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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

宮原健斗が石川修司を降し三冠王座を奪還…全日本は新たなるステップへ進みだした

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宮原健斗が石川修司を降し三冠王座を奪還…全日本は新たなるステップへ進みだした

8月27日 全日本プロレス「2017 SUMMER EXPLOSION最終戦 全日本プロレス45周年記念 両国大会~新たなる決意~」両国国技館 6500人 満員


<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第0試合◇
▼10分1本
○佐藤恵一(3分4秒 ジャーマンスープレックスホールド)×岡田佑介


◇第0試合◇
▼オープニングアクト〜アクトレスガールズ提供試合〜/10分1本
安納サオリ 万喜なつみ(6分28秒 フィッシャーマンズスープレックスホールド)本間多恵 ×高瀬みゆき


◇第1試合◇
▼20分1本
○中島洋平 阿部史典(4分18秒 片エビ固め)野村卓矢 ×青木優也
※跳後廻蹴


◇第2試合◇
▼ランズエンドvs多国籍同盟/20分1本
○崔領二 将火怒 石切(7分40秒 片エビ固め)サム・アドニス マッシモ ×ダニー・ジョーンズ
※那智の滝


◇第3試合◇
▼大隅興業presents 全日本プロレス創立45周年記念タッグマッチ
ドリー・ファンク・ジュニア ヒロ斉藤(10分16秒 スピニングトーホールド)ザ・グレート・カブキ ×渕正信


◇第4試合◇
 ▼!BANG!TV世界ヘビー級選手権試合バトルロイヤル
[第3代王者]○西村修(8分24秒 横入り式エビ固め)[挑戦者]×グレート小鹿
☆西村が防衛に成功


【退場順】[1]愛澤No.1[2]吉江豊[3]瀧澤晃頼[4]仲川翔大[5]佐野直[6]ダイナソー拓真&吉野コータロー[7]篠瀬三十七[8]田村和宏[9]レイパロマ[10]カーベル伊藤[11]丸山敦[12]アブドーラ小林&不動力也


◇第5試合◇
▼30分1本
○カリスティコ(8分25秒 ラ・ミスティカ)×エル・ディアマンテ


◇第6試合◇
▼アジアタッグ選手権試合/60分1本
[挑戦者組]○ブラック・タイガーVII TAKAみちのく(10分35秒 超高校級ラ・マヒストラル)[第101代王者組]青木篤志 ×佐藤光留
☆青木&佐藤が3度目の防衛に失敗。TAKA&ブラックVIIが第102代王者組となる 


【試合後のブラックVII&TAKA】
ブラックVII「ごめん、獲っちゃった。どうしよう?」


TAKA「みんなさ、俺たちが獲るわけないと思ってたよね。俺たちが即席チームだから、獲るわけないと思ってたよね。俺もそう思ってたよ。だけどよ、知ってる人は知ってんだよ。俺と相棒がどんだけ深い繋がりを持ってるか。俺たちを即席って言った時点で相手の負けだよ。どれだけのキャリアを世界中で積んできたことか。なあ、相棒?」


ブラックVII「そうね。どうしよう? これは予定が狂う」


TAKA「まさか獲るとは思わなかったな」


ブラックVII「俺はさ、2回目なんだよ。中身だよ。中身で獲ってるから」


TAKA「そういうのを言ってやっていいよ」


ブラックVII「でも、嬉しいベルトだよね、全日本プロレスの中で一番アジアタッグというのがさ。箔になるから」


TAKA「歴史に刻めたわけだ。世界最古のベルトでしょ? これを獲ったってことはさ、またこれを使って、いろいろ遊べるんじゃないの?」


ブラックVII「防衛戦はとりあえず小橋&菊地組。さっき小橋さんがいたからさ、『獲っちゃった。どうしよう?』と言ったら、ちょっとムッとしてたから、じゃあ、挑戦してこいって」


