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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

HARASHIMAの非情な攻めに耐え、狂気が宿った!遠藤哲哉がKING OF DDTを制覇!

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HARASHIMAの非情な攻めに耐え、狂気が宿った!遠藤哲哉がKING OF DDTを制覇!

6月25日 DDT「BLACK OUT presents KING OF DDT 2017 FINAL ROUND」1333 満員


<アピール、コメントなどはDDT公式より>
◇アンダーマッチ◇
▼15分1本
松永智充 ○岩崎孝樹(7分10秒 片エビ固め)ダニー・ドゥガン ×下村大樹
※垂直落下式ブレーンバスター


◇オープニング◇
(告知の後、オープニングコールに竹下が呼び込まれる。DNAの告知を終え引きあげるはずの吉村がストーキング。竹下がマイクを取ろうとすると吉村が奪う。)
吉村「お前に恨みがあるって言って、これで9回目やぞ!(中略)もうさすがに俺には何もないよ。やさぐれて毎日毎日窃盗や。あるとき俺の前を筋肉ムキムキでいかにも大金の入ってそうなセカンドバッグを持った男が歩いてきた。俺はそのセカンドバッグを盗んで全速力で逃げた。もうちょっとで逃げ切れると思ったら交差点である男が見えたんや。オマエ、誰かわかるか? 咲くやこの花高校の竹下幸之介、オマエや! 怒りで我を忘れて止まってしまった。そうしたら後ろから追いかけてきた警察に捕まってもうた。俺の人生終わりや。その時、そのバッグは俺があげたもんや。離せと言ってくれたその男こそ、キングジム代表のゼウスさんやった! 俺はそこからゼウスさんについていってプロレスラーを目指して頑張った。それに対してオマエは俺の前からいろんなものを取っていった。俺はこの挑戦権を使ってオマエからベルトを取って、オマエの大事なものを一個一個取っていくからな。今日は手始めにオマエの大事なオープニングコールを奪ったるわ。オマエらいくぞー! DDT後楽園大会スタート!」


竹下「ほんでいつ使うねん!」


◇第1試合◇
▼30分1本
○ロッキー川村 赤井沙希 アントーニオ本多with帯広さやか(7分0秒 体固め)大鷲透 ×ヒラタ・コレクションA.T 高尾蒼馬
※アッパーカット


◇第2試合◇
▼「KING OF DDT 2017」準決勝/30分1本
○HARASHIMA(2分47秒 十字架固め)×入江茂弘


◇第3試合◇
▼「KING OF DDT 2017」準決勝/30分1本
○遠藤哲哉(11分30秒 エビ固め)×彰人
※足四の字固めを丸め込む


【彰人の話】
彰人「遠藤クンはやっぱり真面目でしたね。僕のこと研究してないと、あんなフィニッシュ思いつかない。勝利を掴みかけたと思ってしまったのがいけなかったのか。足4の字がしっかり極まりすぎたのがいけなかったのか。わかんないですけど、僕は遠藤哲哉の技を受けないで徹底的に封じ込めたつもりだったんですけど、少し隙があったみたいですね。まあ、落ち込んでばっかりもいられないんで、すぐにでもまた、貪欲にトップ戦線を狙っていこうと思ってます。」


——足殺しの手ごたえがありすぎた?
彰人「4の字がかかった瞬間、勝ったって半分思ったんですよね。あんな返し方は僕の頭の中にはなかったので。プロレス頭であいつが上回ったのかなって。やっぱあいつはね、凄い後輩ですよ。DDTのエースになれるやつです。」


——そこは遠藤選手の真面目さ?
彰人「真面目に勉強してないと、あんなこと思いつかないですよ。身体能力だけじゃできない。ただ彼はもっとリング上で、キャラクターを演じるんじゃなくて自分を出してほしいなって思います。」


