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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

今年も初観戦はNOAH!また光景が変わるも新しい風が吹いた・・・

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今年も初観戦はNOAH!また光景が変わるも新しい風が吹いた・・・

1月21日 NOAH「The First Navig.2017」エディオンアリーナ大阪第二競技場 625人満員


<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼15分1本
小川良成 ○齋藤彰俊(6分5秒 片エビ固め)熊野準 ×YO-HEY
※スイクルデス


◇第2試合◇
▼20分1本
○HAYATA(6分1秒 回転十字固め)×石森太二


【試合後のHAYATA&YO-HEY】
――石森から勝利を奪ったが?
HAYATA「ええ感じで勢いつけれたと思うし…」


※そこへパートナーのYO-HEYが登場


YO-HEY「ハッハッハ。勝ったみたいやね〜。ま、見てへんけど、すんごいイイ感じやったよ! 見た? みんな見たやろ? 今日の試合。あの石森太二に俺の嫁・HAYATAが勝っちまったみたいやな! どやった試合? 気持ち良かった」


HAYATA「おう」


YO-HEY「そうや! この前、ベルト狙ってるっていう石森太二とHi69に勝って、今度はシングルでHAYATAが石森太二を下した。イコールどういうことか分かるよな〜? そうや! 俺たちもGHCジュニアのベルトをそこそこ狙っとる…っちゅうこっちゃ〜。なんかしゃべったるか?」


HAYATA「OK…」


YO-HEY「…以上みたいや!」


◇第3試合◇
▼30分1本
○丸藤正道(9分38秒 TKO)清宮海斗
※虎王


【試合後の丸藤】
――叩き潰すようにKOしたが?


丸藤「何度でも来いよ。叩き潰してやっから」


――響くものが無ければ瞬殺すると言っていたが?


丸藤「あぁ、時間かかっちまったな。ヤツの成長は認めよう。だけどそんなスピードじゃダメだ。もっと…光より速く成長しろ」


◇第4試合◇
▼30分1本
○杉浦貴(8分50秒 体固め)×モハメド ヨネ
※オリンピック予選スラム


◇第5試合◇
▼30分1本
○中嶋勝彦(16分4秒 片エビ固め)×小峠篤司
※バーティカルスパイク 


 【試合後の中嶋】
――ヘビー級の小峠と当たってみて?


中嶋「すでに重たいよ! 技も気持ちもノってるね。あとは彼次第じゃないですか? 自分から言えることは特にないですよ」


――ヘビー級に足る実力があった?


中嶋「今日の声援聞いたら、そうじゃないですか? 俺は今日からヘビーだって言えば、ヘビーになれますからね。そんな言葉なんて軽いし、これから言葉と体で何をしていくかじゃないですか? それは俺も同じなんで。確かにベルトを獲ればチャンピオンですよ。ベルトを獲るまでも大変ですけど、獲ってからがもっと大変なんだと思うし。それを今、実感してるし」


――潮崎の挑戦を受諾したが?


中嶋「そうですね。早々に組んでもらいたいと思います」


◇第6試合◇
▼GHCジュニア・ヘビー級選手権試合/60分1本
[第33代選手権者]○大原はじめ(18分27秒 ムイビエン)[挑戦者]×原田大輔
☆大原が初防衛に成功


(試合終了後に熊野登場)
熊野「おい大原はじめ。テメーと原田大輔、石森太二だけじゃねえ。俺だってノアのジュニアなんだよ。今の俺が何が何でも結果がいる。次、テメーのベルトに挑戦させろ。俺がテメーの腰からそのベルト、奪い取る(熊野が去る)」


大原「俺がプロレスリング・ノア、GHCジュニアヘビー級王者“ムイビエン"大原はじめだ!熊野、お前が結果を望み、変わりたいと思ってる気持ちは良く分かってる。だから俺を利用しろ。俺を踏み台にして、変わった姿をお客さんに認めてもらえ。そしてノアで育った、ノアで生まれた、ノアの生え抜きレスラーの意地を俺にみせてみろ!大阪の皆さん、今日はありがとうございました。石森さんに勝って、原田にも勝ちました。これからは俺が胸を張ってノアのジュニアのチャンピオンだと言っていきます。というわけで、みんなで! 今日も…ムイビエン!」 


 【試合後の大原】
――腰にベルトを巻いた今の気持ちは?


大原「やっとね、ノアのお客さんに認めてもらえるような試合ができて、結果も出せたと思います。これからは俺がノアジュニアのチャンピオンとして、ノアジュニア…いや、このノアを変えていきますよ。今までにないプロレスラー…そしてチャンピオンとして、もっともっとノアをムイビエンにする。今のままじゃ全然だからね。俺がムイビエンにする」


――苦しい戦いだったが?


