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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

外は雨でも大阪城に降った金の雨

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外は雨でも大阪城に降った金の雨

6月19日 新日本プロレス「DOMINION 619 in OSAKA-JO HALL」9925人 超満員


<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第0試合◇
▼ジェイ・ホワイト壮行試合/20分1本
○天山広吉 小島聡 中西学(7分53秒 アナコンダマックス)ジュース・ロビンソン Xジェイ・ホワイト デビッド・フィンレー


◇第1試合◇
▼20分1本
バッドラック・ファレ 高橋裕二郎 ○ハングマン・ページ(7分05秒 片エビ固め)真壁刀義 ヨシタツ Xキャプテン・ニュージャパン
※アックスギロチンドライバー


◇第2試合◇
▼20分1本
石井智宏 ○YOSHI-HASHI (7分51秒 バタフライロック)XSANADA BUSHI


◇第3試合◇
▼スペシャルシングルマッチ/30分1本
○後藤洋央紀(9分51秒 片エビ固め)XEVIL
※GTR


◇第4試合◇
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合イリミネーション式4WAYマッチ/60分1本
[挑戦者]○マット・ジャクソン ニック・ジャクソン(15分23秒 片エビ固め)[第47代王者]リコシェ Xマット・サイダル
※メルツァードライバー
【退場順】[1]Xロッキー・ロメロ&バレッタ(8分17秒、オーバー・ザ・トップロープ)[2]カイル・オライリー&Xボビー・フィッシュ(9分26秒、オーバー・ザ・トップロープ)
☆リコシェ&サイダル組が初防衛に失敗。ヤングバックスが第48代王者となる


【試合後のマット&ニック】
マット「いやぁ、体が重かったし、息も上がったし、ちょっとキツイ試合だった。それでもベルトが戻ってきたぜ」


ニック「これで誰がベスト1かわかっただろ?それにしてもこのベルトとは、とっても、とっても長く離れてた。でも、見た通りだ。ベルトはまた、俺たちのところに回ってきた。世界最高のタッグチームは俺たちなんだ」


マット「みんな『世界最高』って言うけど、口ばっかりさ」


ニック「この10年間を振り返ればいい。俺たちが誰よりも多くの異なるチームと闘ってきたんだ。シリーズのたびに。そしていろんな州で、いろんな国で」


マット「そうだ、それぞれの10年間を振り返ってみてくれ。そして、すべての時代を振り返って、どのチームが最高のタッグチームだと思う?(※顔の高さに手を持ってきて)まあ、ハーディーズ(マット・ハーディ&ジェフ・ハーディ)がこの辺かな。(※目の高さに手を持ってきて)LOD(リージョン・オブ・ドゥーム=ロード・ウォリアーズ)がこの辺だな。で、(※頭の上に手を持ってきて)ヤングバックスはこの辺だ。それを見せつけてやっただけさ」


ニック「プロモ的にも言っておこう。お前らもわかってるはずさ。雑誌もわかってる。ここにいるみんなもわかってる。ファンもS●Xをするかのごとく本能的にわかってる。まだまだ俺らの勢いは止まらない。Too Sweet!」
 
【試合後のロメロ&バレッタ】
ロメロ「クソッタレ!なんだ、この試合は!アイツらいつもトップロープを飛び越えて試合してるくせに、なんで今回このルールなんだ?」


バレッタ「そうだ!なんだ、今回のルールは!ふざけるな!俺らは、3カウントをとられて負けてねぇぞ。俺ら、“六本木ヴァイス”がナンバーワンだ」
 
【試合後のリコシェ&サイダル】
サイダル「あのベルトは俺たちのモノだ。気持ちを切り替えて、このベルト取り返す。なぜなら、俺たちが一番だからな」


リコシェ「負けてしまった。だが、今までも俺たちは負けても、そこから立ち上がって、ベルト取り返してきた。次も必ずベルトを取り返す。俺たちには、そういう歴史がある。俺たちは、ギブアップしない。ヤングバックス、レッドラゴン、六本木ヴァイス、お前たちは俺たちを止めることができない。腰にベルトがないの、似合わないだろ。絶対取り返すからな」


サイダル「ナマステ」


リコシェ「アリガトウゴザイマシタ」


◇第5試合◇
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合/60分1本
[第73代王者]○KUSHIDA (14分36秒 ホバーボードロック)[挑戦者]Xウィル・オスプレイ
☆KUSHIDAが5度目の防衛に成功


【KUSHIDAの話】「正念場だった。去年、自分がこの地で、(『BEST OF THE SUPER Jr.』に)優勝した勢いに任して、ケニーからベルト獲ったのよく覚えてますんで、オスプレイの勢い、若さを警戒しつつも、今までの4回の防衛戦が僕を踏ん張らせてくれたっつうか……いやぁ、昨日、恐くて寝れなかったですね。恐ろしい。関節技がどうの、空中殺法がどうの、そんな次元で俺たちは闘ってないから。はるか高いレベル、世界最高峰がこのIWGPのベルトですから。次は『(SUPER)J-CUP』。メキシコ遠征にも行く。これだけスケジュールが決まってると弱音も吐きたくなりますが、ジュニアで独走するといったからには、ここで勤続疲労を起こしていてはダメでしょう。確か、ヘビー級のチャンピオンが言ってましたね。『ビッグマッチのメインイベントを決めるファン投票をいつかやりたい』って。東京ドームですか?その前のビッグマッチですか?お客さんに判断してもらいましょうよ、IWGPジュニアとIWGPヘビー、どっちがメインで見たいか。『SUPER Jr.』では成し得なかった王者としての優勝、『SUPER J-CUP』でKUSHIDAがやり遂げてみせます。KUSHIDAにお任せあれ。あと、オスプレイに伝えといて下さい。リマッチはいつでも受ける。イギリスでもいい、アメリカでもいい、どこでもいいよ」 


