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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

坂口征夫が“兄貴”KUDOを降しDDTの夏の主役に!棚橋弘至がHARASHIMAに勝利も怒る・・・

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坂口征夫が“兄貴”KUDOを降しDDTの夏の主役に!棚橋弘至がHARASHIMAに勝利も怒る・・・

8月23日 DDT「両国ピーターパン2015 〜DDTより愛をこめて〜」両国国技館 6670人超満員札止め


<アピール、コメントなどは週プロモバイルより>
◇ダークマッチ◇
▼キング・オブ・ダーク選手権試合/60分1本
[挑戦者]○“ハリウッド"ストーカー市川(5分15秒 横入り式エビ固め)[第3代王者]
X伊橋剛太
☆伊橋が8度目の防衛に成功


◇第1試合◇
▼井上麻生&渡瀬瑞基デビュー戦/30分1本
ヤス・ウラノ ○彰人 中津良太(10分07秒 サソリ固め)梅田公太 井上麻生 X渡瀬瑞基

 
◇第2試合◇
▼時間差入場タッグバトルロイヤル/無制限
○アジャ・コング 大石真翔(10分41秒 片エビ固め)X宮武俊 LiLiCo
 ※垂直落下式ブレーンバスター


【退場順】[1]MIKAMI&勝俣瞬馬[2]ゴージャス松野&グレート小鹿[3]星誕期&紫雷美央[4]松永智充&岩崎孝樹[5]福田洋&ヨシヒコ[6]大鷲透&平田一喜


◇第3試合◇
▼ウチコミ!presents DDT EXTREME級選手権試合 ブラインドフォール・ブラジャーストリッピング・タイガートラップデスマッチ/60分1本
[第33代王者]○アントーニオ本多(15分10秒 ブラジャー剥ぎ取り)[挑戦者]Xマサ高梨
☆本多が初防衛に成功


【アントンの話】「まず言いたいのはですね。さっきも中澤さんがリング周りで言ったように、彼とやったブラジャー剥ぎ取りマッチが初めてのブラジャー剥ぎ取りマッチです。そして実はマサ高梨と、私が日本で初めて目隠しマッチをやったのは、何年か前(2009年12月31日、後楽園ホール)の年越しプロレスです。だから、今日はホントにたまたま、中澤さんが来てくれて、そしてマサ高梨との初めての目隠しマッチではタカタニックで3カウントを奪われています。そのマサ高梨を、さらなる大きな舞台でリベンジできたことをたいへん幸せに思います。そして一番幸せに思うのは、やっぱり世の男性。こういう女性モノの下着をつけてしまうという人は、実はわれわれが思っているよりたくさんいるってことですよ。この試合を通じて、そういった人に言えない心の、それは決して闇じゃない。それはあなただから! あなた自身だから! 決して恥ずかしいことじゃない。この試合を通じて、そういったいつも男性の洋服の下にブラジャーをつけて生活をしてる、そんなあなたたちに、この試合を通じて、感謝と、なんというか、発破を、それはおかしくないんだということを伝えられれば、私は満足です。(今回のルールは怖さがテーマでしたが、その怖さとは、表に出せない後ろ向きな心のこと?)まあ、正直、ルールを設定したときは、目隠しをする、この両国国技館という何千人も入るので、音響が反響するんです。ふつう目隠しマッチがおこなわれている小さな会場だと、また違う音響効果でホントにわからないんですよ。どこにいるか。それがまずホントに恐ろしいのと。トラバサミまで落ちているっていう。その恐怖を強調したかったんですけど、この試合が終わってみて、紐解いてみて。やっぱりそういう人間の精神、恐怖、カミングアウトできない。私はふつうの人間じゃないんじゃないか。そういう恐怖というのも、期せずして、盛り込んでしまった。そういう試合でした。だから、それは狙いではないです。期せずして、たまたま、みんな意外とつけてるということです」


