忍者ブログ

伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

2015年の新日本プロレス東京ドーム大会には愛・涙・狂気・非情・鬼があった・・・

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

2015年の新日本プロレス東京ドーム大会には愛・涙・狂気・非情・鬼があった・・・

1月4日 新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 9」東京ドーム 36000人 満員


◇第0試合◇
▼1分時間差バトルロイヤル〜ニュージャパンランボー〜
○永田裕志(26分09秒)XYOSHI-HASHI
※バックドロップホールド


【退場順】
[1]Xキャプテン・ニュージャパン(11分28秒、失格)
[2]X獣神サンダー・ライガー(12分12秒、失格)
[3]Xエル・デスペラード(12分13秒、失格)
[4]Xザ・グレート・カブキ(20分15秒、失格)
[5]XTAKAみちのく(20分15秒、失格)
[6]X藤原喜明(20分20秒 失格)
[6]Xタイチ(21分10秒、退場)
[7]Xヒロ斉藤(20分40秒、失格)
[8]Xタイガーマスク(22分20秒、失格)
[9]X田中翔(23分11秒、失格)
[10]X中西学(23分38秒、失格)
[11]X小松洋平(24分05秒、失格)
[12]Xタマ・トンガ(24分30秒、失格)


◇第1試合◇
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合/60分1本
[第39代王者組]カイル・オライリー ○ボビー・フィッシュ(13分01秒 片エビ固め)[挑戦者組]ロッキー・ロメロ Xアレックス・コズロフ
※チェイシングドラゴン あと2チームは [挑戦者組]KUSHIDA アレックス・シェリー[挑戦者組]マット・ジャクソン ニック・ジャクソン
☆オライリー&フィッシュが初防衛に成功


◇第2試合◇
▼スペシャル6人タッグマッチ/30分1本
天山広吉 小島聡 ○本間朋晃(5分35秒 片エビ固め)ジェフ・ジャレット バッドラック・ファレ X高橋裕二郎
※こけし


◇第3試合◇
▼スペシャル8人タッグマッチ/30分1本
矢野通 ○丸藤正道 マイキー・ニコルス シェイン・ヘイスト(5分05秒 片エビ固め )X飯塚高史 シェルトン・X・ベンジャミン ランス・アーチャー デイビーボーイ・スミスJr.
※虎王


【矢野、丸藤、TMDKの話】
矢野「どうだ!見たか!見たまんまだよコノヤロー!オレは知らねぇ!あとはコイツらに聞いてくれ!!手応え無かったんじゃないの?あんまり!?」


――新日本プロレス1.4の舞台に立ってみてのご感想はありますか?
丸藤「いや、ホントに久々の東京ドームの舞台で。まぁ矢野選手に呼んで頂いて。短い時間だったですけども。非常に楽しませていただきました。」


――今この(代表質問の)直前にかなり怒りを露にして『鈴木軍をおこらせたらどうなるか分かるか!?』というような言葉を残して行きましたが
丸藤「そうですね。矢野通、TMDK、そして俺の化学反応が起きればまぁこんなもんでしょ。鈴木軍…あんま大した事無かったです」


――TMDKのお二人にKESが怒りを露にしていましたが、それに関してどう感じますか?
シェイン「KESを怒らすのはオレ達の思うツボさ。思った通りの展開だよ」


――新日本のリングにはかなり多くのタッグチームが闘っていますが
マイキー「自分たちとしては、新日本のリングに上がった。他のタッグチームも興味を持つさ」


――そして丸藤選手は小島戦が控えていますが
丸藤「そうですね1月10日に後楽園のNOAHのリングで、対小島線の1対1がありますが。今日は良い準備運動になったんじゃないですかね。まぁ、1月10日は小島を全力で倒したいと思います」
 

◇第4試合◇
▼スペシャルシングルマッチ〜完全決着ルール〜/無制限1本
○鈴木みのる(9分21秒 レフェリーストップ)X桜庭和志
※スリーパーホールド


【鈴木の話】
――完全決着ルールで勝利を収めましたが、率直なご感想をお願いします。
 鈴木「感想? 俺のが強ぇぞ、バカ野郎」


――この闘いを前に、全身白づくめ、まさに白装束のスタイルで臨んだという、決意、覚悟、その辺りのお気持ちはいかがだったんでしょうか?
鈴木「なにを今更。俺はよぉ、アイツがよぉ、この新日本のリングをまたいだ時から何年だ? 3年か? 最初っからよぉ、こんなこといったらなんだけど、アイツのこと最初っから嫌いなわけじゃねぇし、最初っから認めてねぇわけじゃねぇ。たぶん今日ここに来てるレスラーの中で俺が一番よく知ってるはず。だから待ってたんだよ。俺の舞台にアイツの足で来るのを待ってたんだよ」


――その桜庭選手と闘いを終えていかがですか?
鈴木「だから言ったじゃねぇか。俺のが強ぇだろって」


――闘いを終えて、桜庭選手から握手を求めてきましたが、その時はどんなお気持ちでしたか?
鈴木「いや、わかんねぇ。特にねぇ。お前のその喋り方が気に入らねぇから、お前になんか喋りたくねぇ。お前らも他のマスコミもよぉ、『どうせ桜庭なんて』って、お前ら口揃えて言ったろ、プロレスファンも。だろ? 俺はだから、はなっからアイツのことなめちゃいねぇよ。今日だって“世界の桜庭”とやるっていうつもりで練習積んできたし、その覚悟持ってリング上がったし。テメェみたいにな、あとから出た答えを見て、七色に答え変えてな、質問だぁ、なんだぁ言ってな、ていの良い言葉並べてる人間とは違うんだよ。最初っから俺はそのつもりでリングに上がってんだ」