【オスプレイの話】「とにかくタフな試合だった。『BEST OF THE SUPER Jr.』ではいい結果を出せたが、IWGPジュニアのベルトを獲るのは、なかなか難しい。とにかく、新日本プロレスの一員になれたことに感謝している。また、ベルトに挑戦してやる」


◇第6試合◇
▼IWGPタッグ選手権試合/60分1本
[挑戦者]○ジェイ・ブリスコ マーク・ブリスコ(14分02秒 片エビ固め)[第70代王者]タマ・トンガ Xタンガ・ロア
※ドゥームズデイ・デバイス
☆トンガ&ロア組が2度目の防衛に失敗。ブリスコブラザーズが第71代王者となる


【試合後のジェイ&マーク】
マーク「俺たちは、はるばるオーサカまでやって来たんだ」


ジェイ「そして、こうやってベルトを獲り戻したぞ。ベルトを獲るためにやって来たんだからな。狙い通りの結果だ」


マーク「BULLET CLUBよ、お前らの置かれている立場を考えろ。お前らはマットに沈んだんだ。どっちが優れているか身をもって知ったはずだ。Gerrillas of Destinyを倒したら、次はユージローとハングマンか?このタイトルを獲ったことは、俺たちにとってプロレス人生で最高の瞬間なんだ。それを邪魔しやがって」


ジェイ「これ(ベルト)が欲しいのか?欲しいのか?俺たちがIWGPタッグ新チャンピオンだ。これをよく見ろ。ベルトは今、俺たちが手にしてるんだ!」


マーク「Wooooooooo!」


【トンガの話】「新日本プロレスでなく、BULLET CLUBでもなく、これらは俺らにとって、この時が大切なんだ。俺たちは、見せなければならない。BULLET CLUBに、新日本プロレスに見せなければならない。俺は、この(IWGPタッグの)ベルトを獲るために、6年かかった。だが、今日は破れてしまって、新たなハードルが、俺の前に来た。しかし、俺はこれを乗り越える。この時……この時……俺らの活躍を括目しろ。俺らはギブアップしない。ベルトを必ず取り返す」


【裕二郎&ペイジの話】
高橋「Briscoes、you beat my family(ブリスコ兄弟、お前らは俺の家族をやっつけた)。Of course、we will pay back for mother fucker(もちろん、俺たちはお前らに仕返しするからな)。What do you say, bro?(なあ兄弟、ないか言ってやれ)」


ペイジ「マーク、ジェイ、お前たちがどうなろうと、俺の知ったことじゃない。BULLET CLUBのハングマン・ペイジが名乗り出る。俺とタカハシがGuerrillas of Destinyの敵を討って、そしてIWGPタッグタイトルをBULLET CLUBに取り戻す」


◇第7試合◇
▼NEVER無差別級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○柴田勝頼(14分53秒 片エビ固め)[第11代王者]X永田裕志
※PK
☆永田が初防衛に失敗。柴田が第12代王者となる 


【試合後の柴田】
(インタビューブースに本間朋晃が現れる)
本間「(※柴田を追いかけるようにインタビュースペースにやって来て)オイ、柴田、お疲れ。お前がチャンピオンになったら、俺がいくしかない。俺が次いくからな、お前」


 柴田「(※インタビュースペースに座り込んで)誰か通訳を……何だ今の?交通事故に遭った、そんな気分だよ。何言ってんだ?とりあえず、とりあえずって言い方、したくないけど、(※前に置いたベルトを叩いて)また、戻って来ちゃった。ベルトが戻って来ちゃいました。一つわかったこと、あるんですけど、第三世代はまだまだ終わっていないっていうことを、身をもって証明させられました。ダメだったら介錯、本気で思ってました。もう、辞めてもらおうと。こっちもそのぐらいの覚悟で挑んだんで。けど、このザマですよ。俺は2勝1敗で負けてますから。いや2勝2敗。引き分けなんですよ。これがここにあろうがなかろうが。でも、なんか、自分の空白の時間、空白のレスリング、空白の新日本プロレス、しっかり、しっかり時間超えて体感して、今、俺はここにいる。それが答え。そんな感じですね。何かありますか?ない?じゃあ、一つ。さっきなんか、何言ってるかわかんないんだけど、何か言ってるヤツがいたんで。言やぁいいってもんじゃないんだ。言やぁいいってもんじゃないんだけど、最近試合もしねえで、Tシャツ売りに来ました、そんな感じで会場にのこのこ現れて、試合しないで帰ってくヤツがいたんで、キッチリやる気があんのか、ないのか、勝負してやります。あと、さっきの彼のコメント、文字に起こしてといてください。全ッ然、わかんなかった。何かありますか?ない?以上」


【試合後の永田、天山の話】
天山「永田、大丈夫か?」


永田「すいません」


天山「もう最高や。シビれた。これで勝てたら、よかったんだけどな」


永田「どうもありがとうございました(※天山、小島、中西とガッチリ握手)。すいません。みんなの力で獲ったNEVERのベルト、また獲られた。またでも、頑張りましょう」


天山「獲られても、また獲り返せばいいんだよ。まだまだ永田やれるよ。試合見て、ビックリしたよ。この間のタイトルマッチは見れなかったけど。今日生で見てね、こんなに力持ってるって、48歳まだまだできるって、凄いわ」


永田「それはもう、山本(※天山)さんとか、小島さんとか、中西さんが、そばにいて、やっぱそういう力を、俺の目の前で見せつけてくれるから、出せるもんであって」


天山「久々に見て、俺興奮したわ、ほんま。柴田も強かったし」


永田「柴田、強かった。悔しいけど、強かった。返せなかった。柴田になんか想いが通じたかもしれない。初めてだよ。柴田が、俺の目の前で、あぁやって深々と礼をしてきたの」


――最後に柴田選手を抱き寄せ、声をかけられていましたが、どんな言葉をかけたんですか?


