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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

CIMAらOWEに対抗?NOAHと東方英雄伝が業務提携へ

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CIMAらOWEに対抗?NOAHと東方英雄伝が業務提携へ


【東方英雄伝との業務提携のご報告】

本日、『東方英雄伝』と業務提携をいたしましたことをご報告させていただきます。
主な提携項目内容は下記の通りとなります。

【業務提携内容】

中国におけるプロレス市場開拓への相互協力を行って参ります。
日本国内において、両団体が主催する大会へ相互選手を派遣、ノア選手と東方英雄伝選手の合同練習の実施など行っていきます。

▼中国におけるプロレス市場開拓

・東方英雄伝の選手の育成
・東方英雄伝の上海道場および中国へのコーチ派遣
・中国における有能な人材発掘などのスカウト活動
・中国でのプロレス大会への参戦
・イベントノウハウの提供
・中国へのプロレスのPR活動の参加

▼日本国内において

・両団体が主催する大会へ相互選手を派遣
・ノア選手と東方英雄伝選手の合同練習の実施

【今後のスケジュール】

・5月29日(火) プロレスリング・ノア後楽園ホール大会にて、東方英雄伝選手より挨拶。
・6月26日(火) プロレスリング・ノア後楽園ホール大会に東方英雄伝選手が参戦。
・7月以降のプロレスリング・ノア後楽園大会、大阪大会など主要大会および各地の大会への東方英雄伝選手の参戦を予定。
・8月8日(水)、9日(木)に中国・上海にて開催の東方英雄伝の大会にノア所属選手が参戦。
・今後の東方英雄伝の中国大会につきましてもノア所属選手の参戦を予定。

【会見の模様】

▼内田会長「このたびプロレスリング・ノアは中国初のプロレス団体『東方英雄伝』と業務提携を結ぶ運びとなりました。東方英雄伝が選手の皆さんの留学先としてプロレスリング・ノアを選択していただいたことに、心より感謝いたしております。プロレスリング・ノアといたしましても、日々成長を続ける中国のプロレスというコンテンツを、東方英雄伝とともにさらに広げていければと思っております。さらにノアの選手が指導する東方英雄伝の選手のなかで、将来GHCに挑戦できるような有望な選手が育っていくことを望んでおります」

▼サイモンCEO「今回、ノアさんとこういう形で業務提携することになりました。正直、とてもうれしいです。ありがとうございます。関係者の皆さん、スタッフの皆さん、本当に感謝しています。私たちのストロングポイントである中国展開、そして色んな歴史のあるノアさんのストロングポイント、この二つの団体が業務提携することで、さらに凄いことが、とても前向きに面白くできると思っています。どうぞご期待ください。ご存知の通り、私たち東方英雄伝は運営会社がアシスト、元IGFだったんですが、猪木さんとああいう形でいろいろと流れがありまして、こういう形になっています。私たちは中国初のプロレス団体・東方英雄伝として、どんどん中国にプロレスを広げていきたい。このプロジェクトが第一ですので、その部分では一番私たちが苦戦していたコーチの問題。今までですとフリーの選手を中心に来ていただいていたのですが、やはりスケジュール上長くはいられない…ということもありまして、なかなか一本化できなかった。そういう部分でもとても感謝しております。中国も今は上海だけの道場なのですが、今後は北京とかハルビンとか違う都市に広げていくプランもありますので、コーチも必要になってきます。そういった部分でもフィットしました。ノアさんにもいい選手がいっぱいいますので、かつてIGFに参戦していた選手とのドリームマッチとかそういう形でもできると思いますし、中国人レスラーにとってもレベルアップする一番の近道は、やっぱり良い選手とたくさんの試合をしていくことだと思いますんで、そういう部分でも前向きに面白いことをやっていけると思いますので、本当に感謝しています」

――改めて提携に至った経緯は?

▼内田会長「私も過去、全日本時代に台湾(進出)であったり、中国のハルビンにスカウトに行ったりと中国市場には興味がありましたので、中国初のプロレス団体・東方英雄伝さんには興味があったんですが、最初は選手の派遣に関する話をいただきました。そのなかで東方英雄伝にあってノアに無いもの、ノアにあって東方英雄伝に無いものを話しているうちに、提携してやっていきましょうか、という形になりました。アメリカのインパクトレスリングやメキシコのAAAとも業務提携をしておりますが、そことの大きな違いとして一点挙げるとすれば、我々が求めるマーケットとして中国が大変魅力があったということです。インパクトとの提携はアメリカ市場開拓が主眼ではありませんでしたので。あとは隣にいるサイモンは、僕が全日本にいた時に、彼も新日本の社長をやられていて。そんなに難しい会話になることはなかったです」

――具体的な時期は?

▼内田会長「業務提携の話になったのは今年の3月くらい。それまでは団体同士の選手派遣という話でした」

――なぜノアを留学先に選んだ?

▼サイモンCEO「去年、ウチの選手といろんな団体を観にいったこともありました。そのなかでノアさんは素晴らしい選手が揃っていることも知っていましたので、話し合いのなかでポンポンと決まっていって、運命的に感じた部分もあって。ウチが無いものが条件として揃っているというのも魅力でしたね」

――ノア側のメリットは“中国市場進出"?

▼内田会長「もちろんそれも一つですが、中国はあれだけの大国。選手としての良い素材も多いんじゃないかなと思います。去年、サイモンが背の高いイケメンの子と一緒にいるところを見たんですよ。スターになるんじゃないか、という気がした選手がいたんですよ。それが東方英雄伝の選手だったと。そういう素材がたくさんいるんだなというのもあって、僕らのプロレスの技術を受け継いでくれることができたら、もっともっと良い団体にできるんじゃないかなと思います」

――資本提携に発展する可能性は?

