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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

還暦を迎えた飛竜・藤波辰爾はまだまだ健在なり

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還暦を迎えた飛竜・藤波辰爾はまだまだ健在なり

5月11日 ドラディション「DRAGON FOREVER TATSUMI FUJINAMI 60th Anniversary」後楽園ホール 1297人 満員


<試合後のコメント・アピールなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼藤波辰爾還暦スペシャルシングルマッチ/5分1本
△藤波辰爾(5分00秒 時間切れ引き分け)△金本浩二


(試合後)
金本「5分間、短すぎました。僕は藤波さんに憧れてこの世界に入りました。この先、60歳、70歳、80歳とプロレスをやる限り、還暦の時にアイツとやったなと脳裏の隅っこに焼き付けてくれたメッチャ嬉しいです。藤波さんが還暦になろうが、70歳になろうが、俺の憧れた藤波辰爾に変わりないです。藤波さんとできて感無量です」


【藤波の話】「いろんなセレモニーがあるんですけど、僕はどうしてもちゃんちゃんこという気分にはなれないんで。トランクスで還暦の試合をやりましたけど、一応ケジメですよね。でも、自分の場合はまだ過程であるという。選手生活を続けていく上でのひとつの通過点であってね。その上での還暦っていうセレモニーっていうかな。それでも、アイツは本気モードで来やがったね(笑) あの野郎。還暦だから5分だって言ってるのに、本気モードで最初から蹴りを狙ってきたね。まあ、彼の気持ちもわかりますし、5分をただ過ごすんじゃなくて、多少なりとも気を許さないというか。そういうところでは、ありがたく受け取る部分でしょうね。ジャイアント馬場さんは還暦という中で赤いトランクスをはいて上がってましたから。それは自分も記憶にあるし。猪木会長の場合はそういうあれがあったかわからないけど、レスラーのそういう節目って表現の仕方が難しいんだけどね。60歳は60歳として出て行かなきゃいけないし。これからいい意味で、どう年齢に逆らっていくか。これは自分の信条であるネバーギブアップというところでね。入門してからこれまでは若さで乗り切って、多少乱暴なこともやって当たり前という時期を過ごしたけど、これからでしょうね。本当の藤波辰爾の凄さ、プロレスラーの凄さというのは。60歳からやるひとつひとつが凄さに変わっていくように、自分を鍛錬しなきゃいけないし、それに挑戦していきたいですね。今まで流行って当たり前だし、60分もやったし、長州や前田ともいろんな死闘をしてきたけど、それは若さの中での当たり前のことでね。これからは自分自身との勝負だね。これからひとつひとつ記録として残るでしょうし、そういう風になるように自分も精進して頑張ります。(今日もサポーターを付けずに試合をしたが?)別にやせ我慢しているわけじゃなくてね。自分らはどうしてもやっぱりこうやってリングに上がるのが決まりのスタイルで。今日タッグを組む藤原選手もたぶんそうだと思いますし。終わってみれば清々しいというか。あともう1試合。最後の杉浦君との初対決が残ってますんで、頑張ります。(赤いタイツは久しぶり?)今日は赤いリングシューズでと思ったんだけど、ロビンソンさんの追悼もあったんでね。自分のセレモニーのことよりも後のことを考慮して。別にはき変えるのが面倒臭いからじゃないですよ」


 【金本の話】「さっき言った通り5分とはいえ、藤波辰爾と試合をやるってことは、憧れた人とやるのは絶対最後やと思う。藤波さんがプロレスラーを続けても辞めても、還暦の時、あいつと試合やったなって金本の名前が脳裏に焼きつけられたらうれしいね。ジュニア時代の藤波さんに憧れて、あの時の動きも技もできないと思う。やろうと思ってもあの時の動きはできないと思う。でも何歳になろうと憧れた藤波辰爾は変わらないですよ。WRESTLE-1で言えば真田、KAI、新日本ならオカダ、棚橋に目が行くかもしれんけど、俺は藤波辰爾や。この試合やれてめちゃくちゃうれしい。もう5分?って感じ。俺は足攻め、足攻め、アンクルって流れやけど、今日は5分やから違う。何でもええから持てるもんを出そうと思った。アンクル切り返されたけど、藤波さんはキャリア長いし、俺はそこまでいきついてないね。(憧れた当時の片鱗は感じた?)あの時の藤波辰爾そのもの。俺は遠慮もなくいったし。アームホイップにきた時、俺も切り返そうとして同時に崩れたけど、プロレス頭が似てるなと。そこで二人とも空気換えようと思ったんでしょうね。楽しかった。最後になるでしょうね。藤波さんと5分やけど、されど5分。感無量です。藤波さん、還暦おめでとうございます」