永田「『柴田がいれば、新日本プロレスは大丈夫だ』って言いましたよ。時代がいくら変わっても、“ストロングスタイル”を守れる人間ってのが、中邑がいなくなって、ちょっとどうかなと思ったけども、だからこそ、奮い立った、立ち上がった部分はあるけど、『柴田がいれば大丈夫かな』って、そう感じる試合でしたよ。リングあがって、もうビリビリ相手の殺気が伝わってきたし。俺を見て、柴田が震えたってのも見えたし。そういう緊張感の中で、この2016年6月19日大阪城ホールで闘えたことは、ほんとにこの上ない、俺にとって幸せだったっすね。野上、泣くな。泣くな、野上。ほんとに強い人間ってのはさ、何度倒れても立ち上がればいいんだ。野上、俺は大きな野望に向かって、またさらに立ち上がるから、もしもそれを野上アナはじめ、一人でもファンの人たちが俺を信じて、待ち続けてくれるなら、再び君たちに、“歓喜の涙”流させてやるよ。待ってろよ、野上!(※野上アナと抱き合う)」


野上アナ「このTシャツ着て実況したことを、ほんとに今は誇りに思います。」


永田「待ってろよ。天山広吉、小島聡、中西学、俺たちが積み上げてきた闘いの歴史ってものが、人々を揺さぶる時が必ず来る。俺たちは、また立ち上がる。俺たちを信じて、待ってくれさえいれば、必ず“歓喜の涙”を流させてやるから。以上だ。ありがとうございました(※天山、小島、中西とガッチリ握手)」


◇第8試合◇
▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合ラダーマッチ/60分1本
[挑戦者]○マイケル・エルガン(33分32秒 ベルト獲得)[第13代王者]Xケニー・オメガ
☆オメガが2度目の防衛に失敗。エルガンが第14代王者となる


【エルガンの話】「ケニー、俺は何度も何度も言ってきただろ。でも、まだまだ言い続けないといけないな。お前は誰かのバックアップを受けている以上はな。今夜、お前が言ってきたすべてを受け入れた。誰かのバックアップを受けることも含めてな。そして俺は、ラダー(マッチ)は俺の方が得意なことを証明した。何年も踏み入れたことがなかったにもかかわらずな。ケニー、このベルトは俺の腰にピッタリだ。これはハードワークをこなしてきたものの象徴であり、そこまで身を捧げた者の象徴だ。そしてタナハシの思い、タナハシへの俺の思いの象徴でもある。それを俺は手にしたんだ。ケニー・オメガよ、お前はまだ俺に問題を残してるぞ。それはBULLET CLUBを終わらせることだ。これは俺にとってステップに過ぎない。まだ半分も終わってないんだ。まだまだ前菜を平らげただけさ」 


【ケニー&マット&ニックの話】
※ヤングバックスが引き揚げるオメガのあとを追いかけてインタビュースペースに。
ニック「ケニー、悪かった。すまない」


ケニー「まぁこういうこともあるさ。次を見とけ」


マット「すまなかった」


ケニー「なんか仕事がうまくはかどらなかったな。でも、俺たちはBULLET CLUBだ。CLUBにはそれぞれ役割というものがあるんだ。俺たちにはたくさんのメンバーがいるけど、THE ELITEと言えるのはたった3人だけさ。俺たちはほかと違うものを築いていくんだ。そういう役割を与えてくれたことは神に感謝する。今夜はほかに2人が加わってたけど、まだ慣れてないからうまくいかなかった」


マット「俺たちはもう10年以上も一緒だから息が合うんだけどな」


ニック「どれぐらいメンバーはいるんだ?」


ケニー「100人はいるぜ。まあ、聞いてくれ。俺はまだまだ先へ進んでいくんだ。ちょっと邪魔者が入った。ちょっとしたスキにな。まあ、俺の仕事は終わった。悪い結果だったけど。マイケル・エルガン、おめでとうって言っとくよ。でもこれで終わりじゃないぞ。次に会うまで、今日の勝利を噛みしめておくんだな。さあ、メインイベントが始まるぞ」


ニック「今夜限りのことだ」


ケニー「いろんなヤツが入ってきやがって。リコシェの野郎、何をしやがるんだ。トペ・コン・ヒーロ?俺をからかってるのか?あれですべてが狂ったんだ(※と言い残して引き揚げていく)」


◇第9試合◇
▼IWGPヘビー級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○オカダ・カズチカ(28分58秒 片エビ固め)[第64代王者]X内藤哲也
※レインメーカー
☆内藤が2度目の防衛に失敗。オカダが第65代王者となる


