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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

新格闘イベント「RAIZIN」旗揚げも、微妙に中途半端・・・

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新格闘イベント「RAIZIN」旗揚げも、微妙に中途半端・・・

<バウトレビューより>
 元PRIDE主催者の榊原信行氏が実行委員長を務める新大会「RIZIN(ライジン)」が12月29日と31日にさいたまスーパーアリーナで開催される。PRIDE同様に高田延彦氏が統括本部長となり、フジテレビが放送し、桜庭和志×青木真也が29日の第1弾カードとして決定。試合場はリングでルールはPRIDEと同じ。2日間に渡るヘビー級8人GPを軸に、ヒョードルの復帰戦、SBのRENAと柔術世界選手権優勝のギャビ・ガルシアのMMAデビュー戦が予定されている。


 RIZIN初の大会の名称は「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS」。会場はさいたまスーパーアリーナで、総額50万ドル(約6千万円)のヘビー級8人トーナメントの一回戦(1st round)4試合を29日に、準決勝・決勝(Final round)を31日実施。29日の桜庭×青木等、ワンマッチも両日に組まれる。30日も含め、隣接のコミュニティアリーナ、けやき広場で「格闘技EXPO」という、他競技を含めたファン交流イベントも同時開催される。


 RIZIN開催を発表する公開記者会見が8日、六本木の東京ミッドタウンのキャノピー・スクエアで行われ、榊原氏、高田氏をはじめ、ヒョードルら出場決定選手も勢ぞろいした。司会進行は矢野武アナウンサーとPRIDE中継のゲストだったタレントの小池栄子さん。冒頭、榊原氏はヒョードルに「出てこいや」と呼ばれ登壇し、イベント概要を発表した。以下は登場順の各氏のコメントの概要。

 

◆榊原信行実行委員長
  2007年3月に同じ六本木で私は格闘技界からの引退を発表しました。永遠に続くと信じて(UFCと)結んだ契約の後、4月のPRIDE.34をもってみんなの前にPRIDEは出ませんでした。皆さんに嘘をつく結果になったことをお詫びします。
  あれから格闘技の日々の成長を追いかけず、サッカーや他のエンターテイメントに自分をぶつけましたが、心から愛せる舞台は格闘技界にしかないと感じました。どこまでできるかわかりませんが、今、51(歳)です。ここから10年、命がけで、日本の格闘技、世界の格闘技のために捧げます。PRIDEって何?って聞かれると、みんなで作るあの熱だと思うんですね。もう一度あの熱を作るには、中途半端な気持ちではできないですし、途中で息絶えるかもしれないですけど、本気でやりたいと思う。
  最初に発表するのはイベントのタイトル名です。RIZIN FIGHTING FEDERATIONです。ネットにも出ましたが、昨日の夕方6時ぐらいまでサムライというタイトルにしたほうがいいかと迷いました。ビジネスパートナーに「名前は後からついてくる」と言われ、PRIDEもそうでしたが、RIZINというタイトルを皆さんと磨き続け、10年経った時には世界中の人が知ってるブランドネームにしたいと思います。
  そして長年一緒にいた同志に現れてもらいたいと思います。高田延彦、出てこいや!