TAKA「取り返してくださいよ、先輩」


ブラックVII「そうだよ。小橋&菊地で来い。それがダメだったら、強いヤツらとはやらねえぞ」


TAKA「渕正信でもいいぞ。歴史と伝統があるんだろ? 過去のチャンピオン、来いよ」


ブラックVII「全日本プロレスは一番面倒臭い2人をこの全日本に残しちまったな。ただじゃ転ばねえぞ」


TAKA「誰も獲りに来なければ、俺たちは好き勝手にいろんなところでやっちゃうからな」


【青木の話】「悔しい。悔しい。いろんなことを考えさせられるタイトルマッチだな。勝てば何も考えなくて済んだかもしれないけど、負けたんでね。俺も俺なりにいろんなことを考えないといけない。今日はもうそれしか言えないね。負けて言えるのはそれだけ。悔しい。ただ、俺はこれでは終わらない」


◇第7試合◇
▼全日本プロレス創立45周年記念特別試合/45分1本
○タイチ(13分19秒 エビ固め)×青柳優馬
※タイチ式ラストライド


【タイチの話】「くだらなすぎる。くだらねえよ。だいたい何なんだよ、この団体はよ。俺は一言も出るって言ってねえぞ。出るって言ってねえのに勝手に決めて、勝手に発表しやがって。そんなやり方あるのかよ? しかも、前日会見だかなんだか知らねえけどよ、会見で俺が言ってもいねえ言葉を勝手に作りやがってよ。俺のコメントだって言って。馬鹿か、おめえら。あんなことを俺が言うかよ。てめえらに気の利いたコメントなんか出すかよ。くだらねえんだよ。馬鹿なんだよ。こんな団体、もう二度と出ねえ。くだらなすぎる。これでお終いだよ。あの若いのだってよ…まあいいよ、この馬鹿団体よりはちょっとぐらいいいんじゃねえか、あいつのほうが。2回目の対戦だかなんだか知らねえけど、記憶にねえよ。まあ、意味がなかったよ、この戦いは俺には。ひとつも意味がない。明日は大事な試合があるんだよ。邪魔するな。こことはもう終わりだよ。こんなところには二度と出ねえ。こんなところに所属しているヤツがいたら、所属していたヤツらがいたら、頭おかしいよ。なあ、マル?(金丸がいないことに気づくと)マルはどこだ? そういうことだよ、バカヤロー」


◇第8試合◇
▼全日本プロレス創立45周年記念特別試合/30分1本
秋山準 ○大森隆男 田中稔 岩本煌史(6分13秒 片エビ固め)ジョー・ドーリング ゼウス ×ボディガー 鈴木鼓太郎
※アックスボンバー


【試合後の秋山&大森&稔&岩本】


秋山「みんなそれぞれ思いはあると思うんで。ジョーも何かの思いがあるだろうし、ゼウスもそうだし、岩本もそうだし、みんなそれぞれ思いが。それをリング上でぶつければ、また違う結果も出てくるだろうし。それを汲んで、ああやってみんなで暴れて良かったかなと。よくわからなくなりましたけど、よかったなと。リング上から見てて楽しかったです」


大森「勝利を飾ったのは飾ったけど、最後のグチャグチャで敵だったのか味方だったのか、パートナーだか敵だか、みんなわからなくなっちまったよ。秋山さんが言ったように、選手の自己主張っていうのが試合の中で見えてくると、ますます面白くなってくるんじゃない?」


――稔選手も鼓太郎選手と対戦したが?


稔「俺は足の裏を触っただけですから。45周年の記念試合に選んでいただいて光栄です」


――岩本選手は鼓太郎選手とやり合っていたが?


岩本「ハードヒットでタッグマッチでグラップリングでやっているんですけど、プロレスのリングでやって。全日本にいたとかいないとか、僕からしたらどうでもよくて。ただ単に気にくわないんで、ぶっ潰したいと思っているだけです」