――最後にUWFのテーマが流れましたが、その時のお気持ちはいかがでしたか?
鈴木「懐かしいなって。別に俺が仕込んだもんじゃねぇから知らねぇよ。お前じゃねぇの? 誰かが仕込んだよ。だから知らねぇよ、そんなの。俺が出来るのは、リングの中で殴り合うこと、俺が出来るのは相手をぶちのめすこと、俺が出来るのは相手に勝つことだ。照明が何色だとか、音響がどうとか、歌がなんだとか、俺が用意するもんじゃねぇだろ? 俺が命かけてんのは殴り合うことだ、相手をぶっ飛ばすことだ。だから知らねぇよ、そんなの」


――最後、抱擁された時、どんな言葉を交わしたんですか?
鈴木「教えてほしい? お前になんか教えねぇよ。知りたかったら、命かけてリング上がって闘えばいいんだよ。そうしたらなにを喋ったのかわかるよ。ざまぁみろ」


◇第5試合◇
▼NEVER無差別級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○真壁刀義(12分23秒 片エビ固め)[第5代王者]X石井智宏
※キングコングニードロップ
☆石井が2度目の防衛に失敗。真壁が第6代王者となる


【真壁の話】
真壁「よーしベルト取ったぞ。ベルト取ったの見たか?コノヤロー!長げぇ。長げぇ試合だったなオイ。でもよ、存在感出してきただろ!この試合で!それがよ、こんな大舞台だ。こんな大舞台で取ったんだ。石井とやること、やれること?これが全てだ!IWGPよりも異質な、インターコンチよりも異質な“NEVER”だからこそ出来る試合ってもんがあるだろ。あぁ、素晴らしいよ。正直よ、綺麗なプロレス期待してたヤツはよ、残念無念またどうぞって感じだよ。俺達の試合、この俺様の試合、特にこんな試合だ。石井の試合もしかりだな。いいじゃねぇか」


――石井選手との試合ということにかなり拘っていましたが、改めて闘ってみていかがでしたか?
真壁「もう、その通りだよ。まぁどっちが勝ってもおかしくないって言ったらおかしいんだよ。この俺様が勝つに決まってんだろバカヤロー。だけどよ、そんだけの一進一退の試合?それがプロレスだ。ガツガツとよ、ゴツゴツと当る試合?欲望丸出しにしてやる、それが今回のタイトルマッチだ。チャンピオンシップだ。それはよ、俺がIWGPを巻いたときもそうだ。それも全て同じだよ。チャンピオンはこうでなくちゃいけないと思ってるからよ。あぁ。あっぱれじゃないの?」


――今度は真壁選手がNEVERの王者としてどんな試合を見せて下さるんでしょうか?
真壁「まぁ、言う事は変わらねぇよ。本物のプロレスを見せてやる。それだけだろ。色んなよ、スターが、プロレスラーが居てそれでイイと思うんだ。今回の石井と俺の試合、ちょっと血生臭ぇかもしんねぇけどよ、ああいうよ、男と男の意地の試合?ああいうのを見たいだろ。だからこそ、野郎とタイトルマッチやる意味があると思ってんだよ。まぁよ、まぁしみったれた話になるかもしれねぇけどよ、俺の若かれし頃の師匠は“長州力”だよそして、チャンピオンだった石井。それも“長州”だった。だからこそ、見せれる試合があるだろ。そういう試合今、俺と石井で見れたんじゃねぇの?別に狙ってるワケじゃねぇよ。オマエらによ、見せた訳じゃねぇよ。ただよ、そういうもんが感じ取れるんじゃねぇかなって俺は思うんだよな。まぁ(王者から)破れたからって黙っちゃいねぇよ。俺だって獲ったからって黙っちゃいねぇよ。これこそがよ、本当のチャンピオンシップだと俺は思ってんだよ。それでよ、見てくれは俺と石井みてぇによ、まぁそんなに美男子じゃねぇかもしれねえけどな。 …あ!?おめぇが言ったんか??(とアナウンサーに言いがかりをつける) おめぇじゃねぇよな? そうじゃないかもしれない。だけどよ、こういう心に響くよ『イケッ!』って言うようなよ、ブッ潰してやるっていう、そういうプロレスもあっていいだろ。今日はそれを証明したまでだよ。東京ドームのよ、客に言っとけ。『NEVERの試合が見れてよかったな』って!ましてや、この俺が獲っただ。って。オマエら万々歳だなって言っとけよ! 他に(質問)あるー?…そこで質問無いとダメだよな!ダメだ。そういう所あるよな。オマエら(記者陣)。オマエらそういう所あるんだよ。ふざけんじゃねぇぞコノヤローオマエ。 オマエなんか話せ!話せ何かよ!」


――真壁選手が久しぶりにベルトを手にした事で、更に真壁選手のプロレスの可能性が広がると思うのですが
真壁「いやぁもちろん俺が巻くって事はどういう事かをよ、オイ。今のIWGP、今のインターコンチ…オイ、あぐらかいてるヒマあると思うなよ?俺がどういう事を言ってるか、俺がどういう事を歌ってるかって、意味分かるだろ?それが実現するかしないかは、この俺様次第だ。オイ、楽しみに待ってろ。それだけだ。今日は上機嫌だ!ベルトとれたたしな!ましてや石井の野郎を叩き潰したは、この俺様だろ。それだけだ」