◇第4試合◇
▼KO-D6人タッグ選手権試合/60分1本
[挑戦者組]KUDO 坂口征夫 ○高梨将弘(7分12秒 エビ固め)[第29代王者組]×大石真翔 勝俣瞬馬 MAO
※タカタニック
☆大石&勝俣&MAOが4度目の防衛に失敗、KUDO&坂口&高梨が第30代王者組となる。


【KUDO、坂口、高梨の話】
高梨「何度目かわかんねえけどな、酒呑童子がまた6人タッグのベルト取ったぜ。DDT、新しいチームいろいろ出てくるけどな、俺たちは変わらねえからな。対戦相手が変われば、新しいDDTの闘いが見せていけるだろ。そしてな。ドリフとかスマスカと同じように、NωAとも何度もやってくことになるんじゃねえかなって、今日やってみて思ったよ。MAOとか勝俣とかよ、試合終わって坂口に突っかかるなんて、いい目してたよ。そしていよいよ両国だよ。ディック東郷、ヤス・ウラノ、アントーニオ本多? おい、ウラノについて兄貴言ってやれ。」


KUDO「全然さ、やめた感じしないよね。縁があるんだろ。やるだけなんで、ぶっ殺します。」


高梨「まあ引退したわけじゃねえからな、そりゃやめた感じするわけねえよ。それよりもディック東郷だよ。久しぶりに当たるんじゃないか、坂口。」


坂口「前に後楽園で当たったきりだな。あいつはやめた人間、ウラノもやめた人間。なんでやめた人間がヒョコッと出てきてベルト挑戦できんだよ。俺は両国じゃゆっくりごんぎつねでも聞いて、ベルト守ってやるよ。」


高梨「両国のごんぎつね楽しみだな。それ聞いた上でベルト守るからよ。そしてどんな新しいチームが出てきてもな、今も昔もこれからも、DDTの6人タッグの中心にいるのは俺ら酒呑童子だ。以上!」


【大石、勝俣、MAOの話】
勝俣「大石クン、俺たち、もう終わっちゃったのかな?」


大石「バカ野郎! まだ始まってもいねえよ。負けて負けて、負けてから這い上がるのがアイドルってもんですよ! 負けた俺が言うのもなんだけども。まだまだ俺たちには未来がある。ノアのタッグリーグもあるし、6人タッグのベルトだって。」


勝俣「終わったわけじゃない。」


大石「始まってもいねえよ! なあ、ふざけんじゃねえ。しかも今日は、俺たちのニューシングル『ωe are the HERO!!』の発売日だ。サイン会して、CD売って、会社に認めてもらって、また挑戦権を掴み取る。」


勝俣「今日はベルト落としたけど、俺たちはまだまだ、まだまだ先のゴール目指して。武道館、東京ドームもあるかもしれない。そして(MAOと)2人で、ノアのジュニアタッグリーグ優勝してやる。なあ!」


MAO「あ、優勝? はい。」


大石「聞いてなかったのかよ! なんか質問ありますか? ……ない! じゃあサイン会行ってきます!」


◇第5試合◇
▼プロレス版「本能寺の変」1vs3ハンディキャップマッチ/30分1本
○高木三四郎(7分50秒 エビ固め)男色ディーノ ×ササダンゴ・マシン 大家健
※シットダウンひまわりボム


(試合終了後)
ディーノ「DDT20周年いろいろあったね。その最大のクーデターをやろうと思ってんの。両国しかないでしょうが! 私には思うところがある。受けて立つの?」