大森「これから全日本はますます面白くなってくるから。まったく見えなかったものが、俺らの試合から見えてきたんじゃないかな。そんな気がする」


秋山「まあまあ、大森。行くか? 行こうか?」


※ここで丸山がコメントブースに登場する


秋山「お前は黙っとけ。今から世界タッグに行くんだよ。お前、関係ねえだろ? 今、大森と世界タッグに行こうかって話をしてんだよ」


丸山「世界タッグにはドンドン行ってください。僕も行きますよ」


秋山「お前、関係ねえだろ?」


大森「関係ねえよ」


丸山「ちょっと待ってくださいよ」


大森「だいたい!BANG!TVで優勝できなかったじゃねえか」


秋山「帰れよ」


丸山「ちょっと待ってくださいよ! 僕、!BANG!TVはやっぱり嫌です!」


秋山「お前、何を言ってんだ?」


丸山「やっぱ嫌です」


大森「俺だって生きてるんですとか、適当に言いやがって」


秋山「みんな早く試合を観に行きたいんだよ」


丸山「ちょっと待ってくださいよ! 僕、秋山さんの持つGAORAチャンピオンに挑戦…決まるから。(秋山たちが呆れて去っていこうとすると)ちょっと待って! ちょっと!」


稔「記者さんのリアクションも薄いじゃないですか」


丸山「(涙ながらに)決まるから! 決まるから! (稔の腕を掴みながら)ここでやったっていいよ。稔さん止めるな…止めてくださいよ! だって、シングルマッチが決まっているじゃないですか。決まっているんですよ。1対1の」


秋山「わかった、わかった。やる、やる、やる」


稔「世界ジュニアが見たい」


※秋山たちが去っていくと


丸山「こういうことや。おい、秋山準! 追い詰めたぞ。寝首をかかれんようにどうのこうのしとけよ。以上や!」


 【鼓太郎の話】「あいつじゃねんだよ、俺がやりてえのは。余計なことすんなよ。出てきやがって。もっと来いって。来るならもっと来いよ。俺のことを気にくわねえんだろうけど、あいつは関係ないでしょ。俺とサシでやりてえのか? サシでやるんだったら、お前が来いよ。(鼓太郎選手を全日本ジュニアに入れさせないと言っていたが?)わかってねえな。俺が入ったほうが面白くなるんだよ。違うだろ? 全日本ジュニアに目を向けさせてるから。やってやるよ。あれだって、完全に俺とやりたい感じだもの。俺はサシでやってやるよ。受けるか受けないかは、あのガキ次第だ」


◇第9試合◇
▼世界ジュニアヘビー級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○ウルティモ・ドラゴン(15分53秒 片エビ固め)[第44代王者]TAJIRI
※アサイDDT
☆TAJIRIが初防衛に失敗。ウルティモが第45代王者となる


【試合後のTAJIRI】
――残念な結果になってしまったが?


TAJIRI「今日はこういう結果になったけれども、戦う前は試合に乱入してさ、ウルティモ・ドラゴンに毒霧をぶっかけたりしたよ。だけど、やっぱ俺はあの人に憧れてレスラーになったから、そういうものはなにひとつ変わってない。あの人のドラゴンのマスクの中は実は変わってないけど、俺の仮面の中も実は変わってないんだ。そして、この気持ちが変わらない限り、俺とウルティモ・ドラゴンの物語というのは、まだまだ始まったばっかりだよ。だって、25年かかってるんだもん、今日まで。で、やっと日本で始まったんだよ。アメリカでもあったよ。メキシコでもあったよ。日本で一度もなかったんだよ。今日がスタートだよ。まあ、凄い伝統あるベルトだけど、それは今日新たにリニューアルして、俺とドラゴンの畑っていうのはたぶんもっとデカいと思うから。これからだよ。まだ始まったばっかりだよ。そして、向こうが50歳で、俺が46歳だよ。普通、これがよその団体だったら、もうベテランのジイさん対決だけど、なぜかこの全日本という土俵ではそういう見られ方をされなかったんだよ。それが俺の中で凄い衝撃だったのよ。何でかって言うと、伝統とか、歴史とかを積み重ねて、そういうのを重んじるリングなんだね。そういうステージなんだね、この全日本というのは。だから、俺もドラゴンも、こうやって活かしてもらうことができたんだよ。だから、全日本プロレスには45周年おめでとうございますと一緒に、秋山社長をはじめ、全日本の関係者の皆さんに、本当にお礼を言いたいです。おめでとうございます。俺は負けたけれども、45周年の両国でこんなにお客さんが入って、全日本プロレス、おめでとうございます」


――これ1回きりで終わるのはもったいないが?