◇第6試合◇
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合/60分1本
[挑戦者]○ケニー・ケニー(13分20秒 片エビ固め)[第69代王者]X田口隆祐
※片翼の天使
☆田口が3度目の防衛に失敗。ケニーが第70代王者となる


【ケニーの話】
ケニー「(※ヤングバックスが喜びを表現する中をインタビュールームに入ってくる)みんなハッピーになっただろ? 俺はこれでレジェンドになった。(※ヤングバックスすとウルフパックサインを合わせる)」


--新チャンピオン誕生です。
ケニー「(※思わず日本語で)アリガトウゴザイマス。(※思い出したように)サンキュー」


--今のお気持ちは?
ケニー「気持ち? ここまで来るのに4年かかった。とんでもない4年だった。そして今、俺はここにいる。タグチをラストチャンピオンにした俺が。彼を蹴落とした今、俺がチャンピオンだ。だけど俺にとってタグチなんてどうでもいい。俺が尊敬していたのはプリンス・デヴィットで、彼に勝つためにニュージャパンでやって来た。彼は偉大なチャンピオンで、ニュージャパンの歴史に名を刻み込んでいる。だけどもう、彼はここにはいない。ニュージャパンにはいないし、BULLET CLUBにもいない。新しいBULLET CLUBになったんだ。そしてこれからも作っていくんだ。今日、明日、そして将来へと。それは俺がグレーテスト・ジュニアチャンピオンになることだ。過去にいなかったほどのチャンピオンに。今日、そのスタートを切ったんだ。他に質問はないのか、ここにいるファンたちよ?」


--(新日本所属になって)初めての試合でベルトを獲りましたが…。
ケニー「初めての試合じゃないぞ。まぁ、新日本のフルタイムレスラーになってというなら初めてだけどな。別にそれはどうでもいい。会社がそれを望んだから最初の試合がタイトルマッチになっただけ。周りが望んだ結果で、そういう人生だっただけだ。獲るべき者がベルトを獲っただけ。俺にとっては今日が新しい始まりで、今日が今までの枠を超えた日になった。それだけのことだ。さぁ、次の質問は?」


--BULLET CLUBにまたベルトをもたらしたわけですが、今後のチャンピオンロードはどのようなものにと考えてますか?
ケニー「まず最初に、ベルトがほしいというのが目的じゃないんだ。他の誰もできないことで、これまでと違ったレジェンドになること。それはニュージャパンだけにとどまらない。全世界、いや宇宙全体を見渡してもたった1人でしかいない存在になること。それをこれから一つずつ証明していく。田口よりも優れていること、KUSHIDAよりも優れていること、コータ・イブシよりも優れていること…他のどんなレスラーをも凌駕することで。ベストは俺、そう俺、俺なんだ」


--今、飯伏幸太っていましたよね?
ケニー「どう聞こえた? 俺はコータ・イブシと言った。BUSHIじゃない。俺の元タッグパートナーのコータ・イブシだ」


--ヒールに転向して今までと変わったことは?
ケニー「見てわかるのだろ。黒いコスチュームに変わった。髪も長くなった。これはエクステンションをつけているわけじゃない。地毛だ。でも外見が変わったからバッドガイになったというわけじゃない。これはBULLET CLUBに入った儀式のようなものだ。彼らが俺にコンタクトを取ってきたときの条件だ。BULLET CLUBに入ったからといってみんなが俺を嫌いになったわけじゃない。俺のことが好きなのは変わってない。シンニホンが俺と契約をかわそうと考えたのは、マネーを生むからだ。どのジュニアチャンピオンがカネを生んだ? タグチか? 彼はたった$1も生まなかったぞ。俺は$100をもたらす。$1,000をもたらす。いや、俺がBULLET CLUBに入ったことでミミミミミミミミミミ、ミリオンダラー($1,000,000)を生み出すんだ」


--改めて“ザ・クリーナー”はどういう意味があるんですか?
ケニー「アサシン(暗殺者)という意味だ。BULLET CLUBは銃も手にした戦士たちの集まりだ。昔の古ぼけた銃じゃない。最新型の銃だ。だからアサシンなんていう、古ぼけた言い方はしない。たった1人ですべてを破壊して消し去ることができる。ジュニアヘビー級のすべてを消し去ってやる。それが俺の立場だ。この顔を見ろ。この体を見ろ。わかるだろ?」

 
【田口の話】
田口「オーマイ、オーマイ、オーマイ&ガーファンクルな結果に終わりました。もう、シックスナイン(第69代)チャンピオンでなくなりましたけど、元シックスナイン・チャンピオンということで、これからも真面目に、絶対、真面目にやってきたいと思います。絶対に真面目に、ほんとに真面目に…。今日もこれから真面目なコメントをしたいと思います」


--「『生死を懸けた闘いに臨みます』と言ってましたが…。
田口「セイシはかけちゃダメ。失礼に当たる。『生死を懸ける』って昨日、言いましたけど、セイシはかけちゃダメ。そしたら負けちゃいました。セイシをかけた方がよかったのかな? 生死を懸けるって言って、途中で静止されちゃいました。まぁ、それが敗因ですかね? 静止されたのが敗因…。悔しい、悔しいからもう1回やりたい。もう1回やらしてほしい。ほんとにもう1回、もう1回だけでいいからやらしてほしい。ほんとに1回でいいから。もう1回やらせてもらいたい。1回、1発でいいからやらせてもらいたい。1発やったら、ケニーもまた『やりたい』って言うから。ってことは2発か? 1回やったら、来る者は拒まないんで。ほんとに何なんですかね? 僕はどこへ行ったらいいんですかね? この道を行けばどうなるんですかね? 危ぶむんですかね? 危ぶみますよ。行けばわかるって、行ってもわかんないですよ。いや、いったらわかるかも。気持ちよかったって。まぁ、いけるところまでいって、いっきいまくる。いきすぎて、しおれないようにします。まぁ、もう1回だけやらせてもらいたい。1回だけ。チャンピオンでなくなりましたけど…」