(試合終了後、ROH遠征へと旅立つホワイトがオカダの腰にIWGPヘビーベルトを巻く。)
オカダ「みっつ、言わして下さい!(※大歓声) ・・・内藤さん、焦ったよ(※場内笑)。ま! 皆さんが見たように、これが! 新日本プロレスの、IWGPの闘いだー!!(※大歓声&大拍手) ふたーつ! 次は、“G”、“1”、CLIMAX。まあ俺は、何回も言ってる。『チャンピオンのまま優勝する』(と)。でもな、毎回達成できてない。でも! 今年はするぞ。俺が! チャンピオンのまま! 『G1』! 優勝するぞ! 誰が俺にかかって来ても! 俺に勝てることはできない。何でかわかるか!?(※場内騒然)・・・レェェ~ベルが違うんだよ、コノヤロー!!(※大歓声&『オカダ』コール) ・・・みっつ! ・・・特にありません(※場内笑)。というわけで! まだまだ俺がチャンピオンになったので、俺が、新日本プロレスを、世界の新日本プロレスにして、まだまだ、皆さん、いろんな未来が見たいでしょ? 俺がしっかり、そこに! 連れてってやるから! まだまだ新日本プロレスに! カネの雨が降るぞー!!(※大歓声)」


【試合後のオカダ】
※外国人を含めたCHAOSメンバー全員が拍手で新王者をインタビュースペースに迎え入れる。
 --見事、新チャンピオン誕生です。オカダ・カズチカ選手です。オカダ選手、おめでとうございます。
オカダ「ありがとうございます。いやあ、こんなに、勝って戻って、CHAOSのメンバーに囲まれるのは初めてかもしれないですね。いつも外道さんしかいなかったですけど」


※あらためてCHAOSのメンバーが拍手で祝福
外道「先に乾杯しようか?」


オカダ「じゃあ、乾杯します」


※外道の「おめでとう」の音頭で乾杯。ロメロやバレッタが「オカダ!オカダ!オカダ!」とチャントする


--オカダ選手、あらためてIWGPのベルトを奪い返しました。今の気持ちを聞かせてください。
オカダ「いや、キツかったですね。内藤さんやるじゃんって、あらためて思いました。セコンドなしでも、乱入なしでもやるじゃん。さすが、乱入があろうともIWGPのベルトを巻いた男だなと思いました。


 --最後、「焦った」という言葉がありましけども、それでも勝てた理由をあえて言うとすれば、どういうところにありますかね?
オカダ「やっぱりそれは“IWGP愛”。僕、IWGPを愛してます」


 --内藤選手がこのIWGPのベルトを粗末に扱うシーンがこのシリーズではありましたけども、どんな思いであれを見つめてたのか聞かせてもらってもいいですか?
オカダ「率直に、悔しかったですよ。ま、僕だけじゃない、いままでこのベルトを巻いてきた人たち、このベルトにいろんな思いを乗せてきた人たち、そういう人たちはみんな悔しかったし、悲しかったと思いますし、何としてもベルトを早く奪い返さないといけないなと思いました」


 --ベルトを奪い返しました。そして先ほどリング上でも話しましたけど、次はいよいよ『G1』ですね。あらためて、どんな気持ちでいきますか?
オカダ「ホント、東京ドームのメインで勝ちたいといつも言ってましたけど、もうひとつ叶ってないことがチャンピオンのまま『G1』優勝ですから。ま、東京ドームの勝利、今年、叶いましたんで、次はチャンピオンのまま『G1』優勝、いただきます」


 --IWGPチャンピオンとして『G1』優勝は、とてつもなくハードルが高いことだと思いますが、それに関してはどんな意気込みでいきますか?
オカダ「そうですね、やっぱり『SUPER Jr.』見て、解説席、いや実況席ですか、座って、やっぱりKUSHIDAさんを見て、あらためてチャンピオン狙われるなと思いましたし、でも、そんなこと慣れましたよ。ベルトがあろうがなかろうが、もう狙われる存在ですし、ま、しっかりでもチャンピオンのまま優勝したいなと。『チャンピオンと思わずに』とは言わない。チャンピオンのまま優勝します」


 --そして今日は最後、リング上のマイクの時に外道選手はいなかったんですけど、そこのところ、寂しさとかは感じなかったですか?
オカダ「ま、1対1でやると言って、入場も断りましたし。ま、勝った後は来てくれてもいいんじゃないかなと思いましたけど、そういう親離れの機会を外道さんが与えてくれたんじゃないかと思います。どんだけ離れようとも、後からついてくるのが外道さんですから。マイクで『レベルが違うんで』と言うのも体力を使いますんで、外道さんにマイクは任せたいなと思います」


 --大阪城ホールでは2年連続でベルト奪回という結果に導きましたけど、そのあたりというのは?
オカダ「まあ、うれしいことではありますけども、チャンピオンとしては来れてないですから。結局はチャレンジャーで勝っただけですから。しっかり、また次は、チャンピオンのまま来たいですね。チャンピオンで来て、チャンピオンのまま終わる、そういう大阪城ホールを目指したいです」


 --去年、新日本でトップ4と言われた棚橋選手も今回はケガで欠場で、中邑選手もAJ選手もいないなかで、大阪城ホールのメインで勝つっていうのは、使命感を果たしたっていう気持ちは?
オカダ「使命感っていうのは別にないですけど、結局その3人は、今の新日本プロレスに必要のない3人だったんじゃないかと思います。この会場のお客さんの入り、沸き具合、それは誰が見ても納得できるもんじゃないかと思います」


