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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

拳王がエドワーズを降しGHCヘビー級王座を奪取!そして清宮出現で時代は一気に動いた!

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拳王がエドワーズを降しGHCヘビー級王座を奪取!そして清宮出現で時代は一気に動いた!

12月22日 NOAH「Winter Navig. 2017~KABUKI THE FINAL~」後楽園ホール 1615人 超満員


<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇KABUKI THE FINAL◇
▼「KABUKI THE FINAL」メモリアルマッチ/30分1本
ザ・グレート・カブキ 越中詩郎 ○齋藤彰俊(9分30秒 片エビ固め)潮崎豪 小川良成 ×井上雅央
※スイクルデス


【試合後のカブキ】
――今の気分は?


カブキ「いやあ、なんだろうねぇ…またやりたいっていうのと、54年やってこられたことの思いが戻ってくるというか。で、入った頃の思い出とか、そんなのがスーッと通っていくような感じで。これもザ・リーヴの佐藤社長のおかげです。これができたのも」


――娘さんから感謝の言葉をもらったが、どんな気持ちだった?


カブキ「やっぱり嬉しかったですね。この世界でやっててよかったなと思います」


――かつて教えていた小川選手と対戦したが?


カブキ「ああ、懐かしかったですよ。一緒に練習してきた仲ですから。今日、俺らのチームは平成維震軍でね。それも試合しながら、走馬灯みたいに…懐かしかったですよ」


――最後に毒霧を吹いた時の思いは?


カブキ「ああ、これでやっと吹かなくていいかなと思ってね(笑)」


――ヌンチャクもリングに置いてきたが?


カブキ「そうそう。ヌンチャクとか、毒霧っていうのは、この仕事でやり始めたんで。もうそこに置いてきたほうがいいかなと思って。あとは毒霧を吹かないで、ホラばっかり吹いてるよ(笑) まだね、本当に実感が湧いてこないんですよ」


――54年のプロレス人生を短い言葉で表すなら?


カブキ「自分の人生ですよね。人生そのもの。だから、もう思い残すことはないね。全てやってきたから」


――高千穂明久よりもザ・グレート・カブキだった期間が長いが、ザ・グレート・カブキは自分にとってどんな存在?


カブキ「なんて言ったらいいんだろう? 生き方を変えてくれましたよね。コツコツやっててよかったなって。やっと花が咲いたかなっていう感じだったですよね。(万歳しながら)終わりました! どうもありがとうございました。長い間ありがとうございました」


◇第1試合◇
▼20分1本
大原はじめ ○熊野準(6分15秒 アルゼンチンバックブリーカー)タダスケ ×諸橋晴也


◇第2試合◇
▼20分1本
中嶋勝彦 ○マサ北宮(4分42秒 片エビ固め)コーディ・ホール ×シェルトン・ジーン
※スピアー


◇第3試合◇
▼30分1本
小峠篤司 石森太二 ○Hi69(6分7秒 片エビ固め)長井満也 宮本裕向 ×LEONA
※ストゥーカスプラッシュ


◇第4試合◇
▼GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合60分1本
[第31代選手権者組]HAYATA ○YO-HEY(13分27秒 片エビ固め)[挑戦者組]グルグンマスク ×首里ジョー
※ダイビング顔面G
☆HAYATA&YO-HEYが3度目の防衛に成功


【試合後のHAYATA&YO-HEY】
――試合を振り返って?


YO-HEY「防衛しました、ハイ。3度目の防衛にワタクシYO-HEYちゃんとHAYATAちゃんで成功することができました。本当に皆様のおかげですありがとうございました。個人的なこと言ったら、この12月22日、ワタクシやっとデビュー9年になりました。9年目、自分のなかでも記念すべき日、ノアとしても年内最後のビッグマッチ。パンパンの後楽園ホールのなかで記念すべきと記念すべきが重なり合って、最後の最後はワタクシはしゃべらないんでHAYAちゃんが締めちゃったほうがいいんじゃないですか?(HAYATAは何かを察して帰ろうとするが、YO-HEYが引き止める)ねえ! ほら、世界のみんなが待っとんのや!」