--チャンピオンではなくなりましたが、改めて2015年の目指していく方向は?
田口「ほんとに真面目にやってきます。2015年は真面目にやって…いや、やっぱりやめます。(ケニーと)もう1回。でも第71代になってもしようがないんで。71代になっても何も面白いことはないんで、元シックスナインで。元シックスナイン・チャンピオンとやりたい人はこちらまでお願いします。試合ですよ。みんなふざけたいというのはわかりました。マスコミの皆さんも、僕を使ってふざけてください」


--改めて、これから真面目にやってくのか、それともふざけてやっていくのか?
田口「真面目に、ふざけてやっていきます。悔しいです…、悔しいです…、悔しいです。だからもう1回やらせて下さい。1発でいいですから…」


◇第7試合◇
▼IWGPタッグ選手権試合/60分1本
[挑戦者組/WORLD TAG LEAGUE 2014優勝チーム]後藤洋央紀 ○柴田勝頼(9分00秒 片エビ固め)[第64代王者組]カール・アンダーソン Xドク・ギャローズ
※PK
☆アンダーソン&ギャローズが7度目の防衛に失敗。後藤&柴田が第65代王者となる


【後藤、柴田の話】
--リング上で互いに腰にベルトを巻き合ってました。その時にこみ上げた感情を教えてください。
柴田「まずは、あけましておめでとうございます。2015年、とてもいいスタートが切れました。記録、形にしました。有言実行。ここからです」


後藤「去年、1年間の集大成を、このドームで見せれたと思います。でも、この結果に満足してるわけじゃないです。この次がありますし、このベルトを簡単には渡したくないですね」


--去年は向かい合った東京ドームでした。そして今年はともに闘って、形というものを手にしました。この1年間を改めて振り返ってどうですか?
柴田「この1年というよりは、高校の時から20年」


後藤「20年か…」


柴田「ちょうど20年。部員の少ないレスリング部で夢見たプロレス少年が、こうやって、こういうベルトを手にするって…。こんなこと、あるんですね。何か不思議な感じです。そしてこれまでベルトってピンとこなかったんですけど、悪くないです」


--20年分の思いが詰まった試合の後で、あぐらをかいて並んで座ってる姿を見て、お客さんが本当に笑顔になって、今日一番の盛り上がりでした。どんなことを感じましたか?
後藤「ほんとに20年。でも、俺はこれがただの偶然じゃないと思います。なるべくして俺らが出会った。その結果が出たと思ってます。これは驕りじゃないし、これからも続いていくと思います」


--その“これから”をお聞きしたいんですけど。2015年、これで始まりました。今年1年をどのようにしたいか、豊富をお願いします。
柴田「いい1年にしたいですね。とても。去年はいろいろあって、そこそこいい1年だったんですけど、今年はいいスタートを切ったんで、メチャクチャいい1年にしたいです」


後藤「全く同じです」


--柴田選手にとっては、プロレス人生で初めてのベルトですよね?
柴田「そうですね。ベルトを手にしたのは初めてですね。意外とズッシリ重くて。ほんと、去年1年間、結構このベルトに振り回されたんで、今度はこっちが引っかき回してやろうかなと思います」


--一時はIWGPに背を向けた時期もありましたが…。
柴田「背を向けたがどうかはわからないですけど、ぶっちゃけ、あんまり興味はなかったんですよ。でも3年前か、(新日本に)上がるようになって、ベルトって結構、力あんだなと。ベルト持ってる者は力あんだなと思いましたね。ベルトシステム? ベルトシステムでいい年にしたいね」


後藤「俺が舵をとっていきます。タッグは」


柴田「タッグに限らず。まずはタッグを獲ることが今年の絶対条件として(あたんで)。2人でっていうのもあるんですけど、巡業を回って応援してくれるみんなの気持ちを形にできたかなと思います」


--後藤選手は、これで革命は終わりじゃないですよね?
後藤「もちろんです。継続中として書いといてください。俺の中では、こうやってベルトを手に入れたことで…でも、俺だけの力じゃないですから。俺1人では何ともできないですから。ここに柴田というパートナーがいてこそできたことですし、これからも継続して見ててもらえれば」


◇第8試合◇
▼スペシャルシングルマッチ/30分1本
○AJスタイルズ(16分25秒 エビ固め)X内藤哲也
※雪崩式スタイルズクラッシュ


AJ「AJスタイルズは今日の内藤哲也を踏み台として、IWGPヘビー級チャンピオンに返り咲いてみせる。自分は以前ヨシタツを負傷させてしまって、葬り去った形になったが、これはスタイルズクラッシュ、自分の必殺技なので気にしない。内藤を倒すために、スタイルズクラッシュ、この必殺技を使うことに関して、なにも躊躇はなかった。自分の必殺技として、スタイルズクラッシュがあることが事実。スタイルズクラッシュを封じ込めようとしても、この技から逃れることはできない。最終的にはこの技で相手を完全に粉砕することができたと思う。俺たちはBULLET CLUBだ。BULLET CLUBにはリーダーはいない。俺もリーダーではない。だが内藤に限らず新日本プロレスの選手はベターだ。俺がベストなプロフェッショナルレスラーだ」


