忍者ブログ

伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

宮原がボディガー相手に堂々の防衛!粘りに粘った岩本がJr.BATTLE OF GLORYを制覇!半年ぶりの全日本はやっぱり"最高"だった

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

宮原がボディガー相手に堂々の防衛!粘りに粘った岩本がJr.BATTLE OF GLORYを制覇!半年ぶりの全日本はやっぱり"最高"だった

2月26日 全日本プロレス「2017エキサイト・シリーズ~Jr.BATTLE OF GLORY~」エディオンアリーナ大阪・第二競技場 877人 超満員札止め


<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼「Jr.BATTLE OF GLORY」Bブロック公式戦/20分1本
[2勝1敗1分=5点]○佐藤光留(4分8秒 エビ固め)[1勝2敗1分=3点]×青柳優馬


【青柳の話】「クソ、最悪。何も言うことないですよ。クソー。切り替えたい自分と引きずってしまう自分がいるんですけど、そこはあえて切り替えて、まだまだ21なんで。今日で終わりじゃないですから」


◇第2試合◇
▼「Jr.BATTLE OF GLORY」Aブロック公式戦/20分1本
[1勝2敗1分=3点]○田中稔(10分5秒 片エビ固め)[1勝2敗1分=3点]×竹田誠志
※FIRE BALLスプラッシュ


 【稔の話】「全勝優勝と言っておいて、この間引き分けだったんで、最後の最後でようやく1勝という結果に終わって。あとは青木選手と岩本選手が両者KOとか両者リングアウトとかになれば俺も決定戦の方に上がれるんだろうけど、そこは絶対勝敗つくと思うから、変に望みは捨てないとかじゃなく、現状、自分のこの結果、3点しか取ってない結果は受け止めないといけない。過去4、5年前に全日本のジュニアのリーグ戦に出たけど、決勝までいけなかったけど、結局また同じ結果という現実が残っただけなんで。ただ、俺、1月、2月、全日本プロレスに上がってきて、ここのジュニアを盛り上げるにはどうしたらいいか、明確な答えが出たんで、おいおい話すとして、とりあえずこのリーグ戦、以前と同じように決勝にも上がれなかったという現実を踏まえた上で、今日から、この敗北から全日本のリングにおける田中稔物語が始まったと思ってますよ。もう緞帳は上がっとんねんという話ですよ。ありがとうございました」


 【竹田の話】「チクショー、やっぱりあのオッサン、若いよ。若作りしてるのかわからないけどコンディションよすぎだよコノヤロー。体見てわかったけど、ただのオッサンじゃねぇよ、あれは。凄ぇよ。藤原組、バトラーツ、新日本、全日本、やっぱりメジャーを通り抜けてきた男は凄いね。肌で実感した。チクショー。気持ちいいよ、この負けは気持ちいい。気持ちいいけど関節技にこだわりすぎた。このリーグ戦終わっちまったけど、内容じゃ十分俺は見せたと思うし、竹田誠志まだまだいけるというのは証明できたと思うから。マグレなんかじゃねぇ。全日本プロレス、正々堂々とこのデスマッチファイター・竹田誠志がまた上がって、ジュニアのテッペン獲ってやるから。チクショー、今日は悔しいよ。関節もできて飛べてスープレックスもできる。ある意味、理想かもしれない。でも田中稔にできないこと、それはデスマッチ、ハードコア。いつでもやってやるよチクショー」


◇第3試合◇
▼「Jr.BATTLE OF GLORY」Aブロック公式戦/20分1本
[1勝2分1無=4点]△岩本煌史(20分時間切れ引き分け)[1勝1敗1分1無=3点]△青木篤志


【青木の話】「決め切れなかった。それだけ。甘いな、まだまだ俺が。(それだけ岩本の粘りも凄かった?)まぁ、得点の状況もあるだろうね。向こうは最低引き分けてもっていうのもあっただろうし。だからといって引き分けを狙う気はないと思ったけどさ。そこで俺も最後の最後で甘かったね。勝たないといけないのがあったから。でもあれだけ粘られて返されたのもひとつでかかいからさ、誤ったよね、勝負どころを。(連覇が消滅したが今後どうやって巻き返していく?)リーグ戦は2連覇、優勝できなかった。だけど次はね、ベルトそこに焦点を絞っていきたいなと思う。別にリーグ戦で優勝しないと権利をもらえないわけじゃない。そんなの俺もわかりきってることだからさ。じゃあここからどうやっていろんなベルトに絡んでいけるかってことを考えて、それはそれで面白くなるのかな。とりあえず負けちゃったものはしょうがない。悔しい。まぁ、これはまた違うところで必ず晴らしたいと思うし。俺はまだくたばるつもりないから。みててよ。いろんなとこでいろんなもの見せていくから。以上。負け、俺の」


