第3回王道トーナメント
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王道トーナメントを制覇した秋山準が仕掛けるとき
9月26日 全日本プロレス「第3回王道トーナメント~2015オープン選手権~」後楽園ホール 1137人
<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼30分1本
○渕正信 中島洋平(7分5秒 首固め)野村直矢 ×青柳優馬
◇第2試合◇
▼第3回王道トーナメント~2015オープン選手権~準決勝/無制限1本
○曙(6分42秒 体固め)×石川修司
※ヨコヅナファイナルインパクト
【石川の話】「曙、横綱の壁でかいわ。クソ! もっといけると思った。でもあの巨体をコントロールしきれなかった。チャンスと思ったのに体、胴回りとか重さとか、破壊力もそう。自分の中で想定してたよりも上だった。でも自分が思ってる、思いっきり受けて思いっきり正面から倒す。このスタイルだと横綱は最強だと思う。でもまだまだ俺は伸びしろがあるから。明日からでもトレーニングして、もう一回やる。もう一回、横綱の首を狙う。もう一回呼んでくれ。今度こそ横綱の首を獲ります」
◇第3試合◇
▼第3回王道トーナメント~2015オープン選手権~準決勝/無制限1本
○秋山準(12分42秒 片エビ固め)×火野裕士
※リストクラッチ式エクスプロイダー
【火野の話】「(全日本に確かな爪跡を残したと思うが?)そうかな。爪跡というか、火野裕士が印象に残ったら、それでええかな。もちろん優勝はしたかったけども、ちょっと最後調子に乗りすぎましたね。(1回戦のゼウス戦を見た秋山が『トーナメントでの我慢比べは違う』と否定的な発言をしていたが?)それは秋山選手のプロレスなんでしょう。プロレスラーなんて日本全国に何人でもいますから。どれが正解で、どれが間違っている、そういうのはないんですよね。自分は自分のプロレスはこれだって自信を持ってて。こうやって生きてきたものだから、これが自分なんでね。最後まで秋山選手がニーパットを取って蹴ろうが、それを受けてやろうやないかと。ずっとニーパットを付けてたけど、ニーパットを取らないと勝てないと思ったんだろうから。じゃあ、受けてやろうやと。それで負けちゃったんですけどね。でも、見ているお客さんがそれで面白かったんだったら、ええちゃいますかね。(これからも全日本プロレスでの活躍を期待する声があると思うが?)じゃあ、また上がらせてもらわないといけないですね。(全日本マットの手応えは?)楽しいですよ。ずっとK-DOJOでやっていたりすると、どこの団体にも新鮮味があって、楽しいですよ。まあ、その団体に強い人がいる、面白い選手がいる、そんなの関係なしに、どこの団体でも普段と違うことができるわけやから。普段と違う相手とできるのは楽しいです。その中でも、全日本はレベルの高い団体なんで、それは楽しくて当たり前ですよね。(火野選手の実力が改めて知れ渡ったと思うが?)嬉しい限りですね。次はこれで勝てるといいですね。ただ、勝つだけじゃなくて、同じスタイルで秋山選手のニーパットを取ったヒザ蹴りを耐え抜いて、勝てたら最高じゃないですか。そう思っています。追いかけるのも楽しいですからね」
◇第4試合◇
▼王道トーナメントスペシャル8人タッグマッチ/60分1本
○潮﨑豪 宮原健斗 大森隆男 吉江豊(15分16秒 片エビ固め)諏訪魔 ゼウス ボディガー ×KENSO
※ゴーフラッシャー
【潮崎の話】「(試合後の宮原の行動を控え室のビジョンを見守ると)何かありますか? (宮原の動きについては?)それはあいつの考えがあるならね」
【宮原の話】「おい、全日本。ゴチャゴチャゴチャゴチャゴチャゴチャ…ゴチャゴチャしてんじゃないよ。なんだ、今日の試合。ゴチャゴチャしやがって。ひとつだけ言うけど、俺を見とけって。それだけだ」
【諏訪魔の話】「ダメだ、こんなごちゃ混ぜの。こんな試合組んだって、みんなまとまんねえよ。隣にはなんだ、脂ぎってくるヤツもいるし、どうしようもないな。まあ、負けたヤツの集まりなんでね。みんな腐ってると。ただそれだけだね、感想は。ただね、宮原がわけがわからねえ行動してるだろ。ただ、『アイツも思っていることがあるんじゃねえの?』と思うし。間違いなくアイツも閉塞感を感じているんじゃないか? 俺はそういう風に感じたし。アイツの考えというものが気になるな。ちょっとね、次からアイツが何を考えてるのか、それを調べたい。確かめていきたいね。ひょっとしたら俺と組みてえのかもしれないし、単なるストレス解消であんなことをやっているのか。潮崎に不満があるのか。その理由は知らねえよ。それを確かめて行くと。まあ、地殻変動が起きてんじゃねえのかと。その実感だけは今シリーズで得たなと。(天龍引退興行で藤田とのタッグ対決が決まり、驚いたが?)驚いたのは俺が一番驚いてるよ。まったく俺もこういう展開になるって思ってなかった。この俺が第三のリングまで準備したのに、それでもやっぱ全日本と向こう側の問題もあるし、上手くいかなかったんだ。できなかったことを天龍さんがやった。それはスゲエなと思うし、天龍さんには感謝してる。俺の中でね、俺もやるつもりで向こうに乗り込んだし、そこからもいろいろと動いてたんだ。とにかく期待している人を裏切ってもしょうがないし、それに応えたかったんだけど。もうダメだなと思った時に、最後に最後で天龍さんが準備してくれたっていうのは。