◇第4試合◇
▼遠藤哲哉復帰戦/30分1本
○竹下幸之介(13分32秒 ジャーマンスープレックスホールド)×遠藤哲哉


◇第5試合◇
▼天龍源一郎引退ロード第15戦/30分1本
○高木三四郎 天龍源一郎 赤井沙希(13分09秒 エビ固め)石川修司 里村明衣子 X樋口和貞
※シットダウンひまわりボム


◇第6試合◇
▼KO-D6人タッグ選手権試合/60分1本
[第19代王者]石井慧介 入江茂弘 ○高尾蒼馬(12分34秒 エビ固め)[挑戦者]男色ディーノ スーパー・ササダンゴ・マシン X大家健
※ジントニック
☆石井&入江&高尾組が4度目の防衛に成功


【大家帝国の話】
ディーノ「1つ、質問いいですか? (大家に)オメー、これで終わりか?」


大家「(泣きながら)何言ってんだよ。こんなんで終わりか!? ふざけんじゃねぇよ。こんなん屁でもねぇ。今日負けたかもしれないけど、オレの人生は負けっ放しだ。簡単に失踪するヤツはいない。何回プロレスを辞めたと思ってんだ。数え切れないよ。それで人生負けたと思ってんじゃねぇよ。坂井だってそうだろ。プロレス辞めやがって…オレはオマエを超えたくやってんだ。なんでさっさと辞めちゃうんだ。かと思ったらシレッと戻ってきやがって。何か言えよ」


ササダンゴ「…」


ディーノ「こっちはな! オメーらが辞めても続けてんだよ。いつかオメーらとベルトが取りたくて続けてんだよ。辞めたこと、威張ってんじぁねぇよ」


大家「やるよ! もう辞めねぇよ。逃げねぇよ。あきらめないよ。わかってるよ。何もないのはわかってるよ。でも、男色さん! オレは男色さんが続けててくれたから、戻ってこられたんだよ。坂井! 坂井ががんばってるからオレはプロレスをやってこれたんだよ」


ディーノ「もう1回聞くよ。オメーは…いや、違う。私らはこれで終わりなのか?」


大家「終わりじゃねぇよ。やってやるからな。1回負けたぐらいでなんだ。ベルト取るまでやってやるよ」


ディーノ「というわけで、チャンピオンには何度もリマッチを要求します。我々が勝つまで」


ササダンゴ「どんな手を使ってでもベルトを取ります。今まで正直、勝つこととか強さをリング上でひけらかすこととかプロレスラーぶることとか…プロレス10何年やってて恥ずかしかった。ちょっと一度真剣にベルトを取ることを考えていきましょう」


ディーノ「君が一番心配なんですけど」


ササダンゴ「ちゃんとやりますよ。ホントに。もう涙も乾いてますし。辞めることを自慢することはオレもわからない。オレはシレッと派なんで。そんなにエモーショナルに訴えかける必要はないですよ。笑かしてビックリさせて安心させてほめられてみんなビックリしてるうちにちゃっかりベルトを取りましょう」


ディーノ「それが我々のスタイルですよ。プロレスへの正面からの向き合い方ですよ。がんばれってみんながんばってんだ」


大家「そんなことねぇだろ!」


ディーノ「ええ…そこを否定」


大家「みんながんばってんだよ!」


ササダンゴ「じゃあ、結果出せよ!」


【チーム・ドリフの話】
石井「会見ではからかいましたけど、今回、昭和52年チームと短い期間抗争して正直に言うと楽しかったです。ただリマッチは受けません」


入江「自分もみなさん先輩なんでこうやって言うのは失礼かもしれないけど、意外に手ごわい強い相手だなと思いました。ボクは試合をして大家さんの真っ直ぐな気持ちっていうのがすごく伝わってきた。それでドンドンとボクも気持ちが燃え上がって、コイツに絶対に負けたくないと思った。大家さんも同じだったと思う。ボク、大家さんと試合しててすごく楽しかったです。リマッチは受けませんけど、大家さんとは試合はしたいです。組んでもいいし、1対1でもいい」


