなんか最初から考えてねぇよな。ベルトは獲りてぇんだよ。腹の底から欲しいだよ、みんな。だからそれがよ、テメェの勲章になるチャンスになるだろ? だから是が非でも獲りてぇってのはよ、みんな見てればわかるよな。だからこそな」
――体が引き締まったように見えますが?
真壁「いや、たぶんそれは疲れてるから。俺、生まれてこのかた疲れてばっかりだから。俺、疲れて生まれてきたからさ」
――棚橋選手は疲れたことがない人ですが?
真壁「アイツとは対照的だよな。アイツ疲れたことないだろ? 俺生まれた瞬間疲れたもんね。それは産道通る時疲れるわ。なんの話だよ、お前。まぁそういうことだよな、なんにしたってよ、勝つこと考えねぇレスラーいねぇと思うからよ、それだけだよ」
【本間の話】「オレは、オレはまだまだ、真壁に思い入れを屈しなきゃ、成長できないのか。今日勝つ事が、今日勝つ事が、最大の恩返しと思ってやった。……でも負けた。でも負けた。でも、オレはこのままでは絶対終わらない。『みんなの“こけし”』があれば絶対に勝てる。今日負けたぐらい何とも思ってない。ただただ、悔しいだけ。悔しい! 悔しくて悔しくて。また次……ありがとうございました
◇第4試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」1回戦/無制限1本
○柴田勝頼(8分53秒 片エビ固め)X小島聡
※G2PK
【柴田の話】「何もねぇ! 試合が全てだ! 何も無い!! 以上!!!」
【小島の話】「負けちゃった。負けちゃった。戦前、オレの下馬評はとても低い。それどころか、全く小島の“こ”の字も聞かれなかった状況だ。でもさ、今日こうやって、柴田と夢中になって試合したよ。夢中になって無我夢中で、我を忘れるぐらい、夢中になってやった。そして今日負けちゃったけどさ。でも、こうやって何かに無我夢中になれること、それがオレの今のプロレスラーとしての生き方でもあるからさ。もちろん結果は大事だよ。これで『NEW JAPAN CUP』全て、1回も勝った事が無ぇかもしんねぇ。だけどさ、オレはこうやって、この体ひとつでここまでやって来た。今日この体ひとつで、あんな凄いヤツとあんな凄い柴田と、ここまでの試合、する事ができるんだ。結果が伴わなければ、何にもなんないけどさ。それは凄い悔しい事だけど。だけど、オレはこうやって生きてる。それが全てさ。すげぇこれから先の事も、いっぱい大変だと思ってるよ。これからどんどん下から突き上げが来て、オレみたいな古株、ベテラン、どんどん淘汰されていくかもしれない。そん中でもオレは必死になって生き残ってやるよ。オレのこの体。それが全てだよ。この体に説得力があれば、いくつになろうが、キャリアが何年あろうが、そんなんは関係ねぇんだよ」
◇第5試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」1回戦/無制限1本
○後藤洋央紀(11分24秒 片エビ固め)X永田裕志
※昇天改
【後藤の話】「よっしゃ。生き残った。次、柴田戦。次が決勝だよ。次が決勝。そういう気持ちで、もう1度アイツととことんまで、やり合いたいと思います。以上」
【永田の話】「くそぉ、みてろよ、チキショー。こんなんでくじけねぇぞ。これぐらい屁でもねぇわ。あぁ、クソッ。結果はついてねぇよな。巻き返しの初戦を獲れない。だからこそ登り甲斐がある。新日本の頂を目指して……まだまだ諦めない。野上、野上にベルト姿もう1回見せると言った以上、諦めないぞ、俺は。これが青義の力だ。今まで悔し泣きばっかりさせてきたけど、今度は最高の嬉し涙ってものを、お前のその一張羅のスーツがビチョビチョになるまで流させてやるよ。それまで待ってくれ、それまで泣くな。俺は立ち上がるぞ、絶対」
◇第6試合◇
▼スペシャル6人タッグマッチ/30分1本
中邑真輔 ○石井智宏 桜庭和志(10分33秒 片エビ固め)天山広吉 中西学 Xキャプテン・ニュージャパン
※垂直落下式ブレーンバスター
◇第7試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」1回戦/無制限1本
○飯伏幸太(8分49秒 ウラカンラナ)Xドク・ギャローズ
【飯伏の話】
飯伏「ハァハァ、いやぁ、危なかったっすね。いやぁ、9割ぐらいボコボコにされましたね。もうアレしかなかったです。まぁなんとか打撃でいけるかなと思ったんですけど、まったく通用しなかったですね。いやぁ、恐かったっす、恐かった」
――苦しみながらも1回戦突破しましたが?
飯伏「そうっすね。今とりあえずトーナメント1勝して嬉しいし。とりあえずこの1勝が結構デカいんじゃないかなと。あのサイズほんとに初めてだったんで、いやぁ凄かったです」
――『G1』に初出場したときとは違いますか?