◆高田延彦統括本部長
  俺たちここに帰って来たぞ! 96年に実行委員長(榊原氏)に出会い、約11年PRIDEで一緒に走ってきました。苦楽を共にした仲間との仕事の場が唯一のホームグラウンドです。この場に8年ぶりに立つ自分をじっくり実感すると鳥肌が立ってきますね。この8年は我々にとっては溜めとなる、爆発力を凝縮するための最高の8年だったと思っています。
  この8年間、榊原委員長と時々ご飯を食べながら、必ず彼はこう言うんです。「時が来たら、チャンスが来たら…」それを聞いた私は「OK」。その繰り返しの8年でした。去年11月終わりに委員長に呼び出され、「ノブさん、そろそろ準備段階に入らないといけない」と言われ、「OKもちろん、私で良ければなんなりと」。あれから10か月、これから夢の到達点に向かって歩けるのは、こんな幸せなことは無いです。間違いなく、仕事として格闘技に携わるのはRIZINが最後という覚悟です。
  ちょっと私、硬いんで、雄叫びあげていいですか、ウォー!。これは私、スタッフへの鼓舞、世界中の人たちへのこれから始まるよという宣言です。最後に、このイベントがどこを到達点にするか、シンプルです。人類最強のファイターを決める場をファン、世界のプロモーションの皆さんと作り上げる。それに尽きます。メイドインジャパンです。テニスでいえばウィンブルドン、ゴルフで言えば全英オープン、サッカーでいえばワールドカップ、オリンピック。他の競技の最高峰の舞台に肩を並べるところまで、必ずやりとげます。みんなと一緒にRIZINを世界最高峰の舞台に育て上げようじゃありませんか。


 RIZINにはPRIDE時代にも協力関係にあった日本レスリング協会も後援を表明。冒頭にも記した通り、PRIDE衰退の発端は、フジテレビとの契約が切られたことで、榊原氏は週刊現代の指摘した反社会勢力との交流を一貫して否定していたが、RIZINの実行委員会にはコンプライアンス担当として、サン綜合法律事務所所属で元検事の中村信雄弁護士と大鶴基成弁護士、元警視庁刑事部理事官の菅村明仁氏の3氏が就任し、コンプライアンスの強化をアピール。会見には中村氏が登場した。


◆JOC名誉会長 日本レスリング協会会長 福田富昭氏(右写真右端)
  先日ラスベガスで世界選手権があり、男子は惨敗でした。闘争心が無いからであり、(MMAに)見習わないといけませんし、レスリング界からはたくさんの選手が総合格闘技が出ています。今後はしっかり支援したいと思います。この大会が世界一になることを祈念します。


◆コンプライアンス担当 中村信雄弁護士(右写真中央)
  コンプライアンスが重要な時代だからこの場に呼んでもらえたと思います。昔から年末の格闘技イベントが楽しみで、こういう形で復活し、みなさんが喜ぶことが大事で、クリーンな大会が開催されることが大事と思っています。


◆榊原氏
  この場でコンプライアンスのことは場違いかと思いますが、私自身もみなさんから非難を受け、脇が甘かった部分も反省し、企業としての防衛力を高め、自分たちを律します。お付き合いするみなさんも含め、クリーンにしたいと思い、中村先生にご同席いただきました。中村先生、これからもご指導よろしくお願いいたします。


  続いて榊原氏はフジテレビとスカイパーフェクTVでの放送について発表。米国での放送局となるスパイクTVの幹部と、同局で放送されている米国2番手団体のベラトールのスコット・コーカー代表が登場した。なお、海外からのRIZINへの「参画団体」には米国のベラトール、英国のBAMMA、ポーランドのKSW、リトアニアのBUSHIDO、ブラジルのジャングルファイト、韓国のROAD FC、ヨルダンのDESERT FORCEの7団体が名を連ね、コーカー氏以外にもBAMMAのデビッド・グリーン代表、BUSHIDOのドナタス・シマネイティス代表、ジャングルファイトのヴァリッジ・イズマイウ代表が登場した。