HAYATA「(仕方なさそうに)…同じや!」


YO-HEY「ですよねええええ(涙)」


 【試合後のグルクン&ジョー】
グルクン「3つ入ったと思ったんですけどね。3つ自分が取ったと思ったんですけど、そこでちょっと油断が出たのかな。悔しいね。もう16年もプロレスやってますけど、その中で1、2を争うぐらい悔しいね。やっぱり中央に俺らはまだ届いていないのかと。悔しかったですね。でも、お客さんも反応を見てると、あながち僕らを単なる敵だとは思ってないみたいで。方舟の一員とまではいかなくても、その方舟を引っ張る舟…僕らが引っ張っていく舟の1つだと思ってもらえたんじゃないかなと思います」


――人差し指を立てて再戦をアピールしていたが、まだまだだと?


グルクン「そうですね。今日はジョーが取られて。だってこいつはまだキャリア4年ですよ? 4年しかやってなくて、こんだけのことができる。まだまだ琉球にはもっとできるヤツも沢山いるんで。まだまだ俺ら2人で終わりじゃないです。今日はこれが点で終わらないことを祈ってます。これで終わりじゃないよねっていうプロレスリング・ノアの懐の深さと技量の大きさ、見せてもらいましょう」


――ジョー選手はどうだった?


ジョー「右に同じです…と言いたいところですが、1つだけ。今日は負けたけど、次また絶対に来るからな! 覚悟しとけ!」


グルクン「まあ、いつかわからないですけど、必ずまた僕らはこの緑のリングに上がります。そして、沖縄にノアを連れて来ます。えい航します。約束します」


◇第5試合◇
▼GHCタッグ選手権試合/60分1本
[第41代選手権者組]モハメド ヨネ クワイエット・ストーム(14分40秒 片エビ固め)[挑戦者組]×丸藤正道 マイバッハ谷口
※ファンキーバスターボム
☆ヨネ&ストーム組が初防衛に成功


【試合後のヨネ&ストーム】
ヨネ「やっぱりね、強い…本当に強いチャレンジャーだったけど、ああいうことがあって。やっぱり根底にあるのはタッグ愛じゃないかなと。相手を思いやる、タッグのパートナーを思う気持ちが強いほうが絶対に勝つというのがタッグの選手権だから。あんなことが起きたら、もう絶対俺らに勝利の女神は微笑みますよ。ね?」


ストーム「外で谷口と丸藤がなんかあったかもわからないけど、結局最後はファンキーバスターボムで1、2、3! 俺たちはブラザー! 日本、アメリカ、ウィ・アー・タッグチームチャンピオン!」


ヨネ「ウィ・アー・チャンピオン!」


ストーム「ブラザー! ウィ・キャン・ストップ!」


ヨネ「ドント・ストップ!」


2人「ゴーイン・ゴーイン・ゴーイン!」


 【長井の話】「お前ら見たろ! マイバッハ谷口…スマートな男だよ。これからな、俺と谷口が組んで、ノアのリングでのし上がっていってやるよ。ビッシビシいってやるからな!」


◇第6試合◇
▼スペシャルシングルマッチ/30分1本
○杉浦貴(12分36秒 片エビ固め)×ムース
※オリンピック予選スラム


【試合後の杉浦】
――ムース選手との試合を振り返ると?


杉浦「いいガイジンと巡り会えたね。何回でも戦いたいよ。倒し甲斐があるタフな選手だよ。パワーも凄いし、身体能力も凄いし、あの体でドロップキックはこの辺(顔を指差す)だからね。顔面入れられて。いやあ、凄いよ」


――そんな選手を倒したからこそ自分の復調も感じている?


杉浦「それは見ての通りだよ」


――次のステップは?


杉浦「まあ、負けたらステップもないんで。ここで勝ったんで、もっと上のステージでやらしてもらうよ」


――今後、具体的なアクションを起こす?


杉浦「とりあえずタッグも前の試合であんな感じになって、ちょっとよくわからないし、ヘビーはまだこれからだし。それを見てから。来年だね」


◇第8試合◇
▼GHCジュニア・ヘビー級選手権試合/60分1本
[第36代選手権者]○原田大輔(18分0秒 片山ジャーマンスープレックスホールド)[挑戦者]×田中稔
☆原田が2度目の防衛に成功


【試合後の原田】
――ノアジュニアを背負った一戦、ギリギリでの勝利だった


原田「凄いな、ホンマ…。ギリギリやった、ホンマに」


――ギブアップしそうになった?