◇第4試合◇
▼30分1本
○吉江豊 崔領二 丸山敦 阿部史典(7分54秒 体固め)ゼウス KAI 中島洋平 X岡田佑介
※ジャンピングボディプレス


◇第5試合◇
▼30分1本
○秋山準 石井慧介(10分33秒 片エビ固め)大森隆男 ×田村和宏
※エクスプロイダー


◇第6試合◇
▼30分1本
諏訪魔 ○ジョー・ドーリング(10分51秒 エビ固め)ジェイク・リー ×野村直矢
※レボリューションボム


◇第7試合◇
▼「Jr.BATTLE OF GLORY」優勝決定戦/無制限1本
[Aブロック1位]○岩本煌史(16分51秒 レフェリーストップ)[Bブロック1位]X佐藤光留
※肩固め
☆岩本が初優勝


【試合後の岩本】
岩本「あぁ、最後なんだったんでしょう? ギブアップですか? レフェリーストップですか。最初、青木さんで決勝が光留さん。Evolution、変態自衛隊、そして全日本の今、ジュニアのトップ二人。すっきりはしないですね。青木さんにまだ勝ててないですし、20分いい勝負したってわけでもないし、光留さんにも終始、攻められて、ほんのワンチャンつかんだだけ。まだまだ実力の差はあると思います。けど、この優勝というのが自信にもなりましたし、全日本に入る前から、出てた頃から結果残したいとずっと言ってきて、やっとつかんだ結果、栄光。そこはうれしいですし、今後の自信にもつながります」


――優勝したことでその先が見えてくるが?


岩本「そうですね。やっぱりベルトはほしいですけど、これは世界ジュニアの挑戦者決定戦のリーグ戦ではないと僕は思っているので。挑戦という形にはなるのかもしれないですけど、僕は世界ジュニアチャンピオンの石井慧介、全日本所属として受けて立ちます」


――喜びよりも2勝しかできなかったこともあって反省材料も多い?


岩本「ほしかった結果は獲れて一番いい形になりましたけど、自分自身まだまだ課題っていうのは山積みかなって思いますし、自分自身ヘビーとも戦っていきたいという思いがあるんで、このままじゃまだまだかなと思うし。ヘビーじゃなくて次、光留さんとまたやった時、勝つ気でいますけど、勝てないかもしれないですし、青木さんとは引き分けですけど、時間無制限なら負けてたのかもしれないし。けど今日勝った、決勝進出したってことはまだまだ上というのを示せたかなと思うんで、気持ちの部分では微塵も負けてるつもりはないですね」


――全日本入団から2ヶ月足らずで初の栄光を勝ち取ったが?


岩本「そうですね。入った当初は環境だったり、戦う相手が変わったりとかで結構大変な思いをしましたし、ちょっとつらいなと思う時期もありましたけど、やっぱり僕はプロレス好きですし、全日本に誘ってもらった恩もありますし、全日本を盛り上げていきたい気持ちもあるんで、そこの信念は曲げずにやってきてよかったなと思います」


◇第8試合◇
▼三冠ヘビー級選手権試合/60分1本
[第55代王者]○宮原健斗(22分23秒 シャットダウン・スープレックス・ホールド)[挑戦者]Xボディガー
☆宮原が8度目の防衛に成功


(試合終了後)
宮原「帰ってきたぜ大阪!今日で防衛V8! 今年は俺が全日本プロレスの新たな記録を作っちゃいますから。2017年も全日本プロレスはここ大阪をもっともっともっと盛り上げていくので、全日本プロレスから目を離さないでくださいね。っていうか俺から目を離すなよ!以上です(大阪のファンは健斗コールの大合唱。)OK、今の気分は最高です。そこで大阪の皆さんに聞きたい! 全日本プロレス! 最高ですか!?(大阪のファンも「最高!」の叫びで呼応)聞こえないなぁ…(さらなる歓声を求める。健斗コールに包まれる)全日本プロレス! 最高ですか!?(「最高!」)OK、ラスト! 全日本プロレス!最高ですか!?(「最高!」)ありがとう大阪!」


【試合後の宮原】
宮原「2017年、大阪にあけましておめでとうを言いに来た、今日は。2017年一発目だから、大阪あけおめですよ」


――地元ということもあってボディガーの猛攻に苦戦したが?


