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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

ライガーから新日本ジュニアを託されたKUSHIDAがオスプレイを破り「BEST OF THE SUPER Jr.」優勝!

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ライガーから新日本ジュニアを託されたKUSHIDAがオスプレイを破り「BEST OF THE SUPER Jr.」優勝!

6月3日 新日本プロレス「鉄拳7 Presents BEST OF THE SUPER Jr.24」東京・国立代々木競技場・第二体育館 3454人 超満員札止め


<アピール、コメントなどは新日本プロレス公式HPより>
◇第1試合◇
▼20分1本
永田裕志 岡倫之 海野翔太(7分58秒 逆エビ固め)中西学 北村克哉 ×八木哲大


◇第2試合◇
▼20分1本
○石井智宏 矢野通 邪道(7分24秒 体固め)真壁刀義 天山広吉 ×川人拓来
※ラリアット


◇第3試合◇
▼20分1本
獣神サンダー・ライガー タイガーマスク ○ボラドール・ジュニア(5分46秒 片エビ固め)金丸義信 エル・デスペラード ×TAKAみちのく
※スパニッシュフライ


◇第4試合◇
▼20分1本
タマ・トンガ タンガ・ロア バットラック・ファレ ○高橋裕二郎(片エビ固め)レイモンド・ロウ ハンソン ×デビット・フィンレー ACH
※ピンプジュース


◇第5試合◇
▼30分1本
後藤洋央紀 ○YOSHI-HASHI(12分13秒 片エビ固め)鈴木みのる ×タイチ
※カルマ


◇第6試合◇
▼30分1本
○内藤哲也 SANADA EVIL BUSHI 高橋ヒロム(12分19秒 片エビ固め)×小島聡 ジュース・ロビンソン 田口隆祐 リコシェ ドラゴンリー
※デスティーノ


(試合終了後、)
内藤「ブエノスノチェ~ス、代々木~! 新日本プロレスを、いや、われわれL・I・Jを応援してくださる代々木のお客様。このあと、大阪城ホール……(としゃべっていると、棚橋が入場ゲートに登場。棚橋はマイクを持ってエプロンに立つ。)これはこれは負傷欠場中の棚橋選手。俺が何度呼びかけても会場に来なかったクセに、今日はどうなされたんですか?(棚橋はリングイン。)もしかして、大阪城ホール、欠場の挨拶でもしに来たんですか? せっかく会場に来たなら、われわれL・I・Jを応援してくださる、代々木のお客様に、何か挨拶してみろよ、カプロン」


棚橋「待て待て待て。ヒーローは遅れて登場するんだよ。内藤クン、今日もご機嫌ですね。お山の大将、いや、猿山の大将。(場外のヒロムとEVILを指し)キミとキミは猿感あるよ(場内笑)。内藤クンがさ、アセんなよっていうから、しっかり治療ができました。たまにはいいこと言うよね。はあ……。(場内を見渡し)いいねえ、この感じ。さ、いよいよ大阪城ホール。内藤クン。(ここで野次が飛ぶと)なんて? ハッキリ言え、コノヤロー。ナメんなよ。俺はな、怒ってんだよ。じゃあ、そろそろ、決着……。(野次に対して)どうやら、俺のことが嫌いらしいな。まあ、見とけよ、大阪城ホール(場内拍手)。はあ、ひさしぶりにスッキリした!」


(ここで内藤はベルトを手に棚橋の前に立つ。すると、場内は「内藤」コールと、「棚橋」コールが交錯する。内藤はベルトを放り投げて、リングを降りて花道を下がる。そのベルトを手にした棚橋)
棚橋「このベルトは俺が救います」


【内藤、EVIL、BUSHI、ヒロムの話】
ヒロム「これだけは伝えておきます。ウィル・オスプレイ選手、KUSHIDA選手、どちらが優勝するか分かりませんけども、まず一言、おめでとうございました。すごいです。俺にはできなかった。すげぇ悔しい。『BEST OF THE SUPER Jr.』獲れなかったのは、死ぬほど悔しいよ! そして、チャンピオンとして宣言通りにいかなかったこと、全て、一つ一つが、死ぬほど悔しいんだ。まぁでも、いつまでも言ってらんねぇよ。6月11日、俺から指名する選手、イニシャル、“K”……のはずだったが、まず最初に指名させてもらう選手……同じAブロック、初対戦で負けたウィル・オスプレイ。まずはお前からだ! その次、リコシェ、ドラゴン・リー、またリベンジさせてもらう。それから、イニシャル“K”までいってやりたいな。まずは一言、『おめでとうございます』だよ。おめでとうございます、それしかねぇよ。心の底からそれを思ってるよ。おめでとうございます。この超満員の中で決勝戦を闘えること、心の底からうらやましいです。大阪城は、KUSHIDA対ウィル・オスプレイ、この勝者ではなく、ウィル・オスプレイに決めさせてもらいます。以上です」


