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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

還暦イヤーの藤波がGHC王者・丸藤に意地を見せる!杉浦vsアレク・・・13年前の遺恨が再び

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還暦イヤーの藤波がGHC王者・丸藤に意地を見せる!杉浦vsアレク・・・13年前の遺恨が再び

11月19日 ドラディション「IMMORTAL DRAGON」後楽園ホール 1182人


<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
 ▼20分1本
○ベアー福田 柴田正人 三州ツバ吉(8分50秒 片エビ固め)倉島信行 那須晃太郎 Xアミーゴ鈴木


◇第2試合◇
▼30分1本
○小川良成(7分11秒 首固め)Xヒロ斎藤


【小川の話】「(プロレス界を代表するテクニシャン同士の対戦となったが?)そんなことないでしょう。試合を見てわかるでしょ? 今の試合ではテクニシャン的な部分はないでしょ。(ヒロの印象は?)たぶんどこか悪いんだろうけど、それでもいろいろとカバーしながら。上手いですね。ちょっとコンディションは悪いのかなって。もうちょっとコンディションがいい時に、グラウンドやら何やらもう少しやりたかったんですけど、そんな感じでもなかったんで。(ベテラン同士の一騎打ちは刺激になる?)あまり上の人とやる機会がないんで。そういうところでは刺激になりました。セントーンが痛い…。でも、何とか勝てた試合だったんで。それぐらいですかね」
 

◇第3試合◇
▼30分1本
○関本大介(11分32秒 アルゼンチンバックブリーカー)XLEONA


【関本の話】「(LEONAについて?)基礎の部分は藤波さんからしっかり教わってると思うんで、基礎どうこうという部分については自分が言うアレはないですけど、あとは気持ちの問題じゃないですかね。素晴らしい遺伝子を持ってますけど、だからこそ『チキショー。藤波怜於南は藤波怜於南だ!』っていう気持ちですね。(ドラゴンロケットも食らったが?)練習してるという記事は読みましたけど、まさか本当に打ってくるとは。面食らいましたね。(また機会があれば?)またチャンスがあったらこのプロレス界を一緒に盛り上げていきたい。大日本にも是非、参戦してもらいたいなと思います。お父さんが偉大すぎて二世というプレッシャーがあると思いますけど、そんなモンは関係なく。(試合後は何と声をかけた?)また戦おう、と。(試合後は握手を張り手で返されたが?)それが彼の答えじゃないですか。悔しい、チキショーっていうね」


 【LEONAの話】「(デビュー1周年を迎えたが?)日本全国いろんな場所、いろんな団体で試合をさせてもらって。いろんな相手と向き合ってきて、本当に恵まれている1年でした。(関本戦については?)日本一のパワーファイターと言われ、どの会場でも受け入れられる純粋なプロレスラーですけど、今日身を持って、何が凄いのか、何がお客さんに受け入れられるのかがわかりました。(関本からは打撃を促されていたが?)悔しいかな、僕はまだ勝ったことがない。そういう中でああいう風に発奮させられて、僕が一発一発思いを込めて打っていく。今日はいろんなことを教えられました。(関本はジャーマンを出さなかったが?)僕はまだデビュー1年の言わばガキですよ。毎試合必死なんです。その中でジャーマンを出させられなかったのは悔しいですよ。(一方でドラゴンロケットはキレイに決まったが?)わからないです。試合中の記憶なんてないです。僕がそんなことを覚えていたら甘いですから。次、僕がドラゴンの名が付く技をやるまでにはもう1回時間をください。今日は1年ということでやった節がありますけど、また時間をください。僕はまだ使えないです。本当にこの1年、破格の扱いをしてもらって、破格の相手とやらせてもらって。『お前はそのレベルじゃないんだぞ』と口を酸っぱくしていろんな人から言われましたし、二世という看板を背負うことに対するいろいろなアレルギーとも闘ってきましたけど、そんなことは百も承知でやってきて。よく『お坊ちゃん』とか、『二世はレスラーをやるべきじゃない』とか、揶揄して言われますけど、自分の出所に感謝できるかどうか。そこで二世も大きく違ってくると思います。僕は二世に対する見方を変えます。強気な発言をすればいいだけじゃない。二世はそんなことじゃないんです。戦うことがたくさんあるんです。それを気づいている人がどれだけいるかわかりませんけど、この1年、たくさん失敗をして、たくさん怒られてきました。僕はある意味、二世の進む道を見つけることができたかなと。(明日からは2年目が始まるが、目標は?)藤波という名前を背負い、プロレスというジャンルを背負う。その覚悟がこの1年で固まりました。僕は逃げないです。冒険をします。僕はまだまだ力不足です。それを思い知った上で背負います。勝ちたいと思うのはプロレスのリングに上がる以上、当たり前のこと。それを心の中にしまいながら、大きなものを見ないといけない。僕はその答えを今日見つけました」