飯伏「違う感じですね。でも前回2014は出てないんで、『G1』。その分絶対これで獲り返しますよ」
【ギャローズの話】「イブシ! これでオマエの名前は日本により知られただろう。なぜならオレと闘う事ができたからだ。今日の結果は何とも思ってない。レフェリーのカウントのスピードが速かったんだ。あと、コスチュームの裾が引っかかって身動きが取れなかったにすぎない。BULLET CLUBこそが最強だ。マシンガンがいまから試合だ。このトーナメントに参戦している。BULLET CLUBがこの大会を制してやるよ」
◇第8試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」1回戦/無制限1本
○内藤哲也(12分10秒 片エビ固め)Xカール・アンダーソン
※スターダストプレス
【内藤の話】「下馬評とか知らないよ。でも俺にとってはね、アンダーソン、最重要人物だったんで、キッチリ1回戦突破できたんでね。次はオカダかファレか、どっちでもいいよ。かかってきなさい。俺、負けられない理由がいくつもあるんでね。1番はやっぱりこのリングの主役に立ちたいんでね。しつこい? しつこいか? もう変えた方が良い? いやぁ、でも俺はどうしてもこのリングの主役に立ちたいんだよ。しつこいぐらい言ってやるよ。そして後楽園、広島とキッチリ勝ち上がってみせます。そして、もう1つ重要なこと、この『NEW JAPAN CUP』のシリーズ、例えば明日の佐久とかね、熊谷とか、いわきとか、米原とか、『NEW JAPAN CUP』ってシリーズはついてるけど、トーナメントはない。お客さんちょっとガッカリしてるかもしれない。でも『こんなに楽しかったぜ』って、『興奮したぜ』っていうような闘いをキッチリ見せますよ。俺が『NEW JAPAN CUP』トーナメントの熱を各地に運んでいきたいと思います。なぜなら俺が新日本プロレスの主役だから」
【アンダーソンの話】「今日の結果を見て、日本のファンは喜んでいるかもしれない。だが、皆誰がベストなレスラーかはわかってるはずだ。『アンダーソン、アンダーソン』そんな声援は俺には必要ない。声援は不要だ。BULLET CLUBこそ1番、そして俺こそがナンバーワンだ。決して俺に声援は不要だ」
◇第9試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」1回戦/無制限1本
○矢野通(2分47秒 横入り式エビ固め)X棚橋弘至
【矢野の話】野「オマエら見たかオイ!! 見事にな、エース交代だ!! 分かるかオイ!? 明日がな、正真正銘の旗揚げ記念日だ、オイ。今日、しっかりエースが交代して、明日から、新しい新日本プロレスが始まるぞオイ!! オレがエースだぁぁあ!! オイ、オマエ疲れた事ねぇらしいな。オレはもうヘトヘトヘトヘト。疲れてるオレにすらな、勝てねぇんだよバーカ!! 嘘つきは泥棒の始まりだ!!!」
【棚橋の話】「あ゛ぁ(床に倒れ込む)……俺の希望が……あ゛ぁ……くっそぉ……なんもねぇ、くっそぉ……矢野にだけは借りを返す」
◇第10試合◇
▼「NEW JAPAN CUP 2015」1回戦/無制限1本
○バッドラック・ファレ(16分34秒 体固め)Xオカダ・カズチカ
※バッドラックフォール
(試合後にアンダーソンたちBULLET CLUBメンバーがリングへ登場し、ファレを祝福する)
裕二郎「オイ、いいか? CHAOSのレインメーカーじゃよ、このリングにカネの雨は降らねぇよ! そのかわりよ、俺たちBULLET CLUBがよ、このリングを潤してやる! そして、この『NEW JAPAN CUP』の決勝戦は、ここにいるバッドラック・ファレと、この俺で決まりだ!!」
アンダーソン「(アンダーソンがマイクを引き継ぎ、BULLET CLUBとファレを称賛)イッツ・リィィアァァァァル!!」
【BULLET CLUBの話】
トンガ「Foooo!!」
ギャローズ「今夜は最高だ!」
ファレ「そうだな」
アンダーソン「オイ、ROH!! 先週のラスベガス大会で『キングダム』と対戦した。マイケルとターバン!! そしてガールフレンドのマリア・ケネリス。BULLET CLUBと決着をもう1度つけろ!! その時は、IWGPのタッグベルトを賭けてもいい!! ガンスタンを仕掛けてやるからよ。アイツらが挑戦してくるなら、ベルトを賭けてやる!! それと今日の試合、見ての通りだ!! コイツを見てみろ。最強のガイジンだ。この最大級な大きさと強さを見せつけてただろ!!」
トンガ「目が良いオレの目でもハッキリ見たぞ!!」