大原「ホント、原田大輔。立派としか言いようがないし、1回勝ったくらいじゃ、あいつの上に行ったなんて言えないし。これから石森太二とも原田大輔ともガンガンやりますよ。そして今日はね、10年前。初めて原田と試合をして勝った時に出した技(Do it now)を出してやりました。10年越しの俺の中のストーリーがあったんですよ。だから今日は俺の思いが上回って勝てたんじゃないかと思います」


――熊野が挑戦表明してきたが?


大原「あいつが来るって分かってたから。だって今のままじゃダメだって、あいつが一番良く分かってる。お客さんだって分かってるよ。あいつが“変わろう…変わろう…"ってもがき苦しんでる姿を。だから自分で動いて何としても変わってやろうって思いがあったから、俺が勝とうが原田が勝とうが、どっちにしろあいつは動いたと思う。チャンピオンとしてあいつを受け止めて、引き上げてやりますよ。あいつの内に秘めたものを出し尽くさせて、あいつをノアの顔の一人にさせてやりますよ。というわけで今日も…ムイビエン」


◇第7試合◇
▼GHCタッグ選手権試合/60分1本
[挑戦者]マサ北宮 ○拳王(28分18秒 片エビ固め)[第36代選手権者]潮﨑豪 ×マイバッハ谷口
※ダイビングフットスタンプ
☆潮崎&谷口が2度目の防衛に失敗、北宮&拳王が第37選手権者となる  


(試合終了後)
北宮「去年まで、もがいて、もがいて苦しんで苦しんで、やっとGHCのベルトが今、ここにある。結果としては素直に喜びたいけど、まだまだこんなもんじゃないんだ。ベルトの価値を上げていく? その通り。前王者から獲ったベルト。俺たちに代わってまっさらなGHCタッグチャンピオンだ。これからを見ていて欲しい!」


拳王「今年はヘビーに転向して、肉体的にメチャクチャ、キツいよ。でも! 精神的にはチョー楽しいよ、コノヤロー!たとえひとまわり、ふたまわりデカい相手でも、俺が“ハート"で全員打ち砕いていくからな。このベルトの価値も、俺のハートで高めていくからな!大阪のクソヤローども! 今年から新生ノアになった。NOAH the REBORNっていうキャッチフレーズもできたぞ。それは誰が進めていくんだ? ここにいる俺たちだろ!? 潮崎・谷口も強かったかもしれない。でも、あいつらがチャンピオンのままだったら新生ノアなんて言えねえんだよ! 俺たちがチャンピオンで新生ノア、進めていく。おい大阪のクソヤローども。このノアのリング、さらに刺激的なリングにするからな。これからもGHCタッグのチャンピオン…俺と北宮に…ついて来い!」


【試合後の北宮&拳王】
――ファンの歓声が凄かったが?


北宮「おう。力になったのは事実だ。でも、ここまで来られたのは、もちろんパートナーがいたからだけど、これまで俺たち二人とも何べんも何べんも悔しい思いをして、やっと見えかけたゴールからどん底に何度も突き落とされてきたから。その悔しさがこの結果に結びついた。それだけのことだ」


――ようやくベルトを手にしたが?


北宮「ここからだよ。やっと来た!って感じだよ」


――試合を振り返って?


拳王「やっぱよヘビー級転向して、相手はメチャクチャ強いよ。だけどここで負けてたら、進まねえんだよ。新生ノア、進まねえんだよ。NOAH the REBORN、進まねえんだよ。俺が変えていくんだよ。これから新生ノア、さらに突き上げていくからな」


――北宮とのタッグの感触は?


拳王「これ(ベルト)持ってるってことは一番だろ? 新生ノアのタッグチームで一番なのは俺たちだ。俺たちが変えていくんだよ!」


――次期挑戦者のイメージは?


拳王「誰でもいいよ。俺たちとやりたきゃ、誰でもかかってこい!」


――改めて最後に


北宮「欲と悔しさでここまで来た。これからもそのつもりだ。決して、ノアも俺たちも後戻りはしたくないんだ。やっとテメーの足で前に進んでいくんだよ。これからを見ていて欲しい。ここで満足じゃない。以上だ!」


  2017年度の初観戦は3年連続で今年もNOAHとなったが、昨年度は鈴木軍が継続したことで今までの光景が変わったと思いきや、今度は鈴木軍が撤退しNOAH the REBORNということで光景が一新、ただ後楽園ホールや地方で観客動員が苦戦していたことから、NOAHが弱い地域である大阪も苦戦するのではと懸念していたが、開始30分前までは空席が目立ち苦しいかなと思っていたら、開始直前となって用意されたイスがほぼ埋まって満員マークが付き、数字的にも11月の鈴木軍参戦時より伸びていた。


