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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

長州からフォール勝ち・・・稲妻戦士・木村健悟が最も輝いた日

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長州からフォール勝ち・・・稲妻戦士・木村健悟が最も輝いた日

 昭和62年11月9日の新日本プロレス後楽園ホール大会から「87ジャパンカップ争奪タッグリーグ」が開幕した。


<参加チーム>
アントニオ猪木 藤原喜明
藤波辰己 木村健悟
長州力 マサ斎藤
前田日明 スーパー・ストロング・マシン
武藤敬司 高田伸彦
ケンドー・ナガサキ ミスター・ポーゴ
ディック・マードック スコット・ホール
ロン・スター、ロン・リッチ


 当時の新日本は前シリーズまで猪木率いるナウリーダーvs長州、藤波、前田率いるニューリーダーによる世代闘争となっていたが、長州と斎藤が双方から離脱したことで世代闘争は終結し、新たに長州軍を率いて猪木に宣戦布告を果たしていた。また前田率いるUWFも参戦していたものの、正規軍と共闘という図式とされ、次第に新日本に取り込まれそうになっていた。


 この時代はまだ「ワールドプロレスリング」はゴールデンタイムで放送されていたものの、枠は金曜8時ではなく月曜8時に放送され、TBSでは「水戸黄門」「大岡越前」などの時代劇、NTVでは「ザ・トップテン」、フジテレビは「志村けんのだいじょうぶだぁ」などが裏番組で放送されていたことから、ワープロは視聴率的に苦戦を強いられていた。


 まだ学生だった自分はどのチームが優勝するかクラスメイトと予想していたが、本命は長州&斎藤組、対抗馬は猪木&藤原組が圧倒的に多く、他のチームは全く眼中にされていなかった。


 猪木は右肩を負傷し開幕戦を欠場したが、猪木のパートナーにはマードックが名乗りを挙げたことでパートナーが藤原からマードックに変更され、空席となったホールのパートナーには急遽坂口が入った。


 開幕戦では長州&斎藤組は藤波&木村の元祖ニューリーダーズと対戦したが、誰もがいつもの通り長州組が木村を仕留めて勝つだろうと予想していた、試合も長州組が徹底的に木村を狙い撃ちにし流血に追い込む、そして長州組がバックドロップ&ラリアットの合体技であるハイジャックラリアットを狙ったが、ここで藤波が長州に延髄斬りを浴びせてカットに入ったところで生放送だったため中継が終わってしまう。
 続きは次週に放送されたが、藤波からの思わぬ延髄斬りを浴びた長州を木村が首固めで3カウントを奪い大逆転勝利、普段長州にフォールされることが多かった木村だったが、館内は健悟コール一色となり、木村も長州からフォールを奪ったことで感涙していた、一方の長州は木村に怒るどころか「木村もニューリーダーの一人だから・・・」と潔く敗戦を認め、このときもクラスメイトも「木村ごときに長州が負けるなんて」「まぐれだ!」と驚くしかなかった。


 木村の番狂わせというハプニングからリーグ戦はスタートしたものの、ハプニングはこれだけでは終わらなかった。前田による顔面蹴撃事件が起き、前田のキックを顔面に浴びた長州は負傷欠場、前田も謹慎処分となってしまう。


 斎藤のパートナーには藤原が起用されリーグ戦は継続、(マシンは代役不在のまま不戦敗扱いに)、リーグ戦は猪木組がトップ、2位に藤波組、斎藤組が同点で全公式戦は終了し、最終戦である12月7日の大阪大会を迎える。藤波組は決勝戦進出決定戦で斎藤組と対戦、藤波が足の生爪をはがすというハンディを背負いつつも木村が懸命に粘り、最後は藤波が藤原を首固め勝利を収め優勝決定戦に進出、メインも藤波も木村も満身創痍の状態だったが、藤波がマードックを首固めで3カウントを奪い大逆転優勝を果たした。 

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