TAJIRI「そう思います。まだ始まったばっかだよ。今日初めて始まったんだよ。これからじゃないの? 今日はお互いまだ触れたことのない、触れたらちょっと壊しちゃったなっていう部分があったんだよ。たぶんそういうのがピタピタッともっとあって、もっとよくなっていくんじゃないの? 正直ね、こんな長い時間、ドラゴンと触れ合ったのは初めてなんだよ。この全日本には、俺にとっての初対決がまだまだドラゴン以外にもいっぱい埋もれてるから。どんどん掘り起こしていきたいですね」


――以前はタイトルに一通り挑戦したいと言っていたが?


TAJIRI「まずは一番体重の軽いジュニアで、ドラゴンにやられちゃったから、まずはもう1回そこからだな。できたら、1個1個肩に集めていきたいね。全部獲って、集めていきたいんだよ」


◇第10試合◇
▼世界タッグ王座決定戦/60分1本
関本大介 岡林裕二(17分31秒 片エビ固め)×野村直矢 KAI
※ゴーレムスプラッシュ
☆関本&岡林が第77代王者組となる


(試合終了後、KAI&野村組と入れ代わるように、秋山&大森組が登場。)
大森「新チャンピオン、ベルト奪取おめでとう。俺たち、そのベルトに凄い興味があるんだ。挑戦させてくれねえかな?」


秋山「おい、今年48歳の男がお揃いのTシャツで来てんだ。受けてくれよ。やってくれよ」


岡林「全日本プロレスの社長だろうが副社長だろうが、挑戦受けちゃるわ。歳は関係ないよ。ぶっ潰すぞ、コラ」


秋山「歳なんか関係あるわけないだろ! 小橋さん、一言いってくれ!」


(となぜか実況席の小橋にマイクを渡す。する)
小橋「いい試合だった。準と大森との防衛戦も頑張ってな」


秋山「ちょっと違うけど、まあ、こういうこっちゃ!」


【試合後の関本&岡林】
岡林「よっしゃ! ありがとうございました!」


関本「ありがとうございました! よっしゃ! 獲ったぞ!」


岡林「気合いの勝利です、本当に。今日は気持ちで勝ちました、気持ちで。誰が来ようと、ずっと防衛し続けましょう」


関本「いや、正直(頭が)回ってるよ。でも、タッグを獲ったから。守っていこう」


岡林「本当の世界タッグチャンピオンですから。前回も獲りましたけど、2回獲ったら本物になっていくんで。これからずっと…もうずっと防衛し続けます」


関本「大日本に持ち帰って、ピッカピカに輝かせよう」


岡林「はい。やりましょう!」


◇第11試合◇
▼全日本プロレス創立45周年記念特別試合/45分1本
○小島聡(11分15秒 片エビ固め)×諏訪魔
※ラリアット


【小島の話】「こんな悲しい試合何年ぶりだ? こんなに胸が切なくなる試合なんか、なかなかないぞ。俺と諏訪魔の7年越しの戦いが、こんな短い時間で終わっていいのか? なあ? なんて切ないんだ。ジョー・ドーリングって…お前、10年以上、プロレスやってんだったら、入っていい時、入っちゃいけない時、やっていいこと、やっちゃいけないことぐらい空気読めよ。せっかくの7年越しの試合。こんな状況の中で迎える選手の気持ちを考えたことはあるのか。切なくて、切なくて、涙も出てこないぞ。もう1回やるとか、やらねえとか、そんなことは誰が決めるわけじゃねえよ。その時のタイミングが来れば、勝手にそういうことが起こるかもしれない。ただ…ただ! 普通は次なんて考えてやらねえぞ! 普通はこの1回限りしかやれないと思うだろ! なあ? ふざけるなよ。全日本プロレスの管理体制がどうとか、そういうのもよくわからないし、俺の中でただただ切ないだけだよ。切ない試合だよ。ただ…ただ…切ない中でもこれだけは言っといてやる。これだけは声を大にして言ってやるよ。諏訪魔は本当に強い男だぞ。アイツのポテンシャル、本当にスゲエから。アイツの言動、アイツのコスチューム、アイツの姿、アイツの試合スタイル、アイツの全てが全部ムカついて、全部嫌いだけど、アイツのことはプロレスラーとしてリスペクトしているから」