▼内田会長「ゆくゆくは、それも含めて。口だけの業務提携で付き合いが終わったら無しね、ということはお互いイヤだなと思っていて、まずは今回の業務提携を成功させて、お互いに位置が固まったら、最終的には共同出資なり何なりして興行を運営する会社を(合弁で設立する)というのも考えてます。当面のところで考えると、ご厚意で事務所も『こっち(アシスト社と同じビル)に移ってきてもいいよ』ということでしたので、そうすると話も早いので、事務所も近くこちらへ移ってくることになります」

――会社組織としてガッチリ組む形の提携になる?

▼内田会長「将来に求めるビジョンが明確に示せそうなので、それであれば資本提携も含めて、もう一歩前に進むことも考えてもいいんじゃないか…っていうことのスタートです」

――東方英雄伝の中国人選手は10選手程度いそうだが、6月末から全員ノアに参戦していく?

▼サイモンCEO「マッチメイクなどに関してはこれから相談する形になりますが、特にトップの選手はどんどん経験を積んでもらいたいと思っています」

――日本滞在中はノアの道場でも練習する?

▼サイモンCEO「そうですね。ウチの選手はまだまだ正直レベル的にも全然な部分もありますので、彼らはとてもがむしゃらで、とても前向きに耐えて頑張ってるような子たちなので、ノアさんのほうでいろいろとシゴいてもらえたら…という風に思います」

▼内田会長「6月26日の後楽園大会から、何人かの選手にリングに上がって戦ってもらいます。その後、主要大会に出てもらったりするんですが、中国の方なのでビザの問題などもありますんで、全員では無いかもしれないですけど、入れ替わりで上がっていただいて。日本に滞在する選手たちは、ウチの道場で新弟子たちなどと練習していただいて。来日できない時はウチからコーチ役の選手を派遣して指導してもらいます。プロレスを指導する…という部分に関しては、なるべくすき間がないようにやっていきたいと思っています」

――コーチ役として派遣したい選手は?

▼内田会長「中堅以上の選手は指導できる選手なので、そういう選手に持ち回りで行ってもらったり、ということになると思います。何人かイメージしている選手はいるんですが、まだ試合の予定もありますんで、まだ明言はできませんが…。ただ、ノアというスタイルを伝えられる選手たちなので。Aという選手が行って、次にBという選手が行っても、別なことはない。ノアイズムのようなものは伝えていけるんじゃないかな、とは思っています」

――今回のような業務提携は業界内に広がっていきそう?

▼内田会長「少なからずこの業務提携で同業他社に対して、影響をおよぼすようなことがあれば、一石を投じることになりますでしょうし。我々は我々のやり方で、プロレスの未来をつなげていきたいなと思っています」

▼サイモンCEO「一般企業が業務提携というのは良くある話。プロレスの世界でも、それがあってもおかしくないと思います」

――選手たちの反応は?

▼内田会長「まったく問題ないです。逆に言ったら、なかなか今プロレスを目指す若者が少なくなったなかで、まっすぐに、がむしゃらにプロレスラーになろうというハートを持った若い子たちが、国籍が違ってもプロレス界に入ってくる、ということはうれしいこと。ウチの道場もアメリカのレスラーもメキシコのレスラーも訓練してデビューしてくれてるので、それと一緒です。すごい素材の選手が出てきたら、ノアの選手もうかうかしてられないんじゃないかなと」

――ドラゴンゲートが中国でOWEを開催したが?

▼サイモンCEO「上海の旗揚げ戦を観にいってたんですよね。自分は『闘うプロレス』というスタイルが好きなので、あちらはどちらかというと、雑技団というか。ちょっと違うモノがありましたが、ウチの選手はいろんなことにチャレンジしたい選手たちですので、機会があったらいいんじゃないかな…とは思います。ただスタイルが違いますね。自分が見たところでは」

 NOAHが会見を開き、元IGF(現在㈱アシスト)が運営する東方英雄伝との提携を発表、これに伴いNOAHも㈱アシストと同じビルに事務所を引越しすることになった。

 サイモン氏ら㈱アシストの狙いは選手の育成・強化と日本での足場となる団体、会見でもサイモン氏がコメントしたとおり、東方英雄伝は現在KENSOが契約切れでコーチからはずれ、藤田和之やケンドー・カシン、青木真也が指導したものの、常駐しているわけでなく単発に終わっていることから、NOAHから選手を派遣してもらい東方英雄伝に参戦、また指導に当たってもらう。おそらくだが同じ上海に拠点を持つCIMAら率いるOWEを意識したものと見ていいだろう。サイモン氏らはOWEを"雑技団""闘いがない"と斬って捨てているが、CIMAらは現役選手で海外参戦経験も長いことから、観客をいかに喜ばせエキサイトさせるかを熟知しており、またCIMAらが腰をすえて常駐していることも大きい、いくら闘いがないと言っても、観客に受けている以上意識せざる得ないだろう。



 NOAHの狙いは資金援助ということなのだろうが、気になるのはサイモン氏はZERO1など不義理をしてきた"前科"もあり、またイザとなれば保身に走りやすい人物であることから、この話をどこまで信用していいのかわからない部分がある。NOAHとサイモン氏の合体が成功するかどうか、不安要素が多すぎる。

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