◆榊原氏
  テレビ放送は、日本国内ではフジテレビさんに地上波の放送が決定しました。放送時間帯等の環境整備は時間がかかりますが、この大英断をいただいたことに心から感謝しています。スカパーさんにもPPVでライブで流していただきます。インターネットでの配信も考えています。アメリカではバイアコムグループのスパイクTVで見ていただけます。世界中で見ていただける環境を整え、メイドインジャパンのコンテンツを育てたいです。
  今、大半のトップ選手はUFCと契約しています。PRIDE時代は選手の引き抜きとか醜い出来事が多く起こりました。RIZINではトップのプロモーションとしのぎを削ることはしたくないと思い、各団体の選手の上がるコンペティション、競技会を築けばいいと思いました。競技会の主催者として、世界中のプロモーションと組み、選手が最高に輝く舞台を作ります。1回目の大会では8人のヘビー級トーナメントを開催します。各プロモーションから選手を集め、総額50万ドルをかけ、29日に一回戦、31日に準決勝と決勝、その週末で世界最強の男が決まる競技会を軸に、ワンマッチも組みたいと思います。
  ここ数年間、RIZINでは過去と現在と未来がシンクロするイベント空間を作りたいです。格闘技界に放つ3本の矢、1本目が「完結」です。アメリカでマウリシオ・ショーグンやヴァンダレイ・シウバに会いましたが、もう1回日本の熱狂の中に立ち引退したいと言うのですね。2本目は「息吹」。新しい選手のデビュー、チャレンジの場を作りたい。3本目が「未来」。いつかRIZINの世界大会に出たいと、選手たちが思うようなイベントを発信します。


 最後に満を持して出場決定選手が登場。桜庭と青木の一戦が榊原氏の口から発表され、各選手が意気込みを語り、質疑応答、囲み取材も行われた。

◆青木真也
  桜庭選手のやってきたことを最大限リスペクトしていますが、マットの上にあるのは現実です。


◆桜庭和志
  どうも桜庭です。いい試合ができるよう頑張ります。

◆RENA
 シュートボクシングのRENAと申します。私は打撃の選手ですが、MMAという大きな舞台に呼んでもらい、時間もあまり無いですし、不安と怖さしか無いんですけど、SBの王者として打撃の怖さを出し、大晦日、世界中にRENAという名前を知らしめるために大暴れします。現代社会色々ありますけど、女性が立ち上がり、女子でもやれるんだぞと見てもらいたいです。

◆ギャビ・ガルシア
 武道の生まれた日本で女性の力を見せつけます。女性もKOシーンで魅了できると見せたいです。

◆エメリヤーエンコ・ヒョードル
 春にロシアに榊原さんがいらして、この大会を提案され、復帰を考えました。日本に戻れて、PRIDEの一員としてここに来れてうれしいです。ここでロシアのプーチン大統領の誕生日を祝います。皆さんにいい試合を見せます。

◆榊原氏
 (ルールについて)旧RIDEルールです。10分・5分・5分、女子は5分3Rです。フットスタンプもあります。選手同士同意すれば肘も認めます。フィールドはリングで行きます。みんなが見たことが無いリングを開発中です。スクエアなリングですけど、ニュータイプのリングで、5本のロープで行きます。時代に逆行していますかね?
 (桜庭×青木の契約体重について)キャッチウェイトです。10kg差があって、落としどころを考えますが、歩み寄れるウェイトになると思います。

 

◆榊原氏の囲み取材
 (ヒョードルはヘビー級GP?)ワンマッチです。
 (桜庭は引退試合?)引退試合ではないです。
 (29日も放送?)そうです。29日も31日もフジテレビで放送するよう最終調整中です。
 (ヘビー級GPは各プロモーター1人ずつ?)そうです。8団体選ぶのも大変で、このスタイルを今年から始め、ゆくゆく競技会としてのブラッシュアップをしたいです。この形式は世界では初だと思うんですね。アジアのプロモーションからなのにブラジルの選手が送られてもいいと思うんです。
 (年に何回開催しますか?)世界中の各プロモーションの邪魔をしたくないんで、やっても年4回ぐらいじゃないですか。
 (メインイベントはヒョードル戦?)まだわからないです。ヒョードルは誰とでもやると言ってるけど、選手を各プロモーションから借りるんでね。
 (日本国内の団体との協力は?)DEEPさん、修斗さん、パンクラスさん、シュートボクシングさん、ZSTさんとは、協力してもらおうと話をしました。
 (ドーピングの対応は?)世界のプロモーションでレベルが違いますが、あらゆる検査を全部します。今の世界標準に則ってしたいです。
 (サプライズは?)芸能人は出ないですけど(笑)ニューカマーも見たいと思うんですよね。福田会長とも話しましたが、伊調馨とか吉田沙保里とか、女子もプロで活躍できる場があるといいとも思うんです。UFCの2階級だけじゃなく。ギャビを見ると男子が最強かはわからなくなるもんね(笑)。マスターズ構想もあって、夢も広がると思いますね。
 (全試合MMA?)基本ルールはMMAですけど、他のルールも入れようと思います。あんまり総合格闘技に固執していなんですね。メタモリスのホリオン(・グレイシー)とかと話してもグラップリングも可能性があるし、大晦日はいろんなショーケースにして、そこから進化させたいです。