◇第12試合◇
▼三冠ヘビー級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○宮原健斗(24分39秒 シャットダウンスープレックスホールド)[第56代王者]×石川修司
☆石川が3度目の防衛に失敗。宮原が第57代王者となる


【試合後の宮原】
宮原「夏を…夏を…プロレス界の夏を宮原健斗が締めくくりました。プロレス界で最も最高の男が締めくくりました。プロレスの神様は宮原健斗に期待しているんでしょうね。まだまだこのベルトと一緒に、全日本プロレスは更なる高みに行かなきゃいけないんだ。行くんじゃなくて、行かなきゃいけないんだ。それが全日本プロレス。さらに全日本プロレスは攻めていきますんで。ただ、攻める中心はこの俺、宮原健斗だ」


――石川選手の印象は?


宮原「本当にプロレス界で最強という言葉がピッタリなチャンピオンだったと思います。そんなチャンピオンだったから、僕の100%以上の力を使わないと、あの人からフォールを取ることはできない。過去一番今日が最高だったと思います、宮原健斗が」


――今後、やっていきたいことは?


宮原「今日発表されてわかる通り、わかりやすく言えば、全日本プロレスが大きな箱に挑戦していきます。でも、挑戦だけれども、全日本プロレスのあるべき姿だと思ってます。あるべき姿に行くだけですよ。まあ、絶対この下半期にかけて、さらに全日本プロレスは盛り上げるでしょう。だから、そんな全日本プロレスに埋もれたくないんで。今日チャンピオンになれて最高です」


――次の防衛戦については?


宮原「誰でも来るでしょう。今の全日本プロレスって本当に気を抜いたら、誰が来るかわからない。今日の試合のラインナップを見てわかる通り、誰でも来れるような立ち位置にいるので、気が抜けないですよ。誰でも来いやって感じです」


――かつて全日本で活躍していて、改めて古巣に参戦する選手が出てくるが、そういう選手たちに王者として何を見せる?


宮原「僕はチャンピオンですから。宮原健斗の対角に立ちたい人はいっぱいいるでしょう。ただ、宮原健斗の向こうに立つということは、それなりのものを見せてこないと。今の俺は、結構最高ですよ。それなりのものを見せてもらわないと、俺がどうこう言えるレベルじゃないです。とにかく全日本プロレス、さらに攻めます。その攻める中心はこの俺です」


 秋山体制2度目の両国大会が開催され、メインは石川の保持する三冠ヘビー級王座に前王者の宮原が挑戦、宮原は5・21後楽園で石川に敗れて三冠王座を明け渡すだけでなく、vs石川もいまだ勝ち星なし、宮原にとっても背水の陣で石川に挑んだ。
 序盤は宮原がビックブーツを駆使して先手を狙うが、場外戦でエプロンダッシを狙うと、石川がかわして鉄柵に直撃させ、鉄柵を使って首攻めやギロチンホイップ、リングに戻っても、首筋へのエルボーの連打からコーナーへ河津落とし、スリーパー、首四の字と首攻めを展開して先手を奪う。
 劣勢の宮原は低空ドロップキックからサイドからのドロップキック、串刺しエルボーから串刺しブラックアウト、場外戦でもカニバサミで石川を鉄柵に直撃させた後でショートレンジのブラックアウトを炸裂させるが、エプロンでのジャーマンを狙いは石川は逃れ、宮原のブラックアウトもブロックした石川がエプロンでファイヤーサンダーを敢行、宮原の首に大ダメージを与える。
 石川はリングに戻った宮原に32文ミサイルキックを発射、串刺しラリアットから雪崩式ブレーンバスターで投げ、宮原が意地で起きたところでキチンシンクを浴びせるも、耐えた宮原がブレーンバスターで投げ、エルボー合戦からジャーマン、ブラックアウトを炸裂させる。
 宮原の串刺しブラックアウトを狙うが、石川がキャッチしてコーナーに顔面から叩きつけるとリバースパワースラムからジャイアントニーを炸裂させ、スプラッシュマウンテンは宮原がフランケンシュタイナーで切り返してジャーマンで投げるも、石川がドラゴンスープレックスで応戦、宮原はブラックアウトから二段式ジャーマンで投げる。
 宮原のシャットダウンスープレックスを狙うが、石川が振り払って飯伏と共同開発のしたカミゴエを炸裂させ、ファイヤーサンダーは着地されるも、石川がサイドからのニーからスライディングD、ファイヤーサンダー、スプラッシュマウンテンと畳みかける。石川が宮原殺しを狙うが、着地した宮原が後頭部へのブラックアウトを炸裂させ、石川が強烈なエルボーに対し宮原も打ち返し、、頭突きも石川が競り勝って宮原の頭を持ったままエルボーの連打、宮原は顎への頭突きも石川は宮原殺しからジャイアントニーを炸裂させ、石川はカミゴエを狙うが、宮原がブラックアウトを3連発で動きを止めると、最後はシャットダウンスープレックスで3カウントとなり王座奪還に成功した。
 内容的にも石川の怒涛に攻めに宮原が耐え切った試合、宮原も諏訪魔やジョー、関本と渡り合っていくうちにドンドンタフネスさを増していった。石川戦は改めて宮原が成長し、全日本の堂々のエースとなったと感じさせた試合だった。


