テリーの代わりにドリーが急遽参戦…大阪でのラストマッチも天龍は熱かった!
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テリーの代わりにドリーが急遽参戦…大阪でのラストマッチも天龍は熱かった!
5月30日 天龍プロジェクト「天龍プロジェクト27 Revolution FINAL TOUR in Osaka」大阪府立体育会館第2競技場 1298人 超満員札止め
<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼30分1本
ザ・グレート・カブキ ○アレクサンダー大塚(10分41秒 体固め)松山勘十郎 X太陽塔仮面
※カブキのトラースキック
◇第2試合◇
▼30分1本
○ドラゴンJOKER 三原一晃 (11分05秒 ラ・マヒストラル)TARU X“brother"YASSHI
◇第3試合◇
▼MIZUCHIルール スペシャルタッグマッチ/30分1本
河上隆一[MIZUCHI] ○金本浩二[守護者] (16分38秒 片エビ固め)X舞牙[MIZUCHI]
高岩竜一[守護者]
※ムーンサルトプレス
◇第4試合◇
▼IJタッグ選手権試合/無制限1本
[第18代王者]○空牙 ガメラス(16分16秒 片エビ固め)[挑戦者]土方隆司 X橋本和樹
※タワースタンプ
☆空牙&ガメラスが2度目の防衛に成功
◇第5試合◇
▼30分1本
○嵐(9分43秒 エビ固め)X相島勇人
※パワーボム
◇第6試合◇
▼60分1本
○天龍源一郎 ドリー・ファンク・ジュニア NOSAWA論外(16分31秒 片エビ固め)諏訪魔 青木篤志 X佐藤光留
※ラリアット
【試合後の天龍、ドリー】
▼「誰か文句ある人いますか?(笑) ホンットにね、よく使われる言葉で言うと感無量ですよ。プロレス人生を辞める時は腹いっぱいって言ったけど、今日もそんな感じですね。満足感がだんだん高くなってますよ。今日は胸いっぱいでしたね。NOSAWA論外がこんな試合うまいと思わなかったし、ドリーさんがこれだけ元気にハッスルしてくれて、この二人に感謝します。みてて勇気を与えられて、出て行って諏訪魔とああなったのも必然だったのかなと。この二人に気持ちを高められましね。これだからプロレスは面白いね」
――相手のEvolutionについては?
▼天龍「彼たちがこういう悪い状況の中で対戦相手になって、腑に落ちない部分もあったかもしれないけど、それを超えるものをみせてくれたから感謝してます。逆に火をつけられた部分もあるしね。諏訪魔にはぜひプロレス界を背負っていってほしいね。だって今日、プロレス界の神様ドリーとやって、得るものがあっただろうし、この世渡り上手のNOSAWAと当たったんだから大丈夫でしょう」
――最後の大阪となりそうだが?
▼天龍「福井の田舎から出てきて一番最初にカルチャーショック受けたのが大阪でしたね。大阪駅から環状線に乗って鶴橋に向かってる時、初めて関西弁を聞いて、これがナマの関西弁だって驚いて、うどんのスープの濃さに驚いてってそんな日々でしたよ。(たくさんののぼり)テリーの病気のことがあって出られなかったけど、ドリーさんがはせ参じてくれて感謝してます。やっぱりテキサススピリットは凄いですよ」
――ドリーからアメリカで最初に教わったことは?
▼天龍「プロレスとはこういうスポーツなんだよということを教えられたんですよね。簡単なことを教えてもらったからスッと入れましたよね。日本にいた時は注釈がついて、この性格だからやかましいって反発心があったけど、ドリーさんは本当に名コーチでしたよ。ドリーさんが普通の冷やしてないクアーズってビールを飲むのを見せてもらいましたよ。本当にいい友達に恵まれてると今思ってますよ。お客さんも温かかったし、記者の皆さんもこんな遠くに来て頂いて感謝してます」
――諏訪魔がテリーを交えての3度目を熱望していたが?