BUSHI「今年の俺の『SUPER Jr』が終わってしまったよ。今夜、この代々木の超満員が集まったこの会場の決勝のリングに立てなかったことが、非常に残念だよ。でもね、一番悔しいのはアイツに負けたことだよ。それだけは絶対に忘れない。EN SERIO マジで!」


EVIL「この俺が、新日本プロレスを支配する頂をかっさらってやる、その未来は、変わらない、変えられない。それが、真実だ。そして、(※NEVER6人タッグのベルトを示しながら)ここにもう一つの頂がある。このベルトは俺たちによって、とんでもない価値を見出してしまった。どうだ、オマエら、欲しいだろ? 大舞台を用意しろ! スペシャルでプレミアムなタイトルマッチ、やってやるよ! よく覚えとけ! This is EVIL! Everything is EVIL! 全ては……EVILだ!」


内藤「やっと姿を現したか、棚橋よ。おっそいよ! 彼はどこをケガしたんだっけ? 腕でしょ? 今日、リングまで歩いてきたよね? しゃべったよね? 腕は使わないだろ? 別に、代々木までのんびりしなくても、他の会場でできただろ? 俺が一番聞きたかったのはさぁ、(※胸を指して)ここだよ。気持ちの問題だよ。ただただ、俺と絡みたいがためにベルトに挑戦するのか、それとも本当にあのベルトに思い入れがあって、挑戦してくるのか、どっちなんだっていうのを試したかったわけよ。まぁ、結局よく分かんなかったけどさ。まぁ改めて、俺は大阪城ホール大会後に、『インターコンチネンタル王座を封印したい』と思います。とは言っても、新日本プロレスは、俺の言うこと、あんま聞いてくんないからね。だったら、返上しますよ。封印が認められないんだったら、返上しますから。まぁとにかく、第15代インターコンチネンタルチャンピオンの防衛戦、俺のインターコンチネンタル選手権試合は大阪城ホールで終わりだから。大阪城ホール大会、ご来場予定の皆様、そして、新日本プロレスワールドでTV観戦予定の皆様、俺の闘いをジックリ見て、楽しんでください。大阪城ホール大会まで、トランキーロ、あっせんなよ! アディオス!」
※SANADAはノーコメント


【田口監督の談話と小島の話】
田口「『SUPER Jr』はこのように残念な結果に終わりましたけど、タグチジャパンからKUSHIDA選手が決勝に上がってますんで、この後、全力で応援に回りたいと思います。それから、シリーズ中に、名古屋でね、6人タッグチャンピオンに、タグチジャパンで勝ってますから、3対3で。タグチジャパンは当然、前王者ですし、リターンマッチの権利がある。権利がある上で、BUSHI、SANADA、EVILに勝ってますんで。タグチジャパン第3期、挑戦を表明したいと思います」


――メンバーは?
田口「メンバーはですね、もう一晩考えて、会社に伝えたいと思いますけども……確定してるのは、3期連続3回目の選出、田口隆祐。あと、ここまで言っちゃいましょう。2期連続2回目の選出、リコシェ。あともう一人は、初選出。とりあえずそこまでお伝えしておきます。残りメンバーは追って発表したいと思います。(※ここで、苦しそうに横になっていた小島が起き上がる)小島さん、今シリーズ、負けすぎました! この場で発表いたします。小島聡助監督、解任いたします」


小島「マジか~! 助監督解任されちゃった。クソ~! 悔しい。すごく悔しい。ずっと負け続けてすごく悔しいけどさ、ただ、諦める以上に悔しいことはないと思ってるから。ずっと負け続けて恥ずかしいかもしれないけども、これから先のプロレス人生、諦めてしまうほど恥ずかしいことはないんで。必ずやまた這い上がって、俺のプロレス人生、今回のシリーズの負けはその糧にして、またのし上がっていきたいと思います」


