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伊賀プロレス通信24時「日常茶飯事(ちゃはんじ)」

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!

獣神サンダー・ライガーがWWE参戦、最終章どころか高まる国際派スターとしてのステータス

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獣神サンダー・ライガーがWWE参戦、最終章どころか高まる国際派スターとしてのステータス

<7月29日 第4試合を終えた獣神サンダー・ライガーのコメント=新日本プロレス公式HPより>
 

ライガー「僕は今日で『G1』は終わりでね、今度はWWE目指して自主トレというか、体調を整えて乗り込んでいきたいと思います。毎日、ヘビー(級)の『G1』のスゲエ闘いを見せられてるんで、俺もWWEで『ライガー、スゲエな』と言われるような闘いを見せたいと思います。会社もそのためにこれだけの準備期間を与えてくれたと思うんで、きっちりと、きっちりと、結果を出したいと思います」


--現在のビンス・マクマホン体制になってから、新日本プロレス所属としてWWEのリングに上がるのは初めてになります。そのあたりの気持ちは?
ライガー「だいたい所属団体を辞めてWWEのリングに上がるというのが通常らしいですけど、俺は新日本を辞めるつもりもないし、新日本に骨をうずめたいと思ってるし、『それでもいい』と向こう(WWE)が許可したんで、あがるだけであって、俺にとっちゃ、新日本のリングであろうがWWEのリングであろうが、リングはリングなんだ。目の前にいる相手と試合をするだけなんでね。彼らがどういう相手を用意して、どういう試合になるかわからないけど、きっちりと、『新日本のライガー、新日本のレスラーはスゲエな』と思わせたいね、全世界に。結果は後からついてくるし、結果をそんなに早く求めないし。ただ、この『G1』でみんな、ケガを抱えながらやってるよ。そういった選手のためにも、『新日本ってあんなものか…』って言われたら俺のせいだし、『G1』に出てる選手に、ほんとにすまないと思う。だから海外に出るときはいつもそうなんだ、新日本という看板を背負ってるだけの責任が俺にはある。まあ、結果を残せてると思うので、今回のWWEも、きっちり結果を残したいと思います」


 福岡大会ではG1公式戦で触れられなかったが、ライガーは後藤洋央紀と組みオカダ・カズチカ、外道組と対戦。ライガーは掌底で外道を追い込んだが垂直落下式ブレーンバスター狙いはオカダにカットされるも、奥の手のヨーロピアンクラッチで丸め込んで勝利を収めた。
 そして試合後にはライガーは8月からはWWEに出場するための調整で欠場することを発表したが、ライガーのWWE出場が発表されたときは誰もが驚いたと思う。


 新日本とWWEの接点は1990年4月に開催された日米プロレスサミット以来だったが、ライガーはWWEの選手とは対戦せず、新日本は新日本同士のカードがマッチメークされ、ライガーは野上彰(AKIRA)との対戦でお茶を濁した。
 またライガーがことYがデビューした1984年は、まだ新日本とWWEの業務提携関係は継続されていたものの、翌年には解消された以降はまったく接点がなかった。


 ライガーはWWEの敵対団体であるWCWにも上がり高い評価を得て、後にWWEの過去の試合を放送する番組である「ヴィンテージコレクション」にもWWEがWCWの映像ソースの権利を取得していたことからライガーの試合が放送された、かといって新日本とWWEの関係はないままでライガーはWWEのリングに上がることはなかったが、ここにきてライガーがWWEに参戦することになった。


 なぜWWEがライガーを欲したのか海外マット通でフリーライターの橋爪哲也氏によると(週プロモバイルより)
2014年2月、WWEネットワークをスタートさせたものの、当初の思惑ほど契約数は伸びていない。そのテコ入れとしてネットワークの看板番組でもあるNXTに力を注ぐのは当然のこと。ロウやスマックダウンと異なり、ストーリーよりも試合内容で魅せるスタンスを取っている。


評判は上々ながら、逆にマニア向けとも受け取られがち。NXT人気を上げるべく白羽の矢が立てられたのが、世界的知名度を誇るライガーだった。とはいうものの、最終的にトリプルH、ビンス・マクマホンのOKが出なければ実現には至らない。現場から強力なプッシュがあって、トリプルHの首を縦に振らせた。もちろんトリプルH自身がライガーの実力を高く評価していたからにほかならない。


実は先の日本ツアーで、ライガーのNXT参戦へ向けたアクションがおこなわれるとの動きがあった。しかし日本のファンの前で藤波辰爾の殿堂入りお披露目、しかも日本人スーパースターであるヒデオ・イタミの紹介によるセレモニーが決まったことで、「その話題をかき消すのは大先輩に失礼」との判断から先送りになっていた。


当初は「登場」とだけ発表されていたが、その後、タイラー・ブリーズとの対戦が決定した。当日はROHが同じブルックリン、車で30分ほどしか離れていないMCUパークでビッグショーを開催する。オカダ・カズチカ、中邑真輔、KUSHIDA、外道が参戦するとあって興行戦争の一面がクローズアップされているが、ライガー参戦が発表されて「TAKEOVER」の前売りチケットは大きく伸びて増席された。WWEにすればしてやったり。場合によっては新日本-ROHの提携ラインにヒビが入ることもあるだけに、獣神投入はすでに大きな効果を発揮している。


ライガーのNXT参戦は、これで終わりだとは到底思えない。新日本マットではタイトル戦線には絡んでいないものの、まだまだ“ライガー戦勝利”は大きな価値を持つ。WWE首脳は継続参戦だけでなく、最終的にフィン・ベイラーとのNXT王座戦まで描いており、当然、ベイラーが防衛を果たして勲章を手にしてステータスを大きく上げることをもくろんでいる。

ベイラー売り出しに一役買う形になるが、逆に言えば、それだけライガーの存在が大きいことの表れでもある。


 一つはWWEネットワークで放送されている「NXT」のテコ入れ、NXTは若手の登竜門的扱いとされていたが、最近はTNAから移籍したサモア・ジョーも参戦するなどRAWやSMACKDOWNに次ぐ第3のブランドとして扱われている。
 もう一つはROHへの牽制、「NXT TAKE OVER」と同日にはROHもビッグマッチを開催しオカダら新日本勢が参戦するが、アメリカではライガーが一番人気だけに、一番人気をWWEが獲得したのだからROHに対して鼻を明かしたことになる。


 またかつてライガーと対戦し現在WWEのスタッフとなっているディーン・マレンコや息子のデビットを新日本に預けているデイブ・フィンレー、テンサイことジャイアント・バーナードや全日本プロレスで常連だったジョン・ローリテイネスことジョニー・エースらのプッシュもあり、現在WWEを取り仕切っているHHHもライガーを高く評価しているからこそライガーの招聘を決めた、今後の次第ではライガーの継続参戦もありうるという。


 ライガーは昨年から“最終章”とアピールしているが、最終章どころかWWEに上がることで国際派スターとしてのステータスを高めつつあり、完全にグレート・ムタを凌いでしまった、WWEのマットでライガーがどんな活躍を見せてくれるか、大いに楽しみである。

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