――ヨシタツ選手が負傷した時は、お気持ち的にはいかがでしたか?
AJ「俺は確かにヨシタツの首を壊した。だが、俺は勝つためにすべきことをしたまであって、それはリングで命をかけてるレスラーとしては当然だ。(会見場去り際、マスコミ関係者に向けて)俺が次期、IWGPヘビー級チャンピオンだ。よぉく見ておけ」


◇第9試合◇
▼ダブルメインイベントI IWGPインターコンチネンタル選手権試合/60分1本
[第10代王者]○中邑真輔(20分20秒 片エビ固め)[挑戦者]X飯伏幸太
※ボマイェ
☆中邑が2度目の防衛に成功


(試合後に中邑は飯伏と拳を付き合いエールを交し合う)
中邑「ヤッバァ~イ ヤバイ! まっしろな灰に……うっそ~! 飯伏、最高だよ、コイツは。東京ドーム! いいか? いいか~……イヤァオ!!」


【中邑の話】
中邑「ハァハァハァ…ヤバかった。ふぅ… なんだ?“負けるかも”そんなん飛んだね、途中で…死ぬかも。 『何これヤバい!!』って、試合の中で感じれる程、気もちいい物でした」


――改めて飯伏幸太という相手はどんな相手でしたか?
中邑「紛れも無い、自分が思う所の中邑真輔。自分が思う所のプロフェッショナルと、思います。ハイ。まぁ、褒めようと思えばね、いくらでも?貶そうと思えば、くらでも。ただね、あんな、あんな何て言うんだろうな…ヤバい?ヤバい…なんでもいいや。自分にとって特別な相手は、そうは居ないっすね。まぁ、そういう感触?何て言うんだろ。なんだろう。自分がもの凄く高揚するんです。えぇ。お世辞抜きで。そんな相手はね、今までのプロレスの人生の中でも、そうと言い切れるのはアイツだけでしょう。 (額を触り)…しっかし痛てぇ…」


――ファンもまた、欲深い生き物かもしれません。また中邑選手と飯伏選手の試合が見たいと思っている人も沢山いると思います。
中邑「マジで、真っ白な灰になるんで当分置いておいて下さい…! 終わっちゃうよ…中邑が… なんだろうね。手段は違うし辿ってきた道のりももちろん違う。なんだろう。でもなんなんだろうな。変な親近感みたいな…あぁ友情じゃないな。なんつーんだろ。群雄割拠?十人十色?百人百色?まぁいろんなレスラーが居る中で…なんt−んだろ。親近感っていうか…ある種…遊園地だの山手線だの工場だの、そういうのすっ飛ばして、なんだろうな。あぁ難しいや。仲間?うん…ちょっと言葉が足りなくてすみません。まぁ、そんだけ」


――これで、通算14度目ということで、本当に最後の“ジョーカー”だったと思います。ここから、そのインターコンチネンタルのベルトをここからどうして行くのか、という所も楽しみな所では有ると思います。
中邑「誰か教えてよー…。ネタ切れとは言いませんが、トランプじゃなくても、カルタでもいいさ!イ・ロ・ハ!出てきてよ! まぁとりあえず、今夜はやっぱり2014年の集大成。消耗しましたよ。あとはコイツ(ベルト)と、決めようじゃないですか」


――この中で聞くのも野暮かも知れませんが“2015年の豊富”も一言いただけませんでしょうか?
中邑「それは常々。刺激、変化。やっぱり中邑真輔自体が、新しい中邑真輔に変身したい。まだまだ。プロレスのキャリアも、人生のキャリアもこんなもん(少しだけ)ですよ。 もっと、深く、濃くしたいですね。…もう今日は消耗が激しすぎて…… 」

 
【飯伏の話】
飯伏「悔しいですね。いや、今日は勝ちたかったです。」


――まさにその表情、その言葉にすべてが集約されていると思いますが、中邑真輔という相手はどういう相手でしたか
飯伏「ハイ… これは生放送ですか…?」


――生放送ではありませんが…
飯伏「…滾って狂ってました。キ○ガイでした…いや、キ○ガイでした」


――そんな中でプロレスの常識やセオリーを超えた闘いを魅せたと思います。振り返っていかがでしたか?
飯伏「本当に、本当に全部出し切ったというか…本当に勝てると思ったので。本当に本当に全部出し切りました。でもダメでした…はぁ… でも、今日負けた事で、まだまだ自分のヘビー級は、逆に可能性があると思いました。中澤(マイケル)さんありがとう。ラストセコンド。ありがとうございます」


――2015年からはどんな年にしていきますか?
飯伏「また、もちろん中邑さんと闘いたいし。前以上にリスペクトしてます。他のヘビー級の選手もどんどん闘っていきたいです」


――ベルトとしてのこだわりは、インターコンチの方に傾いてくるんですか?
飯伏「それもあるんですけど…全部のベルトが欲しいです」


――中澤マイケルさんをラストセコンドとしましたが、今後居なくなって変化や影響はありますか?
飯伏「ありません!大丈夫です。ありがとうございました」


◇第10試合◇
▼ダブルメインイベントII IWGPヘビー級選手権試合/60分1本
[第61代王者]○棚橋弘至(30分57秒 片エビ固め)[挑戦者/G1 CLIMAX 24優勝者]Xオカダ・カズチカ
※ハイフライフロー
☆棚橋が初防衛に成功