アンダーソン「オカダの野郎を日本のファンはみんな応援してやがる。誰もファレを応援するヤツは居なかった。オマエらはオカダばかりを応援してた! クッソ、オカダの野郎が!! オマエらはなぜバッドラック・ファレを応援しない!! でも結果を見ただろ!! コイツのこの手でグレネードを喰らわせ、アイツを天高く上げてバッドラックフォールでBooomだ!! これがファレの強さだ。この『NEW JAPAN CUP 2015』を制するのはこの、バッドラック・ファレだ!! To sweet!!」
新日本プロレス「NEW JAPAN CUP1回戦」をテレ朝チャンネルで視聴、昨年は旗揚げ記念日として開催された大田区総合体育館はNJC1回戦として開催された。
NJCの優勝者はIWGPヘビー級(王者はAJスタイルズ)、IWGPインターコンチネンタル(王者は中邑)に加えてNEVER王座への挑戦も選択肢に加えられた、IWGP二大王座に加えてNEVERも同格として扱われるのは、若手主体だった王座が石井が選手権を通じて“ど真ん中”プロレスの象徴に染め上げていき権威を高めていった証でもある。
トーナメント1回戦はセミとメインで波乱が続出、前王者の棚橋は矢野と対戦するも開始早々から矢野が棚橋のハイフライアタックを丸め込むと、ここから丸め込み技を連発、そしてロープへ走る棚橋の髪を掴んで強引丸め込んで3カウント、僅か2分47秒で矢野が勝利を収め、棚橋は早くも1回戦で脱落してしまうが、矢野が丸め込み技を早くも仕掛けたところで棚橋のペースが崩れてしまっていたのかもしれない。
メインのオカダvsファレは、ファレのパワーの前にオカダはペースが掴めない展開が続く、いつものオカダならすぐ軌道修正してペースを奪い返すが、今回はファレにリードを奪われたままだった。
オカダはジョン・ウーからやっとペースを掴み、ダイビングエルボーからレインメーカーを狙うが、かわしたファレがバックフリップで叩きつけ、スピアーを浴びせる、それでもオカダはリバースネックブリーカー、ツームストーンパイルドライバーは阻止されるもドロップキックを連発、しかしファレはラリアット、グラネード、ダイビングボディープレス、バットラックフォールと畳み掛けて3カウント、内容的にもオカダの完敗でもあり、オカダらしからぬ焦りも見えた試合だった。
試合後には2月11日の大阪大会同様バレッドクラブがリングジャック、勝どきを挙げ、旗揚げ記念日をバレッドクラブ色で染め上げた。
内藤vsアンダーソンはエプロンへのパワーボムでアンダーソンが先手を奪うも、ゴメンナサイセントーンを自爆させてからは内藤がペースを掴む。
内藤が仕掛けた雪崩式フランケンシュタイナーをアンダーソンが雪崩式シットダウンパワーボムで切り返し、スティンブレーカーからガンスタンを狙うが、しっかりマークした内藤がスターダストプレスで3カウントを奪い勝利。
飯伏vsギャローズはギャローズのパワーと地獄突きに飯伏が苦しめられるも、飯伏はドロップキックから得意の空中戦で流れを変え、ハイキックからジャーマンで追い詰めるが、ギャローズも反撃してネックハンキングボムを狙うと飯伏がウラカンラナで切り返して3カウントを奪い勝利。
タッグ王者も共倒れとなったが、内藤は飯伏とのタッグを希望していることから、今回の勝利でIWGPタッグへの挑戦の可能性も出てきた。
前タッグ王者の後藤は永田と対戦し永田の腕攻めに苦しみ、そして、大☆中西ジャーマン(第1段階)、フロントハイキック、垂直落下式ブレーンバスター、タイナー、雪崩式エクスプロイダー、前転からの延髄斬りと猛ラッシュを浴びるが、牛殺しで動きを止めるとローリングラリアットからの昇天・改で3カウント。
柴田は小島と対戦し、エプロンの攻防で小島の横からのラリアットを喰らうも、柴田はスリーパーで絞めあげ、小島のバックドロップに対して柴田は投げっぱなしジャーマンで応戦、小島は垂直落下式ブレーンバスターから左のラリアットを決めるも、右のラリアットをかわした柴田がスリーパーで捕獲しG2PKで3カウントを奪い勝利となり、2回戦で後藤vs柴田が実現することになった。
他は真壁vs本間のGBH対決は真壁がキングコングニーで勝利、裕二郎vsYOSHI-HASHIは東京ピンプスで裕二郎が勝利を収めて2回戦を突破した。
今年のNJCは優勝本命と言われた棚橋とオカダが共倒れという波乱でスタートしたが、昨年は中邑が優勝したことを考えるとこういった波乱もあって面白いのではとも思う、しかし本命抜きとなったことで誰が優勝するのかもわからなくなった、自分的優勝予想はAJとの試合を見たいという意味で飯伏、対抗はNEVER王座奪還で汚名返上を狙う真壁といったところだ。