 セミで行われた諏訪魔vs小島は、諏訪魔が入場してリングインするなりジョーが襲撃し、パイルドライバーで諏訪魔の首に大ダメージを与える。異常事態に小島が駆けつけ、ジョーに怒りをあらわにするが、ジョーは小島には用がないと言わんばかりに退場、小島が諏訪魔に駆け寄ると、諏訪魔が振り払って試合開始となるが、首に大ダメージを負ったまま試合に望んだ諏訪魔は全くペースがつかめないままラリアットの前にあっさり敗れ。バックステージでもジョーの襲撃を受け、小島も満足しないどころかジョーの乱入を許した全日本に対して怒りをぶつけた。
 試合全体としてもジョーの乱入で全てがぶち壊された印象が強く、また全日本を捨てた小島に対して全日本を引っ張ってきた意地を見せつけるはずが、敗れたことで全日本を支えてきたというプライドさえも失くしてしまった印象を受けてしまった。これまでの諏訪魔は全日本を守るために頑張ってきたが、全日本を守る立場は宮原に任せて、外へ打って出る時期に来たのかもしれない。諏訪魔は10月にDDT後楽園大会に参戦が決まっているが、外へ打って出ることで吹っ切れることが出来るだろうか?
 またジョーにしても第8試合の6人タッグ戦で敵味方関係なく襲撃して試合途中で退場するなど、大暴走ぶりを見せつけたが、諏訪魔への度重なる襲撃もこれからに対するデモすとストレーションということなのか・・・


 世界タッグ選手権は野村&KAIがストロングBJW相手に引けを取らず、野村も岡林のショルダーを喰らってもキチンシンクなどで応戦、KAIも関本の突進をフランケンシュタイナーで場外に追いやり、野村との同時トペなどでストロングBJW相手に互角に渡り合うが、連係に優るストロングBJWは野村を捕らえて試合の主導権を握る。
 ストロングBJWはKAIにサンドウィッチラリアットを狙うが、同士討ちさせたKAIは両腕ラリアット、KAIのトラースキックの援護を得て野村がスピアーからジャーマンを決め、山折りからKAIがスプラッシュプランチャ、野村がフロッグスプラッシュと波状攻撃で岡林を追い詰めるが、関本がぶっこ抜きジャーマンでカットする。
 各選手が入り乱れて4選手ダウンし、岡林が野村に往復式串刺しラリアットで捕らえ、KAIがカットも眉山で排除されたが関本もダウンしてしまう。それでも岡林は野村が丸め込みを、強引にブレーンバスターから奥の手のパワーボムを狙うが、野村が回転エビ固めで切り返して、スピアーからジャックナイフ式エビ固めを決めるが、山折り狙いは岡林が着地してパワーボムを決め、最後はラリアット!ゴーレムスプラッシュで3カウントで王座を奪取に成功。野村やKAIも予想以上の善戦だったが、ストロングBJWの眉山のような決め手になる合体技がなく、ストロングBJWのチーム力の前に及ばなかった。
 試合後には秋山&大森のワイルドバーニングが挑戦表明した、秋山&大森は10月に横浜文体でデビュー25周年大会を控えているが、挑戦するのは横浜文体大会か?