(試合後)
棚橋「オカダ! どうだ、悔しいか!?一言言っといてやる。よく聞いとけよ。IWGPは遠いぞ!!(オカダは悔しげに号泣しながら引き揚げる)皆さん今日は最後まで観戦ありがとうございました!2015年も新日本プロレスは進化を続けます。そしてさらに盛り上げます」と宣言。「俺がいるし、そして今日会場に来てくれたファンの皆さんがいるから、これから新日本、ますます盛り上がります! 今日はありがとうございました!!」


(一度はリングを降りようとした棚橋だが、歓声に応えてきびすを返し、期待通りにエアギターを披露して大の字に。場内からアンコールが発生すると、棚橋ももちろん呼応。コーナー上で2度目のエアギターを敢行し、ギターをクラッシュ。新しいギターをファンから受け取ると、3度目のエアギターを披露してギターを客席に投げる)


棚橋「改めて皆さんありがとうございました!(感謝を表してリングを降り、IWGPベルトを肩に退場。ファンから受け取ったタオルで汗を拭いながら花道を歩き、たくさんの花火が出る中、入場ゲートで立ち止まる)2015年もよろしくお願いします。じゃあ最後に、東京ドームのみなさーん! 愛してまーす!!」


【棚橋の話】
キャプテン「棚橋君、防衛おめでとう。乾杯! (キャプテン、KUSHIDA、シェリーが棚橋へビールをかける)」


――ドームで浴びるビールの味は格別ですか?
棚橋「ありがとうございます。最高っす」


――やはり時代の中心は棚橋選手でしたね?
棚橋「結果的に立ちはだかりました。そういう表現がふさわしいんじゃないかなと。オカダの涙を見て思いました」


――リング上で見るオカダ選手の涙は、棚橋選手の目にどのように映りましたか?
棚橋「どんな相手とやっても、ポーカーフェイスを崩さなかったオカダが、初めて感情をあらわにした。そういう試合だったんでしょうね」


――そこであえて、「IWGPは遠いぞ」という言葉を送りましたが?
棚橋「あれは俺自身のケジメです。2011年の東京ドームで『IWGPは遠いぞ』って言って、次負けちゃったんで。これから結果を残していって、証明しますよ」


――今日試合、“史上最大の試合”にふさわしい試合となりましたが、振り返っていかがですか?
棚橋「そうですね。オカダの打撃に対しての打たれ弱さってのが、ちょっと見えたかなってのがあって。まだね、攻略する術(すべ)があったなと思いましたね。まぁあらゆる相手に対応してきてますけど、張り手がちょっと効いたかなっていう、細かい分析ですけど」

―20分を超えたあたりでの張り手がありましたが、それは棚橋選手が過去闘ってきた中で見出したウィークポイントですか?
棚橋「ボクは闘いの中でね、競った方が面白いかなって、自然とそういう感情が働いてしまうんですけど。今日はちょっと心を鬼にして、あくまで見た人から見て、勝者と敗者、そういうのがクッキリ分かれる、そういう闘いをね、心がけたというか。自分の感情をコントロールするってのは凄く難しいんですけど、まぁそこはね、あえてやってやりました」


――鉄柵を越えてのハイフライフローなど、今までとは違う棚橋選手が見れましたが?
棚橋「そうですね。“くすんだ太陽”、進化止まってるんじゃないですか? 戦前に言われましたんで。確かにね、俺自身も進化の速度、オカダの角度に比べたら、緩やかになってきてるかもしれないけど、俺は進化する気持ちがあって、止まる気持ちはないんですね。必ず進化してみせます。そして俺の進化が止まらない限り、新日本プロレスの進化は止まりません」


――5年連続ドームのメインでしたが、今年のメインからの景色はいかがですか?
棚橋「そうですね。メインイベンターっていうのは、やっぱり責任があって、5年連続任されてるってことは、新日本プロレスを託されてるんですね。それは集客であったり、試合内容であったり。ただね、その責任がプレッシャーにはならないんですよね。期待されてるっていう喜びになるから。プレッシャーってものはね、2009年の武藤戦に置いてきました。緊張の極限状態を乗り越えたんで、俺はその向こう側にいます」


――2015年はどういった1年にしたいですか?
棚橋「最高のスタートが切れたんで。今日もね、ほんとに日本全国から東京ドーム集まって来てくれたんで、また日本全国の皆さん、その場所場所で会いましょう。そんな気持ちですね」


――今年も全国の会場でビッグマッチも行われますが、ファンの方へメッセージをお願いします。
 棚橋「俺のこの双肩に任せてください」


――今日の試合は海外のユーザーにも多く発信されたと思いますが
棚橋「そうですね。そういう状況にあるって事をね、凄く嬉しく思います。で、そういう物を提供してくれた、新日本プロレスを誇りに思います」


――ダブルメインイベントの中邑vs飯伏も激闘でしたが、どのようにご覧になっていましたか?
棚橋「またいじわるな質問。控え室にモニターがちゃんとあるんで、見てたんですけど。自然とね、見入ってしまったというか…見なきゃ良かったなと」


――それを超えてやるという気持ちで…?
棚橋「いつも言ってますけどね、メインイベンターって言うのは、セミファイナルまでどんな試合があってもね、必ずメインイベントに意味を持たせてね。そして、プロレスをしっかり楽しんでもらって、帰って貰うってのが、メインイベンターの役目なんでね。ハイ。その気持ちはずっと変わりません」