宮原「計算どおり。計算どおり。でも試合後、最高ってみんな言ってたよね。最高って言ってたよ。俺の計算どおり。でも、何ていうんだろうな。オヤジの挑戦? 俺は今日でラスト27歳、明日28歳を迎える。ボディガーさんは50直前。それでも挑戦してくる。まさに挑戦者。何か年齢を重ねてそういう挑戦をする気持ちは俺自身、勉強になったよね。年齢におごらないというか、あぐらをかかない。そういう姿勢はプロのレスラーとしては勉強になったね。ただ俺は最多防衛記録を、2017年、新たな歴史を作る男だから。ここで立ち止まるわけにいかないからね。俺には使命があるんだ。歴史も今までの記録もすべて変えるのは俺だ」


――記録を塗り替えていく意味で現時点で2位タイのV8までこぎつけたが?


宮原「2位? 2位か。やっぱりナンバー1が好きだから。ナンバー1が好きでこの業界に入ってるから。主役が大好きだから。でも大阪、こうやってたくさんの人たちが来てくれて、凄くハッピーな気持ちで終われて、お客さんも笑顔で帰ってくれて。次はチャンピオン・カーニバルですか、大阪。その時はもっともっとこの大阪の地を盛り上げて、というか俺が盛り上げますよ。また待っててね大阪」


――前哨戦でボディガーに直接獲られたことで意識が変わった部分はあった?


宮原「うん、意識変わったし、まさに挑戦者って感じの顔で。心と体が挑戦者って感じでしたね。年重ねてるとか関係なく挑戦者でした。その気持ちが俺がここ大阪で真っ向勝負でやりたいと思った一番のキーポイントですね」


――父親ぐらいの年齢の挑戦者だったが?


宮原「それがこの業界の面白いところでね。普段は年齢とか気にしないですけどね。今回ばかりは自分自身、凄く勉強になったところもあるし。俺も同じじゃないけど、そういう年の取り方をしたいなと。それはリングを降りた宮原健斗の一人間としてね。ただプロレスラーとしては俺の計算どおり」


 【試合後のボディガー、ゼウス】
ボディガー「クソ。負けた。けどな、今日わかったことがある。三冠ベルトっちゅうのは決して手の届かないところにあるんじゃない。絶対次は俺が勝つ!」


ゼウス「次やったら絶対勝てる!」


ボディガー「今日は負け、負け」


ゼウス「けどなボディガー、今日はな、あれ見せたんちゃうか、あれ! なんちゃらの意地っちゅうの。負けても負けてもボディガー、心は負けてないで」


ボディガー「負けたけど、俺の心は折れてないぞ。こんなもんで折れへん。そして俺はまだまだ夢を捨ててないからな。やるまで俺をみとけ。まぁ、そういうこっちゃ!」


ゼウス「これがボディガーの、オヤジの意地いうやつや」


 全日本プロレス大阪大会を観戦するためにエディオンアリーナ大阪第二競技場を訪れ、2週間前に新日本プロレスを観戦しに訪れたばかりだったが、会場前には大相撲が開催されるということで飾りが設置されるなど、エディオンアリーナは大相撲モードに突入しつつあった。
 全日本を観戦するのは昨年8月の名古屋大会以来ということで半年ぶり、今回は地元出身であるボディガーがメインで三冠に挑戦するということで全日本ファンだけでなくボディガーのファンも駆けつけ、用意されたイスはほとんど埋まって超満員札止めを記録した。
  大会前には来日していたスタン・ハンセンも来場、ハンセンを生で見るのも2015年6月のNOAH以来となることから1年半ぶり、古傷が痛むのか膝を引きずっていたもののロングホーンをかざすなど元気な姿を見せてくれた。