 世界ジュニアヘビー級選手権はTAJIRIがネックツイストから首攻めを展開し、執拗に丸め込みやカバーを何度もするなどしてウルティモのスタミナを奪いにかかり、TAJIRIにハンドスプリングエルボーをドロップキックで迎撃したウルティモも場外のTAJIRIにラ・ケブラータを狙うが、阻止され、執拗にスタミナを奪いにかかる。
 TAJIRIは逆落としからクロスフェースで絞めあげ、TAJIRIはハイキックからバスソーキックはかわされるも、TAJIRIはアームドラックから丸め込むと、キックアウトしたところでウルティモはラ・マヒストラルからアサイDDTで逆転3カウントを奪い王座を奪取、試合内容も泥臭く、いかにも全日本らしい試合だったが、ほとんどTAJIRIペースも、ウルティモがワンチャンスを逃さなかった。


 タイチvs青柳は青柳が奇襲も、タイチがイスでメッタ打ちしてから木槌で殴打、サミング、サッカーボールキック、タイチペースになり、青柳を場外へ追いやると金丸とTAKAが襲撃する。よく考えれば鼓太郎と同様に金丸も危機となった全日本を見切って去っていった一人、こういう形で全日本の会場に現れるとは皮肉としかいいようがない、レフェリーが金丸とTAKAに退場を命じると青柳がドロップキック、フライングファアアーム、クロスボディーと猛反撃、タイチもアックスボンバー、ジャンピングハイキックからバスソーキックと返した後で、天翔十字鳳を狙うがかわした青柳はタイチのサミングを喰らっても怯まずも、突進したところでタイチがジャンピングハイキックを浴びせて川田利明モードに突入する。
 タイチの天翔十字鳳をキャッチした青柳が連続ジャーマンからロックスターバスター狙いはタイチが堪えると、突進する青柳にトラースキックから急角度バックドロップで投げ、最後はジャンピングボレーハイキック、タイチ式ラストライドで勝利。タイチの幅の広さに敗れたが、引き出した青柳に成長を感じた試合だった。


 また第8試合終了後には岩本が鼓太郎と大乱闘となり、ゼウスも鼓太郎を罵るなど一触即発となった。第1試合でも岡田が佐藤をガンガン攻めながらも敗れたが、全日本を見切って去っていった鼓太郎、佐藤が全日本がこうやって復活したところでノコノコ参戦することで、面白くない選手がいて当然であるが、鼓太郎や佐藤にしても試合を見る限りでは半端な気持ちで全日本に参戦したわけでないことだけは示すことが出来た。


 アジアタッグ選手権は青木のフロッグスプラッシュの援護を受けた光留がブラックⅦを捕獲式腕十字で捕らえるが、青木を振り切ったTAKAがカット、TAKAがスーパーKからブラックがラ・マヒストラル狙いは逃れた光留がバスソーキック、ハイキック、ジャンピングハイキックも、ブラックが急所蹴りから丸め込み、超高校級ラ・マヒストラルで逆転勝利で王座奪取となった。気になったのは変態自衛隊に関しても今後は明言せず、青木も「オレは俺なりに考えなければいけない」とコメントするに留まった。


 全日本11月の最強タッグ開幕戦で武藤敬司が分裂後初参戦することが発表、9月シリーズのXも征矢学と発表された。


 最後に全日本は2018年2月3日に横浜文体、3月25日さいたまスーパーアリーナコミュニティセンターに進出することが発表された。
 全日本プロレスは2013年から何度もどん底に落ち、団体の信用すら失い、そして曙や潮﨑豪らが離脱することで経営危機にまで陥ったが、現在の全日本プロレスはV字回復するだけでなく、選手らと共に成長している団体であることを感じさせた。来年2月からのビックマッチラッシュはその表れかもしれない。社長である秋山は最終目標は武道館に戻ることとしているが、武道館に戻ったときこそ全日本は復活したという証でもある、その最終目標は案外近いのかもしれない。そう考えると今回の両国は秋山全日本が新たなるステップへ進めたことを示した大会でもあった。

 
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