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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

藤田和之との遭遇…大仁田厚7度目の引退!

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藤田和之との遭遇…大仁田厚7度目の引退!

10月31日 「大仁田厚ファイナル 後楽園ホール大会・引退式」後楽園ホール 2000人超満員札止め


<アピール、コメントなどは週プロモバイルより>
◇第1試合◇
▼後楽園ホールで電流爆破(風)!?/20分1本
○パンディータ(8分53秒 体固め)×太仁田ブ厚
※爆破風バット攻撃


◇第2試合◇
▼インディペンデントワールドバトルロイヤル100万円争奪マッチ
○バトレンジャー(10分20秒 エビ固め)×フライングキッド市原
※ファルコンアロー
☆退場順=ワイルド・コモン、寺尾利明、木更津ピエロ、守屋博昭、佐瀬昌宏、櫻井匠、亀田勝、藤井健一、友龍、雷神矢口、ウルトラつぅー、雷電、リッキー・フジ、佐野直、ワイルド・ベアー、ワイルド・セブン、


◇第3試合◇
▼FMW女子一夜限りの復活!!ミックスドマッチ!/30分1本
ダンプ松本 マンモス佐々木 ○ZAP 怨霊(8分36秒 体固め)×クラッシャー前泊 保坂秀樹 バッドナース中村 寧々∞D.a.i
※ラリアット


◇第4試合◇
▼プロレスリングZERO1提供試合/30分1本
田中将斗 ○TARU 菅原拓也(15分21秒 片エビ固め)大谷晋二郎 小幡優作 ×ショーン・ギネス
※TARUドリラー


◇第5試合◇
▼大仁田厚思い出の聖地・後楽園ホール最期のデスマッチ!! ストリートファイト トルネードバンクハウスデスマッチ/時間無制限1本
○大仁田厚 鷹木信悟 KAI(16分48秒 エビ固め)藤田和之 ケンドー・カシン ×NOSAWA論外
※サンダーファイヤーパワーボム


(試合終了後の大仁田劇場)
大仁田「オイオイオイ……論外×4 俺、オマエが大好きだよ。(涙声で)論外、本当にありがとよ! オイオイオイ……こんなウソツキと…そしてまたこんな弱い男にたくさんの応援ありがとうございます。だけど、すいません、ひとつだけ大仁田にいいところあります、ひとつだけ。絶対あきらめないこと。絶対夢をあきらめない! 絶対自分の夢をもて。絶対あきらめるな、俺たちは×2 今日×5 ありがとよ!(子供をリングに上げて)スイマセン×3、このコはチケットまだ買えません。ということは親が連れてきました。親はプロレスファンです。だからその次の世代が×3プロレスを愛してくれればいいと思います。名前なんて言う?」


子供「たいちです」


(子供に夢を聞いて『プロレス』と答えさせ、しばしやりとりののち『頑張れ、たいち、プロレスラーになれよ1、2、3、ファイアー』。場内には赤い紙テープが噴射される演出)


大仁田「オイオイオイ…オマエら×8、俺を泣かしてくれるぜ! 40数年間×6 ありがとうございました!


本当に×4(観客から『泣くな!』の声に)バカヤロー、うちのおふくろが来てんだよ、バカヤロー! おふくろ、おふくろ(涙)、ありがとう。そしてオマエら、俺みたいな男に40何年間、ありがとよ!」


【試合後の大仁田】
※控え室に向かう階段で立ち止まると


大仁田「16歳の時に初めてこの階段を上がって、階段を下がりました。いろんな思い出が詰まってて…。みんなと別れるのはスゲエつらいけど、スゲエつらいけどさ。前を向いて、人生前を向いて歩こうよ。またいつか形を変えても会えるから。最初、全日本プロレスの引退の時、馬場さんの奥さんが俺のことを抱きしめてくれて、泣いてくれた。駐車場から帰る時、体の…体の…(涙を流しながら)体の中に穴が開いたような。そこをすきま風が通るような。それから30何年経って。俺はこの場所が一番。最後の一言。お前たちと別れるのが一番つらい」


※コメントブースに移動すると


――今はどんな気持ち?