◇第4試合◇
▼30分1本
○杉浦貴(9分58秒 エビ固め)Xアレクサンダー大塚
※フランケンシュタイナー


【杉浦の話】「(大塚の印象は?)相変わらずバチバチ来るなって。ヘッドバットでまた来たんでね。今回は割れなかったけど。(因縁の対決という見方もあったが?)その時は『デビュー4ヵ月だからって舐めてやがって』とか、そういう気持ちはあったけど。その後、試合で当たっているわけじゃないし。接点が無くて、また今日ここであっただけで。まあ、結構やり合える相手だからね。俺は13年前のあの試合でステップアップできて、上の選手に行けたっていうのもあるんで。そういう意味では、技を受け止めてくれる相手だし、悪い気はしないよ。(再戦をアピールしていたが?)全然それはいいよ。(最後は意外な形で終わったが?)意地を張り合って最後にぶっ倒れながら勝つのもいいけど、ちょっと早く終わらせてやろうかなというのは、ちょっとあったかもしれないですね。グローバル・リーグで疲れたのもあるし(笑) そういうのもあるよっていうのはアピールしていきたいし。(タイトル戦に向けても?)そうだね。一直線じゃないよ。切り返すのもあるよって


◇第5試合◇
▼45分1本
○初代タイガーマスク スーパー・タイガー(13分10秒 タイガースープレックスホールド)長井満也 Xブラックタイガー


◇第6試合◇
▼スペシャルシングルマッチ/60分1本
○丸藤正道(10分28秒 変型首固め)X藤波辰爾


(試合後)
。「先だって60歳の還暦を皆さんに祝ってもらって、ちょっと意地を張って現役のチャンピオンに挑んだら…。もう1回頑張らないと足下にも及ばないと。この歳を考えても、快く相手をしてもらった丸藤選手、本当にありがとうございます。、日本を代表するチャンピオンと、少しでも自分が肌を合わせられるのは選手冥利に尽きます。これからもご声援をよろしくお願いします」


【丸藤の話】「(試合を振り返って?)あの年代の人の、ゴツさ、ぶ厚さみたいなもの…アレはなんなんだろ。全然俺なんかがたどり着けない領域のものなんだと思うんだけど…。手を握り合っただけで、それを感じてしまって、その時点で楽しみになる…というよりはビビッちゃうよね。(序盤は細かい動きで手玉にとられるシーンもあったが?)うん。みんな見よう見真似でドラゴンスクリューをやってるけど、本家は受け流す方向が逆なんだね。体がついていけない部分があって、他の人がやるドラゴンスクリューとはまったく違った。ただ、その辺(の細かい動き)はLEONA選手とやった時も感じたもの。彼が受け継いでいくんだと思う。あとチョップで倒れなかったね。倒してやろうと思って何発も打ち込んだけど、倒れなかった。あの辺は意地を感じましたね。逆に打ち返してきて俺がひるんだくらい。勝負の世界でこんなことを言っちゃいけないのかもしれないけど、本当に今日は勝ち負けじゃなくて、藤波辰爾という空間を味わわせていただきました。まぁ俺もタイトルマッチを控えてるから負けるわけにはいかなくて。最後は何やっても立ってくる…と思ったから、とっさに丸め込ませてもらいました。(また機会があれば?)うん。まだまだ学ぶところもたくさんあると思うし。(藤波のレスリングは体を密着させる形だが?)そうですね。すき間が無いというか。それでいてぶ厚さもありますから。色んな意味で重みがあって、すき間もなくて。今、ああいう人となかなか手を合わせる機会がないので、本当に勉強になった。とにかく今日は最高に楽しかったです!」


