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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

猪木vs藤波 60分フルタイムドローから27年、世代交代の難しさという現実

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猪木vs藤波 60分フルタイムドローから27年、世代交代の難しさという現実

<東京スポーツより>
新日本プロレス「G1クライマックス」2日の愛知県体育館大会でAブロック公式戦が行われ、柴田勝頼(35)がバッドラック・ファレ(33)との1敗対決を制し、4勝目を挙げた。これでAブロック単独首位に浮上した柴田は、8月8日横浜大会での棚橋弘至(38)戦を後半戦最大のヤマ場とニラんでいる。昨年は1勝1敗の棚橋と、新日プロの歴史において重要な意味を持つ「8・8横浜決戦」で完全決着をつけるつもりだ。
 

 ともに1敗で迎えたファレとの公式戦。柴田は140キロ超の巨体を誇るファレの怪力に苦戦を強いられた。

 

 それでもバッドラックフォールで投げられそうになった瞬間に空中で体を入れ替えると、そのまま首をキャッチしスリーパーホールドへ移行。すぐさまPKで蹴殺して「プロレスはハートのデカさで戦うものなんだよ」と勝ち誇った。この後の公式戦で内藤哲也(33)が2敗目を喫したことにより、Aブロックの単独首位に立った。

 

 開幕前に右腕負傷が発覚し、7月シリーズを2大会欠場。その影響で開幕戦ではAJスタイルズに敗れ黒星発進となった。だが「マイナスからのスタートだったんで、どう盛り返していくか必死だった」と、がむしゃらなファイトが奏功し破竹の4連勝で巻き返した。

 

 そんな柴田が後半戦に向け重視するのが棚橋との横浜決戦だ。「対戦相手、メーン。いろいろな意味で特に大事な試合」と闘志を燃やす。なぜなら「8・8横浜決戦」の符号は新日プロにとって特別な意味合いを持つからにほかならない。1988年にアントニオ猪木と藤波辰爾が60分フルタイムドローの死闘を繰り広げた“伝説の舞台”なのだ。

 

 猪木とともに団体旗揚げに携わった勝久さん(故人)を父に持つ柴田と、藤波を師と仰ぐ棚橋の公式戦が横浜で組まれたのは、決して単なる偶然ではないだろう。柴田は「そうなの? 全く知らなかったけど、どっちがどっち?」とけむに巻きつつも「新日本が(日程を)組んだこと、そこに置かれた意味合いというのは、期待に応えたい。『やる前に引き分けを考えるバカはいない』し、決着をつけたいしね」と猪木の名言をアレンジして腕をぶした。

 

 昨年の両者の戦績は1勝1敗。かつてイデオロギーを対立させたライバル同士の決着戦は、27年前の戦いの続きを見せるのか。因縁めいてきた一戦から目が離せない。


 今日横浜で行われる棚橋弘至vs柴田勝頼のG1 公式戦は1988年8月8日の藤波辰己vsアントニオ猪木の再現になるのではと東スポで煽っていたが(この試合は新日本プロレスワールドでも視聴できます)、この試合は猪木と藤波にしか出来ない試合、変に煽る必要はないのではと思っている。


 ただ当時を振り返ると「ワールドプロレスリング」はゴールデンタイムから外れ、土曜日夕方からの不定期放送に格下げされ、その中で藤波が飛龍革命を掲げて欠場の猪木に変わりビックバン・ベイダーを破ってIWGPヘビー級王座を奪取、長州を破り、ベイダーの再挑戦を退けていた。
 その中で猪木が復帰、IWGPヘビー級王座挑戦者決定リーグ戦にエントリーし猪木がトップとなって藤波に挑んだ。
 この試合は月曜日とはいえゴールデンタイムの生放送の特番として組まれ、サブタイトルには「猪木引退か!?、落日の闘魂は見たくない」と入ったことで、猪木引退、藤波へのバトンタッチを煽り、実況も古館伊一郎、解説は山本小鉄の金曜8時時代の黄金コンビが務めた。
 試合もクラシカルなグラウンドの攻防が多かったせいもあって生中継の枠に入りきれず、続きは通常枠で放送となった。
 結果は60分フルタイムドローで藤波が防衛長州が猪木を、越中が藤波を肩車するという感動的なラストとなったが、猪木から藤波へのバトンタッチは曖昧のまま、結局猪木が新日本の主役という現実は続き、猪木が一歩退いたのは翌年の参議院議員選挙への出馬、当選からだった。


 今思えば猪木は周囲の引退という声を抵抗して裏切ったというのもあり、藤波の中でも自分の時代をという考えもありつつも、新日本には猪木が必要という考えもあった、たとえ藤波が猪木に勝ったとしても存在感だけは消すことは出来ない、世代交代が簡単そうで難しいことを感じさせた一戦だった。

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