 --どこまで見られたかわからないですけど、一つ前の試合でものすごいラダーマッチが行われていて、あれはプレッシャーになったとか、試合に影響した心理的なところはありましたか?
オカダ「いや、それは正直、まったくないですね。あれもそうだし、乱入をする試合もそうだし、あれはもうIWGPとは別物だと思ってましたんで。ま、IWGPであの試合をやられたらたまらないですけど、インターコンチのベルトでどのようにやられても気にはならないですし、あえて、またあの試合が前にあったから、IWGPらしい試合をできて、結果的に色分けができてよかったんじゃないですかね」


 --最後、リング上で「これが今の新日本のIWGPの闘いだ」とおっしゃってましたけど、それは対世間へのメッセージという意味合いですかね?
オカダ「対世間もですけど、世界もそうだし、やっぱりいろんな人にこのIWGPの闘いを見てもらいたい。乱入がある試合だとか……ま、そういう試合もいいですよ。ラダーを使う試合もいい。タッグマッチだってあるし。いろんな試合があるなかで、世界一のこのIWGPの闘いを世界に届けたいなと思ってました」


 --あたらめて内藤選手の存在は、オカダ選手にとって相当刺激になりましたか?
オカダ「そうですね。やっぱりこう、チャンピオンの強さを感じました。今までも強いと思ってましたけども、乱入なしと自分で決めて、セコンド帰らして、また強くなったんじゃないかなと。ま、僕が言うのもなんですけど、僕が内藤哲也というレスラーを強くしてしまったんじゃないかなと思います」


【内藤の話】「オカダも、木谷オーナーも、そして新日本プロレスを応援してくださる皆様も、さぞかし、嬉しかっただろうよ。感謝しろよ。これもすべては、俺の掌の上だよ、カブローン」

【木谷オーナー総括】
――試合をご覧になって、率直なご感想をお願いします。

木谷「メインの攻防が、非常に素晴らしかったと思いますね。ファンも、こういう介入のね、1対1の男と男のぶつかり合いを見たかったんじゃないかなと思いますし。最後は結局、デスティーノか、レインメーカーのどっちかを喰らわないかっていう攻防で、結果レインメーカーの方がうまく3発入ったってとこで決まりましたけども、ほんと紙一重だったなと思いますね。途中、オカダ選手何度か頭に喰らってたので、今日は苦戦したなと、印象に残りましたね。もう1発、デスティーノ喰らったら、それで終わってかなっていう気はしますね」

――内藤選手が入場の際、木谷オーナーと握手を交わしましたが?
木谷「いや、なんだったんすかね。ちょっとボクも、毒霧喰らったらどうしようって、ビクビクしてたんですけどね、実は。まぁ喰らわずに、むしろ毒霧を予想してて、握手はまったく予想してなかったんで。今日は、正々堂々といきますよという挨拶だったんじゃないですかね。なんで、まぁ要求を受ける形でセコンドは下げましたけど、最初からそのつもりだった気はしますけどね。まぁ内藤選手も、エンターテイナーだから、とりあえず入場までは入れておいて。で、とりあえず帰すっていう、ファンに若干ドキドキさせるっていうかね、そこらへんでも、オカダ選手と闘ってたんじゃないですかね。外道さんは最初から出てこなかったから。ボクは1回入れて、ドキドキさせながら帰すよっていうことを、自己主張したんだと思いますよ。ビックリしましたよ、ほんとに。ツイッター見たら、ファンから、木谷がシンガポールからわざわざ何しに来たんだって。そもそもボクが入ってることがおかしいんですからね。某団体のような感じで見られて節があるんですけど」

――2億円プロジェクトという、内藤選手が突き上げている部分に対して、どのように考えてますか?
木谷「これはですね、どこまで言うかっていうのはあるんですけど、2億円プロジェクトって、ボクの口から1回も言ってないんですよね。(※東京スポーツに記者を指さし)この方が書いただけで。ボク、2億円とは言ってなくて、『2億円ぐらい?』、『うーん、まぁそれぐらいいくかもしれませんね』ってことで、誘導尋問のように。2月10日なんですよ。2月10日の大阪終わりなんですね。なんで、その時そういう話になったかというとですね、これも誘導尋問なんですけども、とにかく今多くの選手がWWEに行ってしまって、ファンの皆さんが不安がってますと。で、特にあの時の雰囲気を思い出してほしいんですけども、ファンの雰囲気も、業界の雰囲気もそうだと思うんですよ。とにかくオカダの流出だけは止めろっていう雰囲気だったんですよ。雰囲気ですよ。だから、複数年契約とかも検討してますし、『他になんかないんですか?』って言われるから、『ちょっと特別に彼を世界的に売り出すプランもあります』ってことを言ったら、それがいつの間にか、2億円プロジェクトってことで、内容も知らされずにずっと走ってったっていう。だから、内藤選手は中身を何も知らないで、うまくピックアップして、そこを噛み付いてきたんですよね。で、内容に関しては、どこかでオープンにしますけども、本当に実在します、2億円プロジェクトっていうのは」