 今大会ではタッグ、ジュニアの2大タイトル戦が組まれ、ジュニアヘビー級選手権はボディーへのエルボーから原田がボディー攻めで大原のスタミナを奪いにかかかるも、大原は風車式バックブリーカーから腰攻めを展開、原田もスロイダーで反撃し場外へ逃れた大原に鉄柵へのストマックバスターで動きを止め鉄柵外に出したところでコーナーから鉄柵越えのプランチャを敢行する。
 リングに戻った原田はボディーへのエルボー、スティンブレーカー、垂直落下式ストマックバスターなどで再度ボディーへの集中攻撃を浴びせるが、ジョン・ウーや風車式バックブリーカーで再び流れを掴んだ大原が旋回式バックブリーカーからムイビエンで捕獲するも、不完全だったためロープに逃れられる。
 原田は大原のフィンランド式フォアアームもブロックすると、エルボー合戦から腹部へのエルボーで動きを止めにかかり、大原のムイビエンクラッチ狙いも逃れてニーあっぱウーを狙う。しかし膝をキャッチした大原もショートレンジでのフィンランド式フォアームを炸裂させるが、原田もニーアッパーで応戦する。
 両者は激しい張り手合戦で大原が競り勝ちフィンランド式フォアアームを狙うが、原田がカウンターのダブルニーで迎撃し、大原の風車式バックブリーカー狙いも、着地した原田がツームストーンパイルドライバーで突き刺す。旋回式ニーアッパー狙いは大原が着地も、原田はすぐさま大☆中西ジャーマンで投げ、ローリングエルボーから旋回式ニーアッパーを打ち込む。
 原田は片山ジャーマンを狙うが、大原は必死で踏ん張って旋回式エメラルドフロウジョンで叩きつけると、リストクラッチ式フィッシャーマンバスターことDoIt!Nowを解禁、最後は旋回式バックブリーカーからムイビエンで捕獲して原田は無念のギブアップ、大原が王座を防衛した。
 原田が新技・旋回式ニーアッパーを披露すれば、大原はDoIt!Nowを解禁、DoIt!Nowは闘龍門やSMASH時代に使用していたが、NOAHに参戦するようになってからほとんど使用されなくなり、大原が大阪プロレス参戦時に原田と対戦した際に使用したことがあるという。
 試合後には熊野が挑戦を表明した、12月から熊野は杉浦との共闘をアピールしてもフラれ、1月シリーズでも結果を出せないなど試行錯誤の状態が続いていたが、第1試合でアルゼンチンバックブリーカーを狙おうとするなど、現在パワーファイターへの転身を図っている。熊野は細かいテクニックより、体格的にもパワーファイターの方が向いているのかもしれない。


 メインのタッグ選手権は北宮と拳王が潮﨑&谷口が挑戦、北宮と拳王はよく考えれば超危暴軍のメンバーとしてタッグを組んでいた仲、このときは北宮が拳王より下の立場にいたが、現在ではすっかり立場が逆転、また相手となる谷口も超危暴軍の一員だった。
 序盤は先発で出た潮﨑と北宮が正面から肉弾戦を展開、拳王も得意のキックで続くが、拳王がコーナーに昇ったところで潮﨑が下からのドロップキックで場外に落とし、谷口もパワーで圧倒してからエプロン上でのバックドロップで叩きつけ、潮﨑の拳王を客席に座らせてから鉄柵越えのダイビングショルダーを発射するなど徹底的に痛めつける。潮﨑も谷口も今回は完全にイジメ抜くかわいがりモードのプロレス、普段からこういった試合をしてくれれば文句の言いようがないのだが・・・
 劣勢の拳王はミドルキックで潮﨑を倒してからやっと北宮に交代、潮﨑にバックフリップなどで孤軍奮闘、潮﨑が手刀を乱打しても懸命に耐えまくり、交代を受けた拳王もミドルキックで続き、谷口をアンクルホールドで捕獲するがロープに逃れられてしまう。
 拳王はファルコンアロー気味に前へ倒すとダイビングフットスタンプを投下するが、かわされたと同時に潮﨑が入って左のラリアットを放つと、潮﨑が場外の北宮をコーナー最上段からのプランチャで足止めにし、そして谷口が拳王に連続バックドロップからチョークスラム、マイバッハプレスを投下するが、拳王はかわすとアンクルホールドで捕獲、カットに入ろうとする潮﨑も北宮が監獄固めでセーブする。
 これで勢いに乗った拳王は蹴暴を狙うが、キャッチした谷口がターンバックルへのパワーボムで叩きつけ、ラリアットから潮﨑が入りチョークスラム&トルネードボム、そしてうつ伏せにしてからのマイバッハプレスから正調マイバッハプレスを投下して勝負あったかに見えたが、間一髪北宮がカットに入る。
 それでも拳王のピンチが続き、王者組は奥の手・パワーボムと雪崩式チョークスラムの合体攻撃を狙うが、拳王が抵抗してフランケンシュタイナーで切り返し、北宮も潮﨑の豪腕ラリアットをかわしてサイトースープレックスで投げて排除する。
 リングに残った谷口は拳王に頭突きを放つも、拳王はオーバーヘッドキックから側頭部へのミドルキック、ハイキックを炸裂させ、最後はドラゴンスープレックスから蹴暴、ダイビングフットスタンプと畳み掛けて3カウントを奪い王座を奪取した。
 正直言って北宮&拳王で勝つのは厳しいかと思われたが、潮﨑と谷口は今までとは打って違って拳王にヘビー級の凄さを伝えるために敢えて手厳しい攻めを展開していた。しかし潮﨑も谷口も普段からこういった試合をしてくれれば文句はないのだが・・・、今回は敢えて拳王を前面に出した北宮のフォローと拳王の懸命な粘りが勝因となった。