原田「(※興奮気味に)ギブアップは絶対せえへんねん! あいつからギブアップも3カウントも取られたら絶対アカンねん! この1年間、ノアジュニアでずっとやってきて、ここで負けたら全部終わりや。だからギブアップも3カウントをも許されへんかった」


――戦前は激しくやり合ったが、試合後に思う素直な思いは?


原田「素直な思いは言いたくない! 言うわけないやろ。アイツがこのベルトをまた狙ってくるんやったら、俺はいつでもやったるぞ? お前には絶対、ノアジュニアは渡さへん」


――稔はまだまだ参戦してきて欲しい相手?


原田「知らん! アイツが狙いに来るんやったら、いつでも来い。それだけや。でも他にこのベルト狙ってるノアジュニアもおるやろ? なぁ? いつまで静かやねん。お前ら(ノアジュニア勢)にも言うぞ! なぁ? ほかのノアジュニア。ノアジュニア…ナメんなよ! 以上」


【稔の話】「悔しいけど…悔しいけど、メチャクチャいいレスラーだったし、メチャメチャ悔しいけど、完敗は認めざるを得ない試合内容、結果なので。原田から一発で獲れると思ったんですけどね。認めざるを得ない。完敗です。本当に完敗。ただ、誰か次に挑戦表明とか来ました? 来てないですよね? これは原田大輔が一番嫌がるあれじゃないですか? 誰もいかないんであれば、俺が挑戦表明するし、誰もいってないんであれば、俺が一番有力な挑戦者候補だと思うんで。最後、握手をしましたけど、彼が凄いレスラーで、俺が負けたと認めたのもありますけど、あれは次の挑戦に向けての予約ですよ。その握手を握り返したってことは、予約承りましたってことですから。もう1回やります」


◇第9試合◇
▼GHCヘビー級選手権試合/60分1本
[挑戦者/グローバル・リーグ戦2017優勝]○拳王(23分50秒 片エビ固め)[第29代選手権者]×エディ・エドワーズ
※ダイビングフットスタンプ
☆エドワーズ2度目の防衛に失敗、拳王が第30代選手権者となる

(試合終了後、場内は大きな拍手に包まれる。因縁の内田会長からチャンピオンベルトを受け取ると、拳王は高々とベルトを掲げた。勝利者インタビューに移る)
拳王「GHCヘビー級ニューチャンピオンの拳王だ! このプロレスリング・ノア、三沢さんが作りました。その三沢さんに関わりもないヤツが初めてこのベルトを獲ることができたぞ!おい、後楽園のクソ野郎ども…(と続けるが、突然、花道からノアのTシャツを着た清宮海斗が登場。体が一回りも二回りも大きくなり、精悍さが増した清宮のサプライズ凱旋に場内が騒然とする。清宮は悠然とリングに上がり、拳王と対峙。客席からは「海斗」コールも発生した。)」

清宮「海外から帰ってきました、今の俺なら拳王さんに勝てると思う! 俺にそのベルト、挑戦させてください!(と新王者に挑戦表明。拳王とにらみ合うと、颯爽とリングをあとにする。)」


拳王「おい、清宮ちょっと待て。今いるノアの中途半端なレスラーより、てめえの目は本物だったぞ。このベルトに挑戦させてやる(清宮がバックステージに消えていく)アイツの目、本物だったろ? 次、いつになるかわからねえけど、このベルトを懸けてアイツとやってやるよ。そして、話が戻るけどな。三沢さんに関わりもないヤツがベルトを獲った。それがどういう意味だかわかるか?よし、わからないヤツには教えてやる。プロレスリング・ノアの新しい時代の始まりだ。最後に夢…。夢なんてよ、そう簡単に叶うもんじゃないと思っている。でも、ずっと願い続けていけば、ずっと思い続ければ、そしてずっと言い続けていれば叶うもんが夢だろ?最後に…最後にもう一度だけ聞いてくれ!てめえら…クソ野郎どもを武道館に連れて行ってやるからな。これからもノアの新しい時代を築いていく拳王…俺についてこい!」