【棚橋の話】
棚橋「ケガはよくなってます。『あっせんなよ』って言われたんで、しっかり治しました。去年左(腕の筋肉)が切れて、今年右(腕の筋肉)が切れて、ちょうどバランスが取れてます。(※報道陣に)渾身の自虐ギャグなんで、笑ってください(笑)。制御不能って言われてますけどね、とっくに制御可能なんすよ、俺の方がね。内藤的なところから言うと、何でも言うことが通るんでしょ? 俺の方が、真の制御不能なんすよ。まぁ、こういう闘い方は好きじゃないね。闘う前に気分がよくない。こういうのはこれで最後にする。覚悟を決めて、大阪城に行きます」


――内藤選手は、インターコンチのベルトを雑に扱ったり、「大阪城で防衛したら封印する」と言ってます。棚橋選手にとって、インターコンチのベルトっていうのは、内藤選手の行為を受けて、どう映ってますか?
棚橋「インターコンチのベルトを、ボクも巻いたことがありますけど、その時、何もできなくて。だからインターコンチのベルトを持って、どうしていくとか、これから何を見せていくっていうのは、獲ってからじゃないと言えないですね。ただ、ベルトに対して、やりがいだったりとか、楽しみだったりとかっていうのはあります」


――久々の登場で、客席の空気は二分されていたと思いますが、空気の変化は感じましたか?
棚橋「感じましたね。完全に二分してたなっていうか、6:4で向こうが多かったぐらいで。そういう時って、何かすげぇ燃えるんすよ。何か2007年のチャンピオン・カーニバルのイメージというか。チャラけてチャラけて、そんなイメージでいいんじゃないかと思っちゃいましたね。だから、棚橋に求められるヒーロー像ってもちろんあるんですけど、そういうものじゃないとこで勝負したいなと思いましたね。(※カメラに向かって3回手を叩いて)うしっ、大丈夫、仕上がってますから」


◇第7試合◇
▼30分1本
ケニー・オメガ ○マーティ・スカル(13分4秒 チキンウイングクロスフェース)オカダ・カズチカ ×外道


◇第8試合◇
▼「BEST OF THE SUPER Jr.24」優勝決定戦/時間無制限1本
[Bブロック1位]○KUSHIDA(27分59秒 バックトゥザフューチャー)[Aブロック1位]×ウィル・オスプレイ
☆KUSHIDAが「BEST OF THE SUPER Jr.24」優勝

(試合終了後KUSHIDAがオスプレイの元へはい寄ってハグ。場外へ降りたオスプレイを田口がタオルであおぐ。リコシェがハグ。オスプレイコールの中、オスプレイは肩を震わせながら退場。KUSHIDAは優勝トロフィーを受け取る。)

KUSHIDA「スーパージュニア優勝しました!(KUSHIDAコール)公式戦では苦しい闘いが続いてたんですけど、3年越しで、この代々木がチケット完売になりました。皆さん本当にご来場ありがとうございました! そしてオスプレイ、センキューベリマッチ。ホントにありがとう。優勝したらやりたいことがあるんですけれども、ご協力をいただいてもよろしいでしょうか? ボクが新日本プロレスファンだったころ、東京ドーム、両国国技館で客席からウェーブが発生していました。ベタですけど、ここ代々木で復活させてもよろしいでしょうか? せっかく満員なんで、一丁、ご協力よろしくお願いします。こちらから波を作って、一周しましょうか。さあ、準備はいいですか。ちなみにウェーブわかります? いきます。ゆっくり目でいきましょう。3、2、1、いってみよう!(ウェーブが見事に会場を一周する)もう一周しよう!と継続を指示。会場を2周する)最高です。ありがとうございます。みなさん上がりましょう。(スーパージュニア出場選手をリングに招き入れる。KUSHIDAが一人ひとりと握手。ライガーコールが起こり、最後に放送席のライガーがマイクを外してリングへ。)ライガーさん、本当にお疲れ様でした、とともに、これからもよろしくお願いします(ライガーと握手。ライガーがKUSHIDAの頭を両手でなでて拍手。)今日は泣きません! ご起立のほどよろしくお願いします。最後、日本的な締め、一本締めでベスト・オブ・ザ・スーパージュニア締めたいと思います。(外国人選手に)よ~、で、ポン(と説明)。それでは…(はしゃぐACHに)大丈夫かACH? 長いシリーズでしたけど、本当に全国各地ご来場ありがとうございました。それでは、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア、大会の成功と、KUSHIDAの優勝を祝いまして、それから新日本プロレスジュニアの前途を祝しまして、よ~(ポン!)」