◇第2試合◇
▼20分1本
○倉島信行(6分54秒 ジャーマンスープレックスホールド)X蓮見隆太


◇第3試合◇
▼30分1本
○AKIRA 高岩竜一 (12分33秒 片エビ固め)XNOSAWA論外 MAZADA
 ※ムササビプレス


◇第4試合◇
▼30分1本
○ヒロ斉藤(7分32秒 体固め)Xベアー福田
※セントーン


◇第5試合◇
▼45分1本
○丸藤正道(12分10秒 パーフェクトフェイスロック)XLEONA


【丸藤の話】「あいつはドラゴンの血を継いでるだろ。それはキャリアでも年齢でもない。彼にしかないもの。大切にしてほしい。本人が一番プレッシャーを感じてるだろうし、今日は本来できる動きができなかったかもしれない。ドラゴン二世といっても周りの評価は厳しいだろうからね。今日は気持ちも出てたし、今のプロレスに合わせないとこが俺は好きだね。言うなれば、もっともっと彼を引き出すこともできたかもしれないけど、今日の感じでいいと思う。(不知火の後カバーから起こしたが?)あいつなら起こしたらもっとやってくると思ったからね。(LEONAがやってくると)面白かったよ。(LEONAが『もう一度お願いします』と言うと握手で応じ)打たれ強かったなね。面白かった」


 【LEONAの話】「丸藤さんは強いです。そう感じました。今日は見ていただいた通りだと思います。(再戦を求めていたが?)プロレス界に負けてたまるかと。2戦目、3戦目の僕だったら、たぶんリング上で握手していたと思います。でも、プロとして勝負している以上、負けてたまるかと。いつか、昔の自分みたいに握手できればと。(丸藤の気持ちは感じた?)感じましたね。これだけ打たれたから、やり返しますよ。それがプロレスであり、格闘技であり。(不知火対策は上手くいったが?)あれはまだ自分に意識があったんでできましたけど、試合の後半は何をしたか覚えてないです。(ドロップキックはW-1の時より上手く打てたが?)わからないです。蹴ってやろうと思いました。今日は負けました。負けた以上、これ以上言葉はないです」


◇第6試合◇
▼60分1本
○船木誠勝 初代タイガーマスク(13分55秒 体固め)Xアレクサンダー大塚 長井満也
※ハイブリッドブラスター


◇第7試合◇
▼スペシャルタッグマッチ/60分1本
藤波辰爾 ○藤原喜明(9分44秒 脇固め)杉浦貴 X齋藤彰俊
 

(試合後)
藤波「本日は本当にありがとうございました。やっと還暦を迎えました。これまで先輩たちが60歳という年齢を超えてリングに上がり続けてきて、僕もその年齢に立ちました。自分の大好きなこのリングでもうちょっと自分の夢を追い続けてみたいと思います。これはなかなか言い出せないことだったんだけど…。ここまでやってこれたのは、自分を陰ながら支えてくれる家内のおかげだなと思います。こういう場を借りて、日頃の感謝を…。今日は母の日ということで、息子のLEONAから花束を贈りたいと思います。(LEONAが伽織夫人に花束を贈呈、上に家族3人で並ぶと、伽織夫人も思わず涙した。)