【拳王の話】「プロレスリング・ノアは三沢光晴が作った。三沢光晴に関わったことのない俺が初めてこのベルトを巻いただろ!? どういうことだかわかるか? これから新しいノアの始まりってことだ。見ただろ? 客のクソ野郎ども、俺に必ずついてくるってことだろ!? 今、約束したヤツ、てめえら必ずついてこい。そしたらな、俺も行きたいよ。てめえらクソ野郎どもも行きたいだろ!? 俺が武道館まで連れていってやるから」 


 【試合後の清宮】
――いつ日本へ?


清宮「つい最近帰ってきました。ベルトを獲るために」


――厳しい海外遠征を乗り越えてきたことが自信になった?


清宮「自信があるので、必ず半年前の借りを返したいと思います」


――海外ではどれくらいの試合をこなして、体もどれだけ大きくなった?


清宮「試合もたくさんしましたし、体も心も力もすべて強くなって帰ってきました。必ず、借りを返します」


――拳王は『やってやる』とのことだが一発でGHCを獲る?


清宮「必ず獲ります」


 【内田会長のコメント】
内田「今日、これで今年最後の(後楽園での)試合を終えまして、GHCのチャンピオンが新たに拳王選手になったということで、1つ今年は『NOAH the REBORN』という言葉を合い言葉にしておりましたけども、最終戦を持って、『REBORN』というのはもう成し遂げたかなと。その象徴が拳王であるかなという風に思える大会でした。実際、拳王選手がチャンピオンベルトを巻きました。拳王選手は三沢さんを知らない世代として戦ってきて、丸藤選手や杉浦選手ではなく、『自分が顔になる』と明言もしておりまして、それを実際彼は成し遂げたので。奇しくも私は三沢さんと同じ年齢でありますから、拳王選手に言わせたら、旧世代の代表みたいな存在でありますので、しばらくオモテ面からはちょっと引き下がりまして、新しい世代の戦い、そして三沢さんというものを背負っていく選手と、新しい世界を作ろうとする選手のイデオロギー闘争を来年は見ていきたいなと思っおりいます。今年もありがとうございました」


――内田会長が役職から降りるというわけではない?


内田「ではなくて、オモテ面から下がろうかなと。正直、1年ちょい前からノアというものを背負って走ってはきましたけども。紆余曲折ありながらですね。その中で、『NOAH the REBORN』というのを掲げて、若い選手たちが台頭してきたってことで、1つの目的は達したのかなと。ここからは『REBORN』ではなく、これからの新しいノアを生きていくっていう一心で。まさに今、GHCのチャンピオンは拳王選手ですし、ジュニアは原田選手ですし、彼らに引っ張っていってもらえる道筋を作れればなと。一歩下がってサポートできればなっていうところです。拳王選手がチャンピオンになって、まだ私がいたら邪魔くさいじゃないですか。以上です」