あとは俺が暴れるだけだね。リング上に集中していく。プロレス界全体に響き渡るような、これぞプロレスっていうね。プロレスはこうなんだっていう激しい戦いをやってみたいと思います。(凄い試合をすることで天龍の期待に応えたい?)みんなの期待に応えたいよ。ファンのみんなもそうだし、それは天龍さんも物凄い殴り合いが見たいんだろうって感じるしね。俺もどんなもんなのか、味わってみたいし。あのゴリラのような体がどんなヒザを入れてくるのかなとかさ。逆に俺だってチョップやラリアット、ラストライドを。じゃあ、もつのかよって。本当に正面衝突だよね。それをやってみたいな。(2人の対決の機運がさらに高まるだろうが?)それは絡むことすら難しいものなんでね。こういう形でできた時に、この一点しか考えられないような。そこの一瞬にやってきた全てを懸けるよ。これで俺は最後に立ってると。それで証明したいね」
【ゼウスの話】「わけのわからないメンバーだから、やってて楽しないね。まあ、ボディガーも今、組んでて。プロレスというのは倒したいという相手とチームを組んでも、チームという感じがまったくしないから。戦っていても、このチームに勝ってやろうという気持ちが湧かないから。俺が勝とうといっちゃう。このチームで勝ったろうという気持ちがないね。まあ、とりあえず僕がもっともっと。僕がというか、全日本プロレスを日本一の団体にしたろうと思っているから。これからが始まり。メインイベントでそれはそれで興味があるから。(自己主張の競い合いもある?)自己主張をやらなければいけないのがプロレスだから。僕の自分の性格もあるけども、誰にも負けたくないし。けど、僕はあんまり吠えるのが好きじゃないから。吠えるヤツよりよりも強いヤツはおるからね。自分はあんま吠えない。いざという時に思いっきり動くから。その自信があるからできることであって。自分の弱い心を知っているから、強い心を持てるんであって。どんな時でも前を向いて、一歩踏み出せるっていう勇気を持っているから。どんな時でも、むやみに吠えるヤツは負けるから。そんなことをする必要もない。けど、向こうが来たら、僕も対処する。それが男やから」
◇第5試合◇
▼ぼてぢゅうpresents Jr.TAG BATTLE OF GLORY前哨戦スペシャル6人タッグマッチ/60分1本
○鈴木鼓太郎 金丸義信 ウルティモ・ドラゴン(14分3秒 エンドレスワルツ)青木篤志 佐藤光留 ×南野タケシ◇第6試合◇
▼第3回王道トーナメント~2015オープン選手権~決勝戦/無制限1本
○秋山準(8分46秒 体固め)×曙
※ランニングニー
☆秋山が初優勝
(試合後)
秋山、「皆さん、今日はご来場ありがとうございました。今日で僕の45歳の闘志は終わりました。次は46歳として初めての三冠戦を見せたいと思います。11月1日、必ずもう一度三冠を獲ります。これからも全日本プロレスを応援よろしくお願いします」【試合後の秋山】
―1回戦で潮崎を破った後に「トーナメントの戦い方がある」と言っていたが、それを体現した勝利となったが?
秋山「テンションが落ちてたら負けだよ。トーナメントは特にテンション。横綱もやっぱり1回戦が終わって不安があるって言ってたけど、本人もいつもと全然違ったし。特に今日みたいに2試合ある時はテンション落とした方が負けだよ。今日はそれだけだよ。俺はテンションも下がらなかったし、モチベーションも全て何も下がらなかった。まあ、下げれないというのが正しいですけど」
――1回戦が終わった時に社長命令でもう1回と言っていたが、それに応えた?
秋山「はい。社長の言うことを聞かなかった俺が、自分が社長になって、社長命令で言うことを聞くっていうのもおかしい話ですけどね。まったく何のテンションも下がらずにここまで来たんで、たぶんこのままテンションを下がらすことなく、次のシリーズも三冠もずっと行けるでしょうし。逆に俺のテンションを下がらすヤツも見てみたい。諏訪魔だろうが何だろうが、俺をコテンパンにやっつけるぐらいの、俺がもうダメだと思うぐらいのヤツが来ないと、俺のテンションは下がらないですね」
――ベスト4に石川や火野といった新しい顔が入ってきたが?
秋山「他の所属の選手がそこに今、出てきたんで。負けたことに対してどうするのか。このままこれで終わりなのか。何も声は聞こえてないけども、もしも声が聞こえてきたら、それだけのことは考えてやらないと行けないだろうし。俺はとにかくトップに立ったんで。何も因縁も。因縁と言ったら諏訪魔が派閥がどうのこうのって言っているだけで。こんなまだガッチリとしてないような全日本プロレスで派閥どうのこうの言いやがって。いつでもそれは受けて立つけど、やっぱりリングで昇華しないといけないと思うんで。やるならいつでも来いと。今の俺は去年の俺とは違うぞと」
――実力で発言力を確固たるものにしろと?
秋山「なんだかんだ言って、力でここまで来ないと。もちろん、三冠チャンピオンになるのが選手としては一番発言力も上がると思うので。もうベルトを獲って、諏訪魔がぐうの音も出ないぐらいに思い知らせてやりますよ」
――三冠戦という発言がリング上であったが、これは決定で?
秋山「社長なんで決定です。前から、これが終わったら、12月1日の弘前武道館で三冠というのは言っているんで。そこに僕が行くか、行かないっていうのはわからなかったんですけど、三冠はそこでやると決定しているんで。そこでやろうと思う、というか、やります」
――今の状況だったら三冠が取れるという確信もある?