【藤波の話】「気ばっかり焦ってね。自分の肝心なファイトの中でもうちょっと頑張りたかったんだけど。みんな僕をサポートしてくれて。特にパートナーの藤原選手は僕よりも年齢的に上なのに、今日は助けられたかなっていう。でも反対に、いい頑張りをファンの皆さんにもらったし、これが終わりじゃないんでね。さっき言ったように通過点なんで。これからちょっと気を入れてもう1回体を作り直さないと。この1、2ヶ月はきつかったね。ちょっとリングに集中できなかったんで。もうちょっとリング上に気持ちを入れて、体を作ってリングに上がらないと。杉浦選手に失礼でしょ。せっかく杉浦選手を呼んだんだから、彼らを正面から受け止められるようなコンディションにしないと。そのぐらいに気持ちを高めていきたいですね。(それだけ集中できればもっとできると?)そうですね。船木選手をはじめ、今の現役バリバリを呼ぶというのは、どこかで『自分が同じ場所に立ちたい』という気持ちがあるんで。だから、そうやって刺激を受けているんであって。そのためには、まずハッキリと立ち位置をしっかりしないと。名ばかりが先行しちゃいけないんで。動きあってのものだから。息子もあの丸藤選手を相手に当たって砕けろじゃないけど。今は近くにいないから言えるけど、頑張っているんじゃないですか。僕も陰からずっと見てたんだけど、いっぱいいっぱいだったと思うんでね。どこまで丸藤選手に立ち向かえるのかというので。まだ4戦目だからね。ただ、これから場数を増やしながら成長していくでしょうし、いつかは来るであろう息子を正面から受け止められるように、しっかりとしなきゃいけないですね。頑張ります。(もう引退は考えないと話してきたが?)僕はそういう後ろ向きなことじゃなくて。それを言い出したらキリが無いから。年齢的なものは勝てないところがあるけど、それはどこかに封印しておいて。動きがどこかでトーンダウンしちゃうんで、引退というのは言いたくない。それは自分が動けなくなったら引退なんで。それまでは自分から引退というのはあえて言わない。とにかく生涯現役で。凄いジレンマはあるんですよ。もうちょっと自分はやれるだろうというのはあるんだけど、コンディションの中というかな。これは正直にリング上で出ちゃうんでね。これからが本当の勝負というかな。『やはり藤波辰爾が凄いんだ』と言われるためには、これからどれだけ今の現役バリバリの選手を相手にできるか。今日はちょっと厳しかったね。(杉浦の印象は?)やっぱり芯があるというか、軸がしっかりしてるね。僕が経験してないことだけど、彼はベースにレスリングという基本がある。丸藤選手もそうだしね。そういう部分では、1回誰にも邪魔されずにシングルでぶつかってみたいというのはあります。(そのためにもコンディションが大事だと?)そうです。何よりも自分がありき。自分がコンディションを上げていかないと、口先だけになっちゃうんでね。今度は言葉よりも体で見せていきたいですね。(試合後に伽織夫人をリングに上げていたが?)僕はね、ああいうのはあんまり得意じゃないんだけど、ここ何年も毎年いい意味でのサプライズをやられているんでね。そういう部分では、今日はちょうど運良く母の日ということで。本人も『まさか』というのはあったと思いますけどね。『よし!』と。藤波辰爾はあんまりこういうのは得意じゃないんですよ(笑) (赤いタイツをはいた気分は?)何となく気持ちは若返りますね。でも、赤をはくと燃えますよ。(メインは藤原が掌理したが、自分で勝ち星を取りたかった?)それを言ったらキリが無いんで。我々昭和世代というのは、相手に花を持たせるどころか、隙あれば自分が目立とうと思うので。そういう部分では、まだまだ彼も藤原喜明だね」


 【杉浦の話】「元気いいね。還暦を迎えたとは思えないぐらいコンディションいいし。(序盤に『ジジイ』呼ばわりしていたが認識が変わった?)ジジイには変わりないけど、元気いいジジイだね。藤原さんも元気いいよ。(ドラゴン殺法を食らったが?)ドラゴンスクリュー、ドラゴンスリーパー、全部テレビでみてた人の技だからね。試合が終わってこんなアットホームな雰囲気もなかなかないけど、あの人の人柄なんだろうね。温かい家族、ファンに支えられたから還暦まで頑張ってこれたんだと思う。60迎えた人が元気でいるのは僕もいい目標になるし、嫌なことがあったりすれば吐き出しそうになるけど、応援してくれる人がいるから60まで頑張れるんだろうなと。ウチはあそこまで家族が仲いいわけじゃないけど(苦笑)」