 他の試合は第2試合では石森がHAYATAと対戦し、HAYATAが旋回式延髄斬りやムーンサルトぷれすで攻め込むが、石森はダイヤル固めで大回転してから剣山式ストマックバスターを決め、450°スプラッシュで勝負に出るがHAYATAが剣山で迎撃、ここから丸め込み合戦となるとHAYATAが回転十字固めで切り返して3カウントを奪ってしまう。YO-HEYとのコンビでジュニアタッグ王座獲りをアピールしたHAYATAだったが、石森に直接勝ったことで大幅に前進したようだ。HAYATAやYO-HEY、また今大会は参戦しなかったがタダスケなど元大阪プロレスまたダブプロレスなどは人材の宝庫なのかもしれない。


 第3試合の丸藤vs清宮は清宮がゴング前から奇襲をかけるも、丸藤は鞭のようにしなる逆水平で徹底的に痛めつけにかかるも、清宮もエルボーで懸命に食い下がって一歩も引かない。丸藤は久しぶりにパーフェクトフェースロックで絞めあげるが、清宮は丸藤のトラースキックコンポをかわして丸め込み技を連打、丸藤も見えない角度でのトラースキックで応戦するが、清宮はドロップキックからジャーマンで投げる。
 清宮はタイガースープレックスを狙うが、コーナーに押し込んだ丸藤は串刺し式の虎王を炸裂させると、立ち上がったところで再び虎王が炸裂し7日の谷口戦同様、清宮も失神して試合はストップとなった。
 谷口戦ではほとんどハプニングに近い形での失神KOだったが、今回は敢えて狙ってのKO勝利、丸藤は不知火より虎王に磨きをかけつつあるようだ。


 第5試合の中嶋vs小峠は小峠のぶら下がり式首四の字狙いを中嶋がR-15で阻止してから、場外でのボディースラムの連打から腰攻めを展開。だが小峠も追尾式レッグラリアットで反撃しぶら下がり式首四の字で捕獲しノータッチトペコンで流れを変えようとする。
 小峠はミドルキックを狙う中嶋の足をキャッチして中嶋の左膝に頭突きを打ち込むが、中嶋は構わず左ミドルを打ち込み、ランニングローキックを狙うも、小峠はラリアットで迎撃しダイビングボディープレスを投下する。
 小峠はキルスイッチを狙うが、堪えた中嶋に頭突きを浴びせるも、突進したところで中嶋がっビューティフルドロップキックで迎撃、打撃戦も重みに優る中嶋が競り勝つ。
 小峠はジャンピングフロントハイキックを放つが、中嶋はセカンドターンバックルごとアゴを蹴り上げてから顔面へのトラースキック、前後からのサッカーボールキックの乱打を浴びせてからランニングローキックを浴びせ、最後はバーティカルスパイクで3カウント、中嶋が貫禄の勝利を収めた。


 鈴木軍の撤退でまたガラリとNOAHの光景が変わってしまったが、鈴木軍参戦時より盛り上がっていたことを考えると、今までは何だったのかと思ってしまう。NOAHが最も苦戦する大阪でこの盛り上がりなら大丈夫だろうという実感は受けたものの、人材不足を含めてまだまだNOAHには課題は多い、だが新しい風が吹いていることだけは確かめることは出来た。

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