秋山「まあ、今日のテンションだったら俺の勝ちだろうな。でも、一発勝負なんで。今日は横綱も2回やるのが自分の中でたぶん不安があったと思うけど、俺は2回だろうが、3回だろうが、40分、50分試合をしてたんで。逆に、『お前ら、2回なんかできるのか?』って。他のヤツに背中を見せてやろうと思ってたし。まあ、45歳最後の闘志がよかったんじゃないですか。まだ俺は行けると思うし。46歳で三沢さんが亡くなっているので、俺も今年46歳で、正直ちょっとビビっているところもあったんです。46歳で俺がまた最前線に戻って、もしかしてというのがあったけど、俺は絶対大丈夫だと今日も思ったし。恐怖は自分で払わないと行けないだろうし。まあ、いい試合をして、恐怖を払って、ベルトを必ず獲って、もう一度全日本を盛り上げたいと思います。俺ひとりじゃダメだから。ただ、このオッサンがトップに立ったら、また違う感情も出てくるだろうって。本当は横綱は俺と同い年だから、あそこがトップになった時も、『なんだよ、こいつら』って思わないといけないんだけど。まあ、2回連続でオッサンがなれば、そりゃ考えが遅いレスラーもやっと気づくだろうと。必ず三冠を巻いて、またうるさい秋山準が帰ってくると思います。これからはあまり社長というのは言わないでください。会社にいる時だけ社長で、ここでは秋山準ってことで」
【曙の話】「素直な気持ちは悔しいですよ。やっぱりみんな研究してきますね。ちょっと言葉はまずいんですけど、チャンピオンになるのはなりやすいけど、守るのが大変ですよ。狙われる立場になって。1発目のエクスプロイダーはキレイに潰したんですけど、2発目はあんなに投げ飛ばされたらもう…。真っ白になりますよ。今回は諏訪魔戦をはじめ、首とかだいぶ攻められて。今日もエクスプロイダーで頭から突き刺さったような。石川選手もそんなキレイじゃなかったけどパイルドライバーをやってきて。やっぱ大変ですよ。まあ、よその団体(の選手)を決勝戦に行かさなかったのが一番の救いというか。最低限の三冠チャンピオンの責任として。まあ、また明日から、一からやり直しますよ。(秋山や諏訪魔といったやり返さなければいけない相手ができたが?)正直言うと、いつ出てくるのかってずっと思ってたんですね。今までね、宮原選手とか、潮崎選手と三冠はやっているんですけど、頭の後ろには秋山選手や諏訪魔選手がずっと控えてましたんで。やっと出てきたなと。(受けて立つ?)やるしかないですね。今日やられたから、やり返しますよ」いよいよ準決勝また決勝を迎えた王道トーナメント、ベスト4には三冠王者の曙、秋山、石川、火野が進出、石川は大森と宮原、火野はゼウスと金丸を降しての堂々の進出となる
まず曙vs石川は、序盤の肉弾戦も曙が優勢、石川が仕掛けるショルダータックルも曙のぶちかましに弾き返されてしまう。石川も自身より体格のある選手との対戦があまりないだけに戸惑う部分もあったと思う。しかし場外でのぶちかましを鉄柵に誤爆させた石川はリングに戻ってバックドロップ、ランニングニーと速攻勝負を狙うが、曙は突進する石川をスクラップバスターで黙らせ、追撃のエルボードロップはかわされると石川は側頭部へのエルボーからスプラッシュマウンテンを狙うも、形が崩れてしまい失敗、だが低空ながら曙の脳天を突き刺す。
そして打撃戦となるが張り手で曙が制すると垂直落下気味のヨ コヅナインパクトからヨコヅナインパクトを狙うもまた失敗、しかしヨコヅナファイナルインパクトで3カウントを奪い曙が勝利も、曙は首に大ダメージを抱えたまま決勝へ進出となる。
秋山vs火野はチョップ合戦は秋山のチョップに対しノーガードで構えると、秋山はラリアットで強襲、しかし火野の強気な姿勢は崩れず正面からチョップを打ち込みパワーで秋山を圧倒、対する秋山は串刺しラリアットを狙う火野にジャンピングニー、ランニングニーと浴びせて猛反撃、フロントネックロックで絞めあげて流れを変えようとする。
しかし秋山の正面から攻めをノーガードで受けきった火野はラリアット、ベリートゥベリー、そしてFucking bomb狙いはリバースされ、秋山はエクスプロイダーで応戦する。
火野は筋肉スプラッシュを投下するもFucking bombや世界一のジャーマンはしっかりブロックした秋山は火野の顎のカウンターでのジャンピングニーを浴びせ、後頭部ニー、ジャーマン、エクスプロイダーと畳み掛けるが、ヒノも火野スープレックスで応戦。
秋山は生膝ニーを何発も浴びせ、火野はノーガードで受けて立つも、秋山はリストクラッチ式エクスプロイダーを決め3カウント、秋山が決勝に進出となるが力尽きた火野にも惜しむない声援や拍手が贈られる。
決勝の曙vs秋山は3月16日の新潟大会以来のシングル戦で、このときは秋山がべイダーを降したネックアンドアームブリッジでギブアップを奪い勝利を収めている。
試合は序盤から曙がパワーで圧倒、ショルダータックルで正面から狙う秋山を曙はぶちかましで弾き返してからエルボードロップで圧殺、そして曙の張り手で場外まで吹き飛ばされた秋山は場外でのチョークスラムを喰らってしまい大ダメージを負う。
リングに戻った曙はチョークスラムからヨコヅナインパクトを狙うが、抵抗して阻止した秋山はチョークスラム狙いを切り返してフロントネックロックで捕獲、そしてエクスプロイダーを狙うが曙は浴びせ倒して圧殺する。
曙はボディープレス、チョークスラム、エルボードロップと畳み掛けて秋山を追い詰めにかかるとヨコヅナインパクトを再度狙うが、リバースした秋山は座った状態の曙にランニングニーを浴びせ、エクスプロイダーで頭から叩きつけるとニーリフト、ランニングニーを乱打、そして生膝ニーからのランニングニーで3カウントを奪い王道トーナメントを制した。
。秋山は新体制発足、そして社長就任後は諏訪魔、潮﨑、そして曙を盛り立てるために一歩引いたスタンスを取っていた。諏訪魔が秋山に対して派閥闘争をぶち上げれば、潮﨑は三冠王座転落後にスランプになるなどがきっかけとなって秋山が再び最前線へ躍り出る覚悟を決め、8月の世界タッグ王座挑戦の際には潮﨑にフォール負けを喫するも、秋山の勢いは衰えることなくトーナメントも1回戦では潮﨑を短時間で、2回戦では勢いに乗っている青木に完勝を収めるなど自身の勢いをしっかり持続させたまま勝ち残った。
秋山は次なる標的を曙の保持する三冠王座に定め、11月1日弘前での選手権を社長命令で決定した。曙の横浜大会で諏訪魔に絞め落とされたことで諏訪魔を次期挑戦者に指名したが、王道トーナメント覇者の秋山が割って入り、諏訪魔の思惑を阻むことになってしまったが、王道トーナメント制覇、三冠挑戦は秋山もそう簡単には諏訪魔の思惑どおりにはさせないという意思表示もこめられているのではと思う。
一方の諏訪魔は今大会ではビッグガンズ、KENSOと組んで潮﨑、宮原、大森、吉江組と対戦するが、試合中に潮﨑が宮原にタッチするように指示を出すと宮原は拒否するハプニングが発生、世界タッグ王者組である潮﨑、宮原のXceedに不穏な空気が流れる。
試合は誤爆をきっかけに諏訪魔とビッグガンズがKENSOを見捨て、孤立したKENSOを潮﨑がゴーフラッシャーで降したが、試合後に諏訪魔が味方のゼウスに襲い掛かると宮原が加勢する形でバイシクルキックをゼウスに浴びせるハプニングが発生する。二人は視線を交錯させただけで何もしなかったが、宮原も派閥闘争を掲げる諏訪魔に同調、また不甲斐ない潮﨑に対する考えが試合に出てしまったということなのか?