――去年の始まりはインターコンチネンタルを奪取して始まりました。今年はIWGPの防衛でした。今年1年間は、どんな闘いをして、どんな試合にしたいですか?
棚橋「上半期のね、8月のG1までのスケジュールが出ましたけど、楽しみで仕方がないですね。で、その中でね、どういう役目を果たして行くか。“エース”として。まぁ去年に引き続き、スタートダッシュを棚橋は切れたんでね。エースとして。コスチュームに“エース”って入ってますけど! ついに自分で言い始めましたけど! 日本全国に見せびらかしてきます」


――観客動員が36.000人ということで、去年より1,000人増になりました。ご感想をお聞かせください。
棚橋「もっと、色んな所でプロレスを知ってもらって。その努力はやめないし。そうしてね、今日まで来たんで。やれるだけの事は全部やって。これからも、プロモーションであったり、プロレスをね、丁寧に説明して廻ります。最近ね、話す仕事も増えてきて。説法みたいになってますけど。プロレスの喜びっていうものを知って、人生楽しかったんで。一人でも多くの方に知って欲しいし、これから俺が向う先は、もっと…『プロレス今流行ってんでしょ?』『盛り上がってるんでしょ?』『今度連れてってよ!』とかいう、日常の皆さんの会話の中でプロレスが出てくる。プロレス用語を落とし込む日常会話っていう か。そしたら、僕もプロレス好きだったんで思うんですけど、プロレスラーがプロレス以外の番組に出てたりとか、全然プロレス知らない人の話の中で、プロレスの話をしてきたりとか。すっごい嬉しいですね。『ようやく分かったか!』『でしょっ!』って言いたい。そういうプロレスをイメージしています」


――上昇気流に乗っている新日本を引っ張る“エース・棚橋”と“オカダ・カズチカ”とは何が違うんでしょうか?
棚橋「それをね…言い始めると、キリが無いんだけど…皆さんで判断して下さい」


――今回はLIVE配信で見ている多くのファンが居ますが、今後会場に来てもらえるようにする作戦はありますか?
棚橋「丁寧にやって行くしか無いですよ。一歩一歩ね。俺ね、一人でも多くの人が来てくれるんだったら…ケツでも出しますよ」


――棚橋選手にとっての初めての舞台が7月に待ってます
棚橋「ああそうですね。21年ぶりの大阪城ホールがありますんでね。やりますよ!全力!期待して下さい!」


――そこでももちろんメインイベンターで?
棚橋「そうですね。そういう所でやりたいな!ありがとうございます。良い質問ありがとうございます」


――ありがとうございました
棚橋「そして、改めまして、新年おめでとうございます!本年もよろしくお願い致します!!」


【オカダ、外道の話】
オカダ「正直……ベルト以外のモノも掛かってたと思いますから、ほんと悔しいっすね。でもほんと……また明日から……またボクは来年のドームに向けて、しっかり進んでいこうかなと思います。ただね、やっぱりボクが新日本プロレスを盛り上げないと、金の雨は降りませんから。チャンピオンになるだけじゃない。しっかりまた来年のドームへ、俺がしっかり盛り上げて、チャンピオンになってまた、すぐ俺がチャンスを得て、すぐまたチャンピオンになってやる。それだけじゃない、しっかり来年のドーム、俺がまたお客さん超満員にして、しっかりまた金の雨を降らしてやる」


 外道「オイ、いいか。レインメーカーにはよぉ、今言った通り“使命”があるんだよ。レインメーカー以外の誰が、このプロレス界を盛り上げていくんだ? 来年のドーム見とけよ。チャンピオンとしてリングに上がってやる」

 
 新日本プロレス東京ドーム大会を新日本WORLD、またスカパーPPVで視聴。新日本WORLDではスカパーでは放送されない時間差バトルロイヤル「ニュージャパンランブル」を視聴、タイガー、永田でスタートしドーム大会本戦には出れなかった主力や若手も順番に登場、そしてレジェンド枠にはヒロ斎藤、藤原、カブキが参戦、ヒロ斎藤は得意のセントーン、藤原は一本足頭突きや脇固め、カブキは毒霧噴射など見せ場を作るが、自分的には所属であるスーパー・ストロング・マシンが出場しなかったのは残念、邪道や外道も出場してロイヤルランブルを荒らして欲しかったが、最終的に永田とYOSHI-HASHIが残って永田がバックドロップホールドで優勝し意地を見せつけた。


 ドーム大会の本戦がスタート、今回は昨年演出が多すぎて開催時間が長すぎたことを演出はあまりなし、第1試合のジュニアタッグ選手権は見応えのある攻防だったが、第2、第3試合は5分で終了するなどサクサク進む、なぜ早く終わらなければいけないのかとうと、ドームの売りはあくまでダブルメインイベントの二つ、それまでには観客を疲れさせるわけにはいかない、だが第2試合では天コジが敢えて脇に周って本間を主役に、第3試合でも矢野がほとんど働かず丸藤やTMDKの二人に働かせるなど凝縮されながらもしっかりテーマを見せていた。


 桜庭vs鈴木は寝技の攻防などは大きなドームでは伝わりにくいこともあって打撃中心の攻防、鈴木の左腕を花道上でのサクロックで破壊した桜庭が試合を有利に進めたかに見えたが、鈴木に鬼が宿り逆落としからのスリーパーで勝利、試合後に二人は握手となってUWFのテーマが流れたが、さりげながらもにくい演出を見せてくれた。