 昨年12月28日に還暦を迎えた藤波の還暦記念大会が開催され、新日本の昭和の黄金期を共に過ごした初代タイガー、新日本時代の藤波の付き人だった船木、金本、AKIRA、無我からはMAZADA、倉島と藤波ゆかりの選手が参戦。藤波は第1試合で還暦ということで赤いちゃんちゃんこではなく赤タイツで登場し金本とエキシビジョンで対戦、金本は容赦なく藤波に打撃を浴びせるが、藤波は冷静に裁きグラウンドへ持ち込み、残り2分となって顔面ウォッシュを繰り出す金本にドラゴンスクリューからのドラゴンスリーパーで返す、しかしグラウンドコブラを狙ったところで金本がアンクルホールドで切り返し追い詰めたが5分タイムアップ、メインでも藤波が登場し藤原と組んでNOAHの杉浦、フリーの彰俊と対戦、藤波は杉浦相手に張り手合戦を仕掛け、フルネルソンからドラゴンバックブリーカーを繰り出していくが、杉浦組は藤原に集中砲火を浴びせ主導権を握るも、交代を受けた藤波は杉浦にコブラツイスト、ドラゴンスクリューからのドラゴンスリーパーを決めるなど好調ぶりをアピール、しかしフィニッシュは藤原で彰俊がスイクルデスを狙った隙を突いて脇固めで捕獲し彰俊はタップ、藤波はアシストとなったが、アントニオ猪木との師弟タッグではアシストに回ることも多かっただけにこれも藤波らしさかもしれない。


 自分がプロレスファンを始めたのは昭和56年、ジュニアヘビー級で一時代を築いた藤波はジュニアからヘビー級へ転向しようとしていた、昭和57年に長州力との名勝負数え歌が始まり、長州や前田が新日本を離れた後も猪木と共に新日本プロレスの屋代骨を支え続けたが、正直言って損な役回りの方が多かったような気がする。昭和59年の大量離脱時には藤波も新日本に対する不満も抱えていたこともあって退団するのではと噂された、もし藤波は長州らと一緒に退団していたらどういうレスラー人生を歩んでいたのだろうか・・・新日本の社長となるも猪木を含めた周囲の人間達に振り回され、中には“コンニャク野郎”と皮肉られた、新日本一筋に頑張ったが損な役回りの方が多かったと思う。


 ユークス体制になった際に藤波はやっと新日本を離れ無我ワールドプロレスリングを旗揚げしたが、無我ワールドも藤波は新日本プロレスというものを引きずり続けたままだったと思う、藤波が新日本プロレスに対する呪縛が解けたのはIGFにも上がらなくなり、ドラディションという看板は掲げていているが一レスラーとして活動することが多くなり、否定していたインディーにも上がるようになって若手選手と対戦するようになったからだと思うし、若い選手と絡むことで藤波自身がリフレッシュして若返ったような感じがしてならない。


 これからも藤波は体の続く限り現役を続行するが、せめてのも希望でもあるが新日本にも寄り道して欲しい、なぜなら藤波辰爾も新日本の歴史の一部でもあるしこれからも変わらない。


 藤波辰爾選手、還暦おめでとうございます!


 最後に藤波二世のLEONAはNOAHの丸藤と対戦、積極的にタックルを仕掛けるLEONAに対して丸藤は余裕で裁き、LEONAはドラゴンスクリューを決めるが丸藤は足にダメージを負ったと見るや逆水平中心で試合を組む立てるなど余裕ぶりを崩せず、丸藤ワールドへと引きずり込まれていく。LEONAは不知火を逆さ押さえ込みで防ぎ、ダブルアームスープレックスからの腕十字を繰り出していくが、再びダブルアームスープレックスを狙ったところで丸藤がトラースキックを浴びせ、不知火を決めるが敢えてカバーを解くとLEONAのエルボーを全て浮け切ってからの虎王からパーフェクトフェースロックで捕獲、LEONAは無念のタップとなり丸藤の牙城を崩せなかった。それでもLEONAは丸藤に追いすがって張り手を放ち、丸藤の握手をも拒否、LEONAにしてみれば攻めては見たものの丸藤の手のひらに踊らされていたということで悔しい思いをしたのではと思う、だがその悔しい思いがLEONAの今後にも繋がっていくのだ・・・

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