高木「おもしれえこというな。ビッグマッチのシングルマッチはなるべく避けてきたけど、そこまで言うからには最大のものを見せる覚悟はあるんだろうな」


ディーノ「私がいればDDTは大丈夫と言っている。覚悟なんてとっくにできているわ」


高木「俺も20年間覚悟を持ち続けているんだ。だからDDTはここにあるんだ!」


ディーノ「私が全力でアンタを突き上げる。アンタは全力で抑えに来なさい」


【高木の話】
高木「今まで、両国でのシングルマッチは極力避けてきました。なぜなら、両国大会ともなるとね、選手だけじゃない、いろいろなものがのしかかってくるし。ある一時期からは、自分の中で若い連中を押し出してやりたいって気持ちが先に出ちゃって。プレイヤーとしてはよくないんでしょうけど、一歩引いちゃった形になってて。記憶してる限り、両国でのシングルは2009年のザ・グレート・サスケ戦、そして2012年の武道館の鈴木みのる戦かな。こないだの東京ドームはちょっと別の形ということで。最近、竹下とか遠藤、佐々木、彰人が頑張ってて、HARASHIMAも入江も頑張ってて、ヤス・ウラノが自分のやりたいことがあって退団して。そんな中でプレイヤーとしてもう一回、やってみたいなっていう気持ちが芽生えてきたのも事実。それ(気持ち)に火をつけられたかなっていうのは感じましたよ、ディーノに。あいつは今のDDTに思うところがあるって、何を思ってるのかはわからないけど。オレは若干、プレイヤーとして自分を殺してきて、そこにちょっと後悔してるのかなって。後悔するくらいなら、もうやらないほうがいいのかなと思ったりもしたけども。今日こうやってね、モヤモヤしてたものに、男色ディーノが火をつけてくれたのかなって思ってるんですよ。8月20日、両国大会、どんな試合になるかわからないけど、プレイヤーとして全力で闘いたいと思います。」


——試合では1vs何人かもわからない状況になったが。
高木「昨今、あそこまで攻め込まれることはなかったし、最初は「なんでこいつらオレを目の敵にしてんのかな」って思ってたんですけど。闘ってる中で「昔こういうのあったよな」って。で、試合終わって、またいつもの感じに戻るんだろうなと思ってたところに男色ディーノが呼び止めてきたので。ここしかないと思ったのかもしれないし。スーパー・ササダンゴ・マシンも大家も、何を思ってるのか。でも申し訳ないけど、20年間、団体を引っ張ってきた覚悟っていうのはプレイヤーよりも大変だと思ってるので。オレにはそのプライド、覚悟があるから。簡単なことじゃ負けられないですよ。」


【大家、ディーノ、ササダンゴの話】
大家「チクショー! 獲り損ねた、首を! なんなんだよ、あの理不尽な買い物! 「太らないおやつ買ってこい」とかさんざん言われて! もうたまりかねてたんだよ! オレの怒りがMAXになって! でも、獲り損ねた……!」


ディーノ「歴史は変わらなかったな。オメエはガンプロで頑張れ、な。お前はもう一国一城の主だろうが! これでふさぎ込むのかオラ!」


大家「ふさぎ込むわけねえだろうが! やってやるよオレは、ガンバレ☆プロレスでプロレスをメジャースポーツにしてやるよ! 」


ディーノ「おう!」


大家「てめえはどうすんだよ!」


ディーノ「オメエが討ち取り損ねた高木三四郎! 両国国技館という、国の息がかかった建物で!」


大家「そうだよ! 国技やってるとこなんだぞ、お前! 」


ディーノ「そこで、プロレスをメジャースポーツにする大家健より大きい規模のところで! 高木三四郎を討ち取ってやるよ!」


大家「おう! ちょっと気に食わねえ言い方してるけど! 討ち取れよ! 頑張れよ! この帽子、テメエに託したからな! やってやれよ!」


ディーノ「まかしとけ! 結婚宣言したヤツに負けるかオラ! 高木三四郎オラ! 結婚して子供もできて、やめるようなヤツ! そんなヤツはこのリングに必要ねえ!」


ササダンゴ「フハハハ!」


大家「そうだよ! 結婚しても続けろよおい! ノコノコと戻ってくんじゃねえ! 」


ディーノ「そうだ! 失踪してんじゃねえぞ!」


大家「そうだ! 失踪したようなヤツはなあ、二度と戻ってくんじゃねえ! 一回脱落したら終わりだ! 終わりなんだよ!」


ディーノ「マスクかぶってすべて終わりってわけじゃあねえぞオラ! よく覚えとけオラ! 以上だ!」


ササダンゴ「あの~、やるって宣言して成功したクーデターはないですからね、まだこの世に…」


◇第6試合◇
▼30分1本
○石井慧介 カズ・ハヤシ(11分10秒 体固め)佐々木大輔 ×マッド・ポーリー
※ニールキック
☆ポーリーの持つ「いつでもどこでも挑戦権」が石井に移動