高尾「大家さんはすごく真っ直ぐだった。ササダンゴはウチらと違う色の選手で手ごわい相手でした。いろんな意味で強力な相手だったけど、リマッチは受けません」


◇第7試合◇
▼KO-Dタッグ選手権試合/60分1本
[挑戦者]○飯伏幸太 佐々木大輔(21分33秒 片エビ固め)[第51代王者]岡林裕二 X関本大介
※フェニックススプラッシュ
☆関本&岡林組が5度目の防衛に失敗。飯伏&佐々木組が第52代王者となる


【飯伏&佐々木の話】
佐々木「見ての通り、ここに地球最強の証しが俺らのもとに来たぞ」


――強い王者を破っての勝利となったが?
飯伏「いや、今の流れがあって、ダメージも残っていた部分があるんですけど。その分、僕は対ヘビー級というのをやっていて。その辺はプラスなんですけど、フラットな状態で今日は対戦できたと思います。今回の勝つ要因としては、僕の最大のタッグパートナー、殺人鬼、佐々木大輔。人を殺せますから。このタッグチームは一生防衛できると思います」


――2人とも関本のジャーマンを食らいながら、お互いに助け合ったが?
佐々木「お互いのヤバい雰囲気というのを掴み取れるんで。精神的にヤバい時も、肉体的にヤバい時もなんか伝わってくるんでね。それがチームワークなのかなって。まあ、でも一生防衛しますよ」


飯伏「もう本当に限界ですよ。心身ともに限界。マックスに久々になりました。33年ぶりにマックスですよ。疲労が、精神が」


佐々木「眉山で脳内がどっかに行っちゃいましたよ。眉山、食らってないでしょ?」


飯伏「無理、無理。着地しないと。よかった。とりあえずいつでもいいんで」


佐々木「防衛戦はしません。一生俺たちのもんです」


飯伏「守り続けよう」


 【試合後の岡林&関本】
岡林「本当に佐々木大輔&飯伏幸太、凄いタッグチームです。タッグっていうのは絶対にチームワークを大事にしなければならない。本当になにが起こるかわかりません。最後は正直、関本さんに任せっきりというか、任せた自分がいました。絶対に行けるだろうと。飯伏幸太を倒してくれるだろうという気持ちがどこかにありました。でも、タッグマッチというのはそうは行きません。本当にチームワークが大事っていうのを今日思い知らされました」


関本「すまん」


岡林「こっちこそすいませんでした」


関本「完全にこっちのペースだったのにな。また鍛え直してこよう」


岡林「こればっかりは鍛え直して、一からやり直すしかないですよ」


関本「また鍛え直して、チャンピオンにぶつけます」


◇第8試合◇
▼ドラマティック・ドリームマッチ/30分1本
○棚橋弘至(19分00秒 片エビ固め)XHARASHIMA
※ハイフライフロー


【棚橋の話】「4試合連続で両国で試合をすることに恵まれました。まずはそれをありがとう。俺は珍しく怒ってるよ。グラウンドで競おうとか、打撃で競おうとか、技で競おうとか、舐めたらダメでしょ。これは悪い傾向にあるけど、全団体を横一列で見てもらっては困る! ロープの振り方、受け身、クラッチのこの一個の細かいところに至るまで違うんだから。技が上手だね、マスクがいいね、筋肉が凄いね…じゃないところで俺らは勝負しているから。まあ、これぐらいにして…素晴らしい選手だと思うよ。素晴らしい選手でした。(DDT両国大会の印象は?)来年またスケールアップしていく。ファンの人が喜んでる。それが全てです。今日この会場に来てくれているお客さんがいかに楽しむか。それに全てを注いでいるDDTは一番凄いです。(最後にHARASHIMAに声をかけていたが?)俺もまだまだだと。HARASHIMA選手はこの団体のスターでしょ? スターをよりスターにとは思ってたんですけどね。まだまだ俺も非情になりきれない。そこかな」