 大晦日の格闘技イベントの記者会見が開かれ、元PRIDEの代表だった榊原信行氏が新格闘イベント「RAIZIN」の旗揚げを発表した。


  2006年6月にRIDEを放送してきたフジテレビが企業コンプライアンスに抵触したという理由で放送を打ち切り、2007年4月にUFCがPRIDEの全権利を買収して事実上PRIDEは消滅、榊原氏は売却した際に7年間の競業禁止の契約も結んでいたため、格闘技イベントから撤退していた。


 そして今年の7月に元FEG代表だった谷川貞治氏が格闘イベント「巌流島」がCS「フジテレビNEXT」での放送が突然打ち切られた際に「12月31日、別の格闘技で地上波放送が決定しているという話をチラッと聞いた」と契約を明けた榊原氏が動き出していることを暴露、同時期に引退をしていたエメリヤーエンコ・ヒョードルが復帰を宣言、9月に榊原氏がアメリカで大晦日での格闘イベントの開催を発表しヒョードルと契約を結んだことを明かしていた。


 会見はYouTubeで視聴したが、PRIDEの看板を付け替えただけなのか、新しいものを見せたいのか見えてこない、確かに肘打ちOKや女子格闘家の起用など新しさというものはアピールしてきたが、ただそれを加えただけのPRIDEのまんまで中途半端な感じだった。
 わかるのは榊原氏が復帰のために資本も含めて準備してきたことと、PRIDE時代と違って弁護士を用意するなどコンプライアンスなども含めてクリーンさを強調していること、そしてUFC以外の団体と共に協会というものを作り、自ら中心に立ってUFCに対抗する組織を作るつもりだということだ。


 正直言って榊原氏の作る組織はUFCに対抗出来うるものなのか、UFCから見てみれば寄せ集めの烏合の衆で、これらの団体を榊原氏がまとめることが出来るのかという疑問がある。


またファンもUFCによって世界最高峰の舞台だったPRIDEを否定されていく現実を散々見せつけられているだけに、UFCを超えられるものを見せることが出来るのか、また井の中の蛙になる可能性も否定出来ない。


 そして大晦日同日に両国で開催されるIGFにとってはRAIZINは驚異的な存在、IGFはプロレスよりMMAに重点を置いているが、まだ充分に格闘技ファンを取り込めておらず、組織的にも未熟なため、RAIZINとの興行戦争となれば苦戦は免れない。


 対戦カードに関しては桜庭vs青木は決定しているものの、ヒ ョードルのカードは発表されなかった。ただ桜庭vs青木に関しては、桜庭は新日本プロレスのリングに上がり、また青木もIGFのリングに上がっている。桜庭は新日本では大きなテーマが組まれていないことから1月4日東京ドームに上がらなくても新日本的には問題はない、ただ青木は12月31日にIGFの両国大会があることから、桜庭vs青木は29日に組まれているとしてもIGFに出場できるかどうかは微妙といったところだろう。


 大晦日に新組織RAIZINはスタートするが、中身はPRIDEと同じではおそらくファンはついてこない、榊原氏や高田はそれを充分にわかっているのだろうか…

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