諏訪魔の掲げた派閥闘争、最前線に再び参戦した秋山が軸になりだした全日本プロレス、果たしてどういう展開が待ち受けているのか?<大会前>
【諏訪魔の話】「(藤田との初対決が尊敬する天龍の引退興行という申し分ない舞台で実現することになったが?)第3のリングとか準備しようとしたけど、俺がやれなかったことを天龍さんがやってくれて感謝してるよ。やっと対戦できるのは楽しみだよね。(藤田のどのへんに相手として魅力を感じる?)強さを追求してる スタイルだし、あのゴリラみたいな体を粉々にしてやりたいのもある。どのくらい技、パンチ、ヒザが衝撃あるのか。全てにおいて楽しみだよ。(点を線につなげたい?)そこは気にしない。俺はこの一発勝負にかける。そうそう何回もできる相手じゃないし、この一瞬に全てをぶつけるよ。(ではシングルマッチのような感覚で戦うと?)そうだね。そこしか目に入らないよ。あとはいい形で天龍さんの引退試合につなげられればいいかなと。ただ、どういう試合になるか想像つかないんでね。まぁ間違いなくどっちかが潰れるだろうし、常々どでかい大事件を起こしたいというのがあるから、それがこの試合になるかもね。とにかく両国で大暴れしてやりますわ」
大会前に諏訪魔が会見を開き藤田との遭遇に意欲を燃やした、諏訪魔は藤田とのシングル戦を実現するために、この一戦に全てをかけるつもりのようだ。諏訪魔vs藤田和之のタッグマッチは大晦日に開催されるIGF両国大会で実現する布石なのではという声があるが、全日本とIGFが絶縁関係である以上現時点では諏訪魔がIGFのリングに上がるのは難しい、一個人同士で話が進んでいるのではという声もあるが、いくら諏訪魔が社長である秋山準に反抗しているとしても、諏訪魔は全日本では常務という立場だけに、社長である秋山に筋を通さなければどうすることも出来ず、また立場を無視して全日本を飛び出すようなマネをすれば諏訪魔の“絶対に逃げない”という信念を曲げることになる。
今回は天龍が間に入ってタッグ という形で実現するが、シングルが実現するかどうかはタッグマッチに全てがかかっている。シングルの可能性が出たとしてもどんな形で実現するのか、まだ先は見えないのだ。第3回王道トーナメント優勝決定戦 後楽園ホール大会は秋山準選手の優勝で幕を閉じました。多数のご来場、またサムライTV生放送をご覧頂いた皆様、誠にありがとうございました。次回は10.4秋祭 羽村大会です!#ajpw #王道T pic.twitter.com/C1EVoiQgEW
— 全日本プロレス/alljapan (@alljapan_pw) 2015, 9月 26王道トーナメント後楽園大会、お客様の応援は最高でした!その応援に力をもらいました!ありがとうございました!!! #ajpw #王道T #優勝
— 秋山準 (@jun0917start) 2015, 9月 26秋山準が全日本プロレス2015年王道トーナメント優勝しました。 おめでとう。 試合が終わった後、放送席に来てくれました。 準の気迫が戻ってきた……次は三冠だぁ! 『いくぞー』!!! pic.twitter.com/bEs7zNgE1d
— 小橋建太 (KENTA KOBASHI) (@FortuneKK0327) 2015, 9月 26サムライTV全日本プロレス後楽園ホール大会生中継でした。秋山準選手の王道トーナメント優勝をゲスト解説の小橋建太さんが本当に嬉しそうにしてたのが印象的でした。 #ajpw #王道T #samuraitv pic.twitter.com/CGjPw6c3en
— 村田晴郎 (@MTharuo) 2015, 9月 26後楽園大会は、まさかの社長がトーナメント優勝するという 俺にとって最大の悪夢が現実化してしまう結果に ただ呆然とするしかなかったわ。 曙ー諏訪魔の三冠戦が ぶっ飛んでしまったが ここからどう秋山派閥を ぶっ潰すか?... http://t.co/QdlDhruFFx
— 諏訪魔 (@suwama_H2) 2015, 9月 26王道トーナメント、曙選手に完敗でした。もっと強くならんといかんです!応援して頂いた皆様ありがとうございました。
— 石川修司 (@g0925union) 2015, 9月 26王道トーナメント準決勝で負けちゃった! 秋山選手はやっぱりキャリアもあってすごい選手やった。ただやってるうちに自分のが強いとおもた(笑) じゃあ負けんなよって話しやけど、みなに教えてあげる! 秋山さんのニーパッドを取ったひざ蹴りはノーガードで受けるもんではないよ! 楽しかった♪
— 火野裕士 (@hinoyuji1123) 2015, 9月 26PR -
王道トーナメント福島大会結果
9月24日 全日本プロレス「第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜」福島・郡山市南東北総合卸センター 232人
<コメントなどはプロレス格闘技DXより>
▼第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜2回戦/無制限1本
○火野裕士(11分39秒 体固め)X金丸義信
※Fucking BOMB
【火野の話】「(金丸を破って準決勝進出を決めたが?)あの体の大きさから想像もつかないパワー、スピード、スタミナ…凄い選手でしたね。正直こんなブローアップ(消耗)するとは思わなかった。全日本プロレスの金丸選手、実力はよくわかった。全日本プロレスには自分の知らない強い選手がいる。(準決勝の)秋山選手、もちろん凄い選手やろうけど、対ヘビー級の方が自分的にラクかもしれないね。今日は無理やりパワーで勝ったけど、いつ負けてもおかしくない試合やった。秋山選手もキャリア長いし、ただのヘビー級やない。いい試合になるんじゃないですか。自分はどんな相手でも自分のスタイルを貫くだけ。貫いて勝つ。秋山選手を倒すだけじゃない。自分のスタイルを貫いて勝つのがいいでしょう。それが火野裕士のプロレスの生き様ですよ」 -
王道トーナメント熊谷大会結果
9月20日 全日本プロレス「第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜」埼玉・熊谷市民体育館 360人
<コメントなどはプロレス格闘技DXより>