 【HARASHIMAの話】「新日本プロレスのG1の覇者である棚橋選手との試合。やっぱりメジャー団体のトップだけあって、凄い強かったですね。こっちが崩そうと思っても、なかなか崩せずに。でも、負けて凄い悔しいですけど、やってて凄い楽しかったですね。機会があったら、またやってみたいですね。やられたままでは終わりたくないですね。(力の差は感じた?)それは見た人が判断するんじゃないですか。結果だけ見ればあっちの勝ちですけど、内容をどう見るか。(自分のペースに引き込むことはできた?)途中いい流れもあったんですけど、あっちが懐が深いというか。そうさせそうな場面でも、さらにもっと深みはありましたね。でも、楽しかったですよ、本当に。(棚橋が怒っていたが?)怒っていた? 試合後? そうなんですか。ちょっとわからないです。もっと早く勝てると思ったんじゃないですか。思い通りにできなかったんじゃないですか。なんで怒ったのかわからないです。僕は彼じゃないので。僕はでも楽しかったですよ。負けたことは悔しいですけど、新日本のトップ、メジャー団体のトップの人と試合をして、何度も言いますけど、楽しかったです」


◇第9試合◇
▼グッドコムアセットpresents KO-D無差別級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○坂口征夫(21分20秒 片エビ固め)[第53代王者]XKUDO
※神の右膝
☆KUDOが初防衛に失敗。坂口が第54代王者となる

 

(試合後、賞金200万円の小切手をもらった坂口だが、突然それをヒザ蹴りで破壊。すると、3つに分けた小切手をKUDO、高梨に渡して歓声。)
坂口「きょうは、月並みですけど、ありがとうございました! いろいろあった自分の人生ですけど、ようやくこの素晴らしいDDTにたどり着くことができました。そして3年、死に物狂いで自分のなかでやったと思います。きょう自分の夢である、野望だったDDTの至宝、KO-D無差別級のベルトを手にすることができて、たぶんいままで42年間生きてて、一番嬉しい日だったと思います。でも、これは自分の力一人で取ったのではなく、一匹狼だった自分を仲間に入れてくれた兄弟たち、酒呑童子というチーム、兄弟がいて、アニキと一緒にできたことで、それでまた一回り大きくなったと思います。DDTでの坂口征夫第1章はきょうで終わりです。明日から第2章、アニキから奪ったこのベルトを、誰でもいい、かかってこい。全員殺ってやるよ。本当にきょうはありがとうございました!」


高梨「きょうのメイン勝ったのは坂口、アンタだろ。つまりきょうの主役ってことだ。きょうの主役をこのまま返すわけにはいかねえよな!? あるものを用意したんだ」
(神輿が登場。そこに坂口を乗せる。リングサイドなど会場を回って花道へ。メンバーたちがいる入場口へ向かう坂口。すると「イントゥ・ザ・ライト」が流れ、坂口はベルトを花道に置いてヒザをつきメンバーたちに礼をした。入場口まで来ると、坂口は「酒盛りだ!」と鏡割りでエンディングとなった。)


【坂口、KUDO、高梨の話】
坂口「(単独でコメントを始める)リング上で言った通り、大きく言えば42年生きててよかったなって。本当に生きてた甲斐がありました。頑張ってきた甲斐がありました。これからチャンピオンとしてもっと精進していきます。なんかこの家に辿り着けてよかったなと思います。幸せです。(戦前、KUDO戦は戦争だと言っていたが?)殺し合いだ、戦争だって本当は自分の中で言い聞かせただけだったんで。やっぱり、自分と兄貴と高梨さんの絆ってそんな簡単なものではないし。それをずっと押し殺して、今日向かい合って、強い立派な兄貴でした」