 NOAH年内最後の後楽園大会のメインはエドワーズの保持するGHCヘビー級王座に、グローバルリーグを優勝した拳王が挑戦。
 序盤はエドワーズがフランケンシュタイナーで拳王を場外へ追いやると、トペスイシーダを狙うが、リング下から拳王がハイキックで迎撃し、鉄柵攻撃からビックブーツと浴びせていくが、もう1発狙いは、エドワーズはカウンターのフロントスープレックスで投げ、リングに戻ると逆水平を駆使して先手を奪う。拳王も突進するエドワーズにミドルキックで反撃、足を払ってから背中へフットスタンプ、後ろからニーと連続技と繰り出すが、アンクルホールドは逃れられ、エプロンに拳王を追いやられると、エドワーズはハイキックで場外へ落とし、トペスイシーダで追撃する。
 リングに戻ったエドワーズはミサイルキックから逆水平も、拳王はビックブーツで返すもスピンキックはかわされると、エドワーズはブルーサンダーからタイガードライバー狙いは拳王は踏ん張ってリバース、ジャーマンで投げるも、エドワーズもジャーマンで応戦してジャンピングハイキックを浴びせる。
 拳王は突進するエドワーズをアンクルホールドで捕獲、エプロンに逃れたエドワーズに拳王はスピンキックからエプロンでのドラゴンスープレックスを敢行すると、リングに戻った拳王は打撃のコンポからファルコンアロー、ダイビングフットスタンプ狙いはエドワーズがかわし、突進する拳王をコーナーへのスロイダーで投げ、エルボーも拳王も打ち返し、エドワーズが逆水平、拳王はミドルキックのラリーを展開、エドワーズが連打も突進は拳王はハイキックで迎撃し、拳王はオーバーヘッドキックもエドワーズはラリアットで返して両者ダウンとなる。
 起き上がった拳王の突進をエドワーズはパワーボムからダイナミックボムを決めると、。ランニングエルボーから三沢魂タイガードライバー、だがボストンニーパーティーは拳王がかわしてジャーマンで投げ、チンチェッカーを止した拳王は蹴暴の連打、ダイビングフットスタンプ狙いはエドワーズが追いかけるが、すり抜けた拳王は足へミドルキックで動きを止めると、雪崩式ドラゴンスープレックスからダイビングフットスタンプを投下、だがカバーはカウント2でキックアウトされる。
 エドワーズはランニングエルボーの連打から投げ放しタイガースープレックス、タイガードライバー91も決め、ボストンニーパーティからダイハードフロウジョン狙うが、阻止した拳王は突進したところでハイキックを連発してから、背中へのダイビングフットスタンプ、そしてダイビングフットスタンプと畳みかけて3カウントを奪い、念願だったGHCヘビー級王座を奪取した。
 そしてインタビューを受ける拳王に、7月から海外武者修行に出ていた清宮海斗が現れ、挑戦を表明すると、拳王も受諾して決定となった。


 試合内容も、エドワーズが田上明のダイナミックボム、三沢光晴のタイガードライバー91まで出して三沢時代のNOAHを引き出していったが、エドワーズ自身の技をしっかりマークしていた拳王が勝利につなげた。しかし王座を奪取したばかりの拳王の前に清宮は出現、髪型も変わるだけでなく体も一回り大きくなって帰ってきており、こうやって拳王の前に立ちはだかったということは、それだけの自信をつけてきたということだろう。そして三沢光晴のNOAHを知らない世代である拳王が頂点に立った。これまでのNOAHはどうしても三沢光晴という存在を大きく引きずり続けてきていたのも事実だった。NOAHを大きく変えるためには知らない世代は絶対不可欠なだけに、拳王だけでなく清宮がどう変えていくか、注目していきたい。


 セミのジュニアヘビー級選手権は、稔のドロップキックをかわした原田がドロップキックを放つも、一瞬の隙を突いた稔が飛びつき腕十字で捕獲、ここから稔は左腕攻めを展開して試合の主導権を握る。先手を奪われた原田は突進する稔にスロイダー、串刺しエルボーの連打からエルボーアタックと反撃し、ノーザンライトスープレックスで流れを変えようとするが、稔は左腕へのミドルキックなどで徹底的に左腕を狙い撃ちにする。
 劣勢の原田はエプロンの稔にエルボーを放つと、ロープ越しのフットスタンプからデスバレーボムを決めるも、ダイビングエルボー狙いは稔が雪崩式フィッシャーマンズバスターで投げると、ミノルスペシャルを狙うが、逃れた原田はニーアッパーから片山ジャーマンを決めるもカウント2でキックアウトされる。
 エルボー合戦から稔は腕へのミドルキックを浴びせ、ミノルスペシャルを狙うが、堪えた原田はみちのくドライバーⅡで突き刺すと、まさかの一撃を喰らった稔に原田がニーアッパー、ローリングエルボー、ボディエルボーから回転式ニーアッパーと畳みかけ、最後は片山ジャーマンで3カウントを奪い、王座を防衛。試合後はノーサイドで握手となった。