――2億円でいいんですか?
木谷「まぁまぁそんなもんですかね。なんで、やっぱりどんどん世界はボーダレスになってるんですね。これもちょっとツイッター等で広まったんで言いますけど、先日にロスにある件で、実はオカダ選手と行きまして。ルチャアンダーグランドを見学に、彼がリコシェに会いに行くっていうんで、『私も行きますよ』っつって。ファンはみんな知ってるんですよ。で、ファンは『オカダだ!』って見つけて。とにかくプロレスファンに限って言えば、世界中でコアな人ほど認識されている。だから、世界は一つの市場になってるんですよ。世界単市場になってるんですよ。今もデジタルなものはオンラインになって、オンラインになれば、グローバルになってしまうんですよね。そんな中で、やっぱり世界規模の闘いをしなきゃいけない。で、オカダ選手はその気概があるんです。別に他の人にないって言ってる意味じゃないですよ。オカダ選手はよりそれを凄く意識してる。ですから、これから新日本の選手1人1人意識してもらって。例えば、アメリカで2番目に見られてるのは、新日本プロレスですよ、ケーブルで毎週見られてるのはですね。他のWWE以外の団体ではないわけですよ。なんで、これからケーブル、番組の世界的な販売とかですね、新日本はどんどん今、テレビ朝日さん主導で進んでますし。で、ワールドを通じて配信、また会員数も増え始めました。広がってますし、もう世界がボーダレスになる中で、世界を意識した、世界のスターをやっぱりつくっていかなきゃいけないっていう風に、現場では思ってます。それとまたリングの中は、少し違うと思いますけど。そういう意味では、今日の闘いは、ほんとに世界にも刺さったかなという風に思いますね。世界レベルの闘いしてくれたんで、非常にありがたいと思いますし、話戻ったら、2月のその時はそういう雰囲気だったってことを思い出してほしいですね、ファンの人にも。でも、逆に言えば、2月のその時なんとなく、『この先どうなるんだろう』っていう暗い雰囲気が、2月3月4月でまったくなくなってですね、この6月で去年とほとんど遜色ない大会、何人も人気レスラーがかけたのに、去年とほとんど遜色ない大会ができたんじゃかなと。一番の功労者は内藤選手だと思います。そのことは認めます。ただ、黙ってボクを巻き込まないでほしいなっていうのはありますけど。まぁ4月10日の両国も、5月の福岡もワールドでシンガポールから見てたんですけど、いきなりボクの名前が。『なんで俺の名前出すの?』みたいな。出た瞬間ツイッターで、お客さんから40件50件来るわけですよ。中には、『オーナー辞めろ』みたいな、オーナーって役職じゃなくて立場だから、オーナー辞めるには、株主辞めるしかないんだけど。非常に巻き込まれたけど、これはいったん終わりにして、しばらく最後のお願いにしたいなと思います。でも、ほんとにね、そんな細かいことを除いても、凄く両者で盛り上げてくれたんで、いい大会になったなと思います。あとその前までのね、第0試合から第8試合も、好試合が続いて、見ててほんとに楽しかったです。面白かったです」

――内藤選手が新日本プロレスを盛り上げて、それにオカダ選手が便乗して、また一つ新日本プロレスが大きくなったと思いますが?
木谷「そうですね。でも、オカダ選手は凄く自覚が。エースはまだ棚橋選手ですけど、未来のエースの自覚が凄く出てきたなという風に思いますし。内藤選手は、上手くなり、強くなり、表情なんかもうまいですよね。お客さんを、ワッともってっちゃうような。いろんな意味で、上手くなり、強くなったんじゃないかなという風に思いますね。ほんといい選手に成長してくれたんじゃないかなと思いますね」

--久しぶりに会場のファンの反応を感じて、新日本の次の課題はなんだと考えておられますか?
木谷オーナー「リングの中で言うと、少し芽が出てきていると思いますが、やはり若手ですね。若手の有望な選手、日本ですよ。外国人は結構、いい選手をうまく見つけてくるなあって思ってますんで、そこは問題ないと思います。ま、日本人に関して、もう少し若手の有望な人。いろんなタイプの人がいていいと思いますけど。ホントにプロレスがうまい人もいれば、飛ぶ人もいれば、アマチュアですごい実績がある人もいればって、いろんなタイプの人がいてほしいなあって思います。(リングの)外側に関して言えば、やはりビジネスをもう少し。例えば、ずっと言われてますけど、テレビ朝日の土曜日の深夜の枠がだんだん遅くなっていってるっていうのが、『もう少し浅くなりませんか?』とか『1時間の枠になりませんか?』っていう話はいろいろあったりもするんで、そういうところは課題だとは思いますし、『(NEW JAPAN)WORLD』ができたことで『G1』は全試合見れるようになりましたけども、やっぱりファンを増やすには、偶然見る機会を増やさないといけないんで、そういう視聴機会も増やしていいかないといけない。プロレスと触れ合う機会。そういう意味ではプロレスラーと触れ合う機会っていうのは増えてるんじゃないですかね? ドラマとかバラエティーとか(への出演機会が)どんどんどんどん増えていってますし、プロレスがどんどん身近になっていってるなと思いますね。でも、試合そのものをナマでも映像でもいいんで、とりあえずもっと見せるというのを心がけないといけないなと思ってます。第2ハードル……この4年半ぐらいで1回、売り上げで言えば3倍ぐらいになったんですよ。3.ちょっとになったんです。それがこの半年間で少し調整しつつ、こっから第2ハードルが始まったなという気がしてます。ですから『G1』から来年1・4、あと来年に向けて、相当、新しい景色を見せることができるかなと思います。で、先ほど(話に出たように)ロスにあることで行って、オカダ選手と結構話させてもらったんですけど、相当いろんなこと考えてますよ。なかなか素晴らしい若者だなと  思ってますんで。まあ、レスラーみんな考えてると思いますんで、現場も含めてレスラーの話をもっともっと聞いて、棚橋さんだったら棚橋さん、真壁さんだったら真壁さん、それ以外の人も含めて自分の意見とか考えてること、プロレスのために何ができるか、真壁さんなんで顔合わすたびに『木谷さん、これ以上、何をやればプロレスは良くなるんですか?』って、半年にいっぺんぐらいですけど質問されるんですね。みんながみんな、ホントにそうやって考えてくれてるんで、こっからもう1回、大きな波動に乗れればなというふう思います。テレビ朝日の上の方にはいつも申し上げてるんですよ。『プロレスがテレビ朝日さんが持たれてるコンテンツの中で、1、2を争うグローバルコンテンツですから』と。テレビ朝日さんもデジタルとグローバルのかなり舵を切られてるんで、心配してないです。ちょっと一緒に、これからプロレスを盛り上げてくれるなって確信してます。お客様も含めて、一緒に盛り上げてくれると思います」