【石井、カズの話】
石井「こうやってハヤシさんとタッグ組めて嬉しかったし、感慨深いものがありました。そして勝利で飾れて、モチベーションも上がってますし最高の気持ちです。ハヤシさんありがとうございます。」


カズ「いやいや、何も力になれず。本当に石井くんの成長というか……ちゅうかさ、途中でファイナルカット使ったでしょ? なんかねぇ、違うんですよねぇ。気持ち的には嬉しいんですけど、どうせ使うなら究めてやってもらいたいなと。プロの技なんで、ここがこうしてこうなってっていうものを突き詰めて、自分の技にして。」


石井「ということは、ファイナルカットを教えていただいても?」


カズ「もちろん。道場に来て、一緒に練習しようよ。」


石井「ぜひよろしくお願いします!」


カズ「石井くんの技としてね。」


——石井選手はタイトル挑戦も決まりました。
石井「ずっとコンディションよかったですし、世界ジュニア巻いてたってプライドもありますし。今日、でかい相手に完璧に勝ててさらに自信が高まりましたね。こうやってチャンスがきたので、たまってるものを全部ぶつけて、ベルトを取りたいと思います。」


——カズ選手から何かアドバイスは?
カズ「俺からはないですよ(笑)。でもね、ぶっちゃけて言うと、石井ちゃんが世界ジュニア取ったりして、上に行ってるのはわかるんだけど、今ひとつパッとしないんだよね(笑)。率直な意見だけど、パッとしない、行ききってない。今度の試合っていうのが、その行き切る場所なのかなと。」


◇第7試合◇
▼30分1本
○マイク・ベイリー 樋口和貞(12分2秒 体固め)竹下幸之介 ×ディエゴ
※樋口のカナディアンバックブリーカー&アルティマウェポン


(試合終了後)
ベイリー「タケチャーン、7月2日新宿村で俺が勝って、チャンピオンになる。そうしたらオマエは永久にチャレンジャーだ」


竹下「私は簡単な日本語で…」


(ここで石井がリングイン)
亜門「いつでもどこでも挑戦権を今から使うつもりですか?」


石井「今じゃない。これを獲って今が勝負のタイミングだと思っています。7月2日のあとのKO-D戦は?」


亜門「7月23日後楽園ホールです」


石井「そこでやります」


亜門「わかりました。そこでの行使を宣言するということですね」


石井「このどっちがきても負ける気がしない。そしてもうすぐキャリア10年に近づいてきて両国のメインに立たないと納得いかない。絶対に両国のメインに立ってみせる」(


亜門GMが条件付きながら正式に決定をアナウンスすると石井が竹下、ベイリーとにらみ合って下がる。)
竹下「今日のメインで両国のメインの一人が決まりますけど、その対角線に立つのは僕しかいない。ベイリーも石井さんもわからんけど吉村も全員ぶっ倒してチャンピオンで居続けます!」


【ベイリー、アントンの話】
ベイリー「リング上で全部言ったよ。」


——石井選手の挑戦表明については?
ベイリー「今は竹下との試合に集中したいね。彼はグレートチャンピオン、ベストチャンピオンだから。竹下のことだけを考えるよ。」


——アントン選手は両国での6人タッグ王座挑戦が決まりました。
アントン「あ、私? ぶっちゃけた話、酒呑童子に比べて私たちは人気がないと予想されます。だがしかし。佐藤さん(ディック東郷)と私とヤス・ウラノが集まるとですね、いいバイブスが生まれると思うんですよね。そのレスリング・バイブスで向こうを上回れるんじゃないかなと。」