(※ここでKUDOと高梨が合流する)
高梨「じゃあ、兄貴」


KUDO「最後は全然覚えてないけど、最後気づいて、大の字になって、両国の天上を見上げている時、メチャクチャ気持ちよかった。今日はそれだけで十分ですよ。ベルトはすぐ取り返したいって言いたいところだけど、今日は完全に力負けしたんで。また機をうかがって、ベルトを狙いに行きます」


――賞金ボードを3つに割られて渡された時にどう思った?
高梨「兄貴にだったらわかるけど、俺は全然試合をしてないからね。なんで俺にまでと思ったけど…」


坂口「兄弟だからさ」


高梨「これが坂口さんだよ。これが兄弟の絆だよ。都合のいい時だけ俺はこうやって言っちまうけど、あの時は若干兄貴も目が光ってたよ」


KUDO「いやいやいや。やっぱりね、デカいから。俺らインディレスラーにとっては」

高梨「夢のないことを言うなよ」


坂口「立石を貸し切りにしましょう」


高梨「立石で祝勝会だね。いくらでも飲めるよ。梅割りがいくらでも飲めますよ。どんなになっても俺たちの関係は変わらないから。いろいろあったかもしれないけど、最終的に戻って来たように、これからも俺たちはよくケンカするかもしれないけど、この関係はずっと変わらないから」


【高木の話】「2年連続で指定席は前売りで全部完売したということで、本当にある意味、定着したのかなという感じだと思いますね。来年の夏で両国大会を始めて7年目になるんで。その前にあたる3月の大会はひとつ大きなことをドンとやらなくちゃいけないかなと思って、初めて全面使用ということでやるんですけど。ちょっとやったことがないんで。でも、やるからにはもっともっと上を目指していきたいというのがあるんで、チャレンジだと思って頑張りたいと思っています。第1試合からメインまで全部観ていて、パッケージとして完成されたなという思いがありましたね。最初から最後まで観ていて、本当にどれひとつとして同じような試合もないし、それぞれに意味があって、テーマがあったと思っています。これをずっと継続させて。ブランドの信用というか、価値を作っていって、もっともっと信頼されて、世間に通用するものを作っていきたいなと思っています。その一環として映画というのも第2弾を製作しますし。これは前回のキャノンボールではなくて、ありのままのDDTを裏側から表から全部合わせて見せていくようなものになると思います。そして、docomo、au、SoftBankの3キャリアで公式のモバイルサイトを立ち上げることになりました。これもさらに広げていくという意味でやっていきたいなと思って始めることです。今、実際にプロレスが盛り上がっていると思うんですよ。“盛り上がっている感"じゃなくて、本当に盛り上がっているなって。うちの子供が行っている幼稚園のママ友達に、全然プロレスとか知らなそうなんですけど、『両国に観に行きたいんです』と言われて。『新日本プロレスさんじゃなくて?』と聞いたら、『DDTさんです。今度いろいろやるんですってね。男色ディーノさんがどんなものか観たいと思いまして』なんて話もあったり。わりと広まっているんじゃないかというのは感じました。これを維持していって、ドンドン若い人間や今いる人間を前に押し出していって、本当にプロレスの黄金時代を作り上げていきたいなと思っています。新しい形の黄金時代をね。やりますよ、まだまだ。もっともっと頑張ります」