大仁田「あいつらと別れるのは寂しいね。けど、またどこかでいつか会えるかなって。またこれでやろうとか、また帰ってくるんじゃないかって言われるけど。最後の一言を言うなら、最後の一言を言うなら、最後の一言を言うなら…俺はプロレスが、俺がプロレスが、俺はプロレスが大好きなんですよ。すいません。母さんが俺がプロレスを辞めるまで、大好きな日本茶を飲まないで。ずっと俺がリングを降りるまで、お茶を飲まないでいてくれた。今日はたぶん家に帰ったら、俺がお茶を入れてやろうかなって。俺みたいなバカ息子が…。皆さんに多くのものをいただきました。そして、いろんなことを感じさせてくれた。月並みな言葉だけど、プロレスで胸いっぱいになれたことを俺は幸せに思います。たぶん、もう戻り道はないと思います。ただ1つだけ。ただ1つだけ。40何年間の中に、まだ馬場さんがそこにいて、俺が付き人で上がって行く姿。リング上の中でずっと…なんだろうなあ。俺はプロレスで胸いっぱいになれて、40何年間できたことを本当に幸せだと思います。最後の一言を言うとしたら、俺は、俺は、俺は、俺は死ぬまでプロレスラーです。また誤解されるかな、こんなこと(笑)。3日後は絶対にありませんので。全額返さないといけなくなりますんで(笑)。そして、完全にチケットがなくなったのは本当に皆さんのおかげです。お客さんは入った? 1枚1枚のチケットがこんなに嬉しく、重く、素敵に感じたことは40数年間の歴史の中で初めてですね。皆さん、どうもありがとうございました」


――初めて母親を会場に呼んだ?


大仁田「いや、俺が読んだんじゃなくて、弟が『母ちゃん、1回ぐらい見とけ』って。明日からお茶が飲めるぞってね」


 大仁田の7度目の引退試合が行われ、DRAGON GATEの鷹木、全日本新木場大会を終え駆けつけたKAIと組んで藤田&カシン&NOSAWAと対戦。大仁田vs藤田、きっかけは2016年7月8日に行われたパンディータ興行で、パンディータに扮した大仁田がカシンを降すも、試合後に藤田が現れて睨み合いとなったが、藤田は引退と称しマットから休養してしまったことで、一時は二人の対戦は夢で終わるかと思われた。しかし藤田が活動を再開したことで遺恨が再燃、10月9日のお台場大会に藤田が現れ、カシンとの電流爆破バットでのサンドウィッチ攻撃で大仁田をKO、この一撃で大仁田の引退試合の相手を務めることになり、藤田はTシャツ着用し有刺鉄線バット持参で登場した。