——坂口選手がごんぎつねを楽しみにしていると。
アントン「あら、そう(笑)。でも私はいつでもね、本気で語ってるから。昔から大事なお話っていうのは口承、口で伝わってきたものですよ。たとえば、琵琶法師の平家物語とかね。それに近い文化ですから。のちのち、未来の人間がユニバースを文字起こしして、ごんぎつねっていう分厚い本を残すというね。」


◇第8試合◇
▼「KING OF DDT 2017」準決勝/時間無制限1本
○遠藤哲哉(22分8秒 片エビ固め)×HARASHIMA
※シューティングスタープレス
☆遠藤が「KING OF DDT 2017」を優勝


(試合終了後、遠藤にキャスティングドットジェイピーから賞金100万円とブラックアウト1年分が贈呈された。)
佐々木(「エンドー」コールを起こすも)ウルセー!気安く呼ぶんじゃねえ! KING OF DDT2017覇者、遠藤哲哉様だ! 俺はいつ死んでもいいと思って生きてきた。オマエが両国でKO-Dのベルトを巻くまでは死ねねえよ(再び「エンドー」コールを起こさせる。)


遠藤「ウルセー! 俺は両国のメイン、そしてKO-Dのベルトなんか興味ねえんだよ!って言いたいところだけどこの時期になると去年のことを思い出すんだよな。名前は出さねえぞ。これで文句ねえだろ! 俺は両国メインに立つことを決めた。あとはオマエだけだ。いいっすか、カリスマがやってるあれやって。オマエらよく聞け、俺たちは群れない・媚びない・結婚しない、このマザーアースは俺たちを中心に回ってんだ! そして俺が両国のメインに立つ男、遠藤哲哉だ! 覚えておけ!」


【遠藤、佐々木の話】
佐々木「おいテツヤ言ってやれ。」


遠藤「しんどい……正直、しんどいです。今週カップラーメン一回も食べてないので、ヒザがガクガクです。」


佐々木「俺だってカップラーメンは記憶があるときに食べたことないよ。朝起きたらゴミ箱に入ってるんだよ。そういうもんだ、カップラーメンって。」


遠藤「記憶がないだけかもしれないですね。」


佐々木「もっといいこと言え!」


遠藤「真面目なこと言うぞ。仮に今のチャンピオンのあいつが両国に上がってきたとしても、4月の60分の続きじゃねえぞ。俺たちの新たな闘いだ。……真面目なこと言いました。」


佐々木「よし、質問だ。」


——両国では現王者とやりたい?
遠藤「本当のことを言えば、カリスマとやりたい。もっと本当のことを言えばポーリーも入れて3WAYでやりたい。石川さんは、まあセコンドとかそんな。」


佐々木「雑用。」


遠藤「でも、誰がきても同じだよ、ここまできたら。俺が勝ってベルトを取る。それ以外ない。」


——2年連続でDAMNATIONから優勝者が出ました。
佐々木「俺じゃないけどな! このDDTの中心に常にDAMNATIONがいるってことを証明して……(人が通りかかる)ウルセーッ! ……そういうことだ。」


——準優勝だった去年との違いは?
遠藤「カリスマがいるからだよ。カリスマの存在が俺を優勝に導いてくれたんだよ。すべてカリスマを中心に回ってんだよ。(DDTの中心の)DAMNATIONの中でも中心だから。」