【KUSHIDAの話】
※KUSHIDAがインタビュースペースに現れると、タイガー、田口、リコシェ、ACH、ボラドール、リーが拍手でKUSHIDAを迎える。
タイガー「乾杯だ、乾杯!(田口)監督、音頭取ってください」


田口「クッシー、優勝おめでとう! カンパーイ!(※みんなで2回乾杯)」


タイガー「あとは自由ですかね?(と、田口にビールかけを始める。外国人選手たちも続く)」


リー「(※KUSHIDAに抱きつき)ビエン(グッド)! ビエン!」


KUSHIDA「アミーゴ!(とハグ)」


※ACHが「ビールを飲め」と合図。KUSHIDAは一気飲み。
KUSHIDA「(※ACH、ドラゴン・リー、リコシェらに)ありがとう!」


――ともに闘った仲間たちの祝福もありましたが、改めて今どんな気分ですか?
KUSHIDA「そうっすね……何か今年ほど汗と涙が詰まった『SUPER Jr』はなかったですね。率直な感想……長かった。『代々木にやっとたどり着いた』と、今日会場入りして思って。最後、命を、魂を、何とか燃やして、リングに立ちました」


――闘いの中で、もう諦めちゃうんじゃないかと思わせるシーンがたくさんありましたが、KUSHIDA選手を奮い立たせた一番の要因は何だったんでしょうか?
KUSHIDA「もう、お客さんの歓声以外の何ものでもないですね。何度も心が折れそうになって、くじけそうになって、シリーズ中も、『もうダメだ』と。連敗して、心と体のバランスがバラバラになって、揃ってない状態でも試合はやってくると。もう何か、家の布団で寝てるより、リング上で息してる方が長いんじゃないかと。だけど、いざゴングが鳴ると動けるんですよね。何か、そこに自分の精神と肉体のバランスの乖離を感じて、すごい怖くなって。死んじゃうんじゃないかと思った時もあるし。そういう恐怖感がずっとありました」


――その中で、オスプレイ選手を打ち破って、オスプレイ選手は泣きながらリングを後にして、バックヤードではKUSHIDA選手に「おめでとう」と。リングからはサンキューという言葉もかけていましたが、対戦相手についてはどんな思いがありましたか?
KUSHIDA「(※涙ぐみながら)何か不思議な縁で、KUSHIDAっていうのは海外と縁が非常にあって、この舞台もリコシェ、(カイル・)オライリー、そして今年のオスプレイと、素晴らしい、望んでも対戦できないようなライバルと闘わせてもらって、『SUPER Jr』のファイナルを務めさせてもらって。オスプレイが日本人以上に、ジュニアヘビー級、英語で言えばクルーザー級というものを何とか見返してやろうという気持ちが、リコシェ戦とかにつながってて。コメントの節々からも、『なめんじゃねぇぞ、ふざけんじゃねぇぞ』と(いうものが伝わってきた)。体が大きい者に対して、プロレスラーとして生きていけなかった。けど、獣神サンダー・ライガーが作ったこのジャンルで、こうしてボクが立っていられる、オスプレイが立っていられる、そういう下に見る者たちすべてに対する復讐っていうか、反骨精神ですよね。何か日本人よりある意味伝わってくるものがあるんで。オスプレイ、まだ20代前半ですよね。恐るべしですよね」