 【藤波の話】「やはり自分も一時期はそうだったんだろうけど、ちょっと時期は過ぎた方が挑んでくると、『そうはいかない』というのがあってね。今日は丸藤君が何%の力なのかわからないけど、自分にある程度合わせるような部分も見えたし。現役でチャンピオンを張ってるのはそれぐらいじゃないとね。我々と互角の勝負をしてたら、プロレス界の先行きが危ぶまれるから。そういう部分では、戦って安心した部分もありますね。やっぱり瞬間瞬間のキレは現役バリバリだから。そこに自分がもう1回照準を合わせるとなると、死に物狂いで練習量を増やさないと…。これはちょっと言い訳になるけどね。時間が無い中でトレーニングをしていますから。まあ、これ以上は言い訳になるから言いません。今、自分は全てを満たしても、丸藤君はちょっと手強い相手だよね。この数分間で感じられました。でも、自分の中でいい刺激になりましたから。60歳を迎えて、自分で飛び込んだシングルの道ですからね。もう1つ、2つシングルを。今度は誰を相手に指名するのかわかりませんし、受けてくれればの話ですけど。ベルトを持って自分の前に立ってくれた丸藤君には感謝します。(LEONAがデビュー1周年を迎えたが?)彼がどれだけ成長を見せたのかはわかりませんけど、体付きは見てもわかるように変わってきてます。通常だとデビューしたてだから、徐々に彼の成長を見てあげるのが本来の教え方だと思いますけど、逆の部分というのかな。上から順番に彼に体感させようという形で。彼にとっては厳しい相手でしょう。一通り彼はレスラーとして、テクニック、打撃の怖さ、重量感のあるパターンなどいろいろと経験したので、これから自分がどうそれに応えていくか。自分が持っている部分なら、ある程度は伝授もするし、アドバイスもします。今日は完璧な形かは見てないですけど、ドラゴンロケットが出て。あれがどれだけ効果を表すか。いろんなものを彼に与えてあげられればなと思います。実戦で飛んでみた人間にしかわからないよ、あの怖さは。相手に逃げられるんじゃないかとか、不安そっちのけで飛んでいくだけですから。水のないプールに飛び込むようなものですし。練習したところで、今回は落差があるから、本人には恐怖心があったと思うけど、そういうのを抜きに、これから思いっきり飛べる、攻めていけるように。見よう見まねだろうけれど、地に足の付いた戦いができるようになると面白いですね。もうちょっと見守ってあげてください」


 今年還暦を迎えた藤波は、還暦イヤーラストマッチとしてNOAHのGHCヘビー級王者・丸藤とシングルで対戦、それだけでなく今回のドラディションは小川vsヒロ斎藤、杉浦vsアレクと興味深いカードが組まれた。


 メインの藤波vs丸藤は先手を狙う丸藤に対しドッシリ構える藤波、藤波がヘッドシザースを仕掛けると、丸藤もヘッドスプリングで脱出するなど見せ場を作る。
 藤波は本家ドラゴンスクリューから左足攻めを展開、主導権を奪われた丸藤は追い越しラリアットを狙うも、藤波はスリーパーで捕獲しドラゴンスリーパー狙いは阻止されるも、再びドラゴンスクリューから足四の字固め、ドラゴンスリーパーと猛ラッシュをかける。 
 しかし脱出した丸藤はトラースキック、不知火、藤波の張り手をかわして逆水平と猛反撃すると虎王が炸裂、タイガーフロウジョン狙いは藤波がリバースされるが、丸藤は逆さ押さえ込みを決めると藤波も同じ技で返したところで、丸藤が藤波の首に絡みつき、足を取ったまま押さえ込む変型首固めを披露して3カウントを奪い、王者の意地を見せつけた。
 試合後のコメントでは藤波は若い丸藤との体力差を痛感したが、丸藤は改めて藤波の凄さを痛感していた、杉浦との決戦を控えて丸藤は藤波戦でよいものを得たと思う。