--じゃあ、特番でゴールデン?
木谷オーナー「すぐそこにいってしまうですけど、手続きがあるんで。一気に結婚できないのと一緒で。手続きっていろいろあるから、一つずつ実績を出して。ま、いずれは。先日は猪木vsアリ戦が2時間で放映されてますから。場合によっては、ちゃんと編成されることもあると思いますんで、1個ずつ実績を積み重ねて。でも、だいぶ機運は高まってると思います。まあ、昔みたいにゴールデンで通常のスポーツを流せる時代じゃないじゃないですか? どのジャンルも世界代表戦みたいなのしか流れないわけですから、そこはちゃんと実績積みつつ、徐々に。これ、当たり前ですけど、ホントにテレビの編成は、僕が言うことじゃないですけど、一般の人が考えてる100倍大変ですから。一歩一歩、それに叶うように、コンテンツ、イベントを、お客さんとテレビ朝日さんと皆さんと一緒になって作り上げたいなと思います。そろそろプロレスアナウンサーからも人気アナウンサーが出るサイクルに入ってるんじゃないですか?(笑)」
 大阪城ホール
 今月の現場出動は新日本プロレス大阪城ホール大会を観戦。思い起こせば昨年6月末、新日本大阪城ホール大会観戦を目前にして胆嚢炎に倒れ緊急入院、大会当日には退院したが観戦に関しては医師からドクターストップがかかり断念、自宅で涙?を流しながらスカパーPPVで新日本大阪城ホール大会を観戦して1年、観戦直前には自分の部屋のTVが壊れ、買い替えを余儀なくされるハプニングに遭いながらも、体調だけはしっかりベストに整えて大阪城大会当日を迎えたが、雨という生憎の天気となった。


 3月のNOAH大阪城サブアリーナ大会の時は自家用車での移動となったが、新日本はおそらく駐車場は満杯になっていると判断して電車での移動を選択、京都の木津まで自家用車で移動し、木津からはJR大和路線に乗って天王寺まで移動、天王寺からはJR環状線に乗って大阪城公園前まで移動するも、大会当日は生憎の雨、昨年の大阪城ホール大会も雨だったという。


 また驚いたのは会場傍にはローソンが出来ていたこと、3月に訪れたときは売店とレストランだけでコンビニはなかったのだが、4月にオープンしたという。大阪城公園駅や川向いのビジネスパークにいかなければコンビニがなかっただけに、訪れた人たちからしてみれば、便利になったと思う。
大阪城ホール


 2時半に開場となったが、当初はまだ設営に長引いたことでロビーだけとなったものの、しばらくして会場内もオープン。メインアリーナに訪れたのは何年ぶりだろうか・・・、そして用意されたイスもほぼ埋まって超満員、棚橋弘至が欠場となったが、中邑真輔が去り、棚橋が抜けても新日本の活気力は健在だった。


 メインのIWGPヘビー級選手権、内藤vsオカダは後入場の内藤にブーイングの嵐が飛び交う、よく考えれば昨年の大阪城も制御不能化した内藤は館内からのブーイングから始まった、だが今回は試合開始となってからは内藤とオカダの声援は五分、またロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンTシャツも着込んでいるファンも多かったことで、1年の間に内藤の取り巻く環境が変わったを感じさせた。
 また今回はオカダは「IWGPらしい試合を」とアピールしていたことで外道を従えず1vs1での対戦要求、内藤も介入なしでも勝つ自信があったのか、前回は自分の流儀で勝ったことで、今回は敢えてオカダの懐に飛び込んでみようと考えたのか、他のメンバーを下げて1vs1で挑んでいった。オカダが外道を従えなかったのは、試合中に外道が内藤らに襲撃され試合への集中力が削がれるという懸念もあったからなのか、よく考えれば今回の大阪城大会はSANADAがYOSHI-HASHIの執念のバタフライロックに敗れ、またEVILも後藤に敗れるなどロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが揃って敗れたことで、内藤が最後の砦になったという感じだった。


 内藤は来場していた木谷高明オーナーに迫り、一瞬緊迫したが、握手を交わして終わった、内藤からしてみれば木谷オーナーに自身のことを認めさせたことで満足だったのか、後になってわかったのだが青木真也が木谷オーナーの隣に座ったことで、ボディーガードと勘ぐったのか、青木は元々新日本プロレスファンでよくワールドプロレスリングを見ており、観戦しにきたに過ぎないということだった。