 試合は大仁田組の奇襲で試合がスタート、場外戦へと突入し藤田は大仁田を客席へと何度も叩きつけ、大仁田がリングに戻るとNOSAWAがイスで殴打するも、大仁田が取り上げて一撃しスタナーを決めるが、藤田がカットに入り、大仁田がイスで殴打も藤田には通用せず、再度の場外戦でKAIが救出に入るが返り討ちにされる。その間にNOSAWAがリング内でテーブルをセットするも、鷹木が入ってNOSAWAを襲撃、大仁田がNOSAWAにテーブル貫通パイルドライバーで突き刺す。
 ここでカシンが大仁田にレッドミストを噴射して怯ませると、藤田が大仁田にストンピングている間に、リング内に有刺鉄線ボードが持ち込まれ NOSAWAがイスに有刺鉄線ボードをセットしてから藤田がその上にボディースラム敢行、大仁田はたまらずエプロンに逃れるが、NOSAWAが有刺鉄線バットで殴打し追撃する。藤田とカシンはNOSAWAのリードで三人がかりのストンピングで大仁田を痛めつけ、KAIや鷹木がカットもNOSAWAの有刺鉄線バット攻撃で排除され、藤田は大仁田にスリーパーで捕獲し、やっとセーブを振り切った鷹木がカットも藤田がまた排除し、NOSAWAが大仁田にギターショットを浴びせる。
 カシンが羽交い絞めにしてNOSAWAが有刺鉄線バットで一撃狙いは大仁田がレッドミストで迎撃、ここで鷹木がNOSAWAにバンピングボンバーを連発し、大仁田がテーブルの破片で殴打からサンダーファイヤーパワーボムを決めるが、藤田がカットし、鷹木が排除を狙ってバンピングボンバーを炸裂させるも、藤田にはまったく効かず、KAI共々逆に排除されてしまう。
 藤田は大仁田に有刺鉄線バットでの一撃を狙うが、大仁田がレッドミストで阻止してからイスで一撃し、鷹木がNOSAWAにデスバレーボムからKAIがスプラッシュプランチャ投下、大仁田が破片やイスでメッタ撃ちするとサンダーファイヤーパワーボムを決めるがNOSAWAはカウント2でキックアウトする。
 大仁田は何度もイスや破片で叩いてからサンダーファイヤーパワーボムを決めるが、NOSAWAはこれで終わらせたくないと言わんばかりに何度もキックアウト、次第にNOSAWAの目から涙が出ていた。しかし大仁田はこれで何度目なのだろうか、サンダーファイヤーパワーボムを決めNOSAWAは力尽きるかのようにカウント3となり、試合後は大仁田が最後の最後まで粘ったNOSAWAの手を握るも、藤田が襲撃し何度もストンピングを落として退場、最後は大仁田劇場で締めくくった。


 試合は大仁田vs藤田に注目が集まったが、試合途中で大仁田の相手がNOSAWA、藤田の相手が鷹木に変わってしまい、試合後の藤田の怒りのストンピングにも現れていたとおり、藤田は暴れるだけ暴れたが充分にやりきれないまま不完全燃焼に終わった印象を受けた。しかし鷹木とも乱闘を繰り広げ、TV解説を務めていた田中も藤田との対戦に興味を示すなど、藤田にとって様々な可能性が出てきた。藤田は基本的に強さはあってもプロレス下手で、なかなかプロレスに馴染めなかったが、今回のデスマッチ挑戦も決してマイナスではなく、これをきっかけに遅咲きでもあるがプロレスに開眼するきっかけになればいいのだが・・・
 一方の大仁田はFMWや大仁田興行での好敵手であるNOSAWA相手に完全燃焼、大仁田のサンダーファイヤーパワーボムを何度もキックアウトするNOSAWA、まさしく二人だけの世界になっており、NOSAWAも自分の役目を立派に全うした。


 自分はアントニオ猪木と大仁田が何故相容れないかを自分なりに考えてみた。猪木と大仁田の共通点は24時間プロレスラーであること、猪木は引退した現在でもその意識は変わらず、現役でないジレンマというものを抱えている。しかし肉体の衰えでプロレスで自身を表現することが出来ない、それを様々な形で表そうとしたが、結局プロレスではなく様々なパフォーマンスでしか自身を表現することが出来なかった。
 一方の大仁田はジレンマがあってもすぐカンバックしてプロレスで表現してしまう。猪木が大仁田を「大仁田は殺しても、殺せないんだ。あいつをなぜ新日本のリングに上げちゃいけないか、わかるか?あいつは負けても消えない。負けても勝った人間の上を行っちゃう毒を持っている。だからあいつには触っちゃいけない。」と評していたが、もう一つの理由は引退してもカンバックしてプロレスで表現する大仁田への嫉妬で、猪木が24時間プロレスラーであり、現役でないというジレンマを抱えているうちは、絶対大仁田とは相容れないし絶対認めたくない。これは自分の考えでもあるが、それが猪木の本音なのではないだろうか…
 大仁田はこのまま引退するのか、大仁田の中から24時間プロレスラーという意識から抜け切れない限りは、大仁田は身体が続く限りはまた戻ってくるような気がしてならない。

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