——両国のメインはどういう舞台ですか?
遠藤「どういう舞台? 難しいな。まだわからない。まだ先の話だ。あと2ヶ月。」


——優勝賞金の100万円の使い道は?
遠藤「使い道はあれだよ、クイーンエリザベス号で世界一周。」


佐々木「俺は時計がほしいよ。70万くらいの。」


遠藤「じゃあ30万でクイーンエリザベスで世界一周。」


佐々木「俺のカードじゃ70万の時計は買えないからな。」


遠藤「30万……。去年は石川さんがもらってるんじゃないですか?」


佐々木「あれは何に使ったっけな。」


遠藤「カリスマが使ったんですか。」


佐々木「当たり前だろ。俺は平屋がほしいな。」


遠藤「平屋……。ずいぶん漠然としてますね。」


佐々木「二階建てじゃなくていいから。平屋で。」


遠藤「東京で平屋……。」


【HARASHIMAの話】
HARASHIMA「決勝、悔しいですね。今日は遠藤の方が強かった。自分は次の目標を見つけていきたいと思います。準決勝の入江に関していえば、ああなったのは入江自身のせいというか。コメントで僕の印象を何も変わらないと言ってたので、僕の印象にないことをやったら勝っちゃいましたね。遠藤にも勝ちたかったですけど。」


——遠藤選手からは変化を感じた?
HARASHIMA「飄々と闘ってるイメージがあったんですけど、強い気持ちの部分が見えましたね。あれだけ足を蹴ったのに、途中からそれを跳ね返すくらいの気迫がきたんで。ちょっと戸惑っちゃいました。悔しいっすね。」


【竹下の話】
竹下「ベイリーとはけっこう地方で前哨戦やってて。激しい試合が多くて。後楽園ホール、両国国技館、地方の試合、そこは僕は壁を作りたくなくて。ずっと会社に言ってるけど、地方でもタイトルマッチしたいし。そういう中で、ベイリーって日本の土地勘がないからなのか、とにかく(どこでも)いい試合をしようとする。前哨戦でもなんでも。竹下との試合を盛り上げて、一番いい試合をしようっていう。だからいい刺激になるし、手が合うかどうかはわかんないけど、気持ちは通じるものがあって。タッグのタイトル巻いてたのもあるかもしれないですけど。今日もね、単純にトーナメントに印象を持ってかれるのは嫌だったので。自分とベイリーで熱いものをというのはあったし、プラス、たぶんディエゴもそういう気持ちが強い。だからALL OUTに入ってもらったし。DDTに完全合流する樋口もそういう気持ちが強いんで。このタッグマッチは楽しみだったし、楽しんだし。結果的にディエゴが負けてしまいましたけど、2日の新宿村がより楽しみになりました。」


——両国のメインには遠藤選手が立つことになりました。
竹下「見てましたけど、試合は。竹下vs遠藤って、こないだ後楽園で60分時間切れ引き分けして、力が拮抗してるのかなって中で、僕はさいたまスーパーアリーナでHARASHIMAさんとやって、遠藤さんは今日、HARASHIMAさんとやって、お互い勝ちましたよね。そこで、いろんな部分、見比べてくれてもいいし。「俺は遠藤のほうが優ってるな」とか「私は竹下が優ってると思う」でもいいし。そういう見比べ方もできるのが残酷ですよね。対HARASHIMAっていう部分では。僕は前々から入江さんと両国のメインで闘いたいって気持ちがありましたけど、これが実力というか、結果なんで。入江さん、彰人さん、HARASHIMAさんのファンの人たちは悔しいと思う。でも、両国ではなくなりましたけど、竹下vs彰人、竹下vsHARASHIMA、竹下vs入江、あと一回戦、二回戦で惜しくも敗れてしまった人たちとのタイトルマッチも、僕が必ず防衛し続けて、実現させたいので。そこは安心してほしいですね。両国までも、両国でも、ずっと防衛して実現させるんで。待っててください。」


——石井選手からの挑戦もあります。
竹下「いつどこが3つあるんで、このままいくと6回くらい防衛して両国に臨むことになる。そういう覚悟でいるんで、石井さんからも必ず防衛します。ベイリーからも、吉村からも防衛してね。両国がキモですね。両国をまたいでチャンピオンでいるっていうのが。頑張ります。」