  本題の試合となるが、Jr. BATTLE OF GLORYもいよいよ最終戦、ここまでの経過を振り返ると、今年は20分1本勝負という試合形式がネックになっているのか、時間切れによる引き分けだけでなく、両リンや両者KOなど無得点試合などがあったため大荒れとなり、Aブロックは優勝候補の一角だった稔が開幕戦で黒星スタートを喫した影響か、残り1試合を残しながらも公式戦白星がないまま自力での優勝戦進出が消滅、トップは3点の岩本、石井、竹田に絞られ、2年連続で優勝を狙う2点で青木が追いかける展開となるも、石井は全公式戦を終了しているが開幕戦は勝利を収めたものの、その後は無得点試合など引き分けを連発したことで、自力での優勝戦進出は消滅してしまい、Aブロックは実質上青木、岩本、竹田に絞られてしまった。
 Bブロックはトップの中島、田村、丸山が4点で全公式戦が終了、3点の青柳と佐藤が直接対決で勝った方が進出となるが、両リンなど無得点試合の場合は4点の3選手による巴戦になるため、まだまだわからない状況となった。


 まず第1試合では青柳と佐藤が対戦し序盤は静かなスタートとなるも、青柳が優勝戦進出を想定してかロープへ押し込んでからのエルボーで速攻勝負を仕掛けると、ドロップキックで場外へ追いやってからトルニージョを発射、リングに戻ってからもスワンダイブ式ミサイルキックやフィッシャーマンスープレックスホールドと畳みかけてロックスターバスターを狙う。
 しかし佐藤が脇固めで切り返してからジャンピングハイキック、ミドルキック、ハイキックと反撃、青柳は佐藤のハイキックをかわしてから丸め込み合戦となるが、青柳はエルボースマッシュからドロップキック、ジャーマンを狙うも、佐藤が飛びつき膝十字から丸め込んで3カウントを奪い、佐藤は裏技を出して優勝戦へ進出、青柳は速攻勝負狙いが裏目となった。


 第2試合では3点の竹田と1点の稔が対戦、序盤は竹田が田村潔司、稔が藤原喜明を師匠にしていることでUWFを意識してかグラウンドの攻防となるも、竹田が腕十字で捕らえてから先手を奪い、場外戦ではデスマッチファイターの顔を出してフェンスや稔の腕を鉄柱に叩きつけ、リングに戻っても腕攻めで稔を圧倒するなど竹田が試合を有利に進めていく。
 稔の反撃も竹田は対角線からのスピアーで断ち切ると、串刺しニーからロックボトム、ミドルキックで攻め込み、フットスタンプで反撃する稔をトラースキック、ランニングニーことロッポンギ殺し、カナディアンバックブリーカー式フェースクラッシャーから腕十字で捕獲、だがロープに逃れたところで稔がジャーマン、ジャンピングハイキックで竹田の動きを止めると、雪崩式ハーフラッチから奥の手であるFIRE BALLスプラッシュ3カウント、稔が大苦戦も何とか公式戦初勝利となり、竹田は1歩交代となる


 第3試合の岩本vs青木が岩本が勝つかタイムアップドローで優勝戦進出、無得点試合だと岩本と竹田、稔の3選手により優勝戦進出決定トーナメントとなり、青木は勝たなければ優勝戦進出が出来ないという厳しい状況となった。
 しかし青木は焦るどころか冷静にグラウンドを仕掛け、岩本も大外刈りなどの柔道技やニーアッパーで応戦するが、青木が岩本を場外へ追いやるとトペを発射、更にエプロン上で岩本を腰から叩きつける荒技を見せる。
 これで流れを掴んだ青木はボディースラムや逆エビ固めなど腰攻めを展開し、岩本がエルボーで反撃しても腰に力が入らず、串刺し式を狙っても下半身に力が入らないなど窮地に立たされ、青木は客に声援を煽るなど余裕ぶりを見せつつ、岩本の回転エビ固め狙いも逆エビで切り返し、腰にエルボーを連発するなどして岩本を追い詰める。
 劣勢となった岩本はブレーンバスター狙いの青木にネックスクリューで切り返すが、後が続かず、青木はミサイルキックや延髄ラリアット、ジャーマンと畳みかけ、岩本も孤高の芸術で応戦するも、2発目が阻止されてしまうと、青木はワンハンドバックブリーカーから腰へのエルボー、フロッグスプラッシュを投下する。
 岩本はカウント2でキックアウトすると、思わぬ粘り青木も余裕の色がなくなり、頭突きの連打からアサルトポイント、ラリアット、スパイラルポセイドンと畳みかけるが、岩本が全てキックアウトし、残り時間がなくなってくると青木が首固めを連発するが時間切れのドロー、岩本が懸命な粘りで優勝戦進出を決め、試合の主導権を握っていたはずの青木は試合時間20分ルールに泣く結果となった。
 