▼第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜2回戦/無制限1本
○秋山準(17分20秒 片エビ固め)X青木篤志
※リストクラッチ式エクスプロイダー
【秋山の話】「あいつは俺がどうすれば嫌かわかってるし、まず最初からラッシュをかけられない間合いもあいつは取ってたね。俺のことを見てるだろうけど、俺もお前が入った時からみてる。俺も入り込めない要素があいつにはあったし、普通に軽い人間と全て同じには思ってない。とにかく後楽園まで行く。応援してくれる人にいい形で俺が優勝して締めたい。その前に金丸と火野の試合があるけど、誰が来ても関係ない。2試合勝って優勝するだけ。派閥どうこう言ってる二人が負けたのは残念だね」 -
王道トーナメント横浜大会結果
9月20日 全日本プロレス「第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜」神奈川・横浜ラジアントホール 323人 超満員
<コメントなどはプロレス格闘技DXより>
▼第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜2回戦/無制限1本
○曙(16分39秒 反則勝ち)X諏訪魔
※チョーク攻撃【曙の話】「(思いもよらない結果に終わったが?)まぁね。トーナメントだし、もうちょっとトーナメントらしい試合をやりたかったけど、正面から勝てないって本人が一番わかってるんじゃない。(当然、諏訪魔とはいずれケリをつける?)当たり前だよ。こういう試合したいんだったら俺も考え方もある。こういう試合を望むんであれば、そろそろブラック・ボノで出てきた方がいいんじゃない。ルール関係なし。(準決勝で石川戦が決まったが?)もう諏訪魔しか目に入ってないよ。必ず優勝して三冠戦は諏訪魔を逆指名する!」
【諏訪魔の話】「ざまぁみやがれ。窒息死だろ。差があるよ。保守でいるからこうなるんだ。攻めろよ。話題作ってみろって。せいぜい俺についてこいよ。まぁ派閥、もう逃げられないんじゃないか、あいつは。俺の思う通りだ。よし。(2回戦敗退に終わってしまったが?)いいよ。2回戦で負けたかもしれないけど、結果は出てる。間違いなく優勝するよりインパクト残したんじゃないか。大したことないな。好き勝手し放題だぞ、全日本は今。スカッとすりゃいいんだよ。気持ちいいな、ああやって暴れると」 -
王道トーナメント 浜松大会結果
9月16日 全日本プロレス「第3回王道トーナメント~2015オープン選手権~」静岡・アクトシティ浜松
<コメントなどはプロレス格闘技DXより>
▼第3回王道トーナメント~2015オープン選手権~2回戦/無制限1本
○石川修司(15分3秒 エビ固め)×宮原健斗
※スプラッシュマウンテン
【石川の話】「(1回戦の大森に続き、世界タッグ王者の宮原も破って準決勝進出を決めたが?)最初、大森隆男が言ってた(全日本に)通用する、しないの勝負を俺はやってないから。王道トーナメントは三冠の挑戦者決定戦じゃない。一番でかくて強い人間を決める大会でしょ。あと2回勝って、俺が一番でかくて強いことを証明するから。(準決勝は曙vs諏訪魔の勝者と当たるが?)上に行けば行くほど強くなるのは当たり前。もちろん勝ちますよ。恐れるものは何もないんで。石川修司の強さを全日本のファンの皆さんにおみせしたいと思ってますよ。(それだけの自信があると?)元から自信はある。誤解してほしくないのは、でかくて強い人間がいるのを知ってて、より自分を高めたいからここにいる。後楽園は26日? 10日あれば俺はもっと強くなってる。曙だろうが諏訪魔だろうが乗り越えて優勝しますよ」 -
王道トーナメント 愛媛大会結果
9月14日 全日本プロレス「第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜」愛媛・銅夢にいはま 360人 満員
▼第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜1回戦/無制限1本
○宮原健斗(15分00秒 片エビ固め)X吉江豊
※ブラックアウト
【宮原の話】「よっしゃ! 1回戦突破! 俺の目にはあさっての浜松。あんな奴に負ける要素はない。負けられない、ポカもできない。俺は王道トーナメント優勝かっさらうことしか考えてないからね。優勝しか見えてないよ」
【吉江の話】「終わったのか? 覚えてねぇぞ。俺がずっと優勢だったことしか覚えてねぇ。負けたんだな。グジグジいっても男らしくないから。負けは認めるけど、このままじゃ終わらないよ。(宮原は)俺に勝ったんだから、下手な負け方するなよ。あいつが(世界タッグを)持ってるうちに獲るから。この借りは来年、いや次の試合から返すから」 -
王道トーナメント 高松大会結果
9月13日 全日本プロレス「第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜」351人 超満員
<コメントなどはプロレス格闘技DXより>
▼第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜1回戦/無制限1本
○金丸義信(14分19秒 ジャックナイフ式エビ固め)XKENSO
【金丸の話】「(体格差もあって苦戦しながらもKENSOを料理したが?)狙うのは最後のああいうところかなと思ったんで。まともにいったら無理なんでね。まぁ、予想通りかなと。向こうにないものをこっちは出せたと思ってるし。(連続の丸め込みは狙っていた?)一発だと返されるけど、返されてもいいように次も練ってた。その前に決まったんで。(2回戦の相手が火野に決まったが?)パワーファイターでみるからにって感じなんで、ここは今までやってきたレスリングを出して。付き合わず体格差で吹っ飛ばしてくるか、付き合える技術があるのか。そのレスリングに付き合える技術をみてみたいですね。パワーで押すんじゃなくてね。そのぐらいのこともできるでしょう、彼ならば。(火野を料理する自信もある?)もちろん。こっちのペースにもっていってね」
▼第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜1回戦/無制限1本
○諏訪魔(14分29秒 体固め)X佐藤光留
※ラストライド