――そして、この大会を通して各国のジュニア戦士が、この『BEST OF THE SUPER Jr.』に参戦してくるという状況のつくったのは、まぎれもなくKUSHIDA選手だと思いますが、改めて最後のウェーブというのはどんな風に見えましたか?
KUSHIDA「やっぱり、『G1 CLIMAX』には負けたくないし、『BEST OF THE SUPER Jr.』というブランドを上に上げていきたい。まぁ、“バック・トゥ・ザ・フューチャー”じゃないですけど、新日本プロレス90年代の時代を見て、ファンとして育ってきましたので、そこの勢いにいま近づけている、その勢いを加速する意味でも、一発ウェーブをやることによって、なんか会場が一体になれるかなと思って、ずっとやりたかったことでした。(※ROH世界TV王座のベルトをおさえ)このROHのベルトは、あんまり日本では凄さがわからないけど、このボクが何としてでも獲りたかった意味は、やっぱりジュニアの敷地面積を大きくするためだから。注目度を高める。そういう意味では、“外交カード”これはボクにとって大きな強い武器なんで、スケジュールは厳しいかもしれないですけど、防衛していきたいですね。TVチャンピオンということは、月一回の収録に行って、防衛戦をしなくちゃいけないことなので。(タイガー)服部さんに『ユーはもうオーバブッキングだよ』って言われましたけど、命を賭けて、魂を注いで頑張っていきたいと思います」


――このインタビューは、ライガー選手も聞いてますけど、新日ジュニアが一番輝いていた時代。ファンとして観ていた時代。その中心にいたのは、ライガー選手だったと思います。改めて、いまライガー選手に伝えたい気持ち、思いを聞かせてください。
KUSHIDA「一番輝いていた時代というのは訂正してほしいですね。いまが一番でしょ。やっぱり、過去っていうのはどうしても美しく見える。ボクもファンだからその気持ちはよく分かるけど。それはもう全選手、今回『SUPER Jr』に参加した選手、エントリーした選手に失礼だと思うので訂正してください」


――そうですね。そして私はいまよりも未来のほうがもっと輝くと信じていますけども。
KUSHIDA「ハイ。やり残したこと。このままでは引き下がれない。高橋ヒロム、リング上では言いませんでしたけど。去年、オスプレイに言われてリングに立ちましたけども、この『BEST OF THE SUPER Jr.』っていうのは、世界中のレスラーが成り上がる為に、新日本に上がりたいとエントリーをもくろんでいる名誉ある大会なんで、次期挑戦者、そういう風に成り下がってほしくないというか。去年はそういう理由で上がりましたけども、今年は言いませんでした。これはもう参加した俺のプライドです。ただ、俺はデカい会場。両国国技館、東京ドームでやられた借りは必ず返す。絶対に忘れない」


――本当に今後の『BEST OF THE SUPER Jr.』覇者としての未来を楽しみにしています。
KUSHIDA「ボク自身が一番楽しみにしています。なにがあるんだろうと。まさか、2回『BEST OF THE SUPER Jr.』を優勝出来る人生だとは、プロレス人生になるとは。一人でお金を貯めてメキシコ行った時には考えもしなかったので、これからが楽しみです。皆さん、楽しみにしてください。ありがとうございました。マスコミの皆さんもありがとうございました。実況席にお返しします」


【オスプレイの話】「(※壁に頭をつけ涙を流し、数分間の沈黙ののち)本当に言葉が出ないよ……KUSHIDA、おめでとう。いまはちょっと時間が必要だと思う……もう行くよ……」