 GHCジュニアタッグ選手権は琉球ドラゴン組が奇襲をかけ、場外戦でイスに座らせたHAYATAにグルグンが鉄柵を使ってのスワンダイブミサイルキックを浴びせると、リングに戻ってから孤立したYO-HEYを徹底的に狙い撃ちにして試合の主導権を握る。
 しかしやっと交代を受けたHAYATAがムーンサルトプレスで流れを変えると、再び交代を受けたYO-HEYも続こうとするが、琉球ドラゴン組連係に再び捕まってしまう。だがグルグンのダイビングボディープレスをYO-HEYが剣山で迎撃すると、HAYATAとの合体技が決まってグルグンを排除、最後はジョーに顔面Gからダイビング顔面Gを炸裂させて3カウントを奪い王座を防衛。


 GHCタッグ選手権は序盤から挑戦者の丸藤組が猛ラッシュをかけ、終盤には丸藤がストームに不知火からポールシフト式エメラルドフロウジョンを狙うが、ストームが垂直落下式ブレーンバスターで返すと、丸藤の虎王をウデラリアットで迎撃し、ヨネは串刺しラリアットの連打、ダイビングギロチンドロップと続く、丸藤は見えない角度からのトラースキックの連打から虎王で反撃するが、王者組はストームが入って連係で丸藤を捕らえ、ヨネがキン肉バスターを狙うと、マイバッハがストームを突き飛ばして阻止し、丸藤はヨネを踏み台にしての虎王を狙うが、マイバッハに誤爆すると、怒ったマイバッハが丸藤を襲撃し、いつの間にかリング下には長井満也も出現する。そして王者組は孤立した丸藤にファンキーバスターボムで3カウントを奪い王座を防衛するが、マイバッハは長井と共に去っていった。
 長井はシリーズ中に宮本と結託し、更にNOAH内での裏切り者が出ることを示唆していたが、因縁となっていたマイバッハとの結託は意外だった。だがマイバッハは元々ヒール的要素が強いだけに、本来いるべき場所に戻ったということなのかもしれない。


 杉浦vsムースは、ムースのパワーに杉浦が苦しめられるも、ゲームメーカーを杉浦がかわしてジャーマンで投げ、再度のゲームメーカー狙いも杉浦がかわしてジャーマンからエルボー、ラリアットを浴びせ、ムースはバイシクルキックから突進も杉浦はラリアットで迎撃し、最後は鬼エルボーの乱打からランニングニー、オリンピック予選スラムで3カウントで勝利となった。


 大会後には内田会長が会見を開き、拳王が王座を奪取したことで『NOAH the REBORN』というのはもう成し遂げたということで、これからは現場から退き、後方支援に徹することを明らかにした。内田会長はこれまで現場にほどんど帯同して試合を見守ってきたが、新しいNOAHの形が整ったということで、ここで一歩退くということなのだろうか…NOAHは今大会で形や土台がやっと備わったに過ぎない。バックアップに徹する内田会長が経営をどう整備していくのか、まだまだ課題が多い。


 今日の大会で拳王の新王者、清宮の凱旋、マイバッハの外敵軍入りと一気に時代が動いたNOAH、来年はV字ターンといきたいところだ。


 最後に本戦の前に今年で引退するザ・グレート・カブキのファイナルマッチが行われ、カブキは得意のアッパーブローを駆使して奮戦、潮崎からも容赦ない袈裟斬りを喰らうも、アッパーブローで撃退、最後もコーナーからの攻撃を狙う雅央を赤い毒霧を噴射しアシストしてから、平成維震軍の盟友である彰俊がスイクルデスを決め3カウントを奪い、引退の花道を飾ると、引退セレモニーでは日本プロレス時代の先輩であるグレート小鹿、後輩の藤波辰爾、全日本プロレス時代の後輩である川田利明、漫画家のえびはら武司もセレモニーに駆けつけてカブキを激励し、引退の10カウント後にヌンチャクパフォーマンスと毒霧噴射で感謝の意を示し、ヌンチャクを置いてリングを去っていった。
 カブキさんは新日本プロレスの初代タイガーマスクに対抗できた大スターで、全日本ではミル・マスカラスの人気が落ち始めた頃に、カブキさんが凱旋して日本でも大スターとなったが、馬場さんもカブキさんを高千穂明久としてみていなかったこともあって、大人気を呼ぶとは想定外だったと思う。
 レスラーとしてのザ・グレート・カブキに幕を降ろすが、一人の人間としての人生はこれから、…ご苦労さまでした。

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