 毎年恒例のDDT両国大会が開催され、今年のメインはKUDOvs坂口による同じユニット同士でのKO-D選手権が行われたが、坂口が眉毛もヒゲも銀髪に染め、まるでWCW末期のスコット・スタイナーを彷彿させた。
 試合は坂口が体格差を生かして打撃で先手を奪い坂口がドロップキックでKUDOを場外へ追いやるとエプロンからのPKを狙うが、キャッチして場外へ引きずり込んだKUDOがエプロンからダブルニーを投下、鉄柱に坂口の右足を打ち付けて脚攻めを展開するも、再び場外戦になるとKUDOのトペを坂口が高梨を盾にしてブロックするとエプロンから改めてPKを発射、そして膝蹴りから腕十字へと総合格闘技で培った攻めで腕攻めを展開する。
 再び打撃戦となってKUDOがバックスピンキックで競り勝つとコーナーからのダブルニーで勝負に出る が、追いかけた坂口が肩固めで捕獲、しかしKUDOが脱出して坂口をコーナーに逆さ吊りにするとダブルニーを投下、更にダイビングダブルニーを投下するも坂口はカウント2でクリアする。
 坂口は再度ダブルニーを狙ってコーナー上に昇ったKUDOを蹴り落とすとPKを浴びせ、スリーパーから変形コブラクラッチで捕獲、脱出したKUDOもバックスピンキックを連発するもダイビングダブルニーが自爆となったところで、坂口がKUDOの後頭部に神の右膝を浴びせ、最後も神の右膝で3カウントを奪い王座奪取に成功、試合後は賞金のパネルを三つに割り、KUDOや高梨と分けるなど酒呑童子の結束力の高さを改めてアピールした。


 坂口はサラリーマンから格闘家を経てDDT入りとなったがレスラーとしては遅咲きの部類に入る。
 父親である坂口征二や弟である俳優の憲二と比較されコンプレックスの塊だったと明かしているが、それが出ていたのは坂口は父の古巣である新日本プロレスの天山広吉とタッグで対戦した時で、天山から「プロレスのリングで食っていく気持ちが見えない」とダメ出しされたときは、掲載した週刊プロレスに対して「(週プロの記事に対しての思い?)、オレがいつ新日本に上がりたいと言いました?、そんな気持ちサラサラないですよ。オレは橋本大地じゃないですよ、確かに二世として親父(坂口征二)の恩恵を受けているのは自分の中では理解しています。十分。でも、オレの中ではそれを一番理解しているのもあるんで。DDTは確かに親父の名前があるかもしれませんが、皆さん、坂口征夫個人として接してくれる部分もあるんです、オレはこのリング(DDT)が好きなん です、このリングで上を目指したいんです」と週プロに対して怒りを爆発させたが、父親が新日本でトップレスラーだった以上、どうしても父親である坂口征二と新日本プロレスというものが付きまとってしまう、父親である坂口の影と新日本プロレスに対する反発が、坂口がDDTでプロレスにのめりこむきっかけになったと思うし、DDTのリングで頂点に立ったことで王座奪取は見事に答えを出したと思っている。


 セミのスペシャルマッチである棚橋vsHARASHIMAは、棚橋が新日本、HARASHIMAがDDTを支えてきたエース同士の対決ということで期待が集まったが棚橋が得意の足攻めで先手を奪い、HARASHIMAはストマック中心に攻めて流れを変えようとしたが、棚橋のペースに引きずり込まれたまま試合が進んでいく。
 HARASHIMAはリバースフランケンシュタイナーから蒼魔刀と得意のパターンを狙うが、棚橋はスリングブレイドで迎撃し、HARASHIMAも棚橋のツイスト&シャウト、スリングブレイドからハイフライフローを投 下したところで山折りで迎撃し蒼魔刀を決めるも棚橋はカウント2でクリア。
 HARASHIMAはつるべ落としから蒼魔刀を狙うも、棚橋はかわしてフロント式ドラゴンスクリューを決めると、張り手合戦をも制してからダルマ式ジャーマン、背中から前へのハイフライフローで3カウントを奪いエース対決を制するも、棚橋はバックステージで怒りを露わにしていた。
 棚橋にしろHARASHIMAがDDTのエースということで期待をかけていた部分もあったが、HARASIMAHは笑顔とは裏腹に消極的な感じが目立ってしまっていた。棚橋は勝負を抜きにして相手を良さをしっかり引き出し、またアウウェイを意識した試合も出来るレスラー、しかし今回のHARASHIMA戦に限っては棚橋とHARASHIMAの考えていることがスイングしなかったのか、悪い意味で期待を大きく裏切る試合となってしまった。