【諏訪魔の話】「佐藤には申し訳ないけどね。あいつの気持ちもわかるんだけど、今回ばかりは俺にも意地があるし、派閥闘争ぶち上げて、今つまずくわけにいかないんだ。このトーナメント、次は横綱だろ。保守の三冠王者・曙太郎だ。もうそこを潰して、そこからだよ、俺のトーナメント、エンジンかかってくるのは。それにしても佐藤の蹴り、そういうもの重いな。ウェートも増えてるだろうし、心強いね、ああいう仲間がいるのは。前やった時よりはちょっとヒヤッとするような感じだったけどね、まだまだ。諏訪魔派として、今あいつだって頭獲りたいだろうから。いいんだよ、あいつはあいつのやり方で、俺は俺のやり方で。横綱だ、横綱。横浜で保守の三冠王者・曙太郎、覚えとけ」 -
王道トーナメント 大阪大会結果
9月12日 全日本プロレス「第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜」エディオンアリーナ大阪 525人
<コメントなどはプロレス格闘技DXより>
▼第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜1回戦/無制限1本
○青木篤志(16分08秒 オブジェクト)X鈴木鼓太郎
【青木の話】「(鼓太郎にリベンジを遂げたが?)これはトーナメントだからさ、優勝しなきゃ意味がねぇんだよ。ここで1回勝ってジュニアのチャンピオンだからって、俺はそういうのみてないから。トーナメント出た以上、ジュニアもヘビーも関係ないというなら、そいつらをやっつけて誰が一番になるか決めないと。それを世界ジュニアという肩書きとベルトをこのトーナメントに持ち込んでる人間を俺はどうかと思うよ。当たり前だろ。このシリーズ何だ? 王道トーナメントだろ。挑戦者決定戦じゃねぇぞ。そこをみんな履き違えるなよ。本来はそれをベルト持ってる人間が言うんだろ? それを何でベルト持ってない一番ちっちゃい奴に言われてんだよ。だからウチのヘビーは面白くねぇんだよ。縮こまりやがってよ。せっかくのでかい図体を使えよ。こっちは体ねぇから頭使ってやってんだよ。悪いけどフラストレーションしかないから。全てに対して。どうぞ今の現状で満足してるなら適当にやって遊んでろ。必死になってる人間だって世の中にはいるんだ。ここだけじゃねぇ。他の世界もみてみろ。必死になってる人間もっといるだろ。見習え。俺はそこからヒント得てるんだ。この世界だけでいい悪い決めんじゃねぇ。全ての世界をみてみろ。そうすりゃわかるよ。俺はそれをやるためにこのトーナメント優勝するつもりでいるから。(2回戦での秋山戦が決まったが?)いい機会だよ。やってやるよ。一番面白いのは今、一番絶好調といわれてる秋山に勝ちゃあいいんだろ。勝ちにいくよ。そうしなきゃ面白くねぇんだったらやってやるよ。実力で勝負だ。みとけ」
▼第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜1回戦/無制限1本
○曙(9分33秒 体固め)Xボディガー
※ヨコヅナインパクト
【曙の話】「これが王道なんだよ。僕も思ったより結構元気だし、ちょっと攻められた部分はあるけど、返してガッチリ締めるのが王道だと思ってるし、それが曙プロレスだと思ってる。思った通りの試合内容ですね。ボディガーもほとんど最近、全日本プロレスに出てるんで、だんだん上がってるし、だんだん全日本のスタイルに慣れてるんで、気楽な気持ちでは臨めないですね。今日勝ったから終わりじゃなくて次もあるし、きつい1ヵ月ですけどね。(2回戦で諏訪魔を待つ?)それしかないでしょ。一つだけ言いたいんですけど、Evolution対決なんで、佐藤には思いっきりいってほしいね。じゃないと意味がないし、やる必要もないよ。(曙選手は全日本の横綱だが、諏訪魔は今どの位置にいると思う?)今の全日本だと、ベルト持ってるんで僕が東の正横綱ですね。諏訪魔選手も同じような横綱だと思ってるし、元三冠チャンピオンだし、いいもの持ってる。現実に僕がベルト持ってるだけであって、今の全日本プロレスの中で横綱同士じゃないですか、東と西で。相撲で例えれば、一回横綱に上がったら落ちないからね。結果出さないと」 -
王道トーナメント開幕!秋山が再び潮﨑を千尋の谷から叩き落とす!石川は大森を粉砕!ゼウスは火野と壮絶肉弾戦も惜敗!
9月10日 全日本プロレス「第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜」後楽園ホール 741人
<アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより>
◇第1試合◇
▼チャレンジマッチ/30分1本
宮原健斗 ○鈴木鼓太郎 中島洋平(10分3秒 片エビ固め)ウルティモ・ドラゴン 野村直矢 ×青柳優馬
※ランニングエルボーパット
◇第2試合◇
▼30分1本
○KENSO 南野タケシ(13分35秒 片エビ固め)渕正信 ×ボディガー
※葉隠れ
◇第3試合◇
▼45分1本
曙 吉江豊 ○金丸義信(11分18秒 エビ固め)諏訪魔 青木篤志 ×佐藤光留
◇第4試合◇
▼第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜1回戦/無制限1本
○火野裕士(11分26秒 片エビ固め)×ゼウス
※ラリアット
(試合後)
ゼウス「火野! おもろいやないかい。俺の入団一発目のトーナメント、1回戦でぶち壊しやがって。ええか、今日はお前の勝ちや。けどな、次は必ず俺が勝つ」
火野「ゼウス、お前もこんな試合をしたのにえらい元気やな(笑)お前の言った通り、今日は俺の勝ちや。お前が強いのはわかる。ハッキリって体も顔も怪物や、お前は。お前はこれからもやりたい相手やわ!ゼウス、最後にええか。ひとつ今日でハッキリ思ったことがある。お前と俺の試合は最高や」
【火野の話】「今日のトーナメント参戦は最初そんなによく考えてなかったけど、昨日記者会見をやって、名前と顔は一致しないですけど、全日本プロレスは見るからにスゲェ選手がいっぱいいる。デカい人から、小さい人から、いろんな選手がいる。デカいと言っても特別にデカいですからね、全日本プロレスは。だから、凄い選手がいっぱいいる。これを見て、昨日は気分が高まった。ちょっと本気で頑張ってみようかなと。まあ、名前を売るチャンスとか、そんなものもあるかもしれないですけど、自分は強いヤツと楽しい試合、おもろい試合をやるのが、いつでもプロレスをやっている上でそれがモットーだから。そんな楽しい試合ができそうな団体ですね。凄いヤツらがいっぱいいるかもしれないけども、