▼天龍「諏訪魔がもう一回やりたいって? じゃあテリーに伝えときます。俺はもういいよ。でも久しぶりに戦ってて共鳴というか、相通ずるものが垣間見えて、諏訪魔とやれてよかったね」
▼ドリー「テンルー、ワタシノセイトデス。ファイナルカウントダウン、オメデトウゴザイマス」
▼天龍「何か興奮して寝れないね。本当にドリーさんには俺がいたころ、ブッカーやってて3時ごろ帰ってきて、俺が7時ごろ電話して練習教えてくれって言うと、オフィスの仕事がいっぱいあるのに教えてくれた。感謝しきれないですよ。だから全日本プロレスのこの流れをさきほど名前出した選手たちが引き継いでいって脈々とプロレスを伝承していってほしいと思います」
【諏訪魔の話】「歴史の重みというか、そういうものをモロに感じる試合だった。凄いな。天龍、ドリー…今までと違う怖さというか、そういうのを感じました。アゴに何発も食らったんでね。天龍源一郎が背負ってるものの重みが違ったというかね。(前回は引退表明前で、今回は引退が決まってからの対戦だったが違いはあった?)何ともいえないんだよね。重みが増したというか、自分自身もっと歴史を作らないといけない。そう思いましたね。久々だよ。これだけブーイングされたのは。コントロールしきれなかったね。当然、試合の結果としても負けてるし、内容も持っていかれた。引退まで時間あるし、まだもう一回やりたいね。次は天龍さんがリスペクトしてるテリーに体調治してもらって、もう一回やりたい。天龍さんがなぜあれだけリスペクトしてるか肌で体感してみたいね。毎日試合して体に染みつけたいぐらいだよ」
5月30日天龍プロジェクト大阪大会を観戦するために大阪府立体育会館を3ヶ月ぶりに訪れた。天龍の大阪でのラストマッチ見るためだったが名称はボディーメーカーコロシアムから府立体育会館へいつの間にか戻っていたのには驚いたものの、自分にしてみれば府立体育会館のほうが馴染み深い。
観戦目的は天龍だけでない、天龍とタッグを組む“テキサスブロンコ”テリー・ファンクを見たいのもあった、テリーを生で見るのはおそらくだが1995年1月以来で楽しみにしていたのだが、テリーは肺炎のため来日できず欠場となり、テリーの変わりに31日の全日本プロレス大阪大会に参戦が決まっていた“ザ・グレート・テキサン”ドリー・ファンク・ジュニアが急遽参戦、ドリーを見るのもいつ以来かわからないがおそらく馬場体制の全日本プロレス以来、ドリーが全日本を離れてからは生で見る機会がなくなっていた。
会場入りとなるが開場となると、天龍の大阪でのラストマッチということで用意されたイスがほとんど埋まり超満員、大会もスタートとなるがザ・グレート・カブキに松山勘十郎、TARU、アレクサンダー大塚、空牙、嵐、金本浩二、高岩竜一など久しく見ていなかったレスラーが続々と登場、カブキは出番は少なかったもののヌンチャクパフォーマンス、アッパーブロー、トラースキック、毒霧などしっかり見せ場を作っていた。
いよいよメインとなるとEvolutionが先入場、天龍組はドリーが入場しビデオカメラを片手に撮影する夫人と西村修を従えて入場すれば、天龍はNOSAWAと天龍の愛弟子格だった北原光騎を従えて入場、北原を見るのもWAR以来だがほとんど試合をしておらず、天龍の引退を契機に自身も引退するという。
各選手がコールされドリーがコールされるとロープワークを見せるが歩き方がほとんどおじいちゃん、体つきもやせていたことから館内からは“大丈夫なのか?”という声が飛び交っていた。
試合は天龍がやや前転気味の浴びせ蹴りで奇襲をかけると諏訪魔とチョップ合戦を展開、天龍が押され気味になると諏訪魔に大ブーイングとなるが、天龍のグーパンチに対し諏訪魔は容赦なくバックドロップで投げ、交代した光留はミドルキックで天龍からダウンを奪いまたブーイングが飛び交うが、起き上がった天龍はリック・フレアーばりの“ちょっと待て”のポーズで間を空けると光留の股間にパンチからグーパンチでお返ししドリーに交代、ドリーも光留相手に独特のヘッドロックで絞めあげスリーパーを決めるが、コーナーに控える天龍が諏訪魔にペットボトルを投げつけると、諏訪魔も怒って天龍を襲撃するがリングのドリーは思わぬ展開だったのか立ち尽くしてしまうも、エルボースマッシュをしっかり決め館内を沸かせる。
交代したNOSAWAは青木に論ザードを決め武藤敬司ばりの“プロレスLOVE”ポーズで諏訪魔を挑発、よく考えればNOSAWAも諏訪魔と対峙したのはいつ以来なのか、プロレスLOVEポーズに不快感を示したのか諏訪魔は怒るも、天龍がリング下から諏訪魔を襲撃しドリーを交えて大乱闘を展開、最初は動きがぎこちなかったドリーもテンションが上がってきたのか光留だけでなく青木や諏訪魔にもエルボースマッシュを浴びせ鉄柱に叩きつけるなど大暴れするも、諏訪魔はドリーにも容赦なく攻め万力スリーパーで絞めあげる。
中盤はNOSAWAがEvolutionに捕まる展開となるが、天龍に交代すると3人にグーパンチを浴びせるも、諏訪魔は万力スリーパーで絞めあげ、試合中はなかなかカットに入らなかったドリーがカットに入ると、諏訪魔はドリーを捕らえてラストライドを狙うも、天龍がグーパンチでカット。
ドリーは“天下の宝刀”スピニングトーホールドで諏訪魔を捕らえている間に、天龍は光留に53歳からラリアットを決め3カウント、大阪でのラストマッチを勝利で飾った。
試合後は天龍が大阪での思い出を語ると、ドリーも片言の日本語で挨拶、天龍プロジェクト恒例の「エイエイオー!」で締めくくったが、こんな威勢のいい空間は久しぶりというか、天龍というレスラーが生み出した空間がいつまでも続いて欲しいと思ったが、そう思うと天龍源一郎の引退は改めて惜しい感じがした。
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