 優勝決定戦はセミで行われるが速攻で試合を終えた佐藤と、青木に圧倒されていた岩本ではインターバルがあったとしてもスタミナや回復力の差で佐藤が有利だと思われていた。
 試合も佐藤がいきなり青柳を降した膝十字固めからの丸め込みで先手を奪い、エプロンにでた佐藤に岩本がフロントハイキックを狙うが、キャッチした佐藤はロープ越しのアキレス腱固め、更に左足をセカンドロープに引っ掛けてからのローキック、アキレス腱固めと岩本が疲れを残していると見て足攻めを展開する。
 佐藤は様々な足関節で岩本をジワジワと追い詰めるが、岩本はショルダータックルで流れを変えると、痛い足を庇いながらのニードロップ、ネックスクリュー、ニーアッパー、肩固めと猛反撃、しかしニーアッパーをキャッチした佐藤はドラゴンスクリューを連発してからアンクルホールドで捕獲、逃れられても腕十字からアンクルホールド、逆片エビと移行し岩本を追い詰めていく。
 佐藤はニークラッシャーから膝蹴りを狙うが、岩本はカウンターでの孤高の芸術を決めると、まさかの一撃だったか佐藤は後頭部を痛打すると、膝立ちでのエルボー、張り手合戦から佐藤が頭突きを仕掛ければ、岩本も打ち返し、更に後頭部への頭突きを連発してからターンバックルへのジャーマンで投げ捨てる。
 岩本は再度孤高の芸術から肩固めで捕獲し、そのまま胴絞めへと移行すると、佐藤が絞め落とされ試合はストップ、岩本が大逆転で優勝を果たした。
 岩本も今年からスポルティーバから全日本へ移籍したが、まさかここまで急成長するとは思わず、若手の域は既に脱したとしか言いようがなかった。バックステージでは世界ジュニアへの挑戦も表明したが、現在の岩本なら奪取できる可能性も否定できない。


 メインの三冠選手権は、今回はボディガーが地元・大阪出身ということで声援が集中、試合はマッチアップでボディガーがショルダータックルで先制し、場外戦でもショルダータックルや逆水平などで攻め込んでいくが、宮原はブレーンバスターの体制からコーナーに固定して背中へのドロップキックで反撃すると、場外戦ではフロントハイキックで鉄柵外へ出してから床へのDDT、リングに戻ってからもDDTから首攻めをしつつ宮原は舌を出して笑うなど、敵地を意識しての試合運びを展開、こういった試合運びはVM時代に得たものなのかもしれない。
 劣勢のボディガーはバックフリップ流れを変え、ラリアットを連発しエルボードロップ、パワーボムで叩きつけ、宮原がエプロンに逃れるとボディガーも追いかけるが、宮原はフロントハイキックで場外へ落とすと、下からボディガーが足刈りラリアットを敢行し、場外で滞空式ブレーンバスターで投げつける。
 リングに戻るとボディガーのパワースラムを宮原がスネークリミットで切り返し、雪崩式ブレーンバスター狙いをボディガーが阻止して背面式エルボードロップを投下、だが宮原はブレーンバスター狙いのボディガーを垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、串刺しブラックアウトからフロントハイキックも、ボディガーもラリアットで応戦して両者ダウンとなる。
 両者はエルボー合戦からボディガーが逆水平、右ハイキック、ラリアットと畳みかけ、ラリアットを連発するが、再度のラリアットは宮原がかわしてジャーマンからブラックアウトを連発、二段式ジャーマンを決める。
 キックアウトしたボディガーはシャットダウンを狙う宮原にハイキックを連発、ラリアットの連発からバウンズを狙うが、着地した宮原はフロントハイキック、ブラックアウトを炸裂させるとジャーマンからシャットダウンスープレックスを決め3カウントを奪い王座を防衛した。
 ボディガーの地元ということで挑戦者に声援が集中するが、宮原は臆するどころか敵地を意識してヒールぽい表情を浮かべるなど、試合の幅の広さが出ていると感じさせ、また最終的には館内は宮原コールが巻き起こるなど、まさしく堂々の王座防衛で文句なし、ボディガーは善戦はしたが終盤に焦りが所々出ていた。
 


 宮原の次期挑戦者はチャンピオンカーニバル覇者になるか、防衛記録も2位タイとなったが、今日の試合振りだとまだまだ宮原政権は続くような感じがしてならない。宮原の長期政権に岩本の急成長、全日本はどこまで進化するのかこれからも楽しみだ。

PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。