 NEVER選手権の真壁vs石井はど真ん中プロレスの試合、気づけば場外の攻防はなく正面からぶつかり合ったが、真壁が投げ技を繰り出してから石井が弱り出す、石井も昨年から首だけでなく肩の負傷を引きずっているし、そのせいか垂直落下式ブレーンバスターも繰り出すことが出来ない。最後はダブルハンマーで石井を打ち破った真壁が左肩から首筋めがけてのキングコングニーを投下して3カウントを奪い王座奪取、まるで石井を介錯したようなフィニッシュだった。


 IWGPジュニアヘビー級選手権はダーク化したケニーがヤングバックスの介入やスプレー攻撃、ラフを織り交ぜつつも自分の持ち味を出す、田口のどどんやアンクルホールドをクリアしたケニーはヒップアタックをキャッチしてドラゴンスープレックスから片翼の天使で3カウントで王座を奪取、IWGPタッグ選手権も序盤から後藤、柴田が誤爆から分断されるなど苦しい展開、しかし最後は呼吸を合わせて合体go2Sleepから柴田のPKで3カウントでやっと結果を出す。


 AJvs内藤はAJが内藤の膝攻めから先手を奪いカーフキラーを繰り出して内藤を苦しめる、内藤はスタイルズバスターをエビ固めで切り返すなど閃きを出すが、スターダストプレス、グロリアは封じられ、終盤には内藤がペースを掴んで雪崩式フランケンシュタイナーを狙うが、踏ん張ったAJが雪崩式スタイルズクラッシュで3カウント、内藤は全てを出し切れないまま敗れてしまう。


 ダブルメインイベントの第1試合のIWGPインターコンチネンタル選手権、序盤から飯伏が中邑を挑発するかのようにバイブレーションを繰り出せば、ムキになった中邑もやり返す、中邑は得意のグラウンドで先手を奪うが、リバースパワースラムを着地した飯伏がバミューダトライアングルからの空中戦で盛り返す。
 一進一退となるが飯伏がフェニックススプラッシュを投下すると、2013年8月同様に中邑が“オマエはここまでなのか”と顔や尻を蹴りつけると、飯伏に狂気が宿り掌低のラッシュ、しかし冷静な中邑は飯伏のラリアットを巻き込み式腕十字で捕獲すると、立ち上がった飯伏は中邑を何度も踏みつけて、リバースパワースラム、ボマイェと掟破りを連発、そして中邑の後頭部と尻を何度も蹴りつけると、今度は中邑にも狂気が宿り、飯伏の顔面を何度も踏みつける、
 中邑がナックルからスライディング式ボマイェを狙うが、飯伏がジャンプしてフットスタンプを投下すると、なんとスワンダイブ式ジャーマンを披露、中邑がアピール通りに“真っ白な灰”寸前にまで追い詰められてしまう。
 飯伏はフェニックスブレックスホールドを狙うが、中邑はヘッドバットや袈裟斬り気味のエルボーで阻止すると、コーナーからの後頭部ボマイェからランドスライド、そして至近距離からのボマイェで3カウント!この二人にしか出来ない狂った試合でもあったが、トリを務める棚橋とオカダに大きなプレッシャーになると感じさせた。


 トリのIWGPヘビー級選手権は静かな攻防からスタートも、今回のオカダはロープに押し込んでレインメーカーポーズではなくエルボー、またセカンドロープに乗った棚橋にドロップキックではなくエルボーで突進するなど自らパターンを崩して棚橋を攻める、場外戦では花道の攻防で突進する棚橋をヘビーレインで叩きつけ、ここからオカダが久しぶりにDIDを繰り出すなどして首攻めを展開、棚橋が反撃しても、すぐ軌道修正するオカダのペースで試合が進んでいく。
 しかしオカダが勝負に出たレインメーカーを棚橋がかわすとフロントハイをキャッチして逆回転ドラゴンスクリューを繰り出しオカダは一気に失速、大ダメージの負ったオカダの足を徹底的に攻め、場外戦でも鉄柵越えのプランチャ、ハイフライアタックをキャッチしたオカダがツームストーンパイルドライバーを狙うも逆に突き刺すなど、試合の流れが棚橋へと変わっていく。
 棚橋は背中へのハイフライフローから正調ハイフライフローと勝負に出るが、オカダは意地でクリアすると、テキサスクローバーを阻止すると、掟破りのレインメーカーを狙う棚橋にレインメーカーを決めるがカバーが遅れ決め手にならない。
 オカダは逆さ押さえ込みからのレインメーカー、ジャーマンからのレインメーカーのパターンを繰り出していくが、棚橋が全て阻止、それでもオカダは痛めた足で打点の高いドロップキックを発射するがレインメーカーをかわしてロープにしがみついたところで、棚橋がリバースドラゴンスクリュー、セカンドロープにオカダの脚をセットしたままでハイフライアタックを浴びせると、最後はハイフライフローの連発で3カウント、中邑vs飯伏も狂気が宿った末に激しい試合となったが、棚橋vsオカダも理詰めのプロレスながらも激しさがあった試合だった。

 

 試合後に敗れたオカダが涙で退場、今回もドームの主役になれず、オカダらしさを封じ込められての敗戦、2012年10月で棚橋が味わった悔しさを、今度はオカダが味わった、敗れてもオカダの存在感は消えず、試合後のオカダへの声援が全てを物語っていた。

 
 2015年の東京ドームは棚橋の愛、オカダの涙、中邑と飯伏の狂気、真壁の非情さ、鈴木の鬼と人間の中にあるものが詰まっていた大会だった。


 今年の新日本も7月には大阪城ホール、8月のG1は両国3連戦を行うなど大攻勢、この攻勢が続く限り新日本の独走は続きそうだ・・・・

PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。