 
 試合は先手を奪ったのは意外にもオカダ、ロープに押し込んでもクリーンブレークからいきなり仕掛け、開始早々から内藤をコーナーに据えて、下からドロップキックで場外に落とすなど、攻めのパターンを変え、また内藤が仕掛ける前に、オカダが先手を打って仕掛けるなど、内藤の制御不能さを封じ込めにかかる、内藤は制御不能になることで相手のペースにさせず、焦らした上で自身のペースへと引き込むのだが、今回は制御不能ぶりが封じ込められたせいでオカダを焦らせることが出来ないが、パターンを変えていたが、ペースが多少狂ってもすぐ軌道修正するオカダのらしさで試合が進んでいた。
 終盤もツームストーンパイルドライバーを狙うオカダにリバースDDT風のデスティーノで切り返していたが、デスティーノ狙いをオカダがツームストーンパイルドライバーで切り返し、レインメーカーを繰り出すが内藤はカウント2でクリアする。
 オカダはジャーマンからのレインメーカー狙いは阻止されるも、カサドーラをクリアしたところでオカダはすぐさまレインメーカーで強襲、最後はレインメーカーで3カウントを奪い、オカダが王座奪還に成功した。
 試合後のアピールもコメントでも「焦った」という言葉が出たが、外道を従えず、またいつもとパターンを変えて、内藤が約束を破ってセコンドを介入するのではという不安から出る焦りというか、焦りかけながらもしっかり自分のペースを保っていた、そういった意味では今回はオカダの完勝だったかもしれない。
 
 オカダ・カズチカ
 また青木の話に戻るが、青木は最近IGFとの関係も切れているという話もあり、新日本に参戦するために売り込みなのではという声がある、自分的に言うと青木はIGFのリングには上がっているが、IGFの所属でもない、新日本を観戦するにしてもIGFが止める権利もないが、新日本に参戦したいのであれば、大会中に何だかのアピールがあるはず、また新日本側としてもRIZINでのペットボトル事件、IGFでも飯伏幸太との試合が組まれなかったことでの試合放棄など問題も多いだけに、新日本がIGFでも扱えない問題児を扱えるのかというのもある。全てを考えると青木の新日本参戦の可能性は現時点では低いと思っている。


 他の試合を振り返るとケニーvsエルガンの新日本初のラダーマッチは盛り上がるのかという疑問もあったが、二人ともルールに長けた選手でもあった、使用されたラダー二つが真っ二つになるという激戦にもなった。
 終盤ではBULLET CLUBも介入しハンタークラブ(キャプテン、ヨシタツ)も駆けつけては返り討ち(キャプテンが出てきた時点でファンからはため息が漏れていた)がリコシェとサイダルがIWGPジュニアタッグを取られた報復だったのかヤングバックスを蹴散らしてエルガンに加担、それで流れを変えることが出来たエルガンがラダー上での競り合いをケニーを場外へ落として(ここでリング下の選手に落とすのではなく、テーブルを設置してくれたほうが迫力があった)天井に吊るされたベルトを奪いエルガンが王座を奪取、気がつけば30分も超えており、良い意味で期待を裏切る激戦となった。


 永田vs柴田のNEVER選手権は柴田の左腕攻めに耐えた永田が猛反撃、コーナーで押し込んだ際に永田が柴田に膝蹴りの連打を浴びせた姿は、見ている側も永田の怖さを感じさせた。しかし柴田がスリーパーで絞めあげるとPKで3カウントを奪い勝利、前回はキラー永田を引き出して上で敗れてしまったが、今回はキラーを引き出した上で勝利は柴田の念願だった永田越えを感じさせ、永田も短期政権で終わったが第三世代は死なずというものを感じさせた試合だった。
 また第三世代との抗争を終えた柴田に本間が挑戦に名乗りを挙げた、本間は大阪城大会からも外され、また今年のG1でも外されるのではという危機感を持っている、柴田も今度は下からの突き上げというテーマが出てきたようだ。


 IWGPタッグ選手権はブリスコ兄弟がゲリラズ・オブ・デスティニーを破り王座奪取、内容的にもトンガたちが食い下がったがブリスコ兄弟のチーム力の高さが優った試合だった。試合後には裕二郎がハングマン・ペイジと共にブリスコ兄弟を襲撃し王座挑戦をアピールした。
 BULLET CLUBの新メンバーであるペイジはエプロンダッシュのシューティングスターも披露するなど身軽さもあり、またアックスギロチンドライバーという一撃必殺の技も持っている。裕二郎もこのところ一歩引いていたが、新しいパートナーを発掘したことで、再びタイトル戦線に名乗りを挙げたようだ。


 IWGPジュニアヘビー級選手権はオスプレイが「スーパージュニア」制覇というビッグタイトルを手にした影響か自信というものが試合に現れてはいたのものの、ところどころでKUSHIDAがキャリアの差を見せ付けていた。
 終盤もオスプレイはKUSHIDAのマサヒロ・タナカを見切ってフラムフライを決め、またKUSHIDAの三角絞め狙いを強引に持ちあげてプリンスズスロウンを決めるなどして追い込んだが、肝心のオスカッターがすっぽ抜けたのか不発に終わると、これを逃さなかったKUSHIDAがホバーボードロックで捕獲し勝利、オスプレイは成長はしているものの、まだKUSHIDAの牙城を崩すまでには至らないことを感じさせた。


 IWGPジュニアタッグ選手権は今回バトルロイヤルとオーバー・ザ・トップロープ形式が加わったことで、ルールに引っかかったロッポンギヴァイス、RedDragonが脱落したことで、リコシェ&サイダルとヤングバックスの元DRAGON GATE同士の対決となり、ヤングバックスが新合体技メルツァードライバーでサイダルを降し王座奪取した。


 大会の感想は大阪城ホールを超満員にさせるなど、新日本の活気力もここまできたかというものを感じさせた、新日本の活気力がどこまで進むのか、目指す先はやっぱり京セラドームといきたいものだ

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