 いよいよ優勝決定戦を迎えた「BEST OF THE SUPER Jr.24」、だがリングアナのコール時にはオスプレイに声援が集中し、KUSHIDAにはブーイングの嵐、KUSHIDAが優勝決定戦進出を決めた際には、ヒロムとの再戦を拒否やKUSHIDAにマンネリを感じるなどの声が飛び交うなど、KUSHIDAは復活のための戦いではなく、KUSHIDAを否定する声との戦いも強いられることになった。
 序盤はKUSHIDAがグラウンドでリードを奪い、オスプレイはロープワークや飛び技などでKUSHIDAのペースに持ち込ませないように攻めるが、KUSHIDAはハンドスプリングキックで場外へオスプレイを追いやるとコーナーからトペコンヒーロを発射、リングに戻ってからはKUSHIDAは左腕攻め、胴タックルから足横須賀腕へのドロップキック、足四の字固めとホバーボードロックへの布石と飛び技封じで腕、足と二つを攻めにかかる。
 しかし足を攻められてもオスプレイの跳躍力は衰えず、ハンドスプリングオーバーヘッドキックで流れを変えると、エルボーでコーナーに押し込んでから、顔面への串刺し低空ドロップキック、抵抗するKUSHIDAに鋭いミドルキック、エルボースマッシュ、卍固めと流れを変える。
 しかしコーナーに乗ったオスプレイを、KUSHIDAがジャンピングハイキックで動きを止めると、コーナーでのアームロック、雪崩式アームブリーカー、腕へのミドルキックからハンドスプリングエルボー、腕へのバトンキックからのホバーボードロック狙いは阻止されたが、ローリングエルボーから再度ホバーボードロック狙いにロープへ走ると、オスプレイはマウスで迎撃して場外へ追いやり、ノータッチケブラータを発射する。
 リングに戻ったKUSHIDAにスワンダイブ式フォアアームを炸裂させるが、勝負を狙ったコークスクリューキックをかわしたKUSHIDAはホバーボードロックを狙いにロープへ走るも、オスプレイはフラムフライで迎撃し、ペナドリラーからその場飛びシューティングスタープレスからシューティングスタープレス狙いは、KUSHIDAが剣山で迎撃するとドラゴンスープレックスからムーンサルトプレス狙いは、オスプレイが背後からジャンピングピングハイキックで強襲、そしてトップロープに引っかかるようにうつ伏せに固定されたKUSHIDAの背中にシューティングスタープレスを投下、更にエプロン上でのリバースフランケンシュタイナーも敢行して、KUSHIDAは脳天から叩きつけられ大ダメージを負ってしまう。
 KUSHIDAはリングに戻るも、勝負に出たオスプレイはエセックス・デストロイヤーを決め、コーナーからのオスカッターを狙うが、KUSHIDAが飛びつき腕十字で捕獲して三角絞めへ移行、だがオスプレイは持ち上げてコーナーへパワーボム、KUSHIDAが反撃してコーナーからダイブも、オスプレイはカウンターでのオスカッターで迎撃しコークスクリューキックからオスカッターの必勝パターンを狙う。
 しかしかわしたKUSHIDAはハンドスプリング式スタナーを初披露すると、KUSHIDAはホバーボードロックで捕獲も、起き上がったオスプレイはハイキックからステップキック、KUSHIDAもやり返してエルボー合戦、両者はマサヒロタナカで殴り合って両者はダウン先に起き上がったKUSHIDA、何度も顔面にストンピングを浴びせ、アームロックで捕獲しバックトゥザフューチャーで勝負を狙うが、オスプレイがオスカッターで切り返してリバースファイヤーバードスプラッシュを投下する。
 オスプレイはコーナーにKUSHIDAを固定して顔面へのトラースキックのメッタ打ちにしてから雪崩式狙うが、KUSHIDAが雪崩式バックトゥザフューチャーを敢行してからバックトゥザフューチャーで3カウントを奪い、2度目の優勝を果たした。
 KUSHIDAも復活を示すことだけでなく、否定する声との戦いだったが、オスプレイへの声援がいつの間にかKUSHIDAへの声援と変わっていた。スーパージュニアを卒業するライガーから新日本ジュニアを託されたKUSHIDAだったが、否定する声を自身への声援に変えたことで、今日はファンから新しい新日本ジュニアの象徴と認められた日でもあった。
 当然ながら11日大阪城ではヒロムとのIWGPジュニアヘビー級選手権が濃厚となったが、リマッチを嫌がるファンもいるだろうが、現在のKUSHIDAならドーム以上の試合を見せることができ、また否定を跳ね返す力もある。だが王者のヒロムは5・31大阪で敗れていることでオスプレイを挑戦者に指名するなど、スンナリ受ける気はない。後は新日本がどう判断するか…


 第6試合で内藤がラリアットを狙う小島をデスティーノで粉砕し田口JAPANを破り、マイクアピールしているところで、欠場中だった棚橋弘至が現れ、「ヒーローは遅れてくるものだ」「内藤はサル山の大将」挑発した後で、6・11大阪城には予定通り出場することをアピール、内藤とにらみ合いをした後でベルトを放り投げて退場、ベルトを拾った棚橋は「このベルトはオレが救います」と奪取宣言した、
 シリーズ直前で棚橋が欠場したことで、インターコンチベルト破壊行為で存在感をアピールしたが、棚橋が予定通り出場することで、二人の対戦の機運がやっと高まった。内藤もインターコンチへの挑戦者不在やUS王座の創設、オカダの再浮上やケニーの台頭などで急ブレーキがかかっている。果たして棚橋をもう1度打ち消すことによって再浮上を図りたいところだが、棚橋もしっかり休養したことで仕上がりは充分、後は決戦を迎えるだけとなった。

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