その中でも火野裕士が一番になってやろうかなと思ってます。(ファンの期待通りにチョップ合戦を繰り広げたが?)相手はあの怪物・ゼウスでしょ。ええ感じにチョップ対決に応じてくれましたよ。アイツも意地がある選手やからね。まあ、見てもわかる通りに、チョップ合戦でも自分が勝ち、試合でも自分が勝ったけどね。(これまでチョップ合戦で負けたという感覚を味わったことはある?)ないですね。一度も。(ファンは潮崎や諏訪魔とのチョップ合戦も期待しているが?)そうなるにはまず勝ち上がらないといけない。そのファンの期待に応えるようなチョップ合戦ができるように勝ち上がっていきたいと思います」
【ゼウスの話】「まぁ、ええチョップやけれどもあんなもんかいと。自分もまだまだどんなもんかいと。強い選手なのはわかってる。でもまだまだそれに勝たれへん自分に悔しい。全日本のファンに申し訳ない。せっかく応援して下さった方々に夢を与えるのがゼウスの仕事やと思ってますので、これからも応援よろしくお願いします。火野君ありがとう。一番負けたない相手に負けて悔しい。上から目線でごめん。次は俺が勝つからな。楽しみにしといてくれ」
◇第5試合◇
▼第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜1回戦/無制限1本
○石川修司(13分31秒 エビ固め)×大森隆男
※シットダウン式パワーボム
【石川の話】「前から油断もしてないけど、この前の世界タッグをみて、凄く強い大森隆男をこの目に焼き付けられて、大森隆男というレスラーの自分の中のイメージよりも高いレベルにもっていけた。それが今日の結果につながったのかなと。今日見てわかったんじゃないですか。王道トーナメントは一番でかくて強い奴を決める大会でしょ。あと3つ勝てばそれが証明できる。大森さん強いよ。強い人と戦って、その中で自分が一番強いと証明するために来てる。あと3つ勝って優勝したいと思います。(普段はないフェンスがあるのは戦いにくい?)10年ちょうど、それがない生活を送ってきたんで、なかなか慣れてない。慣れていけば活用した攻めができると思う。今日も場外でやりましたけど、こうやって経験値上
げて、王道トーナメントのトップに近づきたいと思います。やっぱり新しい奴が出てこないとつまらないでしょ。自分も今年40で若くはないけど、キャリアは10年ちょっと。伸びしろはあると思うんで駆け上がりますよ」
【大森の話】「取られてねえぞ。諦めねえ。俺は這いつくばってでも2回戦に進む。クソ、石川…。俺は試合前に言った通り、お前のことなんか認めねえよ。王道マットに、全日本のマットに足を踏み込むことすら、俺は何があっても認めねえぞ」◇第6試合◇
▼第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜1回戦/無制限1本
○秋山準(8分20秒 片エビ固め)潮﨑豪
※ランニング・ニー
【秋山の話】「(王道トーナメントの1回戦で勝ち上がったのは今回が初めてだが?)1回、2回はなんとか若いヤツらに『行け、行け』と自分の中で思って。もちろん自分が行かなくていいってことはないんだけど、そういう気持ちが強くて、そういう気持ちのまま王道トーナメントに突入してね。結果はよくなくて。まあ、今年はもう1回俺がやらないといけないと思って。正直、世界タッグもそうだけど、ここに合わせて来てるんで、自信はあります。(潮崎が『秋山さんにまた火をともした』と言っていたが?)結果、アイツからの言葉で、『いやいや、まだまだお前らには負けないよ』って思わせてくれたと思うし。本当に真剣にそう思っているから。諏訪魔がなんだかんだと言っても、ガタガタ暴れているだけで、何もできてねえじゃねえかと思っているし。これは社長じゃなくて、選手の言葉としてね。まあ、ガタガタ言ってもいいけど、最終的にはリングで見せないといけないと思っているし。潮崎には『まだまだ。お前、これで終わりか?』と、『隠居させてくれるのはいつになるんだ?』と改めて言いたいよ。(ファンの熱狂を見るとまだ隠居はできない?)いや、あんなだらしなかったら隠居なんかできないよ。まだまだいけるな。(もう1回自分が行かなきゃと思った一番の理由は?)秋山準という戦力がひとつなくなるという時、自分自身で考えてそれは大きいなと。戦力として秋山準って全日本には必要だなと。まだまだ行かないといけないなと思って。社長になって一歩引いてという気持ちはありましたけど、自分自身の社長としての気持ちの中でも、一選手、商品・秋山準としてこれは必要だと。じゃあ、行けよと。社長からの命令ですよ。行きます。今まで社長にかなり刃向かってきた男なんで。(10分以内の決着となったが狙っていた?)前の試合なんてなんか痛み比べみたいにこんなこと(背中に手を組む仕草)をやってたけど、何してんだって。お前、これは勝負だぞ? トーナメントは一発終わったら終わりだぞって。痛み比べじゃないんだよ。最初からラッシュかけろと。勝つんだから。トーナメントって勝たないといけないんだよ。それは時々によって戦い方も違うし、戦法も違えば、タイトルマッチでも違うし、いろいろ違うじゃない?どれもこれも一緒じゃないよ。もちろんこの前のタッグの試合とも違うし、今日もまた違うし。俺はいろんなこと考えてたんだよ。アイツが『決勝戦のつもりでやる』と言うけど、俺は丸め込みも考えてたし。勝たないといけないんだよ。だから、逆にアイツが『決勝戦のつもりで』と言った時はラッキーだなって。俺が餌を撒いてるのが効いてるなと思ったよ。俺もここが決勝戦のつもりで行くっていうのを出してたからね。俺はさらさらそんな気はないから。これは1回戦だから。決勝戦と1回戦の戦い方は違うし。もしこれで決勝戦で潮崎に当たった時はこういう試合じゃないだろうし。勝たないと意味ないからね。まあ、2回とも1回戦負けの俺が言うのもなんだけど。(潮崎から変化は感じた?)いい顔になっているけどね。まだまだ。場数と経験の違いかな。それぐらいだよ、アイツの場合は。まあ、少しの間でもちょっと悔しい思いをしただろうし、ガンガン言われることもなかっただろうし。俺からも言われ、青木からも言われ、コテンパンに言われてね。だけど、そこから這い上がると言ってもただの1シリーズ、まだまだ。まだまだいろんなことを思ってね。今日も止めたし。またいろんなことを考えるのもいいし、悩めばいいし。悩んだらまた絶対出てくる、何かが。雲外蒼天です」