 KO-Dタッグ選手権は序盤は飯伏が岡林を台車に乗せて花道から下へ落とすというひどい攻めを展開するが、チームワークやパワーに優る大日本組が試合の大半を奪う。しかし飯伏が佐々木の援護を受けて関本をスワンダイブジャーマンで叩きつけると、フェニックススプラッシュを決め3カウントを奪い王座奪取に成功。試合後のコメントでもあったとおり岡林が関本を破ってから二人の立場が変わってしまった印象を受けた試合だった。


 6人タッグ選手権では試合前には恒例のササダンゴによる煽りパワポは「大家健が6人タッグ王者になる方法」はテーマとして行われ、「ぶっちゃけ大家が我がチームの弱点、大家が頑張って活躍してもガンプロの観客増にもつながらない、プロレスをメジャーにしたいを根拠がない」と一刀両断。「父・大家善一夫妻が76年6月に猪木VSアリ戦を観戦、上京してそのままベッドイン、大家健が誕生」と順をおって説明。「大家の悲願は猪木の悲願でもある、アリをドリフに見立て、大家が勝てる要素はないとし大家=猪木、ドリフ=アリ。つまりドリフを倒すのはアリキックだと断定した。アリキックがきまれば相手を 血栓症に追い込むこともできるという。作戦を奇襲と宣言。奇声をあげたディーノが尻を出してコーナーに、奇才・ササダンゴが分断。ケツから出てくる寄生虫攻撃で石井を追い込み、アリキックを決めて勝利を奪う」宣言し大家が入場して試合開始となるが、大家が石井にエプロンでのブレーンバスターを狙うも、入江が入って逆に合体ブレーンバスターを花道で喰らってしまい、ドリフから集中攻撃を浴びてしまう。
 窮地を脱した大家はディーノに交代、ディーノはキス、ササンダンゴは垂直落下式リーマンショックと高尾を捕らえて猛ラッシュをかけ、そして大家が志願して交代を受けるとディーノの男色ドライバー、ササダンゴのリーマンショックの援護を受けた大家がアリキックを決めるもカウント3 は入らない、大家は炎のスピアーを狙うが高尾がトラースキックで迎撃すると、石井のニールキックの援護射撃から高尾がジントニックを決め3カウントを奪い王座を防衛。
 試合後はまたササダンゴがパワポで「現在どん底の大家が復活するには…として、チャンピオンになるしかないと明言。復活の序曲は始まってるとしてユニット名を「超巨大プロレス系LINEグループ#大家帝国」とすることを発表、ドリフに9月27日の後楽園大会で再戦を要求したが石井「お断りします」とキッパリと断られてしまった。
 ササダンゴのアリキック作戦のせいで大家が負ける結果となったが、大家はDDTの中で旬の存在になりつつあると感じさせた、再戦に関してはドリフは拒否するも大家だけでなくディーノやササダンゴもこのまま引き下がるとは思えない。


 アントンvs高梨のエクストリーム選手権はアントンが得意としているブラジャー剥ぎ取り、目隠しルールだけでなく、更にリングに虎の罠“タイガートラップ”が設置され、アントンが優勢となってコーナーからのフィストドロップ を狙うと、アントンはブラジャー力が足りないとして周囲にブラジャーを募り、藤岡典一、シンガポールから駆けつけた中澤マイケル、TV解説を勤めていた山里亮太が着用していたブラジャーを集め、フィストドロップを投下するもやっぱり自爆、高梨はタカタニックを狙うがアントンが阻止して着地したところで高梨の足がタイガートラップにかかってしまい、最後はアントンが卍固めからブラジャーを剥ぎ取って王座を防衛する。


 DDTは来年3月21日に国技館、そして全面を使用したフルサイズバージョンでの開催を発表した。今までは一面にステージを設けていたが、フルサイズバージョンへの挑戦ということは団体としてに自信をつけたという証なのか、11月には大阪府立体育会館の大ホールにも進出するDDT、DDTの新しい挑戦がもう始まっている。

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