 準決勝&決勝を迎えた「KING OF DDT 2017」ベスト4に進出したのはHARASHIMA、彰人、遠藤、入江で、準決勝の組み合わせもHARASHIMAvs入江、遠藤vs彰人となった。


 まず準決勝第1試合のHARASHIMAvs入江は開始と同時にHARASHIMAがフロントハイキックで奇襲をかけると、場外に逃れた入江にプランチャを発射、だが素早くリングに戻って入江も重爆トペで応戦し、場外パワーボムを狙うも、堪えたHARASHIMAはロープを使って入江の顔面にダブルニーを投下する。
 HARASHIMAは雪崩式ブレーンバスターを決めるが、連続技を阻止した入江はDDTで突き刺すも、突進したところでHARASHIMAがジャンピングハイキックで迎撃してから、スタンディング式蒼魔刀を浴びせ、蒼魔刀狙いは入江がかわすも、すかさずHARASHIMAが十字架固めで丸め込んで3カウントとなり、HARASHIMAは決勝へ進出、速攻での敗戦となった入江は納得せず早々と引き上げてしまう。


 準決勝第2試合の彰人vs遠藤は、遠藤のケブラータ狙いを阻止した彰人がロープ越しの足関節技を決めると、遠藤は一気に失速、彰人が徹底的に足攻めを展開して試合の主導権を握る。
 劣勢の遠藤はエルボーに活路を見出して、DDT、トルネードDDT、その場飛びシューティングスターと反撃するが、コーナーへ昇ったところで彰人が筋肉大移動式足横須賀で遠藤の再び膝に大ダメージを与え、クロス式ドラゴンスクリュー、雪崩式足横須賀からアンクルホールドで捕らえ、遠藤を追い詰める。
 彰人はハナマサを狙うが、リバースした遠藤はサイファーウタキを決め、シューティングスタープレスを投下するが自爆、ハンドスプリングもキャッチしてアンクルホールドで捕らえ、足横須賀から足四の字固めで捕獲する。ところが遠藤が体を入れ替えると強引に押し潰して3カウントを奪い勝利、足四の字固めをかけられたまま、まさかの敗戦となった彰人は腹いせに足四の字をかけつづけて、解いた後で引き揚げるも、遠藤は立ち上がれない。


 決勝はHARASHIMAvs遠藤となり、序盤は差し合いから遠藤がハンドスプリングを仕掛け、HARASHIMAがかわして着地となったところで、遠藤が足を押さえると、これを逃さなかったHARASHIMAが足めがけて低空ドロップキックを放ち、逆回転ドラゴンスクリュー、ストンピング、足へのローキックなどで、インターバルがありながらも回復し切れなかった遠藤の足を徹底的に攻める。
 劣勢の遠藤は足が踏ん張りがきかないなかで上半身だけでブレーンバスターで投げきると、低空でのフォアアームからその場飛びムーンサルトと反撃、だがHARASHIMAはエプロン越しの水面蹴りで再び遠藤の動きを止め、ギロチン式レッグドロップを投下も、かわした遠藤は捻り式ケブラータを発射、リングにHARASHIMAを戻してスワンダイブフォアアームを炸裂させる。だがHARASHIMAは遠藤のミサイルキックをかわすとアキレス腱固めで捕獲、、ヒールホールドへと移行し、グラウンド式ドラゴンスクリューから足四の字固めを決める。
 HARASHIMAはロープへ逃れた遠藤にファルコンアローを決めると、ローキックから山折り、そして蒼魔刀を狙うが、遠藤がかわしてジャーマン狙いも、逃れたHARASHIMAは突進したところで遠藤はテツヤ・イン・ザ・スカイを決め、テツヤ・イン・ザ・スカイ・ダイヤモンド狙いはHARASHIMAが雪崩式リバースフランケンで返し、遠藤は膝からマットに落ちてしまう。
 HARASHIMAは蒼魔刀、ローキックの連打、450°スプラッシュ狙いは、遠藤がコーナーに追いついてハイキック、テツヤ・イン・ザ・スカイ・ダイヤモンドも膝の痛みで後が続かず、両者はエルボー合戦、HARASHIMAはローキックの連打で遠藤が起き上がれず、張り手合戦からHARASHIMAがローキックと浴びせていくが、突如遠藤の表情が変わると頭突きの連打、ストンピングの連打、顔面蹴りを浴びせていくと、頭部へのダブルニーから大旋回式トーチャーラックボム、そしてシューティングスタープレスで3カウントを奪い、KING OF DDTを制覇した。
 HARASHIMAは笑いながら遠藤を徹底的に痛めつけるなど非情ぶりを見せつけていたが、遠藤に潜んでいた狂気を引き出してしまったのはHARASHIMAにとっては想定外、遠藤も違う一面を大きく見せつけた。