全日本プロレスの秋の本場所である「王道トーナメント」が開幕、1回戦では昨年度覇者である潮﨑が秋山と対戦、潮﨑は前シリーズ8月16日の名古屋大会でのシングル戦では敗れ、29日の世界タッグ選手権では秋山から直接フォール勝ちを奪ったが、今回はリベンジをかけて再度秋山とのシングルに挑んだ。
しかし試合は秋山が潮﨑の逆水平をブロックして頭突きを放てば、潮﨑のフライングショルダーもカウンターのジャンピングニーで迎撃、潮﨑はドロップキックで秋山を場外へ追いやるが、追撃を狙ったプランチャは秋山がニーリフトで迎撃するなど、潮﨑には付き合わず、リングに戻ってもエプロンからのギロチンニー、ターンバックルへのジャンボスープレックス、投げ放しジャーマン、ランニングニーと秋山は潮﨑に付け入る隙を与えない。
秋山はフロントネックロックで絞め上げた後でニーリフトを浴びせるが、潮﨑は豪腕ラリアットで反撃し、逆水平を乱打した後でゴーフラッシャーを狙うも、阻止した秋山は垂直落下式ブレーンバスターで突き刺す。
両者ダウンの後で立ち上がった潮﨑は秋山に背中を見せてしまうと、これを逃さなかった秋山は背後からジャンピングニーを浴びせてからニーリフトを乱打しリストクラッチ式エクスプロイダーを決め、スターネスダストを狙うが、阻止した潮﨑はゴーフラッシャーを決めてから豪腕ラリアットを狙う。
しかし秋山がジャンピングニーで迎撃すると、潮﨑の顔面にランニングニーを浴びせ3カウント、秋山が完勝を収め、潮﨑を再度どん底へと叩き落とした。
世界タッグ戦では潮﨑が秋山からフォールを奪ったものの、内容的には秋山のキラーぶりが際立っていたことから、潮﨑にとってもトーナメント1回戦での秋山戦はリベンジを果たす良い機会だったが結果は返り討ち、潮﨑にとっても秋山に敗れただけでなく、トーナメント1回戦での脱落は厳しい結果となった。
セミでは大森がユニオンの石川と対戦、序盤の肉弾戦では石川が競り勝ち、場外戦でもアックスボンバーを狙う大森をかわしてジャーマンで投げるなど先手を奪う。
リングに戻ってもエルボースマッシュで抵抗する大森を石川はSTOから袈裟固めで捕獲しDDTからミサイルキックを決めてからスプラッシュマウンテンを狙うも、阻止した大森は背後からのアックスボンバーから雪崩式バックドロップ、パイルドライバーと反撃し、アックスギロチンドライバーを狙うが、リバースした石川はパワーボムで叩きつけラリアットを狙うも、かわした大森はドラゴンスープレックスを決める。
大森はアックスボンバーを前後から浴びせると、アックスボンバーを狙うが、かわした石川が逆にドラゴンスープレックスを決めてからランニングニーを放ち、再度スプラッシュマウンテンを狙うも、阻止した大森は背後からスライディング式アックスボンバーを放つ。
しかし張り手合戦を体格差で制した石川が大森をファイヤーサンダーで突き刺すと、ランニングニーからシットダウン式パワーボムで3カウントを奪い勝利、全日本勢のトップクラスと初めてシングルで対戦した石川だったが、元三冠王者の大森を降したのは大きいし、今後にも繋がってくる。
全日本に入団したばかりのゼウスはK-DOJOの火野と対戦し両者は激しい逆水平合戦を展開するが、ラリアット合戦を制したゼウスがジャックハマーを狙うと、火野は逆にブレーンバスターで投げ、Fucking BOMBを狙うも、ゼウスはリバースしてからチョークスラムを決め、再度ジャックハマーを狙う。
しかし背後に着地した火野がジャーマンでぶっこ抜くとラリアット合戦を展開し火野が競り勝って3カウントを奪い、試合後はマイクで互いにエールを交わし健闘を称え合った。
昨年度覇者の潮﨑の1回戦脱落と、他団体勢が勢いを見せつけた王道トーナメント、果たして秋の本場所を制するのは誰だ⁈
最後に10月12日から開幕する「Jr.TAG BATTLE OF GLORY」の一部出場チームが発表されヤンキー二丁拳銃(木高イサミ&宮本裕向)とみちのくプロレスを主戦場にしている舎人一家(南野タケシ&卍丸)がエントリーした。
しかし驚いたのは二丁拳銃のエントリーで、二丁拳銃はNOAHで現在開催中の「第9回日テレG+杯争奪ジュニアタッグリーグ戦」に参戦表明をしながらも出場は見送られていた、二丁拳銃の二人はNOAHが出し渋ったということで、全日本に鞍替えしたということなのか、NOAHにとっても逃した魚は大きかったかもしれない。
また二丁拳銃は大日本プロレスの最狭タッグリーグ戦にも前年度覇者ということで出場が濃厚視されており、二丁拳銃にとっても二つのタッグリーグ戦に掛け持ち出場となると、かなりハードなものになるかも・・・・
【全日本】王道T開幕 圧勝で潮崎の連覇阻止 秋山が王道T制覇へ好始動▼元三冠王者・大森撃破 石川が価値ある初戦突破▼壮絶逆水平合戦 火野が入団初戦ゼウス下す…後楽園大会 http://t.co/vuGwN7jyL4 #ajpw pic.twitter.com/PX0mCRuYjq
— プロレス/格闘技DX編集部 (@PKDX) 2015, 9月 10王道トーナメント1回戦勝利!2回戦は熊谷大会。応援宜しく!
— 秋山準 (@jun0917start) 2015, 9月 10あんなに降っていた雨も止み、空には星が出ている。 前を、上を向いて進んでいこう。 全日本プロレス後楽園ホール大会、ご観戦&応援ありがとうございました。 #王道T pic.twitter.com/fTNiWUPuZc
— 潮崎豪 (@goshiozaki54039) 2015, 9月 10全日本後楽園大会でした!王道トーナメント、大森さんを倒したぞ!つぎは誰やー!!
— 石川修司 (@g0925union) 2015, 9月 10王道トーナメント一回戦突破やで! いやいやゼウスのパワーは凄いね!あれは怪物や!顔も怪物や! まぁでもわしもそれなりに怪物やからね。しっかり勝たしてもうたよ! まだまだ出し切ってないからこのあとも王道トーナメント楽しみにしてる。
— 火野裕士 (@hinoyuji1123) 2015, 9月 10