 
 第4試合では杉浦とアレクが対戦、二人は13年前4月18日ZERO-ONE武道館大会で対戦、当時はアレクはPRIDEでMMAで活躍し、杉浦はまだプロレスデビューしたばかりだったが、試合はレスリングで杉浦がアレクを圧倒し、ペースをつかめないアレクは焦れたのか頭突きを仕掛けるが逆に眉間を割って流血してしまう、試合はアレクが腕固めで勝利を収め「デビュー4ヵ月だからって舐めてやがって」とアピールするも、評価を得たのは敗れた杉浦でアレクには大ブーイングが飛び交った。

 

 13年ぶりの対決はレスリングの攻防からスタート、杉浦がロープへ押し込んだ際にアレクの頭を叩くと、アレクが怒って張り手を仕掛けてから打撃戦へと持ち込む、アレクは杉浦のジャーマン狙いを膝十字で切り返すと、ツームストーンパイルドライバー、タイガードライバー、投げ放しジャーマンと畳み掛け、頭突きから13年前のフィニッシュとなった腕固めで捕獲するも、杉浦は三角絞めで切り返すが、アレクは強引の持ち上げる。
 しかし突進したところで杉浦が対丸藤用に久々に出したフランケンシュタイナーを決め3カウントを奪い勝利を収めた。試合後は互いに健闘を称えて再戦を約束したが、内容やコメントを見ても13年前を一番意識していたのはアレクの方だったということか、杉浦は先である丸藤戦を見据えていた。


 第2試合の小川vsヒロも小川が1985年に全日本でデビューした翌年にヒロはカルガリー・ハリケーンズの一員として新日本から全日本に戦場を移していた、あれから29年・・・ヒロにしてもあの時の若手がベテランとなって対戦相手となるとは、さすがに齢を痛感しているのではないだろうか。
 試合は小川が腕攻め、ヒロが足攻めと互いにセオリー通りの試合を展開、中盤もヒロがサミングを繰り出せば、小川も額をロープに擦り付ける古典的なラフプレーを応酬し合うも、ヒロがダイビングセントーンを連発したところで小川が丸め込み3カウントを奪い勝利を収めた。


 最後に藤波二世のLEONAは大日本プロレスの関本と対戦、LEONAは関本相手にグラウンド勝負に挑んでいくも、関本はヘッドロックで絞めあげてからパワーで圧倒、REONAもエルボーで反撃するも、受け流した関本は逆水平で鎮圧し強烈なボディースラムで何度も叩きつける。
 LEONAはフロッグスプラッシュを狙う関本に雪崩式ブレーンバスターを決めると、場外にエスケープした関本に藤波から伝授されたドラゴンロケットを発射、しかし関本がLEONAをリフトアップしてリングに戻すと、LEONAの張り手を受け切ってから、逆水平一発で鎮圧。
 LEONAはラリアットを狙う関本をかわして逆さ押さえ込み、首固めと丸め込むが、関本はブレーンバスターから逆エビ固め、フロッグスプラッシュを猛ラッシュをかけ、最後はアルゼンチンバックブリーカーでギブアップを奪い勝利を収め、格の違いを見せつけた。


 藤波の還暦イヤーもまもなく終わりを迎えようとしている、長州力にしろ初代タイガー、そして天龍源一郎にしろ現役生活に終わりはない、藤波はLEONAを一人前にするまではまだまだ現役を続けそうだ。

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