 これで8・20両国のメインの切符を手に入れた遠藤だったが、一方のKO-D無差別級王座戦線は、7・2新宿で行われるKO-D選手権前哨戦は、試合途中でベイリーのハイキックを後頭部にまともに喰らったディンゴが失神、強引に交代した竹下が孤軍奮闘して盛り返したが、やっと戦線に戻ったディンゴがまだダメージが残っていたのか、捕まってしまい。最後はベイリーのアルティマウェポンと樋口のカナディアンバックブリーカーの合体技を喰らって敗戦。試合後には竹下とベイリーがアピールをしたところで、第6試合でポーリーから3カウントを奪い、「いつでもどこでも挑戦権」を奪った石井が7・23後楽園での権利を行使を宣言して選手権が決定するなど混沌化してきた。遠藤は両国のメインに一足先に到達したが、竹下は前門のベイリー、後門の石井を突破しなければならず、またオープニングで同じく「いつでもどこでも挑戦権」を所持するだけでなく竹下との過去に因縁を持ち、またデビュー前には当時大阪プロレスに在籍していたゼウスに指導を受けていたことを明かした吉村直巳の存在もあることから、そう簡単には両国のメインには立てそうもないようだ。


 第5試合の高木vs久々に結成した大家帝国(大家、ディーノ、ササダンゴ)のハンディキャップ戦は、下克上を狙う大家帝国の3人が高木を痛めつけるも、大家の炎のスピアーがディーノとササダンゴに誤爆すると、高木が猛反撃して大家にクローズラインを狙うが、リング下のヒラコレが阻止し「敵は本能寺にあり!」と大家帝国と結託して4人がかりで攻めるも、高木は逆襲して火オラコレも制裁して返り討ちにするが、松井レフェリーも「敵は本能寺にあり!」と高木を裏切ると、高木はスタナーで制裁すれば、サブで入った木曽レフェリー、サブサブレフェリーで入った鶴見亜門GMまでも「敵は本能寺にあり!」と裏切って高木が制裁するなど、試合は大混乱となる。しかし高木はササダンゴにシットダウン式ひまわりボムを決め、サブサブサブレフェリーで入った大鷲が裏切るフリをしながらもカウント3を叩いて勝利。だが試合後にディーノがDDT20周年で最大のクーデターを起こすとアピールして高木に8・20両国での一騎打ちを要求すると、いつものディーノではなくシリアスさを感じた高木も要求を飲み、一騎打ちが決定となった。


 第4試合の6人タッグ選手権は握手を拒否したNωAが奇襲をかけ、NωAがスピードで酒呑童子を翻弄して試合の主導権を握る。しかし酒呑童子も反撃して大石を捕らえて高梨とKUDOによるジャンピングダブルニー&パワーボムから高梨がタカタニックを狙うが、大石が押し潰してNωAが連係で蹂躙、大石がスタナーから読み合いもKUDOがハイキックでカットに入ると高梨がタカタニックで3カウント、酒呑童子が王座奪還に成功したが、休憩後に8・20両国での防衛戦の相手が発表され、ディック東郷&ヤス・ウラノ&アントン組の挑戦を受けることになった。

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